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喘息はどんな病気?―クリストファー・E.・ゴウ

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    それは咳やヒューヒューという
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    呼吸で始まります
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    すぐに胸が苦しくなります
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    呼吸は早くなり
    どんどん浅くなり
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    息切れを感じます
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    これらは喘息発作の
    一般的な症状です
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    世界中で3億の人々が喘息に苦しみ
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    毎年25万人が命を落としています
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    ではなぜ喘息が発症し
    どの様に命を奪うのでしょうか
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    喘息では呼吸器系―
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    特に気管支や細気管支などの
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    末梢気道に病変を生じます
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    気道の内側には粘膜があり
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    周りが平滑筋の層で囲まれています
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    喘息患者では
    気道は慢性的に炎症をおこし
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    何らかの因子に対して
    過敏に反応します
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    喘息発作を起こす因子は主に
    たばこの煙
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    花粉
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    ほこり
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    香水
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    運動
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    寒気
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    ストレス
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    あるいは風邪などです
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    喘息患者がそのような因子に
    さらされると
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    喘息発作が誘発されたり
    発作が悪化します
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    どの様に これらの日常で遭遇する因子が
    喘息発作を誘発するのでしょうか?
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    喘息患者が因子にさらされると
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    肺の末梢気道を取り囲む
    平滑筋が収縮し
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    気道が狭くなります
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    同時にその因子は炎症を悪化させ
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    粘膜は腫脹し
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    粘液の分泌が増えます
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    通常の症状であれば
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    花粉やほこりのような物質を
    粘液が捕獲し除去しますが
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    喘息発作の状態では
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    粘液が狭まった気道を閉塞し
    さらに呼吸を困難にします
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    この作用が喘息の症状をもたらします
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    平滑筋の狭窄は
    胸の圧迫感をもたらし
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    過剰な粘液と炎症の進行が
    咳を引き起こします
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    ではヒューヒューという音は?
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    気道が狭窄されると
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    狭い気道を空気が通る際に
    笛のような音を発するのです
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    これらの症状が患者を
    窒息するように感じさせます
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    直観的ではありませんが
    喘息の発作時には
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    炎症は吸息より呼息を困難にします
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    これが続くと
    肺の空気含量が過剰になり
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    肺の過膨張と呼ばれる状態になります
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    肺の中に空気が閉じ込められると
    空気の入れ替えに
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    大きな努力を必要とします
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    さらにこれが持続すると 体内の臓器や組織に
    運ばれる酸素量が減少します
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    重度の喘息発作を手当てしないと
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    体は維持できなくなり
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    酸素不足による死に至ります
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    ではどうしたら喘息患者はそのような
    不快で致命的となり得る発作を
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    防げるのでしょうか
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    1つは誘因を低減させることです
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    不幸なことに この世界は予測不能で
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    誘因との接触を完全には制御できません
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    このため喘息の1次処置に
    吸入器が使われます
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    この処置は喘息患者に対し
    症状の制御と予防の両面に効果があります
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    吸入器は霧状の液体
    または微細な粉末状の薬剤を
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    喘息状態の気道を通して投与し
    原因箇所に作用させます
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    この処置に2つの種類があります
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    発作治療薬は
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    ベータ受容体作動薬を含んでおり
    速やかに症状を軽減させます
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    ベータ受容体作動薬は
    収縮した平滑筋を弛緩させ
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    気道を広げることで
    呼気と吸気の量を増やします
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    もう1つの吸入器の用法は
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    コルチコステロイドを含有する長期制御薬の
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    喘息に対する予防的用法です
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    コルチコステロイドは
    気道の過敏を押さえ 炎症を鎮めるので
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    喘息の症状を制御できるのです
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    気道瘢痕化の原因となる慢性的炎症による
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    長期的な損傷を
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    予防することに有効です
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    吸入器は非常に有効であると知られており
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    多くの患者が快適な生活を
    送れるようになりました
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    喘息の治療と診断の向上には
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    長い時間がかかりましたが
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    未だ正確な原因を突きとめていません
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    現時点では
    遺伝因子と環境因子の組み合わせが
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    幼少期に関与している
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    可能性があると考えられています
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    最近の研究では
    貧困と喘息発症の関係さえ示唆されています
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    さらなる汚染物質や環境刺激物から
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    医療や治療を受けることの困難さまで
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    原因となっているかも知れません
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    喘息に対する理解を深めることで
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    人々の気道を快適で健康に保つ方法を
    探し続ける事ができるのです
Title:
喘息はどんな病気?―クリストファー・E.・ゴウ
Description:

世界中で3億人を超える人々が喘息で苦しんでおり、毎年25万人が命を落としています。何故人々は喘息を患うのでしょうか。そしてどのように命を奪うのでしょうか。クリストファー・E.・ゴウが喘息の主症状と治療について説明します。

講師:クリストファー・E.・ゴウ
アニメーション: Zedem Media
*このビデオの教材: http://ed.ted.com/lessons/how-does-asthma-work-christopher-e-gaw

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
05:10

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