地震でビルが崩壊する理由 ― ヴィッキ V. メイ
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0:07 - 0:11地震はいつの世も
恐ろしい現象でしたが -
0:11 - 0:14都市が発達して
ビル崩壊の危険性が増すと -
0:14 - 0:18ますます命にかかわるようになりました
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0:18 - 0:20なぜ 地震でビルは崩壊するのでしょうか
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0:20 - 0:23またそれを防ぐにはどうしたら
いいのでしょうか? -
0:23 - 0:25パニック映画を見たことがあれば
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0:25 - 0:26ビルの崩壊は
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0:26 - 0:30その足元の地面が
激しく揺れたり ひび割れたりすることで -
0:30 - 0:33起こるのだと考えるでしょう
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0:33 - 0:35でも 実はそうではありません
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0:35 - 0:39まず ビルの多くは断層線上に
あるわけではなく -
0:39 - 0:44移動する構造プレートはビルの基盤より
さらに深いところにあります -
0:44 - 0:46では 本当は何が起きているのでしょうか?
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0:46 - 0:50地震の実態や
ビルにもたらされる影響は -
0:50 - 0:52もう少し複雑なのです
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0:52 - 0:55建築家やエンジニアは
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0:55 - 1:00柱と梁の代わりに
平面上に配列されたラインや -
1:00 - 1:05ビルの質量を表す球がついた
棒付キャンディ型のモデルを使います -
1:05 - 1:09ここまで単純化しても
こういったモデルはとても役立ちます -
1:09 - 1:12それは地震に対して
建物がどう反応するかは -
1:12 - 1:15基本的に物理学の問題だからです
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1:15 - 1:17地震によって引き起こされる
ビルの崩壊は -
1:17 - 1:20実は地震そのものが
原因なのではありません -
1:20 - 1:23そうではなく
ビルの下にある地面が動くと -
1:23 - 1:26ビルの基盤と
低い階にずれが生じて -
1:26 - 1:29残りの構造に衝撃波を送るので
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1:29 - 1:32ビル全体が左右に揺れ動くのです
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1:32 - 1:36この振動の強さは
主に2つの要素に依存しています -
1:36 - 1:39底部に集中したビルの質量と
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1:39 - 1:41ビルの剛性
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1:41 - 1:45つまり 一定の変位を生じさせるのに
必要な力です -
1:45 - 1:48ビルの剛性は材質や
柱の形にも左右されますが -
1:48 - 1:51主に高さが関わってきます
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1:51 - 1:54比較的低いビルは固くて
しなりませんが -
1:54 - 1:57高層ビルは
もっと曲がりやすくなっています -
1:57 - 2:01それなら なるべく
しなることがないように -
2:01 - 2:03低いビルを建てればいいと思うかもしれませんね
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2:03 - 2:09しかし 1985年のメキシコシティの地震は
そうではない事を教えてくれます -
2:09 - 2:10地震の最中に崩壊したのは
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2:10 - 2:146階から15階の高さのビルが
多かったのです -
2:14 - 2:18ここで不思議なことは
周囲の低い建物は崩壊せず -
2:18 - 2:22また15階より高い建物も
比較的被害は小さく -
2:22 - 2:25中間の高さの建物が
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2:25 - 2:29地震そのものよりも もっと激しく振れて
崩壊したことです -
2:29 - 2:31なぜそんなことが
起こったのでしょうか? -
2:31 - 2:34答えは固有振動数として知られる
特性に関係しています -
2:34 - 2:36周期的に振動するシステムにおいて
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2:36 - 2:42周波数とは1秒間における往復運動の
回数を意味します -
2:42 - 2:44これは周期
つまり1回のサイクルにかかる -
2:44 - 2:48秒数の逆数になります
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2:48 - 2:52ビルの質量と剛性によって
固有振動数が決まり -
2:52 - 2:55その振動数付近に
振動が集中しがちなのです -
2:55 - 3:00ビルの質量が増すと
固有振動の振動数が低下しますが -
3:00 - 3:04一方で 剛性が増すと
振動が速くなります -
3:04 - 3:06ですから 次の方程式は
双方の関係を表しています -
3:06 - 3:10剛性と固有振動数は
お互いに比例し -
3:10 - 3:14反対に質量と固有振動数は
反比例します -
3:14 - 3:18メキシコシティで起こったのは
共振と呼ばれる現象で -
3:18 - 3:20地震波の持つ振動数が
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3:20 - 3:25中高層ビルの固有振動数と
たまたま一致したのです -
3:25 - 3:27すると振り子のタイミングあわせて
揺らした時のように -
3:27 - 3:311回ごとの地震の波が
現在の揺れている方向に向かって -
3:31 - 3:33ビルの振動を増幅するため
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3:33 - 3:37振れがさらに大きくなり
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3:37 - 3:41最初のずれよりも
遥かに大きくなってしまいます -
3:41 - 3:45現在 エンジニアは
地質学者や地震学者と共に -
3:45 - 3:49共振によるビルの崩壊を防ぐために
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3:49 - 3:52ビルを建てる場所の
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3:52 - 3:55土質や断層タイプといった
要因を考慮し -
3:55 - 3:58過去の地震データを基に
地震の振動数を予測します -
3:58 - 4:01低周波の揺れだと
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4:01 - 4:03高層で柔軟性の高いビルの方が
ダメージを受け -
4:03 - 4:06反対に高周波の揺れは
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4:06 - 4:09低く より固いビルにとっての
脅威となります -
4:09 - 4:11エンジニアは衝撃を吸収する
方法も考案し -
4:11 - 4:15画期的なシステムで
変形を防ぎます -
4:15 - 4:17基礎免震は
柔軟なレイヤーを採用する事で -
4:17 - 4:21基礎がずれても
他の部分に影響することを防ぎます -
4:21 - 4:25同調質量ダンパシステムは
位相をずらして -
4:25 - 4:29固有振動数の振動を与えることで
振動を相殺させることで -
4:29 - 4:30共振を防ぐのです
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4:30 - 4:34つまり 倒れないのは
一番頑丈な建物ではなく -
4:34 - 4:35よく考えて設計されたビルなのです
- Title:
- 地震でビルが崩壊する理由 ― ヴィッキ V. メイ
- Description:
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地震はいつの世も恐ろしい現象でしたが、 都市が発達してビルの崩壊というリスクが大きくなるとますます命に関わるようになりました。ではなぜ地震でビルが崩壊するのでしょうか?どうやってそれを防げばいいでしょうか? ヴィッキ V. メイは一番頑丈なビルではなく、よく考えて設計されたビルが倒れない理由を解説します。
レッスン: ヴィッキ V. メイ
アニメーション: Pew36 Animation Studios
*このビデオの教材: http://ed.ted.com/lessons/why-do-buildings-fall-in-earthquakes-vicki-v-may - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:52
Moe Shoji approved Japanese subtitles for Why do buildings fall in earthquakes? - Vicki V. May | ||
Moe Shoji edited Japanese subtitles for Why do buildings fall in earthquakes? - Vicki V. May | ||
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Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for Why do buildings fall in earthquakes? - Vicki V. May | ||
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