アルコールの歴史 ― ロッド・フィリップス
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0:07 - 0:12このチンパンジーは風で落ちた
熟しすぎのプラムを見つけました -
0:12 - 0:14その多くは割れ
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0:14 - 0:18うっとりするフルーティな香りに
チンパンジーは惹かれました -
0:18 - 0:19彼がフルーツをたらふく食べると
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0:19 - 0:23不思議な効果を体験し始めます
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0:23 - 0:26このチンパンジーは無意識に
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0:26 - 0:28ビール ワインや
他のアルコールを作るために -
0:28 - 0:33人間がいずれ用いることになる過程を
偶然に見つけたのです -
0:33 - 0:38熟しすぎた果物に含まれる糖は
酵母という微生物を -
0:38 - 0:39引き寄せます
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0:39 - 0:44酵母が果物の糖を餌にすると
アルコール飲料に含まれるアルコールの一種 -
0:44 - 0:47エタノールという物質を作ります
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0:47 - 0:50この過程を発酵といいます
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0:50 - 0:52人間が発酵飲料を作り始めた
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0:52 - 0:55具体的な時期は知られていません
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0:55 - 1:00最も古い証拠としては
中国で発見された紀元前7000年の -
1:00 - 1:02陶器の壺の残留物から
得られたもので -
1:02 - 1:05人々が米 キビ ブドウや
はちみつを発酵させて -
1:05 - 1:09アルコール飲料を作っていたことが
明らかになっています -
1:09 - 1:11数千年のうちに
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1:11 - 1:15世界中の文化が それぞれ特有の
発酵飲料を作りました -
1:15 - 1:20古代メソポタミア人とエジプト人は
穀物粒を蓄えておいて -
1:20 - 1:221年を通してビールを作っていました
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1:22 - 1:25このビールは
全ての社会階級に属する人が入手でき -
1:25 - 1:28労働者が日々に受け取る
配給にさえもなっていました -
1:28 - 1:30彼らはワインも作りましたが
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1:30 - 1:33ブドウを育てるには
最適とはいえない気候だったので -
1:33 - 1:36希少で高価な珍味でした
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1:36 - 1:40ビールが入手しやすかった
エジプトとメソポタミアとは対照的に -
1:40 - 1:45ブドウの生育が容易なギリシャとローマでは
ワインが簡単に入手できました -
1:45 - 1:49酵母はどんな植物中の糖も
発酵させるので -
1:49 - 1:51古代の人々が住んでいた地方に
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1:51 - 1:54生えていた穀物や植物から
アルコールを作りました -
1:54 - 1:57南アメリカでは穀物から
チチャを作りましたが -
1:57 - 2:00時に幻覚性のある薬草を加えました
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2:00 - 2:04現在のメキシコに当たるところでは
サボテンの樹液から作られたプルケが -
2:04 - 2:05人々に好まれていました
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2:05 - 2:09一方 東アフリカの人々は
バナナやヤシからビールを作りました -
2:09 - 2:14現在の日本に当たる場所では
米から日本酒を作りました -
2:14 - 2:18地球上のほとんどの地域で
独自の発酵飲料があるのです -
2:18 - 2:21アルコール摂取が
日常生活の一部になるにつれて -
2:21 - 2:26プラスの効果があると考える
専門家も現れました -
2:26 - 2:29ギリシャの医者はワインが
健康に良いと考え -
2:29 - 2:32詩人たちはワインが創造力を
喚起することを証明しました -
2:32 - 2:36アルコールには乱用の可能性があることが
より問題だと考える人たちもいました -
2:36 - 2:39ギリシャの哲学者たちは
禁酒を支持しました -
2:39 - 2:44ヨーロッパでは初期のユダヤ教とキリスト教の
作家たちはワインを儀式に取り入れましたが -
2:44 - 2:47泥酔を罪とみなしていました
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2:47 - 2:50また 中東 アフリカ
スペインにおいては -
2:50 - 2:53イスラム法が酔いながらの礼拝を
禁じていましたが -
2:53 - 2:57アルコールの全面禁止を
次第に強化していきました -
2:57 - 3:02古代の発酵飲料に含まれていた
アルコールの度数は比較的低いものでした -
3:02 - 3:0413パーセント程で
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3:04 - 3:07発酵中に野生の酵母が作り出す副産物が
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3:07 - 3:10毒となり酵母が死滅します
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3:10 - 3:11酵母が死滅すると
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3:11 - 3:15発酵は止まり
アルコール度数は横ばい状態になります -
3:15 - 3:19よって何千年もの間
アルコール度数は限られていました -
3:19 - 3:23それは蒸留という工程の
発明により変化しました -
3:23 - 3:279世紀のアラビアの文書には
アルコールを蒸発させるために -
3:27 - 3:30発酵した液体を沸騰させる様子を
描写しています -
3:30 - 3:33アルコールは水より低い温度で沸騰するので
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3:33 - 3:35アルコールが先に沸騰します
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3:35 - 3:39この蒸気を集めて冷却すると
どんな発酵飲料よりも -
3:39 - 3:44濃度が高い液体のアルコールが残ります
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3:44 - 3:48当初 これらのより強い蒸留酒は
医療用に使われました -
3:48 - 3:51そして蒸留酒はビールとワインと異なり
腐敗しないため -
3:51 - 3:55貿易において重要な商品になりました
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3:55 - 3:59ヨーロッパの植民地であったカリブ海諸島で
収穫された砂糖から作られたラムは -
3:59 - 4:04船乗りの重要商品として
北アメリカへ輸出されました -
4:04 - 4:07ヨーロッパ人はアフリカに
ブランデーとジンを持ち込み -
4:07 - 4:09奴隷や土地そして
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4:09 - 4:12パーム油とゴムのような物資と
取引をしました -
4:12 - 4:16蒸留酒はこれらの地域で
貨幣の役割を果たしました -
4:16 - 4:18大航海時代の長距離航海において
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4:18 - 4:22蒸留酒は重要な役割を担いました
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4:22 - 4:26ヨーロッパから東アジアとアメリカ大陸へ
航海するのに何か月かかることがあるので -
4:26 - 4:29船員のための水を新鮮に
保つのは困難でした -
4:29 - 4:34アルコールは有害な微生物を
死滅させる保存料となるので -
4:34 - 4:39水を長く新鮮に保つため バケツ一杯分の
ブランデーを水の樽に加えました -
4:39 - 4:40こうして 1600年代までには
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4:40 - 4:44アルコールは単に動物を
騒がしくさせるものから -
4:44 - 4:50代償を伴いながらも国際貿易と世界の探検に
刺激を与えるものになりました -
4:50 - 4:51時が過ぎるにつれて
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4:51 - 4:56人間社会におけるアルコールの役割は
よりややこしくなるばかりでした
- Title:
- アルコールの歴史 ― ロッド・フィリップス
- Speaker:
- ロッド・フィリップス
- Description:
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人間が発酵飲料を作り始めた具体的な時期は知られていません。最も古い証拠としては中国で発見された紀元前7000年の陶器の壺の残留物から得られたもので、人々が発酵させた米、キビ、ブドウそしてはちみつを発酵させてアルコール飲料を作っていたことが明らかになっています。では、どのようにしてアルコールは国際貿易と世界の探検に刺激を与えるまでになったのでしょうか?ロッド・フィリップスがアルコールの進化を探求します。
講師:ロッド・フィリップス
監督:アントン・ボガティ*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/a-brief-history-of-alcohol-rod-phillips
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:56
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