< Return to Video

トゥレット症候群と生きる | マーク ・エリオット | TEDxYouth@Hewitt

  • 0:04 - 0:06
    話を始める前に言わせて下さい
  • 0:06 - 0:08
    TEDxYouth@Hewittに大感謝です
  • 0:08 - 0:11
    ここにいるのは信じられない程
    名誉なことです
  • 0:11 - 0:14
    この中で僕がトゥレット症候群なのを
    知っている人はいますか?
  • 0:14 - 0:16
    OK いませんね OK
  • 0:16 - 0:18
    そう 僕はトゥレット症候群です
  • 0:18 - 0:20
    約20年間トゥレットを抱えています
  • 0:20 - 0:22
    しかし最近になって
    すごいことが起きました
  • 0:22 - 0:24
    約5か月前 僕は
  • 0:24 - 0:26
    トゥレットの症状を制御する術を
    会得したのです
  • 0:26 - 0:28
    ですから舞台上ではチックを出さないで
  • 0:28 - 0:30
    僕はこれから皆さんを過去20年間の
  • 0:30 - 0:32
    僕の人生にお連れします
  • 0:32 - 0:35
    これから短い動画を見てみましょう
  • 0:35 - 0:37
    『何がチックを起こすのか?』
  • 0:38 - 0:41
    (トゥレットのチック)
  • 0:45 - 0:49
    (不随意的な顎の動き)
  • 0:50 - 0:52
    僕のトゥレットをお見せしましょう
    OK?
  • 0:53 - 0:55
    「ファック」「ファック」!
  • 0:55 - 0:57
    「ホモ」「ホモ」!
  • 0:57 - 0:59
    「ニガー」「ニガー」!
    「ニガー」「ニガー」!
  • 0:59 - 1:01
    ボストン公立図書館
  • 1:01 - 1:05
    どうしましたか?
  • 1:05 - 1:07
    いえ 僕はトゥレット症候群です
  • 1:07 - 1:08
    分かりました しかし
  • 1:08 - 1:10
    これは―
  • 1:10 - 1:12
    周りの人たちを怖がらせているので―
  • 1:12 - 1:13
    抑えられませんか?
  • 1:13 - 1:15
    できません
    これがトゥレット症候群です
  • 1:15 - 1:16
    聞いたことありますか?
  • 1:16 - 1:17
    私はありますが…
  • 1:17 - 1:19
    これは医学的な障害で
  • 1:19 - 1:21
    不随意的に耳障りな音を発します
  • 1:21 - 1:24
    僕は迷惑をかけようとはしていません
  • 1:26 - 1:33
    (歯をガチガチ言わせる)
  • 1:38 - 1:40
    チックを止めます
  • 2:00 - 2:03
    僕は世界最強の顎を持っています
    本当に
  • 2:03 - 2:05
    僕は友達と去年 見積もってみました
  • 2:05 - 2:07
    考えるに 僕は人生でこれまで
  • 2:07 - 2:11
    2000万から3000万回チックをしています
  • 2:11 - 2:12
    これはかなりの回数です
  • 2:12 - 2:14
    ご想像通り これだけのチックを
  • 2:14 - 2:17
    出す中で さまざまなことを僕は学びました
  • 2:17 - 2:18
    その一つは寛容さです
  • 2:18 - 2:20
    そして過去3年間
  • 2:20 - 2:22
    「何がチックを起こすのか?」
    のプレゼンを
  • 2:22 - 2:24
    全米中を渡り歩いて行うという
  • 2:24 - 2:27
    信じられない名誉と機会を得ました
  • 2:27 - 2:29
    僕は より寛容な人間になる方法を
  • 2:29 - 2:31
    人々に教えようとしているのです
  • 2:31 - 2:34
    そのために自分のエピソードを話したり
  • 2:34 - 2:37
    自分の困難をオープンにしています
  • 2:37 - 2:39
    こうすることによって
  • 2:39 - 2:43
    聞き手の人々が
    自分たちは互いの人生について
  • 2:43 - 2:46
    いかに知らないのかに
    気づいてくれるからです
  • 2:46 - 2:48
    人がこれに気づく時
  • 2:48 - 2:50
    自分に対してだけでなく
  • 2:50 - 2:52
    自分と違う人々への
    思いやりも生まれます
  • 2:52 - 2:55
    ではトゥレット症候群についての
    お話を始めましょう
  • 2:55 - 2:56
    トゥレット症候群について
    聞いたことのある人? すごい
  • 2:56 - 2:57
    トゥレット症候群について
    聞いたことのある人? すごい
  • 2:57 - 2:59
    全く聞いたことのない人は?
  • 2:59 - 3:00
    数人ですね 悪くない
  • 3:00 - 3:02
    大多数は聞いたことがあるようです
  • 3:02 - 3:04
    それはテレビや映画で見たんですか?
  • 3:04 - 3:06
    よければちょっと手を挙げて下さい
  • 3:06 - 3:06
    どなたか?
  • 3:06 - 3:07
    はい 後ろの人
  • 3:07 - 3:09
    (観客) 「ABCnews特集」
  • 3:09 - 3:10
    「ABCnews特集」 素敵だ
  • 3:10 - 3:11
    (観客)「デュース・ビガロウ」
  • 3:11 - 3:14
    「デュース・ビガロウ:激安ジゴロ!?」
    古い映画ですね 勿論
  • 3:14 - 3:15
    他には?
  • 3:15 - 3:16
    はい
  • 3:16 - 3:18
    (観客)「サウス・パーク」
  • 3:18 - 3:20
    「サウス・パーク」とは 可笑しいですね?
  • 3:20 - 3:22
    あれは爆笑ものだから
  • 3:22 - 3:24
    OK さて...(笑)
  • 3:24 - 3:27
    僕は友達と見て泣きました
    すごく可笑しくて
  • 3:27 - 3:30
    YouTubeで「トゥレットの男」を見た人は?
  • 3:30 - 3:31
    「トゥレットの男」?
  • 3:31 - 3:33
    彼は僕の従兄なんですよ
  • 3:33 - 3:34
    いやいや うそ (笑)
  • 3:34 - 3:35
    別に...(笑)
  • 3:35 - 3:40
    僕たちは全員が親戚という訳じゃない (笑)
  • 3:40 - 3:43
    (笑)
  • 3:43 - 3:45
    皆さんが多くの場面を
    見ているのは嬉しいですが
  • 3:45 - 3:47
    はっきりさせておきたいことがあります
  • 3:47 - 3:50
    ビデオで見たように
    トゥレットは非常におかしい
  • 3:50 - 3:51
    狂っています
  • 3:51 - 3:53
    トゥレット症候群が引き起こすのは
  • 3:53 - 3:56
    体内の感覚としての
    かゆみのようなものです
  • 3:56 - 3:57
    たった今 皆さん
  • 3:57 - 3:59
    そのかゆさを想像してみて下さい
  • 3:59 - 4:00
    たった今
  • 4:00 - 4:03
    口の中にこのトゥレット性の
    かゆみがあります
  • 4:03 - 4:04
    はっきりさせたい
  • 4:04 - 4:06
    腕がかゆくなるようなものとは
    違いますが
  • 4:06 - 4:09
    かゆくなる部位を選べない点では
  • 4:09 - 4:11
    同じです
  • 4:11 - 4:12
    これは全く不随意的で
  • 4:12 - 4:14
    そして非常に不愉快です
  • 4:14 - 4:16
    僕がこうする時(歯を鳴らす)や
  • 4:16 - 4:18
    何かを言ったり 体で何かをした時
  • 4:18 - 4:19
    それがチックです
  • 4:19 - 4:21
    このかゆみを引っ掻こうと
    しているのです
  • 4:21 - 4:23
    意味が分かりますか?
  • 4:23 - 4:24
    かゆみ自体は統制できませんが
  • 4:24 - 4:26
    それを掻くことは自発的にできることです
  • 4:26 - 4:28
    人は勿論こう尋ねます
  • 4:28 - 4:30
    「掻かなければいいのでは?」と
  • 4:30 - 4:32
    答えは それが非常に困難だからです
  • 4:32 - 4:34
    かゆみを想像してみて下さい
  • 4:34 - 4:36
    それを10倍 15倍して下さい
  • 4:36 - 4:38
    それが過去20年の 僕の経験です
  • 4:38 - 4:40
    僕にはあらゆる種類のチックがあります
  • 4:40 - 4:43
    瞬き 嗅ぐ 歯を鳴らす 言葉
  • 4:43 - 4:45
    あなたの想像しうる全てです
  • 4:45 - 4:47
    そして中学生の時
  • 4:47 - 4:49
    汚言が始まりました
  • 4:49 - 4:50
    皆さんご存じのように
  • 4:50 - 4:52
    「トゥレットには汚言がつきものでは?」
  • 4:52 - 4:54
    事実ですが とても大きな偏見です
  • 4:54 - 4:56
    面白いことに 大半の人にはありません
  • 4:56 - 4:58
    10%以下だと思います
  • 4:58 - 5:01
    不幸にも 僕は何でも少し
    違っているのが好きなのか
  • 5:01 - 5:03
    僕にはあらゆる汚言があります
  • 5:03 - 5:05
    ビデオで見た通り 侮辱的な言葉を言い
  • 5:05 - 5:07
    「ペニス」などの体の部位を言います
  • 5:07 - 5:08
    聞いたことあるかな
  • 5:08 - 5:11
    (笑)
  • 5:11 - 5:13
    僕は代替教員をしていたことがあり
  • 5:13 - 5:16
    ある時 4年生のクラスを担当しました
  • 5:16 - 5:17
    OK 冗談じゃないですよ(笑)
  • 5:17 - 5:22
    授業中 僕は言葉のチックで
    「ペニス」と何度も言ってしまいました
  • 5:22 - 5:24
    ある子が叫びました
  • 5:24 - 5:28
    「エリオット先生 何を言ってるんです!」(笑)
  • 5:28 - 5:32
    ああ この子に
    何と説明しましょうか?
  • 5:32 - 5:34
    別の子が叫びました
  • 5:34 - 5:36
    「先生は『ピザ』って言ったんだよ!」
  • 5:36 - 5:41
    (笑)
  • 5:41 - 5:43
    ピザ いいでしょう
  • 5:43 - 5:46
    しかし僕はさらに
  • 5:46 - 5:48
    非常に侮辱的なことも言いました
  • 5:48 - 5:51
    想像しうる最も侮蔑的な言葉を
  • 5:51 - 5:53
    最愛の人に言うところを想像して下さい
  • 5:53 - 5:56
    黒人の友達に最大の禁句を
    言うところを想像して下さい
  • 5:56 - 5:59
    僕はそうだったのです 何千回も
  • 5:59 - 6:00
    僕の兄はゲイです
  • 6:00 - 6:02
    僕は 想像しうる
    最も侮辱的なことを言いました
  • 6:02 - 6:03
    僕は 想像しうる
    最も侮辱的なことを言いました
  • 6:03 - 6:06
    僕のトゥレット症候群の中でも
    最悪の部分です
  • 6:06 - 6:08
    最悪より遥かにひどいです
  • 6:08 - 6:09
    二夏前 マクドナルドで
  • 6:09 - 6:10
    ある男性が僕に言いました
  • 6:10 - 6:12
    「お前 トゥレット症候群なのか?」
  • 6:12 - 6:14
    僕は言いました 「このとおり」
  • 6:14 - 6:18
    彼は続けました 「すげえ!」
  • 6:18 - 6:21
    「そうでもないですけど」と
    僕は言いました
  • 6:21 - 6:24
    すると彼は言いました
    「侮辱的な言葉を言うのか?」
  • 6:24 - 6:25
    「はい」
  • 6:25 - 6:27
    「Fワードとか?」
  • 6:27 - 6:29
    「はい」
  • 6:29 - 6:32
    「お前 そんな言い訳あるなんていいな」
  • 6:32 - 6:35
    (笑)
  • 6:35 - 6:38
    僕は少しここで考えました
  • 6:38 - 6:40
    僕はどうやってこの見知らぬ人に
  • 6:40 - 6:42
    トゥレットのことを伝えたらよいのかと
  • 6:42 - 6:43
    混み合ったマクドナルドの
    ど真ん中で です
  • 6:43 - 6:46
    そして僕は言いました
  • 6:46 - 6:48
    「お願いです Nワード(黒人の蔑称)を
  • 6:48 - 6:50
    今すぐ 極力大声で言って下さい」
  • 6:50 - 6:52
    彼は何も言わなくなりました
  • 6:52 - 6:54
    要点をすぐ理解したのでしょう
  • 6:54 - 6:56
    1回「ペニス」と言うのは
    笑い話で済みます
  • 6:56 - 6:58
    しかし 僕が20年してきたように
  • 6:58 - 7:00
    侮辱的なことを言うのは
  • 7:00 - 7:01
    全く面白くもありません
  • 7:01 - 7:03
    そして僕が人々に言うとおり
  • 7:03 - 7:06
    「もし気に障ったらごめんなさい
    僕はもっと嫌なんです」
  • 7:06 - 7:08
    要するにこれがトゥレットです
  • 7:08 - 7:10
    僕は この話をすることで
  • 7:10 - 7:12
    人々にトゥレット症候群を
    知ってもらいたいのです
  • 7:12 - 7:15
    皆さん ちょっと立って下さい
  • 7:15 - 7:19
    一瞬だけ 皆さんに
    トゥレット症候群になることを許可します
  • 7:19 - 7:21
    これは皆さんが人生で「火事だ!」と
  • 7:21 - 7:24
    火事でもないのに言える
    唯一の機会です
  • 7:24 - 7:26
    チックは身体的でも言語的でも構いません
  • 7:26 - 7:28
    ただ 他人を侮辱することは
  • 7:28 - 7:30
    言わないようお願いします
  • 7:30 - 7:32
    今から10秒さしあげます
  • 7:32 - 7:38
    (叫ぶ人々)
  • 7:38 - 7:41
    OK 静かに 静かにして下さい
  • 7:43 - 7:46
    皆さん お分かりですか
  • 7:46 - 7:48
    いかに滅茶苦茶だったか
  • 7:48 - 7:49
    僕は冗談で言ったんです
  • 7:49 - 7:51
    いいえ ただの冗談です 冗談
  • 7:51 - 7:53
    しかし僕がこうしたのは
  • 7:53 - 7:55
    全員トゥレットだと可笑しいと思った訳ではなく
  • 7:55 - 7:57
    これがすごい社会実験だからです
  • 7:57 - 7:59
    たとえ僕がトゥレットを許可して
  • 7:59 - 8:01
    他の人がそうしているのを見ても
  • 8:01 - 8:03
    多くの人はチックをしようとしません
  • 8:03 - 8:06
    願わくばこれが 実際トゥレット症候群だったら
    どう感じるのかを
  • 8:06 - 8:08
    知る機会となりますように
  • 8:08 - 8:10
    毎日だといかにこれが不快であるか
  • 8:10 - 8:13
    トゥレット実験へのご参加
    ありがとうございます
  • 8:13 - 8:17
    皆さんへ拍手!
  • 8:17 - 8:20
    皆さんは今の経験からお分かりのとおり
  • 8:20 - 8:23
    僕は人生に対して
    異なる視点を持っています
  • 8:23 - 8:25
    僕は毎日
  • 8:25 - 8:27
    人々が自分とは違う人をどう扱い
  • 8:27 - 8:30
    どう反応するのか見ています
  • 8:30 - 8:33
    20年間 歯を鳴らしたり 侮辱的な言葉
  • 8:33 - 8:35
    体の動きなど 奇妙な行動で
  • 8:35 - 8:37
    僕は人を怖がらせてきました
  • 8:37 - 8:39
    そして僕は
    他の人と大きく違うということが
  • 8:39 - 8:41
    どういうことかを知る機会を得ました
  • 8:41 - 8:44
    そしてこの異なる視点から
  • 8:44 - 8:46
    僕が学んだ最も重要なことの一つは
  • 8:46 - 8:47
    寛容さです
  • 8:47 - 8:49
    はっきり断っておきますが
  • 8:49 - 8:51
    僕は寛容という最低限のレベルに
  • 8:51 - 8:53
    話をしぼります
  • 8:53 - 8:55
    僕は寛容についてだけお話しします
  • 8:55 - 8:57
    皆さんの中にもいるかもしれませんが
  • 8:57 - 8:59
    これを大問題と思う人もいるでしょう
  • 8:59 - 9:00
    こう思われるかもしれません
  • 9:00 - 9:02
    「マーク 受容について語るべきでは?」
  • 9:02 - 9:04
    「その方がもっと重要なのではないか?」
  • 9:04 - 9:06
    僕も大賛成ですが
  • 9:06 - 9:10
    20年にわたる人生経験に基づく
    僕の意見では
  • 9:10 - 9:12
    この基本的な寛容の水準に
    達していない人が
  • 9:12 - 9:15
    たくさんいます
  • 9:15 - 9:17
    ですから寛容について語りたいのです
  • 9:17 - 9:19
    「寛容」の代わりに
    僕は違う言葉を使います
  • 9:19 - 9:21
    言葉というか句です それは
  • 9:21 - 9:23
    「僕は僕 人は人」
  • 9:23 - 9:25
    聞いたことありますか?
  • 9:25 - 9:27
    僕の考案でないことは断っておきます
  • 9:27 - 9:30
    しかし僕にとっては
    寛容とはこれに尽きます
  • 9:30 - 9:31
    お名前を教えてもらえますか?
  • 9:31 - 9:32
    (観客) タミーです
  • 9:32 - 9:34
    大丈夫
    舞台に上がらなくてもいいから
  • 9:34 - 9:36
    「タミーに寛容だ」という場合
  • 9:36 - 9:38
    僕が伝えたいのはこういうことです
  • 9:38 - 9:39
    「僕は自分の人生を生き そして
  • 9:39 - 9:41
    タミーが彼女の人生を生きるのを許す」
  • 9:41 - 9:43
    僕は僕で生き 他者にもそれを許す
  • 9:43 - 9:44
    僕は「僕は僕 人は人」について
  • 9:44 - 9:46
    教科書からではなく
  • 9:46 - 9:49
    非寛容な状況に
    何度も出くわすなかで学びました
  • 9:49 - 9:50
    そしてその後
  • 9:50 - 9:52
    僕は最も単純な結論にたどり着きました
  • 9:52 - 9:55
    人々は普通 寛容ではありません
  • 9:55 - 9:59
    彼/彼女は 他者について
    非常に多くの思い込みをもちます
  • 9:59 - 10:02
    思い込みをもつこと自体は問題ないことに
    誰もが同意するでしょう
  • 10:02 - 10:06
    しかしその後 人はこの思い込みに基づき
    行動を起こすのです
  • 10:06 - 10:07
    このお話をしましょう
  • 10:07 - 10:09
    ウェンディーズが好きな人?
  • 10:09 - 10:11
    クリスピーチキンサンドには
    スパイスがいいよ
  • 10:11 - 10:13
    さて ウェンディーズの列に並んでいます
  • 10:13 - 10:15
    僕の隣に女性がいます
  • 10:15 - 10:17
    僕は並んでいる最中
    犬のように吠えています
  • 10:17 - 10:20
    彼女は隣で何が起こっているか
    分かりません
  • 10:20 - 10:22
    僕の方は完全に分かっています
  • 10:22 - 10:24
    それで彼女を見て僕は
  • 10:24 - 10:26
    「僕はマークです トゥレット症候群です
  • 10:26 - 10:27
    お断りしておきたいのですが
  • 10:27 - 10:29
    ご迷惑をかける気はないんです」
  • 10:29 - 10:30
    彼女はそうは思えないと言いたげでした
  • 10:30 - 10:32
    まあいいでしょう
  • 10:32 - 10:34
    その10秒後
  • 10:34 - 10:36
    突然 その女性はアナウンスしたのです
  • 10:36 - 10:38
    僕たちに接するスタッフたちに
  • 10:38 - 10:40
    彼女は大声で
  • 10:40 - 10:43
    「皆さん心配しないで 彼は知的障害です」
  • 10:43 - 10:46
    そして僕は深呼吸し...ヘッドバット!
  • 10:46 - 10:48
    いやいや そんなことしませんでした (笑)
  • 10:48 - 10:52
    (笑)
  • 10:52 - 10:54
    これはトゥレットの症状です いえ冗談
  • 10:54 - 10:57
    (笑)
  • 10:57 - 11:00
    僕は彼女に 知的障害ではなく
    トゥレット症候群だと言いました
  • 11:00 - 11:02
    そして非常にまじめな話
  • 11:02 - 11:06
    彼女は 僕を
    助けたかったのかもしれないし
  • 11:06 - 11:08
    僕を守りたかったのかも
    しれませんが
  • 11:08 - 11:11
    ここで大事なのは 彼女は
    僕と会ってたった10~15秒で
  • 11:11 - 11:14
    僕がどんな人間で何をしているのか
    多くの思い込みをもったことです
  • 11:14 - 11:17
    それ自体は理解できるものです
  • 11:17 - 11:20
    しかし彼女は
    自分の考えは全て正しいと信じて
  • 11:20 - 11:23
    これらの思い込みを実行に移しました
  • 11:23 - 11:24
    「僕は僕 人は人」ではないのです
  • 11:24 - 11:26
    僕はこんな状況に数多く遭っています
  • 11:26 - 11:28
    バスを追い出されたことがあります
  • 11:28 - 11:30
    僕がトゥレット症候群ではないと
  • 11:30 - 11:31
    言った医者もいました
  • 11:31 - 11:34
    僕は想像しうる全てのことで
    笑われてきました
  • 11:34 - 11:35
    これを話すのは
    皆さんに僕のことを
  • 11:35 - 11:38
    悪く 又は気の毒に
    思ってほしいからではなく
  • 11:38 - 11:41
    これが いかに人は他者について
    非常に多くの思い込みをもつのか
  • 11:41 - 11:42
    また自分の考えは全く正しいと
  • 11:42 - 11:44
    信じている人たちがいることを
  • 11:44 - 11:47
    よく表しているからです
  • 11:47 - 11:50
    僕の意見では
    彼らはただ知らないだけなのです
  • 11:50 - 11:53
    しかし僕はその無知を
    否定的に思ってはいません
  • 11:53 - 11:54
    彼らは他者の理解に
  • 11:54 - 11:57
    欠けているだけです
  • 11:57 - 12:00
    そしてこれが「僕は僕 人は人」の全てです
  • 12:00 - 12:02
    人は自分の人生を生き
  • 12:02 - 12:05
    そこで自分とは
    非常に違う人に出会います
  • 12:05 - 12:08
    彼らは奇妙で
    可笑しく見えるかもしれません
  • 12:08 - 12:10
    違う肌の色 違う性的志向の人
  • 12:10 - 12:12
    トゥレット症候群の人
  • 12:12 - 12:15
    単にイラつく人かもしれません
  • 12:15 - 12:17
    イラつく人に会ったことのある人?
  • 12:17 - 12:18
    OK
  • 12:18 - 12:22
    僕たちがそのような人に会った時
  • 12:22 - 12:24
    僕たちはその人について
    好きに考えることができます
  • 12:24 - 12:26
    好きなだけ思い込んだり
  • 12:26 - 12:28
    判断したりできます
  • 12:28 - 12:31
    なぜなら 僕たちは人間だから
    人間はこういうものです
  • 12:31 - 12:32
    自分と違う人に対し思い込みをもちます
  • 12:32 - 12:35
    しかしそれを 思い込みのままに
    してはおけないのでしょうか?
  • 12:35 - 12:38
    思い込みはただの思い込みにすぎないのに
  • 12:38 - 12:41
    なぜそれを行動に移すのでしょう?
  • 12:41 - 12:43
    これは人の人生に
    否定的影響を与えかねません
  • 12:43 - 12:46
    どうやっても結局
    お互いの生活や経験を
  • 12:46 - 12:48
    実際にはほぼ知らないままで終わるのに
  • 12:48 - 12:50
    皆さんがそれを思い出す時 これが
  • 12:50 - 12:52
    「僕には僕の人生 彼らには彼らの人生
  • 12:52 - 12:54
    僕は僕 人は人」という言葉を
  • 12:54 - 12:56
    思い出すきっかけにしてほしいのです
  • 12:56 - 12:57
    僕はある人に会いました
  • 12:57 - 13:00
    2年前 マンハッタンに転居した頃です
    勿論ここは
  • 13:00 - 13:01
    「僕は僕 人は人」が蔓延するところです
  • 13:01 - 13:04
    これは23丁目と7番街の
    交差するあたりで起きたことです
  • 13:04 - 13:06
    僕はその道を歩いていました
  • 13:06 - 13:08
    ヘッドホンをしていました
  • 13:08 - 13:09
    そして他人に気づかず
  • 13:09 - 13:11
    一人でヘッドホンをして 踊っていました
  • 13:11 - 13:12
    上手にね
  • 13:12 - 13:16
    僕は台にのって踊っていました
  • 13:16 - 13:18
    そしてたくさんチックが出ました
  • 13:18 - 13:19
    30秒後 気づくと
  • 13:19 - 13:21
    2メートル位離れた所に
    男性がいました
  • 13:21 - 13:24
    彼は一度も僕を見ませんでした
  • 13:24 - 13:27
    しかし僕は大声で叫んでいたので
  • 13:27 - 13:28
    彼に釈明することにしました
  • 13:28 - 13:30
    彼を見て 僕は言いました
  • 13:30 - 13:32
    「僕はマーク トゥレット症候群です
  • 13:32 - 13:33
    迷惑をかける気はありません
  • 13:33 - 13:35
    それをお伝えしておきます」
  • 13:35 - 13:37
    すると彼は僕の方をゆっくりと向き
  • 13:37 - 13:41
    「全く心配しなくていいよ」と言って
  • 13:41 - 13:43
    自分のしていたことに戻りました
  • 13:43 - 13:45
    僕は彼のやり方が気になって
  • 13:45 - 13:47
    なぜかそこに戻って
  • 13:47 - 13:49
    彼に質問をしたくなりました
  • 13:49 - 13:51
    そして こんなこと初めてだったのですが
  • 13:51 - 13:55
    2分後 僕は勇気をふりしぼり
  • 13:55 - 13:57
    その男性の方に行き 言いました
  • 13:57 - 14:00
    「奇妙なことをうかがいますが
  • 14:00 - 14:03
    あなたの僕に対する考えは
  • 14:03 - 14:05
    僕がトゥレットと分かる前からですか?」
  • 14:05 - 14:07
    「なんでそんなこと訊くんだい?」と
    彼は言いました
  • 14:07 - 14:11
    「僕は心底 君は楽しんでいるなあと
    思っただけだよ」
  • 14:11 - 14:15
    (笑)
  • 14:15 - 14:18
    OK 僕は吠え 踊っていました
  • 14:18 - 14:20
    どんなパーティなんだか
  • 14:20 - 14:25
    僕は言いました
    「歯をガチガチ言わせたのはどうでしたか?」
  • 14:25 - 14:28
    彼は言いました
    「ああ あれは変だったね」
  • 14:28 - 14:31
    (笑)
  • 14:31 - 14:33
    OK 正直でいいでしょう
    僕は続けました
  • 14:33 - 14:38
    「僕がお尋ねしたのは あなたのやり方が
    すごく格好よかったからです
  • 14:38 - 14:40
    あなたが僕についてどう思おうと
  • 14:40 - 14:41
    どんな思い込みをもとうと
  • 14:41 - 14:43
    どんなふうに判断しようと
  • 14:43 - 14:46
    僕がトゥレット症候群であると知る前も後も
  • 14:46 - 14:49
    あなたは僕を自由にさせてくれました」
  • 14:49 - 14:51
    そして僕は彼に自分の考えを伝え
  • 14:51 - 14:53
    最後に率直に尋ねました
  • 14:53 - 14:55
    「なぜあなたはこんなふうなんですか?」
  • 14:55 - 14:58
    彼は言いました
    「君の方こそ マーク」
  • 14:58 - 15:00
    彼はジェイ
    もうファーストネームで呼ぶ間柄です
  • 15:00 - 15:02
    もうだいぶ会話しましたからね (笑)
  • 15:02 - 15:05
    彼は言いました
    「マーク 僕が16歳の時
  • 15:05 - 15:07
    ニューヨークの市バスの後部にいたら
  • 15:07 - 15:10
    前の方に
  • 15:10 - 15:12
    叫んでいる子どもがいて
    イライラさせるんだ」
  • 15:12 - 15:13
    叫んでイラつかせる子ども いますね
  • 15:13 - 15:18
    彼は言いました
    「その子は全く統制不能でね
  • 15:18 - 15:20
    もっと悪いことに
  • 15:20 - 15:23
    彼は父親の隣に座っているようだった」
  • 15:23 - 15:25
    それでジェイは
    バスの後部で考えていました
  • 15:25 - 15:28
    「ああ どうしてあの子は
    黙らないんだ?」
  • 15:28 - 15:31
    ジェイは言いました
    彼の隣に女性が座っていて
  • 15:31 - 15:32
    彼女はジェイに言いました
  • 15:32 - 15:37
    「もしあれが私の子どもだったら
    とっちめてやるわ」
  • 15:37 - 15:40
    そしてその子がいかにイラつくかを
    話していたところへ
  • 15:40 - 15:42
    別の人が立ち上がって
  • 15:42 - 15:44
    その子と父親の所に行き
  • 15:44 - 15:46
    その人は父親に言いました
  • 15:46 - 15:49
    「お子さんをどうにかして
    もらえませんか?」
  • 15:49 - 15:53
    それはジェイたちがバスの後部で
    考えていたことでした
  • 15:53 - 15:58
    そしてジェイは僕に言いました
    「その父親はその人に言ったんだ
  • 15:58 - 16:03
    『この子の母親が死んだばかりなんです
    葬式からの帰りなんですよ』」
  • 16:03 - 16:06
    そしてジェイは言いました
  • 16:06 - 16:10
    「僕は 他人のことは
    全く分からないと悟ったんだ
  • 16:10 - 16:12
    僕は人が何を考えているのか
  • 16:12 - 16:14
    何をしているのか知ることはできない
  • 16:14 - 16:17
    僕はその人の思うように
    させてあげたいんだ」
  • 16:17 - 16:21
    言い換えると 「僕は僕 人は人」
    ということです
  • 16:21 - 16:23
    皆さん 今日の朝
  • 16:23 - 16:25
    起きた時点に戻って下さい
  • 16:25 - 16:27
    そして今日一日 自分が出会うであろう
  • 16:27 - 16:30
    困難について考えて下さい
  • 16:30 - 16:34
    あなたが対処することになる
  • 16:34 - 16:35
    ある種の困難 苦闘 不安です
  • 16:35 - 16:37
    言っておきますが 非常に小さいものでも
  • 16:37 - 16:39
    非常に大きなものでもいいのです
  • 16:39 - 16:41
    僕のトゥレット症候群のように
    目立つ場合もあれば
  • 16:41 - 16:45
    世界中の誰も あなたが困っているとは
  • 16:45 - 16:47
    気づかない場合もあります
  • 16:47 - 16:50
    皆さん何かあるでしょう?
  • 16:50 - 16:52
    そして今僕は いかにその困難が
  • 16:52 - 16:57
    あなたの言動に影響するかを
    考えてほしいのです
  • 16:57 - 16:58
    僕が言いたいのはこれです
  • 16:58 - 17:01
    その困難やそれに対処することがいかに
  • 17:01 - 17:04
    あなたの言動に影響を与えるか
  • 17:04 - 17:08
    それは人々があなたを見る目を変えます
  • 17:08 - 17:09
    例えば僕は背中ににきびがあります
  • 17:09 - 17:11
    ずっとあるんです 嫌なんだけど
  • 17:11 - 17:13
    そして時々 僕が友達と部屋にいて
  • 17:13 - 17:15
    シャツを着ていない時
  • 17:15 - 17:18
    彼らの脇を通る場合は 向きを変えて
  • 17:18 - 17:19
    背中が見えないようにします
  • 17:19 - 17:21
    とても恥ずかしいからです
  • 17:21 - 17:24
    あなたの困難は行動をどう変えますか?
  • 17:24 - 17:27
    この部屋にいるあまり知らない人を
  • 17:27 - 17:31
    ちらっと見て下さい
  • 17:31 - 17:33
    これはまた気まずいですね
  • 17:33 - 17:37
    (笑)
  • 17:38 - 17:40
    次は この部屋にいる
  • 17:40 - 17:42
    知人をちらっと見て下さい
  • 17:42 - 17:43
    知人がいなければ僕を見て下さい
  • 17:43 - 17:46
    僕のことを もう結構知っているでしょう
  • 17:46 - 17:50
    (笑)
  • 17:50 - 17:53
    なぜ僕がこれをお願いするのかというと
  • 17:53 - 17:56
    あなたはスーパーで見る知らない人や
  • 17:56 - 17:58
    教室の友達 親友といった人たちについて
  • 17:58 - 18:01
    ちょっと考えてみるために
  • 18:01 - 18:02
    人生のペースを真剣に
  • 18:02 - 18:04
    落としてみたことがありますか?
  • 18:04 - 18:05
    彼らが対処している困難を
  • 18:05 - 18:08
    考えたことがありますか?
  • 18:08 - 18:10
    それらは彼らの行動に影響を与え
  • 18:10 - 18:13
    あなたが彼らを見る目を変えるものです
  • 18:13 - 18:14
    そして自分の人生を考える時
  • 18:14 - 18:16
    それはヒューイット校でも
  • 18:16 - 18:18
    職場でも どこでもいいのですが
  • 18:18 - 18:20
    あなたはこれまでに肥満の人が
  • 18:20 - 18:22
    実は薬の影響でそうなっているのだと
  • 18:22 - 18:24
    考えてみたことがありますか?
  • 18:24 - 18:25
    または人に無礼な態度を取られて
  • 18:25 - 18:28
    それがあなたには関係ないことだと
    考えたことはありますか?
  • 18:28 - 18:31
    それは昨晩両親が離婚したためや
  • 18:31 - 18:33
    その人が不安や
  • 18:33 - 18:35
    摂食障害や セクシュアリティに
    対処しているためだったり
  • 18:35 - 18:37
    たまたまその人が
    とても上機嫌なうち一瞬の
  • 18:37 - 18:41
    不機嫌な瞬間に
    出くわしたためかもしれないのです
  • 18:41 - 18:43
    ですから次に
  • 18:43 - 18:45
    皆さんが思い込みを行動に移して
  • 18:45 - 18:48
    誰かのゴシップを言ったり
  • 18:48 - 18:50
    誰かを見下したり
  • 18:50 - 18:51
    友達をやめたりといった
  • 18:51 - 18:53
    他者の人生に
    否定的影響を及ぼしそうな時
  • 18:53 - 18:55
    そうする前に いったん立ち止まって
  • 18:55 - 18:57
    これを考えてみて下さい
  • 18:57 - 19:01
    その人の人生に起きていることを
    自分は本当に知っているのか?
  • 19:01 - 19:05
    何がその人にチックを起こさせるか
    本当に知っているのか?
  • 19:05 - 19:07
    答えはNoでしょう
  • 19:07 - 19:09
    僕はこのような考えが
    生まれることを望みます
  • 19:09 - 19:12
    「僕には僕の生き方がある
    彼らには彼らの生き方がある
  • 19:12 - 19:14
    僕は僕 人は人」
  • 19:14 - 19:16
    そしてプラトンからの引用で
    話を終えましょう
  • 19:16 - 19:19
    これは僕の話の本質をとらえています
  • 19:19 - 19:21
    こんなふうです
  • 19:21 - 19:23
    「必要以上に優しくあれ
  • 19:23 - 19:26
    人はそれぞれ戦っているのだ
  • 19:26 - 19:28
    あなたには知り得ないものと」
  • 19:28 - 19:30
    TEDx@Hewitt ありがとうございます
  • 19:30 - 19:33
    (歓声)(拍手)
Title:
トゥレット症候群と生きる | マーク ・エリオット | TEDxYouth@Hewitt
Description:

「何がチックを起こすのか?」というプレゼンテーションで、マーク・エリオットは他人に溶け込めない、また他人について不愉快に思った経験について語り、寛容についての根本的な教訓を論じます。

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
19:34

Japanese subtitles

Revisions Compare revisions