夜空を電波の目で見ること|ナターシャ・ハーリー=ウォーカー|TEDxPerth
-
0:16 - 0:18「宇宙 それは究極のフロンティア」
-
0:20 - 0:24この言葉を初めて耳にしたのは
まだ6歳の時のことです -
0:24 - 0:26その言葉に心を躍らせて
-
0:26 - 0:29この不思議な新世界を
探求したいと思いました -
0:29 - 0:30新たな生命を探し出し
-
0:30 - 0:33宇宙から来るものは
全て見たいと思いました -
0:34 - 0:38この夢と言葉に導かれ
発見を目指す道のりを歩み -
0:38 - 0:40この夢と言葉に導かれ
発見を目指す道のりを歩み -
0:40 - 0:42学校、大学で学び
-
0:42 - 0:45博士号を取得して ついには
天文学者になりました -
0:46 - 0:48近い将来に
自分が宇宙船を操縦することなど -
0:48 - 0:51実現しないと
分かりましたが -
0:52 - 0:57同時に 宇宙は奇妙で 素晴らしく
しかも 広大であるということも学びました -
0:57 - 1:00あまりにも広大なので
宇宙船では探求できないほどです -
1:01 - 1:04そこで 望遠鏡を使って天文学を
研究することにしました -
1:05 - 1:08ご覧になっているのは
夜空の写真です -
1:08 - 1:10世界の至る所で見ることが
できるようなものです -
1:11 - 1:14ここに映し出されているのは全て
我々が住んでいる銀河系の星です -
1:15 - 1:17より暗い部分に目を向けてみると
-
1:17 - 1:20砂漠といった
真っ暗な場所に行けば -
1:20 - 1:22銀河系の中心部を
見ることができるかもしれません -
1:22 - 1:25そこには何千億という星が
広がっています -
1:26 - 1:27とても美しい画像です
-
1:27 - 1:28カラフルです
-
1:28 - 1:31でもやはり ここは宇宙の
ほんの片隅に過ぎません -
1:31 - 1:35横に広がった不思議な
暗い塵のようなものが見えます -
1:35 - 1:36これは局所的に分布する塵で
-
1:36 - 1:39星が発した光を
ぼんやりとさせています -
1:39 - 1:41でも我々には
高度な技術があります -
1:41 - 1:44裸眼でも この宇宙の片隅を
探索することができますが -
1:44 - 1:45もっと良く見ることも可能です
-
1:45 - 1:49素晴らしい望遠鏡
ハッブル宇宙望遠鏡による観測です -
1:50 - 1:52宇宙学者が繋ぎ合わせた画像が
これです -
1:52 - 1:54「ハッブル・ディープ・フィールド」は
-
1:54 - 1:58空のほんの僅かな領域を
何百時間もかけて観測したもので -
1:58 - 2:01その視野は 腕を伸ばした時の
親指の大きさよりも狭い程度です -
2:01 - 2:02この画像には
-
2:02 - 2:04何千もの銀河が映っていますが
-
2:04 - 2:07全宇宙には
何千億の銀河があるはずだと -
2:07 - 2:09考えられています
-
2:09 - 2:12中には我が銀河系と似たものも
とても異なるものもあります -
2:12 - 2:14「良く分かった」とお思いでしょうが
私の探求はまだ続きます -
2:14 - 2:17とても高性能な望遠鏡を
使えば簡単にできることで -
2:17 - 2:19空を見上げるだけでOKです
-
2:19 - 2:23でも それだけでは 実は見落として
しまうことがあるのです -
2:23 - 2:26なぜかというと
これまで話してきたことは -
2:26 - 2:30人の目で見ることができる
可視光だけを使っており -
2:30 - 2:33宇宙が発している情報の
ほんの一断片に過ぎないからです -
2:34 - 2:38可視光だけによる観測には
2つの重大な問題があります -
2:39 - 2:421つ目は 先ほど言及した
塵に関するものです -
2:42 - 2:45塵は可視光が我々に届くのを
妨げています -
2:45 - 2:49ですから遠くの宇宙を探ろうとするほど
届く光は弱くなります -
2:49 - 2:53しかし 可視光で宇宙の探求を行なう時
実はある奇妙な問題が -
2:53 - 2:55付きまとっているのです
-
2:55 - 2:58交通量の多い街角に
立っているとしましょう -
2:58 - 3:00車が通り過ぎます
-
3:00 - 3:01救急車が近づいてくると
-
3:02 - 3:04音程の上がったサイレンが聞こえます
-
3:04 - 3:07(通り過ぎるサイレンの音のまね)
-
3:07 - 3:09救急車が通り過ぎた時に
音の高さが変わったように聞こえます -
3:09 - 3:12救急車が通り過ぎた時に
音の高さが変わったように聞こえます -
3:12 - 3:16救急車の運転手が わざわざ
サイレンの音を変えたのではありません -
3:17 - 3:19これは音を聞く側がそう感じるのです
-
3:19 - 3:22救急車が近づくとき
-
3:22 - 3:23音の波は圧縮され
-
3:23 - 3:25音程が高くなります
-
3:25 - 3:28逆に救急車が遠ざかるとき
音の波は伸ばされて -
3:28 - 3:30音程は低くなります
-
3:30 - 3:32同じようなことが
光でも起こります -
3:33 - 3:35我々に近づく天体が発する光の波は
-
3:35 - 3:38圧縮されて より青い色に見えます
-
3:38 - 3:41天体が遠ざかるときには
-
3:41 - 3:43光の波の間隔が広がり
より赤い色に見えます -
3:43 - 3:46これらの効果を
青方偏移、赤方偏移と言います -
3:47 - 3:49宇宙は膨張しているので
-
3:49 - 3:53全ての天体は
どの天体からみても遠ざかっており -
3:53 - 3:56全てが赤方偏移を受けて見えます
-
3:57 - 4:01さらにとても不思議なことに
遠くの宇宙を深部を見るほど -
4:01 - 4:05つまり遠くの天体を見るほど
天体はより速い速度で遠ざかっており -
4:05 - 4:07より赤く見えます
-
4:07 - 4:11さてハッブル・ディープ・フィールドに
話を戻しますが -
4:11 - 4:13ハッブル天体望遠鏡だけを使って
遠い宇宙の観測を -
4:13 - 4:15続けていこうとするならば
-
4:15 - 4:18ある距離に達したところで
-
4:18 - 4:19全てが赤く見えてしまい
-
4:20 - 4:22ある問題に直面することになります
-
4:22 - 4:24とても遠方に達すると ついには
-
4:24 - 4:27全てが赤外域へと移行し
-
4:27 - 4:29何も見ることができなくなります
-
4:29 - 4:31何か手段を講じなければなりません
-
4:31 - 4:32手段がなければ
私の旅はそこまでです -
4:32 - 4:34赤方偏移に邪魔される前に見えている
天体だけではなく -
4:34 - 4:38全宇宙を探索したいと私は思いました
-
4:38 - 4:39そのための技術があります
-
4:39 - 4:41電波天文学というものです
-
4:41 - 4:43天文学者はこの技術を
何十年もの間使ってきました -
4:43 - 4:44素晴らしい技術です
-
4:44 - 4:48「The Dish」の愛称で親しまれている
パークス電波望遠鏡を紹介します -
4:48 - 4:49映画でご覧になったかもしれません
-
4:49 - 4:51電波は偉大です
-
4:51 - 4:53より遠い宇宙を見ることができますし
-
4:53 - 4:56塵に遮られることもないので
-
4:56 - 4:58宇宙にあるものを全て見ることができ
-
4:58 - 5:00しかも 赤方偏移は
それほど問題になりません -
5:00 - 5:03広い帯域の信号を受信する受信機を
作ることができるからです -
5:04 - 5:08ではパークス望遠鏡を銀河系の中心に
向けたら何が見えるのでしょうか? -
5:08 - 5:09素晴らしいものが見えるはずですよね?
-
5:10 - 5:13実際 とても興味深いものが見えます
-
5:13 - 5:15塵は消え去ります
-
5:15 - 5:18先ほど言ったように 電波は
塵を通り抜けるので 問題とはなりません -
5:19 - 5:21しかし 見え方はとても異なっています
-
5:21 - 5:25天の川の中心が
燦々と輝いているのが見えます -
5:25 - 5:26でも これは星の光ではありません
-
5:27 - 5:30シンクロトン放射光と
呼ばれるもので -
5:30 - 5:35宇宙の磁場に置かれた電子が
らせん状に運動することによって発生します -
5:35 - 5:38銀河面はシンクロトン放射光で輝きます
-
5:38 - 5:41また そこから発する
奇妙な房のようなものや -
5:41 - 5:43可視光では目にすることのない
-
5:43 - 5:46天体も見ることもできます
-
5:46 - 5:49しかし この画像の解析は
とても困難です -
5:49 - 5:52なぜなら ご覧のとおり
解像度が非常に低いからです -
5:52 - 5:54電波の波長は長いので
-
5:54 - 5:56分解能が低くなるのです
-
5:56 - 5:58またこの画像は白黒なので
-
5:58 - 6:02その色合いは分りません
-
6:02 - 6:04では 最新情報をお伝えしましょう
-
6:04 - 6:06我々は このような問題を
-
6:06 - 6:08乗り越えられる
望遠鏡を建造することができます -
6:08 - 6:12お見せしているのは
マーチソン電波天文台の写真です -
6:12 - 6:14ここは電波望遠鏡を設置するのに
最適の場所です -
6:14 - 6:17平坦で乾燥しており
-
6:17 - 6:20そして 最も大切なことですが
電波が飛び交っていないことです -
6:20 - 6:23携帯電話も Wi-Fiも
何もありません -
6:23 - 6:25電波という意味で
とても静かな場所であり -
6:25 - 6:28電波望遠鏡を設置するには
完ぺきな場所です -
6:29 - 6:31私がこの数年間
研究で用いてきた望遠鏡は -
6:31 - 6:34マーチソン・ワイドフィールド・アレイ
(MWA)と言います -
6:34 - 6:37その建造の過程を
少しお見せしましょう -
6:37 - 6:40これは パース在住の
学部生と修士課程の学生によるチームで -
6:40 - 6:41これは パース在住の
学部生と修士課程の学生によるチームで -
6:41 - 6:43我々は「学生部隊」と呼んでいます
-
6:43 - 6:46電波望遠鏡を作るために
ボランティアで作業しています -
6:46 - 6:48履修単位はありません
-
6:48 - 6:51彼らはダイポールアンテナを
組み立てています -
6:51 - 6:56これはFMラジオやテレビのように
低周波の電波だけを受信します -
6:57 - 7:00これを砂漠に展開しています
-
7:00 - 7:03最終的には 西豪州にある砂漠の
-
7:03 - 7:0510平方キロを覆っています
-
7:05 - 7:08興味深いことに
動く部品はありません -
7:08 - 7:10これらの小さなアンテナを
鳥かごのネットのように -
7:10 - 7:12メッシュ状に展開しているだけです
-
7:12 - 7:13かなり安価に作れます
-
7:13 - 7:15ケーブルは
-
7:15 - 7:17アンテナから信号を受け取り
-
7:17 - 7:20中央処理装置へと送ります
-
7:20 - 7:21望遠鏡の大きさと言えば
-
7:21 - 7:24展開している砂漠全体の
大きさに相当し -
7:24 - 7:27パークス電波望遠鏡よりも
高い分解能があります -
7:27 - 7:31全てのケーブルは
1つの装置に接続され -
7:31 - 7:35そこから ここパースにある
スーパーコンピュータに信号が送られます -
7:35 - 7:36ここで私の出番です
-
7:36 - 7:37(ため息)
-
7:37 - 7:38電波のデータです
-
7:38 - 7:40私は過去5年間
-
7:40 - 7:43非常に厄介ながらも
とても興味深いデータと格闘していました -
7:43 - 7:45かつて誰も扱ったことがない類の
データでした -
7:45 - 7:47データの較正に
長い時間を費やしました -
7:47 - 7:51何百万時間という
スーパーコンピュータのCPUタイムを消費し -
7:51 - 7:53データに含まれる情報を
理解しようとしました -
7:53 - 7:54このデータを用い
-
7:54 - 7:58南半球の天体全体の観測を
完成させました -
7:58 - 8:03「銀河系・系外・全天MWA観測」
-
8:03 - 8:05私がGLEAMと名付けたものです
-
8:05 - 8:07マーチソンに行ったと
想像してください -
8:07 - 8:09星の下で野宿し
-
8:09 - 8:11南の方の空を眺めます
-
8:11 - 8:12天の南極を見ると
-
8:12 - 8:14銀河が上っていきます
-
8:14 - 8:16ラジオや光を消していけば
-
8:16 - 8:19この様な観測ができるのです
-
8:19 - 8:22銀河面はもはや塵によって
光を失っていません -
8:22 - 8:24シンクロトロン放射で輝き
-
8:24 - 8:26何千もの点が輝いて見える―
-
8:26 - 8:29我が銀河系に最も近い銀河である
大マゼラン雲は -
8:29 - 8:32馴染み深い青白い色ではなく
オレンジに見えます -
8:32 - 8:36他にも多くのものが見えます
もっと拡大してみましょう -
8:36 - 8:38先にお見せした
パークス電波望遠鏡による -
8:38 - 8:41低解像度でモノクロの
銀河系中心部分の画像に戻り -
8:41 - 8:44低解像度でモノクロの
銀河系中心部分の画像に戻り -
8:44 - 8:46徐々にGLEAMの画像へと
移行していきます -
8:46 - 8:50その解像度は100倍も向上し
-
8:50 - 8:53夜空をカラーで見ることができます
-
8:53 - 8:54自然の色であり
-
8:54 - 8:57フォルスカラー(合成した色)
ではありません -
8:57 - 9:00電波の真の色なのです
-
9:01 - 9:03最も低い周波数を赤で表現し
-
9:04 - 9:05最も高い周波数を青
-
9:05 - 9:07中間を緑にしています
-
9:07 - 9:09これで虹色のように表現できます
-
9:09 - 9:11単なるフォルスカラーではありません
-
9:11 - 9:14この画像の色は
宇宙で起きている物理的な過程を -
9:14 - 9:15我々に伝えています
-
9:16 - 9:18例えばこの銀河面に沿って見てみると
-
9:18 - 9:20シンクロトロン放射で輝いていますが
-
9:20 - 9:22これは赤っぽいオレンジに見えます
-
9:22 - 9:25しかし もっと注意深く見ると
小さな青い点が見えます -
9:26 - 9:28拡大してみると
-
9:28 - 9:30この青い点は
とても明るい星の周りに輝く -
9:30 - 9:32イオン化したプラズマと分かります
-
9:32 - 9:35ここでは 星が赤い光を遮っているため
-
9:35 - 9:37青く見えているのです
-
9:37 - 9:40ここから 我が銀河系における
星が誕生する領域について -
9:40 - 9:41知ることができます
-
9:41 - 9:43こういったものは
直ぐに見つかります -
9:43 - 9:46銀河系を観察すれば
色によって そこにあると分かります -
9:46 - 9:48小さな石鹸の泡のような
-
9:48 - 9:51円形の像が
銀河面の周辺に見られます -
9:51 - 9:53これは超新星の残骸です
-
9:54 - 9:55星が爆発を起こすと
-
9:55 - 9:58その外殻が飛び散り
-
9:58 - 10:01物質を集めながら
宇宙空間へと広がっていき -
10:01 - 10:03小さな殻を形成します
-
10:04 - 10:07超新星の残骸の行方は
-
10:07 - 10:09天文学者にとって
長い間 謎となっていました -
10:10 - 10:14我々が観測している
シンクロトロン放射を生成するには -
10:14 - 10:17放出する面に大量の高エネルギー電子が
存在するはずですが -
10:17 - 10:20これは超新星の残骸によって
生成されたと考えられます -
10:20 - 10:21しかし その量は多くはありません
-
10:21 - 10:25幸運なことに GLEAMは超新星の残骸を
とても精度良く検出できます -
10:26 - 10:27結構なことですね
-
10:27 - 10:29我々は宇宙のほんの一部を
探究したわけですが -
10:29 - 10:32私はもっと深い宇宙
遠くまで探求したいと思いました -
10:32 - 10:34銀河系の先まで探求したかったのです
-
10:34 - 10:38運よく 右上にとても興味深い天体が
写っています -
10:38 - 10:40これは近くにある電波銀河
-
10:40 - 10:41ケンタウルス座Aです
-
10:42 - 10:43拡大してみると
-
10:43 - 10:462本の巨大なプリューム(柱状のもの)が
宇宙空間へと突き出ているのが見えます -
10:47 - 10:502つのプリュームの間にある
中心部分に注目すると -
10:50 - 10:53私たちの銀河系と似た銀河が見えます
-
10:53 - 10:55渦巻銀河で 塵吸収帯がある―
-
10:55 - 10:57普通の銀河です
-
10:57 - 11:00しかし このジェットは
電波でしか見ることができません -
11:00 - 11:03可視光を見ているだけでは
銀河本体の数千倍もの大きさがあるのに -
11:03 - 11:06その存在すら知ることがありません
-
11:06 - 11:09何が起きているのでしょう?
ジェットを生成しているものは? -
11:10 - 11:14どの銀河にもその中心には
超大質量ブラックホールが -
11:14 - 11:16あることが知られています
-
11:16 - 11:18ブラックホールは見えませんが
-
11:18 - 11:21その周りを飛び交う光が
軌道を変える様子は見ることができます -
11:21 - 11:25時に 星やガス雲が
その軌道に入り込むと -
11:25 - 11:28潮汐力により引き裂かれ
-
11:28 - 11:31降着円盤というものが形成されます
-
11:31 - 11:34降着円盤は
強力なX線を発し -
11:34 - 11:39強力な磁場が
物質を光速に近い速さで -
11:39 - 11:41宇宙空間に解き放ちます
-
11:41 - 11:44このジェットを
電波では見ることができ -
11:44 - 11:46このように
我々の観測にかかります -
11:47 - 11:49大変結構なことです
電波銀河を1つ見ることができました -
11:49 - 11:52しかし 一番上の部分を見ると
-
11:52 - 11:53もう1つ電波銀河が見えるでしょう
-
11:53 - 11:57やや小さめですが
単に遠くにあるためです -
11:57 - 12:00電波銀河が2つです
-
12:00 - 12:01電波銀河が見られるのは
良いことです -
12:01 - 12:03では 他の点は何でしょうか?
-
12:03 - 12:05星でしょうか?
-
12:05 - 12:06いいえ 違います
-
12:06 - 12:08どれも 電波銀河なのです
-
12:09 - 12:11この画像に移っている
全ての点はどれも -
12:11 - 12:13数百万光年から数十億光年離れた
-
12:13 - 12:16遠くにある銀河で
-
12:16 - 12:19その中心には
超大質量ブラックホールがあり -
12:19 - 12:22物質を光速に近い速さで
宇宙空間へと押しやっています -
12:22 - 12:24びっくりするようなことです
-
12:25 - 12:29この観測は 実は今までお見せしたよりも
広い範囲をカバーしています -
12:29 - 12:31縮小して 観測範囲全体を見ると
-
12:31 - 12:3530万もの電波銀河があるのが
分かります -
12:35 - 12:37最初に発見された
超巨大質量ブラックホールの -
12:37 - 12:41背後にあるこれらの銀河全てを
我々は発見しました -
12:42 - 12:45この画像にはさらに別の物も
隠れています -
12:45 - 12:48皆さんを宇宙の始まりの時へと
いざないましょう -
12:48 - 12:51宇宙の誕生であるビッグバンの後
-
12:51 - 12:55宇宙は水素でいっぱいになりました
中性の水素です -
12:55 - 12:58まさに最初の星と銀河が
形成されるようになると -
12:58 - 13:00水素はイオン化されました
-
13:00 - 13:03中性だった宇宙は
イオン化されたのです -
13:04 - 13:07その名残は我々を取り巻く
電波に残されています -
13:07 - 13:09どこにいても 力の作用と同じく
-
13:09 - 13:10私たちの体を透過していきます
-
13:10 - 13:11(笑)
-
13:12 - 13:14太古の昔の出来事なので
-
13:15 - 13:17信号は赤方偏移し
-
13:17 - 13:21今では非常に低い周波数の
信号となっています -
13:21 - 13:23我々が観測するのと
同じ周波数領域にありますが -
13:23 - 13:25極めて弱い信号です
-
13:25 - 13:29我々が観測する天体が発する信号の
10億分の1程度です -
13:29 - 13:34我々の望遠鏡の感度は この信号を
捉えるのに十分ではないかもしれませんが -
13:34 - 13:36新しい電波望遠鏡の登場です
-
13:36 - 13:38宇宙船には乗れませんが
-
13:38 - 13:39世界で最大級の電波望遠鏡を
-
13:39 - 13:42使ってみたいと思います
-
13:42 - 13:46我々は新しい電波望遠鏡「スクエア・
キロメートル・アレイ」を建造中です -
13:46 - 13:49MWAよりも1千倍大型で
-
13:49 - 13:52感度も1千倍高く
解像度はそれ以上です -
13:52 - 13:54何千万もの銀河が見つかるに
違いありません -
13:54 - 13:56おそらく その信号の中から
-
13:56 - 14:01宇宙に初めて誕生した星や銀河を
見ることができるでしょう -
14:01 - 14:03宇宙がまさに
時を刻み始めた時のことです -
14:04 - 14:05有難うございました
-
14:05 - 14:12(拍手)
- Title:
- 夜空を電波の目で見ること|ナターシャ・ハーリー=ウォーカー|TEDxPerth
- Description:
-
電波天文学は宇宙の起源と構造を知るための強力な手段を与えてくれます。宇宙学者のナターシャ・ハーリー - ウォーカーは未公開の目も眩むような宇宙の画像を紹介し、説明してくれます。
ナターシャは電波を用いて遥か彼方の宇宙を探究する宇宙学者です。
彼女は最近、南半球の夜空を観測し、爆発を起こした星や超大質量ブラックホール、そして近辺の宇宙の様子に関するデータを提供しました。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。,
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 14:24
![]() |
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for Seeing the sky with radio eyes | Natasha Hurley-Walker | TEDxPerth | |
![]() |
Masako Kigami accepted Japanese subtitles for Seeing the sky with radio eyes | Natasha Hurley-Walker | TEDxPerth | |
![]() |
Masako Kigami edited Japanese subtitles for Seeing the sky with radio eyes | Natasha Hurley-Walker | TEDxPerth | |
![]() |
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for Seeing the sky with radio eyes | Natasha Hurley-Walker | TEDxPerth | |
![]() |
Tomoyuki Suzuki commented on Japanese subtitles for Seeing the sky with radio eyes | Natasha Hurley-Walker | TEDxPerth | |
![]() |
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for Seeing the sky with radio eyes | Natasha Hurley-Walker | TEDxPerth |
Tomoyuki Suzuki
TEDTalks http://www.amara.org/en/videos/hz2muGt8RrNw/ja/1841287/5371198/ とセットでレビューをお願いします。