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【19分解説】思考の整理学|外山滋比古 ~頭がいい人はやっている!超シンプルな行動習慣とは?~

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    はい!どうもアバタローです。
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    本日は、外山滋比古(とやましげひこ)さんの
    [思考の整理学]を紹介させていただきます。
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    1986年に刊行されてから200万部を突破した
    異例のロングセラーであり
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    更に、『東大・京大で一番読まれた本』という
    キャッチコピーでも大変有名な
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    思考法の”バイブル” でございます。
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    学ぶことに対して
    意欲的な方は勿論のこと。
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    物を考えることに
    苦手意識を持っている方。
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    一人で考え込みすぎてしまう方。
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    焦ると、頭が真っ白になってしまうという方に
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    特に、お勧めしたい1冊です。
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    そこで、この動画では本書の内容を
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    [集中力を爆発させる「朝」の過ごし方]
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    [アイデアを生み出す時間の使い方]
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    [思考力を上げる忘却システム]
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    [かかわってはいけないタイプの人]
    というように
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    大きく4つのテーマに沿って
    分かりやすく紹介をして参ります。
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    30年以上前に書かれた作品とは思えないほど
    鮮度が保たれているのは
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    コンテンツそのものの力もありますが
    著者である外山先生が
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    本書に込めた、ある一つの
    ”願い” という要素も
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    大きな役割を果たしています。
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    それが一体、どういうものなのか
    ということは
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    動画の後半に行きますと、見えて参りますので
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    どうぞ最後まで
    お付き合いいただければと思います。
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    それでは、参りましょう。
    外山滋比古[思考の整理学]
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    まずは、この動画の
    全体像についてお示し致します。
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    はじめに、著者である外山滋比古さんが何者で
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    本書がどんな "意図" をもって
    書かれているのか、という
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    前提知識を整理いたします。
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    その後、冒頭に申し上げた
    4つのテーマに沿って
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    [思考の整理学]の要点について
    お伝えしたいと思います。
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    では、早速1つ目。
    [著者について]見て行きましょう。
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    [外山 滋比古さん]と言えば
    お茶の水女子大学で教授を勤められていた
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    [英米文学][言語学]の専門家です。
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    ただ、ご自身の研究分野に止まらず
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    教育論・ジャーナリズム論といった
    幅広い分野で『評論』『執筆活動』を続け
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    幅広くご活躍をされていました。
    また今、画面に出しておりますのが
  • 1:54 - 1:56
    外山先生が執筆された
    書籍の一部です。
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    このように、沢山の作品を
    残されているのですが
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    その中でも脅威的なヒット作として
    殿堂入りしているのが
  • 2:03 - 2:07
    [思考の整理学]という訳です。
    今回の各論に入る前に
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    まず、押さえておいていただきたいのは
    外山先生が持たれている
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    『問題意識』です。
    つまり、どんな意図をもって
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    この本を書いたのかという、出発点を
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    きちんと理解しておくことが重要なんです。
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    それは一体、何かというと
    これまでの『学校教育』です。
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    学校は、誰もが行くべき場所だ!
    そこでは、誰もが "教師" に従い
  • 2:27 - 2:31
    決められた ”カリキュラム” に従い
    "教科書" に従って
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    学習をしなければならないのだ。
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    こういった、学校信仰的な考え方は
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    「もう、やめましょうよ」というのが
    外山先生のスタンスなんです。
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    自分の力ではなく、誰かの力によって
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    一生懸命、知識を得ている
    学校の生徒たちを
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    外山先生は、憐れみを込めて
    [グライダー人間]と名付けます。
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    グライダーというのは
    ”空の女王” とも呼ばれるぐらい
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    音もたてずに優雅に
    空を飛ぶことのできる乗り物です。
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    ただ、グライダーは飛行機のように
    大きな音は立てないものの
  • 3:02 - 3:06
    自分の力で、空に舞い上がることが
    できないのです。
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    そして、学校というのは
    引っ張られるがまま
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    何処にでも着いて行くような
    従順なグライダー人間を作り出す ”訓練所”だ。
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    決して自ら飛ぶ『飛行機人間』を
    作る場所ではないのだ。
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    「それに早く、気付いてください」と
    外山先生は、そのように言う訳です。
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    つまり、詰め込み型教育によって
    自分で物を考え
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    新しいことを生み出すことができない
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    『グライダー人間』が
    量産されてしまっているという現状に
  • 3:32 - 3:34
    強い『問題意識』を持たれていたのです。
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    ただ、誤解のないように申し上げておきますと
    本書では、グライダーとしての能力なんか
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    「もう要らない!」とか。
    「学校なんか、不要だ!」とか。
  • 3:42 - 3:45
    そういった極端な
    批判をしている訳ではありません。
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    人間には『グライダー能力』と
    『飛行機能力』という
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    2つの力があって
    この両者を持っておくことが
  • 3:51 - 3:54
    大事なのだ、というバランスの取れた
    主張を展開しているんです。
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    具体的には…
    受動的に知識を得るために必要なのが
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    『グライダー能力』
    一方、自力で物事を
  • 4:01 - 4:04
    発明・発見する際に求められるのが
    『飛行機能力』です。
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    じゃあ何故、『グライダー能力』を
    全否定していないか、と言えば
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    何を学ぶにしても
    基本的知識の習得が必須だからです。
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    基礎というのは
    『グライダー能力』によって築かれる為
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    決して、「要らない」と
    言ってるわけではないんです。
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    もしかしたら
    30年以上前の学校教育も
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    そういった理想を
    掲げていたのかもしれませんし
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    詳細は分かりません。
    ただ、外山先生から見た
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    当時の社会というのは
    『グライダー能力』ばかりが発達し
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    自から飛行できない人が
    五万といて
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    更に、そういった人間こそが
    社会では必要とされ
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    『優秀』とみなされているじゃないか、と。
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    本書で、そのように嘆いたわけです。
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    もちろん、立派な指導者がいて
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    目標がハッキリしている、という
    一定の条件が満たされているのであれば
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    『グライダー能力』は、必要ですし
    高く評価されて、然るべきものです。
  • 4:52 - 4:56
    しかし、少なくとも
    本書が書かれた1980年代には
  • 4:56 - 4:59
    もう直ぐそんな時代は
    ”終わる” ということが分かっていました。
  • 4:59 - 5:02
    つまり、コンピューターという
    『グライダー能力』に優れた存在が
  • 5:02 - 5:05
    近い将来、人間の仕事を奪うことは
    予想できており
  • 5:05 - 5:08
    その上で、外山先生は
    警鐘を鳴らしていたんです。
  • 5:08 - 5:12
    しかし、当時の社会の中で
    完全にグライダー人間を止めてしまえば
  • 5:12 - 5:14
    当然、生きづらくなってしまいます。
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    ...かといって、グライダー専業を続けるのも
    無理があるんです。
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    その上で、外山先生は本書で
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    「自前のグライダーに『エンジン』を
    搭載してみてはどうか」と、提案したんです。
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    つまり、『グライダ―能力』と『飛行機能力』を
    兼ね備えた人間になるべきだ!と、言った訳です。
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    ただ、その為にどうすればいいかなんて
    誰も知りませんし、正解なんかありません。
  • 5:33 - 5:36
    その上で、外山先生は
    じゃあ、この本を通じて
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    「一緒に考えようじゃないか」と、言って
    本題がスタートする、という流れになる訳です。
  • 5:41 - 5:44
    さぁ、ここまでよろしいでしょうか。
    では、以上の点を踏まえて
  • 5:44 - 5:47
    早速、本書を4つのテーマに沿って
    見ていきたいと思います。
  • 5:47 - 5:48
    では、1つ目。
  • 5:48 - 5:52
    [集中力を爆発させる「朝」の過ごし方]から
    見ていきましょう。
  • 5:52 - 5:57
    人間の頭は、夜よりも朝の方が
    優秀であるように思える。
  • 5:57 - 6:00
    昨晩、散々手こずった仕事が
    一晩寝て、朝になって
  • 6:00 - 6:03
    もう一度やったら、嘘のように
    片付いてしまった。
  • 6:03 - 6:07
    そんな経験は、ないだろうか?
    実は、40歳ぐらいまで...
  • 6:07 - 6:11
    私は夜型だったのだが
    朝の効能に気づき始めてから
  • 6:11 - 6:15
    朝型に切り替えた。
    若い時は、体力もあるのでムリも利くが
  • 6:15 - 6:19
    年齢と共にそれが、できなくなる。
    つまり...人は、年齢と共に
  • 6:19 - 6:23
    自然に帰っていくのだ。
    もちろん、極端な早起きは厳しいが
  • 6:23 - 6:27
    できれば、朝食の前には
    なるべく沢山のことを片付けておきたい。
  • 6:27 - 6:30
    その為には、どうすればいいのだろうか?
    答えは、簡単だ。
  • 6:30 - 6:35
    朝食を抜いてしまえばいい。
    そして、朝食と昼食を同時に取る。
  • 6:35 - 6:38
    所謂、ブランチにすればいいのだ。
    腹が満たされた状態というのは
  • 6:38 - 6:42
    消化の為に血液が取られ
    頭は、ボーッとする。
  • 6:42 - 6:45
    一方、空腹であれば全てを忘れて
    仕事に没頭できる。
  • 6:46 - 6:49
    つまり、ブランチにしてしまえば
    ランチタイムまで集中して
  • 6:49 - 6:52
    一気に仕事を片付けることができる。
  • 6:52 - 6:56
    更に、ブランチの後に一眠りしてしまい
    3時頃、起きれば
  • 6:56 - 7:01
    頭はスッキリ冴えわたり、今度は
    夕食までの時間を有意義に使うことができる。
  • 7:01 - 7:06
    物を考えるという作業は、何時、如何なる時も
    すればいいと、いう訳ではない。
  • 7:06 - 7:09
    食後や体が疲れている時など
    明らかに
  • 7:09 - 7:14
    物事を考えるに適していない
    時間があることに注意しなければならないのだ。
  • 7:14 - 7:17
    はい!ここで止めます。
    つまり、人間には
  • 7:17 - 7:20
    思考に "適した時間” と
    "適していない時間" があるので
  • 7:20 - 7:24
    それを理解した上で、一日を
    過ごすべきだ、と言ってるわけです。
  • 7:24 - 7:27
    外山先生の場合は、朝食を抜くことで
  • 7:27 - 7:31
    意図的に思考に適した、集中できる時間を
    増やす工夫をしているようです。
  • 7:31 - 7:36
    また、ブランチの後に思いっきり昼寝をして
    ”第二の朝” をもう一度作って
  • 7:36 - 7:39
    更に、そこでもうひと踏ん張りする
    というのは、面白いですね。
  • 7:39 - 7:43
    工夫次第で、一日にブースターを
    2カ所、設けると言うわけです。
  • 7:44 - 7:46
    では、続きを見ていきます。
    2つ目のテーマは
  • 7:46 - 7:49
    [アイデアを生み出す時間の使い方]
    についてです。
  • 7:49 - 7:52
    では、いきましょう。
    外国の諺に
  • 7:52 - 7:57
    『見つめる鍋は煮えない』というものがある。
    要するに、まだか、まだかと
  • 7:57 - 8:02
    物事に注意を向けすぎるのではなく
    しばらく放っておきなさい!と言っているのだ。
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    これは、人間の思考についても
    同じことが言える。
  • 8:05 - 8:09
    考え詰め過ぎてしまっては
    かえって問題の方が引っ込んでしまい
  • 8:10 - 8:12
    出るべきものも
    結局、出なくなってしまう。
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    だから、一晩寝て時間を置いてから
    鍋のフタを開けてやればいいのだ。
  • 8:17 - 8:19
    しかし、自分が考えてるテーマによっては
  • 8:19 - 8:23
    一晩では、まだまだ短すぎる
    という場合がある。
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    大きな問題で、あればあるほど
    寝かせる時間の長さが重要になって来るのだ。
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    逆に、直ぐ答えが出るような問題というのは
  • 8:31 - 8:34
    はじめから、大した問題では
    なかったということだ。
  • 8:34 - 8:37
    本当の大問題は
    じっくりと長い間
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    心の中で温めておかないと
    形にならない。
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    思考の整理において
    何が最も大切か、と言えば
  • 8:44 - 8:46
    『寝させること』なのだ。
  • 8:46 - 8:51
    この世の中には、どんなに『努力』をしても
    どんなに『意志』の力が強くても
  • 8:51 - 8:55
    できないことがある。
    そういう時、唯一できる事があるとすれば
  • 8:55 - 8:57
    それは、時間をかけるしかない。
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    すると、時間が自然のうちに
    意識を超えたところで、我々を導いてくれる。
  • 9:02 - 9:06
    つまり、『考えを生み出す』に当たって
    関心を抱くべきは
  • 9:06 - 9:08
    『無意識の時間』なのである。
  • 9:08 - 9:09
    はい!ここで止めます。
  • 9:09 - 9:13
    思考の整理において、最も重要なことは
    『寝させること』
  • 9:13 - 9:16
    つまり、時間を置くことだ、と
    言っているわけです。
  • 9:16 - 9:21
    これは、以前紹介しました
    『アイデアのつくり方』のプロセスと同じですね。
  • 9:21 - 9:24
    限界まで考えたら
    後は放ったらかしにしておく。
  • 9:24 - 9:26
    『果報は寝て待て』と言うわけです。
  • 9:26 - 9:30
    因みに、余談ですが
    私たち人間が、ボーっとしてるとき。
  • 9:30 - 9:34
    脳は、何も働いていないわけではなく
    [デフォルト・モード・ネットワーク]と呼ばれる
  • 9:34 - 9:39
    神経活動が活発に行われている
    ということが分かっています。
  • 9:39 - 9:43
    具体的には、人間の脳に収められた
    雑然とした情報類が
  • 9:43 - 9:47
    この働きによって整理されるのです。
    ...なので、外山先生が最後に
  • 9:47 - 9:50
    「無意識の時間を使いましょう」
    と、言っていたのは
  • 9:50 - 9:54
    恐らく、デフォルト・モード・ネットワークという
    人間に元々備わった
  • 9:54 - 9:57
    脳機能を使うことを
    意味しているものと思われます。
  • 9:57 - 9:59
    では、次のテーマに移ります。
    3つ目は...
  • 9:59 - 10:02
    [思考力を上げる忘却システム]
    についてです。
  • 10:02 - 10:04
    では、行きましょう。
    子供の頃から
  • 10:04 - 10:07
    「忘れてはいけない」
    「ちゃんと覚えておきなさい」と
  • 10:07 - 10:11
    学校や親から
    色んなことを教えられて来た。
  • 10:11 - 10:14
    「忘れてしまった」と言おうものなら
    よく叱られたものだ。
  • 10:14 - 10:18
    しかし、私は...
    『忘れる』ということに対する
  • 10:18 - 10:21
    偏見を改めるべきだと思っている。
    従来の教育では
  • 10:21 - 10:25
    頭の中に沢山の知識が詰まっていることを
    ”良し!” としてきた。
  • 10:25 - 10:29
    つまり、人間の頭を
    『倉庫』のような物として見て来たのである。
  • 10:29 - 10:32
    人間の頭が『倉庫』であるならば
    ”忘却” というのは
  • 10:32 - 10:34
    『在庫』が消えることを意味する。
  • 10:34 - 10:38
    従って、忘れることは怖いこと。
    悪い事だと、教えられて来たのだ。
  • 10:38 - 10:41
    ところが、今やコンピューターが
    『倉庫』の代わりとなり
  • 10:41 - 10:44
    人間は『創造性』を
    求められるようになっている。
  • 10:44 - 10:48
    つまり、我々の頭は『倉庫』の役割も
    一部で果たしつつ
  • 10:48 - 10:52
    新しいものを生み出すための
    『工場』としての役割も
  • 10:52 - 10:53
    果たさなければならないのだ。
  • 10:53 - 10:58
    では、脳内工場の作業効率を上げるには
    どうすればよいのだろうか?
  • 10:58 - 11:02
    それは、普段から『倉庫』の中を
    整理しておけば良いだけの話しだ。
  • 11:02 - 11:06
    余計なものを倉庫の中に極力入れず
    必要なものを取り込み
  • 11:07 - 11:09
    そして、いつでも使えるように
    『整理』しておく。
  • 11:09 - 11:15
    こういった、心掛けによって頭の中に広いスペースを
    常時、確保しておけばよいのだ。
  • 11:15 - 11:19
    頭の『倉庫』を整理するにあたって
    何が、”大切か” と言えば『睡眠』だ。
  • 11:19 - 11:24
    人間には、『忘れるべきもの』と
    『覚えておくべきもの』を振り分ける
  • 11:24 - 11:26
    『自然忘却』と呼ばれる
    システムが備わっている。
  • 11:26 - 11:29
    つまり、『睡眠』がその役割を
    果たしているのだ。
  • 11:29 - 11:34
    朝、目を覚ましたら、頭の中が綺麗さっぱり
    整理されている経験があるだろう。
  • 11:34 - 11:38
    これこそ、神が人間に与えた
    自然の『忘却作用』と言える。
  • 11:38 - 11:40
    ところが、現代人はどうだろうか。
  • 11:40 - 11:44
    最早、睡眠の『忘却作用』だけでは
    処理しきれない状態にある、と言っていい。
  • 11:44 - 11:46
    それほどまでに、今の人は
  • 11:46 - 11:50
    沢山の情報に触れ
    そして、多忙の中に暮らしているのだ。
  • 11:50 - 11:54
    足の踏み場もないほど
    頭の倉庫が散らかった状態で
  • 11:54 - 11:57
    新しいモノを生み出せと
    『工場』としての機能まで求められたら
  • 11:57 - 12:00
    溜まったものじゃない。
    だから、もし...あなたが
  • 12:00 - 12:04
    頭を働かせたいのであれば
    自分にとって不必要なものを
  • 12:04 - 12:06
    どんどん忘れていかなければならないのだ。
  • 12:06 - 12:08
    はい!ここで止めます。
  • 12:08 - 12:12
    一般的に『睡眠』には
    要らない記憶を『削除する』一方で
  • 12:12 - 12:17
    必要な記憶を『整理』し、それを固定する仕組みが
    備わっている、と言われています。
  • 12:17 - 12:21
    ところが、多くの人は
    睡眠の『忘却システム』が機能しないほどに
  • 12:21 - 12:25
    脳みそが『ビジー状態』にあると
    外山先生は、指摘している訳です。
  • 12:25 - 12:30
    今から30年以上前の
    スマホが存在しなかった時代でも
  • 12:30 - 12:32
    こんな話が出ている、ということは
  • 12:32 - 12:36
    現代人の頭の『倉庫』は
    最早、カオス状態と言ってもいいかもしれません。
  • 12:36 - 12:41
    ですから、頭の『倉庫』に "何を入れるのか"
    "何を入れないのか" といった
  • 12:41 - 12:44
    基準を定めた上で
    睡眠の『忘却システム』が
  • 12:44 - 12:47
    正常に働くような
    生活リズムを手に入れる。
  • 12:47 - 12:51
    これが、思考を十分に働かせる土壌作りとして
    大事なんだ、というわけです。
  • 12:52 - 12:54
    では、次で最後です。
    4つ目のテーマ。
  • 12:54 - 12:57
    [かかわってはいけないタイプの人]
    について、見ていきましょう。
  • 12:57 - 13:01
    考えても、考えても解決の糸口や
    アイデアが浮かばず
  • 13:01 - 13:05
    もうダメかもしれないと
    思い詰めてしまうことがあるだろう。
  • 13:05 - 13:10
    しかし、そのような暗示を自分に掛けてしまえば
    出来るものも出来なくなってしまう。
  • 13:10 - 13:14
    そんな時は、プラスに考え
    「きっと、上手くいく!」
  • 13:14 - 13:18
    「私なら絶対にできる!」と自分に語りかけ
    行き詰った心に
  • 13:18 - 13:22
    風を入れてみてはどうだろう?
    ただ、そうやってポジティブに思い込めば
  • 13:22 - 13:24
    十分かと言えば、勿論そうじゃない。
  • 13:24 - 13:28
    それに加えて、後2つのことを
    意識すると良いだろう。
  • 13:28 - 13:31
    まず1つが...
    自分だけではなく、他人に対しても
  • 13:31 - 13:33
    肯定的な態度を示すことだ。
  • 13:33 - 13:37
    どんなことであっても探せば
    1つや2つ、良いとこくらいあるものだ。
  • 13:37 - 13:41
    それを見つけたら、ただそれを認め
    賞賛してやればいい。
  • 13:41 - 13:45
    そして、もう1つが
    自分を褒めてくれる人間と付き合うことだ。
  • 13:45 - 13:48
    逆に、どんなに鋭く正しい批評ができても
  • 13:48 - 13:51
    人の良い所を何も見つけようとしない人間とは
  • 13:51 - 13:55
    距離を置いた方がいいだろう。
    ただ、こんな事を言うと
  • 13:55 - 13:57
    「お世辞ばっかり聞いたって
    しょうがないじゃないか!
  • 13:57 - 14:02
    もっと、現実を見るべきだ」...といった
    厳しい意見を言いたくなる人もいるだろう。
  • 14:02 - 14:05
    しかし、そんな勇ましい理屈が通用するのは
  • 14:05 - 14:08
    超人的な
    勇者の話ではないだろうか。
  • 14:08 - 14:11
    多くの人間は、例え
    見え透いた言葉であっても
  • 14:11 - 14:13
    褒められれば、勇気づけられる。
  • 14:13 - 14:15
    お世辞だと分かっていても
    気分が良くなる。
  • 14:16 - 14:19
    それが人情というものだろう。
    だから、考えがまとまらない時...
  • 14:19 - 14:24
    なんて、私はダメな人間なんだ、と。
    一人で自分を責める必要なんかない。
  • 14:24 - 14:28
    自分ならきっとできる!と信じ
    「あなたならできる!」と言ってくれる人と
  • 14:28 - 14:30
    付き合えばいいのだ。
    それによって、あなたの思考は
  • 14:30 - 14:33
    生き生きと活発に働き始めるだろう。
  • 14:33 - 14:34
    はい!ここで止めます。
  • 14:34 - 14:39
    『思考力』というのは、自分の努力だけではなく
    実は、関わる人間によっても
  • 14:39 - 14:43
    左右されるのだ、という訳です。
    確かに、酷い労務環境で
  • 14:43 - 14:48
    更に、毎日上司から貶されていたら頭が...
    然、回らなくなってしまいます。
  • 14:48 - 14:52
    自分の思考を、のびのびと...
    大空を翔るように、活性化させるには
  • 14:52 - 14:56
    ただ、自分のことを認めてくれる人。
    肯定し、賞賛し...
  • 14:56 - 15:00
    自信を付けてくれる人。
    そういう存在も大事なんじゃないでしょうか、と
  • 15:00 - 15:04
    言ってる訳です。さぁ、ココで4つ
    全ての紹介が終わりました。
  • 15:04 - 15:06
    ここまで聞いて、いかがでしょうか?
  • 15:06 - 15:11
    恐らく『HOW TO』系に近い印象を持たれた方
    決して、少なくないと思います。
  • 15:11 - 15:14
    ただ[思考の整理学]は
    HOWTO本では、ありません。
  • 15:14 - 15:18
    勿論、HOWTOとして使えるものも
    多くあったと思います。
  • 15:18 - 15:21
    それはそれで、ご参考いただく分には
    何ら問題ございません。
  • 15:21 - 15:24
    ただ、本書は今
    紹介させていただいたような
  • 15:24 - 15:27
    『思考』を整理するためのノウハウを
  • 15:27 - 15:31
    「よかったら、真似してみて下さいね」
    という作品では、本来ないのです。
  • 15:31 - 15:34
    えっ!?どういうこと...?
    そのように思われた方の為に
  • 15:34 - 15:36
    最後に、少しだけお話をさせてください。
  • 15:36 - 15:40
    さて、皆さん...冒頭の話し
    覚えていますでしょうか?
  • 15:40 - 15:42
    本書は、自前のグライダーに
  • 15:42 - 15:47
    どうやったら『自由な思考』というエンジンを
    取り付けられるのか
  • 15:47 - 15:49
    ...という『問題提起』から始まりました。
  • 15:49 - 15:55
    ...ということは、答えを教えるということを
    本書のゴールとして設定してしまえば
  • 15:55 - 15:59
    グライダー人間養成学校と
    何ら、変わらない訳です。
  • 15:59 - 16:03
    そこで、外山先生は、ご自身の経験。
    そして、知識に基づき
  • 16:03 - 16:08
    「私は、こんな物の考え方をしています」
    「そして、こんな工夫をしています」と
  • 16:08 - 16:12
    本書で披露しました。その上で
    「あなたは、どうされているんですか?」と
  • 16:12 - 16:13
    読者に問いを投げているんです。
  • 16:13 - 16:17
    例えば、朝食を抜いて
    ブランチにするといい、みたいな
  • 16:17 - 16:20
    話しがありましたけれど
    これは、あくまで
  • 16:20 - 16:24
    外山先生の理屈に基づいた
    個人的な正解なんです。
  • 16:24 - 16:28
    中には、この話を聞いて
    ”私は朝ご飯を絶対に抜かない!”
  • 16:28 - 16:33
    それが、私の正解です!
    ...という方も、多くいらっしゃったはずです。
  • 16:33 - 16:37
    じゃあ...その、あなたの『正解』はどうやって
    導き出されたものなのですか。
  • 16:38 - 16:41
    何となくでしょうか?
    それとも、ご自身の経験や
  • 16:41 - 16:46
    何らかの考えに基づいているものなのでしょうか?
    ...というように、ごくごく普通の日常から
  • 16:46 - 16:49
    読者に対して、思考の
    『題材』を与えているんです。
  • 16:49 - 16:52
    なぜ、こういった題材が
    与えられているのか、と言えば
  • 16:52 - 16:57
    自分以外の誰かの物事の考え方。
    見方に触れることで
  • 16:57 - 17:01
    普段、自分はどれぐらい思考しているのか。
    或るいは、どういった
  • 17:01 - 17:06
    物の考え方をする人間なのか
    と、いったことに気付きやすくなるんです。
  • 17:06 - 17:11
    そうして、こういった経験を通して
    『考える』という行為そのものの
  • 17:11 - 17:13
    『楽しさ』に気づいて欲しい。
  • 17:13 - 17:15
    大空を自由に駆け巡る
    飛行機のように
  • 17:15 - 17:19
    自由で、贅沢な活動であることを
    知って欲しい。
  • 17:19 - 17:23
    本書には、そういった願いが込められているんです。
    つまり、『グライダー人間』に
  • 17:23 - 17:27
    どうしたらエンジンを取付けることができるのか。
    という、問いに対し
  • 17:27 - 17:32
    外山先生の出した答えの一つは
    考えることの『楽しさ』に
  • 17:32 - 17:36
    気付いてもらう事だった、という訳です。
    ...ですから、ご本人にとしては
  • 17:36 - 17:40
    思考の技術について
    初めから教えるつもりなんか、なかったんです。
  • 17:40 - 17:43
    こういった、親心が
    内に秘められている作品だからこそ
  • 17:43 - 17:48
    本書は、30年以上も多くの世代の読者に
    愛されて来たのかもしれません。
  • 17:48 - 17:53
    もし、まだ読んだことがないという方は
    是非、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
  • 17:53 - 17:56
    ...というわけで、[思考の整理学]
    以上でございます。
  • 17:56 - 17:57
    いかがでしたでしょうか。
  • 17:57 - 18:01
    勿論、HOWTO系の本としても
    十分使えるんですが
  • 18:01 - 18:06
    実は、そうではないという面白いコンセプトの
    作品なので今回、取り上げてみました。
  • 18:06 - 18:09
    また、最近はやっていないんですけれども
    久々に ”『哲学』を
  • 18:09 - 18:12
    やりたいなぁ" と思っておりまして
    その、複線的な意味合いもあって
  • 18:12 - 18:16
    今回のチョイスをしております。
    どうぞ、これからも楽しみにしていてください。
  • 18:16 - 18:20
    また、コミュニティでもお伝えしましたが
    お蔭さまで[OUTPUT読書術]が
  • 18:20 - 18:25
    昨日、1月22日に発売となり
    更に、即日重版も決まりました。
  • 18:25 - 18:28
    改めまして、皆さま
    本当にありがとうございます。
  • 18:28 - 18:32
    実は、発売前日の夜
    ”何かトラブルが起きるんじゃないか” と
  • 18:32 - 18:35
    不安で寝れないくらい
    心が張り詰めておりました。
  • 18:35 - 18:37
    そんな中、皆さまから
    「本が届きました」
  • 18:37 - 18:40
    「これから読みます」といった
    ご報告ですとか。
  • 18:40 - 18:42
    「面白かったです」といった
    メッセージをいただき
  • 18:42 - 18:45
    本当に勇気づけられました。
    心から感謝しております。
  • 18:45 - 18:50
    お読みいただいた方は、ご無理のない範囲で
    AmazonレビューやSNS、ブログなどで
  • 18:50 - 18:54
    ご感想をアウトプットしていただけますと
    大変、嬉しいです。
  • 18:54 - 18:57
    それを励みに
    今後の配信活動の活力にして
  • 18:57 - 19:00
    より良いものを皆様に
    お届けして参りたい、と思っております。
  • 19:00 - 19:02
    どうぞ、これからも
    よろしくお願い致します。
  • 19:02 - 19:05
    この動画が面白かった
    参考になったという方は
  • 19:05 - 19:07
    高評価・コメントなど
    いただけますと嬉しいです。
  • 19:07 - 19:10
    また、チャンネル登録も
    よろしくお願い致します。
  • 19:10 - 19:12
    ではまた、次の動画で
    お会いいたしましょう。
  • 19:12 - 19:13
    ありがとうございました。
Title:
【19分解説】思考の整理学|外山滋比古 ~頭がいい人はやっている!超シンプルな行動習慣とは?~
Description:

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Japanese
Duration:
19:13
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