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Dialogue: 0,0:00:00.23,0:00:01.77,Default,,0000,0000,0000,,はい！どうもアバタローです。
Dialogue: 0,0:00:01.77,0:00:03.73,Default,,0000,0000,0000,,本日は外山滋比古（とやましげひこ）さんの
Dialogue: 0,0:00:03.73,0:00:06.38,Default,,0000,0000,0000,,［思考の整理学］を\N紹介させていただきます。
Dialogue: 0,0:00:06.38,0:00:09.26,Default,,0000,0000,0000,,1986年に刊行されてから
Dialogue: 0,0:00:09.26,0:00:12.14,Default,,0000,0000,0000,,200万部を突破した\N異例のロングセラーであり
Dialogue: 0,0:00:12.14,0:00:17.33,Default,,0000,0000,0000,,更に、東大・京大で一番読まれた本、という\Nキャッチコピーでも、大変有名な
Dialogue: 0,0:00:17.33,0:00:19.49,Default,,0000,0000,0000,,”思考法のバイブル” でございます。
Dialogue: 0,0:00:19.49,0:00:22.53,Default,,0000,0000,0000,,学ぶことに対して\N意欲的な方は勿論のこと。
Dialogue: 0,0:00:22.53,0:00:25.67,Default,,0000,0000,0000,,物を考えることに\N苦手意識を持っている方
Dialogue: 0,0:00:25.67,0:00:27.76,Default,,0000,0000,0000,,一人で考え込みすぎてしまう方。
Dialogue: 0,0:00:27.76,0:00:32.64,Default,,0000,0000,0000,,焦ると頭が真っ白になってしまうという方に\N特にお勧めしたい1冊です。
Dialogue: 0,0:00:32.64,0:00:34.63,Default,,0000,0000,0000,,そこで、この動画では\N本書の内容を
Dialogue: 0,0:00:34.63,0:00:37.95,Default,,0000,0000,0000,,［集中力を爆発させる「朝」の過ごし方］
Dialogue: 0,0:00:37.95,0:00:40.34,Default,,0000,0000,0000,,［アイデアを生み出す時間の使い方］
Dialogue: 0,0:00:40.34,0:00:42.60,Default,,0000,0000,0000,,［思考力を上げる忘却システム］
Dialogue: 0,0:00:42.60,0:00:45.34,Default,,0000,0000,0000,,［かかわってはいけないタイプの人］\Nというように
Dialogue: 0,0:00:45.34,0:00:49.20,Default,,0000,0000,0000,,大きく４つのテーマに沿って\N分かりやすく紹介をしてまいります。
Dialogue: 0,0:00:49.20,0:00:53.85,Default,,0000,0000,0000,,30年以上前に書かれた作品とは思えないほど\N鮮度が保たれているのは
Dialogue: 0,0:00:53.85,0:00:57.86,Default,,0000,0000,0000,,コンテンツそのものの力もありますが\N著者である外山先生が
Dialogue: 0,0:00:57.86,0:01:03.01,Default,,0000,0000,0000,,本書に込めた、ある一つの願いという要素も\N大きな役割を果たしています。
Dialogue: 0,0:01:03.14,0:01:05.47,Default,,0000,0000,0000,,それが一体\Nどういうものなのか、ということは
Dialogue: 0,0:01:05.47,0:01:07.98,Default,,0000,0000,0000,,動画の後半に行きますと\N見えて参りますので
Dialogue: 0,0:01:07.98,0:01:10.24,Default,,0000,0000,0000,,どうぞ、最後まで\Nお付き合いいただければと思います。
Dialogue: 0,0:01:10.24,0:01:11.47,Default,,0000,0000,0000,,それでは、参りましょう。
Dialogue: 0,0:01:11.47,0:01:13.93,Default,,0000,0000,0000,,外山滋比古『思考の整理学』
Dialogue: 0,0:01:13.93,0:01:17.49,Default,,0000,0000,0000,,さぁ、まずはこの動画の\N全体像について、お示し致します。
Dialogue: 0,0:01:17.49,0:01:20.31,Default,,0000,0000,0000,,はじめに、著者である\N外山滋比古さんが何者で
Dialogue: 0,0:01:20.31,0:01:25.43,Default,,0000,0000,0000,,本書がどんな意図をもって書かれているのか\Nという、前提知識を整理いたします。
Dialogue: 0,0:01:25.45,0:01:28.56,Default,,0000,0000,0000,,その後、冒頭に申し上げた\N４つのテーマに沿って
Dialogue: 0,0:01:28.56,0:01:31.71,Default,,0000,0000,0000,,『思考の整理学』の要点について\Nお伝えしたいと思います。
Dialogue: 0,0:01:31.71,0:01:34.62,Default,,0000,0000,0000,,では、早速１つ目。\N著者について見て行きましょう。
Dialogue: 0,0:01:34.62,0:01:39.11,Default,,0000,0000,0000,,『外山滋比古さん』と言えば\Nお茶の水女子大学で教授を務められていた
Dialogue: 0,0:01:39.11,0:01:41.96,Default,,0000,0000,0000,,『英米文学』『言語学』の専門家です。
Dialogue: 0,0:01:41.96,0:01:44.28,Default,,0000,0000,0000,,ただ、ご自身の研究分野に止まらず
Dialogue: 0,0:01:44.28,0:01:49.60,Default,,0000,0000,0000,,『教育論』『ジャーナリズム論』といった\N幅広い分野で、評論・執筆活動を続け
Dialogue: 0,0:01:49.60,0:01:51.56,Default,,0000,0000,0000,,幅広くご活躍をされていました。
Dialogue: 0,0:01:51.56,0:01:56.45,Default,,0000,0000,0000,,また、いま画面に出しておりますのが\N外山先生が執筆された書籍の一部です。
Dialogue: 0,0:01:56.45,0:01:59.43,Default,,0000,0000,0000,,このように、たくさんの作品を\N残されているのですが
Dialogue: 0,0:01:59.43,0:02:03.09,Default,,0000,0000,0000,,その中でも脅威的なヒット作として\N殿堂入りしているのが
Dialogue: 0,0:02:03.09,0:02:05.19,Default,,0000,0000,0000,,［思考の整理学］と、いうわけです。
Dialogue: 0,0:02:05.19,0:02:08.67,Default,,0000,0000,0000,,今回の各論に入る前に\Nまず、押さえておいていただきたいのは
Dialogue: 0,0:02:08.67,0:02:11.79,Default,,0000,0000,0000,,外山先生が持たれている\N問題意識です。
Dialogue: 0,0:02:11.79,0:02:15.40,Default,,0000,0000,0000,,つまり、どんな意図をもって\Nこの本を書いたのかという
Dialogue: 0,0:02:15.40,0:02:18.98,Default,,0000,0000,0000,,出発点をきちんと\N理解しておくことが重要なんです。
Dialogue: 0,0:02:18.98,0:02:20.71,Default,,0000,0000,0000,,それは一体、何かというと
Dialogue: 0,0:02:20.71,0:02:23.23,Default,,0000,0000,0000,,これまでの学校教育です。
Dialogue: 0,0:02:23.23,0:02:25.36,Default,,0000,0000,0000,,学校は誰もが行くべき場所だ！
Dialogue: 0,0:02:25.36,0:02:29.61,Default,,0000,0000,0000,,そこでは誰もが、教師に従い\N決められたカリキュラムに従い
Dialogue: 0,0:02:29.61,0:02:33.39,Default,,0000,0000,0000,,教科書に従って\N学習をしなければならないのだ。
Dialogue: 0,0:02:33.72,0:02:36.52,Default,,0000,0000,0000,,こういった、学校信仰的な考え方は
Dialogue: 0,0:02:36.52,0:02:40.43,Default,,0000,0000,0000,,「もう、やめましょうよ」、というのが\N外山先生のスタンスなんです。
Dialogue: 0,0:02:40.44,0:02:43.66,Default,,0000,0000,0000,,自分の力ではなく\N誰かの力によって
Dialogue: 0,0:02:43.66,0:02:47.08,Default,,0000,0000,0000,,一生懸命、知識を得ている\N学校の生徒たちを
Dialogue: 0,0:02:47.08,0:02:51.05,Default,,0000,0000,0000,,外山先生は、憐れみを込めて\N［グライダー人間］と名付けます。
Dialogue: 0,0:02:51.05,0:02:54.24,Default,,0000,0000,0000,,グライダーというのは\N”空の女王” とも呼ばれるぐらい
Dialogue: 0,0:02:54.48,0:02:58.07,Default,,0000,0000,0000,,音もたてずに、優雅に空を\N飛ぶことのできる乗り物です。
Dialogue: 0,0:02:58.07,0:03:02.18,Default,,0000,0000,0000,,ただグライダーは、飛行機のように\N大きな音は、立てないものの
Dialogue: 0,0:03:02.18,0:03:06.01,Default,,0000,0000,0000,,自分の力で\N空に舞い上がることができないのです。
Dialogue: 0,0:03:06.01,0:03:08.96,Default,,0000,0000,0000,,そして、学校というのは\N引っ張られるがまま
Dialogue: 0,0:03:08.96,0:03:13.52,Default,,0000,0000,0000,,何処にでもついて行くような\N従順なグライダー人間を作り出す訓練所だ。
Dialogue: 0,0:03:13.52,0:03:17.27,Default,,0000,0000,0000,,決して、自ら飛ぶ\N『飛行機人間』を作る場所ではないのだ。
Dialogue: 0,0:03:17.27,0:03:21.30,Default,,0000,0000,0000,,「それに早く、気づいてください」と\N外山先生は、そのように言うわけです。
Dialogue: 0,0:03:21.30,0:03:25.05,Default,,0000,0000,0000,,つまり、詰込み型教育によって\N自分で物を考え
Dialogue: 0,0:03:25.34,0:03:29.45,Default,,0000,0000,0000,,新しい事を生み出すことができない\N『グライダー人間』が
Dialogue: 0,0:03:29.45,0:03:34.19,Default,,0000,0000,0000,,量産されてしまっている、という現状に\N強い問題意識を持たれていたのです。
Dialogue: 0,0:03:34.40,0:03:37.12,Default,,0000,0000,0000,,ただ、誤解のないように\N申し上げておきますと、本書では
Dialogue: 0,0:03:37.12,0:03:39.62,Default,,0000,0000,0000,,グライダーとしての\N能力なんかもう要らない！とか。
Dialogue: 0,0:03:39.62,0:03:41.52,Default,,0000,0000,0000,,学校なんか、不要だ！とか。
Dialogue: 0,0:03:41.67,0:03:44.59,Default,,0000,0000,0000,,そういった、極端な\N批判しているわけではありません。
Dialogue: 0,0:03:44.59,0:03:48.78,Default,,0000,0000,0000,,人間には『グライダー能力』と\N『飛行機能力』という、２つの力があって
Dialogue: 0,0:03:48.78,0:03:54.29,Default,,0000,0000,0000,,この両者を持っておくことが、大事なのだ\Nという、バランスの取れた主張を展開しているんです。
Dialogue: 0,0:03:54.29,0:03:58.04,Default,,0000,0000,0000,,具体的には\N受動的に知識を得るために必要なのが
Dialogue: 0,0:03:58.04,0:03:59.15,Default,,0000,0000,0000,,『グライダー能力』
Dialogue: 0,0:03:59.15,0:04:04.36,Default,,0000,0000,0000,,一方、自力で物事を発明・発見する際に\N求められるのが『飛行機能力』です。
Dialogue: 0,0:04:04.42,0:04:08.05,Default,,0000,0000,0000,,じゃあ、なぜ『グライダー能力』を\N全否定していないか、と言えば
Dialogue: 0,0:04:08.05,0:04:12.39,Default,,0000,0000,0000,,何を学ぶにしても、基本的\N知識の習得が必須だからです。
Dialogue: 0,0:04:12.46,0:04:15.50,Default,,0000,0000,0000,,基礎というのは\N『グライダー能力』によって築かれる為
Dialogue: 0,0:04:15.50,0:04:17.87,Default,,0000,0000,0000,,決して、「要らない」と\N言ってるわけではないです。
Dialogue: 0,0:04:17.87,0:04:21.04,Default,,0000,0000,0000,,もしかしたら\N30年以上前の学校教育も
Dialogue: 0,0:04:21.04,0:04:24.31,Default,,0000,0000,0000,,そういった、理想を\N掲げていたのかもしれませんし
Dialogue: 0,0:04:24.31,0:04:25.60,Default,,0000,0000,0000,,詳細は分かりません。
Dialogue: 0,0:04:25.60,0:04:28.53,Default,,0000,0000,0000,,ただ、外山先生から見た\N当時の社会というのは
Dialogue: 0,0:04:28.53,0:04:30.47,Default,,0000,0000,0000,,『グライダー能力』ばかりが発達し
Dialogue: 0,0:04:30.47,0:04:32.82,Default,,0000,0000,0000,,自から飛行できない人が、五万といて
Dialogue: 0,0:04:32.82,0:04:36.20,Default,,0000,0000,0000,,更に、そういった人間こそが\N社会では必要とされ
Dialogue: 0,0:04:36.49,0:04:38.66,Default,,0000,0000,0000,,優秀とみなされているじゃないか、と。
Dialogue: 0,0:04:38.66,0:04:40.74,Default,,0000,0000,0000,,本書で、そのように嘆いたわけです。
Dialogue: 0,0:04:40.74,0:04:44.83,Default,,0000,0000,0000,,もちろん、立派な指導者がいて\N目標がハッキリしている、という
Dialogue: 0,0:04:44.83,0:04:49.69,Default,,0000,0000,0000,,一定の条件が満たされているのであれば\N『グライダー能力』は必要ですし
Dialogue: 0,0:04:49.69,0:04:52.18,Default,,0000,0000,0000,,高く評価されて\N然るべきものです。
Dialogue: 0,0:04:52.18,0:04:55.55,Default,,0000,0000,0000,,しかし、少なくとも\N本書が書かれた1980年代には
Dialogue: 0,0:04:55.55,0:04:58.58,Default,,0000,0000,0000,,”もう直ぐ、そんな時代は終わる” という事が\N分かっていました。
Dialogue: 0,0:04:58.58,0:05:01.97,Default,,0000,0000,0000,,つまり、コンピューターという\N『グライダー能力』に優れた存在が
Dialogue: 0,0:05:02.17,0:05:08.10,Default,,0000,0000,0000,,近い将来、人間の仕事を奪うことは予想できており\Nその上で、外山先生は警鐘を鳴らしていたんです。
Dialogue: 0,0:05:08.20,0:05:12.10,Default,,0000,0000,0000,,しかし、当時の社会の中で\N完全にグライダー人間をやめてしまえば
Dialogue: 0,0:05:12.10,0:05:13.93,Default,,0000,0000,0000,,当然、生きづらくなってしまいます。
Dialogue: 0,0:05:13.93,0:05:17.06,Default,,0000,0000,0000,,かといって、グライダー専業を\N続けるのも無理があるんです。
Dialogue: 0,0:05:17.06,0:05:20.62,Default,,0000,0000,0000,,その上で、外山先生は本書で\N自前のグライダーに
Dialogue: 0,0:05:20.62,0:05:23.84,Default,,0000,0000,0000,,エンジンを搭載してみてはどうか、と\N提案したんです。
Dialogue: 0,0:05:23.84,0:05:28.81,Default,,0000,0000,0000,,つまり、『グライダ―能力』と『飛行機能力』を\N兼ね備えた人間になるべきだ、と言ったわけです。
Dialogue: 0,0:05:28.92,0:05:30.86,Default,,0000,0000,0000,,ただ、そのために\Nどうすればいいか、なんて
Dialogue: 0,0:05:30.86,0:05:34.87,Default,,0000,0000,0000,,誰も知りませんし、正解なんかありません。\Nその上で、外山先生は
Dialogue: 0,0:05:34.87,0:05:38.25,Default,,0000,0000,0000,,「じゃあ、この本を通じて\N一緒に考えようじゃないか」と言って
Dialogue: 0,0:05:38.25,0:05:40.67,Default,,0000,0000,0000,,本題がスタートする\Nという流れになるわけです。
Dialogue: 0,0:05:40.67,0:05:44.07,Default,,0000,0000,0000,,さぁ、ここまでよろしいでしょうか。\Nでは、以上の点を踏まえて
Dialogue: 0,0:05:44.07,0:05:48.36,Default,,0000,0000,0000,,さっそく本書を、４つのテーマに沿って\N見ていきたいと思います。では、１つ目。
Dialogue: 0,0:05:48.36,0:05:52.26,Default,,0000,0000,0000,,［集中力を爆発させる「朝」の過ごし方］\Nから見ていきましょう。
Dialogue: 0,0:05:52.26,0:05:56.83,Default,,0000,0000,0000,,人間の頭は、夜よりも朝の方が\N優秀であるように思える。
Dialogue: 0,0:05:56.83,0:06:00.61,Default,,0000,0000,0000,,昨晩、散々手こずった仕事が\N一晩寝て朝になって
Dialogue: 0,0:06:00.61,0:06:05.12,Default,,0000,0000,0000,,もう一度やったら、嘘のように片付いてしまった。\Nそんな経験はないだろうか？
Dialogue: 0,0:06:05.15,0:06:08.50,Default,,0000,0000,0000,,実は、40歳ぐらいまで\N私は、夜型だったのだが
Dialogue: 0,0:06:08.50,0:06:11.96,Default,,0000,0000,0000,,朝の効能に気づき始めてから\N朝方に切り替えた。
Dialogue: 0,0:06:11.96,0:06:16.77,Default,,0000,0000,0000,,若い時は体力もあるので、ムリも効くが\N年齢と共にそれが、できなくなる。
Dialogue: 0,0:06:16.90,0:06:20.28,Default,,0000,0000,0000,,つまり、人は年齢と共に\N自然に還っていくのだ。
Dialogue: 0,0:06:20.28,0:06:24.41,Default,,0000,0000,0000,,勿論、極端な早起きは厳しいが\N出来れば、朝食の前には
Dialogue: 0,0:06:24.41,0:06:26.77,Default,,0000,0000,0000,,なるべく、たくさんのことを\N片付けておきたい。
Dialogue: 0,0:06:26.77,0:06:29.01,Default,,0000,0000,0000,,その為には、どうすればいいのだろうか。
Dialogue: 0,0:06:29.01,0:06:31.97,Default,,0000,0000,0000,,答えは簡単だ。\N朝食を抜いてしまえばいい。
Dialogue: 0,0:06:31.97,0:06:34.53,Default,,0000,0000,0000,,そして、朝食と昼食を同時に取る。
Dialogue: 0,0:06:34.53,0:06:36.62,Default,,0000,0000,0000,,所謂、ブランチにすればいいのだ。
Dialogue: 0,0:06:36.62,0:06:41.64,Default,,0000,0000,0000,,腹が満たされた状態というのは\N消化のために血液が採られ、頭はボーッとする。
Dialogue: 0,0:06:41.83,0:06:45.48,Default,,0000,0000,0000,,一方、空腹であれば\N全てを忘れて仕事に没頭できる。
Dialogue: 0,0:06:45.62,0:06:49.20,Default,,0000,0000,0000,,つまり、ブランチにしてしまえば\Nランチタイムまで、集中して
Dialogue: 0,0:06:49.20,0:06:51.67,Default,,0000,0000,0000,,一気に仕事を片付けることができる。
Dialogue: 0,0:06:51.67,0:06:54.62,Default,,0000,0000,0000,,更に、ブランチの後に\N一眠りしてしまい
Dialogue: 0,0:06:54.62,0:06:57.22,Default,,0000,0000,0000,,3時ごろ起きれば\N頭はスッキリ冴えわたり
Dialogue: 0,0:06:57.22,0:07:00.82,Default,,0000,0000,0000,,今度は夕食までの時間を\N有意義に使うことができる。
Dialogue: 0,0:07:00.82,0:07:05.79,Default,,0000,0000,0000,,物を考えるという作業は、いつ\N如何なる時もすればいい、というわけではない。
Dialogue: 0,0:07:05.79,0:07:08.20,Default,,0000,0000,0000,,食後や体が疲れている時など
Dialogue: 0,0:07:08.20,0:07:13.80,Default,,0000,0000,0000,,明らかに物事を考えるに適していない時間があることに\N注意しなければならないのだ。
Dialogue: 0,0:07:13.91,0:07:15.30,Default,,0000,0000,0000,,はい！ここで止めます。
Dialogue: 0,0:07:15.30,0:07:20.08,Default,,0000,0000,0000,,つまり、人間には思考に適した時間と\N適していない時間があるので
Dialogue: 0,0:07:20.08,0:07:23.70,Default,,0000,0000,0000,,それを理解した上で\N一日を過ごすべきだと言ってるわけです。
Dialogue: 0,0:07:23.70,0:07:26.58,Default,,0000,0000,0000,,外山先生の場合は、朝食を抜くことで
Dialogue: 0,0:07:26.58,0:07:31.16,Default,,0000,0000,0000,,意図的に思考に適した、集中できる\N時間を増やす工夫をしているようです。
Dialogue: 0,0:07:31.16,0:07:35.83,Default,,0000,0000,0000,,また、ブランチの後に\N思いっきり昼寝をして、第二の朝をもう一度作って
Dialogue: 0,0:07:35.83,0:07:39.15,Default,,0000,0000,0000,,更にそこで、もうひと踏ん張りする\Nというのは面白いですね。
Dialogue: 0,0:07:39.15,0:07:43.20,Default,,0000,0000,0000,,工夫次第で、一日に\Nブースターを２カ所設けると言うわけです。
Dialogue: 0,0:07:43.20,0:07:46.00,Default,,0000,0000,0000,,はい！では、続きを見ていきます。\N２つ目のテーマは
Dialogue: 0,0:07:46.00,0:07:50.52,Default,,0000,0000,0000,,［アイデアを生み出す時間の使い方］\Nについてです。では、いきましょう。
Dialogue: 0,0:07:50.56,0:07:55.04,Default,,0000,0000,0000,,外国の諺に、『煮詰める鍋は煮えない』\Nというものがある。
Dialogue: 0,0:07:55.04,0:07:59.24,Default,,0000,0000,0000,,要するに、まだか、まだかと\N物事に注意を向けすぎるのではなく
Dialogue: 0,0:07:59.24,0:08:01.84,Default,,0000,0000,0000,,しばらく、放っておきなさい！と\N言っているのだ。
Dialogue: 0,0:08:01.84,0:08:05.18,Default,,0000,0000,0000,,これは、人間の思考についても\N同じことが言える。
Dialogue: 0,0:08:05.18,0:08:09.54,Default,,0000,0000,0000,,考え、詰めすぎてしまっては\Nかえって問題の方が引っ込んでしまい
Dialogue: 0,0:08:09.54,0:08:12.27,Default,,0000,0000,0000,,出るべきものも、結局\N出なくなってしまう。
Dialogue: 0,0:08:12.40,0:08:16.76,Default,,0000,0000,0000,,だから、一晩寝て、時間をおいてから\N鍋のフタを開けてやればいいのだ。
Dialogue: 0,0:08:16.76,0:08:22.72,Default,,0000,0000,0000,,しかし、自分が考えてるテーマによっては\N一晩では、まだまだ短すぎるという場合がある。
Dialogue: 0,0:08:22.72,0:08:24.70,Default,,0000,0000,0000,,大きな問題であればあるほど
Dialogue: 0,0:08:24.70,0:08:27.57,Default,,0000,0000,0000,,寝かせる時間の長さが重要になって来るのだ。
Dialogue: 0,0:08:27.66,0:08:30.75,Default,,0000,0000,0000,,逆に、直ぐに答えが出るような問題というのは
Dialogue: 0,0:08:30.75,0:08:33.85,Default,,0000,0000,0000,,初めから大した問題ではなかったということだ。
Dialogue: 0,0:08:33.93,0:08:37.34,Default,,0000,0000,0000,,本当の大問題は、じっくりと長い間
Dialogue: 0,0:08:37.34,0:08:40.68,Default,,0000,0000,0000,,心の中で温めておかないと\N形にならない。
Dialogue: 0,0:08:40.73,0:08:44.05,Default,,0000,0000,0000,,思考の整理において\N何が最も大切かと言えば
Dialogue: 0,0:08:44.05,0:08:45.64,Default,,0000,0000,0000,,寝させることなのだ。
Dialogue: 0,0:08:45.76,0:08:48.33,Default,,0000,0000,0000,,この世の中には\Nどんなに努力をしても
Dialogue: 0,0:08:48.33,0:08:51.93,Default,,0000,0000,0000,,どんなに意思の力が強くても\Nできないことがある。
Dialogue: 0,0:08:52.02,0:08:54.69,Default,,0000,0000,0000,,そういう時に\N唯一できる事があるとすれば
Dialogue: 0,0:08:54.69,0:08:56.82,Default,,0000,0000,0000,,それは、時間を掛るしかない。
Dialogue: 0,0:08:57.11,0:09:00.40,Default,,0000,0000,0000,,すると、時間が自然のうちに\N意識を超えたところで
Dialogue: 0,0:09:00.40,0:09:02.23,Default,,0000,0000,0000,,我々を導いてくれる。
Dialogue: 0,0:09:02.23,0:09:06.20,Default,,0000,0000,0000,,つまり、考えを生み出すに当たって\N関心を抱くべきは
Dialogue: 0,0:09:06.20,0:09:09.01,Default,,0000,0000,0000,,無意識の時間なのである。\Nはい！ここで止めます。
Dialogue: 0,0:09:09.17,0:09:13.05,Default,,0000,0000,0000,,思考の整理において、最も重要なことは\N寝させること。
Dialogue: 0,0:09:13.11,0:09:15.83,Default,,0000,0000,0000,,つまり、時間を置くことだ、と\N言っているわけです。
Dialogue: 0,0:09:15.92,0:09:17.68,Default,,0000,0000,0000,,これは、以前紹介しました
Dialogue: 0,0:09:17.68,0:09:20.79,Default,,0000,0000,0000,,『アイデアのつくり方』\Nのプロセスと同じですね。
Dialogue: 0,0:09:20.79,0:09:23.97,Default,,0000,0000,0000,,限界まで考えたら\N後は放ったらかしにしておく。
Dialogue: 0,0:09:23.97,0:09:26.14,Default,,0000,0000,0000,,『果報は寝て待て』と言うわけです。
Dialogue: 0,0:09:26.16,0:09:29.76,Default,,0000,0000,0000,,因みに余談ですが\N私たち人間が、ボーっとしてるとき
Dialogue: 0,0:09:29.76,0:09:32.32,Default,,0000,0000,0000,,脳は、何も働いていないわけではなく
Dialogue: 0,0:09:32.32,0:09:35.62,Default,,0000,0000,0000,,［デフォルト・モード・ネットワーク］\Nと呼ばれる神経活動が
Dialogue: 0,0:09:35.62,0:09:38.68,Default,,0000,0000,0000,,活発に行われている\Nということが分かっています。
Dialogue: 0,0:09:38.68,0:09:42.81,Default,,0000,0000,0000,,具体的には、人間の脳に収められた\N雑然とした情報類が
Dialogue: 0,0:09:42.81,0:09:45.14,Default,,0000,0000,0000,,この働きによって、整理されるのです。
Dialogue: 0,0:09:45.14,0:09:47.11,Default,,0000,0000,0000,,なので、外山先生が最後に
Dialogue: 0,0:09:47.11,0:09:50.02,Default,,0000,0000,0000,,「無意識の時間を使いましょう」と\N言っていたのは
Dialogue: 0,0:09:50.02,0:09:53.93,Default,,0000,0000,0000,,恐らく『デフォルト・モード・ネットワーク』という\N人間に元々備わった
Dialogue: 0,0:09:53.93,0:09:56.59,Default,,0000,0000,0000,,脳機能を使うことを\N意味しているものと思われます。
Dialogue: 0,0:09:56.59,0:09:59.27,Default,,0000,0000,0000,,さぁ、では\N次のテーマに移ります。３つ目は、
Dialogue: 0,0:09:59.27,0:10:02.90,Default,,0000,0000,0000,,［思考力を上げる忘却システム］についてです。\Nでは、いきましょう。
Dialogue: 0,0:10:03.19,0:10:07.46,Default,,0000,0000,0000,,子供の頃から\N「忘れてはいけない。ちゃんと覚えておきなさい」と
Dialogue: 0,0:10:07.64,0:10:10.64,Default,,0000,0000,0000,,学校や親から、色んなことを教えられてきた。
Dialogue: 0,0:10:10.76,0:10:14.25,Default,,0000,0000,0000,,「忘れてしまった」と、言おうものなら\Nよく叱られたものだ。
Dialogue: 0,0:10:14.25,0:10:19.98,Default,,0000,0000,0000,,しかし私は、『忘れる』ということに対する\N偏見を改めるべきだと思っている。
Dialogue: 0,0:10:19.98,0:10:25.09,Default,,0000,0000,0000,,従来の教育では、頭の中にたくさんの知識が\N詰まっていることを良しとしてきた。
Dialogue: 0,0:10:25.09,0:10:28.98,Default,,0000,0000,0000,,つまり、人間の頭を\N『倉庫』のような物とし見て来たのである。
Dialogue: 0,0:10:29.05,0:10:34.08,Default,,0000,0000,0000,,人間の頭が『倉庫』であるならば\N忘却というのは、在庫が消えることを意味する。
Dialogue: 0,0:10:34.08,0:10:38.34,Default,,0000,0000,0000,,したがって、忘れることは\N怖い事、悪い事だと教えられて来たのだ。
Dialogue: 0,0:10:38.39,0:10:41.38,Default,,0000,0000,0000,,ところが、今や\Nコンピューターが『倉庫』の代わりとなり
Dialogue: 0,0:10:41.38,0:10:44.52,Default,,0000,0000,0000,,人間は創造性を求められるようになっている。
Dialogue: 0,0:10:44.52,0:10:48.23,Default,,0000,0000,0000,,つまり、我々の頭は\N『倉庫』の役割も一部で果たしつつ
Dialogue: 0,0:10:48.23,0:10:53.29,Default,,0000,0000,0000,,新しいものを生み出すための『工場』としての\N役割も果たさなければならないのだ。
Dialogue: 0,0:10:53.35,0:10:57.93,Default,,0000,0000,0000,,では、脳内工場の作業効率を上げるには\Nどうすればよいのだろうか？
Dialogue: 0,0:10:57.93,0:11:02.16,Default,,0000,0000,0000,,それは、普段から\N『倉庫』の中を整理しておけば良いだけの話しだ。
Dialogue: 0,0:11:02.16,0:11:06.44,Default,,0000,0000,0000,,余計なものを倉庫の中に極力入れず\N必要なものを取り込み
Dialogue: 0,0:11:06.44,0:11:08.94,Default,,0000,0000,0000,,そして、いつでも使えるように整理しておく。
Dialogue: 0,0:11:09.30,0:11:12.86,Default,,0000,0000,0000,,こういった心がけによって\N頭の中に広いスペースを
Dialogue: 0,0:11:12.86,0:11:14.81,Default,,0000,0000,0000,,常時、確保しておけばよいのだ。
Dialogue: 0,0:11:14.81,0:11:19.19,Default,,0000,0000,0000,,頭の倉庫を整理するにあたって\N”何が大切か” と言えば『睡眠』だ。
Dialogue: 0,0:11:19.23,0:11:23.52,Default,,0000,0000,0000,,人間には、忘れるべきものと\N覚えておくべきものを振り分ける
Dialogue: 0,0:11:23.56,0:11:26.20,Default,,0000,0000,0000,,『自然忘却』と呼ばれるシステムが備わっている。
Dialogue: 0,0:11:26.20,0:11:28.93,Default,,0000,0000,0000,,つまり、睡眠がその役割を果たしているのだ。
Dialogue: 0,0:11:28.93,0:11:33.71,Default,,0000,0000,0000,,朝、目を覚ましたら、頭の中が\N綺麗さっぱり、整理されてる経験があるだろう。
Dialogue: 0,0:11:33.71,0:11:37.91,Default,,0000,0000,0000,,これこそ、神が人間に与えた\N自然の忘却作用と言える。
Dialogue: 0,0:11:37.91,0:11:40.00,Default,,0000,0000,0000,,ところが、現代人はどうだろうか。
Dialogue: 0,0:11:40.00,0:11:44.42,Default,,0000,0000,0000,,最早、睡眠の忘却作用だけでは\N処理しきれない状態にあると言っていい。
Dialogue: 0,0:11:44.42,0:11:50.07,Default,,0000,0000,0000,,それほどまでに、今の人はたくさんの情報に触れ\Nそして、多忙の中に暮らしているのだ。
Dialogue: 0,0:11:50.10,0:11:53.57,Default,,0000,0000,0000,,足の踏み場もないほど\N頭の倉庫が散らかった状態で
Dialogue: 0,0:11:53.57,0:11:58.64,Default,,0000,0000,0000,,新しいモノを生み出せと、工場としての機能まで\N求められたら溜まったものじゃない。
Dialogue: 0,0:11:58.66,0:12:01.65,Default,,0000,0000,0000,,だからもし、あなたが頭を働かせたいのであれば
Dialogue: 0,0:12:01.70,0:12:06.25,Default,,0000,0000,0000,,自分にとって不必要なものを\Nどんどん忘れていかなければならないのだ。
Dialogue: 0,0:12:06.26,0:12:07.59,Default,,0000,0000,0000,,はい！ここで止めます。
Dialogue: 0,0:12:07.59,0:12:11.68,Default,,0000,0000,0000,,一般的に睡眠には\N要らない記憶を削除する一方で
Dialogue: 0,0:12:11.68,0:12:16.52,Default,,0000,0000,0000,,必要な記憶を整理し、それを固定する仕組みが\N備わっていると言われています。
Dialogue: 0,0:12:16.52,0:12:21.26,Default,,0000,0000,0000,,ところが、多くの人は\N睡眠の忘却システムが機能しないほどに
Dialogue: 0,0:12:21.26,0:12:25.48,Default,,0000,0000,0000,,脳みそがビジー状態にあると\N外山先生は指摘しているわけです。
Dialogue: 0,0:12:25.48,0:12:29.59,Default,,0000,0000,0000,,今から30年以上前の\Nスマホが存在しなかった時代でも
Dialogue: 0,0:12:29.59,0:12:31.93,Default,,0000,0000,0000,,こんな話が出ているということは
Dialogue: 0,0:12:31.93,0:12:36.19,Default,,0000,0000,0000,,現代人の頭の倉庫は、最早\Nカオス状態と言ってもいいかもしれません。
Dialogue: 0,0:12:36.41,0:12:41.95,Default,,0000,0000,0000,,ですから、頭の倉庫に "何を入れるのか"\N"何を入れないのか" といった基準を定めた上で
Dialogue: 0,0:12:41.95,0:12:46.47,Default,,0000,0000,0000,,睡眠の忘却システムが\N正常に働くような生活リズムを手に入れる。
Dialogue: 0,0:12:46.47,0:12:50.92,Default,,0000,0000,0000,,これが、思考を十分に働かせる土壌作りとして\N大事なんだ、というわけです。
Dialogue: 0,0:12:50.92,0:12:53.68,Default,,0000,0000,0000,,さっ、次で最後です。\N４つ目のテーマ。
Dialogue: 0,0:12:53.68,0:12:57.18,Default,,0000,0000,0000,,［かかわってはいけないタイプの人］\Nについて、見ていきましょう。
Dialogue: 0,0:12:57.24,0:13:01.29,Default,,0000,0000,0000,,考えても、考えても\N解決の糸口やアイデアが浮かばず
Dialogue: 0,0:13:01.35,0:13:05.08,Default,,0000,0000,0000,,もうダメかもしれないと\N思い詰めてしまうことがあるだろう。
Dialogue: 0,0:13:05.30,0:13:10.49,Default,,0000,0000,0000,,しかし、そのような暗示を自分に賭けてしまえば\N出来るものもできなくなってしまう。
Dialogue: 0,0:13:10.49,0:13:12.45,Default,,0000,0000,0000,,そんな時は、プラスに考え
Dialogue: 0,0:13:12.45,0:13:16.60,Default,,0000,0000,0000,,きっと上手くいく！\N私なら絶対にできる、と自分に語りかけ
Dialogue: 0,0:13:16.60,0:13:19.70,Default,,0000,0000,0000,,行き詰った心に\N風を入れてみてはどうだろう？
Dialogue: 0,0:13:19.72,0:13:22.08,Default,,0000,0000,0000,,ただ、そうやって\Nポジティブに思い込めば
Dialogue: 0,0:13:22.08,0:13:24.40,Default,,0000,0000,0000,,十分かと言えば\Nもちろんそうじゃない。
Dialogue: 0,0:13:24.42,0:13:27.58,Default,,0000,0000,0000,,それに加えて、あと２つのことを\N意識するといいだろう。
Dialogue: 0,0:13:27.58,0:13:29.63,Default,,0000,0000,0000,,まず１つが\N自分だけではなく
Dialogue: 0,0:13:29.63,0:13:32.93,Default,,0000,0000,0000,,他人に対しても\N肯定的な態度を示すことだ。
Dialogue: 0,0:13:32.93,0:13:37.37,Default,,0000,0000,0000,,どんなことであっても、探せば１つや２つ\N良いとこくらいあるものだ。
Dialogue: 0,0:13:37.37,0:13:40.70,Default,,0000,0000,0000,,それを見つけたら\Nただ、それを認め、賞賛してやればいい。
Dialogue: 0,0:13:40.72,0:13:45.07,Default,,0000,0000,0000,,そして、もう１つが\N自分を褒めてくれる人間と付き合うことだ。
Dialogue: 0,0:13:45.07,0:13:48.10,Default,,0000,0000,0000,,逆にどんなに鋭く、正しい批評ができても
Dialogue: 0,0:13:48.10,0:13:53.29,Default,,0000,0000,0000,,人の良い所を何も見つけようとしない人間とは\N距離を置いた方が良いだろう。
Dialogue: 0,0:13:53.29,0:13:54.68,Default,,0000,0000,0000,,ただ、こんな事を言うと
Dialogue: 0,0:13:54.68,0:13:56.97,Default,,0000,0000,0000,,「お世辞ばっかり聞いたって\Nしょうがないじゃないか。
Dialogue: 0,0:13:56.97,0:14:01.70,Default,,0000,0000,0000,,もっと、現実を見るべきだ！」といった\N厳しい意見を言いたくなる人もいるだろう。
Dialogue: 0,0:14:01.70,0:14:07.56,Default,,0000,0000,0000,,しかし、そんな勇ましい理屈が通用するのは\N超人的な勇者の話ではないだろうか。
Dialogue: 0,0:14:07.61,0:14:12.55,Default,,0000,0000,0000,,多くの人間は例え、見え透いた言葉であっても\N褒められれば勇気づけられる。
Dialogue: 0,0:14:12.55,0:14:15.08,Default,,0000,0000,0000,,お世辞だと分かっていても\N気分が良くなる。
Dialogue: 0,0:14:15.08,0:14:17.08,Default,,0000,0000,0000,,それが人情というものだろう。
Dialogue: 0,0:14:17.21,0:14:19.08,Default,,0000,0000,0000,,だから、考えがまとまらない時
Dialogue: 0,0:14:19.08,0:14:23.66,Default,,0000,0000,0000,,なんて、私はダメな人間なんだ、と\N一人で自分を責める必要なんかない。
Dialogue: 0,0:14:23.70,0:14:25.67,Default,,0000,0000,0000,,自分ならきっとできる！と信じ
Dialogue: 0,0:14:25.67,0:14:28.77,Default,,0000,0000,0000,,「あなたならできる！」と\N言ってくれる人と付き合えばいいのだ。
Dialogue: 0,0:14:28.77,0:14:32.97,Default,,0000,0000,0000,,それによって、あなたの思考は\N生き生きと活発に働き始めるだろう。
Dialogue: 0,0:14:32.97,0:14:34.18,Default,,0000,0000,0000,,はい！ここで止めます。
Dialogue: 0,0:14:34.33,0:14:37.38,Default,,0000,0000,0000,,思考力というのは\N自分の努力だけではなく
Dialogue: 0,0:14:37.38,0:14:41.68,Default,,0000,0000,0000,,実は、関わる人間によっても\N左右されるのだ、というわけです。
Dialogue: 0,0:14:41.68,0:14:45.68,Default,,0000,0000,0000,,確かに、酷い労務環境で\N更に、毎日上司から貶されていたら
Dialogue: 0,0:14:45.68,0:14:47.92,Default,,0000,0000,0000,,頭が全然、回らなくなってしまいます。
Dialogue: 0,0:14:47.92,0:14:52.08,Default,,0000,0000,0000,,自分の思考を伸び伸びと\N大空を翔るように活性化させるには
Dialogue: 0,0:14:52.08,0:14:54.46,Default,,0000,0000,0000,,ただ、自分のことを認めてくれる人。
Dialogue: 0,0:14:54.46,0:14:57.64,Default,,0000,0000,0000,,肯定し、賞賛し、自信を付けてくれる人。
Dialogue: 0,0:14:57.64,0:15:00.84,Default,,0000,0000,0000,,そういう存在も大事なんじゃないでしょうか、と\N言っているわけです。
Dialogue: 0,0:15:00.85,0:15:03.70,Default,,0000,0000,0000,,さぁ、ココで４つ\N全ての紹介が終わりました。
Dialogue: 0,0:15:04.05,0:15:05.50,Default,,0000,0000,0000,,ここまで聞いて、いかがでしょうか？
Dialogue: 0,0:15:05.79,0:15:10.50,Default,,0000,0000,0000,,恐らく『HOW TO』系に近い印象を持たれた方\N決して、少なくないと思います。
Dialogue: 0,0:15:10.61,0:15:13.98,Default,,0000,0000,0000,,ただ、思考の整理学は\N『HOW TO』本ではありません。
Dialogue: 0,0:15:13.98,0:15:17.69,Default,,0000,0000,0000,,勿論、HOW TOとして使えるものも\N多くあったと思います。
Dialogue: 0,0:15:17.78,0:15:21.27,Default,,0000,0000,0000,,それはそれで、ご参考いただく分には\N何ら問題ございません。
Dialogue: 0,0:15:21.27,0:15:24.13,Default,,0000,0000,0000,,ただ本書は、今\N紹介させていただいたような
Dialogue: 0,0:15:24.13,0:15:27.00,Default,,0000,0000,0000,,思考を整理するためのノウハウを
Dialogue: 0,0:15:27.03,0:15:31.15,Default,,0000,0000,0000,,良かったらマネしてみてくださいね\Nという作品では、本来ないのです。
Dialogue: 0,0:15:31.15,0:15:32.64,Default,,0000,0000,0000,,えっ！？どういうこと...？
Dialogue: 0,0:15:32.64,0:15:36.28,Default,,0000,0000,0000,,そのように思われた方の為に\N最後に少しだけ、お話をさせてください。
Dialogue: 0,0:15:36.39,0:15:39.65,Default,,0000,0000,0000,,さて、皆さん冒頭の話し\N覚えていますでしょうか？
Dialogue: 0,0:15:39.96,0:15:44.54,Default,,0000,0000,0000,,本書は、自前のグライダーに\Nどうやったら『自由な思考』という
Dialogue: 0,0:15:44.54,0:15:48.84,Default,,0000,0000,0000,,エンジンを取り付けられるのか。\Nという、問題提起から始まりました。
Dialogue: 0,0:15:48.99,0:15:54.74,Default,,0000,0000,0000,,...ということは、答えを教えるということを\N本書のゴールとして、設定してしまえば
Dialogue: 0,0:15:54.78,0:15:58.75,Default,,0000,0000,0000,,グライダー人間養成学校と\N何ら変わらないわけです。
Dialogue: 0,0:15:58.87,0:16:03.35,Default,,0000,0000,0000,,そこで、外山先生はご自身の経験。\Nそして、知識に基づき
Dialogue: 0,0:16:03.51,0:16:07.86,Default,,0000,0000,0000,,私は、こんな物の考え方をしています。\Nそして、こんな工夫をしています。と
Dialogue: 0,0:16:07.86,0:16:11.61,Default,,0000,0000,0000,,本書で披露しました。\Nその上で、あなたはどうされているんですか？と
Dialogue: 0,0:16:11.61,0:16:15.32,Default,,0000,0000,0000,,読者に問いを投げているんです。\N例えば、朝食を抜いて
Dialogue: 0,0:16:15.32,0:16:18.50,Default,,0000,0000,0000,,ブランチにするとイイ\Nみたいな話しがありましたけれど
Dialogue: 0,0:16:18.53,0:16:23.91,Default,,0000,0000,0000,,これはあくまで、外山先生の理屈に基づいた\N個人的な正解なんです。
Dialogue: 0,0:16:23.91,0:16:28.36,Default,,0000,0000,0000,,中には、この話を聞いて\N”私は、朝ご飯を絶対に抜かない！”
Dialogue: 0,0:16:28.40,0:16:32.70,Default,,0000,0000,0000,,それが、私の正解です！という方も\N多くいらっしゃったはずです。
Dialogue: 0,0:16:32.76,0:16:37.48,Default,,0000,0000,0000,,じゃあその、あなたの正解は\Nどうやって導き出されたものなのですか。
Dialogue: 0,0:16:37.58,0:16:38.77,Default,,0000,0000,0000,,何となくでしょうか？
Dialogue: 0,0:16:38.77,0:16:43.18,Default,,0000,0000,0000,,それとも、ご自身の経験や\N何らかの考えに基づいているものなのでしょうか
Dialogue: 0,0:16:43.18,0:16:48.55,Default,,0000,0000,0000,,...というように、ごくごく普通の日常から\N読者に対して、思考の『題材』を与えているんです。
Dialogue: 0,0:16:48.76,0:16:52.09,Default,,0000,0000,0000,,なぜ、こういった題材が\N与えられているのか、と言えば
Dialogue: 0,0:16:52.09,0:16:55.20,Default,,0000,0000,0000,,自分以外の誰かの物事の考え方\N見方に触れることで
Dialogue: 0,0:16:55.38,0:16:59.36,Default,,0000,0000,0000,,普段、自分は\Nどれぐらい思考しているのか
Dialogue: 0,0:16:59.38,0:17:06.09,Default,,0000,0000,0000,,或るいは、どういった物の考え方をする人間なのか\Nと、いったことに気付きやすくなるんです。
Dialogue: 0,0:17:06.17,0:17:10.67,Default,,0000,0000,0000,,そうして、こういった経験を通して\N『考える』という、行為そのものの
Dialogue: 0,0:17:10.67,0:17:15.31,Default,,0000,0000,0000,,楽しさに気づいて欲しい。\N大空を自由に駆け巡る飛行機のように
Dialogue: 0,0:17:15.31,0:17:19.06,Default,,0000,0000,0000,,自由で、贅沢な活動であることを知って欲しい。
Dialogue: 0,0:17:19.06,0:17:21.53,Default,,0000,0000,0000,,本書には、そういった願いが\N込められているんです。
Dialogue: 0,0:17:21.78,0:17:23.26,Default,,0000,0000,0000,,つまり、グライダー人間に
Dialogue: 0,0:17:23.26,0:17:27.46,Default,,0000,0000,0000,,どうしたら、エンジンを取付けることができるのか。\Nという問いに対し
Dialogue: 0,0:17:27.46,0:17:29.80,Default,,0000,0000,0000,,外山先生の出した答えの一つは
Dialogue: 0,0:17:29.80,0:17:34.18,Default,,0000,0000,0000,,考えることの楽しさに\N気付いてもらう事だったと言うわけです。
Dialogue: 0,0:17:34.19,0:17:39.68,Default,,0000,0000,0000,,ですから、ご本人にとしては思考の技術について\N初めから教えるつもりなんか、なかったんです。
Dialogue: 0,0:17:39.74,0:17:43.11,Default,,0000,0000,0000,,こういった、親心が\N内に秘められている作品だからこそ
Dialogue: 0,0:17:43.11,0:17:47.74,Default,,0000,0000,0000,,本書は30年以上も多くの世代の読者に\N愛されて来たのかもしれません。
Dialogue: 0,0:17:47.92,0:17:52.67,Default,,0000,0000,0000,,もし、まだ読んだことがないという方は\N是非一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。
Dialogue: 0,0:17:52.76,0:17:55.00,Default,,0000,0000,0000,,はい！\N...というわけで『思考の整理学』
Dialogue: 0,0:17:55.00,0:17:57.30,Default,,0000,0000,0000,,以上でございます。\Nいかがでしたでしょうか。
Dialogue: 0,0:17:57.32,0:18:00.80,Default,,0000,0000,0000,,勿論、『HOW TO』系の本としても\N十分使えるんですが
Dialogue: 0,0:18:00.80,0:18:04.06,Default,,0000,0000,0000,,実は、そうではないという\N面白いコンセプトの作品なので
Dialogue: 0,0:18:04.06,0:18:05.78,Default,,0000,0000,0000,,今回取り上げてみました。
Dialogue: 0,0:18:05.78,0:18:07.63,Default,,0000,0000,0000,,また、最近は\Nやっていないんですけど、久々に
Dialogue: 0,0:18:07.63,0:18:10.14,Default,,0000,0000,0000,,”『哲学』をやりたいなぁ" と\N思っておりまして
Dialogue: 0,0:18:10.14,0:18:13.30,Default,,0000,0000,0000,,その複線的な意味合いもあって\N今回のチョイスをしております。
Dialogue: 0,0:18:13.47,0:18:15.54,Default,,0000,0000,0000,,どうぞ、これからも\N楽しみにしていてください。
Dialogue: 0,0:18:15.65,0:18:19.97,Default,,0000,0000,0000,,また、コミュニティでもお伝えしましたが\Nお蔭さまで［OUTPUT読書術］が
Dialogue: 0,0:18:19.97,0:18:25.08,Default,,0000,0000,0000,,昨日、1月22日に発売となり\N更に、即日重版も決まりました。
Dialogue: 0,0:18:25.08,0:18:28.00,Default,,0000,0000,0000,,改めまして、皆さま\N本当にありがとうございます。
Dialogue: 0,0:18:28.07,0:18:29.83,Default,,0000,0000,0000,,実は、発売前日の夜
Dialogue: 0,0:18:29.83,0:18:33.12,Default,,0000,0000,0000,,何かトラブルが起きるんじゃないかと\N不安で寝れないくらい
Dialogue: 0,0:18:33.12,0:18:34.58,Default,,0000,0000,0000,,心が張り詰めておりました。
Dialogue: 0,0:18:34.58,0:18:37.08,Default,,0000,0000,0000,,そんな中、皆さまから\N「本が届きました」
Dialogue: 0,0:18:37.08,0:18:39.54,Default,,0000,0000,0000,,「これから、読みます」といったご報告ですとか
Dialogue: 0,0:18:39.54,0:18:43.48,Default,,0000,0000,0000,,「面白かったです」といった\Nメッセージをいただき、本当に勇気づけられました。
Dialogue: 0,0:18:43.48,0:18:46.49,Default,,0000,0000,0000,,心から感謝しております。\Nお読みいただいた方は
Dialogue: 0,0:18:46.49,0:18:50.13,Default,,0000,0000,0000,,ご無理のない範囲で、Amazonレビューや\NSNS、ブログなどで
Dialogue: 0,0:18:50.13,0:18:53.87,Default,,0000,0000,0000,,ご感想をアウトプットしていただけますと\N大変、嬉しいです。
Dialogue: 0,0:18:53.87,0:18:57.08,Default,,0000,0000,0000,,それを励みに、今後の配信活動の活力にして
Dialogue: 0,0:18:57.08,0:18:59.98,Default,,0000,0000,0000,,より良いものを、皆様に\Nお届けして参りたいと思っております。
Dialogue: 0,0:18:59.98,0:19:01.86,Default,,0000,0000,0000,,どうぞ、これからもよろしくお願い致します。
Dialogue: 0,0:19:01.86,0:19:04.65,Default,,0000,0000,0000,,この動画が面白かった\N参考になったという方は
Dialogue: 0,0:19:04.65,0:19:07.28,Default,,0000,0000,0000,,高評価・コメントなど\Nいただけますと嬉しいです。
Dialogue: 0,0:19:07.32,0:19:09.57,Default,,0000,0000,0000,,また、チャンネル登録も\Nよろしくお願い致します。
Dialogue: 0,0:19:09.57,0:19:11.67,Default,,0000,0000,0000,,ではまた、\N次の動画でお会いいたしましょう。
Dialogue: 0,0:19:11.67,0:19:12.62,Default,,0000,0000,0000,,ありがとうございました。