< Return to Video

孔子って誰? ― ブライアン W. ヴァン・ノーデン

  • 0:09 - 0:11
    「孔子」という名に聞き覚えがあったり
  • 0:11 - 0:15
    説法で有名になった人だということは
    殆どの人が知っています
  • 0:15 - 0:20
    しかし 彼の教えが
    長い間世界中の人々に
  • 0:20 - 0:24
    影響を与えてきた人物である割には
    彼が一体どういう人物であり
  • 0:24 - 0:26
    何を説き なぜその教えを説いたのかを
    知っている人はあまりいません
  • 0:26 - 0:28
    何を説き なぜその教えを説いたのかを
    知っている人はあまりいません
  • 0:28 - 0:31
    紀元前6世紀の中国は
    混乱のまっただ中にあり
  • 0:31 - 0:36
    権力のために国々は
    果てしない戦いを繰り返し
  • 0:36 - 0:38
    君主は頻繁に暗殺され
    時には 自らの親族にさえも
  • 0:38 - 0:40
    殺められる時代でした
  • 0:40 - 0:44
    孔子は仁と礼について教えを説き
  • 0:44 - 0:46
    その教えを通して
  • 0:46 - 0:48
    中国の偉大なる
    哲学者の1人となったのです
  • 0:48 - 0:53
    高貴な家系の父の下に生まれながらも
    幼い頃から貧しい環境に育ち
  • 0:53 - 0:56
    早くに父を亡くした孔子が
    作り上げた思想は
  • 0:56 - 0:57
    早くに父を亡くした孔子が
    作り上げた思想は
  • 0:57 - 1:01
    やがて苦悩する一般民衆にとって
    生涯の心の支えとなりました
  • 1:01 - 1:04
    牛飼いや穀物蔵の帳簿係
    その他の半端仕事などで
  • 1:04 - 1:07
    母親と障碍を持つ弟を
  • 1:07 - 1:09
    なんとか支えながらも
  • 1:09 - 1:11
    裕福な友人の助けによって
  • 1:11 - 1:15
    孔子は王朝の書庫で学ぶことができ
  • 1:15 - 1:18
    独自の世界観を養うことができたのです
  • 1:18 - 1:20
    古代文書を過去の無意味な遺物と
    みなす人もいますが
  • 1:20 - 1:23
    古代文書を過去の無意味な遺物と
    みなす人もいますが
  • 1:23 - 1:26
    孔子は古代文書に
    駆りたてられられたのでした
  • 1:26 - 1:28
    学問と思考を重ねていく中で
  • 1:28 - 1:32
    人の人格は家庭の中で そして
    儀式や文学 そして歴史などの教育によって
  • 1:32 - 1:36
    形成されていくということを
    信じるようになりました
  • 1:36 - 1:40
    そのようにして育った人は
    周りの人間を助けるために働き
  • 1:40 - 1:44
    力ずくではなく
    道義で周りを導いていきます
  • 1:44 - 1:46
    自らの哲学を実践していくために
  • 1:46 - 1:51
    孔子は自身の故郷である
    魯国で君主の補佐となりました
  • 1:51 - 1:56
    しかし 他国が魯国の君主に
    贈り物として踊り子を贈ると
  • 1:56 - 2:01
    君主が踊り子にうつつを抜かし
    務めを疎かにしたため
  • 2:01 - 2:04
    孔子は失意のうちに
    職を辞しました
  • 2:04 - 2:07
    その後の数年間 孔子は
    国から国へと旅を続け
  • 2:07 - 2:12
    自らの思想を固く貫きながら
    仕えるに値する君主を探し続けたのです
  • 2:12 - 2:14
    それは簡単なことではありませんでした
  • 2:14 - 2:18
    孔子は自分の哲学に従い
    当時の常識にも関わらず
  • 2:18 - 2:22
    懲罰や軍事力で
    国を支配するべきではないと
  • 2:22 - 2:25
    君主たちに説きました
  • 2:25 - 2:27
    優れた君主は
  • 2:27 - 2:30
    道義的な美徳の「仁」によって
    自と人々を奮起させることで
  • 2:30 - 2:33
    自分に追従させることができると
    確信していたからです
  • 2:33 - 2:34
    また 孔子は家庭内で培われる
  • 2:34 - 2:38
    愛と尊敬が
    他 すべての美徳の基本であり
  • 2:38 - 2:40
    家族への個人的な義務は
    時には国家への義務より
  • 2:40 - 2:45
    優先されるべきものだと
    信じていました
  • 2:45 - 2:49
    ある男が羊を盗んだとき
    その息子が父親に対して
  • 2:49 - 2:51
    不利になる証言をするほどまでに
  • 2:51 - 2:54
    自分の臣民は高潔であると
    ある君主が自慢すると
  • 2:54 - 2:56
    孔子は君主に対し
  • 2:56 - 3:00
    本当に高潔な父と息子であれば
    互いを守り抜くであろうと伝えました
  • 3:00 - 3:03
    旅の途中では
    孔子は餓死寸前だったこともあれば
  • 3:03 - 3:05
    しばらく収監されたこともあり
  • 3:05 - 3:08
    何度も死の危機に遭いました
  • 3:08 - 3:10
    それでも 彼は
    卑屈にはなりませんでした
  • 3:10 - 3:13
    天の思し召しを心から信じていました
  • 3:13 - 3:15
    そして 徳ある者は 常に学問と音楽に
  • 3:15 - 3:19
    歓びを見出すことができると説きました
  • 3:19 - 3:21
    望んでいたような君主に
    出会うこともなく
  • 3:21 - 3:23
    孔子は魯国に戻り
  • 3:23 - 3:26
    教師となるとともに哲学者となり
    多くの人々に影響を与え
  • 3:26 - 3:29
    中国の文化を形作るために貢献しました
  • 3:29 - 3:33
    そういった理由で 今でも孔子の名が
    世界中で知られているのです
  • 3:33 - 3:35
    弟子たちにとって孔子は
  • 3:35 - 3:40
    自らの徳をもって他を導くことのできる
    叡智の化身であったため
  • 3:40 - 3:41
    孔子の教えを記録し続けました
  • 3:41 - 3:47
    後にその記録が「論語」として知られる
    1冊の書物にまとめられたのです
  • 3:47 - 3:52
    今日 世界中の何百万という人々が
    孔子の教えを支持し
  • 3:52 - 3:56
    彼の教義の正確な意味合いについて
    千年以上も議論されていますが
  • 3:56 - 3:59
    簡潔な言葉でその教えを
    要約するよう言われたとき
  • 3:59 - 4:01
    孔子自身がこう言ったそうです
  • 4:01 - 4:07
    「己が望まぬことを他にしてはいけない」と
  • 4:07 - 4:11
    2500年たった今でも
    それは人間にとっての本質的な導きといえます
Title:
孔子って誰? ― ブライアン W. ヴァン・ノーデン
Description:

「孔子」という名に聞き覚えがあったり、説法で有名になった人だということは殆どの人が知っています。しかし、その教えが長い間、世界中の人々に影響を与えてきた人物である割には、彼が一体どういう人物であり、何を説き、なぜその教えを説いたのかを知っている人はあまりいません。ブライアン W. ヴァン・ノーデンが孔子の神秘を解明していきます.

講師:ブライアン W. ヴァン・ノーデン
アニメーション:トマース・ピカルド-エスパイヤ

このビデオの教材: http://ed.ted.com/lessons/who-was-confucius-bryan-w-van-norden

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
04:30

Japanese subtitles

Revisions