トゥレット症候群と生きる | マーク ・エリオット | TEDxYouth@Hewitt
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0:04 - 0:06話を始める前に言わせて下さい
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0:06 - 0:08TEDxYouth@Hewittに大感謝です
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0:08 - 0:11ここにいるのは信じられない程
名誉なことです -
0:11 - 0:14この中で僕がトゥレット症候群なのを
知っている人はいますか? -
0:14 - 0:16OK いませんね OK
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0:16 - 0:18そう 僕はトゥレット症候群です
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0:18 - 0:20約20年間トゥレットを抱えています
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0:20 - 0:22しかし最近になって
すごいことが起きました -
0:22 - 0:24約5か月前 僕は
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0:24 - 0:26トゥレットの症状を制御する術を
会得したのです -
0:26 - 0:28ですから舞台上ではチックを出さないで
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0:28 - 0:30僕はこれから皆さんを過去20年間の
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0:30 - 0:32僕の人生にお連れします
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0:32 - 0:35これから短い動画を見てみましょう
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0:35 - 0:37『何がチックを起こすのか?』
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0:38 - 0:41(トゥレットのチック)
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0:45 - 0:49(不随意的な顎の動き)
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0:50 - 0:52僕のトゥレットをお見せしましょう
OK? -
0:53 - 0:55「ファック」「ファック」!
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0:55 - 0:57「ホモ」「ホモ」!
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0:57 - 0:59「ニガー」「ニガー」!
「ニガー」「ニガー」! -
0:59 - 1:01ボストン公立図書館
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1:01 - 1:05どうしましたか?
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1:05 - 1:07いえ 僕はトゥレット症候群です
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1:07 - 1:08分かりました しかし
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1:08 - 1:10これは―
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1:10 - 1:12周りの人たちを怖がらせているので―
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1:12 - 1:13抑えられませんか?
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1:13 - 1:15できません
これがトゥレット症候群です -
1:15 - 1:16聞いたことありますか?
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1:16 - 1:17私はありますが…
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1:17 - 1:19これは医学的な障害で
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1:19 - 1:21不随意的に耳障りな音を発します
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1:21 - 1:24僕は迷惑をかけようとはしていません
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1:26 - 1:33(歯をガチガチ言わせる)
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1:38 - 1:40チックを止めます
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2:00 - 2:03僕は世界最強の顎を持っています
本当に -
2:03 - 2:05僕は友達と去年 見積もってみました
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2:05 - 2:07考えるに 僕は人生でこれまで
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2:07 - 2:112000万から3000万回チックをしています
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2:11 - 2:12これはかなりの回数です
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2:12 - 2:14ご想像通り これだけのチックを
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2:14 - 2:17出す中で さまざまなことを僕は学びました
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2:17 - 2:18その一つは寛容さです
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2:18 - 2:20そして過去3年間
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2:20 - 2:22「何がチックを起こすのか?」
のプレゼンを -
2:22 - 2:24全米中を渡り歩いて行うという
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2:24 - 2:27信じられない名誉と機会を得ました
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2:27 - 2:29僕は より寛容な人間になる方法を
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2:29 - 2:31人々に教えようとしているのです
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2:31 - 2:34そのために自分のエピソードを話したり
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2:34 - 2:37自分の困難をオープンにしています
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2:37 - 2:39こうすることによって
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2:39 - 2:43聞き手の人々が
自分たちは互いの人生について -
2:43 - 2:46いかに知らないのかに
気づいてくれるからです -
2:46 - 2:48人がこれに気づく時
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2:48 - 2:50自分に対してだけでなく
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2:50 - 2:52自分と違う人々への
思いやりも生まれます -
2:52 - 2:55ではトゥレット症候群についての
お話を始めましょう -
2:55 - 2:56トゥレット症候群について
聞いたことのある人? すごい -
2:56 - 2:57トゥレット症候群について
聞いたことのある人? すごい -
2:57 - 2:59全く聞いたことのない人は?
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2:59 - 3:00数人ですね 悪くない
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3:00 - 3:02大多数は聞いたことがあるようです
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3:02 - 3:04それはテレビや映画で見たんですか?
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3:04 - 3:06よければちょっと手を挙げて下さい
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3:06 - 3:06どなたか?
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3:06 - 3:07はい 後ろの人
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3:07 - 3:09(観客) 「ABCnews特集」
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3:09 - 3:10「ABCnews特集」 素敵だ
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3:10 - 3:11(観客)「デュース・ビガロウ」
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3:11 - 3:14「デュース・ビガロウ:激安ジゴロ!?」
古い映画ですね 勿論 -
3:14 - 3:15他には?
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3:15 - 3:16はい
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3:16 - 3:18(観客)「サウス・パーク」
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3:18 - 3:20「サウス・パーク」とは 可笑しいですね?
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3:20 - 3:22あれは爆笑ものだから
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3:22 - 3:24OK さて...(笑)
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3:24 - 3:27僕は友達と見て泣きました
すごく可笑しくて -
3:27 - 3:30YouTubeで「トゥレットの男」を見た人は?
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3:30 - 3:31「トゥレットの男」?
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3:31 - 3:33彼は僕の従兄なんですよ
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3:33 - 3:34いやいや うそ (笑)
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3:34 - 3:35別に...(笑)
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3:35 - 3:40僕たちは全員が親戚という訳じゃない (笑)
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3:40 - 3:43(笑)
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3:43 - 3:45皆さんが多くの場面を
見ているのは嬉しいですが -
3:45 - 3:47はっきりさせておきたいことがあります
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3:47 - 3:50ビデオで見たように
トゥレットは非常におかしい -
3:50 - 3:51狂っています
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3:51 - 3:53トゥレット症候群が引き起こすのは
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3:53 - 3:56体内の感覚としての
かゆみのようなものです -
3:56 - 3:57たった今 皆さん
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3:57 - 3:59そのかゆさを想像してみて下さい
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3:59 - 4:00たった今
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4:00 - 4:03口の中にこのトゥレット性の
かゆみがあります -
4:03 - 4:04はっきりさせたい
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4:04 - 4:06腕がかゆくなるようなものとは
違いますが -
4:06 - 4:09かゆくなる部位を選べない点では
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4:09 - 4:11同じです
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4:11 - 4:12これは全く不随意的で
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4:12 - 4:14そして非常に不愉快です
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4:14 - 4:16僕がこうする時(歯を鳴らす)や
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4:16 - 4:18何かを言ったり 体で何かをした時
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4:18 - 4:19それがチックです
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4:19 - 4:21このかゆみを引っ掻こうと
しているのです -
4:21 - 4:23意味が分かりますか?
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4:23 - 4:24かゆみ自体は統制できませんが
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4:24 - 4:26それを掻くことは自発的にできることです
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4:26 - 4:28人は勿論こう尋ねます
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4:28 - 4:30「掻かなければいいのでは?」と
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4:30 - 4:32答えは それが非常に困難だからです
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4:32 - 4:34かゆみを想像してみて下さい
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4:34 - 4:36それを10倍 15倍して下さい
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4:36 - 4:38それが過去20年の 僕の経験です
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4:38 - 4:40僕にはあらゆる種類のチックがあります
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4:40 - 4:43瞬き 嗅ぐ 歯を鳴らす 言葉
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4:43 - 4:45あなたの想像しうる全てです
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4:45 - 4:47そして中学生の時
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4:47 - 4:49汚言が始まりました
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4:49 - 4:50皆さんご存じのように
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4:50 - 4:52「トゥレットには汚言がつきものでは?」
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4:52 - 4:54事実ですが とても大きな偏見です
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4:54 - 4:56面白いことに 大半の人にはありません
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4:56 - 4:5810%以下だと思います
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4:58 - 5:01不幸にも 僕は何でも少し
違っているのが好きなのか -
5:01 - 5:03僕にはあらゆる汚言があります
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5:03 - 5:05ビデオで見た通り 侮辱的な言葉を言い
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5:05 - 5:07「ペニス」などの体の部位を言います
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5:07 - 5:08聞いたことあるかな
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5:08 - 5:11(笑)
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5:11 - 5:13僕は代替教員をしていたことがあり
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5:13 - 5:16ある時 4年生のクラスを担当しました
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5:16 - 5:17OK 冗談じゃないですよ(笑)
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5:17 - 5:22授業中 僕は言葉のチックで
「ペニス」と何度も言ってしまいました -
5:22 - 5:24ある子が叫びました
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5:24 - 5:28「エリオット先生 何を言ってるんです!」(笑)
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5:28 - 5:32ああ この子に
何と説明しましょうか? -
5:32 - 5:34別の子が叫びました
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5:34 - 5:36「先生は『ピザ』って言ったんだよ!」
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5:36 - 5:41(笑)
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5:41 - 5:43ピザ いいでしょう
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5:43 - 5:46しかし僕はさらに
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5:46 - 5:48非常に侮辱的なことも言いました
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5:48 - 5:51想像しうる最も侮蔑的な言葉を
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5:51 - 5:53最愛の人に言うところを想像して下さい
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5:53 - 5:56黒人の友達に最大の禁句を
言うところを想像して下さい -
5:56 - 5:59僕はそうだったのです 何千回も
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5:59 - 6:00僕の兄はゲイです
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6:00 - 6:02僕は 想像しうる
最も侮辱的なことを言いました -
6:02 - 6:03僕は 想像しうる
最も侮辱的なことを言いました -
6:03 - 6:06僕のトゥレット症候群の中でも
最悪の部分です -
6:06 - 6:08最悪より遥かにひどいです
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6:08 - 6:09二夏前 マクドナルドで
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6:09 - 6:10ある男性が僕に言いました
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6:10 - 6:12「お前 トゥレット症候群なのか?」
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6:12 - 6:14僕は言いました 「このとおり」
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6:14 - 6:18彼は続けました 「すげえ!」
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6:18 - 6:21「そうでもないですけど」と
僕は言いました -
6:21 - 6:24すると彼は言いました
「侮辱的な言葉を言うのか?」 -
6:24 - 6:25「はい」
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6:25 - 6:27「Fワードとか?」
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6:27 - 6:29「はい」
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6:29 - 6:32「お前 そんな言い訳あるなんていいな」
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6:32 - 6:35(笑)
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6:35 - 6:38僕は少しここで考えました
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6:38 - 6:40僕はどうやってこの見知らぬ人に
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6:40 - 6:42トゥレットのことを伝えたらよいのかと
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6:42 - 6:43混み合ったマクドナルドの
ど真ん中で です -
6:43 - 6:46そして僕は言いました
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6:46 - 6:48「お願いです Nワード(黒人の蔑称)を
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6:48 - 6:50今すぐ 極力大声で言って下さい」
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6:50 - 6:52彼は何も言わなくなりました
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6:52 - 6:54要点をすぐ理解したのでしょう
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6:54 - 6:561回「ペニス」と言うのは
笑い話で済みます -
6:56 - 6:58しかし 僕が20年してきたように
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6:58 - 7:00侮辱的なことを言うのは
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7:00 - 7:01全く面白くもありません
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7:01 - 7:03そして僕が人々に言うとおり
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7:03 - 7:06「もし気に障ったらごめんなさい
僕はもっと嫌なんです」 -
7:06 - 7:08要するにこれがトゥレットです
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7:08 - 7:10僕は この話をすることで
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7:10 - 7:12人々にトゥレット症候群を
知ってもらいたいのです -
7:12 - 7:15皆さん ちょっと立って下さい
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7:15 - 7:19一瞬だけ 皆さんに
トゥレット症候群になることを許可します -
7:19 - 7:21これは皆さんが人生で「火事だ!」と
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7:21 - 7:24火事でもないのに言える
唯一の機会です -
7:24 - 7:26チックは身体的でも言語的でも構いません
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7:26 - 7:28ただ 他人を侮辱することは
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7:28 - 7:30言わないようお願いします
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7:30 - 7:32今から10秒さしあげます
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7:32 - 7:38(叫ぶ人々)
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7:38 - 7:41OK 静かに 静かにして下さい
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7:43 - 7:46皆さん お分かりですか
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7:46 - 7:48いかに滅茶苦茶だったか
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7:48 - 7:49僕は冗談で言ったんです
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7:49 - 7:51いいえ ただの冗談です 冗談
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7:51 - 7:53しかし僕がこうしたのは
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7:53 - 7:55全員トゥレットだと可笑しいと思った訳ではなく
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7:55 - 7:57これがすごい社会実験だからです
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7:57 - 7:59たとえ僕がトゥレットを許可して
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7:59 - 8:01他の人がそうしているのを見ても
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8:01 - 8:03多くの人はチックをしようとしません
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8:03 - 8:06願わくばこれが 実際トゥレット症候群だったら
どう感じるのかを -
8:06 - 8:08知る機会となりますように
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8:08 - 8:10毎日だといかにこれが不快であるか
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8:10 - 8:13トゥレット実験へのご参加
ありがとうございます -
8:13 - 8:17皆さんへ拍手!
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8:17 - 8:20皆さんは今の経験からお分かりのとおり
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8:20 - 8:23僕は人生に対して
異なる視点を持っています -
8:23 - 8:25僕は毎日
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8:25 - 8:27人々が自分とは違う人をどう扱い
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8:27 - 8:30どう反応するのか見ています
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8:30 - 8:3320年間 歯を鳴らしたり 侮辱的な言葉
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8:33 - 8:35体の動きなど 奇妙な行動で
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8:35 - 8:37僕は人を怖がらせてきました
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8:37 - 8:39そして僕は
他の人と大きく違うということが -
8:39 - 8:41どういうことかを知る機会を得ました
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8:41 - 8:44そしてこの異なる視点から
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8:44 - 8:46僕が学んだ最も重要なことの一つは
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8:46 - 8:47寛容さです
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8:47 - 8:49はっきり断っておきますが
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8:49 - 8:51僕は寛容という最低限のレベルに
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8:51 - 8:53話をしぼります
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8:53 - 8:55僕は寛容についてだけお話しします
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8:55 - 8:57皆さんの中にもいるかもしれませんが
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8:57 - 8:59これを大問題と思う人もいるでしょう
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8:59 - 9:00こう思われるかもしれません
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9:00 - 9:02「マーク 受容について語るべきでは?」
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9:02 - 9:04「その方がもっと重要なのではないか?」
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9:04 - 9:06僕も大賛成ですが
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9:06 - 9:1020年にわたる人生経験に基づく
僕の意見では -
9:10 - 9:12この基本的な寛容の水準に
達していない人が -
9:12 - 9:15たくさんいます
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9:15 - 9:17ですから寛容について語りたいのです
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9:17 - 9:19「寛容」の代わりに
僕は違う言葉を使います -
9:19 - 9:21言葉というか句です それは
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9:21 - 9:23「僕は僕 人は人」
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9:23 - 9:25聞いたことありますか?
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9:25 - 9:27僕の考案でないことは断っておきます
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9:27 - 9:30しかし僕にとっては
寛容とはこれに尽きます -
9:30 - 9:31お名前を教えてもらえますか?
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9:31 - 9:32(観客) タミーです
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9:32 - 9:34大丈夫
舞台に上がらなくてもいいから -
9:34 - 9:36「タミーに寛容だ」という場合
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9:36 - 9:38僕が伝えたいのはこういうことです
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9:38 - 9:39「僕は自分の人生を生き そして
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9:39 - 9:41タミーが彼女の人生を生きるのを許す」
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9:41 - 9:43僕は僕で生き 他者にもそれを許す
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9:43 - 9:44僕は「僕は僕 人は人」について
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9:44 - 9:46教科書からではなく
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9:46 - 9:49非寛容な状況に
何度も出くわすなかで学びました -
9:49 - 9:50そしてその後
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9:50 - 9:52僕は最も単純な結論にたどり着きました
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9:52 - 9:55人々は普通 寛容ではありません
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9:55 - 9:59彼/彼女は 他者について
非常に多くの思い込みをもちます -
9:59 - 10:02思い込みをもつこと自体は問題ないことに
誰もが同意するでしょう -
10:02 - 10:06しかしその後 人はこの思い込みに基づき
行動を起こすのです -
10:06 - 10:07このお話をしましょう
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10:07 - 10:09ウェンディーズが好きな人?
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10:09 - 10:11クリスピーチキンサンドには
スパイスがいいよ -
10:11 - 10:13さて ウェンディーズの列に並んでいます
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10:13 - 10:15僕の隣に女性がいます
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10:15 - 10:17僕は並んでいる最中
犬のように吠えています -
10:17 - 10:20彼女は隣で何が起こっているか
分かりません -
10:20 - 10:22僕の方は完全に分かっています
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10:22 - 10:24それで彼女を見て僕は
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10:24 - 10:26「僕はマークです トゥレット症候群です
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10:26 - 10:27お断りしておきたいのですが
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10:27 - 10:29ご迷惑をかける気はないんです」
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10:29 - 10:30彼女はそうは思えないと言いたげでした
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10:30 - 10:32まあいいでしょう
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10:32 - 10:34その10秒後
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10:34 - 10:36突然 その女性はアナウンスしたのです
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10:36 - 10:38僕たちに接するスタッフたちに
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10:38 - 10:40彼女は大声で
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10:40 - 10:43「皆さん心配しないで 彼は知的障害です」
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10:43 - 10:46そして僕は深呼吸し...ヘッドバット!
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10:46 - 10:48いやいや そんなことしませんでした (笑)
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10:48 - 10:52(笑)
-
10:52 - 10:54これはトゥレットの症状です いえ冗談
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10:54 - 10:57(笑)
-
10:57 - 11:00僕は彼女に 知的障害ではなく
トゥレット症候群だと言いました -
11:00 - 11:02そして非常にまじめな話
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11:02 - 11:06彼女は 僕を
助けたかったのかもしれないし -
11:06 - 11:08僕を守りたかったのかも
しれませんが -
11:08 - 11:11ここで大事なのは 彼女は
僕と会ってたった10~15秒で -
11:11 - 11:14僕がどんな人間で何をしているのか
多くの思い込みをもったことです -
11:14 - 11:17それ自体は理解できるものです
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11:17 - 11:20しかし彼女は
自分の考えは全て正しいと信じて -
11:20 - 11:23これらの思い込みを実行に移しました
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11:23 - 11:24「僕は僕 人は人」ではないのです
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11:24 - 11:26僕はこんな状況に数多く遭っています
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11:26 - 11:28バスを追い出されたことがあります
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11:28 - 11:30僕がトゥレット症候群ではないと
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11:30 - 11:31言った医者もいました
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11:31 - 11:34僕は想像しうる全てのことで
笑われてきました -
11:34 - 11:35これを話すのは
皆さんに僕のことを -
11:35 - 11:38悪く 又は気の毒に
思ってほしいからではなく -
11:38 - 11:41これが いかに人は他者について
非常に多くの思い込みをもつのか -
11:41 - 11:42また自分の考えは全く正しいと
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11:42 - 11:44信じている人たちがいることを
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11:44 - 11:47よく表しているからです
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11:47 - 11:50僕の意見では
彼らはただ知らないだけなのです -
11:50 - 11:53しかし僕はその無知を
否定的に思ってはいません -
11:53 - 11:54彼らは他者の理解に
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11:54 - 11:57欠けているだけです
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11:57 - 12:00そしてこれが「僕は僕 人は人」の全てです
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12:00 - 12:02人は自分の人生を生き
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12:02 - 12:05そこで自分とは
非常に違う人に出会います -
12:05 - 12:08彼らは奇妙で
可笑しく見えるかもしれません -
12:08 - 12:10違う肌の色 違う性的志向の人
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12:10 - 12:12トゥレット症候群の人
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12:12 - 12:15単にイラつく人かもしれません
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12:15 - 12:17イラつく人に会ったことのある人?
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12:17 - 12:18OK
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12:18 - 12:22僕たちがそのような人に会った時
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12:22 - 12:24僕たちはその人について
好きに考えることができます -
12:24 - 12:26好きなだけ思い込んだり
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12:26 - 12:28判断したりできます
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12:28 - 12:31なぜなら 僕たちは人間だから
人間はこういうものです -
12:31 - 12:32自分と違う人に対し思い込みをもちます
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12:32 - 12:35しかしそれを 思い込みのままに
してはおけないのでしょうか? -
12:35 - 12:38思い込みはただの思い込みにすぎないのに
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12:38 - 12:41なぜそれを行動に移すのでしょう?
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12:41 - 12:43これは人の人生に
否定的影響を与えかねません -
12:43 - 12:46どうやっても結局
お互いの生活や経験を -
12:46 - 12:48実際にはほぼ知らないままで終わるのに
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12:48 - 12:50皆さんがそれを思い出す時 これが
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12:50 - 12:52「僕には僕の人生 彼らには彼らの人生
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12:52 - 12:54僕は僕 人は人」という言葉を
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12:54 - 12:56思い出すきっかけにしてほしいのです
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12:56 - 12:57僕はある人に会いました
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12:57 - 13:002年前 マンハッタンに転居した頃です
勿論ここは -
13:00 - 13:01「僕は僕 人は人」が蔓延するところです
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13:01 - 13:04これは23丁目と7番街の
交差するあたりで起きたことです -
13:04 - 13:06僕はその道を歩いていました
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13:06 - 13:08ヘッドホンをしていました
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13:08 - 13:09そして他人に気づかず
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13:09 - 13:11一人でヘッドホンをして 踊っていました
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13:11 - 13:12上手にね
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13:12 - 13:16僕は台にのって踊っていました
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13:16 - 13:18そしてたくさんチックが出ました
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13:18 - 13:1930秒後 気づくと
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13:19 - 13:212メートル位離れた所に
男性がいました -
13:21 - 13:24彼は一度も僕を見ませんでした
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13:24 - 13:27しかし僕は大声で叫んでいたので
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13:27 - 13:28彼に釈明することにしました
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13:28 - 13:30彼を見て 僕は言いました
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13:30 - 13:32「僕はマーク トゥレット症候群です
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13:32 - 13:33迷惑をかける気はありません
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13:33 - 13:35それをお伝えしておきます」
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13:35 - 13:37すると彼は僕の方をゆっくりと向き
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13:37 - 13:41「全く心配しなくていいよ」と言って
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13:41 - 13:43自分のしていたことに戻りました
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13:43 - 13:45僕は彼のやり方が気になって
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13:45 - 13:47なぜかそこに戻って
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13:47 - 13:49彼に質問をしたくなりました
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13:49 - 13:51そして こんなこと初めてだったのですが
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13:51 - 13:552分後 僕は勇気をふりしぼり
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13:55 - 13:57その男性の方に行き 言いました
-
13:57 - 14:00「奇妙なことをうかがいますが
-
14:00 - 14:03あなたの僕に対する考えは
-
14:03 - 14:05僕がトゥレットと分かる前からですか?」
-
14:05 - 14:07「なんでそんなこと訊くんだい?」と
彼は言いました -
14:07 - 14:11「僕は心底 君は楽しんでいるなあと
思っただけだよ」 -
14:11 - 14:15(笑)
-
14:15 - 14:18OK 僕は吠え 踊っていました
-
14:18 - 14:20どんなパーティなんだか
-
14:20 - 14:25僕は言いました
「歯をガチガチ言わせたのはどうでしたか?」 -
14:25 - 14:28彼は言いました
「ああ あれは変だったね」 -
14:28 - 14:31(笑)
-
14:31 - 14:33OK 正直でいいでしょう
僕は続けました -
14:33 - 14:38「僕がお尋ねしたのは あなたのやり方が
すごく格好よかったからです -
14:38 - 14:40あなたが僕についてどう思おうと
-
14:40 - 14:41どんな思い込みをもとうと
-
14:41 - 14:43どんなふうに判断しようと
-
14:43 - 14:46僕がトゥレット症候群であると知る前も後も
-
14:46 - 14:49あなたは僕を自由にさせてくれました」
-
14:49 - 14:51そして僕は彼に自分の考えを伝え
-
14:51 - 14:53最後に率直に尋ねました
-
14:53 - 14:55「なぜあなたはこんなふうなんですか?」
-
14:55 - 14:58彼は言いました
「君の方こそ マーク」 -
14:58 - 15:00彼はジェイ
もうファーストネームで呼ぶ間柄です -
15:00 - 15:02もうだいぶ会話しましたからね (笑)
-
15:02 - 15:05彼は言いました
「マーク 僕が16歳の時 -
15:05 - 15:07ニューヨークの市バスの後部にいたら
-
15:07 - 15:10前の方に
-
15:10 - 15:12叫んでいる子どもがいて
イライラさせるんだ」 -
15:12 - 15:13叫んでイラつかせる子ども いますね
-
15:13 - 15:18彼は言いました
「その子は全く統制不能でね -
15:18 - 15:20もっと悪いことに
-
15:20 - 15:23彼は父親の隣に座っているようだった」
-
15:23 - 15:25それでジェイは
バスの後部で考えていました -
15:25 - 15:28「ああ どうしてあの子は
黙らないんだ?」 -
15:28 - 15:31ジェイは言いました
彼の隣に女性が座っていて -
15:31 - 15:32彼女はジェイに言いました
-
15:32 - 15:37「もしあれが私の子どもだったら
とっちめてやるわ」 -
15:37 - 15:40そしてその子がいかにイラつくかを
話していたところへ -
15:40 - 15:42別の人が立ち上がって
-
15:42 - 15:44その子と父親の所に行き
-
15:44 - 15:46その人は父親に言いました
-
15:46 - 15:49「お子さんをどうにかして
もらえませんか?」 -
15:49 - 15:53それはジェイたちがバスの後部で
考えていたことでした -
15:53 - 15:58そしてジェイは僕に言いました
「その父親はその人に言ったんだ -
15:58 - 16:03『この子の母親が死んだばかりなんです
葬式からの帰りなんですよ』」 -
16:03 - 16:06そしてジェイは言いました
-
16:06 - 16:10「僕は 他人のことは
全く分からないと悟ったんだ -
16:10 - 16:12僕は人が何を考えているのか
-
16:12 - 16:14何をしているのか知ることはできない
-
16:14 - 16:17僕はその人の思うように
させてあげたいんだ」 -
16:17 - 16:21言い換えると 「僕は僕 人は人」
ということです -
16:21 - 16:23皆さん 今日の朝
-
16:23 - 16:25起きた時点に戻って下さい
-
16:25 - 16:27そして今日一日 自分が出会うであろう
-
16:27 - 16:30困難について考えて下さい
-
16:30 - 16:34あなたが対処することになる
-
16:34 - 16:35ある種の困難 苦闘 不安です
-
16:35 - 16:37言っておきますが 非常に小さいものでも
-
16:37 - 16:39非常に大きなものでもいいのです
-
16:39 - 16:41僕のトゥレット症候群のように
目立つ場合もあれば -
16:41 - 16:45世界中の誰も あなたが困っているとは
-
16:45 - 16:47気づかない場合もあります
-
16:47 - 16:50皆さん何かあるでしょう?
-
16:50 - 16:52そして今僕は いかにその困難が
-
16:52 - 16:57あなたの言動に影響するかを
考えてほしいのです -
16:57 - 16:58僕が言いたいのはこれです
-
16:58 - 17:01その困難やそれに対処することがいかに
-
17:01 - 17:04あなたの言動に影響を与えるか
-
17:04 - 17:08それは人々があなたを見る目を変えます
-
17:08 - 17:09例えば僕は背中ににきびがあります
-
17:09 - 17:11ずっとあるんです 嫌なんだけど
-
17:11 - 17:13そして時々 僕が友達と部屋にいて
-
17:13 - 17:15シャツを着ていない時
-
17:15 - 17:18彼らの脇を通る場合は 向きを変えて
-
17:18 - 17:19背中が見えないようにします
-
17:19 - 17:21とても恥ずかしいからです
-
17:21 - 17:24あなたの困難は行動をどう変えますか?
-
17:24 - 17:27この部屋にいるあまり知らない人を
-
17:27 - 17:31ちらっと見て下さい
-
17:31 - 17:33これはまた気まずいですね
-
17:33 - 17:37(笑)
-
17:38 - 17:40次は この部屋にいる
-
17:40 - 17:42知人をちらっと見て下さい
-
17:42 - 17:43知人がいなければ僕を見て下さい
-
17:43 - 17:46僕のことを もう結構知っているでしょう
-
17:46 - 17:50(笑)
-
17:50 - 17:53なぜ僕がこれをお願いするのかというと
-
17:53 - 17:56あなたはスーパーで見る知らない人や
-
17:56 - 17:58教室の友達 親友といった人たちについて
-
17:58 - 18:01ちょっと考えてみるために
-
18:01 - 18:02人生のペースを真剣に
-
18:02 - 18:04落としてみたことがありますか?
-
18:04 - 18:05彼らが対処している困難を
-
18:05 - 18:08考えたことがありますか?
-
18:08 - 18:10それらは彼らの行動に影響を与え
-
18:10 - 18:13あなたが彼らを見る目を変えるものです
-
18:13 - 18:14そして自分の人生を考える時
-
18:14 - 18:16それはヒューイット校でも
-
18:16 - 18:18職場でも どこでもいいのですが
-
18:18 - 18:20あなたはこれまでに肥満の人が
-
18:20 - 18:22実は薬の影響でそうなっているのだと
-
18:22 - 18:24考えてみたことがありますか?
-
18:24 - 18:25または人に無礼な態度を取られて
-
18:25 - 18:28それがあなたには関係ないことだと
考えたことはありますか? -
18:28 - 18:31それは昨晩両親が離婚したためや
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18:31 - 18:33その人が不安や
-
18:33 - 18:35摂食障害や セクシュアリティに
対処しているためだったり -
18:35 - 18:37たまたまその人が
とても上機嫌なうち一瞬の -
18:37 - 18:41不機嫌な瞬間に
出くわしたためかもしれないのです -
18:41 - 18:43ですから次に
-
18:43 - 18:45皆さんが思い込みを行動に移して
-
18:45 - 18:48誰かのゴシップを言ったり
-
18:48 - 18:50誰かを見下したり
-
18:50 - 18:51友達をやめたりといった
-
18:51 - 18:53他者の人生に
否定的影響を及ぼしそうな時 -
18:53 - 18:55そうする前に いったん立ち止まって
-
18:55 - 18:57これを考えてみて下さい
-
18:57 - 19:01その人の人生に起きていることを
自分は本当に知っているのか? -
19:01 - 19:05何がその人にチックを起こさせるか
本当に知っているのか? -
19:05 - 19:07答えはNoでしょう
-
19:07 - 19:09僕はこのような考えが
生まれることを望みます -
19:09 - 19:12「僕には僕の生き方がある
彼らには彼らの生き方がある -
19:12 - 19:14僕は僕 人は人」
-
19:14 - 19:16そしてプラトンからの引用で
話を終えましょう -
19:16 - 19:19これは僕の話の本質をとらえています
-
19:19 - 19:21こんなふうです
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19:21 - 19:23「必要以上に優しくあれ
-
19:23 - 19:26人はそれぞれ戦っているのだ
-
19:26 - 19:28あなたには知り得ないものと」
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19:28 - 19:30TEDx@Hewitt ありがとうございます
-
19:30 - 19:33(歓声)(拍手)
- Title:
- トゥレット症候群と生きる | マーク ・エリオット | TEDxYouth@Hewitt
- Description:
-
「何がチックを起こすのか?」というプレゼンテーションで、マーク・エリオットは他人に溶け込めない、また他人について不愉快に思った経験について語り、寛容についての根本的な教訓を論じます。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 19:34
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Living with Tourette's syndrome - Marc Elliot at TEDxYouth@Hewitt | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Living with Tourette's syndrome - Marc Elliot at TEDxYouth@Hewitt | |
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Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for Living with Tourette's syndrome - Marc Elliot at TEDxYouth@Hewitt | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Living with Tourette's syndrome - Marc Elliot at TEDxYouth@Hewitt | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Living with Tourette's syndrome - Marc Elliot at TEDxYouth@Hewitt | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Living with Tourette's syndrome - Marc Elliot at TEDxYouth@Hewitt | |
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Masaki Yanagishita accepted Japanese subtitles for Living with Tourette's syndrome - Marc Elliot at TEDxYouth@Hewitt | |
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Masaki Yanagishita edited Japanese subtitles for Living with Tourette's syndrome - Marc Elliot at TEDxYouth@Hewitt |