文学芸術としての演劇の台頭 ― ミンディー・プロッケルマン
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0:18 - 0:2011~12世紀には
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0:20 - 0:22ほとんどの英国の一般民衆は
読み書きができませんでした -
0:22 - 0:24聖書を学ぶ術がなかったので
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0:24 - 0:27聖職者たちは創意工夫を凝らした
解決法を考え付きました -
0:27 - 0:29聖書のお話をもとにした劇を作って
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0:29 - 0:32読み書きのできない人々も
学べるようにしようというのです -
0:32 - 0:33こうした劇は神秘劇と呼ばれ
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0:33 - 0:36神の御言葉の神秘を
描いたものでした -
0:36 - 0:37時を同じくして
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0:37 - 0:39聖職者たちは
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0:39 - 0:40聖人についての劇を発展させ
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0:40 - 0:42これらは奇跡劇と呼ばれました
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0:42 - 0:43当初は
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0:43 - 0:45聖職者が聖書のお話を
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0:45 - 0:47大聖堂前の階段で演じました
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0:47 - 0:49観客の反応が大変良かったので
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0:49 - 0:51まもなく 街中に出て行って
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0:51 - 0:53広場で演じるようになりました
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0:53 - 0:55移動できる山車に各場面を乗せて
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0:55 - 0:57列をなすことで
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0:57 - 0:59物語の流れを表現し
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0:59 - 1:00これにより観客は
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1:00 - 1:01創世記から黙示録まで
目にすることができました -
1:01 - 1:02創世記から黙示録まで
目にすることができました -
1:02 - 1:04野外劇の行進と呼ばれる
これらの山車は -
1:04 - 1:07車輪のついた大きな箱のようでした
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1:07 - 1:08それぞれが2階建てです
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1:08 - 1:101階部分はカーテンが閉められ
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1:10 - 1:13衣装や小道具
身支度などに用いられました -
1:13 - 1:16上の部分が演技が行われる舞台です
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1:16 - 1:19観客はあちこちの街角に集い
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1:19 - 1:21野外劇の行進は
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1:21 - 1:24村人たちが物語全体を見るまで
巡回しました -
1:24 - 1:26やがて 聖職者だけでは足りず
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1:26 - 1:28より多くの役者が必要になりました
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1:28 - 1:2913世紀までには
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1:29 - 1:31異なるギルド (職人組合) が
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1:31 - 1:34物語の異なる部分を
演じるようになりました -
1:34 - 1:35どの部分を演じるかは
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1:35 - 1:37ギルドの職務内容を反映していました
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1:37 - 1:40たとえば 大工のギルドは
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1:40 - 1:41「ノアの方舟」のお話を演じ
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1:41 - 1:44パン屋のギルドは「最後の晩餐」を
演じるなどです -
1:44 - 1:46肉屋のギルドによって
「キリストの磔刑」の場面が -
1:46 - 1:50演じられたらどうなる思いますか?
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1:50 - 1:51そう 聖職者がいないと
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1:51 - 1:53劇はやがて聖書の本来のお話から
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1:53 - 1:55変化し始めたのです
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1:55 - 1:5814世紀末までには 新しい演劇―
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1:58 - 2:01道徳劇と呼ばれる演劇が発展しました
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2:01 - 2:01「信仰」
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2:01 - 2:02「真実」
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2:02 - 2:02「慈愛」
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2:02 - 2:03「善き行い」が
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2:03 - 2:05それぞれ舞台の登場人物となったのです
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2:05 - 2:07同時に 徳に相対するもの―
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2:07 - 2:08「偽り」
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2:08 - 2:09「強欲」
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2:09 - 2:10「世俗的な肉体」
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2:10 - 2:11「悪魔」などが
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2:11 - 2:13敵役となりました
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2:13 - 2:15道徳劇は寓話的な物語で
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2:15 - 2:19登場人物が魂の支配をめぐって戦います
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2:19 - 2:21観客は道徳的でない悪役たちを好み
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2:21 - 2:23また役者たちと
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2:23 - 2:25やり取りをするよう促されました
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2:25 - 2:26腐った食べ物を投げつけたり
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2:26 - 2:29他の観客と取っ組み合いの
けんかになったりするのも -
2:29 - 2:31よくあることでした
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2:31 - 2:32悪魔を演じる役者は
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2:32 - 2:34観衆の間を歩き回り
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2:34 - 2:36無防備な観客を
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2:36 - 2:39ドラゴンの口として表された地獄に
突き落としました -
2:39 - 2:41道徳的な聖書のお話が
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2:41 - 2:44粗野で 時に滑稽なお話に
変形して行きました -
2:44 - 2:47聖職者が「不道徳はいけない」と
教えようとしていたことを考えると -
2:47 - 2:50道徳劇が 実際には道徳よりも
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2:50 - 2:54悪徳の方を人気にしてしまったのは
何と皮肉でしょう -
2:54 - 2:5615世紀半ばまでに
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2:56 - 2:58教会はこうした演劇を追放し始めました
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2:58 - 3:00町の憲章によって 劇場は
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3:00 - 3:03町の城壁の外に
作られねばならないと決められました -
3:03 - 3:04もっとも古い劇場のひとつは
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3:04 - 3:06野外劇の行進の大型版のように
建てられました -
3:06 - 3:08何段にもなった客席が
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3:08 - 3:11舞台前の芝生のスペースを
取り囲んでいました -
3:11 - 3:12見覚えがありますか?
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3:12 - 3:14若きウィリアム・シェイクスピアは
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3:14 - 3:16この劇場でその技術を学び
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3:16 - 3:19その劇場はやがてグローブ座と
名づけられました -
3:19 - 3:22中世の道徳劇を経て
ルネサンスの劇作家は -
3:22 - 3:23人間の内なる葛藤や
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3:23 - 3:25良心を題材とするようになりました
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3:25 - 3:28そして このようにして演劇は
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3:28 - 3:30文学芸術の一形態として生まれたのです
- Title:
- 文学芸術としての演劇の台頭 ― ミンディー・プロッケルマン
- Description:
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文字の読み書きができない多くの一般民衆という問題に直面した11世紀の英国の聖職者らは、聖書の言葉を広めるべく劇を作りました。最終的に、劇は教会を出て街中で演じられるようになりました。ミンディー・プロッケルマンが、神秘劇から道徳劇、そして最終的にシェイクスピアに至るまで演劇が発展した過程をたどります。
講師: ミンディー・プロッケルマン
アニメーション: ジョニー・チュウ
*このビデオの教材: http://ed.ted.com/lessons/the-emergence-of-drama-as-a-literary-art-mindy-ploeckelmann - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 03:47
Moe Shoji approved Japanese subtitles for The emergence of drama as a literary art - Mindy Ploeckelmann | ||
Eriko Tsukamoto edited Japanese subtitles for The emergence of drama as a literary art - Mindy Ploeckelmann | ||
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