ローガン・ラプラント「ハック・スクーリング:ハッピーになるための教育」(TEDxUniversityofNevada)
-
0:17 - 0:18子供の頃
-
0:18 - 0:21よく こんな質問をされたでしょう
-
0:21 - 0:23結構うっとうしいヤツです
-
0:24 - 0:26「大きくなったら何になりたいの?」
-
0:27 - 0:29大人たちは
こんな答えを期待しています -
0:29 - 0:31「宇宙飛行士になりたい」
-
0:31 - 0:33「神経外科医になりたい」
-
0:33 - 0:36大人の思惑はそうだろうけどね
(笑) -
0:36 - 0:37子どもの答えは
-
0:37 - 0:40大抵 プロのスケートボーダーとか
-
0:40 - 0:42サーファーとか ゲーマーです
-
0:43 - 0:44弟にも聞いてみました
-
0:44 - 0:47「マジ?僕まだ10歳だよ
わかるわけないよ -
0:47 - 0:48プロスキーヤーかなあ
-
0:48 - 0:49それよりアイス食べよう!」
-
0:49 - 0:51(笑)
-
0:51 - 0:52ねっ 僕たちの答えは
-
0:52 - 0:54僕たちが熱くなるものや
-
0:54 - 0:56かっこいいと思うもの
-
0:56 - 0:57やったことが あるもので
-
0:57 - 1:00大人が期待しているのとは
たいてい反対のものなんです -
1:01 - 1:03でも 小さい子に聞くと
-
1:03 - 1:05最高の答えが
返ってくることがあるんです -
1:05 - 1:07とてもシンプルで 当たり前だけど
-
1:07 - 1:09とても深い答えです
-
1:10 - 1:12「大きくなったら
幸せになりたい」 -
1:13 - 1:15僕なら 大きくなっても
-
1:15 - 1:16ずっとハッピーでいたい
-
1:16 - 1:18今と変わらずです
-
1:18 - 1:19この場に立てて
最高の気分です -
1:19 - 1:21僕は 物心ついてから
-
1:21 - 1:23ずっとTED を見てきましたが
-
1:23 - 1:25こんなに早く講演ができるとは
思いもしませんでした -
1:25 - 1:27だって ティーンになったばかりで
-
1:27 - 1:29同年代の子たちと同じように
-
1:29 - 1:30僕が考えているのは こんな程度です
-
1:30 - 1:34「どうして僕の部屋は
勝手に散らかったんだろう?」(笑) -
1:34 - 1:36「今日シャワー浴びたっけ?」(笑)
-
1:36 - 1:38そして一番の悩みは
-
1:38 - 1:41「どうやったら モテるか?」(笑)
-
1:41 - 1:44神経科学者によるとティーンの脳は
とても奇妙だそうです -
1:44 - 1:47僕らの前頭前皮質は
まだ未発達なのに -
1:47 - 1:49実は神経細胞が
大人より多いのです -
1:49 - 1:52だからこそ僕らは とても創造的で
衝動的で 気分屋で -
1:52 - 1:54よく落ち込むんです
-
1:55 - 1:57でも 僕が がっかりするのは
-
1:57 - 2:01今時の子供の望みを知っているからです
ハッピーになるとか 健康でいるとか -
2:01 - 2:04安心できる いじめられない 愛される
-
2:04 - 2:06望んでいるのは そのくらいです
-
2:06 - 2:08だから大人に
「大きくなったら -
2:08 - 2:10何になりたいの?」 と聞かれると
-
2:10 - 2:14幸せや健康なんて当たり前だと
思われているんだなと感じます -
2:14 - 2:16でも それは違うと思うんです
-
2:16 - 2:18学校に行って 大学に行って
就職して -
2:18 - 2:20結婚したら ハイッ!
-
2:20 - 2:22で 幸せの出来上がり?
-
2:23 - 2:26幸せで健康になる方法を学ぶことは
学校で -
2:26 - 2:27優先されていないようです
-
2:27 - 2:29学校教育と切り離されているので
-
2:29 - 2:31それを 一生
知らずじまいの子もいます -
2:32 - 2:34もし切り離さなかったら?
-
2:34 - 2:36幸せや健康になるための
-
2:36 - 2:38勉強や実践を
教育の基盤にしたら? -
2:38 - 2:41大事なのは実践ですからね
-
2:41 - 2:43ちょっとした実践が大事です
-
2:43 - 2:45教育は重要ですが
では何故 -
2:45 - 2:47幸せや健康になるということが
-
2:47 - 2:48教育に入っていないのでしょう
-
2:48 - 2:50僕には さっぱり わかりません
-
2:52 - 2:54僕は幸せと健康の科学を
勉強しています -
2:54 - 2:57それは つまり
次の8つの実践のことです -
2:58 - 3:00運動
食事と栄養 -
3:00 - 3:02自然との触れ合い
社会貢献 -
3:02 - 3:05良好な人間関係
レクリエーション -
3:05 - 3:07リラクゼーションとストレス管理
-
3:07 - 3:09信仰や精神的な関わり合い
-
3:09 - 3:12良かった うまく言えた
(笑) -
3:12 - 3:15この8つを提唱しているのは
ロジャー・ウォルシュ博士です -
3:15 - 3:18彼は これを
「生活習慣の改善による治療」 -
3:18 - 3:20略して TLC と呼んでいます
-
3:20 - 3:23彼は幸せや健康になる方法を
研究している科学者です -
3:23 - 3:24このスピーチを準備する中で
-
3:24 - 3:26僕は博士に質問をする機会を得ました
-
3:26 - 3:31「現在の学校は8つのTLCを
優先していると思いますか」 と尋ねると -
3:31 - 3:33博士の答えは予想どおりで
-
3:33 - 3:34要するに「いいえ」でした
-
3:34 - 3:36でも 博士は言いました
-
3:36 - 3:38「多くの人が
従来の教育の場以外の所で -
3:38 - 3:41読書や 瞑想やヨガを通じて
-
3:41 - 3:43そのような教育の機会を得ようと
しています」 -
3:44 - 3:46博士の言葉で最高だと思ったのは
これです -
3:46 - 3:49「ほとんどの教育の目標は
-
3:49 - 3:50良くも悪くも
-
3:50 - 3:53人生のためというより
生活のためなのです」 -
3:56 - 3:582006年の ケン・ロビンソン氏の講演は
-
3:58 - 4:00TED史上 一番人気があります
-
4:00 - 4:02「学校教育は創造性を
殺してしまっている」 -
4:02 - 4:06彼の主張は 創造性は
識字能力と同様に重要なので -
4:06 - 4:09同等に扱うべきだ ということです
-
4:09 - 4:11多くの親が ビデオを見ました
-
4:11 - 4:14僕の親のような人たちにとって
それは自分の子供に -
4:14 - 4:17従来の学校を辞めさせて
違うことをさせるべきだと -
4:17 - 4:19確信する根拠になりました
-
4:19 - 4:22従来と違う教育を受ける子供の
革命は小さいけど高まってきていて -
4:22 - 4:25僕はその一角を担っています
-
4:25 - 4:27でもね
世間が動揺しちゃうんですよ -
4:29 - 4:30両親が学校を辞めさせた時
-
4:30 - 4:32僕は まだ9歳でしたが
-
4:32 - 4:34母が泣いていたのを覚えています
-
4:34 - 4:38周りから「頭がおかしい」とか
「馬鹿げている」と言われたのです -
4:38 - 4:41いま僕は 母が周りの重圧に
負けなかったことに感謝しています -
4:41 - 4:43母も 同じ気持ちだと思います
-
4:44 - 4:48[2千万人]もの
-
4:48 - 4:51ケン・ロビンソン氏のトークを
見た人の中から -
4:51 - 4:53何故もっと僕のような子供が
出てこないのでしょう -
4:55 - 4:57シェーン・マッコンキーは
僕のヒーローです -
4:57 - 5:00世界一のスキーヤーだから
大好きだったのですが -
5:00 - 5:03ある日 シェーンのことが
本当に大好きな理由が分かりました -
5:03 - 5:04彼がハッカーだったからです
-
5:05 - 5:06コンピューターではなく
-
5:06 - 5:08スキーの型を破ったハッカーです
-
5:08 - 5:11彼の創造性と発明は
今日のスキーを生み出し -
5:11 - 5:13僕がスキーを愛する理由でもあります
-
5:14 - 5:17ハッカーと言うと
コンピュータ マニアで -
5:17 - 5:20家の地下室からウイルスを
ばらまくヤツと思う人が多いですが -
5:20 - 5:23僕は そうは思いません
-
5:23 - 5:25ハッカーとは革新者なのです
-
5:25 - 5:27ハッカーとは
現行のシステムの方向性を変え -
5:27 - 5:30より良く機能させるために
挑戦し変革する人たちのことです -
5:30 - 5:33ハッカーとは考え方
物の見方のことです -
5:34 - 5:35僕が育つ世界には
-
5:35 - 5:38もっとハッカー的な思考を持つ人が
必要です -
5:38 - 5:39そしてテクノロジーに限らず
-
5:40 - 5:42どんな分野も
ハックされる必要があります -
5:43 - 5:45スキーも 教育もです
-
5:45 - 5:47スティーブ・ジョブズにしろ
-
5:47 - 5:49マーク・ザッカーバーグにしろ
シェーン・マッコンキーにしろ -
5:49 - 5:52ハッカー的思考を持つことで
世界を変えられるのです -
5:54 - 5:57健康 幸せ 創造性
ハッカー的思考 -
5:57 - 6:00そのどれもが
僕の教育の大部分を占めています -
6:00 - 6:02これを 「ハック・スクーリング」と
呼んでいます -
6:02 - 6:04特定のカリキュラムは使わず
-
6:04 - 6:07誰かのアプローチを
心掛けているわけでもありません -
6:07 - 6:09自分の教育をハックしているのです
-
6:09 - 6:12コミュニティー内や
家族や友達のネットワークを通して -
6:12 - 6:14チャンスがあれば利用しています
-
6:14 - 6:18僕は学んだことを経験する機会を
活かしています -
6:18 - 6:20より早く より良い結果のために
-
6:20 - 6:23近道やハックを探すことを
恐れません -
6:24 - 6:27これは学習のリミックスや
マッシュアップのようなものです -
6:27 - 6:30自由で 柔軟で
-
6:30 - 6:32幸せ 健康 創造性が
第一ということを -
6:32 - 6:34見失うことは絶対ありません
-
6:35 - 6:38そして一番いいところは
それがシステムではなく -
6:38 - 6:39考え方だということです
-
6:39 - 6:43ハック・スクーリングは誰にでも
従来の学校でだって可能です -
6:45 - 6:48じゃあ 僕の学校がどんなかって?
-
6:48 - 6:50大抵はスターバックスみたいな
感じかな(笑) -
6:50 - 6:53でも 他の子供たちと同じように
-
6:53 - 6:56算数 科学 歴史 作文を
たっぷり学んでいます -
6:57 - 6:59前は作文が好きじゃなかったけど
-
6:59 - 7:02それは先生が
蝶々や虹のことを書かせたからです -
7:02 - 7:04スキーのことが
書きたかったのに -
7:04 - 7:06ホッとしたのは 友達のお母さんが
-
7:06 - 7:08スコーバレー子供研究所を
創設した時です -
7:08 - 7:12そこではアメリカ中の
偉大な演説者と交流しながら -
7:12 - 7:15僕の経験や興味を通して
書けるようになりました -
7:15 - 7:18それで書くのが楽しくなったんです
-
7:19 - 7:20学習するということに
-
7:20 - 7:23いったん火が付いたら
-
7:23 - 7:26短時間に 自分の力で
たくさんのことが -
7:26 - 7:27できるのです
-
7:27 - 7:29スターバックスは
それに向いています -
7:30 - 7:33物理学のハックも おもしろかったです
-
7:33 - 7:35ニュートンや ガリレオについて
いろいろ習って -
7:35 - 7:38運動エネルギーのような基礎的な
物理学の概念を -
7:38 - 7:42実験や失敗を通じて
体験的に学びました -
7:42 - 7:46僕のお気に入りは ボッチボールで作った
巨大「ニュートンのゆりかご」です -
7:48 - 7:51他にもボウリングのボールや
巨大な飴玉など -
7:51 - 7:54いろんなものを使って実験しました
-
7:54 - 7:57プロジェクト・ディスカバリーの
ロープのコースは -
7:57 - 7:59ちょっと緊張しますが すごいです
-
7:59 - 8:02地上18メートルにいれば
誰でも否応なく -
8:02 - 8:04恐怖心と戦い
はっきり意思疎通を図り -
8:04 - 8:07一番重要な
お互いを信頼することを学びます -
8:08 - 8:12コミュニティ組織は
僕の教育に大きな役割を果たしています -
8:12 - 8:14ハイファイブ基金のプログラムの一つ
B.A.S.I.C.S.(ベイシックス) -
8:14 - 8:17「危機的状況下で状況を把握し
身の安全を確保すること」 -
8:18 - 8:20僕たちは1日をスコーバレーの
スキーパトロール隊と過ごし -
8:20 - 8:22山の安全について学び
-
8:22 - 8:24次の日にはガラッと変わって
雪や天気や― -
8:24 - 8:26雪崩の科学を勉強しました
-
8:26 - 8:27一番大事なのは
-
8:27 - 8:30間違った判断は
自分と仲間を危険に陥れると -
8:30 - 8:32学んだことです
-
8:33 - 8:35子供文化講演会は
歴史に命を吹き込みます -
8:35 - 8:38歴史上の有名な人物について学んだら
-
8:38 - 8:41その人物になりきって
ステージに立ち -
8:41 - 8:44その人の生涯について
どんな質問にも答えるのです -
8:44 - 8:45この写真は
-
8:45 - 8:48アル・カポネとボブ・マーリーが
-
8:48 - 8:49ヴァージニアシティの歴史的建物
-
8:49 - 8:52パイパーズ オペラハウスで
質問攻めにされているところです -
8:52 - 8:56ハリー・フーディーニが
初舞台を踏んだ場所です -
8:57 - 9:00自然の中で過ごす時間は
僕にとって本当に大事です -
9:00 - 9:04穏やかで 静かで
現実から抜け出せるのです -
9:04 - 9:08僕は週に一度
丸一日 外で過ごします -
9:08 - 9:10フォックスウォーカーの
僕のクラスの -
9:10 - 9:13ゴールは ナイフ1本だけで
原野の中を生き抜くことです -
9:13 - 9:16僕らは自然の声に耳を澄まし
周りの様子を感じ取ることを学びます -
9:16 - 9:19僕は自然との精神的なつながりを
感じるようになりました -
9:19 - 9:21そんなものがあるとは
知りませんでした -
9:22 - 9:24でも一番楽しいのは
ヤリや弓矢を作ったり -
9:24 - 9:26舞ギリだけで火を起こしたり
-
9:26 - 9:30キャンプ中に雪が降った時に備えて
寝る場所を作ることです -
9:32 - 9:34手作りスキーや
服のデザインをしている -
9:34 - 9:36モーメント社の工場にいると
-
9:36 - 9:39いつか自分も事業をしたいという
気持ちが わいてきます -
9:39 - 9:42そこで働く人たちに
なぜ数字に強くなる必要があり -
9:42 - 9:45なぜ創造力や裁縫技術が必要かを
教わりました -
9:45 - 9:49そこで僕はデザインと裁縫の力を
つけるため ビッグトラック社で -
9:49 - 9:51インターンをすることにしました
-
9:51 - 9:53ランチを運んだり トイレ掃除をしたり
-
9:53 - 9:55無我夢中で掃除機をかける合間に
-
9:55 - 9:57僕は服のデザインや
帽子のカスタマイズ -
9:57 - 10:00販売に
貢献できるようになってきています -
10:00 - 10:03そこで働く人たちは幸せで健康で
創造的で -
10:03 - 10:04自分の仕事に情熱を持っています
-
10:04 - 10:07このクラスが
僕の一番のお気に入りです -
10:08 - 10:11そしてここは 僕が
心からハッピーになれる場所です -
10:11 - 10:12粉雪の積もった日
-
10:12 - 10:15それは僕の人生や教育や
-
10:15 - 10:16僕のハック・スクーリングの
象徴です -
10:16 - 10:18僕のハック・スクーリングの
象徴です -
10:18 - 10:19もし皆が この山を
-
10:19 - 10:22一般的な教育に沿って 滑るなら
-
10:22 - 10:24みんな同じ
たぶん一番安全な -
10:24 - 10:25ルートを滑り
-
10:25 - 10:28ほとんどの「雪」は
手付かずのままでしょう -
10:28 - 10:30僕には無数の可能性が見えます
-
10:31 - 10:33雪の塊を崩したり
スパインで遊んだり -
10:33 - 10:35トランジションを求めて
崖から崖へと滑ったり -
10:35 - 10:38僕にとってスキーは解放を意味し
教育もまた同じです -
10:39 - 10:42創造力を使って
他のやり方でやることです -
10:42 - 10:44コミュニティーを大事にし
お互い助けあうことです -
10:44 - 10:47大事な仲間に囲まれて
-
10:47 - 10:49幸せで健康でいることです
-
10:50 - 10:52というわけで僕は
大きくなったら -
10:52 - 10:54何になりたいか わかってきました
-
10:54 - 10:56でも大人になったら何になりたいか
聞かれたら -
10:56 - 10:59僕の答えはずっと
「幸せになりたい」 -
10:59 - 11:02ありがとうございました (拍手)
- Title:
- ローガン・ラプラント「ハック・スクーリング:ハッピーになるための教育」(TEDxUniversityofNevada)
- Description:
-
なぜ学校では幸せや健康になることを教えないのでしょう。13歳のローガン・ラプラントは、自分が考えた「ハック・スクーリング」によって、重要かつ最も意義深い「幸せになる」という気持ちに子どもたちを導くことができると主張します。多くの大人は、子供は大きくなったら幸せになって当たり前と思いがちですが、それは違うとローガンは訴えます。幸せや健康になるというのは、何よりも優先されるべきことなのです。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 11:14