“心の健康休暇”が生徒に必要な理由
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0:04 - 0:06私がまだ小さいころ
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0:06 - 0:08ママと約束を交わしました
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0:08 - 0:11学校でうまくやっている限りは
各学期ごとに3日間の -
0:11 - 0:14メンタルヘルス休暇を
取っていいという約束です -
0:15 - 0:17それというのも
私のメンタルヘルスの問題は -
0:17 - 0:206歳の時に始まったからです
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0:20 - 0:23私は小学校の先生たちから いつも
「心配屋さん」と呼ばれていましたが -
0:23 - 0:28後に 心的外傷誘発性不安症と
うつ病であると判明しました -
0:29 - 0:31そのせいで とても大変でした
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0:31 - 0:34他の子が全く気にしないことまでも
心配をしていました -
0:34 - 0:36学校では対処できないことがあり
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0:36 - 0:38そのため何度も神経衰弱に陥り
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0:38 - 0:40パニック発作を起こしました
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0:40 - 0:41超生産的な日もあれば
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0:41 - 0:44全く何もできない日もありました
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0:44 - 0:45そんなだった当時は
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0:45 - 0:48今のようにメンタルヘルスが
話題になることもなく -
0:48 - 0:50子供のメンタルヘルスは
特にそうでした -
0:50 - 0:54休暇をめいっぱい取得した
学期もあったし -
0:54 - 0:56全く必要のない学期もありましたが
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0:56 - 0:59いつでも選択の余地が
あるんだということが -
0:59 - 1:02私を 幸せで 健康で 優秀な
生徒でいさせてくれたのです -
1:02 - 1:05だから私は今 子供の頃に得た
そういうスキルを活かして -
1:05 - 1:08メンタルヘルスの問題を抱える生徒たちを
サポートしています -
1:08 - 1:12今日 お話しするのは
ティーンエイジャーのメンタルヘルス事情です -
1:12 - 1:16何が起きていて どういう経緯があり
何ができるのかについてです -
1:16 - 1:19だけど まず理解しなくちゃいけないことは
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1:19 - 1:22私のように「心の病」と
診断されてはいなくても -
1:22 - 1:23間違いなく 全員が
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1:23 - 1:25メンタルヘルスの問題を
抱えていることです -
1:25 - 1:28脳は皆に備わっているもので
ケアを必要とします -
1:28 - 1:31身体の健康のためのケアと
同じように です -
1:31 - 1:35頭と身体は首で繋がっている
だけではないんです -
1:35 - 1:38心の病は身体にも現れます
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1:38 - 1:42吐き気 頭痛 倦怠感 息切れなどの
症状となってです -
1:42 - 1:44メンタルヘルスは
誰にでも影響を与えます -
1:44 - 1:48だから 誰もが利用できる解決策を
提供すべきではないでしょうか? -
1:48 - 1:51それが次の話になります
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1:51 - 1:52私が高校生のとき
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1:52 - 1:55メンタルヘルスの自己管理は
良好になっていました -
1:55 - 1:56私は優秀な生徒で
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1:56 - 2:00OASC(オレゴン州生徒会協会)の
会長でした -
2:00 - 2:03けれども その頃 メンタルヘルスは
私だけの問題じゃなく -
2:03 - 2:07もっと大きな問題だと
気付き始めました -
2:07 - 2:10残念ながら 私が高校1年の頃
私の住んでいた町は -
2:10 - 2:12複数の自殺に揺れ動いていました
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2:12 - 2:15そういう悲劇が地域全体を
震撼させるのを目の当たりにしました -
2:15 - 2:17そして 州組織の会長として
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2:17 - 2:20同様の出来事が
他の町でも起きていることを -
2:20 - 2:22その町の生徒から
たびたび耳にしました -
2:22 - 2:252018年の恒例の夏のキャンプでは
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2:25 - 2:27ティーンエイジャーの
メンタルヘルス問題を議題に -
2:27 - 2:29100人の高校生と
討論会を開きました -
2:29 - 2:31私たちにできることは
何なのか? -
2:31 - 2:34私たちはこの話し合いに
ものすごく大きな共感と -
2:34 - 2:36誠実さで向き合いました
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2:36 - 2:38結果は驚くようなものでした
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2:38 - 2:39最も印象に残ったことは
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2:39 - 2:41仲間の誰もに
それぞれの学校で起きた -
2:41 - 2:44メンタルヘルスの危機の
逸話があったことです -
2:44 - 2:46それは オレゴン州東部の
小さな町の学校でも -
2:46 - 2:49ポートランド中心部の学校でも
変わらず -
2:49 - 2:51どこででも起きていたのです
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2:51 - 2:52調べてみると
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2:52 - 2:57オレゴン州の10歳から24歳の若年層で
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2:57 - 3:00死因の第2位が
自殺であると分かりました -
3:00 - 3:02死因の第2位ですよ
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3:03 - 3:05何かしないといけません
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3:05 - 3:07それから数ヶ月の間に
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3:07 - 3:11委員会 Students for a Healthy Oregon
(健康なオレゴンを目指す生徒たち)を立ち上げ -
3:11 - 3:15メンタルヘルスの問題を恥とする見方を
変えようと乗り出しました -
3:15 - 3:18また 学校で この問題を
優先してほしいと思ったので -
3:18 - 3:21ロビー活動家や
メンタルヘルス専門家の助けを借りて -
3:21 - 3:24州議会法案2191を提案しました
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3:24 - 3:27生徒が体調不良時の休暇と同様に
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3:27 - 3:30メンタルヘルス休暇の取得を
可能にしようというものです -
3:30 - 3:31一日のお休みが
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3:31 - 3:35快復と悪化を
分けるものだからです -
3:35 - 3:39子供の頃 ママが容認してくれた
あの日々のようなものです -
3:40 - 3:42私たちは その後 数ヶ月間で
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3:42 - 3:45この法案のためのロビー活動や
調査やキャンペーン活動を行いました -
3:45 - 3:49そして 2019年6月 ついに
その法律が成立しました -
3:49 - 3:55(拍手と声援)
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3:59 - 4:02オレゴン州の生徒たちにとって
画期的なことでした -
4:02 - 4:04これが どう働くのか
お話ししましょう -
4:04 - 4:07とてもつらい日々を過ごしている
生徒がいたとします -
4:07 - 4:09圧倒され ヘトヘトになり
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4:09 - 4:12学校でついていけなくて
助けてほしいと思っています -
4:12 - 4:15以前なら 生徒は心の問題を
親に言わなかったかもしれませんが -
4:15 - 4:19今なら 味方となる法律が
それを言い出すことを後押しします -
4:19 - 4:22親から学校への欠席連絡は
依然として必要なので -
4:22 - 4:25子どもが好き勝手に
休めるわけではありません -
4:25 - 4:27けれども一番大事なことは
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4:27 - 4:30今や学校は
メンタルヘルス休暇を記録して -
4:30 - 4:32休暇を取得した生徒の
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4:32 - 4:34人数と日数を
追跡できるということです -
4:34 - 4:36休暇が あまりに多い生徒には
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4:36 - 4:39念のためスクールカウンセラーが
紹介されるでしょう -
4:39 - 4:42これは 苦しんでいる生徒を
手遅れになる前に把握するために -
4:42 - 4:44とても重要なことです
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4:44 - 4:472018年の討論会で私たちが学んだ
最も大事なことの1つは -
4:47 - 4:51一歩踏み出して助けを求めるというのが
往々にして一番難しいということです -
4:51 - 4:54この法律が その点で
助けになることを願っています -
4:54 - 4:57これは子供達に小さな頃から
自分を大事にする方法や -
4:57 - 5:00セルフケアの方法や
ストレスマネジメントを教えるだけでなく -
5:00 - 5:02実際に命を救うことにもなり得ます
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5:03 - 5:06他の州でも生徒たちが
この法案を通そうとしています -
5:06 - 5:09私は今 カリフォルニア州と
コロラド州の生徒たちとも -
5:09 - 5:10同じ活動を行っています
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5:10 - 5:12どこの生徒だろうと
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5:12 - 5:14快適になれる機会を
得られるべきです -
5:14 - 5:18あらゆる実践的理由や
専門的なことを別にしても -
5:18 - 5:22法案2191は 背景にある中心概念からして
本当に特別なものです -
5:22 - 5:26身体の健康も精神の健康も
等しく同様に扱われるべきということで -
5:26 - 5:28事実 その2つは繋がっていています
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5:28 - 5:32ヘルス・ケアの例として
CPR(心肺蘇生法)を考えてみましょう -
5:32 - 5:36もし CPRをしなきゃいけない
状況になったとき -
5:36 - 5:38何をするのか
多少なりとも知っているのでは? -
5:38 - 5:40どうでしょうー
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5:40 - 5:44CPR講習は大抵の学校 職場
オンラインでも提供されているので -
5:44 - 5:46「はい」が多いでしょう
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5:46 - 5:48CPRの歌まであります
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5:48 - 5:50しかし メンタルヘルス・ケアは
どうでしょうか? -
5:50 - 5:53私は中1の時に
保健の授業でCPR講習を受けました -
5:53 - 5:57もし 同じ中1の頃に
メンタルヘルス問題への向き合い方や -
5:57 - 5:59メンタルヘルス危機への対処法を
学んでいたら? -
5:59 - 6:02メンタルヘルス危機を
乗り越えようとしている友人や -
6:02 - 6:05同僚や家族や 見知らぬ人をも
助けられるスキルを -
6:05 - 6:07誰もが備えている世界を
私は見たいです -
6:07 - 6:10このようなスキルは何より
学校で使えるようにするべきです -
6:10 - 6:13なぜなら生徒が一番
苦しんでいる場所だからです -
6:13 - 6:16私が皆さんに理解してほしいと
心から望む もう1つのことは -
6:16 - 6:19大丈夫でなくても
大丈夫だってこと -
6:19 - 6:22休みをとっても
大丈夫だってことです -
6:22 - 6:23丸一日である必要はありません
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6:23 - 6:25それが無理な時もあります
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6:25 - 6:29時折 自分の調子を確認できる
ちょっとした時間でいいんです -
6:29 - 6:31人生をレースのように—
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6:32 - 6:34長距離走のように捉えてください
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6:34 - 6:37最初に全力疾走すると
燃え尽きちゃいます -
6:37 - 6:39頑張りすぎて
怪我をしてしまうかもしれません -
6:39 - 6:41だけど もし自分のペースで
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6:41 - 6:43時には意図的に ゆっくり走り
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6:43 - 6:45別の時に 頑張るという風だと
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6:45 - 6:47きっと よりうまくいきます
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6:48 - 6:49だから どうか
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6:49 - 6:51お互いを気にかけ
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6:51 - 6:53周りにいる子どもや
若者を気にかけ -
6:53 - 6:56特に 何でもこなしているように見える人を
気にかけてみてください -
6:56 - 6:58メンタルヘルスの問題は
無くなりませんが -
6:58 - 7:00社会として お互いを気遣い
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7:00 - 7:02どう向き合ってくかを
学ぶことはできます -
7:02 - 7:04ご自身のことも
気にかけてくださいね -
7:04 - 7:06ママが言うように
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7:06 - 7:08「時々 休まなきゃ」
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7:08 - 7:09ありがとうございました
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7:09 - 7:11(拍手)
- Title:
- “心の健康休暇”が生徒に必要な理由
- Speaker:
- ヘイリー ・ハードキャッスル
- Description:
-
学校にはストレス、不安、パニック発作と燃え尽き症候群が蔓延してるかもしれません。しかし、健康を優先させ必要がある生徒に対する公式の仕組みというのはほとんどありません。ヘイリー・ハードキャッスルは、学校が「心の健康休暇」を提供して生徒が後ろめたさなく精神衛生を保つための時間を取れるようにすべき理由を説明します。彼女と10代の仲間たちが、その主張をいかに法律へと発展させたのかを一緒に学びましょう。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 07:24
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