トラウマにも贈り物にもなる、子ども時代の海外経験 | 水田 早枝子 | TEDxFulbrightTokyo
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0:25 - 0:27お知り合いの中に
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0:27 - 0:30英語など複数の言語を
流暢に話す子どもはいますか? -
0:31 - 0:36家族と一緒に外国へ
あるいは外国から引越してきた経験を -
0:36 - 0:38持つ子たちかもしれません
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0:38 - 0:41親が国際カップルという場合もあります
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0:42 - 0:46そういう子たちは多言語と多文化に
同時にさらされながら -
0:46 - 0:47育っています
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0:48 - 0:51そんな環境で育つのは
ごく普通になってきていますが -
0:52 - 0:55実際に当事者である子に
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0:55 - 0:58「ねえ その経験は楽しい?」
と聞いてみると -
0:58 - 0:59こう答えるかもしれません
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0:59 - 1:03「楽しくない
ものすごく大変で苦労が多いよ -
1:04 - 1:06両親も私のことで悩んでる」
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1:07 - 1:1020年前の私も そんな子どもでした
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1:10 - 1:14アメリカと日本を往復しながら
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1:14 - 1:19当時の私は自分の境遇に
うんざりしていました -
1:19 - 1:22どちらの国に行くのもトラウマで
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1:22 - 1:26勉強は遅れに遅れていました
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1:27 - 1:30しかし今日
大人になった私にとって -
1:30 - 1:35その経験は贈り物となり
私は様々な意味で助けられています -
1:37 - 1:43国をまたいで育つ子ども時代が
つらい原因は何でしょうか -
1:43 - 1:47私の家族は その間ずっと
全力で私を支えてくれました -
1:47 - 1:50家族に恵まれた私は
とても幸運でした -
1:50 - 1:52でも今 振り返ると
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1:52 - 1:55あれは誰にとっても
つらすぎる経験だったような -
1:55 - 1:56気がします
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1:56 - 1:59ハーバード経営大学院に
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1:59 - 2:01フルブライト奨学生として
入学した私は すぐに -
2:01 - 2:04後々 起業へとつながる
あるアイディアに着手しました -
2:04 - 2:09国をまたいで暮らす子たち特有の
困難に寄り添い -
2:09 - 2:14勉強と心理の両面から
支援する教育サービスです -
2:14 - 2:19国をまたぐ子ども時代はつらいけれど
後々 よかったと思わせる -
2:19 - 2:21要因は何でしょう
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2:21 - 2:24第1は言語です
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2:24 - 2:26こんなふうに言われるんです
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2:26 - 2:29「ああ 小さい子は
あっと言う間に言語を覚えるよ -
2:29 - 2:32すぐ 喋れるようになるでしょ」
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2:32 - 2:33聞いたことありますよね?
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2:33 - 2:38「その言語でコミュニケーションできるか」
という意味なら確かにそうです -
2:38 - 2:41「その言語でコミュニケーションできるか」
という意味なら確かにそうです -
2:42 - 2:44でも もし問題が
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2:44 - 2:48「その言語で考えたり学んだり
できるか」なら -
2:48 - 2:52答えは
「実はかなり長い時間がかかる」です -
2:52 - 2:57研究によると
この言語レベルに達するには -
2:57 - 3:005~7年かかります
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3:00 - 3:01うちの生徒の中に
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3:01 - 3:04英語の環境で6年暮らしていた
男の子がいます -
3:04 - 3:06英語はとても流暢ですから
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3:06 - 3:08英語ネイティブでないとは
信じがたいほどです -
3:08 - 3:12英語で受ける教科の成績は
オールAです -
3:12 - 3:15でも数学と物理については
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3:15 - 3:18今でも日本語で教えてもらう方が
良いそうです -
3:19 - 3:22彼は言います
「だって日本語の方が早いんだもん -
3:22 - 3:27そういう概念的で
難しいことを学ぶ場合には -
3:27 - 3:30日本語の方が簡単だし
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3:30 - 3:32頭の中で動かしやすいんだ」
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3:33 - 3:35つまり考える時は
日本語の方がラクなのです -
3:36 - 3:40ということは
子どもが まだおぼつかない言語で -
3:40 - 3:43勉強している場合
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3:43 - 3:47その子の認知能力 すなわち学ぶ力は
制限されている可能性があります -
3:47 - 3:52ですから 多言語の環境で
育つ児童 生徒にとって -
3:52 - 3:55学校で使われる言語に
できるだけ早く追いつくことは -
3:55 - 3:57何よりも重要です
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3:57 - 4:00言語が追いつけば
自分の学年に応じた学習内容が -
4:00 - 4:02学べるようになります
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4:02 - 4:07その一方で母語も学年相応に
使いこなす必要があるわけで -
4:07 - 4:09これは実に大変なことです
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4:10 - 4:13いずれも自然にできるように
なるものではありません -
4:13 - 4:17子ども本人だけでなく
家族も一緒に最大限の努力をして -
4:17 - 4:21計画や投資をすることが
求められます -
4:23 - 4:27この局面にいる子どもは
助けが必要ですし 助けられるべきです -
4:27 - 4:30家族が助けても良いですが
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4:30 - 4:33プロが入って家族の助けを
サポートする手もあります -
4:35 - 4:36私自身は
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4:36 - 4:39その局面に置かれ
ひどく困惑していたのを覚えています -
4:39 - 4:42自分に問題があると
思ってしまうほどでした -
4:42 - 4:45「私は頭が良くないのかも
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4:45 - 4:48こんなに時間をかけて
頑張っているのに -
4:48 - 4:50どっちの言語でも
いまいちだもの」 -
4:53 - 4:55言語の壁は
子どもの学校における -
4:55 - 4:57社会生活の面でも
大きく立ちはだかります -
4:57 - 5:01自分の個性や性格の中で
第二言語では -
5:01 - 5:05表現しきれない部分があると
感じたことはありませんか? -
5:05 - 5:08たとえば本当の自分ほど
面白くないとか -
5:08 - 5:10賢そうに見えないとか
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5:10 - 5:13周りに興味を持ってもらえないとか
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5:13 - 5:15言語が自分を狭めているからです
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5:16 - 5:20自分が今10代で 週に5日
そんな経験をしなくちゃならないとしたら -
5:20 - 5:21イヤですよね
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5:22 - 5:25言語を学ぶのは
厳しく長い道のりです -
5:27 - 5:30それによって得られる贈り物は
アクセスです -
5:30 - 5:332つの言語を習得してしまえば
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5:33 - 5:362つの異なる国で学校に行ったり
仕事したりできるようになります -
5:36 - 5:41どちらの言語で生み出された情報や知識にも
アクセスできますし -
5:41 - 5:47まったく異なる2組の人々と
関係を築くこともできます -
5:47 - 5:51バイリンガルの世界は
豊かさに あふれています -
5:51 - 5:54まるで2つの人生を
同時に生きているかのようです -
5:56 - 5:59困難の2つめは文化です
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5:59 - 6:03ある日の朝 ミシガン州に住む女の子が
自分の教室へ入っていくと -
6:03 - 6:07先生は女の子をギュッとハグして
温かく迎えました -
6:07 - 6:09いつもどおりの光景です
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6:09 - 6:12翌週 女の子は日本へ引越しました
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6:12 - 6:14日本では普通 ハグをせず
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6:14 - 6:17愛情表現には他の方法を使います
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6:17 - 6:21親しみを込めた試みが
ひどく気まずい失敗に終わり -
6:21 - 6:25女の子は気づきます
日本でハグをすると -
6:25 - 6:28もれなく相手に
ひどく不快な思いをさせ -
6:28 - 6:33「完全に・社会不適合の・ヤバいやつ」
という称号を与えられるのだと -
6:33 - 6:34(笑)
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6:34 - 6:36それで女の子はハグをやめましたが
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6:36 - 6:38頭でわかっても 心が残ります
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6:38 - 6:41ハグをしたい気持ちも
してほしい気持ちもあるのです -
6:41 - 6:46でも女の子は知っています
まともな一員として受け入れてもらうためには -
6:46 - 6:50コミュニティー内の文化的規範に
従う必要がありますし -
6:50 - 6:54そこをしくじれば
ルールを守れない者として -
6:54 - 6:57のけ者にされることが決まっています
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6:57 - 7:01文化というのは単に
私たちが口にする食べ物や -
7:01 - 7:03年中行事のことだけではなく
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7:03 - 7:05こうした包括的な
思考プロセスを指します -
7:05 - 7:08この思考プロセスにより
様々な見解が浮き彫りとなり -
7:08 - 7:12そこから それぞれに違う意味が
生まれてくるため -
7:12 - 7:16文化の違いにより 同じ世界にいながら
まったく違う体験をするという -
7:16 - 7:17現象が生じ
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7:17 - 7:22その違いは あらゆる場面で
存在しうるということになります -
7:22 - 7:25たとえば 学校の
人気者になる方法に始まり -
7:25 - 7:28就職の面接で
見込みがあると思わせる話し方や -
7:28 - 7:32「好きだ」という気持ちの伝え方から
-
7:32 - 7:37数回のデートを重ねた相手との関係を
どう見るかまで -
7:38 - 7:42こうした文化的規範を学ぶには
便利な教科書もないので -
7:42 - 7:45とにかく試して
恥ずかしい間違いに間違いを重ねて -
7:45 - 7:49覚えていくしか ありません
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7:51 - 7:53苦痛は悪化します
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7:53 - 7:55「自分のせいだ」と
思い始めるからです -
7:55 - 7:57こう思う時期もあります
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7:57 - 8:00「おっと 振る舞い方に気をつけなくちゃ
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8:00 - 8:04変な人になっていないか
常に自分をチェックしよう」 -
8:04 - 8:06受け入れられたい一心なのです
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8:08 - 8:122つの文化の中で育つことによって
贈り物として与えられるのは -
8:12 - 8:16「文化的規範とは
社会的に構築されたものである」 -
8:17 - 8:19という事実に対する目覚めです
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8:19 - 8:22人々が信じる内容は
とんでもなく多岐にわたり -
8:22 - 8:25その根拠は生まれ育ちによって
異なります -
8:25 - 8:29ある文化で常識と言われるものや
真実とされることでさえ -
8:29 - 8:32別の場所では
受け取られ方が変わるのです -
8:33 - 8:371つ1つの文化は美しく機能的で
異なる角度から人々の生き方に -
8:37 - 8:40影響を与えるものとして
それぞれ成り立っていますが -
8:41 - 8:44どれ1つとして
普遍の真理ではありません -
8:44 - 8:47このことを知っていると
2種類の自由が得られます -
8:47 - 8:511つめは人生の重要な岐路に立った時
どちらのルールに従うか -
8:51 - 8:53選べる自由です
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8:54 - 8:56ハーバード経営大学院に進学し
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8:56 - 8:58女性起業家になるという私の選択は
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8:58 - 9:03日本の典型的な女性の役割に
ぴったり合うとは言えません -
9:04 - 9:08でも女性らしい気分になりたい時は
そうすることもできます -
9:08 - 9:12所変われば「女性らしさ」の意味も
変わるということを -
9:12 - 9:13知っているからです
-
9:14 - 9:162つめの自由は意識がもたらす自由です
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9:16 - 9:20文化を考える上で悩ましいのは
自らが一端を担いながら -
9:20 - 9:22文化全体を意識するなんて
至難の業だという点です -
9:22 - 9:26呼吸したり泳いだりする時
空気や水を意識しないのと同じです -
9:26 - 9:31ところが 複数の文化に
どっぷり浸かる経験をすると -
9:31 - 9:35その対比によって突然
視界がひらけ -
9:35 - 9:38文化が自分にどう影響しているか
意識できるようになります -
9:39 - 9:42文化的な偏見や
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9:42 - 9:45固定観念に対して
さらに意識が高くなると -
9:45 - 9:47別の文化で育った人とも
-
9:47 - 9:51すごく上手くつながりを
築くことができるようになります -
9:51 - 9:55昨今の分断と境界のムードに
満ちた世界では -
9:55 - 9:59文化を超えて人脈を築ける人材の
需要が高まっています -
10:01 - 10:04最後の要素は
アイデンティティーです -
10:05 - 10:09上海に8年間 住んでいた
あるアメリカ人の女の子が -
10:09 - 10:11ワシントンに戻りました
-
10:11 - 10:14すると新しくできた友達が
ふざけて言ってきます -
10:14 - 10:17「中国の子だろ
中国へ帰れ」 -
10:17 - 10:20彼女が その日の気持ちを
話してくれました -
10:20 - 10:23「でも私には中国にも
居場所がないんだよ? -
10:23 - 10:25私の居場所なんて もう
どこにもないみたい」 -
10:26 - 10:32この根なし草のような
よりどころのない感覚は心を蝕みます -
10:33 - 10:35私もそうです
今でも時々 -
10:35 - 10:38疑問に苛まれ
悩むことがあります -
10:38 - 10:42「ねえ 本当の私は何者なの?
私の居場所はどこだろう?」 -
10:42 - 10:45私は日本と深いつながりが
あると感じていますが -
10:45 - 10:48アメリカとも深いつながりを
感じており -
10:48 - 10:52どちらにも完全に属しては
いないからです -
10:52 - 10:53私は両国のミックスです
-
10:54 - 10:59そのため故郷である日本で
マイノリティーとなるわけですが -
11:00 - 11:03これは特に子どもにとって
大変つらい場合があります -
11:03 - 11:06子どもは自分が何者か
はっきり知りたいものですし -
11:06 - 11:10自分らしく振る舞えて
受け入れてもらえる場所 -
11:10 - 11:12頑張り続けなくてもいい ―
-
11:12 - 11:15安全な場所を求めるものだからです
-
11:16 - 11:19この困惑した経験が
与えてくれる人生の贈り物は -
11:20 - 11:25困惑に招かれた人だけが得られるもので
実はそれこそが -
11:26 - 11:31自分の居場所と感じられる時や場所を
見つけるチャンスなのです -
11:32 - 11:36ある空間に自分の居場所を見出す時
支えとなる有意義な関係性とは -
11:37 - 11:39どんなものなのかを知り
-
11:39 - 11:41この かなり複雑な人生に
-
11:41 - 11:46目的や意義を与えるために
私たちには何ができるでしょう -
11:47 - 11:50「ああ ここが私の居場所だ」
と感じるための条件は -
11:50 - 11:53数人の本当に仲の良い友達で
十分だったりします -
11:53 - 11:57自分の両面を理解してくれる
親友のことですよ -
11:57 - 12:01追求したい使命やビジョンがあれば
大丈夫だったりもします -
12:01 - 12:04必要なのは 自分が
その環境にお返ししたいと思う何か -
12:04 - 12:06その場所と
あなたをつなぐ何かなのです -
12:07 - 12:11アイデンティティーや
国籍などの概念は -
12:11 - 12:16実は意外と具体性に欠け
明確に決まったものではないですから -
12:16 - 12:20その解釈には再考の余地があります
-
12:20 - 12:22柔軟性もありますから
-
12:22 - 12:28居場所を失ったように感じたとしても
自分で別の形にして取り戻せます -
12:29 - 12:34つまり アイデンティティーの危機に
招かれたおかげで -
12:34 - 12:39どんな自分になりたいか
自分の人生をどうしたいか -
12:39 - 12:42選べるようになるわけです
-
12:43 - 12:47もし皆さんの周りに
国をまたぐ子どもたちがいたら -
12:47 - 12:50どうか お願いですから
優しくしてあげてください -
12:51 - 12:53話しぶりが賢くないというだけで
-
12:53 - 12:55頭が良くない子だと
思わないでください -
12:56 - 12:58勝手に決めつけたり
-
12:58 - 13:00固定観念を当てはめたり
個性を無視したりしないでください -
13:01 - 13:04そうではなく
私に力を貸してください -
13:04 - 13:07彼らが くじけず
高みを目指せるよう -
13:07 - 13:08励ましてやってください
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13:08 - 13:11私と一緒に彼らを包みこみ
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13:11 - 13:14子どもたちの持つ可能性を称えて
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13:14 - 13:17お互いの絆を強めていきましょう
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13:18 - 13:23もし あなた自身が国をまたぐ子なら
私は今日 伝えたいことがあります -
13:23 - 13:28あなたは今 誰が見ても
ものすごく大変なことをやっています -
13:28 - 13:30一人ぼっちでは ありません
-
13:30 - 13:31助けを求めて いいんです
-
13:31 - 13:35助けてほしければ
遠慮なく申し出ましょう -
13:35 - 13:39世界は あなたなら見事に
切り抜けられると確信しています -
13:40 - 13:41ありがとうございました
-
13:41 - 13:44(拍手)
- Title:
- トラウマにも贈り物にもなる、子ども時代の海外経験 | 水田 早枝子 | TEDxFulbrightTokyo
- Description:
-
日米間を行き来しながら育った水田 早枝子は、多言語・多文化の中で過ごした自身の子ども時代の経験をもとに TCK Workshop を立ち上げました。国際引越によって社会、文化、勉強の面で難しさを抱える子どもたちに教育支援を行う会社です。この講演は、サードカルチャーキッズとその親たちに向けた水田からのメッセージです。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 13:51
TED Translators admin approved Japanese subtitles for The traumatizing gift: a global childhood | Saeko Mizuta | TEDxFulbrightTokyo | ||
Noriko Yasumoto accepted Japanese subtitles for The traumatizing gift: a global childhood | Saeko Mizuta | TEDxFulbrightTokyo | ||
Emi Kamiya edited Japanese subtitles for The traumatizing gift: a global childhood | Saeko Mizuta | TEDxFulbrightTokyo | ||
Noriko Yasumoto declined Japanese subtitles for The traumatizing gift: a global childhood | Saeko Mizuta | TEDxFulbrightTokyo | ||
Emi Kamiya edited Japanese subtitles for The traumatizing gift: a global childhood | Saeko Mizuta | TEDxFulbrightTokyo | ||
Emi Kamiya edited Japanese subtitles for The traumatizing gift: a global childhood | Saeko Mizuta | TEDxFulbrightTokyo | ||
Noriko Yasumoto declined Japanese subtitles for The traumatizing gift: a global childhood | Saeko Mizuta | TEDxFulbrightTokyo | ||
Noriko Yasumoto edited Japanese subtitles for The traumatizing gift: a global childhood | Saeko Mizuta | TEDxFulbrightTokyo |