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ゲズントハイト・インスティテュート | パッチ・アダムス | TEDxUtrechtUniversity

  • 0:09 - 0:12
    18歳の年
    私は3回入院しました
  • 0:12 - 0:14
    自殺願望があったからです
  • 0:14 - 0:17
    不公平で暴力に満ちたこの世界に
    生きていたくなかった
  • 0:18 - 0:22
    3回目に入院したとき
    私は理解しました
  • 0:22 - 0:25
    自殺しなくても
    革命を起こせば良いのだと―
  • 0:25 - 0:30
    だから革命を起こすこと 愛することに
    自らの人生を捧げようと決意しました
  • 0:32 - 0:39
    最初に抱いた欲求はこうでした
    どうしたら 一瞬たりとも無駄にせず
  • 0:39 - 0:42
    自分は平和、正義、ケアを
    実現する道具になれるだろうか?
  • 0:42 - 0:45
    そして決意しました 
    極めて容易な決意でした
  • 0:45 - 0:50
    この人生に於いて 常にうんざりするほど
    楽しくいようというものでした
  • 0:51 - 0:56
    これには6つの気質が必要なのだと
    すぐに気づきました
  • 0:56 - 1:01
    ハッピーで、 愉快で、 愛に満ち
    協力的で、創造的、思慮深いという―
  • 1:01 - 1:04
    母が授けてくれた自尊心のお陰で
    それを実践する決意をしました
  • 1:04 - 1:08
    後は行動するのみだったのです
  • 1:08 - 1:12
    桁外れに外向的な私は
    町に出かけ
  • 1:12 - 1:14
    にこやかで 楽しげにしていると
    気づいたのです
  • 1:14 - 1:18
    6つの気質のうち
    最も人に近寄りにくいのは愛なのだと―
  • 1:18 - 1:23
    愛に関しては
    とても疑い深い世の中ですから
  • 1:23 - 1:27
    以前から おどけ者だった私は
  • 1:28 - 1:31
    面白おかしいことをするのが
  • 1:31 - 1:33
    愛を引き寄せる秘訣だと
    気づいたのです
  • 1:34 - 1:38
    だから この49年
    ふざけたことばかりしています
  • 1:40 - 1:44
    優れた人道主義者である
    エラスムスを引用すると
  • 1:44 - 1:48
    「人間というものは
  • 1:48 - 1:52
    お互いに対して
    いろいろな接し方をするが
  • 1:52 - 1:59
    無垢な者 つまり愚か者には
    皆 同じ態度をとる
  • 1:59 - 2:02
    皆 彼らを求め 暖をとらせてやり
  • 2:02 - 2:05
    ご馳走し 困った時には
    手を差し伸べ
  • 2:06 - 2:12
    愚か者が 好きなことを言い
    好きなように振る舞っても咎めずに許すのだ
  • 2:12 - 2:16
    確かに 誰も彼らを
    傷つけようとはしないし
  • 2:16 - 2:22
    野獣ですら 無垢な自然の本能で察して
  • 2:22 - 2:24
    愚か者には危害を加えない
  • 2:24 - 2:27
    愚か者は神々に
    また 特に私によって聖別されている
  • 2:27 - 2:33
    だから誰もが 愚か者には
    聖なる者への敬意を払うのだ」
  • 2:34 - 2:39
    これは あなたの国の賢者のことばです
  • 2:39 - 2:42
    それから私が何をしたかというと…
  • 2:42 - 2:45
    私の出身地は 極めて暴力的な所です
  • 2:45 - 2:50
    絶対的平和主義者として思いました
    「公然の暴動をどうやって止めるのか?」
  • 2:50 - 2:55
    たとえば駐車場で 大声でどなり合う
    カップルの言葉による暴力や
  • 2:55 - 2:59
    スーパーでケンカする親子など
  • 2:59 - 3:05
    言葉や拳を使って殴ったり
    打ちのめすことが 容認されています
  • 3:05 - 3:08
    私は思いました
    「人生ずっと道化師を演じてきたんだから
  • 3:08 - 3:12
    『けったいなスーパーヒーロー』
    になれるかも」
  • 3:12 - 3:15
    スーパーで
    そういった出来事を目にすると
  • 3:15 - 3:19
    いったん我に返り
    普段の地味な恰好から
  • 3:19 - 3:23
    あるものに変身するのです
  • 3:24 - 3:26
    通常この段階で
    ポケットに手を突っ込むと
  • 3:26 - 3:31
    そこには 30個位おもちゃが入っており
    鼻を取り出すところですが
  • 3:31 - 3:34
    私は4年前
    歯科診療を始めまして
  • 3:34 - 3:39
    みんなテクノロジーは大好きですから
    こんな風に話しかけます
  • 3:39 - 3:40
    (笑)
  • 3:40 - 3:45
    これで あたりの雰囲気が
    がらっと変わるんです
  • 3:45 - 3:46
    (笑)
  • 3:46 - 3:49
    もちろん テクノロジーは
    増え続けますから
  • 3:49 - 3:53
    こそっと隠れて「三段階攻撃」
    というのをやります
  • 3:53 - 3:58
    これが1つめ 
    三段階なので3つあります
  • 3:59 - 4:04
    この見栄えの良い入れ歯をつけて
  • 4:05 - 4:09
    そして青っぱな
  • 4:09 - 4:10
    (笑)
  • 4:10 - 4:11
    もう お分かりでしょう
  • 4:11 - 4:15
    角を曲がると ケンカしている人も
  • 4:16 - 4:17
    私を見ると
  • 4:17 - 4:19
    (笑)
  • 4:19 - 4:21
    ケンカを止めます
  • 4:21 - 4:22
    (笑)
  • 4:22 - 4:28
    30年やってきましたが
    止まないケンカはひとつもありませんでした
  • 4:28 - 4:33
    4~5千回くらい止めたでしょうか
  • 4:33 - 4:36
    これが私の欲求と実現方法です
  • 4:36 - 4:41
    さて 私は2つの決意をしました
  • 4:41 - 4:46
    1つは個人的な決意で
    常に道具になること
  • 4:46 - 4:49
    2つめは医療で人類に
    奉仕するということです
  • 4:49 - 4:51
    私には理系の適性がありました
  • 4:51 - 4:55
    そして世界でも
    最も豊かな国の出身でありながら
  • 4:55 - 4:58
    国民の面倒をみないというのは
  • 4:58 - 4:59
    恥ずべきことだと思っていました
  • 4:59 - 5:01
    政府は国民への
    医療の提供を怠っています
  • 5:02 - 5:07
    それで私は18歳のとき無償で
    医療業務を行う医師になると決めました
  • 5:08 - 5:11
    私はこれまで多くの書籍を読み
    研究を重ね 人と話をして来ましたが
  • 5:11 - 5:15
    1967年に 医科大学に
    入学するころまでには
  • 5:15 - 5:20
    無料の病院を設立しようと
    決めていました
  • 5:20 - 5:22
    医科大学にいましたので
  • 5:22 - 5:25
    医療の提供に関する
    さまざまな問題を目にしました
  • 5:25 - 5:29
    その経験により2つ目の欲求を
    持つにいたったのです
  • 5:29 - 5:33
    それは医療の提供における
    すべての問題を 1つのモデルで解決する
  • 5:33 - 5:35
    そんな病院を設立することでした
  • 5:36 - 5:38
    問題が何であれ
  • 5:38 - 5:42
    自分だけの力で解決できなくても
    解決は可能だと
  • 5:42 - 5:45
    身をもって示すことは出来るのです
  • 5:46 - 5:49
    そしてゲズントハイト・インスティテュートを
    1971年に創設しました
  • 5:49 - 5:54
    大人20名 うち医師3名が 12年かけて
    パイロットプロジェクトを行いました
  • 5:54 - 5:56
    寝室が6つある大きな建物で
  • 5:56 - 5:59
    24時間受診可能な病院であると
    宣言しました
  • 5:59 - 6:02
    月に500~1,000人が訪れ
  • 6:02 - 6:05
    毎晩50人ほどが泊まっていました
  • 6:05 - 6:08
    すべて無料で提供しました
    医療を行う上で
  • 6:08 - 6:10
    「借り」という概念を
    取り除きたかったのです
  • 6:10 - 6:13
    皆にお金の負い目を
    感じることなく
  • 6:13 - 6:14
    「共同体」と呼ばれるものに
  • 6:14 - 6:17
    属することに
    ワクワクしてもらいたかった
  • 6:17 - 6:22
    従って医療保険は
    一切受け付けませんでした
  • 6:22 - 6:26
    アメリカの金持ちは医療サービスを受けるために
    医療保険に加入しますが
  • 6:26 - 6:30
    その受付を始めると 書類を書いたり
    様々な管理が必要となります
  • 6:30 - 6:33
    医療保険に加入しさえすれば
    良いのではありません
  • 6:33 - 6:35
    我々の資金調達が
    むずかしかったのは
  • 6:35 - 6:38
    誤った医療保険制度を拒絶する
    唯一の病院だったからです
  • 6:38 - 6:44
    医療において誤ちを犯すという
    罪悪をばらまくのは間違っていると思います
  • 6:45 - 6:47
    無論より多くのケア
    より多くの時間を医療に求める
  • 6:47 - 6:49
    切実な叫びが世界中にあります
  • 6:49 - 6:52
    120カ国から聞こえる
    最も大きな叫び声です
  • 6:52 - 6:54
    私は医学生たちと文通していますから
  • 6:54 - 7:00
    さて患者の初診では私は4時間を費やします
    とてつもなく濃密な時間です
  • 7:00 - 7:02
    私にとって理想的な患者とは
  • 7:02 - 7:04
    一生続く深い友情を
    私と築くことを望む人たちです
  • 7:04 - 7:07
    私はかかりつけ医であり
    患者が苦しんでいるとき
  • 7:07 - 7:10
    医師と患者の関係が
    最も強い支えになると思っています
  • 7:11 - 7:14
    従って私は 患者の家に
    お邪魔させてくれと言い張り
  • 7:14 - 7:16
    往診すると 引き出しを全部開け
    クローゼットを
  • 7:16 - 7:17
    全部 覗きます
  • 7:17 - 7:22
    シャーロックホームズ級の
    のぞき魔が 家に来たようなものです
  • 7:23 - 7:26
    それは患者について可能な限り
  • 7:26 - 7:28
    多くのことを知りたいからです
  • 7:29 - 7:31
    そういう情報を得ることによって
  • 7:31 - 7:35
    我が国の人口の3%未満しか
    自尊心を持ちあわせていないことや
  • 7:35 - 7:36
    5%未満しか
  • 7:36 - 7:39
    日々を送る気力を
    持っていないことに気づきました
  • 7:39 - 7:41
    普通の大人は 自分自身も
  • 7:41 - 7:44
    自分の結婚生活も
    仕事も好きではありません
  • 7:44 - 7:46
    でも それが医者に行く理由ではありません
  • 7:46 - 7:49
    私は精神科の薬を
    処方しないと決めました
  • 7:49 - 7:51
    精神科の薬は好きではないのです
  • 7:51 - 7:53
    薬が精神の健康問題を
    解決することはないからです
  • 7:53 - 7:57
    だから 私たちは環境を作りたかった
    だから 病院の文化は
  • 7:57 - 8:00
    自らの決意に
    従うものにしたのです
  • 8:00 - 8:03
    ハッピーで楽しく 愛に満ち
    協力的で創造的かつ 思慮深いものに
  • 8:04 - 8:06
    さてヒエラルキーは大きな問題です
  • 8:06 - 8:08
    世界のどこにいっても
    医者は無礼で
  • 8:08 - 8:10
    楽しい病院などありません
  • 8:10 - 8:13
    だからヒエラルキーを
    なくすことにしました
  • 8:13 - 8:16
    「掃除係と外科医の給料を
    同じにしよう」
  • 8:17 - 8:20
    そう 月給を300ドルにしました
  • 8:20 - 8:22
    とても低賃金ですが
  • 8:22 - 8:26
    これで私たちは医療における
    不均衡を示したかったのです―
  • 8:26 - 8:29
    外科医に
    年間200万ドルを支払う強欲さと
  • 8:29 - 8:33
    年間3,600ドルを支払う
    愛情との間の不均衡です
  • 8:33 - 8:36
    この給料でも 毎年
    何千人もの応募があります
  • 8:37 - 8:40
    実際に わたしたちは自らの設計により
  • 8:40 - 8:45
    極めて現代的なハイテク医療にかかる
    コストの90%を削減し
  • 8:46 - 8:48
    常勤のスタッフは皆
  • 8:48 - 8:52
    病院に住み込みで
    共同のエコヴィレッジに暮らしています
  • 8:53 - 8:57
    これは核家族というものが
    歴史においてなされた社会的に最悪の決断であり
  • 8:57 - 9:00
    失敗に終わっていて 如何なる所でも
    上手くいかないからです
  • 9:00 - 9:05
    私たちは8千万年ものあいだ
    共同体で暮らしてきた霊長類であり
  • 9:05 - 9:10
    核家族が消費する
    生態系資源量を考えると
  • 9:10 - 9:12
    そうやって生きていくのは不可能です
  • 9:13 - 9:16
    共同体として暮らすことで
    アメリカで最もお金のかかるものを
  • 9:16 - 9:21
    無償で提供したり 従来のコストの
    1割で提供できると示したかった
  • 9:23 - 9:26
    又 さまざまな療法を取り入れ
  • 9:27 - 9:30
    人々を「人類の文化」という
    大学に入れるための仕掛けとして
  • 9:30 - 9:33
    病気を使ったのです
  • 9:34 - 9:36
    20世紀の世界文学を読めば
  • 9:36 - 9:38
    人は孤独なんだと分かるはずです
  • 9:39 - 9:42
    孤独で人生の意味が
    よく分からないでいるのです
  • 9:42 - 9:44
    アメリカの大学では
  • 9:44 - 9:48
    40%の新入生が 精神科の薬を
    処方されているところもあります
  • 9:49 - 9:52
    鬱は病気ではなく
  • 9:52 - 9:54
    製薬会社がつけた病名であり
  • 9:54 - 9:56
    孤独の症状が 鬱なのです
  • 9:56 - 9:59
    しかし孤独に効く薬を売ることは
    誰にもできないでしょう
  • 9:59 - 10:04
    友達のことを思うと同時に
    鬱にはなれません
  • 10:04 - 10:06
    それで人は友達がいると知るのです
  • 10:06 - 10:10
    私は信心深い人間ではなく
    信仰をもったこともありませんが
  • 10:10 - 10:12
    生命力に満ちあふれた人は
    すぐ分かります
  • 10:13 - 10:18
    そうレッテルを貼る訳ではないのですが
    生命力が宿っていれば 苦しむことはないのです
  • 10:20 - 10:23
    私がご説明したかった
    3つめの分野は―
  • 10:23 - 10:27
    家族と共同体の健康という分野です
  • 10:28 - 10:30
    次に世界の健康です
  • 10:30 - 10:35
    12年の病院経営において
    助成金や寄付金を受け取ったことは
  • 10:35 - 10:36
    一度たりともありません
  • 10:36 - 10:39
    病院を続けるために 職員は
    別の仕事をしなければなりませんでした
  • 10:39 - 10:42
    私自身もこの42年そうしてきました
  • 10:43 - 10:46
    そしてこのモデルの素晴らしさを
    実感しています
  • 10:46 - 10:50
    この12年病院に住み続け
    こういう形で 医師の仕事をするのは
  • 10:50 - 10:54
    うっとりする ロマンチックなことでした
  • 10:54 - 10:58
    そして気づいたのです
    決まりを1つ 破る必要がある
  • 10:58 - 10:59
    つまり「社会に出る」ことです
  • 10:59 - 11:01
    私たちはメディアを
    全く尊敬しませんが
  • 11:01 - 11:04
    メディアを使えば
    稼げることも 知っていました
  • 11:04 - 11:06
    どうしても
    有名になる必要がありました
  • 11:07 - 11:11
    そこで公に出ましたが
    すぐにやめました
  • 11:11 - 11:15
    次の目標は現代的な病院作りだと
    気づいたからです
  • 11:16 - 11:21
    この28年というもの
    1年の内 250~300日は飛び回っています
  • 11:21 - 11:25
    この28年間は 2週間続けて
    家にいたことはないと思います
  • 11:26 - 11:30
    70カ国で講演をしたり
    パフォーマンスをしたりしています
  • 11:30 - 11:32
    でも私には望みがありました
  • 11:32 - 11:36
    「自分が共同体の一員なら
    講演をしてお金を集めるだけではだめだ
  • 11:36 - 11:39
    さて共同体として
    何ができるだろう?」
  • 11:40 - 11:45
    私たちは平和活動家なので
    「世界に愛を広めに行こう」と決めました
  • 11:46 - 11:49
    自給自足の貧乏だったので
  • 11:49 - 11:52
    「基本的な平和活動をしよう
    敵に愛を広めるのだ」と
  • 11:52 - 11:57
    レーガン政権のころ
    ソ連は「赤禍」と見なされていたので
  • 11:57 - 11:59
    「ロシア人に愛を広めに行こう」
    と決めました
  • 11:59 - 12:02
    そうして1985年に
    「道化師ツアー」が始まったのです
  • 12:02 - 12:06
    それ以降 毎年ツアーを行い
    今年で29年目になります
  • 12:06 - 12:07
    40名を連れて行きますが
  • 12:07 - 12:11
    道化師になる訓練は一切必要ないと
    知ってもらう必要がありました
  • 12:11 - 12:13
    衣装を着たら
    道化師のできあがりです
  • 12:13 - 12:17
    メンバーは3歳から88歳までで
    選考は一切行いません
  • 12:18 - 12:20
    延べ6千人を連れて行きました
  • 12:20 - 12:22
    22年前 私たちは
  • 12:22 - 12:25
    ロシアでの孤児の扱いに
    とても腹を立てていました
  • 12:25 - 12:27
    彼らはとても悪評が高かったのです
  • 12:27 - 12:29
    まずは孤児を保護することから
    始めました
  • 12:29 - 12:32
    モスクワとサンクトペテルブルクで
    400人の子供を世話しました
  • 12:32 - 12:35
    次に「ええい! 道化師を戦争に
    連れて行こう!」と言ったのです
  • 12:35 - 12:39
    映像が上手くうつらない?
    まあいいか…
  • 12:40 - 12:41
    ここで映したかったのは
  • 12:41 - 12:45
    アフガニスタンの戦地に道化師を
    連れて行った時の映像です
  • 12:46 - 12:49
    そして「ええい! 難民キャンプに
    行こうぜ!」となったわけです
  • 12:49 - 12:52
    映画化されたとたん
  • 12:52 - 12:56
    資金はずっと増えましたが
    自分たちの病院を建てるには不十分でした
  • 12:56 - 12:59
    一回講演をやると 
    貧しい国に診療所や学校を
  • 12:59 - 13:02
    1軒建てることができ
    治療ができます
  • 13:02 - 13:06
    映画化以来 年9回
    道化師旅行をしています
  • 13:06 - 13:12
    去年はグァテマラ、エクアドル
    シシリー、ペルーのアマゾン、コスタリカ
  • 13:13 - 13:15
    (笑)
  • 13:15 - 13:16
    星雲が見えるね
  • 13:16 - 13:18
    (笑)
  • 13:18 - 13:19
    宇宙だ
  • 13:19 - 13:20
    (笑)
  • 13:20 - 13:23
    パレスチナ、ブラジル
    そしてロシアに行きました
  • 13:23 - 13:26
    地震直後のハイチにも行きました
  • 13:26 - 13:28
    津波の直後にスリランカへも―
  • 13:28 - 13:32
    「孤児院の時代」の幕開け直後の
    ルーマニアにも行きました
  • 13:33 - 13:36
    道化師として
    約1万人の死に立ち会い
  • 13:36 - 13:40
    飢えで亡くなった
    何千人もの子供を抱いてきました
  • 13:41 - 13:47
    36歳と25歳になる2人の息子と
    私の兄も共に活動しています
  • 13:47 - 13:49
    私は66歳 兄は68歳です
  • 13:49 - 13:51
    少し横道にそれますが
  • 13:51 - 13:55
    1日1時間半の運動と
    楽しく暮らすことで 私はこの50年間
  • 13:55 - 13:57
    病気をしたことがありません
  • 13:58 - 14:02
    元気になりたいならば
    くよくよせずに 運動すれば良いのです
  • 14:06 - 14:07
    それが特効薬です
    7年前—
  • 14:07 - 14:11
    アマゾンで淋病に罹っている
    5歳児を見つけたので
  • 14:11 - 14:16
    パオロ・フェラーリの作品を使い
    生涯をかけたプロジェクトを立ち上げました
  • 14:18 - 14:23
    そこで7年間活動してきて
  • 14:23 - 14:29
    毎年8月に
    135人を連れて行くのですが
  • 14:30 - 14:33
    謂わば 医療ナンバーワンのアメリカは
  • 14:33 - 14:35
    世界の殺戮者集団なのです
  • 14:35 - 14:40
    すみません お恥ずかしい限りです
    のちに我が身に返ってきますね
  • 14:40 - 14:42
    退役軍人は昨年1年で
    6千名自殺しています
  • 14:42 - 14:46
    これは戦闘で亡くなった人数の
    3倍になります
  • 14:46 - 14:50
    だから退役軍人を道化師の旅に
    同行させたいと軍に申し出ています
  • 14:50 - 14:52
    愛情深い自分と
    再びつながるために
  • 14:52 - 14:56
    許可が得られるまで あと一息です
  • 14:59 - 15:01
    さて 詩を聞きたくありませんか?
  • 15:01 - 15:04
    アメリカの詩人メアリー・オリバーの
    『死が訪れたら』です
  • 15:05 - 15:09
    「死が 腹を空かせた
    秋の熊のように 訪れたら
  • 15:09 - 15:12
    死がやって来て 私を買い取ろうと
    財布からピカピカの硬貨を
  • 15:12 - 15:17
    全部取り出し
    財布をパチンと閉じたら
  • 15:18 - 15:21
    死が はしかの発疹が出るように
    訪れたら
  • 15:21 - 15:23
    死が まるで肩甲骨の間の
  • 15:23 - 15:25
    氷山のように訪れたら
  • 15:25 - 15:29
    私はワクワクしながら
    扉を開けて外に出たい
  • 15:30 - 15:33
    あの真っ暗なコテージは
    いったいどんな風だろうと考えながら
  • 15:34 - 15:40
    だから 私はすべてが
    兄弟であり姉妹であると考える
  • 15:40 - 15:42
    時間とは単なるものの見方
  • 15:42 - 15:48
    永遠とはもうひとつの
    可能性だと考える
  • 15:49 - 15:52
    そして人間ひとりひとりが
  • 15:53 - 15:57
    ヒナギクのようにありふれた花で
    ひとりひとりが唯一の存在で
  • 15:57 - 16:00
    ひとりひとりの名前は
    口にすると心地よい音楽—
  • 16:00 - 16:04
    どんな音楽でも そうだけれど
    静寂に向かう音楽で
  • 16:05 - 16:10
    ひとりひとりの身体は 勇気あるライオンで
    大地にとってかけがえのない存在だと 私は思う
  • 16:11 - 16:18
    この命が尽きるとき 私は言いたい
    私は生涯 不思議さに嫁いだ花嫁で
  • 16:19 - 16:23
    両腕に世界を抱えた花婿であったと
  • 16:23 - 16:25
    この命が尽きるとき
  • 16:25 - 16:28
    特別な 本物の人生を送れたかどうかで
    悩みたくはない
  • 16:28 - 16:31
    気がつけば ため息をつき
    怖がり 口論している自分は見たくない
  • 16:31 - 16:36
    この世界を ただ訪問しただけのような
    人生で終わりたくない」
  • 16:37 - 16:40
    時間がなくなりましたが
    お便りにはすべてお返事します
  • 16:40 - 16:43
    パソコンや携帯電話は
    使ったことがありませんので
  • 16:43 - 16:47
    メールしてもだめですが
    Webサイトは見ることができます
  • 16:47 - 16:50
    私は見たことはありませんし
    どうやって見るかわかりませんが
  • 16:50 - 16:53
    patchadams.orgに
    私書箱が載っています
  • 16:53 - 16:57
    毎月 手書きで400から600通
    手紙を書いています
  • 16:57 - 17:01
    40年間続け 夢中で
    すべてのお便りに答えます
  • 17:02 - 17:06
    返信先の住所を
    英語ではっきりと書くのをお忘れなく
  • 17:06 - 17:07
    (笑)
  • 17:07 - 17:09
    私は様々な人から
    許可を受けてきました
  • 17:09 - 17:13
    なぜなら50年間活動を続け
    膨大な経験を重ねているので
  • 17:13 - 17:15
    特にここにいる若者たちは
  • 17:15 - 17:19
    皆さんと関われるように5時から6時頃まで
    この場を与えてくれています
  • 17:19 - 17:21
    お役に立てればと思っています
  • 17:21 - 17:24
    傷ついたり友達が必要なら
    手紙を下さい
  • 17:24 - 17:27
    いいアイデアを思いついたのに
    聞いてくれる人がいなかったら
  • 17:27 - 17:29
    又は何かにつまづいていたら
    手紙を下さい
  • 17:29 - 17:34
    私の話が気に入らず
    私を罵りたいなら それも 歓迎します
  • 17:34 - 17:38
    毎年9回道化師ツアーを行っていますが
    どなたでも大歓迎です
  • 17:38 - 17:41
    メールの登録をすれば…
  • 17:41 - 17:43
    私たちに構わず
    何をしたって結構です
  • 17:43 - 17:48
    新人の道化師を戦場には連れて行きません
    それは 以前連れて行ったとき...
  • 17:48 - 17:54
    ローマ市がアフガニスタンへの
    ツアー費用を支払ってくれたのですが
  • 17:54 - 17:57
    人が爆破されている中ですから
    道化師のうち7人が
  • 17:57 - 17:59
    演じるのに苦労したのです
  • 17:59 - 18:01
    もし戦場で道化を演じるならば
  • 18:01 - 18:03
    まわりで人が爆破されていても
    動揺してはならないのです
  • 18:04 - 18:06
    ごめんなさい はい
  • 18:07 - 18:09
    (司会)有り難うございました
  • 18:09 - 18:12
    (拍手)
  • 18:14 - 18:15
    (パッチ・アダムス)有り難う
  • 18:15 - 18:18
    (拍手)
  • 18:26 - 18:27
    (笑)
  • 18:27 - 18:28
    有り難う
  • 18:28 - 18:30
    (司会)さて
  • 18:32 - 18:35
    皆さんそうお思いでしょうが
  • 18:36 - 18:38
    あなたのお話は
    とても感動的です
  • 18:38 - 18:40
    特に心を打つと思うのは
  • 18:40 - 18:45
    楽観的でいることは
    難しいことだからです
  • 18:47 - 18:52
    ある有名なアメリカの哲学者が
  • 18:53 - 18:56
    こう言いました
    「楽観主義に対する義務がある」
  • 18:57 - 19:01
    あなたを見ていると
    その象徴であるように思えますが
  • 19:01 - 19:05
    どうやって楽観的で
    あり続けるのですか?
  • 19:05 - 19:10
    (パッチ)お伝えしたいのは
    難しいことは何もしたことがないということです
  • 19:10 - 19:14
    悩みも 緊張もありません
  • 19:15 - 19:18
    なんというか 私が表現しているのは...
  • 19:18 - 19:23
    例えば あなた自身がデザイナーとして
    自分らしさを形成して
  • 19:23 - 19:28
    その自分らしさを 自ら決めたように
    使うのは難しいことでしょうか?
  • 19:29 - 19:33
    悪いけど 食べていけて友達がいるなら
    文句なんてないでしょう?
  • 19:34 - 19:37
    つまり 私は18歳のとき
  • 19:37 - 19:42
    感謝の海に飛び込んでみたら
    岸は見つからなかった なぜだかわかりますか?
  • 19:42 - 19:44
    感謝を信じられないからです
  • 19:44 - 19:48
    私の仕事のほとんどは
    人生を愛する結果です
  • 19:48 - 19:49
    私の母は素晴らしい人で
  • 19:49 - 19:52
    皆さんが私を好きになってくれるなら
    それは母のおかげです
  • 19:52 - 19:57
    あなたが女性について
    話しているのを聞きましたが
  • 19:57 - 19:59
    歴史のすべての問題の原因は男性にある
  • 19:59 - 20:02
    女性には全く問題がなく
    女性にとって安全な国はどこにもない
  • 20:02 - 20:05
    サッチャーを槍玉に
    あげてもいいでしょうが
  • 20:05 - 20:08
    彼女が世界の問題の
    原因ではありません
  • 20:08 - 20:12
    私たち男性は
    行動をただす必要があります
  • 20:12 - 20:17
    だから とても誇りに思います
  • 20:18 - 20:22
    私はこの35年
    テレビ番組を一切見ていません
  • 20:22 - 20:28
    歴史上の名著を
    毎年100~150冊読んでいて
  • 20:29 - 20:31
    息子たちも一緒に働いてくれています
  • 20:31 - 20:35
    私は革命のまっただ中にいて
    それを感じられるのは…
  • 20:35 - 20:39
    ここにいる医学生が
    私に提案してくれたのです
  • 20:39 - 20:43
    私たちの仕事ぶりが
    彼らに影響を与えると
  • 20:44 - 20:46
    そして幸運なことに
  • 20:46 - 20:49
    かなりの数の手紙を頂戴しており
    そこにはこうあります
  • 20:49 - 20:51
    「あなたの仕事のお陰で
    私たちはこれをしています」
  • 20:52 - 20:54
    元々それは目的ではありませんでした
  • 20:54 - 20:58
    目的は自分たちの病院を持つことでしたが
    資金調達に失敗しました
  • 20:58 - 21:01
    私の資金調達は
    アメリカ史上最悪です
  • 21:01 - 21:03
    去年の7月 活動を初めて41年目に
  • 21:03 - 21:06
    建設に4年かかると思った
    プロジェクトですが
  • 21:06 - 21:08
    我々にとって初の
    大きな建築を開始しました
  • 21:09 - 21:11
    だから払いのけたいのです
  • 21:11 - 21:14
    自分らしくないことを
    やろうとすると難しい
  • 21:14 - 21:17
    嫌いな仕事をすることも
    最低な夫婦関係を続けるのも難しい
  • 21:17 - 21:20
    鏡を見て「オー ベイビー!」
    と言えなければ
  • 21:20 - 21:21
    (笑)
  • 21:21 - 21:23
    来週になったら
  • 21:23 - 21:29
    鏡の前を通る度に「まあ!私ってなんて
    ステキなの!」とやってみて下さい
  • 21:30 - 21:32
    それは ひとたび自分自身を愛せれば
  • 21:32 - 21:35
    他の人が何と言おうと
    全く関係ないからです
  • 21:35 - 21:38
    自分を愛しているから
    そんなこと頭にのぼりもしないのです
  • 21:38 - 21:41
    それをどう使おうかと
    考えているということです
  • 21:41 - 21:43
    (拍手)
  • 21:43 - 21:44
    有り難うございました!
  • 21:45 - 21:47
    (司会)有り難うございました
  • 21:47 - 21:49
    (拍手)
Title:
ゲズントハイト・インスティテュート | パッチ・アダムス | TEDxUtrechtUniversity
Speaker:
パッチ・アダムス
Description:

30年もの間、医師、道化師、そして社会活動家としてアメリカの医療制度を変えようと、献身的に活動を行ってきたパッチ・アダムス。人を幸せにするのはいったい何なのか。彼がどのようにその人生をその研究に捧げてきたかについて話します。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
21:53

Japanese subtitles

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