< Return to Video

脳卒中では何が起きているのか？ ― バイバーブ・ゴスワミ

  • 0:07 - 0:13
    ２秒に１人 世界のどこかで誰かが
    脳卒中を発症しています
  • 0:13 - 0:18
    また６人に１人が
    一生のうちに脳卒中になります
  • 0:18 - 0:21
    脳卒中は 脳細胞から酸素を奪います
  • 0:21 - 0:24
    最も多い死因の１つであり
  • 0:24 - 0:27
    予防可能な障害の中では
    主な原因となっています
  • 0:27 - 0:31
    もし脳卒中が起きたら
    応急手当が極めて重要で
  • 0:31 - 0:35
    しばしば 永続的な脳損傷を
    回避するのに役立ちます
  • 0:35 - 0:38
    しかし そもそも何が
    脳卒中を引き起こすのでしょうか？
  • 0:38 - 0:41
    医師にできる治療は
    どういうものでしょう？
  • 0:41 - 0:45
    脳は体重の２%ほどを
    占めるにすぎませんが
  • 0:45 - 0:49
    血中の酸素の20%以上を
    消費します
  • 0:49 - 0:53
    血中の酸素は
    動脈系を通じて 脳に運ばれます
  • 0:53 - 0:56
    頸動脈は 脳の前部に
  • 0:56 - 0:59
    椎骨動脈は 脳の後部に
    血液を供給します
  • 0:59 - 1:01
    これらの動脈は互いに繋がっており
  • 1:01 - 1:03
    さらに小さい血管へと分岐し
  • 1:03 - 1:07
    数十億もの神経細胞に
    必要な酸素を運びます
  • 1:07 - 1:13
    血流が妨げられると
    酸素運搬が停止し 脳細胞が死滅します
  • 1:13 - 1:15
    脳卒中には２種類あります
  • 1:15 - 1:21
    「脳出血」では
    破れた血管から血液が溢れます
  • 1:21 - 1:24
    しかし より一般的なのは
    「虚血性脳卒中」です
  • 1:24 - 1:29
    血栓が血管を塞ぎ
    血流が止まります
  • 1:29 - 1:31
    血栓は
    どこからやって来るのでしょうか？
  • 1:31 - 1:34
    まれに
    心拍リズムの急な変化が
  • 1:34 - 1:38
    心房の正常な収縮を
    妨げることがあります
  • 1:38 - 1:40
    これによって 血流が遅くなり
  • 1:40 - 1:45
    血小板、凝固因子、フィブリンが
    互いにくっつき合います
  • 1:45 - 1:51
    血栓は 動脈や
    脳に血液を供給する血管へと流れ
  • 1:51 - 1:54
    通れなくなるところまで
    運び込まれます
  • 1:54 - 1:56
    これは「塞栓」と呼ばれ
  • 1:56 - 2:01
    下流にある全ての細胞への
    酸素供給が遮断されてしまいます
  • 2:01 - 2:06
    脳には痛覚の受容器がないため
    閉塞感そのものは感じられません
  • 2:06 - 2:09
    しかし 酸素欠乏は
    脳機能を低下させ
  • 2:09 - 2:12
    突然 顕著な症状が
    現れることがあります
  • 2:12 - 2:16
    例えば 障害が
    発話を司る部位で起きれば
  • 2:16 - 2:19
    言葉が不明瞭になるかもしれません
  • 2:19 - 2:22
    あるいは 障害が
    筋肉の動きを司る部位で起きれば
  • 2:22 - 2:27
    筋力低下を引き起こします
    大抵は 身体の片側だけです
  • 2:27 - 2:30
    このようなことが起きると
    身体はすぐに
  • 2:30 - 2:33
    障害を受けた部位に血流を流して
    補おうとしますが
  • 2:33 - 2:36
    これは 完全な解決策とはなりません
  • 2:36 - 2:40
    最終的に 酸欠状態の細胞が
    死滅し始め
  • 2:40 - 2:44
    深刻かつ永続的な損傷を
    脳にもたらします
  • 2:44 - 2:48
    できるだけ早く治療を受けることが
    重要なのは そのためです
  • 2:48 - 2:50
    第一選択治療は
  • 2:50 - 2:54
    t-PA（アルテプラーゼ）という薬の
    静脈内投与です
  • 2:54 - 2:56
    血栓を溶解し
  • 2:56 - 3:00
    問題が起きた動脈内の
    血流を再開通します
  • 3:00 - 3:02
    ４、５時間以内に投与されれば
  • 3:02 - 3:07
    脳卒中から回復し
    永続的な後遺症を回避する確率が
  • 3:07 - 3:08
    著しく上がります
  • 3:08 - 3:12
    t-PAが投与できない場合―
  • 3:12 - 3:14
    特定の薬を服用している場合や
  • 3:14 - 3:16
    大量出血の既往歴がある場合
  • 3:16 - 3:18
    あるいは 血栓が非常に大きい場合
  • 3:18 - 3:24
    医師は「血栓回収療法」
    と呼ばれる手術を行うことができます
  • 3:24 - 3:29
    強度のレントゲンを当てることで
    血管を撮影できる蛍光色素を用いて
  • 3:29 - 3:33
    医師は カテーテルと呼ばれる
    細長く柔軟性のある管を
  • 3:33 - 3:35
    足の動脈から挿入します
  • 3:35 - 3:39
    閉塞物に辿り着くまで
    巧みに操ります
  • 3:39 - 3:41
    このカテーテルに
    リトリーバー（血栓回収機器）を通します
  • 3:41 - 3:46
    リトリーバーは 閉塞部を通過すると
    展開され血栓を絡めます
  • 3:46 - 3:51
    それからカテーテルを引き抜くと
    血栓が回収されます
  • 3:51 - 3:53
    これらの治療は
    脳の機能を失わないために
  • 3:53 - 3:55
    できるだけ早いうちに行う必要があります
  • 3:55 - 4:00
    つまり 誰かが脳卒中を起こしたら
    素早く察知することです
  • 4:00 - 4:01
    その見分け方は？
  • 4:01 - 4:04
    素早く３つのコトを確認してください
  • 4:04 - 4:07
    １．微笑んでもらう
  • 4:07 - 4:11
    歪んだ口や 顔面下垂は
    筋力低下の現れです
  • 4:11 - 4:14
    ２．両腕を挙げてもらう
  • 4:14 - 4:20
    片腕が下がる場合
    その腕力の低下も 脳卒中のサインです
  • 4:20 - 4:24
    ３．簡単な単語や文を
    繰り返し言ってもらう
  • 4:24 - 4:27
    発話が不明瞭だったり
    奇妙な場合は
  • 4:27 - 4:31
    脳の言語領域が
    酸欠状態であることを意味しています
  • 4:31 - 4:37
    これは「FASTテスト」と呼ばれ
    Tは時間を表します
  • 4:37 - 4:42
    これらの症状が１つでも見られたら
    ただちに救急車を呼びましょう
  • 4:42 - 4:45
    命は治療開始の早さにかかっています
Title:
脳卒中では何が起きているのか？ ― バイバーブ・ゴスワミ
Description:

２秒に１人、世界のどこかで脳卒中を発症しています。６人に１人は、一生のうちに脳卒中になります。脳卒中は、脳細胞から酸素を奪います。最も多い死因の１つであり、予防可能な障害の中では主な原因となっています。しかし、そもそも何が脳卒中を引き起こすのでしょうか？医師にできる治療は
どういうものでしょう？バイバーブ・ゴスワミが私たちを体内へと導き、解説します。

講師：バイバーブ・ゴスワミ、アニメーション：Artrake Studio
このビデオの教材：https://ed.ted.com/lessons/what-happens-during-a-stroke-vaibhav-goswami
more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
05:00

Japanese subtitles

Revisions

Our website uses cookies for analysis purposes.