アーサー王伝説に真実の部分はあるのか? ― アラン・ルパック
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0:07 - 0:13「かつての王 そして未来の王
アーサーここに眠る」 -
0:13 - 0:16トマス・マロリー作の『アーサー王の死』では
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0:16 - 0:20アーサー王の墓碑に
こう刻まれています -
0:20 - 0:22マロリーが 書いたのは
15世紀であるため -
0:22 - 0:27この墓碑のとおりになるとは
知る由もなかったのですが -
0:27 - 0:32アーサー王は 何度も
私達の想像力をかき立ててきました -
0:32 - 0:34彼の騎士達や
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0:34 - 0:35グィネヴィア妃
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0:35 - 0:36円卓
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0:36 - 0:37キャメロット
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0:37 - 0:40そして もちろんエクスカリバーと
共にです -
0:40 - 0:44この物語の由来はどこで
また 史実に基づいているのでしょうか? -
0:44 - 0:49私達が知っているアーサー王は
中世後期の創作ですが -
0:49 - 0:54彼の伝説は 実はもっと古い
ケルトの詩にルーツがあります -
0:54 - 0:57サクソン人のブリテン島侵攻時代です
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0:57 - 1:01410年に起きた
ローマ軍のブリテン島撤退後 -
1:01 - 1:05サクソン人は 現在のドイツと
デンマークから侵攻し -
1:05 - 1:09見捨てられた地域の弱みに
付け込んだわけです -
1:09 - 1:13ブリテンの住民は
何世紀にもわたる混乱の中 -
1:13 - 1:15侵略者と激しく戦いました
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1:15 - 1:18この時代の記録は
ほとんど残っていないため -
1:18 - 1:22正確な歴史を知ることは 難しいのですが
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1:22 - 1:26残されたこの時代の詩に
いくつか手掛かりがあります -
1:26 - 1:31その一つである『ア・ゴドディン』が
アーサーについて言及していますが -
1:31 - 1:34アーサー王自身は 登場していません
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1:34 - 1:38代わりに別の戦士
Gwawrddurが出てきます -
1:38 - 1:42非常に強い戦士でしたが
アーサーではありませんでした -
1:42 - 1:44手掛かりになりそうにはありません
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1:44 - 1:46アーサーが何者であれ
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1:46 - 1:49優れた戦士であったのは
確かなことでしょう -
1:49 - 1:54誰かを統治したのか 実在したのかすら
はっきりしていません -
1:54 - 1:56このように不確かなのに
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1:56 - 2:00アーサーの記述は 何百年も後の
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2:00 - 2:02歴史家の注意を引きました
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2:02 - 2:091130年に野心的な下級聖職者
ジェフリー・オブ・モンマスは -
2:09 - 2:11ケルト語とラテン語の資料を使い
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2:11 - 2:14時間をかけて
長い年代記を書き上げました -
2:14 - 2:17これが『ブリタニア列王史』です
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2:17 - 2:21その中で注目すべき内容が
アーサー王です -
2:21 - 2:25ジェフリーが記述するにあたって
歴史は宝の山でした -
2:25 - 2:28サクソン人の侵攻の600年後
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2:28 - 2:31伝説や詩の断片を集めて
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2:31 - 2:35公の記録がほとんどないところを
補っていったのです -
2:35 - 2:37彼の情報源のいくつかがアーサーに
言及しており -
2:37 - 2:41他にも戦争や場所について
現実に基づく記述がありました -
2:41 - 2:44しかし 多くの場合
魔法の剣や魔法使いの援助を得て -
2:44 - 2:47苦しい戦いを戦う伝説のヒーローたちを
取り上げています -
2:47 - 2:49彼は これらを全て加えたのです
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2:49 - 2:52魔法の剣 カレドヴールフや
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2:52 - 2:56ローマ軍の要塞カーレオンが
彼の情報源にあるため -
2:56 - 3:01ジェフリーのアーサーは
カーレオンを治め -
3:01 - 3:04カレドヴールフのラテン語訳の
カリブルヌスを振るうわけです -
3:04 - 3:07ジェフリーは アーサーの物語に
ケルトの吟遊詩人マルジンに基づく -
3:07 - 3:11マーリンという
優れた相談役も加えました -
3:11 - 3:14もし アーサーが実在したなら
軍の司令官だったことでしょう -
3:14 - 3:19しかし 城にいる王の方が
ジェフリーの王史には合っています -
3:19 - 3:22ジェフリーの年代記は
望みどおり注目され -
3:22 - 3:241155年ごろに
詩人の ウァースによって -
3:24 - 3:28すぐにラテン語から
フランス語に翻訳されました -
3:28 - 3:32ウァースはジェフリーの剣の他にも
主要なものを伝説に加えました -
3:32 - 3:33城
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3:33 - 3:34魔法使い
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3:34 - 3:36円卓です
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3:36 - 3:38誰かが自分が最高位だと
言い立てないよう -
3:38 - 3:42客人全員が平等に着席する卓を
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3:42 - 3:46アーサーが作らせたと
彼は書いたのです -
3:46 - 3:51ウァースの訳を読んだフランスの
吟遊詩人クレティアン・ド・トロワが -
3:51 - 3:56書いたロマンスが
アーサーの物語の名を高めました -
3:56 - 4:01彼はランスロットや
ガウェインなどの各騎士の話を取り入れ -
4:01 - 4:04冒険にロマンスの要素を加えたのです
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4:04 - 4:05彼はアーサー
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4:05 - 4:06ランスロット
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4:06 - 4:09グィネヴィア妃の三角関係を
生み出しました -
4:09 - 4:15人関関係のもつれだけでなく
彼は聖杯も取り入れました -
4:15 - 4:21この聖杯の力は おそらくケルト神話の
魔法のアイテムから取り入れられています -
4:21 - 4:24クレティアンは
十字軍の時代を生きており -
4:24 - 4:28また聖杯をキリストの磔刑に由来する
聖遺物だとして -
4:28 - 4:32世の関心を
聖杯へと向けさせた者達もいたのです -
4:32 - 4:35クレティアンの作品に続いて
フランス語以外でも -
4:35 - 4:37数多くの翻案が行われました
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4:37 - 4:41その間にカーレオンが
キャメロットになり -
4:41 - 4:45カリブルヌスはエクスカリバーに
その名を変えました -
4:45 - 4:4615世紀に
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4:46 - 4:50トマス・マロリーが これらの物語を
『アーサー王の死』に結実させ -
4:50 - 4:54今あるアーサー王のイメージの
土台となったのです -
4:54 - 4:58アーサーがケルトの詩に
現れて以来 数千年の間に -
4:58 - 5:00彼の物語は 歳時記の書き手と
読み手の関心を反映して -
5:00 - 5:05何度も姿を変えてきました
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5:05 - 5:08今もなお 伝説を書き換え
取り入れているのです -
5:08 - 5:10彼が たとえ実在せずとも
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5:10 - 5:11愛さずとも
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5:11 - 5:12統治や
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5:12 - 5:13冒険をせずとも
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5:13 - 5:16永遠の命を得たことだけは
間違いないでしょう
- Title:
- アーサー王伝説に真実の部分はあるのか? ― アラン・ルパック
- Speaker:
- アラン・ルパック
- Description:
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アーサー王は彼の騎士達や、グィネヴィア妃、円卓、キャメロット、そしてもちろんエクスカリバーと共に私達の想像力を何度もかき立ててきました。この物語の由来はどこで、また史実に基づいているのでしょうか? アラン・ルパックがアーサー王の進化を追います。
講師:アラン・ルパック、アニメーション:パトリック・スミス
*このビデオの教材 : https://ed.ted.com/lessons/is-there-any-truth-to-the-king-arthur-legends-alan-lupack - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 05:32
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