Jane Eyre (1983) - Episode 3

BBC 1983 TV Mini-Series

Timothy Dalton ... Edward Rochester
Zelah Clarke ... Jane Eyre

あら!

マントをとりましょうか

いえ　結構よ　バーバラ

教員室に誰かいる?

さあ

お茶をお持ちしましょうか?

いえ　いいわ
ちょっと一人になりたいの

エアさん
とうとう戻ったわね

村へ行く許可は得たんですが
ワッツさん

ええ 昨日と一昨日のお遣いを
果たしたいというのは同意したわ

職務怠慢じゃなかったら
いいのですが

テンプルさんから校長職を
引き継いだ時

聞いたように
よくやってますよ

あなたのことをとても褒めて
いましたよ

がっかりさせたく
なかったんですが

私を強力に支える筈の教師が

急に土地を去るとは当惑するわ

それに　毎日午後は
そわそわする

理由は何かと不思議だわ

二度といたしません

そう願いたいわね

どこへ行くか知ってる筈
郵便局よ

どうして知ってるの?

噂話よ　特にあの女局員がね

ああ　彼女は何でも言うのよ

今週ほぼ毎午後

エア先生は郵便局に来て

"J. E."宛の手紙があるかと

何もないと分かると
葬式のような顔をして出て行くの

今晩の学習時間の受け持ちは
あなたの番よ

はい　その後生徒にお祈りを
読み　寝かせます

教員夕食に遅れないように

"J. E.が満足な証明書を出せるなら

"生徒がただ一人の職を
提供できます

"給料は年間30ポンドです

"詳細はフェアファックス夫人へ
ミルコート近くのソーンフィールド」

よろしい　バーバラ
でも二度としないで

以上よ　帰っていいわ

はい

ワッツ先生?

私に話が?

もしよろしければ

私にとってとても
大事な問題のことで

とても忙しいんだけど

緊急なら　今話して

私に別の勤め口の可能性が
あるんです

ローウッドを去りたいの?

年30ポンドの勤め口で

今の2倍です

それをブロクルハーストさんに
伝えてほしいの?

そうしていただけれぼ
嬉しいです

あなたの後見人のリード夫人に
同意の連絡が必要でしょう

リード夫人は私がどうなっても
気にしません

では　問題は委員会に
かけないと

暫く時間がかかるわね

でもきっと大丈夫

あなたはいつもよく
やってきたから

推薦状が付けられるでしょう

ありがとう　ワッツ先生

あ　今呼びに行くところだったの

会いたいという人が来ています
70
00:03:43,420 --> 00:03:44,686
私の荷物運搬人だわね

いいえ　若い女性ですよ

運搬人はあと30分後ですよ

彼は私の荷を宿に持っていく筈なの

私は馬車に乗る為
朝にそこに行くの

訪問者は誰?

彼女なのは確かよ

私は彼女にどこでもそう言えたわ

誰かしら?

私を忘れてない　エアさん?

まあ　ベシー　ベシー!

バーバラ　昔のお友達ベシーよ

ゲーツヘッドでの乳母だったの

私に優しかったただ一人の人よ

まあ　じゃお茶をもう一つですね

どこへ行って話せるかしら?

私と同室の先生はそこで
勉強してるわ

教員室が空いてますよ

来て　沢山話すことがあるわ

ベシー　結婚してるのね!

もうほぼ5年になるわ

御者のR・リーヴェンとよ

ああ　覚えてるわ
いい人ね

子供は　ボビーという男の子と

女の子一人... 何て名だと思う?

- 何?
- ジェーンよ!

まあ　ありがとう

ゲーツヘッドを出たの?

いいえ　老ポーターが出たので
私達はロッジに入れられたの

まあ

背があまり伸びなかったのね

あまりがっしりもしてない

私にがっかりしたんじゃない

さあ　座って

そうでもないわよ

あなたは優しく
今はレディに見えるわ

あなたに期待した通りよ

子供として美人じゃなかったわ

でも賢いと言えるわ

何ができる? ピアノが弾ける?

少し

ミス・リーズはそれほど
うまく弾けないわね

二人を超えるといつも
言ってた通りになったよ

他には? 絵は描ける?

そこに架かってるわ

ああ　これは素晴らしい

ベシー...叔母さんがあなたを?

いいえ　でも　あなたが別の所に
行くと書いてある手紙は持ってたよ

だからすっかり離れる前に
会おうと思ったのよ

まあ　神の祝福を

家族のことを聞きたいでしょう

ジョージアナさんはとても綺麗で

駆け落ちしそうだったの

だけど妹が密告して　今や
二人は犬猿の仲だわ

ジョンさんは全く期待外れ

法の勉強が無駄になって

今はだらしない生活で
健康を害してる

叔母さんは見た目は元気だけど

ジョンさんのことで心痛なのよ

彼のせいで彼女は死ぬんじゃ
ないかと...

あの家族の話は要らないわ

私に何も求めてないもの
私達の話をしましょう

え　一度もないの?

男が来た話も手紙を
よこしてないの?

どの男?

夫人はいつも言ってたでしょ

あなたの父方の親戚は
貧しく卑しいって

貧しいかもしれないけど

リーズと同じ位は名士だと思うの

ある日　きっと7年前だわ

エアさんという人が
あなたに会いに来たのよ

てっきりあなたに手紙で
知らせたとばかり

一度もなかったわ

あらまあ

80キロ離れた学校にいると
夫人が言ったら

彼はとても落胆したようだった

外国へ出かけるし
船は一、二日で出るからって

彼はとても紳士的だったわ

あなたのお父さんの弟だと思うわ

どこの外国へ行くって?

何千キロも離れた島だとか
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ワインを作る所
執事に聞いたのよ　ええと...

マデイラ?

そう　そこよ
まさにその言葉だったわ

で帰ったの?

ええ　家に何分もいなかったわ

奥様は彼に対し高ピシャだった

後に　彼を卑しい商人と
呼んでたわ

うちのロバートは
彼はワイン商人だって

多分ね　又はワイン商人の
事務員とか代理人かもね

私は長居できないわ

私を連れ帰る御者が通るの

食事して休んでからね

さあ　バーバラがお茶を
用意してくれてるわ

キッチンに入って
どんどん話しましょ

積もる話があるわ

私は新生活を始めるのだし

- だめよ!
- いいの!

ソーンフィールドへようこそ

ありがとう

どうぞ　ジョンが荷物を
部屋に運びます

それはいつもジョンだな

こちらへどうぞ

エアさんです

はじめまして

はじめまして
フェアファックス夫人ですね?

ええ　そうです

ミリコートからの旅は
退屈なさったでしょ

ジョンはゆっくり走るからね
その前も長く馬車に?

今朝4時にロートンを

起床は3時前でした

まあ　さぞお疲れね
さあ座って

これはあなたの椅子では?

私はここで十分

手がかじかんでるようね

- リア　軽食はできてる?
- はい

ニーガス酒もね

お湯が沸いています

今夜ミス・フェアファックスに
お会いできたらと

生徒のミス・フェアファックスに
会いたいのでー

夜になる前に着いて嬉しかったの

ミス・フェアファックス?
ああ! ミス・ヴァレンスのことね

生徒の名はヴァレンスですよ

- ヴァレンス?
- ええ

あ　ありがとう　リア

さあ　ニーガス酒を飲んで
体を温めて

では　あなたの娘さんでは？

私に家族はいませんよ

でもあなたがいらして
とても嬉しいですよ

話し相手ができたら
とても楽しいでしょう

ソーンフィールドは立派な
旧家ですが

静かな季節には

全く一人で侘しいんです

全く一人というのは

女中のリアは確かに
いい子だし

ジョン夫婦はちゃんとしてるわ

でも　ほら
彼等は召使ですからね

召し上がって

楽にしてください

お喋りを聞きながら
食べて

私の隣に部屋を用意させました

小部屋ですが

大きな前室より気に入るだろうと
思ったの

前室の方にいい家具があるけれど

大きすぎてさびしいの

私もそこでは寝泊りしないわ
ほらここですよ

まあ　素敵だわ!

ありがとう

ご親切にどうも

親切? まさか！

私に話相手ができたのよ

でもお喋りに入って
眠る邪魔はしませんよ

お休みなさい

お休みなさい

あ! おはよう

早起きですね

とても美しくて
一瞬一瞬が貴重ですわ

入って
私の部屋にお茶があるわ

丁度いいお茶だわ

ソーンフィールドはどう?

とても気に入ったわ

ええ　きれいな所よ

でもそれも秩序が乱れそうね

ロチェスター様がここに
住み着く気でないならね

ロチェスター様? 誰なの?

ソーンフィールドの持ち主よ

ご存知なかったの?

ソーンフィールドはあなたのものだと

私? まあ!

とんでもない! なんとまあ!

私はただの家政婦

管理人ですよ

確かに　ロチェスター家の
遠縁ですが

夫の方ですがね

夫は牧師で

丘の向こうの小村ヘイの
教会管理司祭でしたの

現在のロチェスター様の母親は
フェアファックスで

夫の又従妹でしたの

でも私は血縁で
つけこんだりしませんよ

ご主人様はいつも親切で
この上何も望みませんわ

私の生徒は?

ご主人様が親代わりをしてる子で

私に家庭教師を雇うようにと

声が聞こえますね　紹介しますわ

お勉強が終わったら

家を案内しましょう

Ooh la la! （あらら！）

(早く来て　ソフィー!)

(アデレ　待って! )

（あ　ベール）

お早う　アデレさん

ご挨拶して
お勉強を教えてくれー

いつかあなたを賢い女性に
してくれる人よ

Vas-y.

Bonjour, madame Fairfax.

Enchant・ Mademoiselle.

（あとはフランス語? ）

外国人の生徒だとは

大陸で生まれたようですが

イギリスに来てまだ
6ヶ月です

英語を上手に話せるのに

話したがらないんですよ

私にはほとんど分かりません

こちらはソフィー
子守と彼女は呼んでますが

（よろしく）

（一緒にすることが沢山
あるわね　ソフィー）

（そうですね）

（先生はフランス語が上手!）

はん?

そうよ
いい先生に教わったの

何年も毎日練習したのよ

私の言う事分かる?

はい　先生

よろしい　英国女性らしく
英語を話すことになるから

これからは英語だけ
話しましょう

頑張るわ　先生
mais quelquefois（時には）...

頑張る? できるわよ

名前は何というの?

ジェーン・エア

エイア

両親のことを訊いてほしいわ

あなたは私より分かる筈でしょ

アデレ　パリに住んでたの?

Mais oui, mademoiselle.

はい　先生

誰と一緒に?

ずっと前はママと

でもマリア様のところに
行っちゃったの

まあ　可哀そうに

そのあとは?

貧しい人達と暮らした

でもロチェスター様が　est venu...
来たの

イギリスで一緒に
暮らしたいかって訊かれたわ

ママが生きてた頃
彼を知ってたの

mede belles robes et des jouets
くれたの

きれいなドレスや玩具を

でも今は私を一人にして
ここにいないわ

また外国へ行くしかないの

私は歌って踊り
詩も言えるのよ

踊りましょうか? Et vous verrez.

また今度ね

素敵なお勉強室を用意して
ありますよ

ピアノや地球儀や
必要なものを入れてね

見せましょうか?

お願いします

ソフィー　あなたは授業時間中
やることが沢山あるでしょ

はい?

ソフィー

vous aurez des choses ・
faire pendant nos lecons.

（あ　わかりました）

じゃ　行きましょう

おいで

先に庭で遊びたい!

あとでね

イギリスでは　子供は
言われたようにするのよ

いらっしゃい
あなたの歌を聞きたいわ

（いいわ! ）

あ　どうぞ

もう午前授業は終わったの?

ええ　教室は素晴らしいわ

あなたは何でもとても
きちんとしておいてるのね

ご主人様はまれにしか
お帰りにならないけれど

いつも不意で予期しない時に
おいでなんです

だから家を用意しておくんですよ

ロチェスター様はそんなに
厳しく口うるさい人？

紳士の趣味と習慣をお持ちですよ

家もそれに合わせて
管理されてるのをお望みです

彼が好き? 彼は一般に好かれてます？

ええ　ロチェスター家は

大昔からこの土地の大部分を
所有していて

ずっと尊敬されてきました

でもあなたは?

好きになる以外ありませんわ

小作人達もそうですよ
皆に彼は寛大ですしね

小作人と殆ど過ごさないけど

特徴はないの?

彼の性格はどうなの?

彼はとてもいい主人ですよ

知ってるのはそれだけ?

性格は申し分ないですよ

まあ　変わってるけど

旅行が多く
世界も沢山見ておいででしょう

賢いお方でしょうが

彼とあまり話したことはないんです

どんな風に変わってるの?

さあ　説明しにくいですね

話してみればそれを感じますよ

彼が冗談か真面目か
喜んでるのか逆かー

よく分からないんです

よくは理解できないんです

少なくとも　私にはね

でもとても良いご主人ですよ

さて... 家の案内でしたね

ありがとう

こんな立派な部屋を想像して
ませんでしたよ

人生でこんなものを見たいと
望んでもいなかったわ

ただの食堂と居間ですよ

部屋に風を入れる為に
毎日カーテンを開けます

どの寝室もすぐに使えるように?

ご主人様は私の居眠りを
見つけませんよ

これで家全体を見たわ

上の階はまだ見てませんが

何も見るものがないですよ

屋根からの眺めが素晴らしいという
お話でしたよ

屋上にあがりたいの?

そう... いいわ

景色は本当に素晴らしかった

だが
私が楽しんで長らくいないかとー

夫人はなぜか不安そうだった

お手間をとらせてすみません

こんな楽しいことは
逃しませんよ

ここは見事な土地です

召使達はこれらの部屋で
眠るんですか?

いいえ　召使達は奥でねます

ここでは誰も寝ませんよ

ええ　確かに幽霊が出そうね

幽霊? それは知りませんが

あの笑い声聞こえました？
誰ですか?

召使の一人
多分グレース・プールだわ

こっちで縫物をして

リアが一緒にいたりして
騒々しくなるの

グレース?

グレース!

騒がし過ぎよ　 グレース

指示を思い出して

彼女は縫い物と
家事の手伝いをするの

少し酒を好み過ぎだけど

よく働くわ

下りましょう
ここは不快過ぎるわ

夕食が冷めて欲しくないでしょ?

何時間もあの屋根で夢みて
いられそう

私なら二度と上りませんよ

風が... 突風になる時もあるし

危ないわ

非難されるかもしれないが

その後二、三ヶ月

自由な時に　私は屋上に上った

そこでは遠くの地平線まで
見渡せー

私はその向こうの慌ただしい
世界に触れたいと願った

仕事は順調に進みそうだった

生徒は甘やかされ　わがままに
なっていたが

やがて従順で　教えられるように
なった

426
00:21:18,693 --> 00:21:20,543
だが恵まれていても

平穏さに落ち着かなかった

仕方なかった

落ち着かなさは私の性質だった

私のような人は何百万もいる筈だ

活動をもたねばならない人

特に女性が

その狭い運命より
多くを望んでいるのだ

どうしたの　プール夫人?

具合がよくないの?

これで治るわ

まさか出かけるんじゃ?

F夫人の手紙を出しに
村まで行くの

でも丘を越え２マイルですよ

あそこは大抵ひどく寒いし

すぐ暗くなりますよ

歩くのは楽しいし
暗闇も好きなの

ちくしょう!

怪我は? 何かお手伝いを?

脇に寄れ!

助けを呼んできます

骨は折れてない
捻挫だけだ

馬に乗れるのを見るまで
私は一緒にいます

君は家にいるべきだ

どこから来た?

ソーンフィールド館

手紙を出しに行ってきたんです

ソーンフィールド?

私はそこの家庭教師です

ああ　そうか

家庭教師ね

こっちへ来い

失礼

あなたを役立てるしかない

脇へ寄れ

ありがとう

パイロット!

パイロット?

パイロット...こんにちは

よかった　ジェーン　ここにいたの

ご主人様が来てるの
落馬したのよ

足首を挫いてるの

今医者のカーター先生を
連れてきたところよ

彼は起き上がることもできないの

勿論できる

立ってはだめですよ

カーター先生
あなたに助けて貰ってますよ

あなたは...ロチェスター様

知的な推論だね　エアさん

エアさん!

エアさん!

明日午後6時に一緒に
お茶を飲んでくれないか

お休み　エアさん

はい　お休みなさい