Return to Video

cdn.media.ccc.de/.../wikidatacon2019-15-eng-Keynote_Questioning_Wikidata_hd.mp4

  • 0:01 - 0:03
    [基調講演 : ウィキデータに問う]
  • 0:03 - 0:06
    [オス・キーズ]
  • 0:06 - 0:08
    テスト中です
  • 0:08 - 0:10
    聞こえますか?
  • 0:10 - 0:12
    良かった
    どうしてスピーチの時
  • 0:12 - 0:14
    最初に聞こえるかって
    尋ねるんでしょうか
  • 0:14 - 0:16
    聞こえなかったら
    返事のしようがないですよね
  • 0:16 - 0:18
    (笑)
  • 0:18 - 0:21
    オスです
  • 0:21 - 0:24
    ワシントン大学の
    博士課程の学生です
  • 0:24 - 0:26
    このスライドによると
  • 0:26 - 0:30
    ジェンダー、インフラ、カウンター・パワー
    について研究しています
  • 0:30 - 0:37
    この説明が 明示的かつ繊細な
    思慮深い学術的な表記であり
  • 0:37 - 0:40
    総花的な表現ではないと
    思い込んでください
  • 0:40 - 0:42
    なぜなら 私は
    種々雑多なことを研究しており
  • 0:42 - 0:46
    数語で全てを説明することは
    難しいんです
  • 0:47 - 0:48
    でも 私が研究しているものは主に
  • 0:48 - 0:52
    知識のシステムが
    世界の仕組みについて
  • 0:52 - 0:54
    特定のアイディアを強制すること
  • 0:54 - 0:56
    それから ジェンダーに着目した
  • 0:56 - 0:58
    権力の特別な関係です
  • 0:59 - 1:01
    また 私は元ウィキペディア人です
  • 1:01 - 1:03
    15年間エディターとして働きました
  • 1:03 - 1:06
    多分そこで知識の性質についての
    関心が始まりました
  • 1:07 - 1:10
    ここに招待されて本当に嬉しく
  • 1:10 - 1:13
    皆さんと一緒にいることに感謝してます
  • 1:13 - 1:15
    特にジェームズ・フォレスターさん
  • 1:15 - 1:17
    私のパスポート更新申請書に
  • 1:17 - 1:20
    副署名する資格を持っている唯一の人物です
  • 1:21 - 1:23
    パスポート期限は迫ってて
    焦ってるんです
  • 1:23 - 1:24
    (笑)
  • 1:24 - 1:26
    シアトルに引っ越し
    全て上手く行ってたのに
  • 1:26 - 1:28
    そこに英国政府が
  • 1:28 - 1:32
    元神父か
    公僕または議員で
  • 1:32 - 1:33
    私を最低2年間知っている人物に
  • 1:33 - 1:35
    書類を送れと言ってるんです
  • 1:35 - 1:37
    簡単ですよね
  • 1:37 - 1:38
    (笑)
  • 1:38 - 1:40
    とにかく
  • 1:40 - 1:44
    私は多くの時をー
  • 1:45 - 1:46
    年月をー
  • 1:46 - 1:49
    と言うと年取った気がするので
    嫌なんですがー
  • 1:49 - 1:52
    知識の性質と
  • 1:52 - 1:53
    知識の概念に
    費やして来ました
  • 1:53 - 1:55
    それに基づきここで
  • 1:55 - 1:57
    ウィキデータというものが
  • 1:57 - 2:01
    私のような経歴と研究課題を持つ人物にとり
    どのように見えるかご説明します
  • 2:02 - 2:05
    ウィキデータそのものについては
    余り時間は費やしません
  • 2:05 - 2:08
    皆さんはすでに
    ここで24時間にわたり
  • 2:08 - 2:10
    脳みそに大量に注入されて
  • 2:10 - 2:12
    十分ご理解されているでしょう
  • 2:12 - 2:13
    巨大な語義データの格納場所で
  • 2:13 - 2:15
    機械が読み込める知識を
  • 2:15 - 2:17
    一元化して提供するものです
  • 2:17 - 2:19
    どのように見えるかと言うと
  • 2:19 - 2:24
    プロパティと文に関連した
    項目のシリーズの形になります
  • 2:24 - 2:27
    「リンゴ」という項目は
    「果物」というプロパティを持ちます
  • 2:27 - 2:28
    だと思います
  • 2:28 - 2:30
    というのは
    ウィキですから
  • 2:30 - 2:33
    リンゴが果物か否か
    編集争いが続いているでしょう
  • 2:33 - 2:36
    50人が合計300アカウントを持ってて
  • 2:36 - 2:38
    長年争ってるかも知れません
  • 2:38 - 2:41
    この時点で ウィキデータで
    リンゴという言葉を使うと
  • 2:41 - 2:44
    あなたは即座に締め出されます
  • 2:44 - 2:46
    あなたは実は
    多重アカウントホルダーで
  • 2:46 - 2:49
    論争のどちらか側のアカウントを
    運営していると疑われるからです
  • 2:50 - 2:52
    その結果
  • 2:52 - 2:54
    ウィキデータは
    分類システムでもあるわけです
  • 2:54 - 2:57
    世界を分類して整理する方法です
  • 2:57 - 3:00
    モノや人物や概念は
  • 3:00 - 3:04
    ウィキデータの項目を持つ価値が
    あるかどうかにより分類されます
  • 3:04 - 3:05
    それか果物か否か
  • 3:06 - 3:07
    それぞれのケースで
  • 3:07 - 3:08
    一連の基準が適用され
  • 3:08 - 3:11
    そのモノが持つべきプロパティと
  • 3:11 - 3:13
    そのプロパティの値
  • 3:13 - 3:15
    そして そのモノ同士の
    関連性が決定されます
  • 3:15 - 3:18
    だからウィキデータは実際は
  • 3:18 - 3:20
    普遍的な分類システムを構築する試みなんです
  • 3:22 - 3:26
    分類システムは
    結構詳しく研究されています
  • 3:26 - 3:29
    興味があれば是非読むようお勧めする
  • 3:29 - 3:32
    重要な研究として
    「モノの分類法」という本があります
  • 3:32 - 3:36
    ジェフ・バウカーと
    スーザン・リー・スターの共著で
  • 3:36 - 3:39
    理想的な世界では
  • 3:39 - 3:41
    分類システムは
  • 3:41 - 3:44
    普遍的なものであれ
    特定の分野のものであれ
  • 3:44 - 3:46
    3つの特性があります
  • 3:46 - 3:50
    1つ目の特性は 一貫した特定の原理に
    従い運営されていることです
  • 3:50 - 3:52
    一貫したパターンで
  • 3:52 - 3:55
    それぞれの分類項目に何が
    なぜ入るべきか決まっています
  • 3:56 - 3:59
    2つ目としては 全ての分類項目は
    お互いに排他的であるということ
  • 3:59 - 4:02
    3つ目は
    そのシステムは完全であること
  • 4:02 - 4:05
    表わしているものを全て
    含んでいる必要があります
  • 4:05 - 4:07
    でも システムにフィットする
    全てのモノが
  • 4:07 - 4:09
    分類されている必要はありません
  • 4:09 - 4:13
    まだ分類されていないモノが
  • 4:13 - 4:15
    登場した場合に
  • 4:15 - 4:16
    一貫したメカニズムに基づき
  • 4:16 - 4:19
    データベースに追加されるべきか否か
  • 4:19 - 4:21
    どのように表現されるべきか等
  • 4:21 - 4:22
    決まっていればいいんです
  • 4:23 - 4:26
    ただし1つ
    小さいながら問題があります
  • 4:27 - 4:29
    「これらの簡単な要件を満たす
  • 4:29 - 4:32
    実際の分類システムは存在せず
  • 4:32 - 4:34
    将来的にもあり得ないだろう」
    と言ってます
  • 4:34 - 4:35
    別の言い方をすれば
  • 4:35 - 4:37
    全ての分類システムは
    失敗するということです
  • 4:38 - 4:41
    全ての分類システムには
    ギャップや例外が存在します
  • 4:42 - 4:45
    全てのシステムについて当然
    同様のことが言えます
  • 4:45 - 4:47
    コーディングや
  • 4:47 - 4:49
    何らかの環境のもとで働いたり
  • 4:49 - 4:52
    勉強したり
    現実世界で生活をしていれば
  • 4:52 - 4:54
    最後まできちんと考え抜いて
  • 4:54 - 4:58
    デザインされたものは
    何一つないことを良く知っています
  • 4:58 - 5:02
    問題は 例えば分類やその他のシステムを
  • 5:02 - 5:03
    世に紹介し
  • 5:03 - 5:07
    力と権威を与え
    既に力と権威を持つ
  • 5:07 - 5:09
    他のシステムと統合すると
  • 5:09 - 5:14
    そのシステムもいずれ崩壊する訳ですが
    その結果に影響を受けます
  • 5:14 - 5:20
    既存の権力関係を強めたり弱めたり
  • 5:20 - 5:22
    人を傷つけたりするという影響です
  • 5:22 - 5:25
    要するに普遍的な分類システムは
  • 5:25 - 5:29
    いずれ失敗が約束されているだけでなく
    人を必ず傷つける運命にあるのです
  • 5:30 - 5:32
    だから その構造は
  • 5:32 - 5:37
    結局は倫理的 そして政治的な
    選択により決まりますー
  • 5:38 - 5:39
    誰が傷つくか?
    どれくらい?
  • 5:39 - 5:42
    人が怪我をしたらどうするか?
  • 5:42 - 5:45
    これらの選択は
    現実的な結果を伴います
  • 5:48 - 5:52
    だから 選択をする際には得てして
    直面する事実は
  • 5:52 - 5:54
    歴史上全ての人々にとり真実である
  • 5:54 - 5:56
    機械で簡単に読み込み可能な
  • 5:56 - 5:59
    唯一の解釈が存在することは
    極めて稀であるということです
  • 5:59 - 6:00
    世界の全てのものは
  • 6:00 - 6:03
    色々な時代の 色々な人にとり
    色々な文脈のもとで
  • 6:03 - 6:07
    複数の意味と象徴
    そしてニュアンスを持ちます
  • 6:07 - 6:10
    でも 分類システムをデザインし
    実装することー
  • 6:10 - 6:12
    一貫した原理を持ち
  • 6:12 - 6:15
    話題にのぼるもの全てを網羅していると
  • 6:15 - 6:17
    主張できるシステムをデザインするには
  • 6:17 - 6:21
    その複雑さを減らすことが必要です
  • 6:21 - 6:25
    そのモノの意味が何であるか決断したり
  • 6:25 - 6:27
    可能な意味の選択肢が
  • 6:27 - 6:30
    どんな順序で提示されるべきか
    決断する必要があります
  • 6:31 - 6:32
    その結果
  • 6:32 - 6:36
    どうしても ある声を静めたり
    ある声を高めたりすることになります
  • 6:36 - 6:38
    これも何らかの結果を伴います
  • 6:38 - 6:40
    この複雑さと文脈
  • 6:40 - 6:44
    その削減と結果が何を意味するか
    ご理解いただくため
  • 6:44 - 6:47
    ウィキデータそのものから
    幾つか例をお見せします
  • 6:48 - 6:50
    私が選んだ例は
    ジェンダー関係のものです
  • 6:50 - 6:54
    ジェンダーは仕事上 そして
    個人的にも大変興味あるトピックなので
  • 6:55 - 6:59
    まず最初に 性転換症から説明します
  • 6:59 - 7:01
    次のように定義されています
  • 7:01 - 7:03
    「個人が自身の生理的な性と不一致な
  • 7:03 - 7:07
    または文化的に関連づけられない
    ジェンダーと自身を同一視する状態」
  • 7:08 - 7:10
    反論の余地はないでしょうねー
  • 7:10 - 7:12
    いま待てよ
    病気として分類されている
  • 7:12 - 7:15
    しかも精神病とされている
  • 7:16 - 7:19
    皆さんもひどいと思われるでしょうが
  • 7:19 - 7:20
    この記述が正しいか正しくないか
  • 7:20 - 7:24
    という単純な問題じゃないですね
  • 7:25 - 7:29
    「正しいけど でも...」
    という分類に入るでしょう
  • 7:29 - 7:33
    性転換症というは病気の一種でしょうか
  • 7:33 - 7:36
    技術的に言えば正しいです
  • 7:36 - 7:39
    性転換症が
    国際疾病分類法(ICD)バージョン10の
  • 7:39 - 7:42
    項目名であるという観点からは
    そうなります
  • 7:43 - 7:46
    でも 我々は複雑性とニュアンスを
    付加するべきです
  • 7:46 - 7:51
    ICDは文字通り
  • 7:51 - 7:54
    人間の怪我や死に
    何等かの形で関与する
  • 7:54 - 7:58
    世界中の病気全てを分類したものです
  • 7:58 - 8:03
    実際 ICDに項目のない原因で
    死ぬことは違法なんです
  • 8:03 - 8:05
    (笑)
  • 8:05 - 8:07
    多くのことが掲載されていますが
  • 8:07 - 8:09
    性転換症も載っているので
  • 8:09 - 8:11
    病気として分類するわけです
  • 8:11 - 8:14
    病気の分類に含まれているのですから
  • 8:14 - 8:17
    ICDが病気として項目として
    掲載しているものには
  • 8:17 - 8:19
    他にはこんなものがあります
  • 8:20 - 8:23
    PA80 間違って銃に打たれた
  • 8:24 - 8:28
    PA40.0 船から落ちて溺れて死亡
  • 8:28 - 8:30
    (笑)
  • 8:30 - 8:35
    PA41.1 船から落ちて
    船に被害を与えてから溺れて死亡
  • 8:35 - 8:37
    (笑)
  • 8:37 - 8:40
    PA40.1 船から落ちて
  • 8:40 - 8:41
    船に被害は与えず
  • 8:41 - 8:43
    溺れなかったが
  • 8:43 - 8:44
    何かが原因で死亡
  • 8:44 - 8:45
    (笑)
  • 8:46 - 8:49
    最後にQD50 貧困
  • 8:49 - 8:50
    (笑)
  • 8:50 - 8:54
    皆さんの中で
    船から落ちたことがある方は
  • 8:54 - 8:57
    残念ながら病気を持ってることになるので
  • 8:57 - 8:59
    医者に相談した方が良いでしょう
  • 8:59 - 9:01
    何科の先生かは分かりませんが
  • 9:01 - 9:04
    精神科医かも知れませんが
    どうでしょう
  • 9:06 - 9:08
    病気だと分かりました
  • 9:08 - 9:11
    専門は精神科でしょうか?
  • 9:11 - 9:14
    ある意味合ってます
  • 9:14 - 9:16
    精神科医とは
  • 9:16 - 9:19
    性別違和症候群を診断することができます
  • 9:19 - 9:21
    自身の性別感覚と
  • 9:21 - 9:24
    身体的または他者が認識する性別が
    一致しない状態を指します
  • 9:25 - 9:26
    ここでも文脈が大切です
  • 9:26 - 9:29
    例えば 精神科医が診断はしますが
  • 9:29 - 9:31
    その治療法はまったく
  • 9:31 - 9:32
    精神医学的ではないんです
  • 9:32 - 9:34
    専門はむしろ
  • 9:34 - 9:38
    ホルモン治療とか
  • 9:38 - 9:42
    整形外科またはパーソナル・ショッパーと
    した方が近いかも知れません
  • 9:42 - 9:46
    これらはいずれも患者の人生の方向性に
    何らかの影響を与えるものです
  • 9:46 - 9:48
    でも分類上掲載されていません
  • 9:50 - 9:52
    もう1つ便利そうな知識があります
  • 9:52 - 9:54
    実はICD10は
  • 9:54 - 9:57
    古い国際疾病分類法であり
  • 9:57 - 10:01
    今のICD11には
    性転換症は掲載されておらず
  • 10:01 - 10:04
    病気として分類されていません
  • 10:04 - 10:08
    ここで私が言いたいことは
    ウィキデータが古い情報を含んでいるとが
  • 10:08 - 10:11
    誤った情報も含んでいることではなく
  • 10:11 - 10:14
    情報に基づき構築されたステートメントは
  • 10:14 - 10:17
    必然的に除外した情報も反映しており
  • 10:17 - 10:18
    その結果除外されたものが
  • 10:18 - 10:21
    リスクとなり得るということです
  • 10:21 - 10:25
    この項目に含まれていた情報を
    ひとつ構文にしてみると
  • 10:25 - 10:30
    「性転換症は精神的な疾病である」となります
  • 10:30 - 10:34
    今まで述べたような色々な複雑性を
    排除しています
  • 10:34 - 10:36
    しかし より大きな問題は
    それが既存の説明や情報と
  • 10:36 - 10:40
    いかに絡み合い
    共鳴するかという点です
  • 10:40 - 10:43
    例えば 性転換症が病気であるという考えです
  • 10:43 - 10:49
    ICDがなぜ 性転換症を病気として
    掲載しなくなったか分かりますか?
  • 10:50 - 10:51
    2つ理由があるんです
  • 10:51 - 10:56
    1つ目は 性転換症を病気と呼ぶことが
    正確ではないからです
  • 10:56 - 10:59
    病気であることの定義を満たさないのです
  • 11:00 - 11:03
    実際 性転換症に関連した項目が
  • 11:03 - 11:07
    ICDに残っているとしたら
    その唯一の理由は
  • 11:07 - 11:12
    生理学的または精神医学的な観点ではなく
  • 11:12 - 11:14
    純粋なプラグマティズムによるものです
  • 11:14 - 11:16
    掲載をやめてしまうと
  • 11:16 - 11:18
    米国みたいな国の保険会社は
  • 11:18 - 11:21
    性転換症に関する治療費用を
  • 11:21 - 11:24
    保障しなくなるからです
  • 11:24 - 11:26
    2つ目の理由は
  • 11:27 - 11:30
    病気として分類されるものを
  • 11:30 - 11:33
    患うことに伴う偏見は深刻なもので
  • 11:33 - 11:36
    性転換症を病気として分類することにより
  • 11:36 - 11:37
    しかも精神病とすることにより
  • 11:37 - 11:39
    性転換症の人に対し
    長年持たれて来た
  • 11:39 - 11:42
    憶測や誤った思い込みが
    増幅されてしまうのです
  • 11:42 - 11:44
    憶測や思い込みは強力なものです
  • 11:44 - 11:47
    病気なんだから性転換症の人は
    何かおかしいんだろう
  • 11:47 - 11:50
    治す必要があるだろうとか
  • 11:50 - 11:51
    精神的な症状なら
  • 11:51 - 11:55
    性転換症の人は症状がなくなるよう
    セラピーを受けるべきだとか
  • 11:55 - 11:59
    すなわち ステートメントが真実であっても
    謝りであっても
  • 11:59 - 12:02
    その複雑性と文脈性を剥ぎ取ることにより
  • 12:02 - 12:05
    人々は自分が認識する定義に
    当てはめてしまうんです
  • 12:07 - 12:10
    その結果 中立的で客観的な
    分類システムには至りません
  • 12:10 - 12:13
    転向療法みたいなものに
    繋がってしまうんです
  • 12:13 - 12:17
    性行為をした後に相手が
    性転換症と知って
  • 12:17 - 12:20
    相手を撲殺しても違法行為ではない
  • 12:20 - 12:22
    なぜなら相手は何かが
    おかしかったからだとか
  • 12:22 - 12:27
    こんな行為をしても
    道理があったからだとなるのです
  • 12:30 - 12:33
    この問題をもっと正確に説明してみます
  • 12:33 - 12:37
    ウィキデータの枠にはめるのが
    難しいのです
  • 12:38 - 12:41
    ウィキデータに入れられないため
  • 12:41 - 12:43
    情報をそぎ落とすことにより
    複雑性を失ってしまい
  • 12:43 - 12:48
    非常に危険な概念が再び補強される
    リスクが高まるのです
  • 12:50 - 12:52
    別の例を
    やはりジェンダーの観点で見てみましょう
  • 12:52 - 12:54
    ノンバイナリーの項目の問題です
  • 12:56 - 12:58
    ウィキデータによると
  • 12:58 - 13:00
    ノンバイナリーとは
  • 13:00 - 13:03
    男性にも女にも限定されない範囲に
    存在するジェンダーです
  • 13:03 - 13:07
    「何々としても知られる」としていることも
    問題があると感じてますが
  • 13:07 - 13:09
    それが一番重要な問題ではなく
  • 13:09 - 13:10
    ここで重要な点は
  • 13:10 - 13:15
    このページのどこにも
    性転換症についても記述がないのです
  • 13:15 - 13:19
    性転換症の女性についての項目を見ると
  • 13:19 - 13:22
    「性転換症の男性の反対」と書いてあります
  • 13:22 - 13:24
    そして性転換症の男性の項目を見ると
  • 13:24 - 13:27
    「性転換症の女性の反対」と書いてあるんです
  • 13:27 - 13:29
    この項目には
  • 13:29 - 13:33
    性転換症の人に関する記述は
    一切ないのです
  • 13:33 - 13:36
    ノンバイナリーな人と性転換症の人が
  • 13:36 - 13:39
    完全に切り離されて区別されて
    しまっているんです
  • 13:40 - 13:44
    こんなことにこだわるのは
    衒学的と思われるかも知れませんが
  • 13:44 - 13:48
    とても有用な例なんです
    2つの理由があります
  • 13:48 - 13:53
    1つ目は ノンバイナリーな人が
    性転換症についてどう感じているかについて
  • 13:53 - 13:55
    大いに議論があるということです
  • 13:56 - 14:00
    ノンバイナリーの人は性転換症であると
    自覚する場合もあればない場合もあります
  • 14:02 - 14:04
    だから この人々を一括りにして
  • 14:04 - 14:07
    分類上の判断するのは難しいのです
  • 14:09 - 14:13
    他の人は 理由はまちまちですが
    ノンバイナリーは性転換症ではないと言います
  • 14:13 - 14:16
    あるいは
    逆にノンバイナリーは性転換症だと言います
  • 14:18 - 14:20
    どこかの時点で決断する必要があります
  • 14:20 - 14:22
    この項目はどう分類すれば良いでしょうか?
  • 14:22 - 14:24
    どんな属性と関連付ければ良いのでしょうか?
  • 14:26 - 14:28
    でもウィキデータでそれをするのは大変です
  • 14:28 - 14:31
    必然的にプラットフォームの構造が
  • 14:31 - 14:33
    カテゴリー型で硬直的なので
  • 14:33 - 14:37
    ある人には関連しているが
    他の人には関連しておらず
  • 14:37 - 14:41
    政治的にも紛糾しており
    良く考える必要があるとは言えないのです
  • 14:42 - 14:45
    頼るべき客観的事実がないんです
  • 14:45 - 14:48
    とても文脈的で複雑で
    議論が紛糾しています
  • 14:50 - 14:54
    では どうやって
    これをウィキデータにはめ込みますか?
  • 14:54 - 14:55
    誰か?
  • 14:58 - 14:59
    この単純化は
  • 14:59 - 15:03
    「情報が全部フィットしなかったから
    完璧じゃないのも仕方がない」
  • 15:03 - 15:04
    という問題だけでなく
  • 15:04 - 15:09
    既存の議論や既存の世界と合致することにより
  • 15:09 - 15:11
    深刻な被害を及ぼす可能性があるのです
  • 15:13 - 15:14
    過去からずっと
  • 15:14 - 15:18
    ノンバイナリーの人は性転換症ではないと
    みなされてきた歴史があります
  • 15:18 - 15:24
    性転換症とは何かということ
    また性転換症の人の扱い方に関する
  • 15:24 - 15:29
    全ての基礎となる
    権威ある医療や学術研究も同様でした
  • 15:30 - 15:36
    その結果 ノンバイナリーな人々は
    医療・地域社会への参加など
  • 15:37 - 15:41
    さまざまなサポートへの
    アクセスが断続されて来ました
  • 15:41 - 15:44
    実際 2013年までは
  • 15:44 - 15:47
    ノンバイナリーは絶対になることはないと
    されていたにも関わらず
  • 15:47 - 15:51
    性転換症の薬物治療を受けることはできました
  • 15:51 - 15:55
    薬物治療が欲しければ
    担当医に対し常に嘘をつき
  • 15:55 - 15:58
    ばれないことを祈るしかありませんでした
  • 16:00 - 16:03
    希望通りの診断が得られ
  • 16:03 - 16:06
    健康保険で費用をカバーしたり
  • 16:06 - 16:09
    国民健保でカバーできるようにするためは
  • 16:09 - 16:11
    男性か女性のどちらかになる必要があり
  • 16:11 - 16:13
    それ以外の選択肢はありませんでした
  • 16:14 - 16:18
    そして今 ノンバイナリーな存在に対する
    バッシングが増えています
  • 16:18 - 16:23
    私たちを脅威に感じたり
    奇異なものとみなすのです
  • 16:23 - 16:27
    性転換症の人たちと
    同じくらいの間存在してきたが
  • 16:27 - 16:30
    話題に上らなかっただけなのです
  • 16:31 - 16:32
    この結果何が起きるかと言うと
  • 16:32 - 16:37
    静寂が既存の概念を補強しているのです
  • 16:37 - 16:42
    例えばノンバイナリーは性転換症とは
    一切関係ないという思い込みです
  • 16:42 - 16:47
    そこから生まれ補強される議論は
    人々を治療から切り離し
  • 16:47 - 16:50
    人々を地域社会から隔絶します
  • 16:51 - 16:56
    ジェンダーについて
    まくしたてるのをやめる前に
  • 16:56 - 16:58
    ヒジュラについて話します
  • 16:58 - 16:59
    ウィキデータによると
  • 16:59 - 17:02
    ヒジュラは南アジアの文化圏の
    第3のジェンダーで
  • 17:02 - 17:05
    ノンバイナリーの派生クラスです
  • 17:06 - 17:07
    こういうことです
  • 17:07 - 17:12
    ヒジュラの人たちは 単純な男性・女性の
    バイナリーの範疇の外に存在してますが
  • 17:13 - 17:16
    ヒジュラで自分のことをノンバイナリーと
    定義する人は絶対いません
  • 17:16 - 17:19
    全然意味をなさないからです
  • 17:19 - 17:23
    西洋文化の文脈では
    ノンバイナリーな人は定義上
  • 17:23 - 17:24
    男でも女でもなく
  • 17:24 - 17:28
    その結果 性転換症の男性でもなく
    性転換症の女性でもないわけです
  • 17:29 - 17:31
    ヒジュラは性転換症の女性も含むし
  • 17:31 - 17:34
    インターセックスの人も皆含み
  • 17:34 - 17:38
    不妊症の人や
    ゲイの人々の多くを含みます
  • 17:38 - 17:41
    一方で性転換症の男性は含まず
  • 17:41 - 17:46
    ノンバイナリーで生まれた時に
    女性とされた人も含まれません
  • 17:47 - 17:48
    これはとても複雑で
  • 17:48 - 17:50
    このジェンダーの構造について説明する
  • 17:50 - 17:55
    本が出版されています
  • 17:55 - 17:56
    大事な点は
  • 17:56 - 17:59
    西洋のジェンダーに対する考え方を簡単に
  • 17:59 - 18:02
    他国ののジェンダーの概念に
    マッピングする方法はない点です
  • 18:02 - 18:05
    ヒジュラの人々を分類し
  • 18:05 - 18:10
    ノンバイナリーの派生クラスとするのは
  • 18:10 - 18:15
    多くのヒジュラが自分のことを
    そう見ていないという事実を無視しています
  • 18:16 - 18:19
    そして ヒジュラとノンバイナリーの定義は
  • 18:19 - 18:21
    全く相容れません
  • 18:23 - 18:24
    ここにも 悪影響が発生する
  • 18:24 - 18:27
    リスクがあります
  • 18:27 - 18:30
    なぜなら 西洋のジェンダーの概念は
  • 18:30 - 18:37
    頻繁にしかも長期にわたり世界に広まり
    多くの場合 暴力を伴って来ました
  • 18:37 - 18:40
    私たちには情報システムがあり
  • 18:40 - 18:43
    分類システムがあります
  • 18:43 - 18:44
    基準があります
  • 18:44 - 18:47
    歴史上も現在も戦争があります
  • 18:47 - 18:49
    西洋のやり方が
  • 18:49 - 18:52
    唯一優れたやり方だという考えや
  • 18:52 - 18:54
    最良で標準とされるべき方法で
  • 18:54 - 18:57
    皆が従うべきだという
    考え方が中心となってます
  • 18:57 - 19:01
    だから皆が仕方がなく
    世界を西洋的な知識の概念に
  • 19:01 - 19:04
    押し込めようとする
    大規模なプロジェクトに取り組む時ー
  • 19:04 - 19:08
    分類システムは
    普遍的にそう機能しますからー
  • 19:08 - 19:11
    全てが1つの一貫性のある
    スキーマにフィットする必要があります
  • 19:11 - 19:14
    それが暴力を誘発しているのです
  • 19:17 - 19:21
    私が延々と話して来た懸念や例に対し
  • 19:21 - 19:23
    こう反応されるかも知れません
  • 19:23 - 19:25
    「それがどうして重要な問題なのか」と
  • 19:25 - 19:29
    「ウィキデータが特定の議論に参加し
    承認したり否認したりすることが
  • 19:29 - 19:33
    どうして世界に影響を及ぼすのか?」と
  • 19:33 - 19:36
    第一の答えは
    重要じゃないというものです
  • 19:36 - 19:39
    重要だとすれば
    それは あなたがそう認めるからです
  • 19:39 - 19:42
    現在ウィキデータの
    標準的なアプローチは
  • 19:42 - 19:45
    機械で読み込み可能な形で
    知識を集めているというものですが
  • 19:45 - 19:46
    実は違うんです
  • 19:46 - 19:48
    それと同時に
  • 19:48 - 19:50
    何が含まれ何が含まれるべきでないか
  • 19:50 - 19:53
    知識がどう提示されるべきか
    判断しているのです
  • 19:53 - 19:56
    どの複雑さに掲載する価値があり
    どれはないか判断しています
  • 19:57 - 19:59
    その判断は倫理的でも政治的でもあり
  • 19:59 - 20:02
    プロジェクトを単に
  • 20:02 - 20:05
    百万の匿名のサルたちが
  • 20:05 - 20:07
    タイプライターを使って
    結果が得られると考えると
  • 20:07 - 20:09
    それについて会話することを不可能にします
  • 20:10 - 20:13
    ウィキデータの運営者とユーザー
    そして出資者たちは
  • 20:13 - 20:17
    中立でも客観的でもなく
    悪ではないが危険な
  • 20:17 - 20:20
    根本的に大切な判断を
  • 20:20 - 20:24
    していることを自覚する必要があります
  • 20:26 - 20:28
    もしこれらが倫理的で
  • 20:28 - 20:30
    政治的な判断だと認めた場合あなたは
  • 20:30 - 20:33
    「掲載されるものに意見がしたければ
  • 20:33 - 20:35
    貢献すればいいだろう」と言うかも知れません
  • 20:35 - 20:39
    周辺に追いやられたコミュニティーこそ
    多くを貢献します
  • 20:39 - 20:41
    クィアのコミュニティーは特に
  • 20:41 - 20:44
    すっと昔からテクノロジーの
    初期の採用者でありました
  • 20:44 - 20:48
    人々はただ
    ウィキデータに貢献すればいいんです
  • 20:48 - 20:52
    ヒジュラの人たちも
    アカウントを作成して
  • 20:52 - 20:56
    自分たちに関する項目が
    ノンバイナリーの派生クラスなのは
  • 20:56 - 20:58
    間違っていると主張すれば良いのです
  • 20:59 - 21:02
    でも 上手く行かないでしょう
  • 21:02 - 21:04
    ヒジュラはマイノリティーだからです
  • 21:04 - 21:06
    政治的・倫理的な判断が下される場合
  • 21:06 - 21:10
    その声や意見が抹殺されるのは
  • 21:10 - 21:12
    マイノリティーのものなんです
  • 21:12 - 21:14
    統計値を調べてみました
  • 21:14 - 21:17
    ウィキデータは2万人の
    エディターが活動してます
  • 21:17 - 21:21
    世界の人口は70憶ぐらいですね
  • 21:21 - 21:24
    その計算が嘘で
  • 21:24 - 21:28
    北極圏の下に潜むトカゲに支配された
    各国政府が
  • 21:28 - 21:31
    でっちあげていると
    信じてる場合は別でしょうが
  • 21:31 - 21:33
    だから今 大体
  • 21:33 - 21:34
    (聴衆1)違うんですか?
  • 21:34 - 21:36
    (笑)
  • 21:36 - 21:37
    正直に言います
  • 21:37 - 21:39
    ここ5年間米国に住んでて
  • 21:39 - 21:40
    学んだことがあれば
  • 21:40 - 21:45
    それは 人類の大部分を
    コントロールしようと考えるほど
  • 21:45 - 21:46
    大きな政府の集合体であれば
  • 21:46 - 21:51
    その事実を隠匿できるほどの
    能力は持っていないはずです
  • 21:51 - 21:52
    (笑)
  • 21:52 - 21:53
    多分3ヶ月でバレてしまうでしょう
  • 21:53 - 21:57
    どこかの勇敢な
    調査記者の発見によるものではなく
  • 21:57 - 21:59
    ある日 トカゲが一匹
  • 21:59 - 22:01
    人間の背広を着るのを忘れたまま
  • 22:01 - 22:03
    牛乳を1パック買いに
    お店に行ってしまうんです
  • 22:03 - 22:04
    (笑)
  • 22:04 - 22:08
    TikTokに動画撮影されて
    バレちゃうんです
  • 22:08 - 22:10
    (笑)
  • 22:11 - 22:14
    ウィキデータでは
    2万人のエディターが活動してますが
  • 22:14 - 22:17
    背広を来ていようがいまいが
  • 22:17 - 22:18
    トカゲは含まれていないでしょう
  • 22:19 - 22:21
    世界人口70億人のうち
  • 22:22 - 22:25
    ヒジュラの人々は百万人くらいいます
  • 22:25 - 22:27
    同じ比率と想定するとー
  • 22:27 - 22:31
    ヒジュラの人々は貧困に喘いでおり
  • 22:31 - 22:33
    信頼できるイーンターネット接続など
  • 22:33 - 22:36
    アクセス力への貧困の影響は
    ここでは無視するとしてー
  • 22:36 - 22:41
    2万人のウィキデータ・エディター
    全体の行為を
  • 22:41 - 22:44
    2.85人が翻す必要がある計算になります
  • 22:46 - 22:49
    余りありそうな話ではないですね
  • 22:52 - 22:54
    そこで皆さんはこう言うかも知れません
  • 22:54 - 22:57
    「じゃあ 他のウィキベース・インスタンスが
    あれば良いじゃないか
  • 22:57 - 23:00
    そういうものを作ることを
    目指してるんでしょ?」と
  • 23:00 - 23:03
    自分自身のウィキベースを
    自分の意見と
  • 23:03 - 23:06
    物事の分類法や
    優先順序 禁止事項などについて
  • 23:06 - 23:08
    自分の判断に基づいて設定することができます
  • 23:08 - 23:11
    何が知識であり どの情報が重要かという
    自分の基準に基づき
  • 23:11 - 23:13
    自分のサイトを構築することができるのです
  • 23:13 - 23:16
    人々は まさにそうするかも知れません
  • 23:16 - 23:19
    問題はウィキデータが結構重要視されていて
  • 23:19 - 23:24
    ウィキデータが下す判断が
    大きな影響力を持ってしまうことです
  • 23:24 - 23:26
    既に存在しているという事実があります
  • 23:26 - 23:29
    先行者利益があります
  • 23:29 - 23:31
    ウィキメディアのブランド力があります
  • 23:31 - 23:34
    Googleなどからの資金力もあります
  • 23:34 - 23:37
    他の機関とのリレーションを持ってます
  • 23:37 - 23:39
    ウィキデータの戦略が
  • 23:39 - 23:42
    博物館とのエンゲージメントと
    統合を計画すれば
  • 23:42 - 23:45
    ウィキデータにもっと
    データが集まるだけではなく
  • 23:45 - 23:49
    ウィキデータと
    そのユーザーの判断が
  • 23:49 - 23:52
    現実世界にもっと浸透し
  • 23:52 - 23:58
    データシステムの仕組みの標準と化し
  • 23:58 - 24:02
    他の領域を満たすための
    情報源となって行くのです
  • 24:04 - 24:07
    だから私は「悪じゃないけど危険」と
  • 24:07 - 24:10
    ウィキデータの分類システムを表現するのです
  • 24:11 - 24:12
    強調したいのは
  • 24:12 - 24:15
    ウィキデータそのものが
    悪とは思っていないということです
  • 24:16 - 24:19
    でも その危険性は広範囲に及び
  • 24:19 - 24:21
    きちんと対応されていないと思ってます
  • 24:21 - 24:23
    ジェンダーについてだけでも
  • 24:23 - 24:27
    3つの非常に簡単な事例をお見せしましたが
  • 24:27 - 24:32
    ウィキデータの項目に含まれる情報の
  • 24:32 - 24:39
    客観的な正確性のことは
    さて置いても
  • 24:39 - 24:43
    どの情報を掲載するかとか
    優先するかという判断が
  • 24:43 - 24:47
    世界の他の地域では重要な特定の議論や意見を
  • 24:47 - 24:52
    拡散したり封じ込めることにより
    世界中に被害を及ぼし得るのです
  • 24:53 - 24:54
    私がこれらの例を選んだのは
  • 24:54 - 24:58
    びっくりさせるためでも
  • 24:58 - 25:00
    特別だからではなく
  • 25:00 - 25:04
    単に あんなに狭い範囲のコンテンツで
  • 25:04 - 25:09
    幅広い暴力的システムへの示唆がある問題を
    たくさん見つけられるとすれば
  • 25:09 - 25:12
    他にどれくらい潜んでいるか
    考えて欲しかったんです
  • 25:14 - 25:17
    ウィキデータのゴールは
  • 25:17 - 25:19
    普遍的な分類システムですが
  • 25:19 - 25:22
    これらの危険性に対応しないと
  • 25:22 - 25:24
    最終的には多分ーいや絶対
  • 25:24 - 25:28
    中立な分類ではなく
  • 25:28 - 25:29
    強制に至るでしょう
  • 25:29 - 25:32
    「世界の仕組みはこうなってる
  • 25:32 - 25:33
    気に入らなかったとしても
  • 25:33 - 25:37
    我々の世界に順応せよ」となるのです
  • 25:39 - 25:42
    簡単な答えがあればいいんですが
  • 25:42 - 25:44
    持っていません
  • 25:44 - 25:45
    エンジニアリングから
  • 25:45 - 25:46
    学術部門に移ったことの
  • 25:46 - 25:48
    プラス面の1つでしょうね
  • 25:48 - 25:49
    色んなところに登壇して
  • 25:49 - 25:52
    「何もかもが複雑だ
  • 25:52 - 25:54
    誰か何とかしなければ
  • 25:55 - 25:57
    助成金頂けますか?」
    と言えばいいんです
  • 25:57 - 25:58
    (笑)
  • 25:58 - 26:00
    私が唯一できることは
  • 26:00 - 26:03
    バウカー博士とスター博士の
    結論を再度繰り返すのみです
  • 26:03 - 26:07
    結局はウィキデータ自身のことではなく
  • 26:07 - 26:08
    ウィキデータの問題ではないのです
  • 26:08 - 26:11
    ウィキデータもその一部である
    システムのクラスが
  • 26:11 - 26:14
    安全に運営されて来ておらず
  • 26:14 - 26:17
    今後安全になると考える
    理由はないということです
  • 26:18 - 26:20
    だから私からのメッセージは
  • 26:20 - 26:22
    特定の変化を求めるものではなく
  • 26:22 - 26:25
    皆さんに諦めて家に帰れという
    ものでもありません
  • 26:25 - 26:27
    プロジェクト全体として
  • 26:27 - 26:29
    そして 皆さんそれぞれ個人として
  • 26:29 - 26:32
    平穏でいられるかということですー
  • 26:32 - 26:36
    普遍化を目指し
  • 26:36 - 26:39
    データの中立性と真実性を主張する
  • 26:39 - 26:43
    システムの構築に本当に参画したいですか?
  • 26:44 - 26:47
    それが不可能なことであり
  • 26:47 - 26:50
    失敗した場合は害があると知っていても?
  • 26:50 - 26:52
    平穏でいられない場合は
  • 26:52 - 26:55
    他にあり得る方法を模索するべく
    発言して欲しいのです
  • 26:56 - 26:59
    その方法とは例えば
  • 27:00 - 27:04
    ローカルなウィキベース・インストールに
    優先権を与えることです
  • 27:04 - 27:06
    個々のコミュニティーと
  • 27:06 - 27:08
    個々の文脈と領域に
  • 27:08 - 27:11
    それぞれが大事だと思うことを定義し
  • 27:11 - 27:13
    どのように定義されたいか
  • 27:13 - 27:15
    優先権を与えるべきなのです
  • 27:15 - 27:19
    中核のリポジトリに
  • 27:19 - 27:22
    どの意見が含まれるべきかという議論は
  • 27:22 - 27:25
    全ての意見が集積されるまで
    待つべきだと思います
  • 27:27 - 27:29
    以上が私からの話でした
  • 27:29 - 27:32
    我慢して座って聞いて頂き
    有難うございました
  • 27:32 - 27:35
    20分から25分くらい残ってますか
  • 27:35 - 27:39
    (司会者)25分ありますから
    質問をどんどんどうぞ
  • 27:40 - 27:41
    有難うございます
  • 27:41 - 27:45
    (拍手)
  • 27:47 - 27:50
    (聴衆2)素晴らしい
    プレゼン有難うございます
  • 27:50 - 27:52
    分類システムの問題について
    良く分かりました
  • 27:52 - 27:55
    1つ示された事例は
  • 27:55 - 27:56
    数学的観点から面白かったです
  • 27:56 - 27:59
    性転換症の男性を
  • 27:59 - 28:01
    性転換症の女性と反対のものと示され
  • 28:01 - 28:04
    性転換症の女性が性転換症の男性の反対で
  • 28:04 - 28:07
    シスジェンダーの女性の反対と
    示されたものです
  • 28:07 - 28:12
    それだと シスジェンダーの女性が
    性転換症の男性と同一になってしまいます
  • 28:12 - 28:13
    反対同士が一致しますから
  • 28:13 - 28:17
    確かにAがBの反対で
    CもBの反対なら
  • 28:17 - 28:18
    AとCは同一です
  • 28:18 - 28:21
    だから ここでは「反対」ではなく
  • 28:21 - 28:23
    「異なる」とすべきですね
  • 28:23 - 28:26
    実際にデータベースにクエリーする際に
  • 28:26 - 28:29
    色々な数学的な問題が発生する部分なので
  • 28:29 - 28:32
    指摘する必要があると考えました
  • 28:32 - 28:34
    もう1つ面白かったのは
  • 28:34 - 28:40
    もっと後の箇所で 性転換性の定義を
    含みたかったのですが
  • 28:40 - 28:42
    フローの中にフィットさせることが
    できなかったんです
  • 28:42 - 28:46
    性転換手術にしてもそうです
  • 28:47 - 28:48
    意図したものではないけど笑えます
  • 28:48 - 28:51
    だって 性転換症の診断は
  • 28:51 - 28:55
    昔は性転換手術の前提条件でしたから
  • 28:55 - 28:58
    鶏と卵の問題ではありませんが
  • 28:58 - 29:00
    鶏が卵を抱えているようなものです
  • 29:00 - 29:01
    (笑)
  • 29:02 - 29:04
    だから そうですね
  • 29:04 - 29:08
    ウィキデータでは数学的
  • 29:08 - 29:12
    または擬似数学的言語ー
  • 29:12 - 29:17
    「反対」「 独立した」「集合内」
    等の言葉を多く使用していますが
  • 29:17 - 29:22
    表現するため使っている数学よりも
    現実はもっと複雑なんです
  • 29:23 - 29:25
    良い答えはないんですが
  • 29:25 - 29:27
    以前は定量的な研究をしていましたが
  • 29:27 - 29:31
    それを辞めたには
    理由があったとだけ言っておきます
  • 29:33 - 29:34
    (司会者)次の質問
  • 29:34 - 29:36
    さっき手を挙げた方
  • 29:36 - 29:37
    そこにいますね
  • 29:46 - 29:47
    (聴衆3)こんにちは
  • 29:48 - 29:50
    プレゼン有難うございました
  • 29:50 - 29:51
    とても勉強になりました
  • 29:53 - 29:56
    まず第一に
  • 29:56 - 29:58
    ご存知でしょうか?
    ウィキメディアにある
  • 29:58 - 30:01
    LGBT+ユーザーグループという
    コミュニティですが
  • 30:01 - 30:04
    このユーザーグループには
    メーリングリストがあって
  • 30:04 - 30:08
    ウィキデータにおける性と
    ジェンダーの問題について議論しています
  • 30:08 - 30:09
    そしてLGBT+の人々から
  • 30:09 - 30:12
    幾つか改善のための提案もされています
  • 30:12 - 30:15
    まだ完了していませんが
  • 30:15 - 30:18
    幾つかの改善案では作業も進んでいます
  • 30:18 - 30:20
    もし意見があれば
  • 30:20 - 30:22
    教えて下さい
  • 30:22 - 30:24
    この中であなたが一番
    良くご存知でしょうから
  • 30:25 - 30:28
    でも あなたが先ほど
  • 30:28 - 30:30
    ヒジュラについて述べられたことに
    異論があります
  • 30:30 - 30:34
    ウィキデータのエディター2万人のうち
  • 30:34 - 30:37
    2.8人と仮定されるヒジュラが
  • 30:37 - 30:40
    2万人全体を凌駕する必要があると
    おっしゃいましたが
  • 30:40 - 30:41
    間違っています
  • 30:41 - 30:45
    多くの人がー
    多分2万人が
  • 30:45 - 30:48
    その問題のことを
    認識していないだけです
  • 30:48 - 30:50
    偏見を持ってるわけではありませんし
  • 30:50 - 30:52
    ヒジュラがしたいことを
  • 30:52 - 30:54
    意図的に邪魔することはありません
  • 30:54 - 30:57
    多くの人はお願いすれば助けてくれます
  • 30:57 - 31:00
    皆さんもウィキデータの編集者であれば
    同様でしょうが
  • 31:00 - 31:02
    私もこの問題について知りませんでした
  • 31:02 - 31:04
    もし知っていたら直してました
  • 31:06 - 31:08
    おっしゃることは良く分かります
  • 31:09 - 31:11
    はっきり申し上げたいことは
  • 31:11 - 31:13
    2万人のエディターのうちー
  • 31:13 - 31:14
    ここにも何人もおられるでしょうがー
  • 31:14 - 31:16
    熱狂的な偏見をもつ人物や
  • 31:16 - 31:20
    文化的帝国主義者は
    ほんの一握りでしょう
  • 31:20 - 31:22
    私が本当に伝えたかった事実は
  • 31:22 - 31:27
    ウィキプロジェクトの基礎となっている
  • 31:27 - 31:31
    コンセンサスや議論に基づいたモデルには
  • 31:31 - 31:33
    欠点があるということです
  • 31:33 - 31:34
    最大の欠点の1つは
  • 31:34 - 31:39
    掲載すべき意見は目の前に並んでて
  • 31:39 - 31:42
    比率で代表されているという思い込みです
  • 31:42 - 31:46
    コンセンサスのモデルは
    クエーカーのコミュニティで始まりました
  • 31:46 - 31:49
    判断により影響を受ける人たちは皆
    部屋におさまることができたので
  • 31:49 - 31:53
    判断により影響を受ける人たちは皆
    文字通り同じ部屋にいたのです
  • 31:54 - 31:59
    私が2.85という数字で言いたかったのは
  • 31:59 - 32:01
    判断を下すたびに
    ウィキデータ全体の人々と
  • 32:01 - 32:03
    議論しなければならない
    ということではなく
  • 32:03 - 32:08
    どの知識が掲載されるべきかということに関し
  • 32:08 - 32:11
    コンセンサス・モデルと多数決モデルは
  • 32:11 - 32:14
    十分に代表されていない人々が
  • 32:14 - 32:19
    データベースでも
    十分に代表されていない場合
  • 32:19 - 32:23
    根本的な問題に直面するという点なのです
  • 32:24 - 32:26
    もう1つの実例が
  • 32:28 - 32:30
    国としてのミャンマーです
  • 32:30 - 32:35
    英語のウィキペディアは
    2年くらい前まで
  • 32:35 - 32:37
    国名はビルマだとしていました
  • 32:39 - 32:41
    理由は単純なことでした
  • 32:43 - 32:45
    BBCがミャンマーと
    呼びたくなかったんです
  • 32:45 - 32:48
    そして多くのエディターが...
  • 32:48 - 32:49
    (聴衆4)完全に間違ってます
  • 32:49 - 32:50
    すみません
  • 32:50 - 32:52
    (笑)
  • 32:53 - 32:56
    こういった問題は
  • 32:56 - 32:58
    厳密ではないが...
  • 32:59 - 33:02
    (司会者)マイクでお願いします
  • 33:02 - 33:05
    (聴衆4)すみません
    それは事実を全く無視してます
  • 33:05 - 33:08
    それじゃあ どうぞ
  • 33:08 - 33:10
    (聴衆4)ミャンマーの政治的状況を
    ひどく曲解した発言です
  • 33:11 - 33:12
    分かりました どうぞ
  • 33:12 - 33:15
    (聴衆4)ビルマ語では
  • 33:15 - 33:17
    その国は
  • 33:17 - 33:20
    ミャンマーまたはバマーと
    表現されます
  • 33:20 - 33:23
    ミャンマーがフォーマルな
    登録名である場合が多く
  • 33:23 - 33:25
    バマーはもっと
    インフォーマルな場合が多いです
  • 33:25 - 33:28
    でも どちらも国名として
    受け入れられています
  • 33:31 - 33:35
    ビルマは明らかにバマーから由来してますが
  • 33:36 - 33:38
    何が起きたかというと
  • 33:39 - 33:48
    英語ではずっと
    ビルマが正式名とされていましたが
  • 33:48 - 33:54
    軍事政権が1988年
    いや1989年に
  • 33:54 - 33:59
    国名はミャンマーにするべきだと
    決定したのです
  • 33:59 - 34:05
    表向きには
    国内の少数民族にも
  • 34:05 - 34:08
    受け入れられる国名にするための
    ものとされました
  • 34:08 - 34:10
    でも その論理は
    歴史修正主義的なものです
  • 34:10 - 34:13
    なぜならば ミャンマーもバマーも
  • 34:13 - 34:15
    その国の多数派人種のことを
    指している言葉だからです
  • 34:15 - 34:20
    だから 当時のビルマ政府は
  • 34:20 - 34:24
    人々を国と同義にすることにより言外に...
  • 34:24 - 34:26
    (聴衆4)反対に近いことを
  • 34:26 - 34:27
    奇妙な方法で言ってたことになります
  • 34:27 - 34:30
    政府はバマーが人種を指しており
  • 34:30 - 34:33
    ミャンマーは国を指していると宣言しましたが
  • 34:33 - 34:34
    歴史的には どちらの言葉も
  • 34:34 - 34:36
    人種と国の両方を指していました
  • 34:36 - 34:37
    なるほど
  • 34:37 - 34:44
    (聴衆4)ところが
    国内の民主派の推進者が
  • 34:44 - 34:49
    軍事政権には
    国名を変える力はないはずと主張しました
  • 34:49 - 34:52
    国民から権限を与えられてないと
    考えたからです
  • 34:52 - 34:58
    明らかに軍事政権ですから
  • 34:58 - 35:02
    そこで国名は 英語ではビルマと
    呼び続けるべきと考えたのです
  • 35:02 - 35:06
    なぜなら ミャンマーと呼ぶことは
  • 35:06 - 35:10
    当時のビルマそしてミャンマーの政府が
    正当なものと認めることでもあったからです
  • 35:10 - 35:13
    そして2014年に 軍事政権が崩壊しー
  • 35:13 - 35:17
    崩壊したというよりは
    半分文民政権に戻ったとき
  • 35:18 - 35:20
    問題となったのです
  • 35:20 - 35:22
    「国名は英語でビルマにすべきか
    ミャンマーとすべきか?」と
  • 35:22 - 35:25
    事実上の国のリーダーであった
  • 35:25 - 35:26
    アウンサンスーチーが
  • 35:26 - 35:29
    ビルマ憲法には
  • 35:29 - 35:31
    英語の国名など規定してないのだから
  • 35:31 - 35:33
    好きにすれば良いと言ったのです
  • 35:33 - 35:34
    正式な国名はビルマ語では
  • 35:34 - 35:39
    ミャンマー連邦共和国ですが
  • 35:39 - 35:41
    英語では
    何と呼んでも良いのです
  • 35:41 - 35:46
    ただ 一般的には
    ビルマに文民政権が戻るまでは
  • 35:46 - 35:48
    ミャンマーと呼ぶことは
  • 35:48 - 35:52
    軍事政権を正当化することを
    意味していたのです
  • 35:52 - 35:57
    よって ビルマと呼ぶことは
    軍事政権を正当化しないための
  • 35:57 - 35:59
    政治的な行為とみなされたのです
  • 35:59 - 36:03
    それが根拠ではなかったと言ってる
    わけではないんです
  • 36:03 - 36:06
    ただ 英語のウィキペディアに限れば
  • 36:06 - 36:12
    4年間にわたり
    ページは7度の変更申請の協議を経て
  • 36:12 - 36:15
    調停同人会による決定があり
  • 36:15 - 36:17
    組織上の調停が試みられ
  • 36:17 - 36:21
    変更協議の終了に関する再調査もあり
  • 36:21 - 36:24
    議論の内容を見てみると
  • 36:24 - 36:27
    論争の双方の主張は
  • 36:27 - 36:30
    その国の微妙な政治的状況というより
  • 36:30 - 36:34
    むしろ メディアソースの一般的な使用例や
  • 36:34 - 36:36
    各機関が何と呼んでいるかという
    ことに終始していたのです
  • 36:36 - 36:38
    その議論の内容を見ると
  • 36:38 - 36:41
    BBC以外の
    英語を言語とする
  • 36:41 - 36:47
    西洋の主要な報道機関はほとんどが
  • 36:47 - 36:51
    言語のソースをスイッチした時点が
    はっきりとわかります
  • 36:51 - 36:57
    そこで議論は「我々が聞くべきは
    ウォールストリート・ジャーナルなのか
  • 36:57 - 36:58
    BBCなのか?」という感じになります
  • 36:59 - 37:01
    だから私が伝えたかったのは
  • 37:01 - 37:04
    特定の政治的な状況のことではなく
  • 37:04 - 37:08
    その判断が実際には
    BBCのことをどれくらい愛してるかという
  • 37:08 - 37:13
    代理論争のようなものなってしまった
    ということです
  • 37:15 - 37:18
    議論では得てして内部の者しか分からない
    微妙な観点から
  • 37:18 - 37:22
    そのような協議を持つ場合の
  • 37:22 - 37:26
    良いケーススタディであり
  • 37:26 - 37:29
    大方の議論の中心は
  • 37:29 - 37:30
    BBCをどれくらい愛しているかで
  • 37:30 - 37:34
    文脈を理解していない人の意見である
    ということが分かります
  • 37:36 - 37:37
    私が言いたかったことは
  • 37:37 - 37:41
    2万人と戦っているわけではなくて
  • 37:42 - 37:45
    20人と議論している場合でも
  • 37:45 - 37:47
    確率的には
    そのうち19人が
  • 37:47 - 37:51
    とても強い意見を持っていて
  • 37:51 - 37:53
    どちらに変更がされたとしても
  • 37:53 - 37:56
    マイナスの影響を被るわけでもない人たちで
  • 37:56 - 38:00
    自分が持つ特定の世界観に
    こだわることを既に決めているんです
  • 38:00 - 38:03
    ウィキデータのクライテリアを変えるという
  • 38:03 - 38:06
    LGBTQ+グループの提言は
    素晴らしいことかも知れませんが
  • 38:06 - 38:09
    まだ読んでいないので
    私自身が気に入るか
  • 38:09 - 38:11
    気に入らないかはわかりませんが
  • 38:12 - 38:15
    ここでの基本的な前提は
  • 38:15 - 38:18
    もしウィキデータの人々が今ここにいて
  • 38:18 - 38:22
    そこにクィアの人全体の代表者たちがいて
  • 38:22 - 38:25
    全てのクィアの人々のコンテンツに関し
  • 38:25 - 38:28
    こうするべきだという
    普遍的なルールを決めるなんてことは
  • 38:28 - 38:31
    同じ問題の小宇宙みたいなものです
  • 38:32 - 38:34
    (司会者)もう1つ質問です
  • 38:34 - 38:36
    (聴衆5)こんにちは
  • 38:36 - 38:38
    コンセンサス・ベースのアプローチには
  • 38:38 - 38:43
    もう1つ問題があると思います
  • 38:43 - 38:46
    時にとても難しい問題に関し
    どう対応したら良いか
  • 38:46 - 38:49
    コンセンサスに至ることがありますが
  • 38:49 - 38:53
    ウィキデータで[聞き取り不能]
    誰も議論を見ていないんです
  • 38:54 - 38:56
    Names プロジェクトは
  • 38:56 - 39:01
    ウィキデータ上の古くからある
    ウィキプロジェクトですが
  • 39:01 - 39:05
    名前というのは
    世の中で難しい問題が発生しています
  • 39:05 - 39:08
    世界の全ての人が名前を持っている訳ではなく
  • 39:08 - 39:12
    全ての人が姓を持っている訳ではありません
  • 39:12 - 39:15
    世界にはたくさんの書記体系があり
  • 39:15 - 39:18
    私たちは 実際に体系を持ってます
  • 39:18 - 39:22
    それは世界中で多くのケースで
    機能して来たもので
  • 39:22 - 39:24
    プロパティの使い方
  • 39:24 - 39:26
    項目がどう見えるべきか
  • 39:26 - 39:28
    これらのリンクの仕方等に関するものです
  • 39:28 - 39:30
    我々はページを8つ持ってますが
  • 39:30 - 39:32
    誰も読んでいません
  • 39:32 - 39:40
    でも最近誰かが 中国人の研究者の姓に
    ラテン文字を当ててしまいました
  • 39:40 - 39:44
    この研究者たちの名前は知りませんが
  • 39:44 - 39:49
    追加された値は間違っていることは確かです
  • 39:49 - 39:50
    正しい値は持っていませんが
  • 39:50 - 39:52
    その値が正しくないことは分かります
  • 39:53 - 39:57
    そして 問題について議論する
    だけではないのです
  • 39:57 - 39:59
    大いに議論することはありますが
  • 39:59 - 40:01
    取り組むべき課題を特定したり
  • 40:01 - 40:08
    もっと複雑なケースに
    どう対応するか決定する
  • 40:08 - 40:10
    モデルもあります
  • 40:10 - 40:13
    でも人々はただ
    「名前はプロパティを示唆してるから
  • 40:13 - 40:15
    それを追加しよう」という感じなんです
  • 40:16 - 40:18
    - ノー!
    - そうですね
  • 40:18 - 40:21
    モデルの仕方の問題だけじゃなくて
  • 40:21 - 40:25
    人々にそのモデルをどう説明するか
    という問題なんだと思います
  • 40:25 - 40:31
    技術的な部分についても
    提案付きのツールがあれば良いかも知れません
  • 40:31 - 40:35
    昨年ライブになった制約に関するものも
  • 40:35 - 40:36
    良いツールだと思います
  • 40:36 - 40:40
    モデルの仕方が分かったとしても
  • 40:40 - 40:45
    人々にそのモデルを
    どう知らせるかという問題もあります
  • 40:45 - 40:49
    どうしたらもっと上手くできるかというのは
    結構技術的な問題です
  • 40:54 - 40:55
    (司会者)今のはコメントだけで
  • 40:55 - 40:58
    質問はありませんでしたか?
  • 40:58 - 41:00
    それとも今のが質問ですか?
  • 41:00 - 41:02
    (聴衆5)質問です
  • 41:03 - 41:06
    (聴衆5)すみません
    協議をした場合でも...
  • 41:06 - 41:07
    (司会者)どうぞ
  • 41:08 - 41:11
    (聴衆5)質問がクリアでなかったならばー
  • 41:11 - 41:13
    複雑なケースをどうやってモデルするか
  • 41:13 - 41:15
    全員が合意している場合でも
  • 41:15 - 41:20
    ウィキデータのプロジェクト内で
  • 41:20 - 41:22
    技術的にそのモデルを人々に周知して
  • 41:22 - 41:27
    善意ながら誤った値を追加しないように
    するにはどうすれば良いでしょうか
  • 41:27 - 41:30
    我々は両方の問題で悩んでます
  • 41:30 - 41:34
    複雑な現実をモデルするのも大変ですし
  • 41:34 - 41:37
    我々のモデルを正しく使う方法を
  • 41:37 - 41:41
    ユーザーに説明するのも苦労しています
  • 41:41 - 41:42
    なるほど
  • 41:43 - 41:46
    もし私がその問題を解決できるとしたら
  • 41:46 - 41:48
    まず角度を変えてみます
  • 41:48 - 41:53
    プロジェクトの領域を理解し
    見方を共有できるよう
  • 41:53 - 41:57
    新規ユーザーを確実に一貫して
  • 41:57 - 42:00
    学習させる方法を考えます
  • 42:00 - 42:02
    成功すれば私も大学を卒業でき
  • 42:02 - 42:03
    仕事ももらえるかも知れません
  • 42:03 - 42:09
    その方法はインターネットの世界で
    2番目に古い問題です
  • 42:09 - 42:11
    1番古い問題は
  • 42:11 - 42:14
    自動的に中傷を感知するシステムを
    プログラムすることです
  • 42:19 - 42:21
    ウィキペディアを振り返ることもできます
  • 42:21 - 42:27
    その前であれば Usenet の
    永遠の9月という現象がありました
  • 42:27 - 42:30
    AOLのディスクがあちこちに配られ
  • 42:30 - 42:34
    インターネットの仕組みも知らない
    新参者がどんどん流入して
  • 42:34 - 42:38
    皆が「全員返信」ボタンを押して
    何もかもが溢れてしまった状態です
  • 42:40 - 42:42
    一般的に
    私がそれを探す場所は
  • 42:42 - 42:48
    「コンピュータにサポートされた協調作業」
    という分野です
  • 42:48 - 42:50
    その大きな質問の1つは
  • 42:50 - 42:54
    新参者の受け入れプロセス
  • 42:55 - 42:58
    そして人々にカルチャーを
    知ってもらう方法です
  • 42:58 - 43:01
    でもそれは 直接解決できるものでは
    ないかも知れず
  • 43:01 - 43:03
    直接解決したくないものかも知れません
  • 43:03 - 43:07
    「モノの分類法」を書いた
    スーザン・リー・スターの
  • 43:07 - 43:08
    他の貢献の1つに
  • 43:08 - 43:13
    インフラの一般的な研究があります
  • 43:13 - 43:16
    ウィキデータはそんなインフラと思いますが
  • 43:16 - 43:19
    彼女が主張したのは
  • 43:19 - 43:21
    インフラは使用されることによって
  • 43:21 - 43:23
    知られるようになるということです
  • 43:23 - 43:28
    基本的にシステムの仕組みを理解するには
  • 43:28 - 43:32
    それを使って大失敗して
  • 43:32 - 43:35
    再び同じ失敗しないことを学ぶしかありません
  • 43:35 - 43:41
    新規ユーザーも含め誰もがどこでも
  • 43:41 - 43:43
    他のプロジェクトから
    移って来た人も含め
  • 43:43 - 43:49
    失敗しないで済む方法を求めています
  • 43:49 - 43:51
    そんな方法が存在するとは思えません
  • 43:51 - 43:56
    より良い方法としては
  • 43:56 - 43:59
    人が失敗した場合の影響について尋ね
  • 43:59 - 44:03
    失敗自体が理解でき
    ユーザー体験の
  • 44:03 - 44:07
    予想されるコンポーネントとするには
    どうしたら良いか考えることでしょう
  • 44:08 - 44:10
    (司会者)有難うございます
    次の質問どうぞ
  • 44:11 - 44:12
    (聴衆6)有難うございます
  • 44:13 - 44:15
    まず プレゼン有難うございます
  • 44:15 - 44:18
    誰かも言ったように勉強になりました
  • 44:18 - 44:23
    性転換症の項目を見ていて
  • 44:24 - 44:27
    もっと興味深いことに気づきました
  • 44:27 - 44:29
    異なるウィキペディアが
  • 44:29 - 44:32
    その問題をどう扱ってるか見てみたんです
  • 44:32 - 44:35
    3つ確認したんですが
  • 44:35 - 44:38
    どうやらウィキデータで見えることは
  • 44:38 - 44:42
    実際 ある程度
  • 44:42 - 44:47
    英語のウィキペディアで起きたことであり
  • 44:47 - 44:51
    ポルトガル語のウィキペディアを見ると
  • 44:51 - 44:55
    その項目はトランスジェンダーに繋がっており
  • 44:56 - 45:03
    フランス語のウィキペディアでは
    トランスアイデンティティに繋がっています
  • 45:03 - 45:08
    そして性転換症はポルトガル語でも
    フランス語でもリダイレクトになってます
  • 45:09 - 45:15
    ウィキデータ項目の編集履歴を見たら
  • 45:15 - 45:19
    幾つかの戦いがあったことが分かります
  • 45:19 - 45:22
    ディスカッションのページは
    1行しかありませんが
  • 45:23 - 45:26
    エディター間で幾つかの対立があり
  • 45:26 - 45:28
    特にフランス人で
  • 45:28 - 45:32
    性転換症という言葉の使用に
    反対している人が争っていました
  • 45:32 - 45:36
    それぞれの言語の項目名を見ると
  • 45:36 - 45:39
    性転換症がないのは唯一
  • 45:39 - 45:41
    フランス語のトランスアイデンティティで
  • 45:41 - 45:45
    誰かが来て
    先ほど話題に出た
  • 45:45 - 45:49
    トランスアイデンティティの反対は
    [聞き取り不能]と主張して
  • 45:49 - 45:51
    また別の項目がありー
  • 45:51 - 45:52
    そうですか
  • 45:52 - 45:56
    (聴衆6)まさにグローバルな戦いになってて
  • 45:56 - 46:00
    争いが反響しているようで
  • 46:00 - 46:08
    それぞれのウィキペディアで
    噴出しているようです
  • 46:08 - 46:12
    それは世界各地の地元文化における
  • 46:12 - 46:14
    対立も反映しているようです
  • 46:15 - 46:18
    私の場合
    自分は英国人なので
  • 46:18 - 46:22
    「待てよ フランスと戦うって?
    是非やって!」となりますね
  • 46:22 - 46:23
    (笑)
  • 46:23 - 46:27
    それよりも根本的なものがあると思いますが
  • 46:27 - 46:29
    その反対方向の主張をすることも可能です
  • 46:29 - 46:33
    自分はトランスであることにより
    逆方向の主張をして
  • 46:33 - 46:36
    「フランス人とポルトガル人が
    間違ってるんだ」と言うことができます
  • 46:36 - 46:38
    何故ならば 実際の質問は
  • 46:38 - 46:43
    性転換症の項目は
    医療上の分類なのか
  • 46:43 - 46:45
    人の状態の分類か
  • 46:45 - 46:48
    それとも歴史的な医療分類か
  • 46:48 - 46:51
    または人の状態の歴史的用語なのか
  • 46:51 - 46:54
    これらは異なる項目なのか同じなのか?
  • 46:54 - 46:56
    物事はどれくらい異なれば
    違う対象物とみなせるのか
  • 46:56 - 46:59
    医療的状態とアイデンティティは
    同じと考える人と
  • 46:59 - 47:02
    違うと考える人との間の
  • 47:02 - 47:04
    戦いをどのように調整したら良いのか?
  • 47:05 - 47:08
    ええ 簡単な答えはありませんが
  • 47:08 - 47:10
    事例をたくさん見れば
  • 47:10 - 47:13
    そしてたくさんの論争を見れば
  • 47:13 - 47:14
    ウィキデータでは
  • 47:14 - 47:18
    これらの戦いは実は
  • 47:18 - 47:19
    折衝のようなものですが
  • 47:19 - 47:21
    地元コミュニティの規範
  • 47:21 - 47:24
    それを超える場合は文化的規範
    について争っているのです
  • 47:24 - 47:26
    これはやはり問題で
  • 47:26 - 47:29
    社会的に排除されたり少数派である
    グループについて考える場合
  • 47:29 - 47:34
    私たちは彼らがウィキ・コミュニティでも
    排除されるだろうと考えます
  • 47:34 - 47:37
    そしてウィキデータ内でも同様です
  • 47:37 - 47:38
    ウィキデータはそのように
  • 47:40 - 47:43
    誰の知識がどういう場合
    どういう形で重要かという
  • 47:43 - 47:45
    既に存在する優先順序に基づいて
  • 47:45 - 47:47
    積み上げられているのです
  • 47:48 - 47:51
    (聴衆7)先ほどおっしゃたことについて
    話します
  • 47:52 - 47:58
    全てのものが複雑ですから
    それを正しくモデルして
  • 47:58 - 48:00
    ウィキデータに正しく掲載することが
  • 48:00 - 48:03
    問題の全てではないと思います
  • 48:03 - 48:05
    おっしゃった通り
    ウィキデータはインフラです
  • 48:05 - 48:09
    そして[聞き取り不能]が言ったように
  • 48:09 - 48:13
    我々は幾つかのことは正しくできたものの
  • 48:13 - 48:15
    他のトピックでは まだ正しくできていません
  • 48:15 - 48:16
    そうですね
  • 48:16 - 48:18
    (聴衆7)私が思うのは
  • 48:18 - 48:22
    これが人類に蔓延した症状
    なんだろうということです
  • 48:23 - 48:26
    いかに何かを上手くモデルしても
  • 48:26 - 48:33
    例えばジェンダを現在よりも10倍も
    詳細にモデルできたとしても
  • 48:33 - 48:38
    大抵のジェンダーに関するSPARQLクエリーは
    細かい形容は無視するでしょう
  • 48:38 - 48:42
    結果的に依然としてとてもフラットで
    単純な結果しか得られないでしょう
  • 48:42 - 48:47
    Googleの悪名高いinfoboxにおける
    我々のデータの利用も
  • 48:47 - 48:50
    データをフラットにし形容を無視します
  • 48:50 - 48:52
    これは変わらないでしょう
  • 48:52 - 48:55
    ウィキデータは単純な方法で
    利用され続けるのです
  • 48:56 - 48:57
    大多数の利用が
  • 48:57 - 48:59
    至極単純なものに止まるでしょう
  • 49:00 - 49:02
    私が言いたいことは
  • 49:02 - 49:05
    直すことはできないが
    努力は続けるべきということです
  • 49:07 - 49:09
    正しくできるよう努力するべきで
  • 49:09 - 49:13
    精一杯の努力にも関わらず
    ほとんどの利用目的は単純で
  • 49:13 - 49:15
    間違っていることを
    理解するべきです
  • 49:15 - 49:16
    ええ 同感です
  • 49:20 - 49:24
    1つのとんでもなく複雑な
  • 49:24 - 49:26
    真の解答がある訳ではないんです
  • 49:28 - 49:30
    どこかの時点で私は諦めました
  • 49:30 - 49:37
    トランス状態とトランス状態を定義する
    テクノロジーについての
  • 49:37 - 49:39
    論文も諦めたんです
  • 49:40 - 49:45
    その代わり
    現実主義者の見方をとりました
  • 49:45 - 49:47
    自分が研究している人々が置かれた状況の中で
  • 49:47 - 49:49
    信じていることであれば
    それが正しく
  • 49:49 - 49:53
    その人々が世界をいかに構築しようとも
  • 49:56 - 49:59
    全てのものが十分に複雑であれば
  • 49:59 - 50:05
    何らかの普遍的な定義ができる
    ということではなく
  • 50:05 - 50:09
    むしろ 規模が問題であり
  • 50:09 - 50:11
    普遍性が問題だということです
  • 50:13 - 50:15
    努力を続けるべきかも知れませんし
  • 50:15 - 50:16
    止めるべきなのかも知れません
  • 50:16 - 50:19
    もしかすると
    全ての自らを定義するコミュニティで
  • 50:19 - 50:24
    希望するものにはウィキベースの
    インストールを提供して
  • 50:24 - 50:28
    自ら物事を定義できるようにしてやり
  • 50:28 - 50:31
    好きなだけ物事を表現させてあげる
    べきなのかも知れません
  • 50:31 - 50:33
    でもそうすると改革派対過激行動派の議論が
  • 50:33 - 50:37
    より政治的でより緊迫したものになり
  • 50:37 - 50:40
    箱の中にあるかなてこを使って
    どうやってその箱を開けるかという議論や
  • 50:40 - 50:42
    フーコーの引用を1時間も続けてしまい
  • 50:42 - 50:44
    皆を悲しませてしまいます
  • 50:45 - 50:47
    私もフーコーが嫌いなので悲しくなります
  • 50:47 - 50:49
    これは別の場所でする議論でしょうね
  • 50:49 - 50:52
    全体的には同感です
  • 50:52 - 50:54
    ただし より優れた普遍性に向けた
  • 50:54 - 50:56
    努力を続けるべきかという点について
  • 50:56 - 51:00
    また 問題が普遍性自体にあるのか
    という疑問を呈します
  • 51:01 - 51:03
    もう1つだけ質問受けられますね
  • 51:04 - 51:08
    (聴衆8)短い質問ですが
    回答は複雑かも知れません
  • 51:08 - 51:10
    ウィキデータで最も人気があり
  • 51:10 - 51:15
    使われているプロパティに
    性やジェンダーがあります
  • 51:16 - 51:21
    あなたは統合は有益か
  • 51:21 - 51:25
    生産的か それとも問題があると
    お考えですか?
  • 51:26 - 51:28
    統合であるが故に
  • 51:28 - 51:30
    必ず還元的であると思います
  • 51:31 - 51:36
    それと同時に 非常に疲れます
  • 51:37 - 51:40
    何故なら ウィキデータの限界を
    明らかにするという点で
  • 51:40 - 51:42
    ちょっと興味深いからです
  • 51:42 - 51:44
    ウィキデータ自身は大きな客観的な
  • 51:44 - 51:47
    知識のセットを構築していると
    主張していますが
  • 51:47 - 51:49
    結局これらを一緒に押しつぶしています
  • 51:49 - 51:53
    だってウィキデータは項目を持つ人たちに
  • 51:53 - 51:56
    ジェンダーを尋ねていないし
  • 51:56 - 51:57
    性が何だか聞いていないので
  • 51:57 - 51:59
    推論がしやすいように
  • 51:59 - 52:02
    統合しちゃったんです
  • 52:02 - 52:04
    一般論として
  • 52:04 - 52:09
    両方を統合することは
    還元的であり危険だと思います
  • 52:14 - 52:15
    上手い方法はありません
  • 52:15 - 52:18
    両者を交換可能なものとして扱い
  • 52:18 - 52:23
    永遠にリンクしたものとして扱うのは
  • 52:23 - 52:26
    特に悪い方法だと思いますが
  • 52:28 - 52:32
    より良い方法を提案することもできません
  • 52:32 - 52:34
    ウィキデータがこの情報を
    トラックし続ける
  • 52:34 - 52:38
    または情報が含まれている限り
  • 52:39 - 52:41
    (司会者)オッケー
    ここで終了させて頂きます
  • 52:41 - 52:42
    まだ挙手が見えますので
  • 52:42 - 52:44
    残っててください
  • 52:44 - 52:46
    私は大学院生です
  • 52:46 - 52:47
    だから機能的に人生はありません
  • 52:47 - 52:48
    (笑)
  • 52:48 - 52:52
    (司会者)オッケー
    こちらに来てお話し下さい
  • 52:52 - 52:54
    有難うございました
  • 52:54 - 52:56
    (拍手)
Title:
cdn.media.ccc.de/.../wikidatacon2019-15-eng-Keynote_Questioning_Wikidata_hd.mp4
Video Language:
English
Duration:
53:02

Japanese subtitles

Revisions