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期待とは正反対の状況、アイロニー(皮肉) / クリストファー・ワーナー

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    思い浮かべて下さい
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    あなたは友人とシットコムを見ています
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    生意気な脇役が四段重ねの
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    ウエディングケーキを
    運んでいますが
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    転けてしまって
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    転けてしまって
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    顔面からケーキへダイブ
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    あなたの友人は笑い転げて 言います
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    「ばかみたい!ほんと皮肉だね!」
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    さてさて あなたは どうしますか?
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    一緒になって笑い転げて
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    この悲しくも誤った「皮肉」の
    使い方を見過ごす?
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    もしくは 危険を冒して
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    「皮肉」の本当の意味を
    説明しますか?
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    私なら後者を選びますね
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    不幸にして 皮肉という単語は
    完全に誤解されています
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    皮肉という言葉は
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    おかしな場面、偶然が起きた時に
    誤った意味で使われがちです
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    もちろん 皮肉は大抵
    滑稽ではありますが
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    それは皮肉である条件ではありません
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    皮肉というのは 予想されていたことと
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    全く 逆のことが
    起こった場合にのみ成立します
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    結果 A を予期していて
    結果 B が起これば
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    これは皮肉ですね
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    それでは先程の
    どたばた劇に戻りましょう
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    誰かが 一人では運べないようなものを
    バランスを取りながら
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    慎重に運んでいる最中に
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    転けてしまえば 大混乱です
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    これはおかしいですが
    皮肉ではありません
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    実を言えば 巨大なケーキを
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    一人で運ぶ人は転けると
    予想していませんでしたか?
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    そこで 転んでも
    予想と結果は同じなので
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    これは皮肉ではない
    ということになります
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    しかし この脇役が1996年
    アトランタオリンピックの
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    ケーキ運び競技で獲得した
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    金メダルを首から
    下げていたらどうでしょう?
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    ケーキ運びのプロだったら
    どうでしょうか?
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    そうすれば 巨大なケーキを
    運んでいたとしても
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    「こいつなら できるだろう」という
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    合理的な期待がわくかもしれませんね
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    さてこの合理的な期待が
    覆されたとき つまり彼が転ぶと
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    これこそが 皮肉というやつです
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    別の例を挙げましょう
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    あるお年寄りがテクスティングと
    ブログをしています
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    「お年寄り」というと
    色々なイメージが浮かびますよね
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    「お年寄り」というと
    色々なイメージが浮かびますよね
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    テクノロジーに疎いか
    もしくは興味がない
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    パソコンは
    電源をつけるだけで一苦労
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    80年代の煉瓦のような
    携帯を持ってる 等々
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    それでネットも使えず
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    テクノロジーとは無関係
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    テクスティングもブログも
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    できないと予想されます
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    「こういった最新技術は 若い頃には
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    ありもしなかったんだ」
    という声が聞こえてきそうです
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    ですから おばあちゃんが
    スマートフォンを取りだして
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    入れ歯とか
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    孫の写真をアップしていれば
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    合理的期待が裏切られたことになり
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    これで皮肉が成立したことになります
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    これが皮肉なのです
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    ケーキを落とすのは
    皮肉ではないかもしれませんが
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    皮肉が起こりうる状況は
    至るところに潜んでいます
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    実際に 本当の皮肉を
    探してみませんか?
Title:
期待とは正反対の状況、アイロニー(皮肉) / クリストファー・ワーナー
Speaker:
Christopher Warner
Description:

多くの人が何気なく「皮肉(ironic)」だという場面を実際に分けている条件とは、それが「跳ぶ」のか、「弾む」のかということです。クリストファー・ワーナーが、「皮肉」に対する誤った解釈の訂正を目指します。皮肉というのは、期待と正反対であって初めて成立するものです。
(先生 クリストファー・ワーナー、アニメーション ベン・ピアス)
※このビデオの教材がed.ted.comにあります
http://ed.ted.com/lessons/situational-irony-the-opposite-of-what-you-think-christopher-warner

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
03:12

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