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なぜ読む?|セス・レーラー|TEDxUCSD

  • 0:16 - 0:17
    なぜ読むか?
  • 0:17 - 0:19
    デジタルの時代です
  • 0:19 - 0:24
    私たちは スクリーンやスマホといった
    つかの間の世界に生きています
  • 0:24 - 0:28
    なぜ座って紙の本を読むのか?
  • 0:28 - 0:31
    この レンブラントの母親を描いた有名な絵は
  • 0:31 - 0:37
    読書が 様々な意味で
    吸収する行為だと示しています
  • 0:37 - 0:42
    読書の概念は
    情報の吸収にとどまらず
  • 0:42 - 0:44
    身体的プロセスでもあるのです
  • 0:44 - 0:47
    今日の午後にみなさんにお伝えしたいのは
  • 0:47 - 0:51
    ここに150人いると伺いましたが
  • 0:51 - 0:52
    みなさん どこにいますか?
  • 0:53 - 0:59
    吸収するという意味での読書の概念は
    読書することの魔法です
  • 0:59 - 1:01
    書物は 形あるモノであり
  • 1:01 - 1:05
    幼少期に読書習慣を身につけることで
  • 1:05 - 1:09
    身体的、視覚的、認知的な
    想像力が形成されます
  • 1:09 - 1:14
    このトークの前の準備のために
    「読む男」を検索してみました
  • 1:14 - 1:16
    すると出てきたのはこれです
  • 1:16 - 1:20
    出てきたのは
    前屈みで本を読む男性です
  • 1:20 - 1:25
    前屈みになって読書することは
    本に吸い込まれるということです
  • 1:25 - 1:27
    手の身体性がご覧になれます
  • 1:27 - 1:33
    ロダンの『考える人』のような
    顎に置かれた手の動きをご覧ください
  • 1:33 - 1:38
    目を覆い 日光を遮る
    帽子のツバをご覧ください
  • 1:38 - 1:43
    従来型の(紙の)本を読む行為は
    吸収するという行為です
  • 1:43 - 1:47
    スクリーン上の文字を読む行為は
    見物をするという行為であり
  • 1:47 - 1:49
    観劇のような行為です
  • 1:49 - 1:51
    これは 1980年代後半の画像です
  • 1:51 - 1:55
    はっきり覚えていますが
    スクリーンが初めて出現した時
  • 1:55 - 1:58
    画面は 見下ろすものではなく
    顔を上げて見るものでした
  • 1:58 - 2:01
    顎に手を当てたりはせず
  • 2:01 - 2:04
    画面を指差していました
  • 2:04 - 2:05
    ご覧のように
  • 2:05 - 2:09
    男性は 女性の背後から身を乗り出して
    画面を指差しています
  • 2:09 - 2:12
    ご覧のように
    読書という行為そのものが
  • 2:12 - 2:17
    これほどまで 読者と文章の
    位置関係を変えました
  • 2:17 - 2:22
    ごく私的な
    吸収し関与する関係から
  • 2:22 - 2:27
    公的なもの 観劇なものを
    見物する関係へと変わりました
  • 2:27 - 2:33
    スクリーンで 私的な読書行為を
    することはできません
  • 2:33 - 2:37
    したがって 21世紀初頭に
  • 2:37 - 2:40
    電子書籍が出現したのは
    私が思うに —
  • 2:40 - 2:44
    私的な読書という体験を
  • 2:44 - 2:48
    デジタルで復活させる方策でした
  • 2:48 - 2:51
    でも 電子書籍は 紙の本ではありません
  • 2:51 - 2:55
    電子書籍は 似て非なる本です
  • 2:55 - 3:00
    電子書籍は 紙の本を
    電子的なものに置き換えます
  • 3:00 - 3:06
    電子書籍と 紙の本の関係は
    電子タバコと 本物のタバコのようなものです
  • 3:07 - 3:08
    あれが好きですか?
  • 3:08 - 3:10
    すごく変だと思いませんか?
  • 3:10 - 3:12
    次回は 皆さんにも一緒にきてもらって
  • 3:12 - 3:15
    最前列に座って
    他の人と一緒に大笑いしてもらいますよ
  • 3:15 - 3:16
    (笑)
  • 3:16 - 3:19
    この客席に 成人の方は
    何人おられるでしょうか?
  • 3:19 - 3:23
    私の人生でずっと
    デジタル文化について講義しています
  • 3:23 - 3:24
    私の年代で
  • 3:24 - 3:27
    デジタル(指を使った)という言葉に続くのは
    「診察」だけです
  • 3:27 - 3:28
    (笑)
  • 3:28 - 3:31
    成人向けのジョークです
  • 3:31 - 3:34
    皆さんの中で 何人が
    電子タバコを吸われますか?
  • 3:34 - 3:37
    皆さんの中で 何人が
    本物のタバコを吸われますか?
  • 3:37 - 3:41
    皆さんの中で 私の話を
    気にも留めない人は何人いますか?
  • 3:41 - 3:43
    電子タバコは
  • 3:43 - 3:45
    電子書籍に似ています
  • 3:45 - 3:49
    両方とも 技術的 機械的な手段で
  • 3:49 - 3:51
    元は 紙媒体でだった楽しみを
  • 3:51 - 3:54
    与えるものです
  • 3:54 - 3:58
    両者とも 似て非なる体験です
  • 3:58 - 4:01
    私が強く思うに
  • 4:01 - 4:06
    タブレットで読むにせよ
    スクリーンで読むにせよ
  • 4:06 - 4:09
    紙の本に立ち返る必要があるということです
  • 4:09 - 4:11
    皆さんは気づかなければなりません
  • 4:11 - 4:14
    読み書きの能力が有る限り
  • 4:14 - 4:17
    紙の本や 挿絵つきの本は
  • 4:17 - 4:22
    子供や人間性の形成の
    要だということです
  • 4:22 - 4:26
    こちらは 3世紀の
    パピルスの手稿です
  • 4:26 - 4:29
    描かれているのは
    『ヘラクレスの12の功業』です
  • 4:29 - 4:35
    これは 現存する最も初期の
    挿絵つきの児童書です
  • 4:35 - 4:39
    なぜ『ヘラクレスの12の功業』が
    児童書として読まれるのか?
  • 4:39 - 4:45
    それは 学校では全ての子供が
    ヘラクレスのような思いをするからです
  • 4:45 - 4:47
    「どうしたら 試験に受かるだろう?
  • 4:47 - 4:49
    ネメアの獅子退治に行くような挑戦だ」
  • 4:49 - 4:52
    「どうしたら 宿題を
    終えることができるだろう?
  • 4:52 - 4:55
    アウゲイアスの家畜小屋掃除を
    するような苦行だ」
  • 4:55 - 4:59
    「どうしたら 朝9時半に
    授業に出られるだろうか?
  • 4:59 - 5:03
    ヒュドラの頭を切り落としに
    行くような冒険だ」
  • 5:03 - 5:07
    ライオンと戦うヘラクレスのイメージは
  • 5:07 - 5:14
    英雄的な苦役としての
    読書や学習の象徴となります
  • 5:14 - 5:16
    それは 献身的な行為でもあります
  • 5:16 - 5:21
    この美しい挿絵のついた
    アングロサクソン時代の写本は
  • 5:21 - 5:26
    旧約聖書の『詩篇』の研究において
  • 5:26 - 5:30
    いかに 書籍の目的が 子供の
    注意を引くことだったかを示しています
  • 5:30 - 5:35
    アルフレッド大王は 西暦890年代の
    アングロサクソン時代の王でしたが
  • 5:35 - 5:38
    彼は 子供の時に 母君より
  • 5:38 - 5:42
    美しい挿絵の描かれた本を
    見せてもらったと書き伝えています
  • 5:42 - 5:44
    そして彼の使う言葉は —
  • 5:44 - 5:48
    因みに 王がラテン語で
    話し書き物をした 古い時代です —
  • 5:48 - 5:51
    彼は それを 「pulchritude」
    すなわち「花のかんばせ」と言いました
  • 5:51 - 5:53
    彼は 選ばれし人であり
  • 5:53 - 5:59
    「pulchritude」や女性的な美しさに
    惹かれ 誘惑されます
  • 5:59 - 6:03
    読書は 誘惑の一形式でしょうか?
  • 6:03 - 6:06
    確かに読書は この
    テレンティウスの劇作では
  • 6:06 - 6:09
    誘惑の一形式であり
  • 6:09 - 6:12
    男子修道院の教養のために
    考案されたものです
  • 6:12 - 6:17
    そこでは 子供たちが
    役者たちの上演を目にし
  • 6:17 - 6:20
    子供たちが視覚的に捉えたのは
  • 6:20 - 6:25
    自分たちの読む物語が
    心象に映る様でした
  • 6:25 - 6:28
    ヨーロッパに印刷技術がもたらされた時
  • 6:28 - 6:32
    真っ先に印刷された中に
    『イソップ寓話』がありました
  • 6:32 - 6:36
    言葉を話す動物の出てくる
    子供向けの物語集で
  • 6:36 - 6:42
    うさぎ、狐、狼、山羊たちは
  • 6:42 - 6:45
    全て 1つの道徳的な資質を纏っています
  • 6:45 - 6:47
    ご覧いただいているのは
    イソップの肖像と
  • 6:47 - 6:49
    動物たちです
  • 6:49 - 6:51
    皆さんは誘惑されますか?
  • 6:51 - 6:52
    魅力を感じますか?
  • 6:52 - 6:56
    書物の中のビジュアルな画像に
    ワクワクしますか?
  • 6:56 - 7:00
    私が子供の時に
    夢中になった本は
  • 7:00 - 7:02
    挿絵のついた子供向けの本
  • 7:02 - 7:05
    ロバート・マックロスキーによる
    絵と本文です
  • 7:05 - 7:06
    『海べのあさ』
  • 7:06 - 7:07
    『サリーのこけももつみ』
  • 7:07 - 7:09
    『かもさんおとおり』
  • 7:09 - 7:11
    『すばらしいとき』などです
  • 7:11 - 7:16
    これらの本が 子供達に示したのは
  • 7:16 - 7:21
    想像上のものだけではなく
    美しい命の可能性でした
  • 7:21 - 7:23
    生命は美しいものでした
  • 7:23 - 7:25
    読書の役目は
  • 7:25 - 7:28
    作家やイラストレーターが
    表現するままに
  • 7:28 - 7:33
    作品世界に描かれた
    美しさを体験することでした
  • 7:33 - 7:35
    『すばらしいとき』という物語は
  • 7:35 - 7:41
    1957年 私が2才の時に出版されました
  • 7:41 - 7:46
    この本を家族で読み始め
    1950年代と60年代を過ごしました
  • 7:46 - 7:51
    本書の中で メイン州の海岸に
    一家が住んでいるということに
  • 7:51 - 7:55
    私たちは すっかり魅せられました
  • 7:55 - 7:58
    ブルックリンに住む子供の私にとって
  • 7:58 - 8:00
    メイン州は 異国のような存在でした
  • 8:00 - 8:02
    エキゾティックでした
  • 8:02 - 8:05
    見たこともない海岸線から —
  • 8:05 - 8:07
    私たちが見るのは
  • 8:07 - 8:12
    詩的で 情熱的で 魔法的で 奇跡的なものが
  • 8:12 - 8:16
    海の嵐に運ばれてくるのを
    見ることができるのです
  • 8:16 - 8:21
    美しいイラストと
    そこに添えられた詩的な文章が
  • 8:21 - 8:22
    描き出すのは
  • 8:22 - 8:25
    荒れる波間を逃れる機会を伺いながら
  • 8:25 - 8:30
    漁船が 大波にもまれながら
    避難場所を探す様です
  • 8:30 - 8:32
    頭韻を踏んだ文章に —
  • 8:32 - 8:34
    その中のリズムの中に —
  • 8:34 - 8:39
    聞こえてくるのは
    海岸に打ち寄せる水の詩です
  • 8:39 - 8:44
    そして 本の途中で
    嵐がやってきます
  • 8:44 - 8:47
    嵐が吹きすさび
  • 8:47 - 8:50
    応接間を吹き抜け
  • 8:50 - 8:52
    リビングルームを破壊します
  • 8:52 - 8:57
    ボードゲームが床中に転がり
  • 8:57 - 8:59
    書籍が飛ばされてしまいます
  • 8:59 - 9:01
    お母さんが子供達を引き寄せます
  • 9:01 - 9:03
    ランプの火が消え
  • 9:03 - 9:07
    家中が大きな痛手を
    受けたかのようなありさまです
  • 9:07 - 9:10
    嵐がやむと
  • 9:10 - 9:11
    すべてが静かです
  • 9:11 - 9:13
    この絵を見てください
  • 9:13 - 9:18
    そこで お母さんと子供達は
    自分たちの喜びを讃美歌に乗せて歌い
  • 9:18 - 9:24
    書籍は 再び テーブルの上に
    開いたり閉じたりした状態で置かれます
  • 9:24 - 9:25
    そして父親
  • 9:25 - 9:28
    思い出してください
    時は 1950年代です
  • 9:28 - 9:32
    1950年代の父親は何でもできました
  • 9:32 - 9:34
    私は50年代に育ち
  • 9:34 - 9:36
    90年代に父親になった時
  • 9:36 - 9:39
    父親は何もできないと気づきました
  • 9:39 - 9:42
    でも 50年代 父親は何でもしました
  • 9:42 - 9:44
    この絵を見てください
  • 9:44 - 9:47
    父親が ふきんを手にとって
  • 9:47 - 9:53
    割れた窓ガラスの最後の1つに
    覆いをかけています
  • 9:53 - 9:57
    窓枠の中でガラスが壊れ
  • 9:57 - 10:03
    まるで あたり一面が
    開いて散らかった本のようになっています
  • 10:03 - 10:06
    一つひとつの窓枠や 窓が
  • 10:06 - 10:08
    本の側面のように見え
  • 10:08 - 10:13
    その気になれば
    まるで テーブルに開いて置かれた本とが
  • 10:13 - 10:17
    視覚的な韻を踏んだように
    対をなしているかのように見えます
  • 10:18 - 10:20
    私が子供だった1950年代
  • 10:20 - 10:24
    想像の世界は
    書物の世界でした
  • 10:24 - 10:27
    でも メイン州の夕立は
    ブルックリンにはありません
  • 10:27 - 10:30
    想像の 詩はありませんでした
  • 10:30 - 10:33
    あったのは 核攻撃への恐怖でした
  • 10:33 - 10:38
    違いを比べてください —
    この絵の一家と
  • 10:38 - 10:40
    この絵の一家を
  • 10:40 - 10:43
    これもまた 1950年代のもので
  • 10:43 - 10:44
    核シェルターの絵で
  • 10:44 - 10:49
    母親と父親と子供達が
    文章の周りに座っています
  • 10:49 - 10:53
    でもそれは 想像の物語ではなく
    取扱説明書です
  • 10:53 - 10:55
    この絵の中で見えるただ一つの言葉は
  • 10:55 - 11:00
    「缶詰食料」です
  • 11:00 - 11:04
    黙示録的なこの瞬間に
  • 11:04 - 11:07
    想像力を働かせられる言葉は
    私たちに残されてはいません
  • 11:07 - 11:11
    ですから 私が成長し 親になった時
  • 11:11 - 11:17
    自分の息子に授けたいと考えたのは
    私が体験した魔法の感覚 —
  • 11:17 - 11:22
    書物は 読者を別世界に
    連れて行けるという発想 —
  • 11:22 - 11:25
    読書は 一種の魔法だという発想でした
  • 11:25 - 11:27
    そして 私にとって幸運なことに
  • 11:27 - 11:30
    そしておそらく皆さんの
    多くにとっても幸運なことに
  • 11:30 - 11:33
    『ハリー・ポッター』が登場しました
  • 11:33 - 11:35
    皆さんの多くはこう考えます
    『ハリー・ポッター』は
  • 11:35 - 11:42
    魔法と魔法使いと想像力ための物語だと
  • 11:42 - 11:47
    私は 『ハリー・ポッター』は
    読書についての本だと言いたい —
  • 11:47 - 11:49
    『ハリー・ポッター』に出てくる魔法は
  • 11:49 - 11:55
    至高の文学形態以上の
    何ものでもありません
  • 11:55 - 12:00
    『ハリー・ポッター』における
    読書は 本当の意味の魔法です
  • 12:00 - 12:06
    魔法の薬、呪文、本物の冒険が
  • 12:06 - 12:08
    物語の中で次々と出てきます
  • 12:08 - 12:12
    それは クィディッチ場ではなく
    魔法の森の中ではなく
  • 12:12 - 12:14
    書物庫の中で起こります
  • 12:14 - 12:17
    ハーマイオニー、ロン、ハリーの3人は
  • 12:17 - 12:20
    シリーズ映画のうちの1つに出てくる
  • 12:20 - 12:22
    1枚の画像に見られるように
  • 12:22 - 12:27
    魔法とミステリーに満ちた本の中の住人です
  • 12:27 - 12:30
    『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では
  • 12:30 - 12:36
    ハリーは 古びた薬草学の本に
    行きあたります
  • 12:36 - 12:41
    余白に書かれてあったのは
    本の 修正です
  • 12:41 - 12:46
    その本は「催眠豆」を
    ナイフの背の部分で潰して
  • 12:46 - 12:49
    中の汁を出す方法が書いてあります
  • 12:49 - 12:54
    この本から ハリーは効果的に
    課題を完遂する方法を学びます
  • 12:54 - 12:58
    『薬草学』の本の余白部分に
  • 12:58 - 13:01
    ハリーは 本当の意味での
    読書の魔法を見出します
  • 13:01 - 13:04
    ハリーはまだ知りませんが
    すぐ後になって私たちが知ることになるのは
  • 13:04 - 13:09
    「謎のプリンス」の正体が
    スネイプ本人だということです
  • 13:09 - 13:11
    ハリーがその本を図書館に持ち込むと
  • 13:11 - 13:14
    図書館の司書は ハリーが
  • 13:14 - 13:18
    その本を強奪し冒涜したといって
    恐れおののきます
  • 13:18 - 13:21
    皆さんの中で 図書館司書に
    会ったことのある人は?
  • 13:21 - 13:25
    図書館司書の仕事は
    ものを清潔に保ち
  • 13:25 - 13:27
    ものを整頓しておくことです
  • 13:27 - 13:31
    図書館は 規則の場であり
    想像の場ではありません
  • 13:31 - 13:36
    図書館司書の仕事は
    利用者の手を清潔に保ち
  • 13:36 - 13:37
    利用者を静かにさせ
  • 13:37 - 13:43
    返却遅延者に対して
    確実に罰金を課すことです
  • 13:43 - 13:48
    これらは 社会と市民生活の仕組みです
  • 13:48 - 13:52
    ハリー・ポッターにとって
    幅広の余白は
  • 13:52 - 13:56
    ほぼ「躁状態の」余白の書き込みは —
  • 13:56 - 13:57
    ああ これ面白い表現 —
  • 13:57 - 14:00
    ほぼ「躁状態の」余白の書き込みは —
  • 14:00 - 14:01
    皆さん ノートしました?
  • 14:01 - 14:06
    ほぼ「躁状態の」余白の書き込みは —
  • 14:06 - 14:09
    皆さん この言葉使い
    書きとめますか?よろしい —
  • 14:09 - 14:11
    余白の書き込みが
  • 14:11 - 14:17
    私たちに与えてくれる感覚は
    本当の想像とは 書かれた行の中ではなく
  • 14:17 - 14:20
    行間や行外で見つかるのだということです
  • 14:20 - 14:24
    「レビコーパス 身体浮上」
  • 14:24 - 14:30
    これは 謎のプリンスが書いた
    余白の書き込みで
  • 14:30 - 14:34
    ハリー・ポッターが学ぶ
    呪文の一つです
  • 14:34 - 14:39
    ハリーは この呪文を覚えて
    寮の部屋に戻ります
  • 14:39 - 14:45
    そこで ハリーは
    部屋の屋根から吊り下げたヒモで
  • 14:45 - 14:49
    吊るすようにロンを宙づりにします
  • 14:49 - 14:53
    レビコーパス 身体浮上
  • 14:53 - 14:57
    西洋のキリスト文化の中で育てば
  • 14:57 - 15:01
    「レビコーパス 身体浮上」が
  • 15:01 - 15:07
    キリスト教信仰の中核をなす
    イデオムだとわかるはずです
  • 15:07 - 15:10
    復活は 身体の復活であり
  • 15:10 - 15:15
    レビコーパスは 身体の浮上でもあるのです
  • 15:15 - 15:18
    私が今日皆さんに
    示唆しようとしているのは
  • 15:18 - 15:22
    デジタルの想像に満ちた
  • 15:22 - 15:24
    仮想現実に満ちた
  • 15:24 - 15:26
    職業的専門分野に満ちた
  • 15:26 - 15:30
    説明書と 成功と前進に満ちた
    今日という日の終わりに言いたいのは
  • 15:30 - 15:36
    本当の意味での読書の魔法は
    レビコーパスの中にあるのだということです
  • 15:36 - 15:40
    なぜなら 本物の書物の為せる技は
    我々の身体を浮上させること
  • 15:40 - 15:46
    すなわち 読者を虚構の幻想の中に
    宙づりにすることだからです
  • 15:46 - 15:48
    本の魔法とは
  • 15:48 - 15:53
    デジタルの読み書きにせよ
    伝統的な読み書きにせよ
  • 15:53 - 15:57
    読み書きによる
    想像の為せる魔法です
  • 15:57 - 15:59
    そして今日私が示唆しようとしてきたのは
  • 15:59 - 16:02
    書物の歴史について
    思いを馳せることで
  • 16:02 - 16:05
    自分自身の体験について
    思いを馳せることで
  • 16:05 - 16:07
    皆さんはこう自問するかもしれないということ
  • 16:07 - 16:09
    「私はロンか?」
  • 16:09 - 16:11
    「私はハーマイオニーか?」
  • 16:11 - 16:13
    「私はヘラクレスか?」
  • 16:13 - 16:18
    今 ヘラクレス的想像力の学び舎で
    自分自身に思いを馳せてみてください
  • 16:18 - 16:23
    そして 次に 教室やTEDトークに
    出会った時に
  • 16:23 - 16:29
    自問してください「レビコーパス
    あの先生は私の身体を浮上させたか?
  • 16:29 - 16:31
    この本の中で
  • 16:31 - 16:34
    私は 想像によって
    宙吊り(サスペンス)されているか?」と
  • 16:34 - 16:35
    どうもありがとうございました
  • 16:35 - 16:37
    (拍手)
Title:
なぜ読む?|セス・レーラー|TEDxUCSD
Description:

このトークにおいて、セス・レーラーは、なぜ私たちは読書をすべきかについて、力のこもった議論をしています。今日の、スクリーンや電子書籍の読者に溢れた、デジタルの時代において、セスは、読書の豊かな歴史を通じて、読書の重要性を解き明かしています。

セス・レーラーは、ニューヨークのブルックリン生まれで、ウェズリアン大学、オックスフォード大学、シカゴ大学に学びました。セスは、プリンストン大学、スタンフォード大学で教鞭を取った後、2009年に、UCSDの文学部の学部長に就任。2014年まで学部長を務め、現在は文学部教授。セスは現在、シェイクスピア晩年の劇作に関する執筆を終えようとしており、ロジャー・リーベル校での学科から、シェークスピア、クリエイティブライティングまで、幅広い講義を担当しています。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
16:49
TED Translators admin approved Japanese subtitles for Why read? | Seth Lerer | TEDxUCSD
Masaki Yanagishita accepted Japanese subtitles for Why read? | Seth Lerer | TEDxUCSD
Hiroko Kawano edited Japanese subtitles for Why read? | Seth Lerer | TEDxUCSD
Hiroko Kawano edited Japanese subtitles for Why read? | Seth Lerer | TEDxUCSD
Hiroko Kawano edited Japanese subtitles for Why read? | Seth Lerer | TEDxUCSD
Masaki Yanagishita declined Japanese subtitles for Why read? | Seth Lerer | TEDxUCSD
Hiroko Kawano edited Japanese subtitles for Why read? | Seth Lerer | TEDxUCSD
Hiroko Kawano edited Japanese subtitles for Why read? | Seth Lerer | TEDxUCSD
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