メイド・イン・バングラデシュ
-
0:07 - 0:12この瓦礫の山は去年の4月に
ここで亡くなった1100人の墓標だ -
0:13 - 0:17バングラデシュで縫製工場が崩壊し
-
0:18 - 0:22封印されていた物語が解き放たれた
-
0:22 - 0:27千人も亡くなったのに
誰もそのことを言いません -
0:27 - 0:29この短パン見たことありますか?
-
0:29 - 0:32あなたの服を作る人々に会い
-
0:33 - 0:36どこで作られたのかを突き止める
-
0:36 - 0:39ここの住所が発送元になってますよ
-
0:40 - 0:43販売会社が隠しておきたい真実
-
0:43 - 0:47殴られた、あなたも
-
0:47 - 0:53自分も工場で死ぬかも
しれないと思ったことは? -
0:53 - 0:55もちろん、もちろん
-
0:55 - 0:57危険な工場と
-
0:57 - 1:00秘密の闇
-
1:03 - 1:06マーク・ケリーです
フィフス・エステートへようこそ -
1:06 - 1:09私が立っているのは
かつてのラナ・プラザの残骸です -
1:09 - 1:128階建ての工場が4月に崩壊し
-
1:12 - 1:14生存者の必死の捜索が始まると同時に
-
1:14 - 1:17疑問の答えを求める探索も始まりました
-
1:17 - 1:20どうしてこのような惨事が起きたのか
世界中が注目しました -
1:20 - 1:24犠牲者の多くがカナダの消費者向けの
服を作っていたと知り -
1:24 - 1:27私たちはこの探索に加わることになりました
-
1:27 - 1:31私たちは瓦礫の中からこの台帳を発見し
-
1:31 - 1:33そこに書かれた情報を元に
-
1:33 - 1:36何ヶ月もかけて手がかりをつなぎ合わせ
-
1:36 - 1:40服がどこでどのように作られているのか
判ってきました -
1:40 - 1:42もう一つ明らかになったのは
-
1:42 - 1:46この惨事は決して偶然ではなかったことです
-
1:48 - 1:53ファッションは美と華やかなスタイルのイメージで成り立っている
-
1:55 - 1:58あなたを美しく見せるだけでなく
良い気持ちにさせる作品 -
2:00 - 2:02良心のかけらも無い衣服
-
2:03 - 2:07ファッション産業の現実は
華やかさとは正反対 -
2:07 - 2:11カナダの販売業者が隠しておきたい現実
-
2:11 - 2:17最安値が勝つ「底辺への競争」
-
2:17 - 2:20ファスト・ファッションを作り出した競争
-
2:20 - 2:23その結果、私たちの衣服の多くに
-
2:23 - 2:27バングラデシュ製というラベルが付いている
-
2:30 - 2:32このファッション産業の華やかさに
-
2:32 - 2:34スジット・セニックが惹きつけられたのは
-
2:34 - 2:38トロント郊外で育った少年時代のことだった
-
2:39 - 2:41私は南アジア系の家族に生まれました
-
2:41 - 2:42父は医者です
-
2:42 - 2:46両親は私が同じような道を
歩むことを望みましたが -
2:46 - 2:51私は非常に創造性豊かだったので
それは私にとって -
2:51 - 2:52ここに天職があると囁くようでした
-
2:52 - 2:55れっきとした商売です
-
2:55 - 3:00彼は服飾デザイン学校に進み
夢を「夢の仕事」に変えた -
3:00 - 3:04パリでクリスチャンディオールや
バレンシアガのためにデザインした -
3:06 - 3:09水を得た魚のようでした
-
3:09 - 3:14私に開けた道は、そう
自分の望む生活ができる道でした -
3:14 - 3:18私は自由を手に入れ
全てを手にしました -
3:18 - 3:22しかしファスト・ファッションの
成長と需要の増加で -
3:22 - 3:27ウォルマートで20ドルのブラウスを
デザインするため 彼はトロントに戻った -
3:27 - 3:32彼のファッションが注目したのは
パリではなくバングラデシュだった -
3:32 - 3:34バングラデシュへと向かう
自然な流れができていました -
3:34 - 3:38その理由は、ここ10年の
ファスト・ファッションと -
3:38 - 3:41衣服をどんどん安くしようとする動きです
-
3:41 - 3:45でも不況が人々を直撃し
安値に走ったのだと思います -
3:45 - 3:47メッカですよ
-
3:47 - 3:49まさにメッカでした
-
3:50 - 3:54だがメッカへの道は
カナダの服飾産業を壊滅させた -
3:54 - 4:002001〜2010年で7万5千人が失業した
-
4:00 - 4:04地域に密着した多くの業者が
厳しい選択を迫られた -
4:04 - 4:06移転か、廃業か
-
4:06 - 4:10私の曽祖父は古着商人でした
-
4:10 - 4:15シェルブルックからモントリオールまで
馬車に乗って -
4:15 - 4:19農家から古着を買い取っていました
-
4:19 - 4:22バリー・ラクスターの家系は
モントリオールとトロントで -
4:22 - 4:253世代にわたり服飾業を営んできたが
-
4:25 - 4:28価格競争のため工場をたたみ
移転へと追い込まれた -
4:29 - 4:32カナダで操業していた時の
最大の取引先には -
4:32 - 4:35生産量の半分以上を納めていたのですが
-
4:35 - 4:37忠告してきたのです
事業を継続したいなら -
4:37 - 4:42より低コストで生産できる拠点を
どこか他所で探す必要があると -
4:42 - 4:43それがバングラデシュなのですね
-
4:43 - 4:45結果的にバングラデシュでした
-
4:47 - 4:51今や世界中の会社が
バングラデシュへとなだれを打っている -
4:51 - 4:55H&Mからウォルマート、ナイキ、GAPまで
-
4:57 - 5:00この服飾のゴールドラッシュに
バリー・ラクサーも加わった -
5:00 - 5:02彼の会社、ラディカル・デザインズは今
-
5:02 - 5:06バングラデシュの首都ダッカ郊外に
2つの工場を操業している -
5:08 - 5:12この工場のミシンの少なくとも半分は
カナダから運んだものです -
5:12 - 5:15機械をコンテナ80箱ほど持ってきました
-
5:15 - 5:17ここへ商売のために駆け込んだのですね
-
5:17 - 5:20そう、トロントには何も残しませんでした
-
5:20 - 5:23彼は現在1000人以上の従業員を雇い
-
5:23 - 5:27最低賃金の3倍を払っている
-
5:27 - 5:29工場を持つなら
-
5:29 - 5:33満杯の現場を歩き回って見るのが最高です
-
5:33 - 5:34フル操業しているのをね
-
5:34 - 5:35そう、フル操業
-
5:35 - 5:38これは一大帝国ですね、バリーさん
-
5:38 - 5:41バングラデシュに来る企業にとっての魅力は?
-
5:41 - 5:44本当の魅力は労働力だけです
-
5:44 - 5:50他の国では不可能な賃金でも働きます
-
5:50 - 5:52他に仕事がないからです
-
5:52 - 5:57ゼロに近い給料でも
無給で働くよりマシです -
5:58 - 6:02じっさいゼロに近い給料とは
月給38ドル -
6:02 - 6:04つまり時給24セントだ
-
6:04 - 6:08世界最低の縫製労働者の賃金だ
-
6:11 - 6:14カナダ市場への水門が開かれたのは
-
6:14 - 6:182003年にカナダ政府がバングラデシュ
からの輸入関税を撤廃した時だった -
6:18 - 6:23ルルレモンやHBC、ウォルマート・カナダ
のようなカナダ企業は -
6:23 - 6:26こぞってバングラデシュへと乗り出した
-
6:26 - 6:31その結果、輸入は618%の伸びを示した
-
6:32 - 6:35底辺への競争の先頭を走っているのは
-
6:35 - 6:37ロブロー社のブランドである
ジョー・フレッシュだと言われている -
6:37 - 6:42このテレビCMに出ているのは
安くて可愛い服のシリーズだ -
6:42 - 6:46このシリーズはカナダ子供服市場の
-
6:46 - 6:49トップに躍り出た
-
6:50 - 6:54この社長は
2010年カナダCBCのインタビューで -
6:54 - 6:57消費者が求めるものを
提供しているだけだと答えた -
6:57 - 6:58消費者が求めていたのはファッション
-
6:58 - 7:01全国に通用するファッション
-
7:01 - 7:04それを驚くような安値で求めていました
-
7:05 - 7:09ジョセフ・ミムランは今や
ファストファッションの象徴だった -
7:09 - 7:12だが価格はどこまで下がるのだろう?
-
7:13 - 7:15ウォルマートのテレビCMを見れば
-
7:15 - 7:18安いほど良いのは明らかだ
-
7:18 - 7:21より多くのスタイルが、もっとスタイリッシュに
-
7:21 - 7:23信じられないようなお値段で
-
7:23 - 7:24ウォルマートだけ
-
7:25 - 7:28スジット・セニックのような
デザイナーにとって -
7:28 - 7:31美しさは価格の二の次だ
-
7:31 - 7:35衣服の値段をどんどん安くするために
どんな圧力が掛かっていましたか? -
7:35 - 7:37価格は出発点であって
それが全てです -
7:37 - 7:39例えば
-
7:39 - 7:42シャツにボタンが6つあったら
それを5つにしろ -
7:42 - 7:444つにできないか?
-
7:44 - 7:48コスト低減の圧力を販売会社から
感じたとセニックは語るが -
7:48 - 7:50工場主たちも同様だった
-
7:50 - 7:5410万着の注文にノーとは言えないのです
-
7:54 - 7:56その注文を失えば
-
7:56 - 8:00非常に長いあいだ
工場が止まることになるからです -
8:00 - 8:01注文が必要だったのですね
-
8:01 - 8:04そうです、必要なのです
-
8:04 - 8:08結局それは私が決めることではありません
-
8:08 - 8:11でも…
-
8:11 - 8:14私は疑問に思うようになったんです
本当に分からなくなった -
8:14 - 8:19どうすれば服をこんなに安く
作ることができるんだろうか? -
8:19 - 8:21真っ当な疑問だ
-
8:21 - 8:27価格が最優先なら 労働安全は
後回しになる兆候が表れていたからだ -
8:27 - 8:31ラナ・プラザ以前の10年で
何百人もの犠牲者が -
8:31 - 8:35バングラデシュの工場火災と
ビル崩壊で発生していた -
8:37 - 8:40惨事に次ぐ惨事が、毎年・毎年
-
8:40 - 8:43しかしカナダで気にとめる人は
誰もいないようだった -
8:43 - 8:46それを変えたのは、4月24日の朝だった
-
8:50 - 8:538階建てのラナ・プラザが崩壊
-
8:58 - 9:02犠牲者は1100人以上
-
9:04 - 9:06依然として何百人も行方不明
-
9:08 - 9:10瓦礫に埋まっていると見られる
-
9:12 - 9:15ラナ・プラザについて知ったとき
何が起きたかお話しください -
9:15 - 9:20それはちょうど…
悪夢を見るようになり -
9:20 - 9:24それが現実化したようなものでした
-
9:24 - 9:27私にとってラナ・プラザは
そういうものでした -
9:28 - 9:32生存者の捜索が延々と続いていた
-
9:33 - 9:36兄さん助けて、兄さんお願いだ
-
9:36 - 9:39死にたくない
-
9:39 - 9:41スジットは崩壊事故の後で
-
9:41 - 9:43召集された会議のことを思い出す
-
9:43 - 9:46そこでは人命より利益が優先だった
-
9:47 - 9:51満員の会議室で
我が社が関係していると告げられました -
9:51 - 9:55しかし亡くなった千人のことを
誰も口にしませんでした -
9:55 - 10:00千人が亡くなったのに
誰も何も言わない -
10:00 - 10:02犠牲者について何も言わなかったのです
-
10:02 - 10:06話題になったのはただ
損害が何着だとか -
10:06 - 10:09利潤をどうやって確保するかとか
-
10:09 - 10:10みんなそういうことを話していました
-
10:10 - 10:14私はそこに座って
何も言いませんでした -
10:16 - 10:18それを恥じています
-
10:20 - 10:23ウォルマートはラナ・プラザを
使っていた数十社の中の -
10:23 - 10:251社に過ぎない
-
10:25 - 10:28事故当時、ビル内で最大の工場は
-
10:28 - 10:31ジョー・フレッシュの服を作っていた
-
10:31 - 10:34瓦礫の中には
そのピンクと赤のズボンが -
10:34 - 10:37作っていた労働者の
遺体とともに埋まっていた -
10:43 - 10:44崩壊から1週間後
-
10:44 - 10:48ジョセフ・ミムランと
ロブロー社の会長ゲイレン・ウェストンは -
10:48 - 10:49メディアの注目を浴びた
-
10:49 - 10:53これは誠に悲惨な出来事で
-
10:53 - 10:57ええ、我々全員の心は深く痛んでおります
-
10:57 - 11:00誰もが心を痛めた1週間でした
-
11:00 - 11:04最高水準の
倫理的調達に向けての -
11:04 - 11:07断固とした取り組みにもかかわらず
当社がこのような言語を絶する -
11:07 - 11:12惨事に関係することとなったのは
誠に遺憾であります -
11:12 - 11:15その倫理的調達への取り組みは
どれほど真剣なものだったのだろうか? -
11:15 - 11:18衣服がバングラデシュで
どのように作られているか -
11:18 - 11:21カナダの企業はどこまで
知っていたのだろうか? -
11:21 - 11:24それを究明するために
何をしていたのだろうか? -
11:27 - 11:29スジットは真実を知りたいと考えた
-
11:29 - 11:34彼は人生を変える決断をし
仕事を辞めた -
11:34 - 11:37私はこれ以上このことに
加担したくなかったのです -
11:37 - 11:39もう続けられない
-
11:39 - 11:42だから辞めました
-
11:44 - 11:45この後は
-
11:45 - 11:47スジットの旅です
-
11:47 - 11:53重大な危険があると知りながら
人々を工場に送り込むのでしょうか? -
11:53 - 11:57崩壊事故を生き延びた
10代の縫製労働者 -
12:13 - 12:18国際服飾産業の
西部開拓時代へようこそ -
12:18 - 12:22バングラデシュの
人口密度は世界有数で -
12:22 - 12:26世界最悪クラスの
政情不安と政治腐敗もある -
12:26 - 12:2990年代以降
ファストファッションのおかげで -
12:29 - 12:32経済は2桁成長してきた
-
12:33 - 12:34建設途上の工場は
-
12:34 - 12:39新たな会社を収容するため
上の階を増築している -
12:39 - 12:43毎朝このような光景が
首都ダッカの至る所で見られる -
12:44 - 12:49400万人の縫製労働者が
黙々と仕事に向かう -
12:54 - 12:57彼らの心中には
ラナ・プラザの記憶がある -
13:00 - 13:04同様の惨事が自分の身に
起きるのではないか -
13:14 - 13:17ラナ・プラザの崩壊で
スジット・セニックは旅に出た -
13:17 - 13:20ウォルマート・カナダの
元デザイナーは -
13:20 - 13:22彼のデザインした服が
どのように作られたか -
13:22 - 13:25真実を突き止めようとしている
-
13:26 - 13:28自分自身で確かめねば
-
13:28 - 13:31これは私の業界が今まで
続けてきたことなのか? -
13:31 - 13:34私たちはこれを
意図的にやっているのか? -
13:34 - 13:38重大な危険があると知りながら
-
13:38 - 13:42人々を工場に送り込んで
いるのでしょうか? -
13:42 - 13:45スジットは我々と共に
バングラデシュへと旅した -
13:45 - 13:48最初に訪れたのは
ダッカの住宅地区 -
13:48 - 13:52ラナ・プラザ以前では最悪の
服飾産業災害の現場には -
13:52 - 13:55似つかわしくない風景だ
-
13:55 - 13:58ここがタズリンです
-
14:01 - 14:03大きいなあ
-
14:05 - 14:072012年11月
-
14:07 - 14:11タズリン・ファッションの工場で火災が発生
-
14:11 - 14:17ビルは9階建てだが 所有者は
3階の許可しか得ていなかった -
14:17 - 14:19火災時の非常口はなかった
-
14:19 - 14:22ドアの多くは箱で塞がれ
-
14:22 - 14:24窓は鉄格子で閉ざされていた
-
14:24 - 14:26火災の何ヶ月も前に
-
14:26 - 14:30工場の火災安全許可証は取り消されていた
-
14:30 - 14:35112人の犠牲者の多くは
生きたまま火に巻かれた -
14:37 - 14:42タズリン工場火災が起きた時は
ゾッとしました -
14:42 - 14:44人々は責任のなすり合いをしていましたが
-
14:44 - 14:47誰も言おうとしなかったのです
-
14:47 - 14:51おい、ちょっと俺たちに関係があるかもよ、と
-
14:52 - 14:56ウォルマートは実際この工場と関係があり
-
14:56 - 15:01Faded Gloryブランドの
短パンが 灰の中から見つかった -
15:01 - 15:04ウォルマートはこの惨事とは
距離を置こうとし -
15:04 - 15:09タズリンはウォルマートの
認可工場ではなかったと主張した -
15:09 - 15:13窓という窓に鉄格子が入っています
-
15:13 - 15:16どうやってここから出ろというのでしょう?
-
15:16 - 15:18出口なしです
-
15:27 - 15:29スジットさん
-
15:29 - 15:34このビルは…
あなたにとって何の象徴ですか? -
15:34 - 15:36恥です
-
15:36 - 15:42このようなことが起きるのを許したことを
私たち自身に恥じるべきなのです -
15:42 - 15:45この工場がこんな風になっているとは
知らなかったなんて -
15:45 - 15:48有り得るでしょうか?
-
15:50 - 15:53物珍しそうな群衆の中から
現れたこの女性が -
15:53 - 15:54語ってくれたのは
-
15:54 - 15:57労働者たちが換気扇を破り
-
15:57 - 16:01彼女が3階から飛び降りて
生き延びた話だった -
16:01 - 16:03もう一度働きたいですか?
-
16:03 - 16:05ケガが治ったらまた別の仕事をしますか?
-
16:06 - 16:08どうやって働けというのですか?
-
16:08 - 16:11働くのは怖いし 誰も私を
雇いたいとは思わないでしょう -
16:11 - 16:13長時間座ったり横になり続ける
ことができません -
16:13 - 16:16薬を飲めば良くなりますが
-
16:16 - 16:19飲まないと痛みます
-
16:19 - 16:21将来の見通しのない彼女は
-
16:21 - 16:26作っていた衣服と同様
使い捨てにされたように見える -
16:28 - 16:30これは私の図柄だったかもしれません
-
16:30 - 16:33ヘビ皮みたいでしょう
-
16:33 - 16:36ほら
-
16:36 - 16:41シャツか、ドレスか
-
16:41 - 16:44納期を守るために
人々をビルに閉じ込めるほど -
16:44 - 16:47これは重要なことだったんでしょうか?
-
16:47 - 16:50違います、私にとっては
-
16:50 - 16:53気分が悪くなります
-
16:54 - 16:58ではなぜウォルマートの服がこのように
危険な工場に行き着いたのだろう? -
16:58 - 17:02ウォルマートの調査では
納入業者の一つが -
17:02 - 17:07許可なくタズリンに下請けに
出したと結論した -
17:11 - 17:14だがカナダの販売会社が
製造元を突き止めることは -
17:14 - 17:17どれほど困難なことなのだろうか?
-
17:17 - 17:18我々はそれを明らかにしたかったので
-
17:18 - 17:23スジットがデザインした
ウォルマートのシャツをカナダで購入した -
17:23 - 17:27運送記録からダッカ郊外の
工場が判明した -
17:28 - 17:32記録にあった工場は
ハサン・タンビル -
17:32 - 17:36ウォルマートは監査に合格
しなかった取引禁止工場の -
17:36 - 17:39リストを公表している
-
17:39 - 17:43この工場は昨年6月から
このリストに載っている -
17:44 - 17:47我々は工場訪問を
繰り返し申し入れたが -
17:47 - 17:50我々がカメラを持って
工場に現れるまで -
17:50 - 17:52経営者は我々に
話そうとさえしなかった -
17:52 - 17:55こんにちは
私はカナダから来たマークです -
17:55 - 17:57カナダのテレビ局です
よろしく -
17:57 - 17:58どうも
-
17:58 - 18:00私たちの衣服がどこでどのように
-
18:00 - 18:03作られているか見たいので
ここまで来ました -
18:03 - 18:05工場の中を見たいのですが
-
18:05 - 18:07だが彼は我々を通そうとせず
-
18:07 - 18:10別の経営者に我々を引き渡した
-
18:10 - 18:13ここでこれを作ったことは?
-
18:20 - 18:25この運送記録には
ここで作ったと書いてあります -
18:25 - 18:28ハサン・タンビル・ファッションウエア
-
18:28 - 18:31ここの住所が発送元になってますよ
-
18:31 - 18:33うちじゃない
-
18:33 - 18:35もしもし?
-
18:40 - 18:41すみません
-
18:46 - 18:49これを見たことがないと彼は言います
見覚えはないと -
18:49 - 18:53我々が示した証拠では
実際に作られた場所が -
18:53 - 18:58ここハサン・タンビル・
ファッションウエアなのですが -
18:59 - 19:00ウォルマートはこう言います
-
19:00 - 19:03ここでシャツを作っているが
当社のシャツではないと -
19:03 - 19:06実はこの工場がブラックリストに
載る3ヶ月前に -
19:06 - 19:10ウォルマートはここでシャツを
作っていることを認めている -
19:10 - 19:13最後の注文だと彼らは言う
-
19:19 - 19:22中に入って労働者に会うことは
できなかったので -
19:22 - 19:26仕事が終わった後の家に
スジットを連れて会いに行った -
19:29 - 19:31この地区全体に
-
19:31 - 19:35住んでいる人はみんな
縫製工場で働いています -
19:35 - 19:38縫製労働者の居住地のようなもので
-
19:38 - 19:42今夜はここで何人かに会いに行きます
-
19:44 - 19:46今夜話す皆さんです
-
19:48 - 19:53あの工場で働いている9人です
-
19:54 - 19:56顔を写さない条件だった
-
19:56 - 20:00我々に話をしたというだけで
解雇されることを恐れたのだ -
20:00 - 20:03あの工場で どこ向けに服を作っているか
-
20:03 - 20:05教えてください
-
20:05 - 20:08カナダ、カナダ、カナダ
-
20:08 - 20:12ハサン・タンビルの仕事は
問題があると聞きました -
20:12 - 20:16工場で最近火災があったという報告も見ました
-
20:16 - 20:18何が起きたか教えてくれますか?
-
20:19 - 20:22火が激しく燃え広がり始めると
-
20:22 - 20:24労働者全員が騒ぎ始めて
-
20:24 - 20:26門を破って脱出したのよ
-
20:26 - 20:28奴らは出したくなかったんだ
-
20:28 - 20:30いつも出したくない
-
20:30 - 20:33明かりを消して閉じ込めて
-
20:33 - 20:35「座れ、黙れ、働け」って言うのよ
-
20:35 - 20:42自分も工場で死ぬかも
しれないと思ったことは? -
20:43 - 20:46もちろん、もちろん
-
20:46 - 20:49いつも起きるのよ
当たり前のように -
20:49 - 20:53そうよ、いつも起きる
何日かに一度は火事がある -
20:53 - 20:56聞きたいんですが
このシャツに見覚えは? -
20:56 - 21:03何ヶ月か前にこれを作ったことを
覚えている人はいますか? -
21:03 - 21:06これはこの工場で作っていたものですか?
-
21:06 - 21:09カナダで買ったスジットのシャツを見せた
-
21:09 - 21:125階のだわ
-
21:12 - 21:15そうよ、5階にあったものだわ
-
21:15 - 21:215階で働いていた時に作ったよ
-
21:21 - 21:24彼女がこの服を縫った?
-
21:24 - 21:26そうです
-
21:26 - 21:33私がこの服をデザインしました
私がこれを描いたのです -
21:33 - 21:38見て、私が縫った
-
21:38 - 21:44この2枚を縫い合わせたんですね
袖を付けてくれた -
21:44 - 21:47どうもありがとう
-
21:49 - 21:53あなたのデザインを縫った女性に出会って
どういう感じですか? -
21:53 - 21:56あなた方に会えたことを感謝します
-
21:56 - 21:59あなた方に会いたかったのです
-
22:02 - 22:08ついに会うことができた
あなた方はもっと良い暮らしをすべきだ -
22:08 - 22:15私が思っていることを
伝えることができて嬉しいです -
22:19 - 22:22この後は…
-
22:22 - 22:28ジョー・フレッシュの服がラナ・プラザという
死の罠で作られることになったのはなぜか? -
22:28 - 22:33その答を求めて
バングラデシュの刑務所に -
22:53 - 23:00私たちの服 一着一着には
無言の物語が縫いこまれている -
23:00 - 23:06それを作った人と所の物語
-
23:06 - 23:114月にラナ・プラザが崩壊すると
その物語が漏れ出て来た -
23:11 - 23:17では この不幸な工場で作られた服は
カナダに入っていたのか? -
23:17 - 23:22我々はトロント地区で6つの店を
隠しカメラを持って訪れた -
23:22 - 23:26ラナ・プラザの崩壊から3ヶ月後のことだった
-
23:26 - 23:31どの店でもラナ・プラザで
作られた服が見つかった -
23:31 - 23:33ひとつ質問を…
-
23:33 - 23:35しかし店員に聞いても要領を得ない
-
23:35 - 23:38その特定の工場で作っていた製品というのは
-
23:38 - 23:41本当にたった一つしかなかったみたいです
-
23:41 - 23:43このシリーズのズボンが
そうらしいのですが -
23:43 - 23:45当店ではそれを仕入れていません
ですから本当に -
23:45 - 23:48それは全部廃棄してしまったみたいで
-
23:48 - 23:51これがその工場から来たというのは
疑わしいですね -
23:51 - 23:55その場所で作られた物は
決してここに入荷していません -
23:56 - 23:59ロブローの運送記録から判ったのは
これら全てのスタイルが -
23:59 - 24:04ラナ・プラザの崩壊前に
何十万着も作られ -
24:04 - 24:08この夏にジョー・フレッシュの
店舗で売られていた -
24:13 - 24:16ではなぜジョー・フレッシュの服が
ラナ・プラザという死の罠で -
24:16 - 24:18作られることになったのでしょう?
-
24:18 - 24:21これが工場主に
聞いてみたかった質問です -
24:21 - 24:23問題は 彼が刑務所に入っていることです
-
24:23 - 24:26労働者の死に対する不注意の容疑です
-
24:26 - 24:29番組からバングラデシュ政府に
-
24:29 - 24:30彼と面会できるよう請願しました
-
24:30 - 24:34政府は最終的に同意しましたが
条件がつきました -
24:34 - 24:37カメラは刑務所内では許可されません
-
24:39 - 24:44崩壊の後で大衆の怒りが爆発し
バズルス・アドナンは警察に投降した -
24:44 - 24:49彼の所有する3つの工場が
ラナ・プラザのほぼ半分を占めていた -
24:49 - 24:53ここダッカ中央刑務所で
彼は裁判を待っている -
24:53 - 24:55インタビューの初めに
-
24:55 - 24:59彼が父親から1992年に
借りた8000ドルを -
24:59 - 25:03年商1500万ドルのビジネスに
育て上げたことを語った -
25:03 - 25:07その後押しをしたのが
懇意の顧客であるジョー・フレッシュだった -
25:07 - 25:12ジョー・フレッシュは最大の顧客で
年商は約600万ドルでした -
25:12 - 25:15そのおかげで大きくなったのです
-
25:15 - 25:18最大の顧客を喜ばせようと
-
25:18 - 25:23彼は事業拡大のため
ラナ・プラザに9階の増築を始めていた -
25:23 - 25:27服を安く速く作るよう
圧力を受けたか彼に尋ねた -
25:27 - 25:29みんなやっています
-
25:29 - 25:31私から搾取するんです
-
25:31 - 25:33でもジョー・フレッシュは良い客でした
-
25:33 - 25:37彼らの条件は納期を厳守することだけでした
-
25:38 - 25:40インタビューの時間が終わる前に
-
25:40 - 25:42彼に尋ねたのは
ラナプラザ崩壊の前に -
25:42 - 25:47工場を訪ねたロブロー社員がいたら
教えて欲しいということだった -
25:48 - 25:51彼は覚えていなかった
-
25:52 - 25:55なぜそんなことになるのか
この台帳がその手がかりになる -
25:55 - 25:58その記載から ロブローが
まずインドにある商社の -
25:58 - 26:01パール社に発注し そこから
ジョー・フレッシュの注文を -
26:01 - 26:06ラナ・プラザの工場に
出していたことが判った -
26:06 - 26:09パール社は監査官を雇い
-
26:09 - 26:12ラナ・プラザで作られた
服の品質を検査していたが -
26:12 - 26:16ビルの安全性はチェックしなかった
-
26:18 - 26:21第三者に倫理責任を外注することで
-
26:21 - 26:24ロブローのような企業は
現地の労働環境から -
26:24 - 26:27距離を置くことができると
-
26:27 - 26:30カナダ人の工場主
バリー・ラクサーは語る -
26:31 - 26:34ラナ・プラザが起きた後
これら販売会社はみんな -
26:34 - 26:36「知りませんでした」と言っていますね
-
26:36 - 26:39本当でしょうか? この国で
何が起きているか知らなかったなんて? -
26:39 - 26:43多くの企業はただ
安価な製造拠点を求めています -
26:43 - 26:45だから目を背けます
-
26:47 - 26:49追求もしませんね
-
26:49 - 26:51そう、追求しなければ
-
26:51 - 26:53知りたくない答を
聞かずに済みますからね -
26:53 - 26:56ラナ・プラザは
警鐘を鳴らしたのでしょうか? -
26:56 - 26:59つまり、これで何か変化が起きると
本当に思いますか? -
26:59 - 27:03結局、多くの企業は
利益とコストだけを -
27:03 - 27:06追い続けると思います
-
27:06 - 27:10そして、その
-
27:10 - 27:12突き詰めればそれが
ここへ来る理由でしょう? -
27:12 - 27:14ここへ来る理由です
-
27:14 - 27:15もしコストが問題でなければ
-
27:15 - 27:20アメリカやカナダで作った製品を
買うでしょう -
27:23 - 27:28ラナ・プラザ内の労働条件について
もっと詳しく知りたいと我々は考えた -
27:29 - 27:32そこで実際に働いていた人に
聞いてみるのが一番だ -
27:33 - 27:35崩壊の後
-
27:35 - 27:39カメラが捉えていた映像に
病院で回復を待つ生存者がいた -
27:40 - 27:45我々が興味を抱いたこの少女は
2人の遺体に挟まれて -
27:45 - 27:49瓦礫の中に3日間閉じ込められていた
-
27:49 - 27:52彼女は母を亡くし、片足を失った
-
27:53 - 27:58母と子は2人とも
ジョー・フレッシュの服を作っていた -
28:06 - 28:10崩壊から何ヶ月も経って
ついに彼女を見つけた -
28:10 - 28:13彼女の名はアルティ
-
28:13 - 28:18彼女は17歳だと言うが
彼女の祖母によると本当は15歳だという -
28:18 - 28:21カナダ人のために子供服を作る子供
-
28:24 - 28:27この短パンに見覚えは?
-
28:27 - 28:29このような短パン
-
28:30 - 28:33ええ
あそこにありました -
28:33 - 28:37彼女はポケットを縫っていた
1時間でポケット150個 -
28:38 - 28:41このパンツを見てどう感じますか?
-
28:45 - 28:46悲しいです
-
28:46 - 28:52あの工場で働いていなければ
こんなことにはならなかった -
28:52 - 28:55このパンツを見ると
とても辛いです -
28:55 - 28:59彼女は縫製産業で
3年間働いたという -
28:59 - 29:02つまり12歳の時から
働き始めたわけだ -
29:02 - 29:06多くのバングラデシュ女性と同様
これが彼女にとって唯一の希望だった -
29:08 - 29:13小さい時は、大きくなったら学校に行って
勉強して就職すると思っていました -
29:13 - 29:17勉強すれば仕事に就けます
医者でも教師でも -
29:17 - 29:20どんな仕事でも就けます
-
29:20 - 29:24でも私には無理でした
貧乏で食べるために働く必要がありました -
29:24 - 29:28それで縫製の仕事に入ったのです
-
29:29 - 29:33アルティの勤務は過酷だった
毎日12時間、毎週7日 -
29:33 - 29:37急な注文が入れば
残業しなければならない -
29:37 - 29:41上司はあなたや同僚を
どのように扱いましたか? -
29:43 - 29:48仕事のやり方がわからないと
怒鳴ったり罵ったりしました -
29:48 - 29:53仕事が遅くて目標に届かないと
私も罵られました -
29:53 - 29:56すごく嫌な感じでした
-
29:59 - 30:04彼女は惨事の前日にラナ・プラザの中で
-
30:04 - 30:06亀裂が見つかった時の様子も思い出す
-
30:06 - 30:08ビルに避難勧告が出た
-
30:08 - 30:10ビル所有者は崩壊の数時間前に
-
30:10 - 30:14全く危険はないと言い張っていたが
彼女には信じられなかった -
30:16 - 30:20これは亀裂ではありません
漆喰がちょっと剥がれただけです -
30:20 - 30:24大げさに言いすぎです
-
30:26 - 30:30翌日の4月24日
彼女の上司は家に電話をかけてきて -
30:30 - 30:34仕事に戻れ、さもないとクビだ
と命令した -
30:35 - 30:38仕事に戻るよう告げられた日に
-
30:38 - 30:41不安はありましたか?
ビルが危険だと思いましたか? -
30:44 - 30:47戻りたくない仲間はたくさんいました
-
30:47 - 30:49でも強制されたんです
こう言って -
30:49 - 30:55「心配するな、何も起こらない
お前らが死んだら俺たちも死ぬんだから」 -
30:55 - 30:57でも彼らは中に入りませんでした
-
30:57 - 31:00私たちに仕事を始めさせると逃げました
-
31:00 - 31:02怖かった
-
31:02 - 31:04でも私にはどうすることもできませんでした
-
31:04 - 31:09私が仕事を止めたらラインが止まり
困ったことになります -
31:12 - 31:15彼女と同僚たちは工場に戻った
-
31:15 - 31:191時間後にビルが崩壊
-
31:19 - 31:23アルティは6階にいた
-
31:23 - 31:27ビルが崩壊した瞬間のことを
覚えていますか? -
31:28 - 31:32崩壊の時、私は
死ぬと思いました -
31:32 - 31:362つの死体が私の足の上に落ちて
動けなくなりました -
31:36 - 31:40天井が死体の上に落ちました
-
31:40 - 31:45その時はここを生きて出られると
思いませんでした -
31:47 - 31:50母親の死と片足を失ったことで
彼女の家族は -
31:50 - 31:53政府からいくらかの
補償金を受け取った -
31:53 - 31:55ロブローから補償はあったのかと聞くと
-
31:55 - 31:58まだ望みを失っていないと彼女は答えた
-
32:00 - 32:02この後は
-
32:02 - 32:07バングラデシュのファッション産業の
さらに醜い側面を暴き出す -
32:08 - 32:11殴られた、あなたも
-
32:23 - 32:25ラナ・プラザ崩壊の後
-
32:25 - 32:30バングラデシュ政府は大慌てで
この国での事業は安全だと説明し -
32:30 - 32:33販売会社と消費者を
安心させようとした -
32:35 - 32:36ロブローはバングラデシュで
-
32:36 - 32:40それまで7年間ジョー・フレッシュの
服を作っていたが -
32:40 - 32:42そんな彼らでさえ縫製労働者が
「受忍できない危険」にさらされても -
32:42 - 32:46良いのだろうかと考えざるをえなかった
-
32:47 - 32:50そこで我々はさらに調べると
3時間もしないうちに -
32:50 - 32:55ファストファッションの醜い面を
いとも簡単に見つけることができた -
32:57 - 33:02総天然色の廃水を川に垂れ流す工場
-
33:06 - 33:09どす黒く流れる川
-
33:12 - 33:16ジュート麻の工場で
開いていた扉から中を見ると -
33:17 - 33:20空気はホコリだらけ
-
33:22 - 33:24有毒な染料のホコリだが
-
33:25 - 33:28誰もマスクをしていない
-
33:31 - 33:36数分もすると我々は
工場所有者と悪党たちに追い出された -
33:38 - 33:42我々は最後に
ある工場に隠しカメラを持って潜入した -
33:43 - 33:46とても良い工場をお見せします
すべて整然としています -
33:46 - 33:50子供たちが織機を操作している
-
33:50 - 33:5510歳以下の子供を雇い日給およそ
1ドルで単純労働をさせる工場主もいると -
33:55 - 33:58ある経営者は認めた
-
33:59 - 34:04服飾産業はこの国の一部の人々を
途方もない金持ちにしたが -
34:04 - 34:08今だに貧困はどこでも目に入る
-
34:09 - 34:14その中でも特に貧しい
鉄道線路脇の不法居住者たちは -
34:14 - 34:16繁栄の陰で暮らしている
-
34:19 - 34:22このまばゆく輝く高層ビルに
BGMEA (服飾製造輸出協会) がある -
34:22 - 34:25バングラデシュ服飾産業の
巨人たちを代表する -
34:25 - 34:28業界団体だ
-
34:32 - 34:37その外では何千人もの
怒った労働者たちが抗議している -
34:37 - 34:41この1ヶ月は給料を受け取っていないという
-
34:42 - 34:45彼らの働く工場では
昨年の秋まで -
34:45 - 34:48カナダ向けの服を作っていた
-
34:50 - 34:51何があったんですか?
-
34:51 - 34:53ビシッ、ビシッ、ビシッ
-
34:53 - 34:55殴られた、あなたも
-
34:55 - 34:57彼も殴られた
-
34:57 - 34:59彼も、彼も殴られた
-
34:59 - 35:01誰が?
-
35:01 - 35:01竹で
-
35:01 - 35:03そう、竹
-
35:03 - 35:04誰がやったの?
-
35:04 - 35:05工場主がヤクザを?
-
35:05 - 35:07そうそう、ヤクザ
-
35:07 - 35:08ここで何を?
-
35:08 - 35:10抗議してる?
-
35:10 - 35:10そうだ
-
35:10 - 35:14未払い賃金を要求して?
-
35:14 - 35:14そう
-
35:14 - 35:17カナダ向けの服を作ってる?
-
35:17 - 35:18そうだ
-
35:20 - 35:23服飾産業の有力な代表者に
我々は質問したいことがあった -
35:23 - 35:26カナダの販売業者が交渉する
最高位の男だ -
35:26 - 35:30アティクル・イスラムは
自身も有名な工場主で -
35:30 - 35:35ウォルマート・カナダ、
ロブロー、HBCの服を作った -
35:35 - 35:39窓の外の抗議集会について聞いた
-
35:40 - 35:43これは完全に開かれた産業です
-
35:43 - 35:46もし気に入らなければ
別の仕事に移ることができます -
35:46 - 35:50労働者は25%も不足し
それは今も続いています -
35:50 - 35:53言い換えれば
もし労働者がひどい扱いを受けたなら -
35:53 - 35:56彼の助言は、辞めて他所で働けということだ
-
35:56 - 35:59我々が見た劣悪な工場について聞いた
-
35:59 - 36:03児童労働、環境汚染、危険な労働環境など
-
36:03 - 36:05彼は心配していなかった
-
36:05 - 36:07多くの工場は最新式です
-
36:07 - 36:10良い工場も見ましたよ
最新式のを見ました -
36:10 - 36:13この業界の行く先を示す
良い例を確かに見ました -
36:13 - 36:15しかし現時点では
-
36:15 - 36:18輝かしい例の反面で…
-
36:18 - 36:19それについては
-
36:19 - 36:22時に光はこのような雲によって
遮られるものです -
36:22 - 36:25我々は雲を払拭しなければなりません
-
36:25 - 36:28では違法な下請け契約はどうか?
-
36:28 - 36:31ある工場が無許可で
別の工場へ注文を出したら? -
36:32 - 36:35もし能力以上の注文が来たら
無理ですと言わねばなりません -
36:35 - 36:39外部からの圧力だけではなく
販売会社の側も同様です -
36:39 - 36:40でもあなたはビジネスマンでしょう
-
36:40 - 36:43「無理です、注文は受けられません」
なんて本当に言うでしょうか? -
36:43 - 36:44はいはいはい
-
36:44 - 36:45みんな商売が欲しいですよ
-
36:45 - 36:47いやいやいや
そんな風じゃありません -
36:47 - 36:49事情は全く変わりました
そんな風じゃありません -
36:49 - 36:53ウォルマート・カナダで働く
ある人と話したのですが -
36:53 - 36:56ウォルマートがあなたの会社に
-
36:56 - 36:59出した注文が
最終的には無許可の工場に -
36:59 - 37:02回されていたそうです
-
37:02 - 37:04ハサン・タンビルです
-
37:04 - 37:05ハサン?
-
37:05 - 37:06ハサン・タンビル
-
37:06 - 37:09例のウォルマートのシャツだ
-
37:09 - 37:12いったい誰がこれを作ったのか
聞きたかった -
37:17 - 37:20労働者たちにこれを見せたら
「はい」作りましたと答えたんですよ -
37:20 - 37:27私がこれを作ったかどうか答えるのは
非常に難しい、これが第1点 -
37:27 - 37:31第2点は、私たちは決して
外部に商品を出さない -
37:31 - 37:37全く有り得ません
私たちの服は全部自社工場で作ります -
37:37 - 37:42だがウォルマートによれば イスラム氏は
確かにスジットのシャツを作る契約をしていた -
37:42 - 37:46しかし彼自身の工場であって
ハサン・タンビルではない -
37:47 - 37:51どうもありがとうございました
これは頂いて行きます -
37:51 - 37:52あなたには必要ないですからね
-
37:52 - 37:56これを少し見せてもらっていいですか?
-
37:56 - 37:57もちろんです
-
37:57 - 38:02この後、インタビューの収録が終わった後で
驚くべきことが起きた -
38:02 - 38:04背景に注目すると
-
38:04 - 38:09イスラム氏がペンを手に
その衣服を机の後ろに隠している -
38:16 - 38:20我々が帰った後、シャツに付いていた
タグが改ざんされていたのに気づいた -
38:20 - 38:24このシャツとアティクル・イスラムの
工場を結びつける -
38:24 - 38:28バーコードとカナダの輸入番号が
黒く塗りつぶされていた -
38:28 - 38:32彼がやったのか翌日に問い合わせたが
彼は否定した -
38:34 - 38:38カナダ企業のロブローと
ジョー・フレッシュは -
38:38 - 38:42バングラデシュの産業改善を
主導するため援助すると主張している -
38:42 - 38:45我が産業は良き力となるでしょう
-
38:45 - 38:51適切な検査を受け
健全に建設された工場が -
38:51 - 38:55バングラデシュのような国々の発展に
重要な役割を担うのです -
38:55 - 38:59ロブローはラナ・プラザ崩壊の前に
適切な検査を行ったのだろうか? -
38:59 - 39:02確かに工場を訪問したというが
-
39:02 - 39:05ではなぜ当時まで
そこで服を作り続けていたのか? -
39:06 - 39:09そのことをジョー・ミムランに
聞いてみたかったが -
39:09 - 39:12インタビューに応じる
時間がないと断られた -
39:13 - 39:16この件について 他の衣料品販売業社の
-
39:16 - 39:19深い沈黙に 私は困惑しています
-
39:19 - 39:23ロブロー最高経営責任者の
ゲイレン・ウェストンは -
39:23 - 39:26他社の深い沈黙を公然と批判したが
-
39:26 - 39:29この番組のインタビューには応じなかった
-
39:32 - 39:34ロブローが我々に送ったメールには
-
39:34 - 39:37バングラデシュ労働者を
援助する努力がまとめられていた -
39:37 - 39:39崩壊事故のあとロブローは
-
39:39 - 39:422つの慈善団体に
100万ドルを寄付し -
39:42 - 39:44バングラデシュでの労働条件改善を目指す
-
39:44 - 39:48他の販売業社との
協定に加盟する一方 -
39:48 - 39:51ロブローは「該当地域」のどこかに
-
39:51 - 39:55工場を監査するため
「現地」事務所を置くという -
39:57 - 39:59しかしもう一つの方法がある
-
39:59 - 40:02カナダ人の工場主バリー・ラクサーは
安全な工場を作ろうと思い立ち -
40:02 - 40:04それを自分で作った
-
40:04 - 40:06カナダ人チームによって運営され
-
40:06 - 40:09彼自身も定期的に見て回る
-
40:10 - 40:15ではバングラデシュのような国に
最低ギリギリのお金しか払わないと -
40:15 - 40:17どんな影響があるのでしょう?
-
40:17 - 40:20遅かれ早かれ第2の
ラナ・プラザが起きるでしょう -
40:20 - 40:21時間の問題です
-
40:21 - 40:24遅かれ早かれ火災がどこかで起き
-
40:24 - 40:26また犠牲者が出るでしょう
-
40:26 - 40:30バングラデシュは製品の値段を
どこまで下げられるかを見るための -
40:30 - 40:34実験場なのです
-
40:36 - 40:40ウォルマート元デザイナーのスジット・
セニックがバングラデシュを去る前に -
40:40 - 40:43あと1カ所を見ておく必要があった
-
40:44 - 40:47帰る前にあと1つ
見てもらいたいものがあります -
40:48 - 40:51ここがラナ・プラザがあった所です
-
40:53 - 40:55なんてことだ
-
40:57 - 40:59何も残っていない
-
41:00 - 41:02ここで死んだ人々が作った服を着て
-
41:02 - 41:08カナダでは人々が歩き回っているんだ
-
41:09 - 41:13ある意味これは欲望の記念碑だよ
-
41:16 - 41:19底辺への競争が生んだ産物です
-
41:21 - 41:23では消費者はどうすればいいのか?
-
41:23 - 41:26バングラデシュ製の服をボイコットするか?
-
41:26 - 41:30この仕事が何百万の女性たちを
貧困から救ったのだ -
41:31 - 41:37多くを失っても仕事に戻る他ない
アルティのように -
41:37 - 41:39母を失った彼女は一人で
-
41:39 - 41:43妹たちと祖母を支えなければならないのだ
-
41:45 - 41:49いま縫製工場の仕事に戻りたいですか?
-
41:50 - 41:53工場で働こうとしても
-
41:53 - 41:58前後に歩いたり
階段を上り下りできません -
41:58 - 42:02まだできないけど
いまはそれが問題です -
42:02 - 42:05戻れるようになると思います
-
42:05 - 42:09でも不安です
-
42:14 - 42:16今夜の番組をご覧になって
-
42:16 - 42:18買っている服がどのように作られているか
-
42:18 - 42:20気になる方もいらっしゃるでしょう
-
42:20 - 42:22今夜の番組で取り上げた
服のブランドや -
42:22 - 42:24シリーズのいくつかについては
-
42:24 - 42:27番組のウェブサイトに
情報を載せています -
42:27 - 42:30cbc.ca/fifthです
-
42:30 - 42:33この番組に関する最新情報があれば
-
42:33 - 42:36何週間、何ヶ月に渡って
ウェブサイトを更新していきます -
42:36 - 42:38ぜひご覧ください
またお会いしましょう -
42:38 - 42:40(字幕翻訳:酒井泰幸)
- Title:
- メイド・イン・バングラデシュ
- Description:
-
私たちの服にはバングラデシュ製のラベルが付いたものがたくさんあります。 しかし 2013年4月にバングラデシュの縫製工場が崩壊し多くの死者を出すまで、私たちの多くはそれを作る人々のことを考えることはありませんでした。 ラナ・プラザの瓦礫の中からカナダ向けの衣服が見つかると、カナダ企業は「どうしてこんなことになったのだ?」という驚きで反応しました。
番組「フィフス・エステート」のマーク・ケリーはバングラデシュに行き、カナダ向けの服を今も危険な労働条件で作らされているという労働者たちを追いました。ケリーは刑務所に収監されたラナ・プラザで最大規模の工場の所有者に独占インタビューを行い、彼の何百万ドルものビジネスが長期にわたってカナダと繋がっていたことが明かされます。
「メイド・イン・バングラデシュ」は 2014年の国際エミー賞・時事問題部門賞を受賞しました 。
初回放送:2013年10月11日
フィフス・エステート番組ウェブサイト : http://www.cbc.ca/fifth
ツイッター : http://www.twitter.com/cbcfifth
フェイスブック : https://www.facebook.com/thefifthestate - Video Language:
- English
- Duration:
- 42:41
![]() |
Yasuyuki Sakai edited Japanese subtitles for Made in Bangladesh - the fifth estate | |
![]() |
Yasuyuki Sakai edited Japanese subtitles for Made in Bangladesh - the fifth estate | |
![]() |
Yasuyuki Sakai edited Japanese subtitles for Made in Bangladesh - the fifth estate | |
![]() |
Yasuyuki Sakai edited Japanese subtitles for Made in Bangladesh - the fifth estate | |
![]() |
Yasuyuki Sakai edited Japanese subtitles for Made in Bangladesh - the fifth estate | |
![]() |
Yasuyuki Sakai edited Japanese subtitles for Made in Bangladesh - the fifth estate | |
![]() |
Yasuyuki Sakai edited Japanese subtitles for Made in Bangladesh - the fifth estate | |
![]() |
Yasuyuki Sakai edited Japanese subtitles for Made in Bangladesh - the fifth estate |