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はい!どうもアバタローです。
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本日は、宮本武蔵の[五輪書]
こちらをご紹介いたします。
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どんな本かと言いますと、
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生涯、無敗と言われる最強の剣豪が残した
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戦いの極意書でございます。
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まず、どういった方にお役に立ちそうな
内容なのかをお伝えいたします。
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[物怖じしない、強い自分を作りたい]
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[仕事が出来るようになりたい]
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[勝負ごとに強くなりたい]
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[我が道を進み、夢を叶えたい]
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これに、ひとつでも当て嵌まるのであれば
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[五輪書]は間違いなく、そのニーズに嵌る
作品であると思います。
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と言いますのも、本書はただ「剣術」について
指南しているだけの本ではないのです。
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「就職活動」「ビジネス」「スポーツ」といった
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あらゆる勝負所で負けないための
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原理原則が書かれた人生の攻略本。
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それが[五輪書]というわけでございます。
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因みに、ハーバードビジネススクールでは
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[五輪書]を経営学のテキストとして
採用していたこともあり、
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誕生から400年近い年月が経った今でも、
現代ビジネスにも通じる書籍として
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世界的にも高い評価を得ているのです。
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更に、孤独の中で己の剣を磨き、
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我が道を突き進んだ宮本武蔵の生き方は、
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個人の力を高め、より高く羽ばたこうと
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志をもって努力されている方にとっても、
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大いにご参考いただけるものと
確信しております。
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そこで、この動画では
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[五輪書]を誰でもしっかり
楽しんでいただけるよう、
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難しい表現を避け
カジュアルにご紹介をして参ります。
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最強の侍が残したパワフルで刺激的な
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戦闘哲学の世界を
ぜひ最後までお楽しみください。
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それでは参りましょう。
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宮本武蔵(みやもと むさし)
[五輪書]
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では、まず中身に入る前に
「宮本武蔵」という人物と
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[五輪書]の構成について、
サラっと触れさせてください。
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[宮本武蔵(みやもとむさし)]
彼の生涯については諸説ありますが、
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[宮本武蔵について]
1584年、播磨の国。
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[宮本武蔵について]
今の兵庫県に生まれ、
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[宮本武蔵について]
1645年に「没した」とされています。
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[宮本武蔵について]
ですから活躍した時期としては、
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[宮本武蔵について]
安土桃山時代の終わりから
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[宮本武蔵について]
江戸時代の初期に当たります。
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[宮本武蔵について]
宮本武蔵は凄まじい鍛錬の末、
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最強の武士になったわけですが、
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[宮本武蔵について]
実は幼少期から
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[宮本武蔵について]
天才的な才能があったと言われています。
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[宮本武蔵について]
はじめての真剣勝負は、なんと13歳の時。
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[宮本武蔵について]
名のある剣士が相手だったにも関わらず、
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[宮本武蔵について]
見事勝利を収め、そこから20代後半まで、
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[宮本武蔵について]
実に60回以上の真剣勝負において、
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[宮本武蔵について]
一度たりとも負けることがなかったそうです。
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[宮本武蔵について]
しかし彼は、
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[宮本武蔵について]
ただ強いだけの人物ではありませんでした。
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歌を詠んだり、水墨画を描いたり、
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[宮本武蔵について]
文化面、芸術面においても
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[宮本武蔵について]
マルチな才能を発揮しました。
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[宮本武蔵について]
そして60歳を過ぎた頃、熊本県の
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[宮本武蔵について]
霊巌洞(れいがんどう)という洞窟に籠り、
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[宮本武蔵について]
自分の人生の集大成として[五輪書]を残し、
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この世を去ったというわけです。
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この「五輪」という言葉は、
もともと仏教用語でして、
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宇宙を構成している5つの要素、
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[地][水][火][風][空]を
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表していると言われています。
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宮本武蔵は、その仏教的宇宙観に基づき
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[五輪書]を
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[地の巻]
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[水の巻]
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[火の巻]
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[風の巻]
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[空の巻]
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という5つの章に区分し、
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戦いの極意を解いたのです。
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では、以上の点を踏まえて、
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早速ひとつ目
[地の巻]から見ていきましょう。
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[地の巻]
戦いの道を究めた!
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[地の巻]
私がそう確信するに至ったのは、
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[地の巻]
50の歳になってからだ。
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[地の巻]
しかし、私はなにも
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[地の巻]
剣の技術だけを追求し
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[地の巻]
生きてきたわけではない。
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「書道」「彫刻」「絵画」そういった
様々な文芸についても
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[地の巻]
独学でマスターしている。
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[地の巻]
何故そんな器用なことができるかと思うだろう。
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[地の巻]
理由は一つしかない。
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[地の巻]
何かひとつの物事を究めた人間は、
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[地の巻]
その経験を他の物事にも
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[地の巻]
応用できるのだ。
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[一をもって、万を知れ]
つまり、一をもって万を知ることは
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[一をもって、万を知れ]
可能なのである。
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[地の巻]
また、人間生きていれば、
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[地の巻]
己の人生を賭けた戦いに
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[地の巻]
臨むときがあるだろう。
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[地の巻]
その時に、あなたが何を
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[地の巻]
心掛けるべきなのかを伝えておく。
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[道具は全て使いきれ]
それは、自分の持てる道具を
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[道具は全て使いきれ]
全て使い切ることだ。
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[地の巻]
本来、使えるはずの武器や道具を
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[地の巻]
何の役にも立てることなく、
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[地の巻]
ただ、腰に収めたまま敗れ去る。
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[地の巻]
そんなことは、
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[地の巻]
真剣勝負の世界では許されない。
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[地の巻]
ただ、注意しなければならないのは、
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[地の巻]
それらの道具が、常に有効に働くわけでは
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[地の巻]
ないということだ。
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[地の巻]
どんな物事にも必ず「今しかない」という
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[地の巻]
タイミングが存在する。
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[適した瞬間に道具を使え]
道具とは、最も適した瞬間に使われてこそ、
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[適した瞬間に道具を使え]
その意味を成すのだ。
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はい!いかがでしょうか。
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[地の巻は総論です]
《地の巻》は
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[地の巻は総論です]
[五輪書]の総論的なパートであり、
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[地の巻は総論です]
武士として正しい道の地盤を固める為の
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[地の巻は総論です]
原則について説かれています。
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[地の巻は総論です]
整理しますと、
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[・1つの道を究めると、横展開しやすい]
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[・勝利のためには、使えるものは全て使う]
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[・何事もタイミングが肝である]
ということでした。
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宮本武蔵と言えば「二刀流」
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そういったイメージを
お持ちの方も多いと思いますが、
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[ツールは柔軟に使うべし]
彼は、いつ如何なる時でも二刀流であったか
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[ツールは柔軟に使うべし]
というと、実はそうではありません。
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[ツールは柔軟に使うべし]
戦う相手の力量や人数、場所などを考えながら
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[ツールは柔軟に使うべし]
一刀で戦ったり、二刀で戦ったり
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[ツールは柔軟に使うべし]
刀の「長さ」や「種類」を変えたりして、
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[ツールは柔軟に使うべし]
臨機応変に対応することで
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[ツールは柔軟に使うべし]
全ての戦いに勝利してきたのです。
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[ツールは柔軟に使うべし]
何が言いたいかといいますと、宮本武蔵は
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[ツールは柔軟に使うべし]
自分の手札が100あるなら、100使えと。
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[ツールは柔軟に使うべし]
精神論を振りかざしているわけではないのです。
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[ツールは柔軟に使うべし]
まずは今、自分が持っている
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[ツールは柔軟に使うべし]
全てのカードを整理する。
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[ツールは柔軟に使うべし]
次に必要な切り札を絞り込む。
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[ツールは柔軟に使うべし]
最後に適切なタイミングで
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[ツールは柔軟に使うべし]
切り札を全て出し切り、
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[ツールは柔軟に使うべし]
そして勝利をする。
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[ツールは柔軟に使うべし]
このように合理的に勝ち筋を頭の中で
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[ツールは柔軟に使うべし]
描き切ることの重要性を説いているんです。
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[ツールは柔軟に使うべし]
だからこそ彼は、刃物を持った人間と
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[ツールは柔軟に使うべし]
60回以上、死闘を繰りひろげても
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[ツールは柔軟に使うべし]
最後まで命を奪われなかったというわけです。
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では、次行きましょう。
[水の巻]です。
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[水の巻]
この書に記された一文一句は、
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[水の巻]
私が命を懸けて書いたものである。
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[水の巻]
それ故、決して適当な気持ちで読んではいけない。
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[水の巻]
習おう といった気持ちを捨て、
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[水の巻]
今の自分の仕事や、
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[水の巻]
生活に当て嵌め、頭をよく使い、
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[水の巻]
よく考えを巡らしながら読むのだ。
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[水の巻]
まず、兵法の道 において大切なこと。
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[水の巻]
それは、「心の在り方」なんだ。
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[水の巻]
特に戦いの場において、
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[水の巻]
持てる力を十分に発揮するには、
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[水の巻]
どんな状況でも動じない
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[水の巻]
平常心が求められる。
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[水の巻]
例えば、いま自分の目の前に
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[水の巻]
大勢の敵が居たとしよう。
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[水の巻]
その際、相手の数に圧倒されてはいけない。
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[水の巻]
たくさんの問題を抱えてしまった時は、
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[水の巻]
一遍に全てを片付けようとするのではなく、
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[水の巻]
似たような種類のものを一塊にして、
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[「塊」に分けて確実に潰せ]
一つ一つ倒して行けば
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[「塊」に分けて確実に潰せ]
必ず活路を切り開くことが出来るはずだ。
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[水の巻]
また、人生という戦場において、
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[水の巻]
自分より遥かに能力が勝る者と
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[水の巻]
刃を交わえなければならない時がある。
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[水の巻]
このとき多くの者は、
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[水の巻]
気持ちが一歩も二歩も引いてしまい、
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[水の巻]
自分の負けを覚悟するだろう。
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[水の巻]
だが、逆に考えて欲しい。
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[水の巻]
能力において格上の者は、
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[水の巻]
自分よりも格下の者を見た時、
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[水の巻]
コイツは自分よりも劣った人間だと侮り、
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[水の巻]
油断し、隙が生まれるものなのだ。
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[水の巻]
つまり、自分や相手の表面だけを見比べて、
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[水の巻]
どっちが優れ、どっちが劣っているとか
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[水の巻]
先入観を持ってしまうことは、
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[水の巻]
非常に危険な考え方なんだ。
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[水の巻]
食うか食われるかの世界では、
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[先入観で心を濁らすな]
如何なる時も心は濁らせない。
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[水の巻]
これが鉄則なんだ!
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[水の巻]
また、自分の進むべき道が定まった時も同様だ。
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[水の巻]
やる!と決めたからには、雑念を取り払い、
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[水の巻]
あれこれ余計なこと考えず、
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[水の巻]
無心で取り組むといいだろう。
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[水の巻]
「千里の道も一歩から」 と言うように、
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[水の巻]
どんな物事だろうと
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[水の巻]
直ぐには成果は出ない。
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[水の巻]
地道な鍛錬がかならず必要になる。
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[勝つべきは昨日の自分だ]
あなたが今日やるべきことは、
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[勝つべきは昨日の自分だ]
昨日のあなたに勝つことなんだ。
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[水の巻]
それを何日も何年も積み重ねていく。
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[水の巻]
鍛錬とは、そういうものなんだ。
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[地道な鍛錬が必要]
はい!いかがでしょうか。
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[地道な鍛錬が必要]
この《水の巻》では、地道な鍛錬によって
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[地道な鍛錬が必要]
精神と肉体をコントロールすることの
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[地道な鍛錬が必要]
重要性について説いています。
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[地道な鍛錬が必要]
まず、何においても重要なのは、
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[心の在り方が重要だ]
「心の在り方」であると、いうお話でしたが
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[心の在り方が重要だ]
これは、色々な場面に当て嵌まりそうです。
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[心の在り方が重要だ]
「大学受験」「大事な試合」「重要な商談」
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[心の在り方が重要だ]
緊張したせいで実力の半分も出せなかったぁ、
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[心の在り方が重要だ]
なんてことは、実際によくあります。
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[心の在り方が重要だ]
いつも通り自然体でやればいいよぉ
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[心の在り方が重要だ]
といったアドバイスを貰っても
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[心の在り方が重要だ]
逆に緊張してしまうことだって
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[心の在り方が重要だ]
決して珍しくはありません。
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[心の在り方が重要だ]
そもそも、自然体とは何かと言えば、
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[心の在り方が重要だ]
不必要な力を抜き、
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[心の在り方が重要だ]
必要な力だけが
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[心の在り方が重要だ]
入っている状態のことを指します。
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[心の在り方が重要だ]
つまり、心と体を微調整するわけですから、
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[心の在り方が重要だ]
ある程度、経験を積んだ人でないと
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[心の在り方が重要だ]
身に付けることが
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[心の在り方が重要だ]
困難な技術であると言えます。
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[心の在り方が重要だ]
では、どうやって身に付ければいいのかというと、
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[心の在り方が重要だ]
とにかく場数をこなし、
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[心の在り方が重要だ]
日々、鍛錬をするしかない。
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[心の在り方が重要だ]
それが、ここでの回答となります。
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[心の在り方が重要だ]
非常に地味で、遠回りのようですが、
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[心の在り方が重要だ]
これが自然体をマスターするための王道なのです。
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[心の在り方が重要だ]
これを体得することによって、人は高い
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[自然体が高い集中力を生む]
集中状態に入ることができ、
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[自然体が高い集中力を生む]
結果として高いパフォーマンスを
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[自然体が高い集中力を生む]
発揮することができるというわけです。
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[自然体が高い集中力を生む]
因みに、宮本武蔵は、
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[自然体が高い集中力を生む]
心の中に一切の雑念が無い状態を
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[自然体が高い集中力を生む]
「無念無想」と呼び、
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[自然体が高い集中力を生む]
この状態に自分をもっていった上で
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[自然体が高い集中力を生む]
強烈な一撃を相手に放つそうです。
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[自然体が高い集中力を生む]
まるで、全集中の呼吸みたいな話ですが、
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[自然体が高い集中力を生む]
何かしらで高いパフォーマンスを発揮されたい方は、
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[自然体が高い集中力を生む]
ご参考にされてみてはいかがでしょうか。
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はい!それでは次、
[火の巻]について見ていきます。
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[火の巻]
まず戦いにおいて重要なのは、
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[火の巻]
「先手」を取るということだ。
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[火の巻]
この先手の取り方は3種類ある。
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[火の巻]
まずひとつが、自分から仕掛けに行き、
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[火の巻]
先手を取る。
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[火の巻]
2つ目が、相手が攻めて来た時に
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[火の巻]
先手を取る。
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[火の巻]
最期3つ目が、自分と相手が
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[火の巻]
同じタイミングでぶつかった時に
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[火の巻]
先手を取るというものだ。
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[火の巻]
どんな戦いだろうが、
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[火の巻]
先手の取り方はこれ以外にない。
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[火の巻]
常に自分から仕掛けることだけが先手ではないが、
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[先手必勝である]
出来ることならば、自分から仕掛け、
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[先手必勝である]
相手を翻弄し優位に立ちたいものだ。
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[火の巻]
また、戦いの世界においては、
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先手ではないが、
何処で戦うのかも、非常に重要になって来る。
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[自分の土俵で戦え]
自分にとって有利な場所。
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[自分の土俵で戦え]
相手にとって不利な場所とは何処だろうか。
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[火の巻]
そういったことを考え、
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[火の巻]
徹底的にリサーチを済ませた上で、
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[火の巻]
本番に臨むことだ。
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[火の巻]
そして、自分自身の身を
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[火の巻]
相手の立場に置き換えて、
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[競合の身になり想像せよ]
向こうは一体どんな手を使ってくるのか
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[競合の身になり想像せよ]
想像力を働かせながら
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[競合の身になり想像せよ]
シュミレーションを行っておくことだ。
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[火の巻]
また、勝負ごとの世界での
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[火の巻]
チャンスの掴み方についてもコツを伝えておこう。
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[火の巻]
結論から言えば、「崩れ」によく注目するのだ。
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[火の巻]
どのような物事においても、
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[火の巻]
必ずどこかで、崩れが生じる瞬間がある。
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[火の巻]
例えば、家が崩れ、荷が持崩れ、
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[火の巻]
相手陣営が崩れる。
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[「崩れ」の瞬間を狙え]
チャンスとは正に、こういった
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[「崩れ」の瞬間を狙え]
崩れの瞬間にこそ訪れるものなのだ。
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[火の巻]
それを捉え行動をし、イケると思ったら
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[火の巻]
一気に畳みかけ、勝利を掴むと良い。
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[戦略・戦術について]
はい!ここで止めましょう。
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[戦略・戦術について]
この《火の巻》では、
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[戦略・戦術について]
敵と戦うの際の具体的な戦術、
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[戦略・戦術について]
駆け引きなどについて、説いている章になります。
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[戦略・戦術について]
簡単にまとめますと、
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[・戦いは、まず「先手」をとれ]
先手を取り、自分の有利な環境で戦い
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[・「崩れ」のタイミングが勝機である]
更に崩れたタイミングを狙いましょう
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というお話でした。
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[環境は自分で作れ]
要するに、スポーツマンシップに乗っ取って
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[環境は自分で作れ]
フェアーに戦うのではなく、
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[環境は自分で作れ]
自分の土俵に乗っかって、自分にとって
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[環境は自分で作れ]
有利に戦いましょう、というわけです。
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[環境は自分で作れ]
例えば、宮本武蔵の場合、
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[環境は自分で作れ]
太陽の向き、視点の高さ、足場の高さなどを
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[環境は自分で作れ]
自分が有利で、相手が不利な環境を
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[環境は自分で作れ]
事前に現場調査をし、そこに相手を誘導した上で、
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[環境は自分で作れ]
敵を叩きのめしていたと言います。
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[環境は自分で作れ]
つまり、仕事でも何でも成功を納める為には、
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[環境は自分で作れ]
そのための環境をまずもって、
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[環境は自分で作れ]
作る必要があるというわけです。
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因みに以前紹介した[銃・病原菌・鉄]でも
似たような話がありましたが
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覚えていますでしょうか。
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簡単に言いますと、
西洋諸国は、多くの国々を植民地化し、
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歴史的勝者とはなったが、それは彼らが
優れた人種だったからではなくて
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ただ単に、有利な環境が
そうさせただけだと
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主張をしている作品です。
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[今の環境を再確認しよう]
つまり、どんな勝負ごとに臨む時でも
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[今の環境を再確認しよう]
自分が今いる環境が、そもそも
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[今の環境を再確認しよう]
勝てる土俵なのかを
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[今の環境を再確認しよう]
客観的に見つめることが重要だと言えそうです。
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それでは次、
[風の巻]について見ていきましょう。
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[風の巻]
我が流派は、勝つことを第一とする
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[風の巻]
「二天一流」である。
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[風の巻]
しかし私は、ただ自分の流派だけを
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[風の巻]
知っていればいいとは思わない。
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[風の巻]
他の流派の考え、やり方を知り、
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[風の巻]
その違いを知ることもまた、
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[風の巻]
自分の道を究める上で
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[風の巻]
大切なことなのだ。
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[風の巻]
例えば、長い刀であるほど、
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[風の巻]
リーチが長い分、有利だと説く流派がある。
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[風の巻]
これについては一理あるが、
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[風の巻]
明らかに兵法の原理原則を理解していないと言える。
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[風の巻]
まず、ひとつの手段を絶対的なものと
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[風の巻]
信じ込んでしまっている時点で、
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[風の巻]
その人物の自信のなさ、心の弱さが伺える。
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[風の巻]
そもそも、何が起こるか分からない
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[風の巻]
真剣勝負の世界において、
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[風の巻]
この道具を使えば間違いないなんてはずはない。
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[「偏り」は危険と心得よ]
そういった偏った発想は、命取りになるだろう。
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[風の巻]
また、刀は強く振るべきであるだとか、
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[風の巻]
早く振るべきであるだとか、
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[風の巻]
こういった、型に嵌まった考え方もよくない。
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[風の巻]
そもそも、命の取り合いをしている最中に、
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[風の巻]
弱く切るとか、
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[風の巻]
強く切るとか、
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[風の巻]
力の入れ具合を、
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[風の巻]
呑気に調整している暇など、ないのだ。
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[風の巻]
本当に考えるべきことは、
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[風の巻]
今、自分の目の前にいる敵をなぎ倒す!という、
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[風の巻]
ただ、その目的だけだろう。
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[風の巻]
また、我が二天一流は、構えがあって
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[風の巻]
構えが無いことを極意とする。
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[風の巻]
「構え」とは、本来自分の身を守る上で、
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[風の巻]
最も大切な基本の型だ。
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[風の巻]
ただ、なんでもかんでも構えに縛られ過ぎて、
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[風の巻]
本来の目的を果たせないようでは、
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[風の巻]
本末転倒だ。
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[風の巻]
目の前の敵が構える暇もないうちに
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[風の巻]
先手を打ち
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[風の巻]
相手の構やリズムを崩してやった方が
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[風の巻]
よっぽど効果的な場面など幾らでもある。
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[本来の目的を見失うな]
何のための基本動作なのか。
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[本来の目的を見失うな]
何のための道具なのか。
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[本来の目的を見失うな]
その目的、その本質を
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[本来の目的を見失うな]
忘れてしまってはいけない。
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[風の巻]
また、剣術には、
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[風の巻]
様々なテクニックが存在するが、
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[風の巻]
何事においても、
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[風の巻]
ただ、小手先ばかりに捕らわれるのは、
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[風の巻]
あまり良い傾向とは言えない。
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[風の巻]
本来の目的とは外れた
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[風の巻]
些末なことに気を取られている間に、
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[風の巻]
敵から先に一本取られてしまうのがオチだ。
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[何事も基本が肝要だ]
まずは何をするにしても、
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[何事も基本が肝要だ]
基本となる土台をしっかりと学ぶといいだろう。
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[他者を知り己を知り]
はい、いかがでしょうか。
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[他者を知り己を知り]
《風の巻》では、他者と比較することで、
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[他者を知り己を知り]
自分の道を広く、客観的に見つめる
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[他者を知り己を知り]
大切さを説いています。
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[他者を知り己を知り]
整理しますと、
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[・偏った考えや、思い込みを捨てよ]
偏った考えや、思い込みを捨てること。
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[・本来の目的を忘れてはいけない]
本来の目的を忘れないこと。
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[・小手先ではなく、基本を磨くべし]
ノウハウやテクニックばかりに囚われず、
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[・小手先ではなく、基本を磨くべし]
基本を磨くこと、といったお話でした。
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[他者を知り己を知り]
江戸時代には、宮本武蔵の「二天一流」以外に
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[他者を知り己を知り]
「柳生新陰流」とか、「一刀流」とか、
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[他者を知り己を知り]
様々な流派があったことで知られています。
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[他者を知り己を知り]
ただ、どの流派も
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[他者を知り己を知り]
華やかな技巧を凝らすことで
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[他者を知り己を知り]
商売にしていたこともあり、
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[他者を知り己を知り]
武蔵としては、本来の道から
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[他者を知り己を知り]
外れているのではないかと、
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[他者を知り己を知り]
批判的な気持ちもあったようです。
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[他者を知り己を知り]
あと、長い刀に関する言及がありましたが、
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[小次郎 vs 武蔵]
武蔵のライバルとしてよく描かれる佐々木小次郎は、
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[小次郎 vs 武蔵]
長い刀を使う剣豪として知られています。
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[小次郎 vs 武蔵]
江戸時代の一般的な刀の長さが
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[小次郎 vs 武蔵]
約70センチであったのに対し、
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[小次郎 vs 武蔵]
小次郎の刀は、約94センチと非常に長く、
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[小次郎 vs 武蔵]
それを扱うのには、
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[小次郎 vs 武蔵]
相当な技術が必要であったと、言われています。
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[小次郎 vs 武蔵]
彼の刀は、
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[小次郎 vs 武蔵]
備前長船長光(びぜんおさふねながみつ)という
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[小次郎 vs 武蔵]
名刀なんですが、
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[小次郎 vs 武蔵]
そのあまりの長さから、
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[小次郎 vs 武蔵]
「物干し竿」という名前で呼ばれ、
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[小次郎 vs 武蔵]
恐れられていたそうです。
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[小次郎 vs 武蔵]
そして、小次郎自慢の物干し竿に対し、
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[小次郎 vs 武蔵]
武蔵はどういった手段で対抗したかと言いますと、
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[小次郎 vs 武蔵]
なんと彼は、「俺のはもっと長いぞ!」と言って
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[小次郎 vs 武蔵]
1メートル39センチの木刀を用意して、
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[小次郎 vs 武蔵]
戦いに挑んだと言います。
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[小次郎 vs 武蔵]
つまり、彼は事前に対戦相手の情報をリサーチし、
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[小次郎 vs 武蔵]
真っ先にその強みを消しにいったわけです。
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では次、最後です。
[空の巻]を見ていきましょう。
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[空の巻]
我が「二天一流」の究極の断りについて、
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[空の巻]
この《空の巻》に書き表すことにする。
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[空の巻]
武士たるものは兵法の道を身に付け、
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[空の巻]
更にその他の文芸についても
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[空の巻]
よく稽古を続けるべきだ。
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[真の自由を手に入れよ]
それによって人は心を磨き、
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[真の自由を手に入れよ]
一点の曇りもない
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[真の自由を手に入れよ]
晴れ渡った境地に至る。
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[宮本武蔵の哲学]
それこそが「空」の教えなのだ。
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[宮本武蔵の哲学]
だいぶ短いですが
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[宮本武蔵の哲学]
《空の巻》はこれでお終いです。
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[宮本武蔵の哲学]
この書は極めて短い、エピローグ的なところでして、
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[宮本武蔵の哲学]
宮本武蔵が武士としての人生から導きだした
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[宮本武蔵の哲学]
哲学を説く章になります。
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[宮本武蔵の哲学]
因みにここは、《空の巻》よりも前に見て来た、
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[宮本武蔵の哲学]
他の4巻を全て体得することによって、
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[宮本武蔵の哲学]
初めて到達できる領域であると言われています。
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[宮本武蔵の哲学]
すごく簡単に言いますと、
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[宮本武蔵の哲学]
宮本武蔵が剣の道を追求したように、
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[我が道の先に自由がある]
自分の道をひたすら突き進んだ先に、
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[我が道の先に自由がある]
真の自由が待っている。
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[我が道の先に自由がある]
これが「空」と呼ばれる
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[我が道の先に自由がある]
最終境地なのだというお話です。
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[我が道の先に自由がある]
実際はもっと、遥かに奥深いところなので
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[我が道の先に自由がある]
ご興味のある方は原点を
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[我が道の先に自由がある]
当たってみていただければと思います。
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というわけで、5つの巻物に関しては
ここでお終いです。
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仕事や日々の生活など、色んなことに当て嵌めて
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取り入れられそうなものを
見つけていただけましたでしょうか。
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この変化の激しい時代において、
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ひとつの道をまっすぐ進んで行くことは
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決して、簡単なことではありません。
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もしかしたら、この道は行き止まりかもしれない。
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進んでいる途中で、
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閉ざされてしまうかもしれない。
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そういった不安や恐怖が
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常に付きまとって来ます。
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しかし、一つの道を究めることは、
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あらゆる可能性の扉を開く
「鍵」になるのだ、と
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宮本武蔵は、その生き方によって
示してくれました。
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もし、今やりたいことがあるのに
躊躇しているのであれば、
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彼の言葉と、そして自分を信じて
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とにかく無心になって、
我が道を進んでみてはいかがでしょうか。
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その道の先には、
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真の自由が
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あなたを待っているかもしれません。
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というわけで、宮本武蔵[五輪書]
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以上でございます。
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いかがでしたでしょうか。
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日本の古典は主に、
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人間同士の絡みや、その中で生まれる
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心の繊細な動きに注目した作品が多いのですが、
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[五輪書]のように、ただ勝つことのみを追求した
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ひとりの人間の「生き方」
「考え方」が解かれた古典は極めて珍しく
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貴重な作品だと言われています。
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ご興味を持たれた方は
是非チェックしてみてください。
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また、途中で紹介しました
[銃・病原菌・鉄]については、
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動画概要欄に貼っておきます。
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是非、こちらも併せて
ご覧いただければと思います。
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面白かった、参考になったという方は、
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高評価・コメントなどいただけますと嬉しいです。
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また、チャンネル登録も
よろしくお願い致します。
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それでは、また次の動画で
お会いしましょう。
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ありがとうございました。