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【19分解説】思考の整理学|外山滋比古 ~頭がいい人はやっている!超シンプルな行動習慣とは?~

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    はい!どうもアバタローです。
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    本日は外山滋比古(とやましげひこ)さんの
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    [思考の整理学]を
    紹介させていただきます。
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    1986年に刊行されてから
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    200万部を突破した
    異例のロングセラーであり
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    更に、東大・京大で一番読まれた本、という
    キャッチコピーでも、大変有名な
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    ”思考法のバイブル” でございます。
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    学ぶことに対して
    意欲的な方は勿論のこと。
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    物を考えることに
    苦手意識を持っている方
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    一人で考え込みすぎてしまう方。
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    焦ると頭が真っ白になってしまうという方に
    特にお勧めしたい1冊です。
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    そこで、この動画では
    本書の内容を
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    [集中力を爆発させる「朝」の過ごし方]
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    [アイデアを生み出す時間の使い方]
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    [思考力を上げる忘却システム]
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    [かかわってはいけないタイプの人]
    というように
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    大きく4つのテーマに沿って
    分かりやすく紹介をしてまいります。
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    30年以上前に書かれた作品とは思えないほど
    鮮度が保たれているのは
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    コンテンツそのものの力もありますが
    著者である外山先生が
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    本書に込めた、ある一つの願いという要素も
    大きな役割を果たしています。
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    それが一体
    どういうものなのか、ということは
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    動画の後半に行きますと
    見えて参りますので
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    どうぞ、最後まで
    お付き合いいただければと思います。
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    それでは、参りましょう。
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    外山滋比古『思考の整理学』
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    さぁ、まずはこの動画の
    全体像について、お示し致します。
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    はじめに、著者である
    外山滋比古さんが何者で
  • 1:20 - 1:25
    本書がどんな意図をもって書かれているのか
    という、前提知識を整理いたします。
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    その後、冒頭に申し上げた
    4つのテーマに沿って
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    『思考の整理学』の要点について
    お伝えしたいと思います。
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    では、早速1つ目。
    著者について見て行きましょう。
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    『外山滋比古さん』と言えば
    お茶の水女子大学で教授を務められていた
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    『英米文学』『言語学』の専門家です。
  • 1:42 - 1:44
    ただ、ご自身の研究分野に止まらず
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    『教育論』『ジャーナリズム論』といった
    幅広い分野で、評論・執筆活動を続け
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    幅広くご活躍をされていました。
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    また、いま画面に出しておりますのが
    外山先生が執筆された書籍の一部です。
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    このように、たくさんの作品を
    残されているのですが
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    その中でも脅威的なヒット作として
    殿堂入りしているのが
  • 2:03 - 2:05
    [思考の整理学]と、いうわけです。
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    今回の各論に入る前に
    まず、押さえておいていただきたいのは
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    外山先生が持たれている
    問題意識です。
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    つまり、どんな意図をもって
    この本を書いたのかという
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    出発点をきちんと
    理解しておくことが重要なんです。
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    それは一体、何かというと
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    これまでの学校教育です。
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    学校は誰もが行くべき場所だ!
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    そこでは誰もが、教師に従い
    決められたカリキュラムに従い
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    教科書に従って
    学習をしなければならないのだ。
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    こういった、学校信仰的な考え方は
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    「もう、やめましょうよ」、というのが
    外山先生のスタンスなんです。
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    自分の力ではなく
    誰かの力によって
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    一生懸命、知識を得ている
    学校の生徒たちを
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    外山先生は、憐れみを込めて
    [グライダー人間]と名付けます。
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    グライダーというのは
    ”空の女王” とも呼ばれるぐらい
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    音もたてずに、優雅に空を
    飛ぶことのできる乗り物です。
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    ただグライダーは、飛行機のように
    大きな音は、立てないものの
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    自分の力で
    空に舞い上がることができないのです。
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    そして、学校というのは
    引っ張られるがまま
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    何処にでもついて行くような
    従順なグライダー人間を作り出す訓練所だ。
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    決して、自ら飛ぶ
    『飛行機人間』を作る場所ではないのだ。
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    「それに早く、気づいてください」と
    外山先生は、そのように言うわけです。
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    つまり、詰込み型教育によって
    自分で物を考え
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    新しい事を生み出すことができない
    『グライダー人間』が
  • 3:29 - 3:34
    量産されてしまっている、という現状に
    強い問題意識を持たれていたのです。
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    ただ、誤解のないように
    申し上げておきますと、本書では
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    グライダーとしての
    能力なんかもう要らない!とか。
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    学校なんか、不要だ!とか。
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    そういった、極端な
    批判しているわけではありません。
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    人間には『グライダー能力』と
    『飛行機能力』という、2つの力があって
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    この両者を持っておくことが、大事なのだ
    という、バランスの取れた主張を展開しているんです。
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    具体的には
    受動的に知識を得るために必要なのが
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    『グライダー能力』
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    一方、自力で物事を発明・発見する際に
    求められるのが『飛行機能力』です。
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    じゃあ、なぜ『グライダー能力』を
    全否定していないか、と言えば
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    何を学ぶにしても、基本的
    知識の習得が必須だからです。
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    基礎というのは
    『グライダー能力』によって築かれる為
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    決して、「要らない」と
    言ってるわけではないです。
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    もしかしたら
    30年以上前の学校教育も
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    そういった、理想を
    掲げていたのかもしれませんし
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    詳細は分かりません。
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    ただ、外山先生から見た
    当時の社会というのは
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    『グライダー能力』ばかりが発達し
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    自から飛行できない人が、五万といて
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    更に、そういった人間こそが
    社会では必要とされ
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    優秀とみなされているじゃないか、と。
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    本書で、そのように嘆いたわけです。
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    もちろん、立派な指導者がいて
    目標がハッキリしている、という
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    一定の条件が満たされているのであれば
    『グライダー能力』は必要ですし
  • 4:50 - 4:52
    高く評価されて
    然るべきものです。
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    しかし、少なくとも
    本書が書かれた1980年代には
  • 4:56 - 4:59
    ”もう直ぐ、そんな時代は終わる” という事が
    分かっていました。
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    つまり、コンピューターという
    『グライダー能力』に優れた存在が
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    近い将来、人間の仕事を奪うことは予想できており
    その上で、外山先生は警鐘を鳴らしていたんです。
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    しかし、当時の社会の中で
    完全にグライダー人間をやめてしまえば
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    当然、生きづらくなってしまいます。
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    かといって、グライダー専業を
    続けるのも無理があるんです。
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    その上で、外山先生は本書で
    自前のグライダーに
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    エンジンを搭載してみてはどうか、と
    提案したんです。
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    つまり、『グライダ―能力』と『飛行機能力』を
    兼ね備えた人間になるべきだ、と言ったわけです。
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    ただ、そのために
    どうすればいいか、なんて
  • 5:31 - 5:35
    誰も知りませんし、正解なんかありません。
    その上で、外山先生は
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    「じゃあ、この本を通じて
    一緒に考えようじゃないか」と言って
  • 5:38 - 5:41
    本題がスタートする
    という流れになるわけです。
  • 5:41 - 5:44
    さぁ、ここまでよろしいでしょうか。
    では、以上の点を踏まえて
  • 5:44 - 5:48
    さっそく本書を、4つのテーマに沿って
    見ていきたいと思います。では、1つ目。
  • 5:48 - 5:52
    [集中力を爆発させる「朝」の過ごし方]
    から見ていきましょう。
  • 5:52 - 5:57
    人間の頭は、夜よりも朝の方が
    優秀であるように思える。
  • 5:57 - 6:01
    昨晩、散々手こずった仕事が
    一晩寝て朝になって
  • 6:01 - 6:05
    もう一度やったら、嘘のように片付いてしまった。
    そんな経験はないだろうか?
  • 6:05 - 6:08
    実は、40歳ぐらいまで
    私は、夜型だったのだが
  • 6:08 - 6:12
    朝の効能に気づき始めてから
    朝方に切り替えた。
  • 6:12 - 6:17
    若い時は体力もあるので、ムリも効くが
    年齢と共にそれが、できなくなる。
  • 6:17 - 6:20
    つまり、人は年齢と共に
    自然に還っていくのだ。
  • 6:20 - 6:24
    勿論、極端な早起きは厳しいが
    出来れば、朝食の前には
  • 6:24 - 6:27
    なるべく、たくさんのことを
    片付けておきたい。
  • 6:27 - 6:29
    その為には、どうすればいいのだろうか。
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    答えは簡単だ。
    朝食を抜いてしまえばいい。
  • 6:32 - 6:35
    そして、朝食と昼食を同時に取る。
  • 6:35 - 6:37
    所謂、ブランチにすればいいのだ。
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    腹が満たされた状態というのは
    消化のために血液が採られ、頭はボーッとする。
  • 6:42 - 6:45
    一方、空腹であれば
    全てを忘れて仕事に没頭できる。
  • 6:46 - 6:49
    つまり、ブランチにしてしまえば
    ランチタイムまで、集中して
  • 6:49 - 6:52
    一気に仕事を片付けることができる。
  • 6:52 - 6:55
    更に、ブランチの後に
    一眠りしてしまい
  • 6:55 - 6:57
    3時ごろ起きれば
    頭はスッキリ冴えわたり
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    今度は夕食までの時間を
    有意義に使うことができる。
  • 7:01 - 7:06
    物を考えるという作業は、いつ
    如何なる時もすればいい、というわけではない。
  • 7:06 - 7:08
    食後や体が疲れている時など
  • 7:08 - 7:14
    明らかに物事を考えるに適していない時間があることに
    注意しなければならないのだ。
  • 7:14 - 7:15
    はい!ここで止めます。
  • 7:15 - 7:20
    つまり、人間には思考に適した時間と
    適していない時間があるので
  • 7:20 - 7:24
    それを理解した上で
    一日を過ごすべきだと言ってるわけです。
  • 7:24 - 7:27
    外山先生の場合は、朝食を抜くことで
  • 7:27 - 7:31
    意図的に思考に適した、集中できる
    時間を増やす工夫をしているようです。
  • 7:31 - 7:36
    また、ブランチの後に
    思いっきり昼寝をして、第二の朝をもう一度作って
  • 7:36 - 7:39
    更にそこで、もうひと踏ん張りする
    というのは面白いですね。
  • 7:39 - 7:43
    工夫次第で、一日に
    ブースターを2カ所設けると言うわけです。
  • 7:43 - 7:46
    はい!では、続きを見ていきます。
    2つ目のテーマは
  • 7:46 - 7:51
    [アイデアを生み出す時間の使い方]
    についてです。では、いきましょう。
  • 7:51 - 7:55
    外国の諺に、『煮詰める鍋は煮えない』
    というものがある。
  • 7:55 - 7:59
    要するに、まだか、まだかと
    物事に注意を向けすぎるのではなく
  • 7:59 - 8:02
    しばらく、放っておきなさい!と
    言っているのだ。
  • 8:02 - 8:05
    これは、人間の思考についても
    同じことが言える。
  • 8:05 - 8:10
    考え、詰めすぎてしまっては
    かえって問題の方が引っ込んでしまい
  • 8:10 - 8:12
    出るべきものも、結局
    出なくなってしまう。
  • 8:12 - 8:17
    だから、一晩寝て、時間をおいてから
    鍋のフタを開けてやればいいのだ。
  • 8:17 - 8:23
    しかし、自分が考えてるテーマによっては
    一晩では、まだまだ短すぎるという場合がある。
  • 8:23 - 8:25
    大きな問題であればあるほど
  • 8:25 - 8:28
    寝かせる時間の長さが重要になって来るのだ。
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    逆に、直ぐに答えが出るような問題というのは
  • 8:31 - 8:34
    初めから大した問題ではなかったということだ。
  • 8:34 - 8:37
    本当の大問題は、じっくりと長い間
  • 8:37 - 8:41
    心の中で温めておかないと
    形にならない。
  • 8:41 - 8:44
    思考の整理において
    何が最も大切かと言えば
  • 8:44 - 8:46
    寝させることなのだ。
  • 8:46 - 8:48
    この世の中には
    どんなに努力をしても
  • 8:48 - 8:52
    どんなに意思の力が強くても
    できないことがある。
  • 8:52 - 8:55
    そういう時に
    唯一できる事があるとすれば
  • 8:55 - 8:57
    それは、時間を掛るしかない。
  • 8:57 - 9:00
    すると、時間が自然のうちに
    意識を超えたところで
  • 9:00 - 9:02
    我々を導いてくれる。
  • 9:02 - 9:06
    つまり、考えを生み出すに当たって
    関心を抱くべきは
  • 9:06 - 9:09
    無意識の時間なのである。
    はい!ここで止めます。
  • 9:09 - 9:13
    思考の整理において、最も重要なことは
    寝させること。
  • 9:13 - 9:16
    つまり、時間を置くことだ、と
    言っているわけです。
  • 9:16 - 9:18
    これは、以前紹介しました
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    『アイデアのつくり方』
    のプロセスと同じですね。
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    限界まで考えたら
    後は放ったらかしにしておく。
  • 9:24 - 9:26
    『果報は寝て待て』と言うわけです。
  • 9:26 - 9:30
    因みに余談ですが
    私たち人間が、ボーっとしてるとき
  • 9:30 - 9:32
    脳は、何も働いていないわけではなく
  • 9:32 - 9:36
    [デフォルト・モード・ネットワーク]
    と呼ばれる神経活動が
  • 9:36 - 9:39
    活発に行われている
    ということが分かっています。
  • 9:39 - 9:43
    具体的には、人間の脳に収められた
    雑然とした情報類が
  • 9:43 - 9:45
    この働きによって、整理されるのです。
  • 9:45 - 9:47
    なので、外山先生が最後に
  • 9:47 - 9:50
    「無意識の時間を使いましょう」と
    言っていたのは
  • 9:50 - 9:54
    恐らく『デフォルト・モード・ネットワーク』という
    人間に元々備わった
  • 9:54 - 9:57
    脳機能を使うことを
    意味しているものと思われます。
  • 9:57 - 9:59
    さぁ、では
    次のテーマに移ります。3つ目は、
  • 9:59 - 10:03
    [思考力を上げる忘却システム]についてです。
    では、いきましょう。
  • 10:03 - 10:07
    子供の頃から
    「忘れてはいけない。ちゃんと覚えておきなさい」と
  • 10:08 - 10:11
    学校や親から、色んなことを教えられてきた。
  • 10:11 - 10:14
    「忘れてしまった」と、言おうものなら
    よく叱られたものだ。
  • 10:14 - 10:20
    しかし私は、『忘れる』ということに対する
    偏見を改めるべきだと思っている。
  • 10:20 - 10:25
    従来の教育では、頭の中にたくさんの知識が
    詰まっていることを良しとしてきた。
  • 10:25 - 10:29
    つまり、人間の頭を
    『倉庫』のような物とし見て来たのである。
  • 10:29 - 10:34
    人間の頭が『倉庫』であるならば
    忘却というのは、在庫が消えることを意味する。
  • 10:34 - 10:38
    したがって、忘れることは
    怖い事、悪い事だと教えられて来たのだ。
  • 10:38 - 10:41
    ところが、今や
    コンピューターが『倉庫』の代わりとなり
  • 10:41 - 10:45
    人間は創造性を求められるようになっている。
  • 10:45 - 10:48
    つまり、我々の頭は
    『倉庫』の役割も一部で果たしつつ
  • 10:48 - 10:53
    新しいものを生み出すための『工場』としての
    役割も果たさなければならないのだ。
  • 10:53 - 10:58
    では、脳内工場の作業効率を上げるには
    どうすればよいのだろうか?
  • 10:58 - 11:02
    それは、普段から
    『倉庫』の中を整理しておけば良いだけの話しだ。
  • 11:02 - 11:06
    余計なものを倉庫の中に極力入れず
    必要なものを取り込み
  • 11:06 - 11:09
    そして、いつでも使えるように整理しておく。
  • 11:09 - 11:13
    こういった心がけによって
    頭の中に広いスペースを
  • 11:13 - 11:15
    常時、確保しておけばよいのだ。
  • 11:15 - 11:19
    頭の倉庫を整理するにあたって
    ”何が大切か” と言えば『睡眠』だ。
  • 11:19 - 11:24
    人間には、忘れるべきものと
    覚えておくべきものを振り分ける
  • 11:24 - 11:26
    『自然忘却』と呼ばれるシステムが備わっている。
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    つまり、睡眠がその役割を果たしているのだ。
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    朝、目を覚ましたら、頭の中が
    綺麗さっぱり、整理されてる経験があるだろう。
  • 11:34 - 11:38
    これこそ、神が人間に与えた
    自然の忘却作用と言える。
  • 11:38 - 11:40
    ところが、現代人はどうだろうか。
  • 11:40 - 11:44
    最早、睡眠の忘却作用だけでは
    処理しきれない状態にあると言っていい。
  • 11:44 - 11:50
    それほどまでに、今の人はたくさんの情報に触れ
    そして、多忙の中に暮らしているのだ。
  • 11:50 - 11:54
    足の踏み場もないほど
    頭の倉庫が散らかった状態で
  • 11:54 - 11:59
    新しいモノを生み出せと、工場としての機能まで
    求められたら溜まったものじゃない。
  • 11:59 - 12:02
    だからもし、あなたが頭を働かせたいのであれば
  • 12:02 - 12:06
    自分にとって不必要なものを
    どんどん忘れていかなければならないのだ。
  • 12:06 - 12:08
    はい!ここで止めます。
  • 12:08 - 12:12
    一般的に睡眠には
    要らない記憶を削除する一方で
  • 12:12 - 12:17
    必要な記憶を整理し、それを固定する仕組みが
    備わっていると言われています。
  • 12:17 - 12:21
    ところが、多くの人は
    睡眠の忘却システムが機能しないほどに
  • 12:21 - 12:25
    脳みそがビジー状態にあると
    外山先生は指摘しているわけです。
  • 12:25 - 12:30
    今から30年以上前の
    スマホが存在しなかった時代でも
  • 12:30 - 12:32
    こんな話が出ているということは
  • 12:32 - 12:36
    現代人の頭の倉庫は、最早
    カオス状態と言ってもいいかもしれません。
  • 12:36 - 12:42
    ですから、頭の倉庫に "何を入れるのか"
    "何を入れないのか" といった基準を定めた上で
  • 12:42 - 12:46
    睡眠の忘却システムが
    正常に働くような生活リズムを手に入れる。
  • 12:46 - 12:51
    これが、思考を十分に働かせる土壌作りとして
    大事なんだ、というわけです。
  • 12:51 - 12:54
    さっ、次で最後です。
    4つ目のテーマ。
  • 12:54 - 12:57
    [かかわってはいけないタイプの人]
    について、見ていきましょう。
  • 12:57 - 13:01
    考えても、考えても
    解決の糸口やアイデアが浮かばず
  • 13:01 - 13:05
    もうダメかもしれないと
    思い詰めてしまうことがあるだろう。
  • 13:05 - 13:10
    しかし、そのような暗示を自分に賭けてしまえば
    出来るものもできなくなってしまう。
  • 13:10 - 13:12
    そんな時は、プラスに考え
  • 13:12 - 13:17
    きっと上手くいく!
    私なら絶対にできる、と自分に語りかけ
  • 13:17 - 13:20
    行き詰った心に
    風を入れてみてはどうだろう?
  • 13:20 - 13:22
    ただ、そうやって
    ポジティブに思い込めば
  • 13:22 - 13:24
    十分かと言えば
    もちろんそうじゃない。
  • 13:24 - 13:28
    それに加えて、あと2つのことを
    意識するといいだろう。
  • 13:28 - 13:30
    まず1つが
    自分だけではなく
  • 13:30 - 13:33
    他人に対しても
    肯定的な態度を示すことだ。
  • 13:33 - 13:37
    どんなことであっても、探せば1つや2つ
    良いとこくらいあるものだ。
  • 13:37 - 13:41
    それを見つけたら
    ただ、それを認め、賞賛してやればいい。
  • 13:41 - 13:45
    そして、もう1つが
    自分を褒めてくれる人間と付き合うことだ。
  • 13:45 - 13:48
    逆にどんなに鋭く、正しい批評ができても
  • 13:48 - 13:53
    人の良い所を何も見つけようとしない人間とは
    距離を置いた方が良いだろう。
  • 13:53 - 13:55
    ただ、こんな事を言うと
  • 13:55 - 13:57
    「お世辞ばっかり聞いたって
    しょうがないじゃないか。
  • 13:57 - 14:02
    もっと、現実を見るべきだ!」といった
    厳しい意見を言いたくなる人もいるだろう。
  • 14:02 - 14:08
    しかし、そんな勇ましい理屈が通用するのは
    超人的な勇者の話ではないだろうか。
  • 14:08 - 14:13
    多くの人間は例え、見え透いた言葉であっても
    褒められれば勇気づけられる。
  • 14:13 - 14:15
    お世辞だと分かっていても
    気分が良くなる。
  • 14:15 - 14:17
    それが人情というものだろう。
  • 14:17 - 14:19
    だから、考えがまとまらない時
  • 14:19 - 14:24
    なんて、私はダメな人間なんだ、と
    一人で自分を責める必要なんかない。
  • 14:24 - 14:26
    自分ならきっとできる!と信じ
  • 14:26 - 14:29
    「あなたならできる!」と
    言ってくれる人と付き合えばいいのだ。
  • 14:29 - 14:33
    それによって、あなたの思考は
    生き生きと活発に働き始めるだろう。
  • 14:33 - 14:34
    はい!ここで止めます。
  • 14:34 - 14:37
    思考力というのは
    自分の努力だけではなく
  • 14:37 - 14:42
    実は、関わる人間によっても
    左右されるのだ、というわけです。
  • 14:42 - 14:46
    確かに、酷い労務環境で
    更に、毎日上司から貶されていたら
  • 14:46 - 14:48
    頭が全然、回らなくなってしまいます。
  • 14:48 - 14:52
    自分の思考を伸び伸びと
    大空を翔るように活性化させるには
  • 14:52 - 14:54
    ただ、自分のことを認めてくれる人。
  • 14:54 - 14:58
    肯定し、賞賛し、自信を付けてくれる人。
  • 14:58 - 15:01
    そういう存在も大事なんじゃないでしょうか、と
    言っているわけです。
  • 15:01 - 15:04
    さぁ、ココで4つ
    全ての紹介が終わりました。
  • 15:04 - 15:06
    ここまで聞いて、いかがでしょうか?
  • 15:06 - 15:11
    恐らく『HOW TO』系に近い印象を持たれた方
    決して、少なくないと思います。
  • 15:11 - 15:14
    ただ、思考の整理学は
    『HOW TO』本ではありません。
  • 15:14 - 15:18
    勿論、HOW TOとして使えるものも
    多くあったと思います。
  • 15:18 - 15:21
    それはそれで、ご参考いただく分には
    何ら問題ございません。
  • 15:21 - 15:24
    ただ本書は、今
    紹介させていただいたような
  • 15:24 - 15:27
    思考を整理するためのノウハウを
  • 15:27 - 15:31
    良かったらマネしてみてくださいね
    という作品では、本来ないのです。
  • 15:31 - 15:33
    えっ!?どういうこと...?
  • 15:33 - 15:36
    そのように思われた方の為に
    最後に少しだけ、お話をさせてください。
  • 15:36 - 15:40
    さて、皆さん冒頭の話し
    覚えていますでしょうか?
  • 15:40 - 15:45
    本書は、自前のグライダーに
    どうやったら『自由な思考』という
  • 15:45 - 15:49
    エンジンを取り付けられるのか。
    という、問題提起から始まりました。
  • 15:49 - 15:55
    ...ということは、答えを教えるということを
    本書のゴールとして、設定してしまえば
  • 15:55 - 15:59
    グライダー人間養成学校と
    何ら変わらないわけです。
  • 15:59 - 16:03
    そこで、外山先生はご自身の経験。
    そして、知識に基づき
  • 16:04 - 16:08
    私は、こんな物の考え方をしています。
    そして、こんな工夫をしています。と
  • 16:08 - 16:12
    本書で披露しました。
    その上で、あなたはどうされているんですか?と
  • 16:12 - 16:15
    読者に問いを投げているんです。
    例えば、朝食を抜いて
  • 16:15 - 16:18
    ブランチにするとイイ
    みたいな話しがありましたけれど
  • 16:19 - 16:24
    これはあくまで、外山先生の理屈に基づいた
    個人的な正解なんです。
  • 16:24 - 16:28
    中には、この話を聞いて
    ”私は、朝ご飯を絶対に抜かない!”
  • 16:28 - 16:33
    それが、私の正解です!という方も
    多くいらっしゃったはずです。
  • 16:33 - 16:37
    じゃあその、あなたの正解は
    どうやって導き出されたものなのですか。
  • 16:38 - 16:39
    何となくでしょうか?
  • 16:39 - 16:43
    それとも、ご自身の経験や
    何らかの考えに基づいているものなのでしょうか
  • 16:43 - 16:49
    ...というように、ごくごく普通の日常から
    読者に対して、思考の『題材』を与えているんです。
  • 16:49 - 16:52
    なぜ、こういった題材が
    与えられているのか、と言えば
  • 16:52 - 16:55
    自分以外の誰かの物事の考え方
    見方に触れることで
  • 16:55 - 16:59
    普段、自分は
    どれぐらい思考しているのか
  • 16:59 - 17:06
    或るいは、どういった物の考え方をする人間なのか
    と、いったことに気付きやすくなるんです。
  • 17:06 - 17:11
    そうして、こういった経験を通して
    『考える』という、行為そのものの
  • 17:11 - 17:15
    楽しさに気づいて欲しい。
    大空を自由に駆け巡る飛行機のように
  • 17:15 - 17:19
    自由で、贅沢な活動であることを知って欲しい。
  • 17:19 - 17:22
    本書には、そういった願いが
    込められているんです。
  • 17:22 - 17:23
    つまり、グライダー人間に
  • 17:23 - 17:27
    どうしたら、エンジンを取付けることができるのか。
    という問いに対し
  • 17:27 - 17:30
    外山先生の出した答えの一つは
  • 17:30 - 17:34
    考えることの楽しさに
    気付いてもらう事だったと言うわけです。
  • 17:34 - 17:40
    ですから、ご本人にとしては思考の技術について
    初めから教えるつもりなんか、なかったんです。
  • 17:40 - 17:43
    こういった、親心が
    内に秘められている作品だからこそ
  • 17:43 - 17:48
    本書は30年以上も多くの世代の読者に
    愛されて来たのかもしれません。
  • 17:48 - 17:53
    もし、まだ読んだことがないという方は
    是非一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。
  • 17:53 - 17:55
    はい!
    ...というわけで『思考の整理学』
  • 17:55 - 17:57
    以上でございます。
    いかがでしたでしょうか。
  • 17:57 - 18:01
    勿論、『HOW TO』系の本としても
    十分使えるんですが
  • 18:01 - 18:04
    実は、そうではないという
    面白いコンセプトの作品なので
  • 18:04 - 18:06
    今回取り上げてみました。
  • 18:06 - 18:08
    また、最近は
    やっていないんですけど、久々に
  • 18:08 - 18:10
    ”『哲学』をやりたいなぁ" と
    思っておりまして
  • 18:10 - 18:13
    その複線的な意味合いもあって
    今回のチョイスをしております。
  • 18:13 - 18:16
    どうぞ、これからも
    楽しみにしていてください。
  • 18:16 - 18:20
    また、コミュニティでもお伝えしましたが
    お蔭さまで[OUTPUT読書術]が
  • 18:20 - 18:25
    昨日、1月22日に発売となり
    更に、即日重版も決まりました。
  • 18:25 - 18:28
    改めまして、皆さま
    本当にありがとうございます。
  • 18:28 - 18:30
    実は、発売前日の夜
  • 18:30 - 18:33
    何かトラブルが起きるんじゃないかと
    不安で寝れないくらい
  • 18:33 - 18:35
    心が張り詰めておりました。
  • 18:35 - 18:37
    そんな中、皆さまから
    「本が届きました」
  • 18:37 - 18:40
    「これから、読みます」といったご報告ですとか
  • 18:40 - 18:43
    「面白かったです」といった
    メッセージをいただき、本当に勇気づけられました。
  • 18:43 - 18:46
    心から感謝しております。
    お読みいただいた方は
  • 18:46 - 18:50
    ご無理のない範囲で、Amazonレビューや
    SNS、ブログなどで
  • 18:50 - 18:54
    ご感想をアウトプットしていただけますと
    大変、嬉しいです。
  • 18:54 - 18:57
    それを励みに、今後の配信活動の活力にして
  • 18:57 - 19:00
    より良いものを、皆様に
    お届けして参りたいと思っております。
  • 19:00 - 19:02
    どうぞ、これからもよろしくお願い致します。
  • 19:02 - 19:05
    この動画が面白かった
    参考になったという方は
  • 19:05 - 19:07
    高評価・コメントなど
    いただけますと嬉しいです。
  • 19:07 - 19:10
    また、チャンネル登録も
    よろしくお願い致します。
  • 19:10 - 19:12
    ではまた、
    次の動画でお会いいたしましょう。
  • 19:12 - 19:13
    ありがとうございました。
Title:
【19分解説】思考の整理学|外山滋比古 ~頭がいい人はやっている!超シンプルな行動習慣とは?~
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Video Language:
Japanese
Duration:
19:13
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