責任ある消費—物語が持つソフトパワー | グイド・パラッツォ | TEDxLausanne
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0:12 - 0:14この質問から始めてみましょう
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0:15 - 0:19あなたは新しいTシャツを買いに
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0:19 - 0:22お気に入りの店に車で向かいます
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0:22 - 0:24店の品物を見比べ
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0:24 - 0:26選択肢を2つのTシャツに絞り込みます
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0:26 - 0:28どちらも同じ位 クールです
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0:28 - 0:30両方とも手に取ってみます
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0:30 - 0:33あなたは知っています
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0:33 - 0:38片方は健全な労働環境の企業によって
製造されている事 -
0:38 - 0:41児童労働も無く
適正賃金が支払われいて -
0:41 - 0:44有毒な化学染料も使われておらず
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0:44 - 0:47オーガニックコットンで作られています
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0:47 - 0:49もう片方のTシャツは
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0:49 - 0:521週間前の報道によると
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0:52 - 0:54いわゆる「搾取工場」的
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0:54 - 0:56劣悪な労働環境で知られる
ブランドのものです -
0:56 - 0:58児童労働が横行しているでしょうし
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0:58 - 1:00もちろん適正賃金は支払われておらず
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1:00 - 1:03有毒な化学物質にまみれていて
オーガニックではありません -
1:05 - 1:08あなたはどちらのTシャツも
同じくらい気に入っているのですが -
1:08 - 1:11この状況で 皆さんの中で
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1:11 - 1:13より「責任ある」Tシャツを選ぶ方は
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1:13 - 1:15手を挙げて下さい
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1:18 - 1:19OK
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1:21 - 1:23大半の方ですね
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1:24 - 1:28では 一番最近Tシャツを
買った時の事を思い出して下さい -
1:29 - 1:32その時あなたは
購入の決断による -
1:32 - 1:36社会・環境的影響について
考えたでしょうか? -
1:36 - 1:39そのTシャツのブランドの
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1:39 - 1:43社会・環境的な振る舞いについて
考えましたか? -
1:43 - 1:47コンピューターやスマートフォンを
買った時はどうだったでしょう? -
1:47 - 1:50それら商品が生産される過程の
人権環境を -
1:50 - 1:53確認しましたか?
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1:55 - 1:56おそらくしなかったでしょう
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1:59 - 2:04これは「意図と行動の乖離」と言い
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2:05 - 2:07私たちに最善の意図があっても
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2:07 - 2:10実際の意思決定となると
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2:11 - 2:13それを忘れてしまいますし
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2:13 - 2:18色々 言い訳をして
意図を行動に移せません -
2:18 - 2:19何がこの乖離を
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2:19 - 2:21引き起こすのでしょう?
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2:21 - 2:24サステナビリティになると
何故 私たちはこんなにも理想とは違った -
2:24 - 2:26行動に甘んじてしまうのでしょう?
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2:27 - 2:30情報不足から生じる問題と
考えられるかもしれません -
2:31 - 2:34これらの事柄に関する知識があれば
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2:34 - 2:36より良い決断が出来るだろうと
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2:36 - 2:40知識があればそれだけ消費者としての
責任ある決断につながるだろうと -
2:41 - 2:442013年4月に起きた事件を
思い出してください -
2:45 - 2:49バングラデシュのダッカで
ある縫製工場が倒壊しました -
2:50 - 2:52ニュースで事故現場の画像を
目にしたでしょう -
2:53 - 2:56幾つかのブランドの名前を
覚えているかもしれません -
2:56 - 2:58そこで生産されていた製品のね
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2:58 - 3:01この事件の前後にそのブランドの
商品を買ったかも知れません -
3:02 - 3:03その1年前
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3:03 - 3:08フォックスコンの労働者たちの話を
聞いたことがあるはずです -
3:08 - 3:12スマートフォンやコンピューターを
生産する工場で -
3:12 - 3:14屋根からの投身自殺が相次ぎました
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3:14 - 3:18そこの労働者たちが
劣悪な労働環境に苛まれた結果です -
3:19 - 3:22ご存知の通り 私たちはマグロを
口にできる最後の世代かも知れません -
3:23 - 3:26児童労働や奴隷労働が
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3:26 - 3:31チョコレートや砂糖、金、コルタン等の
あらゆる産地で起こっています -
3:33 - 3:35このような事を
聞いたことがないという方は -
3:35 - 3:38過去20年を
ロビンソン・クルーソーのように -
3:38 - 3:39孤島で暮らしてでもいたのでしょう
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3:39 - 3:44ですから問題は
情報量ではないのです -
3:44 - 3:47私たちは責任を転嫁することだとか
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3:47 - 3:51自分たちの持続不可能な選択を
正当化することに長けています -
3:51 - 3:57企業に責任を押し付け
生産方法の問題だと言います -
3:57 - 4:00そして 生産側の問題だという
言い方をして -
4:00 - 4:02企業にその行動を改めるように求めます
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4:02 - 4:04これにも一縷の真実はありますが
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4:04 - 4:06物語の一部でしかありません
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4:06 - 4:10何故なら基本的に
私たちがこんにち直面する -
4:10 - 4:14サステナビリティの問題は
私たちの生活様式の問題だからです -
4:15 - 4:17私たちはもっとモノが欲しい
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4:17 - 4:21もっと速く もっとも安く
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4:21 - 4:23つまり私たちは
問題に加担しているのです -
4:23 - 4:27現在の生産方式をとりまく環境を
改善すれば良いというだけでは無く -
4:27 - 4:31我々の消費文化を
変容することも必要なのです -
4:32 - 4:34情報の欠除が問題なのではありません
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4:34 - 4:39では「意図と行動の乖離」は
何故起こるのでしょう? -
4:40 - 4:44ほとんどの場合
私たちが消費者として決断する時 -
4:44 - 4:49無意識に まるで自動操縦のように
行動しています -
4:49 - 4:52深く考えることなく
いつもの慣れで決断をします -
4:52 - 4:57今まで続けてきた
当たり前のような習慣が -
4:57 - 4:59私たちの行動を左右します
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4:59 - 5:01最後にスマートフォンで
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5:01 - 5:05しばらくメールのチェックを止めようと
決断した時を思い出してください -
5:06 - 5:07多分長くは続かなかったでしょう
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5:08 - 5:11習慣は理性よりも
強力なことがあります -
5:12 - 5:16もっとサステナブルな消費をしたければ
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5:16 - 5:18習慣をプログラムし直す必要があるのです
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5:19 - 5:22習慣は氷山のようなものだと考えてください
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5:22 - 5:25表面に見える部分が「行動」です
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5:26 - 5:30水面下にあり見えないのは
「価値観」や「信念」 -
5:30 - 5:33行動に影響するものです
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5:34 - 5:37だから 誰かの習慣を変えたい場合—
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5:37 - 5:38これは難しいことですが
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5:38 - 5:42直接その行動を
ターゲットすることもできます -
5:42 - 5:46禁煙を促進したいなら
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5:46 - 5:50公共の場での喫煙を
違法にすればいい -
5:51 - 5:53こうして行動自体をターゲットにします
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5:53 - 5:58あるいは そもそもその根底にあり
行動を引き起こしている -
5:58 - 6:01価値観や信念も
ターゲットにできます -
6:01 - 6:03これはより難しいのですが
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6:03 - 6:06もっと根本的な変化を引き起こします
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6:08 - 6:12では普段 私たちは価値観や信念に
どう働きかけているのでしょう? -
6:12 - 6:17私たちは 社会に存在する価値観や信念に
「物語」を通して語りかけます -
6:18 - 6:24物語は習慣を形作り、強化し、断ちます
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6:25 - 6:30子供達がおとぎ話を
好きなのを思い出してください -
6:30 - 6:34そしておとぎ話を通じて
価値観や信念が伝えられることを -
6:34 - 6:38古代ギリシャやローマの社会が
強力な神話により導かれていたことを -
6:38 - 6:42思い出してみてください
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6:42 - 6:47高度に複雑な物語の数々は
人々の毎日の生活での行動を導いていました -
6:48 - 6:52禁煙の話に立ち戻れば
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6:52 - 6:54公共の場での喫煙を
違法にしてもいいし -
6:54 - 6:58喫煙を促す価値観や信念を
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6:58 - 7:00再プログラムしてもいいのです
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7:01 - 7:05タバコ業界はこうした物語を
作り上げることに長けています -
7:05 - 7:06ティーンエイジャーたちには
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7:06 - 7:10カッコ良さ、リスク、大人の世界の物語
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7:10 - 7:12正にティーンたちが求めるものです
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7:12 - 7:16彼らはそれがカッコ良くて
大人に近づけると思う限り -
7:16 - 7:18喫煙を続けます
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7:18 - 7:24女性には解放とセクシーさの物語を提供し
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7:24 - 7:26アフリカの貧しい人々には
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7:26 - 7:29ヨーロッパの繁栄の
物語を提供しました -
7:29 - 7:33「タバコを吸えば
西欧の繁栄に少し近づけますよ」 -
7:33 - 7:36もし習慣を変えさせたければ
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7:36 - 7:39そもそもその習慣を促している物語よりも
もっと強力な物語を -
7:39 - 7:42見つけなければなりません
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7:42 - 7:46サステナビリティ運動の問題は
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7:46 - 7:49語るべき物語が無いということです
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7:50 - 7:54そもそも私たちの消費習慣を
促している物語よりも -
7:54 - 7:57力強くそれを打ち消す物語が
欠落しているということです -
7:57 - 7:59では 消費習慣を促すのは
どんな物語でしょう? -
7:59 - 8:04これは20世紀の消費社会の物語で
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8:06 - 8:10数十年間にわたり成長し
その存在は強固になりました -
8:10 - 8:14最初は明るい未来を思わせるトーンで始まり
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8:14 - 8:17私たちは輝かしい未来を信じます
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8:17 - 8:19テクノロジーがそこへ導いてくれるのだと
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8:19 - 8:21人類は月に到達し
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8:22 - 8:26テクノロジーは生産システムを
更に効率化し -
8:26 - 8:30製品はより迅速に低コストで
生産されるようになります -
8:30 - 8:36私たちは商品を買う事で
何者かになり どこかに所属している -
8:36 - 8:41という充足感を感じるので
その製品を買います -
8:41 - 8:44つまり私たちの行動を突き動かす物語は
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8:44 - 8:48テクノロジーの進化と
経済的効率、成長、消費 — -
8:49 - 8:53そして幸福感を結びつける物語なのです
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8:54 - 8:58例えば あなたがTシャツを買う時
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8:58 - 9:01すぐに満足して 幸せを感じます
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9:02 - 9:04近年
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9:04 - 9:07これに競合する物語が
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9:07 - 9:10徐々に現れて来ました
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9:10 - 9:14平たく言うと この物語の
副作用にまつわる物語です -
9:14 - 9:16消費をすればするほど
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9:19 - 9:22ある程度まで幸せを感じることが
できますが それから先は -
9:22 - 9:24幸福感を感じられなくなるのです
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9:25 - 9:27これは逆さまの「U」の形をしています
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9:27 - 9:29これは逆さまの「U」の形をしています
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9:29 - 9:34喫煙はガンにつながり
大食は糖尿病につながります -
9:35 - 9:40私たちはモノを常に購入しますが
満たされず 鬱になったりします -
9:40 - 9:42社会への影響の観点では
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9:42 - 9:45全ての消費決断は
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9:45 - 9:47大規模な環境問題へ繋がっていると学びます
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9:48 - 9:52森林は消えて行き
氷山は溶けて行き -
9:52 - 9:56数十年経つと
マンハッタンは海面下に沈むかも知れません -
9:56 - 10:00民族移動が増え
貧困や戦争が増え 水資源は減ります -
10:00 - 10:05これが未来の予測なのです
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10:05 - 10:10世界の終末的な
ディストピアの未来です -
10:11 - 10:14地球崩壊の物語です
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10:15 - 10:17これらの2種類の物語があるのです
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10:17 - 10:19あなたの幸せについてのユートピア的物語と
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10:19 - 10:23世界の終わりのディストピアの物語
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10:23 - 10:25次回 店に行ってTシャツを買う時
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10:25 - 10:282つの声が聞こえるでしょう
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10:28 - 10:32片方の声はこう言います
「両方買ってしまいなさい」 -
10:32 - 10:33(笑)
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10:33 - 10:35「2倍幸せになりますよ」
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10:35 - 10:36(笑)
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10:36 - 10:40しかし あなたはその真偽を
疑い始めるかも知れませんね -
10:41 - 10:43また別の物語は
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10:43 - 10:46「本当にTシャツが必要だろうか?」
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10:46 - 10:50もし必要ならオーガニックで
フェアトレードの方を買ってください -
10:50 - 10:52・・・会場へはバスで来ましたか?
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10:52 - 10:53(笑)
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10:53 - 10:56家を出るとき 電気は消してきましたか?
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10:57 - 11:01こうしたことを全てやったら
地球を救えるかもしれません -
11:02 - 11:05電気を消したら
地球を救えるですって? -
11:06 - 11:082日前 ロンドンを歩いていると
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11:08 - 11:11印刷屋があり
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11:11 - 11:13何らかの環境に優しい技術を
使っていたようでした -
11:13 - 11:15何故ならその窓には
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11:15 - 11:19「一緒に地球を救おう」
と書いてあったからです -
11:19 - 11:24ロンドンの印刷屋が地球を
救えるのかどうかは知りませんが -
11:24 - 11:27私が思うのは こうした宣伝文句が
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11:27 - 11:30私たちの心や知性への侮辱だということです
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11:30 - 11:32そんなことは信じられませんよ
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11:32 - 11:36この妙な因果関係が
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11:36 - 11:40こんな些細な決断が
破滅的な未来を救えるなんて -
11:40 - 11:42こうした物語は信頼できません
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11:42 - 11:44私たちの心に届きません
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11:44 - 11:50ネガティブな物語が語られる場合
私たちに未来は無く 地球は全滅です -
11:51 - 11:53こういう物語は 私たちの恐怖に訴え
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11:53 - 11:58希望も与えないため
私たちの心には響きません -
11:58 - 12:01恐怖が私たちの行動を促すのは
危機が目前に迫った時のみです -
12:03 - 12:06マンハッタンが水に沈むのは
私の死後でしょう -
12:06 - 12:08皆さんもこの世にはいないでしょう
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12:09 - 12:11だから私の行動を変容するには至りません
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12:11 - 12:13この物語は
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12:13 - 12:16両方のTシャツを買ったら得られる
目前の幸せを諦めさせるほど -
12:16 - 12:19強力ではありません
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12:19 - 12:21私たちには別の物語が必要なのです
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12:21 - 12:24私たち自身が登場するような
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12:24 - 12:28これらは私たちの幸せが
健全な地球環境につながっているという -
12:28 - 12:30未来の物語が必要です
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12:30 - 12:33そこでは私たちが意思決定をしたり
変化を求める -
12:33 - 12:35主体なのです
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12:36 - 12:37やや抽象的でしたね
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12:37 - 12:40もう少し具体的にお話ししましょう
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12:41 - 12:43あなたの家の近所に
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12:43 - 12:47ファストフード店が開店すると聞いたら
どう思うでしょう -
12:48 - 12:50気にも留めないかも知れません
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12:50 - 12:53ところが ある男性は
心底怒りを覚えました -
12:53 - 12:57彼は マクドナルドの新店舗が
ローマのスペイン広場に -
12:57 - 13:00開店すると聞いたのです
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13:00 - 13:05イタリアの文化遺産の中心地
ローマのスペイン広場に -
13:05 - 13:10この国が誇るイタリア料理の
対極にあるファストフード店が -
13:10 - 13:12できることへの怒りです
-
13:12 - 13:14カルロ・ペトリーニ氏は
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13:14 - 13:16この怒りをもとに
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13:16 - 13:19スローフード運動を始めました
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13:19 - 13:23この運動は
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13:23 - 13:25モンサントからマクドナルドまで
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13:25 - 13:30産業化された機械的な食品生産や
-
13:30 - 13:33配慮無い 不健康な食品の消費の背後にある
-
13:33 - 13:36幅広い構造に切り込むものです
-
13:38 - 13:41カルロ・ペトリーニが
この運動を創立した理由は -
13:41 - 13:44私たちの食のあり方を変えるべきだ
という信念でした -
13:46 - 13:50地産の ヘルシーな食材を食べるのです
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13:50 - 13:52地域で生産し
-
13:52 - 13:56生物多様性を守り
文化遺産を守るのです -
13:56 - 13:58かつて生産者と消費者の間にあった
-
13:58 - 14:01失われた繋がりを作り直すのです
-
14:01 - 14:06消費者と生産者には
習慣を変えるように教育するのです -
14:07 - 14:12この話はイタリアで起きた
小さな運動から始まり -
14:12 - 14:14巨大な世界的ムーブメントに育ち
-
14:14 - 14:19今では150カ国に散らばる
10万人の参加者がいます -
14:20 - 14:22この物語がこれほどまでに強力だった理由は?
-
14:25 - 14:29それはこの物語が私たち皆が
共感できるものだったからです -
14:30 - 14:33お子さんの健康が心配だ
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14:33 - 14:35共感できます
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14:37 - 14:41多国籍企業が食生活に及ぼす影響が嫌い
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14:41 - 14:43それも共感できます
-
14:44 - 14:48地域の伝統を普及したい
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14:48 - 14:50それも共感できます
-
14:51 - 14:54生物多様性を維持したい
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14:54 - 14:56それも共感できます
-
14:56 - 14:59生産システムにおける
サプライチェーンの末端にいる -
14:59 - 15:03南米の貧しい農家を助けたいと思っている
-
15:03 - 15:05それも共感できます
-
15:05 - 15:07私たちは皆何かしら これらの物語に
-
15:07 - 15:12その瞬間 信念や価値観を通じて共感できます
-
15:13 - 15:16イタリアで起きた小さな出来事から
始まった運動は -
15:17 - 15:20文化を横断した
大きなムーブメントとなりました -
15:20 - 15:25なぜならこの運動は あらゆる人々に
語りかける力を持った物語だからです -
15:27 - 15:32今度お子さんと
サステナビリティについて話すとき -
15:32 - 15:36「どんな物語を話せばいいだろう?」
と自問してみてください -
15:37 - 15:39大事な点は その物語は
-
15:39 - 15:42自分自身や子供たちの物語であり
自分たちの未来の物語であることです -
15:43 - 15:45もしあなたが製品担当者なら
こう考えてみてください -
15:45 - 15:49「顧客とサステナビリティについて
どう話したらいいんだろう?」 -
15:50 - 15:52おそらくあなたは過去に
-
15:52 - 15:55会社の環境への真摯な取り組みや
-
15:55 - 15:56優れた商品の話はしたことでしょう
-
15:56 - 16:00ところがその程度の話では
世界を変えることができないのです -
16:00 - 16:02必要なのは様々な産業にわたり
様々な状況において -
16:02 - 16:05人々が共感できる
インパクトの強い物語なのです -
16:06 - 16:10あなたが教師ならこう考えてください
「生徒たちを奮い立たせるには?」 -
16:11 - 16:16ジャーナリストなら 相手は読者
政治家なら 市民です -
16:17 - 16:20確かに 必要なのは
優れたテクノロジーが もっと生まれ -
16:20 - 16:22世の状況が改善することです
-
16:22 - 16:25でも今まで 物語の持つ
ソフトパワーの持つ驚くべき力を -
16:26 - 16:29見過ごして来ていたのです
-
16:29 - 16:33間違った物語が語られて来ました
それを変えて行きましょう -
16:33 - 16:35ありがとうございました
-
16:35 - 16:36(拍手)
- Title:
- 責任ある消費—物語が持つソフトパワー | グイド・パラッツォ | TEDxLausanne
- Description:
-
消費者達がモノを買い、捨てて行くサイクルはどんどん速くなっています。これは公共の利益に対して、そして逆説的に個人消費者自身の幸福にもネガティブな影響をもたらします。
21世紀の初めから、人類は温暖化、環境汚染、海洋水質の酸化、水資源不足といった大規模な 社会・環境的リスクに直面しています。いくつかの企業は倫理的な生産手法を創造し始めていますが、サステナブルな消費のあり方を主流にするという試みは大いに失敗に終わっています。パラッツォは人々が共感できる「物語」を 使って消費者の考え方を変えるというアイデアを紹介します。グイド・パラッツォはローザンヌ大学でビジネス倫理を教えつつ、非倫理的な意思決定について多角的に研究しています。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 16:42