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【19分解説】思考の整理学|外山滋比古 ~頭がいい人はやっている!超シンプルな行動習慣とは?~

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    はい!どうもアバタローです。
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    本日は、外山滋比古(とやましげひこ)さんの
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    [思考の整理学]を
    紹介させていただきます。
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    1986年に刊行されてから
    200万部を突破した
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    異例のロングセラーであり、更に
    『東大・京大で一番読まれた本』という
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    キャッチコピーでも大変有名な
    思考法の”バイブル” でございます。
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    学ぶことに対して
    意欲的な方は勿論のこと。
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    物を考えることに
    苦手意識を持っている方。
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    一人で考え込みすぎてしまう方。
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    焦ると頭が真っ白になってしまうという方に
    特に、お勧めしたい1冊です。
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    そこで、この動画では
    本書の内容を
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    [集中力を爆発させる「朝」の過ごし方]
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    [アイデアを生み出す時間の使い方]
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    [思考力を上げる忘却システム]
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    [かかわってはいけないタイプの人]
    というように、大きく4つのテーマに沿って
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    分かりやすく紹介をして参ります。
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    30年以上前に書かれた作品とは思えないほど
    鮮度が保たれているのは
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    コンテンツそのものの力もありますが
    著者である外山先生が本書に込めた
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    ある一つの ”願い” という要素も
    大きな役割を果たしています。
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    それが一体、どういうものなのか、ということは
    動画の後半に行きますと見えて参りますので
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    どうぞ最後まで
    お付き合いいただければと思います。
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    それでは、参りましょう。
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    外山滋比古[思考の整理学]
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    さぁ!まずは、この動画の
    全体像についてお示し致します。
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    はじめに、著者である
    外山滋比古さんが何者で
  • 1:20 - 1:24
    本書がどんな "意図" をもって
    書かれているのか、という
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    前提知識を整理いたします。
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    その後、冒頭に申し上げた
    4つのテーマに沿って
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    [思考の整理学]の要点について
    お伝えしたいと思います。
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    では、早速1つ目。
    [著者について]見て行きましょう。
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    『外山滋比古さん』と言えば
    お茶の水女子大学で教授を勤められていた
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    『英米文学』『言語学』の専門家です。
  • 1:42 - 1:46
    ただ、ご自身の研究分野に止まらず
    『教育論』『ジャーナリズム論』といった
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    幅広い分野で[評論』『執筆活動』を続け
    幅広くご活躍をされていました。
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    また今、画面に出しておりますのが
    外山先生が執筆された書籍の一部です。
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    このように、沢山の作品を残されているのですが
    その中でも脅威的なヒット作として
  • 2:02 - 2:05
    殿堂入りしているのが
    [思考の整理学]と、いう訳です。
  • 2:05 - 2:09
    今回の各論に入る前に
    まず、押さえておいていただきたいのは
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    外山先生が持たれている
    『問題意識』です。
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    つまり、どんな意図をもってこの本を書いたのか
    という、出発点を
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    きちんと理解しておくことが重要なんです。
    それは一体、何かというと
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    これまでの『学校教育』です。
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    学校は、誰もが行くべき場所だ!
    そこでは、誰もが教師に従い
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    決められたカリキュラムに従い
    教科書に従って
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    ”学習をしなければならないのだ”
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    こういった、学校信仰的な考え方は
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    もう、やめましょうよ、というのが
    外山先生のスタンスなんです。
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    自分の力ではなく、誰かの力によって
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    一生懸命、知識を得ている
    学校の生徒たちを
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    外山先生は、憐れみを込めて
    [グライダー人間]と名付けます。
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    グライダーというのは
    ”空の女王” とも呼ばれるぐらい
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    音もたてずに優雅に
    空を飛ぶことのできる乗り物です。
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    ただ、グライダーは飛行機のように
    大きな音は立てないものの
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    自分の力で
    空に舞い上がることができないのです。
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    そして、学校というのは、引っ張られるがまま
    何処にでも、着いて行くような
  • 3:10 - 3:14
    従順なグライダー人間を作り出す
    ”訓練所” だ。
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    決して、自ら飛ぶ『飛行機人間』を
    作る場所ではないのだ。
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    「それに早く、気づいてください」と
    外山先生は、そのように言う訳です。
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    つまり、『詰め込み型教育』によって
    自分で物を考え
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    新しい事を生み出すことができない
    『グライダー人間』が
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    量産されてしまっているという現状に
    強い『問題意識』を持たれていたのです。
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    ただ、誤解のないように
    申し上げておきますと
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    本書では、グライダーとしての能力なんか
    もう要らない!とか。
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    学校なんか、不要だ!とか、そういった
    極端な批判をしているわけではありません。
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    人間には『グライダー能力』と
    『飛行機能力』という、2つの力があって
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    この両者を持っておくことが
    "大事なのだ" という
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    バランスの取れた主張を展開しているんです。
    具体的には…
  • 3:55 - 3:59
    受動的に知識を得るために必要なのが
    『グライダー能力』
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    一方、自力で物事を発明・発見する際に
    求められるのが『飛行機能力』です。
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    じゃあ何故、『グライダー能力』を
    全否定していないか、と言えば
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    何を学ぶにしても
    基本的知識の習得が必須だからです。
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    基礎というのは
    『グライダー能力』によって築かれる為
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    決して、「要らない」と
    言ってるわけではないんです。
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    もしかしたら、30年以上前の学校教育も
    そういった、理想を
  • 4:22 - 4:26
    掲げていたのかもしれませんし
    詳細は分かりません。
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    ただ、外山先生から見た
    当時の社会というのは
  • 4:29 - 4:33
    『グライダー能力』ばかりが発達し
    自から飛行できない人が、五万といて
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    更に、そういった人間こそが
    社会では必要とされ
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    『優秀』とみなされているじゃないか、と。
    本書で、そのように嘆いたわけです。
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    もちろん、立派な指導者がいて
    目標がハッキリしている、という
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    一定の条件が
    満たされているのであれば
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    『グライダー能力』は必要ですし
    高く評価されて、然るべきものです。
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    しかし、少なくとも
    本書が書かれた1980年代には
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    ”もう直ぐ、そんな時代は終わる”
    ということが、分かっていました。
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    つまり、コンピューターという
    『グライダー能力』に優れた存在が
  • 5:02 - 5:05
    近い将来、人間の仕事を
    奪うことは予想できており
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    その上で、外山先生は
    警鐘を鳴らしていたんです。
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    しかし、当時の社会の中で
    完全にグライダー人間をやめてしまえば
  • 5:12 - 5:14
    当然、生きづらくなってしまいます。
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    ...かといって、グライダー専業を
    続けるのも無理があるんです。
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    その上で、外山先生は本書で
    「自前のグライダーに『エンジン』を
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    搭載してみてはどうか」と
    提案したんです。
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    つまり、『グライダ―能力』と
    『飛行機能力』を兼ね備えた
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    人間になるべきだ!と、言った訳です。
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    ただ、その為にどうすればいいか、なんて
    誰も知りませんし
  • 5:32 - 5:35
    正解なんかありません。
    その上で、外山先生は
  • 5:35 - 5:38
    「じゃあ、この本を通じて一緒に
    考えようじゃないか」と、言って
  • 5:38 - 5:41
    本題がスタートする
    という流れになる訳です。
  • 5:41 - 5:44
    さぁ、ここまでよろしいでしょうか。
    では、以上の点を踏まえて
  • 5:44 - 5:47
    早速、本書を4つのテーマに沿って
    見ていきたいと思います。
  • 5:47 - 5:48
    では、1つ目。
  • 5:48 - 5:52
    [集中力を爆発させる「朝」の過ごし方]から
    見ていきましょう。
  • 5:52 - 5:57
    人間の頭は、夜よりも朝の方が
    優秀であるように思える。
  • 5:57 - 6:01
    昨晩、散々手こずった仕事が
    一晩寝て、朝になって
  • 6:01 - 6:03
    もう一度やったら、
    嘘のように片付いてしまった。
  • 6:03 - 6:05
    そんな経験はないだろうか?
  • 6:05 - 6:09
    実は、40歳ぐらいまで...
    私は夜型だったのだが
  • 6:09 - 6:12
    朝の効能に気づき始めてから
    朝方に切り替えた。
  • 6:12 - 6:15
    若い時は体力もあるので
    ムリも利くが
  • 6:15 - 6:17
    年齢と共にそれが、できなくなる。
  • 6:17 - 6:20
    つまり、人は年齢と共に
    自然に還っていくのだ。
  • 6:20 - 6:23
    もちろん、極端な早起きは厳しいが
  • 6:23 - 6:27
    できれば朝食の前には、なるべく
    たくさんのことを片付けておきたい。
  • 6:27 - 6:29
    その為には
    どうすればいいのだろうか?
  • 6:29 - 6:32
    答えは、簡単だ。
    朝食を抜いてしまえばいい。
  • 6:32 - 6:35
    そして、朝食と昼食を同時に取る。
  • 6:35 - 6:37
    所謂、ブランチにすればいいのだ。
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    腹が満たされた状態というのは
    消化のために血液が取られ
  • 6:40 - 6:42
    頭は、ボーッとする。
  • 6:42 - 6:45
    一方、空腹であれば
    全てを忘れて、仕事に没頭できる。
  • 6:46 - 6:47
    つまり、ブランチにしてしまえば
  • 6:47 - 6:52
    ランチタイムまで集中して
    一気に仕事を片付けることができる。
  • 6:52 - 6:54
    更に、ブランチの後に
    一眠りしてしまい
  • 6:54 - 6:57
    3時頃、起きれば
    頭はスッキリ冴えわたり
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    今度は夕食までの時間を
    有意義に使うことができる。
  • 7:01 - 7:03
    物を考えるという作業は
  • 7:03 - 7:06
    何時、如何なる時もすればいい
    と、いうわけではない。
  • 7:06 - 7:08
    食後や体が疲れている時など
  • 7:08 - 7:12
    明らかに、物事を考えるに
    適していない時間があることに
  • 7:12 - 7:14
    注意しなければならないのだ。
  • 7:14 - 7:15
    はい!ここで止めます。
  • 7:15 - 7:18
    つまり人間には
    思考に "適した時間” と
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    "適していない時間" があるので
    それを理解した上で
  • 7:21 - 7:25
    一日を過ごすべきだ、と言ってるわけです。
    外山先生の場合は
  • 7:25 - 7:28
    朝食を抜くことで
    意図的に思考に適した
  • 7:28 - 7:31
    集中できる時間を
    増やす工夫をしているようです。
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    また、ブランチの後に
    思いっきり昼寝をして
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    第二の朝をもう一度、作って
    更にそこで
  • 7:37 - 7:39
    もうひと踏ん張りする
    というのは、面白いですね。
  • 7:39 - 7:43
    工夫次第で、一日にブースターを
    2カ所、設けると言うわけです。
  • 7:44 - 7:46
    では、続きを見ていきます。
    2つ目のテーマは
  • 7:46 - 7:49
    [アイデアを生み出す時間の使い方]
    についてです。
  • 7:49 - 7:51
    では、いきましょう。
  • 7:51 - 7:55
    外国の諺に『見つめる鍋は煮えない』
    というものがある。
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    要するに、まだか、まだかと
    物事に注意を向けすぎるのではなく
  • 7:59 - 8:02
    しばらく、放っておきなさい!と
    言っているのだ。
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    これは、人間の思考についても
    同じことが言える。
  • 8:05 - 8:07
    考え、詰め過ぎてしまっては
  • 8:07 - 8:10
    かえって、問題の方が引っ込んでしまい
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    出るべきものも
    結局、出なくなってしまう。
  • 8:12 - 8:15
    だから、一晩寝て
    時間を置いてから
  • 8:15 - 8:17
    鍋のフタを
    開けてやればいいのだ。
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    しかし、自分が考えてる
    テーマによっては
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    一晩では、まだまだ短すぎる
    という場合がある。
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    大きな問題で、あればあるほど
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    寝かせる時間の長さが
    重要になって来るのだ。
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    逆に、直ぐ答えが出るような
    問題というのは
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    はじめから、大した問題では
    なかったということだ。
  • 8:34 - 8:37
    本当の大問題は
    じっくりと、長い間
  • 8:37 - 8:41
    心の中で温めておかないと
    形にならない。
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    思考の整理において
    何が、『最も大切か』と言えば
  • 8:44 - 8:46
    寝させることなのだ。
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    この世の中には
    どんなに努力をしても
  • 8:48 - 8:52
    どんなに意志の力が強くても
    できないことがある。
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    そういう時に
    唯一、できる事があるとすれば
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    それは、時間をかけるしかない。
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    すると、時間が自然のうちに
    意識を超えたところで
  • 9:00 - 9:04
    我々を導いてくれる。
    つまり、考えを生み出すに当たって
  • 9:04 - 9:08
    関心を抱くべきは
    無意識の時間なのである。
  • 9:08 - 9:09
    はい!ここで止めます。
  • 9:09 - 9:12
    思考の整理において
    最も重要なことは
  • 9:12 - 9:15
    寝させること。
    つまり、時間を置くことだ、と
  • 9:15 - 9:18
    言っているわけです。
    これは、以前紹介しました
  • 9:18 - 9:21
    『アイデアのつくり方』の
    プロセスと同じですね。
  • 9:21 - 9:24
    限界まで考えたら、後は
    放ったらかしにしておく。
  • 9:24 - 9:27
    『果報は寝て待て』と言うわけです。
    因みに、余談ですが
  • 9:27 - 9:32
    私たち人間が、ボーっとしてるとき。
    脳は、何も働いていないわけではなく
  • 9:32 - 9:36
    [デフォルト・モード・ネットワーク]
    と呼ばれる神経活動が
  • 9:36 - 9:39
    活発に行われている
    ということが分かっています。
  • 9:39 - 9:43
    具体的には、人間の脳におさめられた
    雑然とした情報類が
  • 9:43 - 9:47
    この働きによって、整理されるのです。
    ...なので、外山先生が最後に
  • 9:47 - 9:51
    「無意識の時間を使いましょう」と
    言っていたのは、恐らく
  • 9:51 - 9:54
    『デフォルト・モード・ネットワーク』という
    人間に元々備わった
  • 9:54 - 9:56
    脳機能を使うことを
    意味しているものと思われます。
  • 9:56 - 9:59
    さぁ、では次のテーマに移ります。
    3つ目は...
  • 9:59 - 10:03
    [思考力を上げる忘却システム]についてです。
    では、行きましょう。
  • 10:03 - 10:06
    子供の頃から
    「忘れてはいけない」
  • 10:06 - 10:09
    「ちゃんと覚えておきなさい」と
    学校や親から
  • 10:09 - 10:11
    色んなことを教えられて来た。
  • 10:11 - 10:13
    「忘れてしまった」と、言おうものなら
  • 10:13 - 10:15
    よく、叱られたものだ。
    しかし、私は...
  • 10:15 - 10:20
    『忘れる』ということに対する偏見を
    改めるべきだと思っている。
  • 10:20 - 10:24
    従来の教育では
    頭の中にたくさんの知識が詰まっていることを
  • 10:24 - 10:27
    ”良し!” としてきた。
    つまり、人間の頭を
  • 10:27 - 10:29
    『倉庫』のような物として
    見て来たのである。
  • 10:29 - 10:31
    人間の頭が『倉庫』であるならば
  • 10:31 - 10:34
    ”忘却” というのは
    在庫が消えることを意味する。
  • 10:34 - 10:36
    従って、忘れることは怖い事。
  • 10:36 - 10:38
    悪い事だと、教えられて来たのだ。
  • 10:38 - 10:41
    ところが、今やコンピューターが
    『倉庫』の代わりとなり
  • 10:41 - 10:45
    人間は『創造性』を
    求められるようになっている。
  • 10:45 - 10:48
    つまり、我々の頭は
    『倉庫』の役割も一部で果たしつつ
  • 10:48 - 10:52
    新しいものを生み出すための
    『工場』としての役割も
  • 10:52 - 10:53
    果たさなければならないのだ。
  • 10:53 - 10:56
    では、脳内工場の
    作業効率を上げるには
  • 10:56 - 10:59
    どうすればよいのだろうか?
    それは、普段から
  • 10:59 - 11:02
    『倉庫』の中を
    整理しておけば良いだけの話しだ。
  • 11:02 - 11:05
    余計なものを倉庫の中に
    極力入れず
  • 11:05 - 11:07
    必要なものを取り込み
  • 11:07 - 11:09
    そして、いつでも使えるように
    『整理』しておく。
  • 11:09 - 11:13
    こういった、心掛けによって
    頭の中に広いスペースを
  • 11:13 - 11:15
    常時、確保しておけばよいのだ。
  • 11:15 - 11:17
    頭の『倉庫』を
    整理するにあたって
  • 11:17 - 11:19
    何が、”大切か” と言えば
    『睡眠』だ。
  • 11:19 - 11:21
    人間には、『忘れるべきもの』と
  • 11:21 - 11:24
    『覚えておくべきもの』を
    振り分ける
  • 11:24 - 11:26
    『自然忘却』と呼ばれる
    システムが備わっている。
  • 11:26 - 11:29
    つまり、『睡眠』がその役割を
    果たしているのだ。
  • 11:29 - 11:30
    朝、目を覚ましたら
  • 11:30 - 11:34
    頭の中が綺麗さっぱり
    整理されている経験があるだろう。
  • 11:34 - 11:38
    これこそ、神が人間に与えた
    自然の『忘却作用』と言える。
  • 11:38 - 11:40
    ところが、現代人はどうだろうか。
  • 11:40 - 11:44
    最早、睡眠の『忘却作用』だけでは
    処理しきれない状態にある、と言っていい。
  • 11:44 - 11:48
    それほどまでに、今の人は
    沢山の情報に触れ
  • 11:48 - 11:50
    そして、多忙の中に暮らしているのだ。
  • 11:50 - 11:54
    足の踏み場もないほど
    頭の倉庫が散らかった状態で
  • 11:54 - 11:57
    新しいモノを生み出せと
    『工場』としての機能まで求められたら
  • 11:57 - 11:59
    溜まったものじゃない。
  • 11:59 - 12:02
    だから、もし...あなたが
    頭を働かせたいのであれば
  • 12:02 - 12:06
    自分にとって不必要なものをどんどん
    忘れていかなければならないのだ。
  • 12:06 - 12:08
    はい!ここで止めます。
  • 12:08 - 12:09
    一般的に『睡眠』には
  • 12:09 - 12:13
    要らない記憶を『削除する』一方で
    必要な記憶を『整理』し
  • 12:13 - 12:17
    それを固定する仕組みが備わっている
    と、言われています。
  • 12:17 - 12:21
    ところが、多くの人は
    睡眠の『忘却システム』が機能しないほどに
  • 12:21 - 12:25
    脳みそが『ビジー状態』にあると
    外山先生は、指摘しているわけです。
  • 12:25 - 12:30
    今から30年以上前の
    スマホが存在しなかった時代でも
  • 12:30 - 12:33
    こんな話が出ている、ということは
    現代人の頭の『倉庫』は
  • 12:33 - 12:36
    最早、カオス状態と言っても
    いいかもしれません。
  • 12:36 - 12:39
    ですから、頭の『倉庫』に
    "何を入れるのか"
  • 12:39 - 12:42
    "何を入れないのか" といった
    基準を定めた上で
  • 12:42 - 12:47
    睡眠の『忘却システム』が正常に働くような
    生活リズムを手に入れる。
  • 12:47 - 12:51
    これが、思考を十分に働かせる土壌作りとして
    大事なんだ、というわけです。
  • 12:51 - 12:54
    さっ、次で最後です。
    4つ目のテーマ。
  • 12:54 - 12:57
    [かかわってはいけないタイプの人]
    について、見ていきましょう。
  • 12:57 - 13:01
    考えても、考えても解決の糸口や
    アイデアが浮かばず
  • 13:01 - 13:05
    もうダメかもしれないと
    思い詰めてしまうことがあるだろう。
  • 13:05 - 13:08
    しかし、そのような暗示を
    自分に描けてしまえば
  • 13:08 - 13:10
    出来るものも
    出来なくなってしまう。
  • 13:10 - 13:13
    そんな時は、プラスに考え
    「きっと、上手くいく!」
  • 13:13 - 13:17
    「私なら絶対にできる!」と
    自分に語りかけ
  • 13:17 - 13:20
    行き詰った心に
    風を入れてみてはどうだろう?
  • 13:20 - 13:24
    ただ、そうやってポジティブに思い込めば
    十分かと言えば、勿論そうじゃない。
  • 13:24 - 13:28
    それに加えて、後2つのことを
    意識すると良いだろう。
  • 13:28 - 13:31
    まず1つが...
    自分だけではなく、他人に対しても
  • 13:31 - 13:33
    肯定的な態度を示すことだ。
  • 13:33 - 13:36
    どんなことであっても
    探せば1つや2つ
  • 13:36 - 13:40
    良いとこくらいあるものだ。
    それを見つけたら、ただそれを認め
  • 13:40 - 13:42
    賞賛してやればいい。
    そして、もう1つが
  • 13:42 - 13:45
    自分を褒めてくれる人間と
    付き合うことだ。
  • 13:45 - 13:48
    逆に、どんなに鋭く
    正しい批評ができても
  • 13:48 - 13:51
    人の良い所を
    何も見つけようとしない人間とは
  • 13:51 - 13:55
    距離を置いた方がいいだろう。
    ただ、こんな事を言うと
  • 13:55 - 13:59
    お世辞ばっかり聞いたってしょうがないじゃないか!
    もっと、現実を見るべきだ
  • 13:59 - 14:02
    ...といった、厳しい意見を
    言いたくなる人もいるだろう。
  • 14:02 - 14:08
    しかし、そんな勇ましい理屈が通用するのは
    超人的な勇者の話ではないだろうか。
  • 14:08 - 14:12
    多くの人間は、例え見え透いた言葉であっても
    褒められれば勇気づけられる。
  • 14:12 - 14:15
    お世辞だと分かっていても
    気分が良くなる。
  • 14:16 - 14:17
    それが人情というものだろう。
  • 14:17 - 14:21
    だから、考えがまとまらない時...
    なんて、私はダメな人間なんだ、と。
  • 14:21 - 14:24
    一人で自分を責める必要なんかない。
  • 14:24 - 14:28
    自分ならきっとできる!と信じ
    「あなたならできる!」と言ってくれる人と
  • 14:28 - 14:30
    付き合えばいいのだ。
    それによって、あなたの思考は
  • 14:30 - 14:33
    生き生きと
    活発に働き始めるだろう。
  • 14:33 - 14:34
    はい!ここで止めます。
  • 14:34 - 14:37
    『思考力』というのは
    自分の努力だけではなく
  • 14:37 - 14:42
    実は、関わる人間によっても
    左右されるのだ、という訳です。
  • 14:42 - 14:46
    確かに、酷い労務環境で
    更に、毎日上司から貶されていたら
  • 14:46 - 14:48
    頭が...全然、回らなくなってしまいます。
  • 14:48 - 14:52
    自分の思考を、のびのびと...
    大空を翔るように、活性化させるには
  • 14:52 - 14:54
    ただ、自分のことを認めてくれる人。
  • 14:54 - 14:58
    肯定し、賞賛し...
    自信を付けてくれる人。
  • 14:58 - 15:00
    そういう存在も
    大事なんじゃないでしょうか、と
  • 15:00 - 15:02
    と、言ってる訳です。
    さぁ、ココで4つ
  • 15:02 - 15:06
    全ての紹介が終わりました。
    ここまで聞いて、いかがでしょうか?
  • 15:06 - 15:09
    恐らく『HOW TO』系に近い
    印象を持たれた方
  • 15:09 - 15:11
    決して、少なくないと思います。
  • 15:11 - 15:14
    ただ、思考の整理学は
    『HOW TO』本ではありません。
  • 15:14 - 15:18
    勿論、HOW TOとして使えるものも
    多くあったと思います。
  • 15:18 - 15:21
    それはそれで、ご参考いただく分には
    何ら問題ございません。
  • 15:21 - 15:24
    ただ、本書は
    いま紹介させていただいたような
  • 15:24 - 15:27
    『思考』を整理するためのノウハウを
  • 15:27 - 15:31
    「よかったら、真似してみて下さいね」という
    作品では、本来ないのです。
  • 15:31 - 15:33
    えっ!?どういうこと...?
  • 15:33 - 15:36
    そのように思われた方の為に
    最後に少しだけ、お話をさせてください。
  • 15:36 - 15:40
    さて、皆さん
    冒頭の話し、覚えていますでしょうか?
  • 15:40 - 15:45
    本書は、自前のグライダーに
    どうやったら『自由な思考』というエンジンを
  • 15:45 - 15:49
    取り付けられるのか、という
    問題提起から始まりました。
  • 15:49 - 15:52
    ...ということは
    答えを教えるということを
  • 15:52 - 15:55
    本書のゴールとして
    設定してしまえば
  • 15:55 - 15:59
    グライダー人間養成学校と
    何ら、変わらない訳です。
  • 15:59 - 16:02
    そこで、外山先生は、ご自身の経験。
  • 16:02 - 16:03
    そして、知識に基づき
  • 16:03 - 16:06
    「私は、こんな物の考え方をしています」
  • 16:06 - 16:08
    「そして、こんな工夫をしています」と
  • 16:08 - 16:10
    本書で披露しました。
    その上で
  • 16:10 - 16:13
    「あなたは、どうされているんですか?」と
    読者に問いを投げているんです。
  • 16:13 - 16:15
    例えば、朝食を抜いて
  • 16:15 - 16:18
    ブランチにするといい、みたいな
    話しがありましたけれど
  • 16:19 - 16:22
    これは、あくまで
    外山先生の理屈に基づいた
  • 16:22 - 16:25
    個人的な正解なんです。
    中には、この話を聞いて
  • 16:25 - 16:30
    ”私は朝ご飯を絶対に抜かない!”
    それが、私の正解です!
  • 16:30 - 16:33
    という方も
    多くいらっしゃったはずです。
  • 16:33 - 16:37
    じゃあその、あなたの『正解』は
    どうやって、導き出されたものなのですか。
  • 16:38 - 16:39
    何となくでしょうか?
  • 16:39 - 16:43
    それとも、ご自身の経験や
    何らかの考えに、基づいているものなのでしょうか?
  • 16:43 - 16:46
    ...というように
    ごくごく普通の日常から
  • 16:46 - 16:49
    読者に対して、思考の
    『題材』を与えているんです。
  • 16:49 - 16:52
    なぜ、こういった題材が
    与えられているのか、と言えば
  • 16:52 - 16:55
    自分以外の
    誰かの物事の考え方
  • 16:55 - 16:59
    見方に触れることで、普段
    自分は、どれぐらい思考している、」
  • 16:59 - 17:04
    或るいは、どういった
    物の考え方をする人間なのか
  • 17:04 - 17:06
    と、いったことに
    気付きやすくなるんです。
  • 17:06 - 17:09
    そうして、こういった経験を通して
    『考える』という
  • 17:09 - 17:13
    行為そのものの『楽しさ』に
    気づいて欲しい。
  • 17:13 - 17:15
    大空を自由に
    駆け巡る飛行機のように
  • 17:15 - 17:19
    自由で、贅沢な活動であることを知って欲しい。
  • 17:19 - 17:22
    本書には、そういった願いが
    込められているんです。
  • 17:22 - 17:26
    つまり、『グライダー人間』に
    どうしたらエンジンを取付けることができるのか。
  • 17:26 - 17:30
    という問いに対し
    外山先生の出した、答えの一つは
  • 17:30 - 17:34
    考えることの『楽しさ』に
    気付いてもらう事だった、という訳です。
  • 17:34 - 17:37
    ですから、ご本人にとしては
    思考の技術について
  • 17:37 - 17:40
    初めから教えるつもりなんか
    なかったんです。
  • 17:40 - 17:45
    こういった、親心が内に秘められている
    作品だからこそ、本書は30年以上も
  • 17:45 - 17:48
    多くの世代の読者に
    愛されて来たのかもしれません。
  • 17:48 - 17:50
    もし、まだ読んだことがないという方は
  • 17:50 - 17:53
    是非、一度手に取ってみては
    いかがでしょうか。
  • 17:53 - 17:56
    ...というわけで、[思考の整理学]
    以上でございます。
  • 17:56 - 17:57
    いかがでしたでしょうか。
  • 17:57 - 18:01
    勿論、『HOW TO』系の本としても
    十分使えるんですが
  • 18:01 - 18:04
    実は、そうではないという
    面白いコンセプトの作品なので
  • 18:04 - 18:08
    今回、取り上げてみました。
    また、最近はやっていないんですけれども
  • 18:08 - 18:10
    久々に ”『哲学』をやりたいなぁ" と
    思っておりまして
  • 18:10 - 18:13
    その、複線的な意味合いもあって
    今回のチョイスをしております。
  • 18:13 - 18:16
    どうぞ、これからも
    楽しみにしていてください。
  • 18:16 - 18:18
    また、コミュニティでも
    お伝えしましたが
  • 18:18 - 18:23
    お蔭さまで[OUTPUT読書術]が
    昨日、1月22日に発売となり
  • 18:23 - 18:25
    更に、即日重版も決まりました。
  • 18:25 - 18:28
    改めまして、皆さま
    本当にありがとうございます。
  • 18:28 - 18:32
    実は、発売前日の夜
    ”何かトラブルが起きるんじゃないか” と
  • 18:32 - 18:35
    不安で寝れないくらい
    心が張り詰めておりました。
  • 18:35 - 18:37
    そんな中、皆さまから
    「本が届きました」
  • 18:37 - 18:39
    「これから、読みます」といった
    ご報告ですとか
  • 18:39 - 18:42
    「面白かったです」といった
    メッセージをいただき
  • 18:42 - 18:44
    本当に勇気づけられました。
  • 18:44 - 18:46
    心から感謝しております。
    お読みいただいた方は
  • 18:46 - 18:50
    ご無理のない範囲でAmazonレビューや
    SNS、ブログなどで
  • 18:50 - 18:54
    ご感想をアウトプットしていただけますと
    大変、嬉しいです。
  • 18:54 - 18:57
    それを励みに
    今後の配信活動の活力にして
  • 18:57 - 19:00
    より良いものを皆様に
    お届けして参りたい、と思っております。
  • 19:00 - 19:02
    どうぞ、これからも
    よろしくお願い致します。
  • 19:02 - 19:05
    この動画が面白かった
    参考になったという方は
  • 19:05 - 19:07
    高評価・コメントなど
    いただけますと嬉しいです。
  • 19:07 - 19:10
    また、チャンネル登録も
    よろしくお願い致します。
  • 19:10 - 19:12
    ではまた、次の動画で
    お会いいたしましょう。
  • 19:12 - 19:13
    ありがとうございました。
Title:
【19分解説】思考の整理学|外山滋比古 ~頭がいい人はやっている!超シンプルな行動習慣とは?~
Description:

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Japanese
Duration:
19:13
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