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Marvel's Defenders of The Status Quo

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    マーベル世界での生活は
    完全なる悪夢だろう
  • 0:13 - 0:16
    この地球の平均的な人にとって
  • 0:16 - 0:18
    "これは悪夢だ"
  • 0:19 - 0:21
    "悪夢よりひどい"
  • 0:21 - 0:28
    人類絶滅級の危機が
    隔週で起こるからだけではない
  • 0:28 - 0:35
    この世界では進歩がとても少ないからだ
  • 0:35 - 0:40
    ヒーローは世界を災害から守るが
  • 0:40 - 0:45
    その力をよりよい世界を
    作るためには使わないのだ
  • 0:45 - 0:47
    彼らはほとんどの時間を
  • 0:47 - 0:51
    現状を維持するために使う
  • 0:53 - 0:58
    "世界を守ろうとし
    変えようとしない"
  • 0:58 - 1:02
    一方悪役は常に大きな目標を掲げ
  • 1:02 - 1:08
    制度を確立しようとしたり
    世界を変えようとしたりする
  • 1:10 - 1:12
    2つ強調したい
  • 1:12 - 1:17
    1 この動画はマーベル映画を
    非難するものではない
  • 1:17 - 1:20
    それは面白く 楽しめるものだ
  • 1:20 - 1:26
    最新のものは表現として
    素晴らしい歩みを見せている
  • 1:26 - 1:33
    2 またすべての悪者が実際には正しい
    と主張するものでもない
  • 1:33 - 1:38
    政治的に正当な批判をする場合もあるが
  • 1:37 - 1:39
    "先祖はどこでこれを?"
  • 1:39 - 1:41
    "金を払った?"
  • 1:41 - 1:44
    "あるいはすべて奪ったか"
  • 1:44 - 1:49
    大抵の悪役は冷酷かつ残忍で
  • 1:49 - 1:52
    大量虐殺をすることもある
  • 1:52 - 1:54
    今回見ていくのは
  • 1:54 - 2:01
    スーパーヒーローの公式に埋め込まれた
    概念上の暗示である
  • 2:01 - 2:04
    "君らはヒーローと見られている"
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    "自警団と呼ぶ人もいる"
  • 2:09 - 2:16
    この動画の発想源の一つは
    人類学者のグレーバーが書いたエッセイで
  • 2:16 - 2:21
    官僚制のユートピアという本に詳細がある
  • 2:21 - 2:27
    ヒーロー物語の政治学に関する元の記事は
    2012年に書かれ
  • 2:28 - 2:31
    ダークナイト・ライジングに反応したものだった
  • 2:31 - 2:36
    しかし今やマーベルがハリウッドの
    文化的中心となっているので
  • 2:36 - 2:43
    グレーバーの理論をマーベル映画に
    適用したら面白いだろうと私は思った
  • 2:43 - 2:45
    グレーバーは言う
  • 2:45 - 2:54
    "ヒーローは純粋に反応的である
    文字通りの意味で彼らは単に物事に反応しているだけで
    彼ら自身の計画は持っていない"
  • 2:54 - 3:00
    "よりハイテクな武器をデザインしたり
    ときたま慈善活動にふける以外は"
  • 3:00 - 3:13
    "実際 スーパーヒーローはほとんど全く
    想像力を欠いているように見える
    悪役は 対照的に どこまでもクリエイティブだ
    彼らはプラン プロジェクト アイディアに満ちている"
  • 3:14 - 3:20
    グレーバーがいい人について
    話していることに注意することが重要だ
  • 3:21 - 3:26
    ブルース・バナーやマット・マードックが
    彼らの個人的目標を追いかけている時
  • 3:26 - 3:28
    "どうやった?"
  • 3:28 - 3:30
    "弁護士なので"
  • 3:30 - 3:39
    スーパーヒーローが社会を進歩させるような
    政治的目標に関わるのを見るのはとても珍しい
  • 3:40 - 3:48
    トニー・スタークなどのわずかなヒーローだけが
    新技術の開発などに関わっている
  • 3:48 - 3:54
    だが彼が開発するのはハイテクな武器であり
  • 3:54 - 3:59
    その武器は自警団活動のために使う
  • 4:01 - 4:08
    悪を止めるのも必要ではあるが
    それはいいものを作るのとは違う
  • 4:08 - 4:12
    現代政治でその2つは混同されがちだが
  • 4:15 - 4:18
    "そう 私たちは現状維持団"
  • 4:18 - 4:19
    "僕はグルート"
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    社会を革新的に変えていこうというより
  • 4:24 - 4:27
    スーパーヒーローはただ反応する
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    現状に対する脅威に
  • 4:31 - 4:34
    「エイジ・オブ・ウルトロン」で
    トニーとブルースは計画する
  • 4:34 - 4:37
    AI技術で平和をもたらそうと
  • 4:38 - 4:38
    "平和をもたらす"
  • 4:38 - 4:41
    それは傲慢に見え
  • 4:41 - 4:44
    人類にとって脅威でもある
  • 4:44 - 4:47
    "平和を願うなら 解放しろ"
  • 4:47 - 4:50
    "平和と静寂を混同してるな"
  • 4:50 - 4:55
    そして世界を変えるのは間違いだと学ぶ
  • 4:55 - 5:00
    あとはただ外部の脅威が来るのを待ち
  • 5:00 - 5:04
    それが起きた場合のみ 行動に出る
  • 5:06 - 5:13
    この点はマーベルの29の映画と
    20のテレビドラマで確認できる
  • 5:13 - 5:18
    しかし見方によっては
    その数はもっと多くなる
  • 5:18 - 5:23
    キャラもストーリーもたくさんある
  • 5:23 - 5:29
    だがここではスーパーヒーローの
    包括的なパターンについて見ていこう
  • 5:29 - 5:31
    グレーバーは指摘する
  • 5:31 - 5:44
    "基本構成は次のような形を取る:
    悪人が世界征服 破壊 盗み 強奪 復讐などの計画を始める
    ヒーローは危険を察知し 何が起きているかを理解する"
  • 5:44 - 5:57
    "試行と困難ののち ヒーローは悪の計画を阻止する
    世界はもう一度全く同じことが起こる次の回まで
    通常に戻される"
  • 5:57 - 6:03
    このループするストーリーの構造が
    マーベルスタジオの作品に貫徹している
  • 6:03 - 6:08
    "ヒーローものにはある種の約束事がある"
  • 6:08 - 6:14
    現状へと世界をリセットするというパターンは
  • 6:14 - 6:19
    スーパーヒーロージャンルでは昔からあった
  • 6:20 - 6:26
    しかしそれはマーベルのメタ的な原理でもある
  • 6:27 - 6:29
    「エンドゲーム」では
  • 6:29 - 6:36
    アベンジャーズは量子タイムマシーンを作り
    世界を元に戻すために使う
  • 6:35 - 6:39
    しかし死んだ人たちを生き返らせたあとは
  • 6:39 - 6:44
    その驚くべき技術やインフィニティ・ストーンを
  • 6:44 - 6:49
    地球に蔓延る他の問題のためには使わなかった
  • 6:50 - 6:55
    実際 この架空の世界のルールでは
    そうすることは禁止されている
  • 6:55 - 6:59
    "我らの世界は制圧され
    何百万人が苦しむ"
  • 7:00 - 7:07
    同じように ストレンジはタイム・ストーンを
    ダーク世界の侵略をなしにするために使った
  • 7:07 - 7:10
    世界を通常に戻すために
  • 7:11 - 7:19
    それでも世界を現状から変えることは
    明確に禁じられていた
  • 7:20 - 7:24
    "自然法則を変えるな 守れ"
  • 7:25 - 7:34
    実際 スーパーヒーローが世界を操作し
    根底から変えようとすると
  • 7:34 - 7:39
    自身が悪になってしまうリスクがある
  • 7:40 - 7:45
    ここで現状とは何かを定義するといいだろう
  • 7:45 - 7:54
    社会学的には 現状とは私たちが住む
    現在の政治的経済的構造のことだ
  • 7:54 - 7:58
    今の社会で この構造に含まれるのは
  • 7:58 - 8:01
    軍事化した国家
  • 8:01 - 8:03
    新自由主義政府
  • 8:03 - 8:05
    民営企業
  • 8:05 - 8:09
    ある種の資本主義だろう
  • 8:10 - 8:15
    スーパーヒーローの責任が
    現状を維持することだという事実は
  • 8:15 - 8:23
    もし世界がパラダイスであった時は
    あまり問題にならないだろう
  • 8:23 - 8:27
    しかしご存知の通り そうではない
  • 8:27 - 8:33
    世界には不正 搾取 抑圧が蔓延っている
  • 8:34 - 8:37
    環境破壊は言うまでもない
  • 8:37 - 8:41
    "気候変動が広がっています…"
  • 8:41 - 8:48
    この現実は悪役並に怖くないだろうか
  • 8:49 - 8:52
    マーベル映画はもちろんフィクションだ
  • 8:52 - 8:58
    だが現実世界の鏡としてもデザインされていて
    私たちと同じ問題を抱えている
  • 8:58 - 9:04
    超能力者やエイリアンや魔法使いがいる以外は
  • 9:04 - 9:06
    "アンドロイドにエイリアン"
  • 9:06 - 9:07
    "問題ない"
  • 9:07 - 9:08
    "完全に問題だ"
  • 9:08 - 9:09
    "いや違う"
  • 9:09 - 9:17
    それらの超能力者が力を よい世界を
    作るために使ったらと想像してほしい
  • 9:17 - 9:22
    それは現在のシステムを終わらせ
    搾取や不平等を消し去るだろう
  • 9:22 - 9:27
    環境破壊を止められるかもしれない
  • 9:28 - 9:33
    富裕層の富を再分配するかもしれない
  • 9:33 - 9:37
    だがヒーローはそのどれもしない
  • 9:37 - 9:43
    代わりに ランダムに慈善をするだけだ
  • 9:43 - 9:48
    億万長者は自分のための新技術を作る
  • 9:48 - 9:52
    "スターク・タワーを自立式の灯台に"
  • 9:52 - 9:57
    戦士は腐敗政治家にいいことをしろと言う
  • 9:57 - 10:00
    "いいことをしろよ議員"
  • 10:00 - 10:05
    一番良くて 裕福な君主が
    国際コミュニティセンターを建てる
  • 10:06 - 10:09
    "ワカンダの最初の国際的センターになる"
  • 10:09 - 10:14
    その絆創膏的なやり方は
    少しの人々を助けるかもしれないが
  • 10:14 - 10:21
    それはまた現在の政治的構造を
    持続させるようデザインされてもいる
  • 10:22 - 10:25
    不都合な真実は その慈善活動自体が
  • 10:26 - 10:32
    彼らに有利な権力構造を強化していることだ
  • 10:32 - 10:37
    その観点から見るとヒーローがそのすごい力を
  • 10:37 - 10:42
    世界を変えるために使わないというのは
  • 10:42 - 10:46
    完全なるディストピアに感じられてくる
  • 10:49 - 10:50
    "入って"
  • 10:50 - 10:56
    そして奇妙なことに体制への
    批判の声を上げるのはいつも悪人だ
  • 10:56 - 11:01
    "上にいる金持ちどもは好き放題だ"
  • 11:01 - 11:02
    "俺らは?"
  • 11:03 - 11:07
    "道路を作り 戦争を戦うが
    奴らは俺らを無視だ"
  • 11:08 - 11:11
    "そのテーブルを取り戻す"
  • 11:11 - 11:16
    マーベルに登場する悪役たちを見ていくと
  • 11:16 - 11:23
    彼らが何かしら現状を破壊しようと
    していることにすぐ気づく
  • 11:23 - 11:26
    構造的変化を求め
  • 11:27 - 11:30
    権威的変化を狙っている
  • 11:31 - 11:37
    世界の仕組みを根底から変えよう
    としているのは彼らだけなのだ
  • 11:37 - 11:40
    "これは世界を変える"
  • 11:40 - 11:42
    "この技術は世界を変える"
  • 11:42 - 11:45
    "世界を変えようとしてる"
  • 11:45 - 11:49
    悪役たちの動機は復讐から
  • 11:49 - 11:53
    社会的不正義の是正
    ただの強欲まで幅広い
  • 11:53 - 11:59
    ただここで見るべきなのは
    その悪役たちの計画の規模が
  • 11:59 - 12:05
    その悪役たちの持つ力次第で変わることだ
  • 12:05 - 12:10
    低いレベルの悪役は
    一つの機関内での改革を求める
  • 12:10 - 12:13
    軍事企業とか
  • 12:14 - 12:20
    あるいは世界で最も大きな企業と
    その金持ちなCEOを潰そうとする
  • 12:20 - 12:25
    より野心的な悪役は
    街全体を作り変えようとする
  • 12:25 - 12:27
    "俺は街を作る"
  • 12:28 - 12:30
    "今よりいい街を"
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    あるいは世界全体
  • 12:32 - 12:35
    あるいは宇宙全体を
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    一般的に より強い悪役は
    より大きな変化を求めている
  • 12:41 - 12:46
    "これこそ私の夢だ"
  • 12:47 - 12:51
    現在の世界秩序を取り壊すという目標は
  • 12:51 - 12:57
    最初は説得力があるように観客には見える
  • 12:57 - 13:00
    "よりよい世界を作るには"
  • 13:00 - 13:04
    "古いものを壊さなければ"
  • 13:05 - 13:10
    ロシアの無政府主義者バクーニンは
    1842年にこう書いた
  • 13:10 - 13:15
    "破壊への情熱は
    創造的情熱でもある"
  • 13:15 - 13:19
    不正な秩序を破壊する衝動は
  • 13:19 - 13:26
    現状に代わる世界への想像力を
    必要とするということだ
  • 13:28 - 13:33
    観客はこの社会正義的悪に惹かれる
  • 13:33 - 13:35
    "タイタンは普通の星だった"
  • 13:35 - 13:38
    "多くの人がいた"
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    これらの敵は終わらせたいと語る
  • 13:43 - 13:48
    社会問題 不正義 非合法な権力を
  • 13:50 - 13:54
    マーベルでは神が文字通り歩み寄ってくる
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    そして絶大な力を振るう
  • 13:58 - 14:01
    "神のために苦しめ"
  • 14:01 - 14:07
    しかし同時に残酷であるか
    人々の苦しみに無関心でもある
  • 14:07 - 14:08
    "勝者を発表する"
  • 14:09 - 14:14
    "神の名の下に最も人間の魂を集めた者を"
  • 14:14 - 14:15
    "悪い奴だ"
  • 14:15 - 14:17
    "とんでもなくね"
  • 14:17 - 14:19
    このような暴政が
  • 14:19 - 14:25
    ゴア・ザ・ゴッド・ブッチャーが
    「ソー:ラブ&サンダー」で倒そうとしたものだ
  • 14:25 - 14:29
    "神々が気にかけるのは"
  • 14:29 - 14:32
    "神々だけだ"
  • 14:32 - 14:39
    「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で
    フラッグ・スマッシャーズは難民を支援し
  • 14:39 - 14:45
    国境の封鎖を妨害し
    人々の国外追放をやめさせようとした
  • 14:45 - 14:49
    "ただ生きるためだけに
    どれだけ犠牲を払えばいい?"
  • 14:51 - 14:56
    「ブラックパンサー」ではキルモンガーは
    ワカンダの持つテクノロジーを
  • 14:56 - 15:01
    アフリカの人々を弾圧から
    自由にするために使おうとした
  • 15:01 - 15:03
    "黒人の革命は長らく"
  • 15:03 - 15:07
    "火力も資源も持っていなかった"
  • 15:07 - 15:09
    "それも今日で終わる"
  • 15:09 - 15:14
    視聴者は 悪役の独白に納得しかけている
    自分に気づくかもしれない
  • 15:15 - 15:21
    しかしそれが確信に変わるより先に
    彼らは突然大量殺人を始めてしまう
  • 15:23 - 15:26
    彼らにとっても意味がないのに
  • 15:26 - 15:28
    "中に人が"
  • 15:28 - 15:30
    "こうしないと通じない"
  • 15:30 - 15:37
    悪役はいつも無差別殺人を始めるが
    それは作者が勝手に作ったものだ
  • 15:38 - 15:43
    "アベンジャーズを殺せば世界は良くなるって"
  • 15:43 - 15:45
    "良くなるさ"
  • 15:45 - 15:46
    "みんなが死んでも?"
  • 15:46 - 15:47
    "これは…!"
  • 15:47 - 15:55
    これは観客が 悪役の思想や革命に
    共感しないようにデザインされたものだ
  • 15:56 - 16:01
    "彼らは私たちを苦しめ
    犯罪者の烙印を押す"
  • 16:02 - 16:07
    "でもその苦しみが私たちを一つにする"
  • 16:08 - 16:12
    "一つの世界に 一つの人々"
  • 16:12 - 16:19
    このパターンから浮かび上がるメッセージは
    しかしながら有害とならざるをえない
  • 16:19 - 16:24
    社会を根底から変えようとする活動は
  • 16:24 - 16:30
    危険なだけでなく 悪でもあるのだと
  • 16:31 - 16:35
    社会的平等を目指す側が悪であることが
  • 16:36 - 16:44
    スーパーヒーローものが保守的であると
    批判されることがある理由の一つである
  • 16:44 - 16:50
    "進化なしでどうやって人類が救える?"
  • 16:54 - 16:56
    グレーバーは書く
  • 16:56 - 17:09
    "彼らは法的政治的秩序の守護者に留まる
    それが欠陥があり劣化していても守るべきだと
    なぜなら他の体制はより悪いものだからだ
  • 17:09 - 17:14
    "一つの集団にとっていいものは
    他の集団にとっては悪いものだ"
  • 17:14 - 17:21
    マーベルのイデオロギーによれば
    現状こそベストだということだ
  • 17:21 - 17:23
    完璧ではないが
  • 17:23 - 17:28
    変えようとするのは大惨事になるだけだ
  • 17:30 - 17:36
    漫画家のアラン・ムーアはこう批評する
  • 17:36 - 17:43
    "現実を無視し 単純化し
    安易な解決策に流れている"
  • 17:44 - 17:45
    彼は正しい
  • 17:45 - 17:48
    私たちの社会が抱える問題は
  • 17:48 - 17:54
    悪い個人の顔をパンチすることでは
    解決できないものだ
  • 17:55 - 17:59
    ファンタジーのようにはいかない
  • 17:59 - 18:07
    ここで少し 現実の世界で起きた
    社会変革についての話をしよう
  • 18:07 - 18:10
    "私たちはこの現状に挑戦する…"
  • 18:11 - 18:17
    社会変革は人々が積極的に団結し
    大きな運動を起こした時に起こる
  • 18:17 - 18:21
    その時 現状が動く
  • 18:21 - 18:25
    "次に進むまでは戦い続けるしかない"
  • 18:26 - 18:29
    運動が圧力を高めていく
  • 18:29 - 18:36
    権力者側が大衆の要求に
    応えるしかないと感じるまで
  • 18:36 - 18:42
    これが社会変革の中で起きてきたことだ
  • 18:42 - 18:45
    フレデリック・ダグラスは言った
  • 18:45 - 18:49
    "要求がなければ権力は何も認めない"
  • 18:49 - 18:54
    これがマーベル世界の問題だ
  • 18:54 - 18:57
    大衆の声がない
  • 18:59 - 19:03
    いるのは無実の被害者 騒ぐモブ
  • 19:03 - 19:08
    そしてもちろん 神のような超人だけだ
  • 19:08 - 19:16
    大衆がいなければ グレーバーの言う
    憲法的な権力も存在しないのだ
  • 19:16 - 19:20
    この状況では力を持つ小さな集団
  • 19:20 - 19:26
    選ばれていないスーパーマンまたは
    スーパーウーマンがすべてのカードを持つ
  • 19:27 - 19:28
    "写真撮っていいですか?"
  • 19:28 - 19:29
    "いいよ"
  • 19:29 - 19:36
    マーベルの世界で市民に残された役割は
    ヒーローたちを崇拝することだけである
  • 19:36 - 19:38
    "あなたの大ファンです"
  • 19:41 - 19:46
    大衆は力を削がれ ただのオタクになる
  • 19:48 - 19:53
    そこには地球が持続可能となるために必要な
  • 19:53 - 19:59
    根本的社会変革が起こる可能性がない
  • 19:59 - 20:01
    "宇宙じゃ食べ物は無料よ"
  • 20:01 - 20:04
    "金を払うなんて変"
  • 20:04 - 20:07
    私はアベンジャーズが悪いとは言っていない
  • 20:07 - 20:12
    悪い奴は止めてほしいし
    大惨事は防いでほしい
  • 20:13 - 20:20
    それはその世界では正しいことだ
  • 20:22 - 20:23
    私が言いたいのは
  • 20:23 - 20:29
    マーベル帝国で繰り返される物語の形式が
  • 20:29 - 20:32
    私たちの世界観を狭める可能性だ
  • 20:32 - 20:33
    "私は世界を平和にした"
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    そうかもしれない
  • 20:37 - 20:44
    あなたがメディアを牛耳っているような
    上流階級の人なら面白くない話だろう
  • 20:45 - 20:51
    そのような人にとっては現状維持こそが
    おそらく最も心地よいことだからだ
  • 20:52 - 20:55
    しかしそれ以外の人は 映画館に行って
  • 20:55 - 21:03
    別の世界に飛ばされてなお
    世界を変えようと考えているならば
  • 21:03 - 21:07
    自動的に悪役になるだろう
Title:
Marvel's Defenders of The Status Quo
Description:

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Video Language:
English
Duration:
21:59

Japanese subtitles

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