テクノロジーはどのように先住民族の言語維持に役立っているか | デリック・バクスター | TEDxWinnipeg
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0:14 - 0:18私がかつてないほど情熱を注いでいるのは
人々を助けるアプリを作ることです -
0:18 - 0:21それがオジブウェ語の
言語学習アプリを作った理由です -
0:21 - 0:2512歳の娘にオジブウェ語を
教える手助けをするためだったんです -
0:26 - 0:32親なら誰もがするように
本を買ってあげ CDも買ってあげ -
0:32 - 0:34更にCD付きの本まで
買ってあげたんですよ -
0:34 - 0:36(笑)
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0:36 - 0:38しかし これらの教材は
本来の目的を果たせませんでした -
0:38 - 0:44彼女は全くオジブウェ語を学ばず
多くの本はいまだ 開かれてもいません -
0:45 - 0:47そのときのレシート
まだ持っているかな? -
0:49 - 0:50その事を思うと
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0:50 - 0:53本は必ずしも
最善の言語教育の方法とは限りません -
0:55 - 1:00その頃 私は娘に 新しいiPadを
買ってあげました 4年ほど前のことです -
1:00 - 1:02すると娘は毎日使っていました
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1:04 - 1:06とても気に入って
とてもカッコいい物と思っていて -
1:06 - 1:08決して止めようとはしませんでした
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1:09 - 1:11私はその繋がりを利用して
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1:13 - 1:17娘に基本的なオジブウェ語を教え
学ばせることにしました -
1:19 - 1:23私は約1ヶ月かけて オジブウェ語の
言語学習アプリを作りました -
1:23 - 1:28一般公開はおろか シェアすることなんて
考えてもいませんでした -
1:31 - 1:35数週間後 私がキッチンテーブルに
静かに座っていると -
1:38 - 1:40娘がオジブウェ語を話しているのが
聞こえてきました -
1:41 - 1:44お祖母さんと
電話で話していました -
1:45 - 1:49アプリを使って
オジブウェ語を話していたのです -
1:49 - 1:53それはまさに奇跡の瞬間で
とても感激したものでした -
1:54 - 1:57そして このアプリを皆と
シェアすべきと気づきました -
1:58 - 2:03全ての親御さんに この感動的な瞬間を
体験してほしかったのです -
2:03 - 2:06自分たちの子供が 母国語を
話している様子をです -
2:07 - 2:11したがって 何をしたかといいますと
アプリの無料配布でした -
2:13 - 2:18そして 次にアプリを使っていたのは
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2:18 - 2:20なんと 私の3歳の娘でした
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2:21 - 2:23アプリを使って
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2:23 - 2:27オジブウェ語で5まで数え
いくつかの単語を言っていたのです -
2:27 - 2:29そして偶然にも
その瞬間を録画できました -
2:29 - 2:31それでは ご覧ください
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2:53 - 2:58最高ですね
ところで 私の初めてのアプリは -
2:58 - 3:01アプリストアで
さんざん批判されました -
3:02 - 3:06すぐに来た最初のアドバイスは
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3:06 - 3:11「アプリは99セントで販売すべきであって
無料配布にしちゃだめだ -
3:11 - 3:13タダで配るもんじゃない」
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3:13 - 3:17その次のアドバイスは
とても有名な投資家からでした -
3:17 - 3:23「これは価値がある物とは思えないな
僕なら『マネー不成立』だ」 -
3:26 - 3:30そういえば 私はいつの間にか
彼らを許しています -
3:31 - 3:36彼らの誰も 言語が消滅することの
重大性に気づいていませんでした -
3:37 - 3:39もし 何も行動を起こさなければ
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3:40 - 3:44現在使われている
6千語強の言語のうち約半数が -
3:44 - 3:47今世紀末までに失われると
推定されています -
3:47 - 3:51アプリストアで
アプリの無料配布を開始後 -
3:52 - 3:54私は もっとやりたいと思いました
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3:54 - 3:59今のままでは充分ではなく
もっとやらなければと思いました -
3:59 - 4:03手助けが必要な言語は沢山あり
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4:03 - 4:07この まともとは思えないアイディアを
ずっとやりたいと考えていたやり方で -
4:07 - 4:11実行しようと決心しました
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4:11 - 4:14それは
「アプリのソースコードを無料配布し -
4:14 - 4:17どんな部族にも ダウンロード及び
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4:17 - 4:21使用と配布を許可すればいいのでは?」
というものでした -
4:22 - 4:27そして 同じ批判が再び私に向けられ
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4:27 - 4:28正気じゃないと言われました
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4:29 - 4:31私がどうしたかというと こうです
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4:31 - 4:36ソースコードをネットに上げて
無料で配布しました -
4:41 - 4:45そして 多くの部族が
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4:45 - 4:48ソースコードを
使い始めたことに気付きました -
4:48 - 4:53そして夜中の変な時間に
私の知らない番号から -
4:53 - 4:56電話がかかってくるようになりました
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4:56 - 4:59ソースコードもそうですが
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4:59 - 5:03ネットに上げると どんなものでも
瞬く間に世界中に広がります -
5:03 - 5:07私はいつの間にか
ノルウェーの先住民族である -
5:07 - 5:09サーミ族の議会と話していて
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5:09 - 5:13言語学習アプリの作成方法を
教えていました -
5:13 - 5:16ニュージーランドの部族
オーストラリアの部族 -
5:16 - 5:18北米の部族にもです
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5:23 - 5:27私はいくつかの部族のために
トレーニングも始めました -
5:27 - 5:32彼ら専用の言語学習アプリの
作成方法を教え 力づけるためです -
5:32 - 5:35その一方で ここ私の地元では
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5:35 - 5:39マニトバ州北部の首長の1人が
私の活動を聞いて -
5:39 - 5:43レジデンシャル・スクールでの
経験について話し始めました -
5:43 - 5:47さて私はレジデンシャル・スクールへ
通ったことがありませんが -
5:47 - 5:51彼にとってこの体験を話すことは
どれだけ辛いことか想像に難くありません -
5:51 - 5:53レジデンシャル・スクールについて
ご存知なければー -
5:53 - 5:56または 寄宿舎学校として
広く知られていますがー -
5:56 - 6:00それは 先住民族を白人社会に
同化させるための 政府資金による学校で -
6:00 - 6:02度々 非人道的な手段が
使われていました -
6:04 - 6:09彼は開口一番こう言いました
「レジデンシャル・スクールの修道女達は -
6:09 - 6:13私の言語を 抹消するつもりだと
言っていました -
6:13 - 6:17本当の意味に気づいたのは
30年経ってからです」 -
6:17 - 6:22彼が気づいたのは 自分の息子が
クリー語を話せないと知ったときでした -
6:23 - 6:26何か とてつもない
大きなことを成し遂げるには -
6:26 - 6:291人では決して無理です
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6:29 - 6:31周囲の協力が不可欠です
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6:31 - 6:37そしてこれは 末娘が
3歳だったときの話を思い出させます -
6:37 - 6:40娘は歩き始めたときから
子供ならみんなするように -
6:40 - 6:42いつもお手伝いをしたがりました
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6:42 - 6:45ある日 私達が買い物に行ったとき
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6:45 - 6:50オレンジが入った袋を娘に渡しました
家の中まで運んでもらうためです -
6:50 - 6:55娘は家の方へどんどん歩き続けました
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6:55 - 6:58そして 我が家の入り口にある
階段に着いたとき -
6:58 - 7:00娘は「お父さん 私には無理」
と言いました -
7:00 - 7:03私は両手一杯に荷物を持ちながら
娘の横を通り過ぎ -
7:03 - 7:08「もちろん出来るよ!自分を信じなさい」
と言いました -
7:08 - 7:14数分後 娘が
何も持たずに入ってきたので -
7:14 - 7:17「何があったの?」と聞きました
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7:17 - 7:20そうすると娘は「お母さんは自分を
信じている!」と言いました -
7:20 - 7:22(笑)
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7:26 - 7:29皆さんがビデオで
ご覧になった女の子です -
7:30 - 7:34何か とてつもない
大きなことを成し遂げるには -
7:34 - 7:361人では決して無理です
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7:37 - 7:42私達は皆 部族言語を
守る責任があります -
7:43 - 7:49オジブウェ語のアプリは配布開始以後
ダウンロード数が10万件を超えました -
7:49 - 7:52そして ソースコードは配布開始以後
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7:52 - 7:56ダウンロード数が4万件を超えました
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7:56 - 8:00ソースコードその他
私達の行っていることは -
8:00 - 8:0360以上の言語学習アプリの作成を
援助していると見積もっています -
8:03 - 8:05それは 決して私が1人で
やっているわけではなく -
8:05 - 8:08先生達や
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8:08 - 8:12生徒達 親御さん達からの手助けで
成り立っています -
8:12 - 8:16生存する話者が
2人や3人しかいない言語の部族から -
8:16 - 8:22電話がかかってくるというのは
どういうものでしょうか -
8:22 - 8:25私はそのような電話を
いくつか受けました -
8:25 - 8:29それは気持ちが
とても挫かれる思いです -
8:30 - 8:36彼らの言語は明日無くなるかもしれません
彼らの長老も明日亡くなるかもしれません -
8:36 - 8:41数千に及ぶ単語
数千に及ぶフレーズ -
8:41 - 8:45そして数百年の口述歴史と共にです
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8:45 - 8:48全ての言語学習アプリを合わせると
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8:48 - 8:51ダウンロード数は
20万件と推測されます -
8:52 - 8:57ですので次回 皆さんが
スマートフォンを使うときは -
8:57 - 9:02アプリをダウンロードし 新しい方法で
言語を学んでみてはいかがでしょうか? -
9:02 - 9:06それが 現存する世界中の言語を
強化する手助けになるのです -
9:06 - 9:08ありがとうございました
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9:08 - 9:09(拍手)
- Title:
- テクノロジーはどのように先住民族の言語維持に役立っているか | デリック・バクスター | TEDxWinnipeg
- Description:
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言語は消滅の一途を辿っていますが、デリックはこのアプリで文化を守ることができます。デリックはアメリカとカナダの先住民族向け言語学習ツールを開発しています。彼がこのアプリに情熱を注いでいるのは、その他いろいろな民族が先祖から受け継いできた教えを復興させ、子孫へ受け継ぐのを助けたいからです。彼は世界中で危機に瀕している多くの言語を守る手助けをする専門知識、道具、それに強い意思を持っています。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。 - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 09:15
Naoko Fujii approved Japanese subtitles for How technology is saving native tribe languages | Darrick Baxter | TEDxWinnipeg | ||
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