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もしあなたもデザインを学んだら | 勝野美葉子 | TEDxHamamatsu

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    デザインというと
    多くの人が思い浮かべるのは
  • 0:27 - 0:30
    おしゃれなパッケージ
    スタイリッシュなプロダクト
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    ポスターにweb
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    そのほとんどが 見た目のデザイン
    であるように思います
  • 0:37 - 0:40
    それも もちろんデザインです
  • 0:40 - 0:45
    しかし 良い見た目を作ることが
    全てではありません
  • 0:47 - 0:48
    より良い何か
  • 0:49 - 0:53
    立場や対象は多様であれ
    より良い何か
  • 0:54 - 1:00
    それを作り出すことが デザインだと
    私は考えています
  • 1:01 - 1:04
    時に 見た目だけでなく
  • 1:04 - 1:09
    人々の行動や心理も
    デザインの対象となり得ます
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    1970年代 ニューヨーク
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    治安の悪さは全米最悪とも言われた時代
  • 1:17 - 1:23
    中でも地下鉄は 落書きだらけで
    汚い 暗い 危険
  • 1:23 - 1:26
    犯罪の巣窟だとも言われていました
  • 1:27 - 1:31
    ところが 2000年になると
    その負のイメージは一変
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    立役者となったのは 宇田川信学
    という 一人のデザイナー
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    彼は 40年ぶりに導入される
    新車両のデザインを一任され
  • 1:44 - 1:50
    当時 薄暗くて 落書きだらけだった
    車両を一新しました
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    白を基調とした照明と壁で
    空間全体を明るい印象に
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    床は黒色
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    粒子状の模様をちりばめて
    汚れが目立ちづらいように
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    ドア付近の座席の手すりには
    斜めに仕切りを入れて
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    電車を乗り降りする際に
    頻繁に起こっていた
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    ひったくりやスリを防ぐように
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    明るくて 清潔感のある空間で
    しかも ひったくりはしづらい
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    そうとなれば そもそも
    落書きをしようという気も
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    犯罪を起こそうという気も
    抑えられることでしょう
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    彼は「人々の行動を
    デザインの力でより良く変えたい」
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    との思いで車両をデザインし
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    実際 人々の行動は変わりました
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    地下鉄内での犯罪の発生率は
    8割も減少
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    イメージも回復
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    住人も 観光客も
    安心して使えるようになりました
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    彼は 言葉を使うでもなく
    武力行使に頼るでもなく
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    デザインの力で より良い社会を
    作り出したのです
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    彼の仕事を知った当時
    私は高校3年生
  • 3:16 - 3:20
    何の気なしにつけていたテレビで
    彼のインタビューを目にして
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    デザイナーは
    そんなことまで考えているのか
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    デザインには そんな力
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    人の心理や行動さえも
    変えうる力があるのかと
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    衝撃を受けました
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    それからというもの
    電車に乗るたびに
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    それまで意識の向いていなかった
    壁や床の色 座席の形
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    人々の行動にも
    目がいくようになりました
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    たった30分
    たった30分の番組で
  • 3:54 - 3:59
    デザインというものの
    ほんのかすかな一端を知っただけで
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    私の意識は 世界は
  • 4:03 - 4:06
    大きく 確実に変わりました
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    かつて 教育哲学者の林竹二が
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    「学んだことの証しは ただ一つで
    何かがかわることである」
  • 4:18 - 4:20
    という言葉を残しました
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    その学びの本質のようなものを 楽しさを
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    私は一瞬のうちに体感したのです
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    そして もっとデザインについて
    深く知ったら
  • 4:33 - 4:37
    そうしたら 世界は
    もっともっと楽しくなるんじゃないか
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    そう思いました
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    学びたい 知りたい
    そう強く感じたのは
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    好奇心が無性に駆られたのは
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    その時が 初めてだったように思います
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    デザイナーになりたかったから ではなく
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    デザインについて
    もっと学びたかったから
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    その単純な好奇心に従い
  • 5:05 - 5:08
    私は大学で デザインを
    勉強することに決めました
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    それまで考えていた
    進路を白紙撤回して
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    大学で4年間 デザインを学び
    実際どうだったか
  • 5:20 - 5:23
    それはもう すごく楽しかったです
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    日々新しい知識を学び
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    毎日 気づき 発見が多い
    めくるめく日々を送りました
  • 5:33 - 5:38
    そして 私の世界は
    さらに大きく変わりました
  • 5:40 - 5:43
    こんな風に変わったという例を一つ
  • 5:43 - 5:47
    この会場に 全裸の方は
    いないはずなので
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    皆さんが身につけている
    服を例としてみます
  • 5:52 - 5:57
    馴染みのショッピングモールに行き
    新しい服を買いに行く場面
  • 5:57 - 5:59
    ちょっと想像してみてください
  • 6:02 - 6:05
    ショップの外観やレイアウト
  • 6:06 - 6:10
    そこで買い物をしている
    他のお客さん 店員さん
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    モールの入り口から
    そのショップに行くまでの 道中にあるお店
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    思い浮かべることはできるでしょうか?
  • 6:22 - 6:28
    馴染みのショッピングモールといえども
    なかなかに難しいことだと思います
  • 6:29 - 6:33
    こんな風に 私たちが普段認識している
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    意識しているのは
    世界のごくごく一部です
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    そこにあるのに 見えていない 意識の外
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    それはもはや
    存在していないも同然です
  • 6:50 - 6:55
    これがデザインを学び出すと
    意識の向く対象は グーンと広がります
  • 6:56 - 6:59
    例えば 先のショッピングモールを
    例にすれば
  • 6:59 - 7:01
    商品の一つ一つはもちろん
  • 7:01 - 7:05
    店内に使われている色
    色の組み合わせ
  • 7:05 - 7:07
    棚やディスプレイのデザイン
  • 7:07 - 7:12
    プライスカードの一つ一つにまで
    意識が向くようになります
  • 7:12 - 7:17
    さらには このお店は
    このくらいの年代の この性別で
  • 7:18 - 7:21
    こんな雑誌を読んでる人を
    ターゲットにしているな
  • 7:21 - 7:24
    きっと あそこで買い物している
    あのお客さんは
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    あのブランドも
    あんなタイプの雑貨も好きだろうな
  • 7:27 - 7:30
    なんていう風に見えてくるんです
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    自分のタイプじゃないからと
    スルーしていたお店も
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    ここは 一体どんな人に向けた
    お店なんだろうかと
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    想像を巡らせる対象となってきます
  • 7:46 - 7:53
    自分の身につけた知識をもとに
    こんな風に推測や想像を巡らせていくのは
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    さながらシャーロックホームズのようで
    なかなかに楽しいものです
  • 7:59 - 8:03
    そのちょっとした楽しさを
    日々味わえるだけでも
  • 8:04 - 8:08
    デザインを学んでよかったなと
    私は思います
  • 8:09 - 8:15
    服に限らず 今皆さんが身につけている
    腕時計やアクセサリーなど
  • 8:15 - 8:18
    普段使っているノートやペン
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    そして それらのパーツ 一つ一つも
  • 8:22 - 8:28
    私たちの世界を構築している
    無数のモノたち全て
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    誰かしらの手によって
    デザインされています
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    デザインを学び
    その身の回りのモノたちに 一歩
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    一歩近付いてみる
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    歩み寄ってみると
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    それぞれの色や形
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    機能に込められた 愛や情熱であったり
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    商品を買わせるための戦略であったり
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    企業やつくり手 デザイナーの
  • 9:00 - 9:04
    様々な 意図や想いに意識が向き
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    想像を巡らすことができるようになります
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    すると
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    普段 気にも留めていなかった
    モノたちの輪郭が
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    ぼんやりとした世界の一部だった
    風景の一部だったモノたちが
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    くっきりと見えてきます
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    すると 目に映る世界は
  • 9:30 - 9:35
    広く 面白く 味わい深いものになり
  • 9:36 - 9:42
    何気ない日常の一場面も
    なんだか楽しいものになってくるはずです
  • 9:43 - 9:48
    また デザインを学ぶ というのは
  • 9:48 - 9:52
    デザインをしていくうえで
    必要となってくる
  • 9:52 - 9:58
    様々な幅広い知識
    そして その応用の仕方
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    それを学ぶことでもあります
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    その応用の対象を
    自分の日常に向ければ
  • 10:07 - 10:13
    日々の暮らしを より良くする
    そんなことも できてしまいます
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    デザインの力で
    社会がより良くなるなら
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    自分の些細な日常を
    ちょっと良くすることくらい
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    お手の物のはずです
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    例えば デザインの基本要素でもある色
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    色の知識
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    色が持つそれぞれのイメージや心理効果を
    知識として持っていれば
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    朝 服を選ぶ時に
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    今日は仕事の打ち合わせだから
    信頼感を与えたい
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    じゃあ 重めのトーンで寒色系
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    紺色の服を着ていこう であったり
  • 10:54 - 10:56
    今日はカジュアルな交流会だから
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    親しみやすさを感じてもらうために
    明るめの暖色系
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    黄色やオレンジあたりの服で行こうかな
    といった具合に
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    自分が相手に与える印象を
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    ちょっとだけ自分の思い通りに
    自分に有利にできたり
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    時には 自分の気持ちを落ち着かせたり
    高ぶらせたりも
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    他にも色の知識は
    日々のごはんを
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    ちょっと美味しそうに
    見せることもできちゃいます
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    例えば チキンでもポークでも
    お肉のグリル料理を作ると
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    なんだか全体的に茶色っぽくて
    美味しそうに見えない
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    そんな時には トマトとズッキーニ
    パプリカも一緒に焼いて
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    盛り付けの器は紺色
    仕上げにレモンを添えてみてください
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    デザイン的な言葉で言えば
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    色相 色数を増やして
    重めのトーンで画面を締める
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    アクセントに補色を加える
    といったところでしょうか
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    それだけでも ごはんは
    ちょっと美味しそうに見えてきます
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    他にも レイアウトの知識があれば
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    ノート作り 資料作りに
    応用することもできます
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    見やすいノートで
    勉強の効率が良くなったり
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    仕事をしていくうえでも
    営業の資料や内部資料が
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    見やすい 伝わりやすいに
    越したことはないですよね
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    そんな 日常の些細なことも
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    すべて立派なデザインだと 私は思います
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    そして その日常を
    自分の手でちょっと良くできる
  • 12:53 - 12:54
    そのデザインの力は
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    誰しもが持っていても
    いいものではないのかなと 思うのです
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    皆さんの中には
    特にファッションや料理に関しては
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    感覚的にできてしまう人も
    多いのではないかと思います
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    その感覚的なものを
    知識として学ぶと
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    ある程度 公式化 マニュアル化を
    することができるようになります
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    学べば学ぶほど 自分の手札は増え
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    日常の中で
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    あれ この公式って ここにも使えるな
    という場面が増えます
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    応用の幅
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    ちょっと良くできる物事が
    だんだん多くなるのです
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    私自身はその対象が
    自分の日常から
  • 13:49 - 13:54
    自分の生まれ育った地域
    伊豆修善寺へとなり
  • 13:55 - 13:59
    地元をデザインの力で
    ちょっと良くしたい
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    その思いで 2017年
    大学4年生の時に
  • 14:06 - 14:12
    『修善寺燕舎』という
    地域密着型のデザインスタジオと
  • 14:12 - 14:17
    直営の物販店舗を
    修善寺の温泉街に構えました
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    これまでの2年間は 日々店頭に立ち
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    地域の方々や観光客の皆さんの声を聞き
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    地元らしさ感じるお土産物のデザイン
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    地域在住の作家を結びつけての
    商品のプロデュースをしたり
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    野外手づくり市や 訪日外国人に向けた
    和食の料理教室などのイベント
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    その企画と 関連するツールのデザイン
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    そして実際の運営に取り組んできました
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    2年経った今でも
    地元のおじいちゃん おばあちゃんからは
  • 14:59 - 15:01
    「雑貨屋さんの店長さん」
  • 15:01 - 15:05
    もしくは「絵を描いていることを
    仕事にしている子」
  • 15:05 - 15:07
    そんな風に思われています
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    それも仕事の一部ではありますが
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    人の流れ お金の流れを常に見据え
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    地域に根ざした
    ことづくり ものづくりで
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    地域の活性化をそっと支えていく
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    地域そのものを デザインしていく
    ちょっと良くしていく
  • 15:31 - 15:33
    それが私の仕事です
  • 15:35 - 15:42
    もちろん デザインを学んだからこそ
    今はデザイナーとして仕事をしています
  • 15:43 - 15:46
    しかし かつての私自身が
    そうであったように
  • 15:47 - 15:50
    デザインを学ぶ ということは
  • 15:50 - 15:54
    デザイナーになる方法を学ぶ ということと
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    決してイコールではありません
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    デザインを学ぶと 目に映る世界は
  • 16:02 - 16:07
    広く 面白く 味わい深いものになります
  • 16:08 - 16:12
    そして 自分の日常を 明日を
    ちょっと良くできる
  • 16:13 - 16:17
    そんな素敵な力を
    手に入れることもできてしまいます
  • 16:18 - 16:22
    そして その素敵なデザインという力は
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    デザイナーと呼ばれる
    一握りの人が使えるような特殊な力ではなく
  • 16:29 - 16:34
    誰にでも あなたにでも
    手にできる力です
Title:
もしあなたもデザインを学んだら | 勝野美葉子 | TEDxHamamatsu
Description:

幼少時より手を動かすことが好きで、ものづくりに親しみながら育つ。
高校3年生のとき論理的思考を積み重ねていくデザインの世界に惹かれ、静岡文化芸術大学へ進学、さまざまなデザイン領域や多分野の学問に触れる。
卒業後は在学中に携わったプロジェクトを契機に、修善寺燕舎として事業を開始。「地域に根ざしたコトづくり」を掲げ、地域を活性化するべく活動を続けている。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
Japanese
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
16:43

Japanese subtitles

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