チャリティーに対する考え方は完全に間違っている
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0:01 - 0:04今日は 社会のための革新と
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0:04 - 0:08社会的起業家精神の話をします
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0:08 - 0:11私には三つ子がいまして
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0:11 - 0:13まだ幼くて5歳です
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0:13 - 0:14三つ子と言うと
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0:14 - 0:18「本当?それって何人?」と言われます
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0:18 - 0:19子供の写真です
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0:19 - 0:23セージとアナリサと
ライダーです -
0:23 - 0:28さて 私はたまたまゲイでもあります
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0:28 - 0:30ゲイで三つ子の親という点は
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0:30 - 0:33私にとっては
最も社会的に革新的で -
0:33 - 0:35社会的起業精神に
あふれたところです -
0:35 - 0:40(笑)(拍手)
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0:40 - 0:43本当に社会のための革新を
もたらす今日のこの話は -
0:43 - 0:44慈善事業に関することです
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0:44 - 0:47私が話したいのは
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0:47 - 0:50寄付や慈善活動や非営利事業について
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0:50 - 0:52これまで 教えられてきた考え方のせいで
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0:52 - 0:55世界を変えたいという熱い思いと
大事な信念が -
0:55 - 0:59台無しにされている
ということです -
0:59 - 1:02でもその前に 疑問に思うのは
-
1:02 - 1:05非営利セクターは世界を変えるのに
大きく貢献していると -
1:05 - 1:07私たちが
信じているのかということです -
1:07 - 1:11「ビジネスが途上国の経済を成長させたら
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1:11 - 1:14社会事業が残りの問題を解決する」と
多くの人が思っています -
1:14 - 1:16もちろん 経済が成長することで
-
1:16 - 1:19人類を大きく進歩させると
私は信じています -
1:19 - 1:23しかし常に1割
いえ それ以上の恵まれない人や -
1:23 - 1:28不運な人たちを
置き去りにするものなのです -
1:28 - 1:29社会事業には市場が
-
1:29 - 1:32必要ですが
市場化するためには -
1:32 - 1:35簡単には数値化する
指標を作れないという問題があります -
1:35 - 1:38私は発達障害者施設の
役員をしていますが -
1:38 - 1:41彼らが望むものは
-
1:41 - 1:45笑いと思いやりで
さらには愛を求めています -
1:45 - 1:48それを金銭に変えることなど
できるでしょうか? -
1:48 - 1:51そこで非営利セクターや
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1:51 - 1:53慈善活動の出番です
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1:53 - 1:57慈善活動は愛のための市場といえます
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1:57 - 1:59他の市場では
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1:59 - 2:02無視されている人たちのための市場です
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2:02 - 2:05バックミンスター・フラーが言ったような
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2:05 - 2:07誰も取り残されない
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2:07 - 2:09万人のための世界を望むなら
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2:09 - 2:12非営利セクターについて
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2:12 - 2:14真剣に話し合うべきです
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2:14 - 2:17だが現実は そう上手くは
いってないようです -
2:17 - 2:19なぜ乳癌の慈善金が
-
2:19 - 2:21乳がんの治療法を発見するには
遠く及ばず -
2:21 - 2:23ホームレス慈善活動を行っても
-
2:23 - 2:26主要都市のホームレス解消には
ほど遠いのでしょうか? -
2:26 - 2:30なぜ米国の貧困率は
40年間もずっと -
2:30 - 2:33人口の12%で
改善しないのでしょうか? -
2:33 - 2:37そのわけは
社会問題はとても規模が大きいのに -
2:37 - 2:39解決しようとする
私達の組織が -
2:39 - 2:42あまりにも小さいからです
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2:42 - 2:45また 私たちの考え方のせいで
規模を大きくできていません -
2:45 - 2:472種類のルールがあります
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2:47 - 2:49一つは非営利セクター用で
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2:49 - 2:52もう一つは残りの経済全般用です
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2:52 - 2:54まるでアパルトヘイトです
-
2:54 - 2:575つの分野で
非営利セクターが差別されています -
2:57 - 2:591つ目は給与待遇です
-
2:59 - 3:02営利セクターだと
良い仕事をすれば -
3:02 - 3:04賃金が上がりますが
-
3:04 - 3:06非営利団体が
お金でスタッフの -
3:06 - 3:10やる気を起こさせ
福祉サービスを向上させるのは好まれません -
3:10 - 3:13私たちは
人助けをすることで -
3:13 - 3:16お金を稼ぐという考えに
不快感を持っています -
3:16 - 3:18人助けをせず大金を稼ぐという
-
3:18 - 3:22考えには不快感を持たない
というのは面白いですよね -
3:22 - 3:24例えば 暴力的なゲームを
子供に売って -
3:24 - 3:2750億円儲けたいなら
頑張れと応援して -
3:27 - 3:29WIRED 誌の表紙に
載せるんです -
3:29 - 3:31だがマラリアの子供のために
5千万円を -
3:31 - 3:32集めようとすると
-
3:32 - 3:40寄生虫のように扱われます
(拍手) -
3:40 - 3:43こう考えるのを
私達の倫理体系と捉えていますが -
3:43 - 3:45私たちが気付いていないことで
-
3:45 - 3:48この考え方には
ひどい副作用があるんです -
3:48 - 3:52この考えのせいで 有名大学の
聡明な卒業生たちは選択を迫られます -
3:52 - 3:55自分とその家族のために
たくさんお金を儲けるか -
3:55 - 3:58世界のために貢献するか
-
3:58 - 4:01そんな殺伐とした二者択一の
選択を迫られるのです -
4:01 - 4:03そうして
毎年何万人もの― -
4:03 - 4:05非営利セクターにも
大きく貢献できる人材が -
4:05 - 4:08次々と営利企業への道を
迷わず選びます -
4:08 - 4:13というのも 自分の一生を経済的に
犠牲にして過ごしたくはないからです -
4:13 - 4:16ビジネスウィーク誌が
-
4:16 - 4:19MBA取得10年後の
年収の調査をしました -
4:19 - 4:22スタンフォード大のMBA卒の
中央値は -
4:22 - 4:2738歳でボーナスを含めて
4千万円でした -
4:27 - 4:29一方 米国で5億円規模の
-
4:29 - 4:32医療慈善団体のCEOだと
-
4:32 - 4:37平均給与額は2,300万円で
飢餓対策活動だと840万円でした -
4:37 - 4:39さて 年収4千万円を
-
4:39 - 4:44稼げる人たちに
毎年3,160万円を犠牲にして -
4:44 - 4:48飢餓対策団体のCEO に
なってもらうのは非常に困難です -
4:48 - 4:51「MBAを取る人は欲張りだからねぇ」
という人もいますが -
4:51 - 4:54そうとも限らず
利口なのかもしれません -
4:54 - 4:56彼らにとっては
毎年1千万円を -
4:56 - 5:00飢餓対策に
寄付する方が安上がりなんです -
5:00 - 5:02500万円税金が減らせて
-
5:02 - 5:06まだ年に2700万円分も
飢餓対策団体に行くより有利です -
5:06 - 5:09しかも1千万円の寄付をすることで
-
5:09 - 5:11慈善家と呼ばれて
-
5:11 - 5:13さらに飢餓対策団体の
役員にもなり -
5:13 - 5:15CEO の道を選んだ
あわれなソイツを -
5:15 - 5:18管理する側に
回ることになるでしょう -
5:18 - 5:22生涯に渡る権力と影響力をもち
-
5:22 - 5:26この先ずっと称賛され続けるのです
-
5:26 - 5:29差別されている分野の
2つ目は広告とマーケティングです -
5:29 - 5:33営利事業なら
「販売効果が出せる最後の1ドルまで -
5:33 - 5:36広告に使って使って
使いまくれ」と言うのに -
5:36 - 5:40慈善活動となると寄付したお金を
広告に使われたくないのです -
5:40 - 5:44私たちの姿勢は 「誰かが広告枠自体を
団体に寄付してくれるなら -
5:44 - 5:47まぁ朝4時の枠くらいだろうけど
特に構いませんが -
5:47 - 5:49寄付金が広告費に流れるのはお断りです
-
5:49 - 5:51必要な人に 渡してくれ」
と思っています -
5:51 - 5:53これはまるで
広告へ投資しても -
5:53 - 5:56貧しい人の為に
衝撃的な程の大金が集まる事なんて -
5:56 - 5:58ありえない
とでも言うようです -
5:58 - 6:0090年代に私の会社が
-
6:00 - 6:03AIDSRide (エイズライド) という
長距離自転車旅行と -
6:03 - 6:08約100キロを歩く
3日間に渡る乳癌ウォークを企画しました -
6:08 - 6:119年間実施していくうちに
-
6:11 - 6:1618万2千人の一般人が参加し
人々を助け -
6:16 - 6:20581億円を集めました
-
6:20 - 6:25同じテーマの過去のどんなイベントよりも
もっと早く もっとたくさんの -
6:25 - 6:27寄付金が集まりました
-
6:27 - 6:30ポイントはこうです
人は 到底ムリだと思っていることを -
6:30 - 6:33頼まれるのは
勘弁してほしいと思っていますが -
6:33 - 6:35大切な理念のために
-
6:35 - 6:37自分がどこまで頑張れるか
-
6:37 - 6:41試してみたいという気持ちはあります
-
6:41 - 6:44でも
誘われないと駄目なのです -
6:44 - 6:45私は広告を
ニューヨーク・タイムズや -
6:45 - 6:48ボストン・グローブの見開き広告
さらには -
6:48 - 6:51ゴールデンタイムのラジオやTVで行い
多くの参加者を集めました -
6:51 - 6:53そこら辺にチラシを貼るだけだったら
-
6:53 - 6:56何人が集まったと
思いますか? -
6:56 - 7:00米国での
慈善事業への寄付は -
7:00 - 7:0470年代の調査開始以来
GDPの2%で停滞しています -
7:04 - 7:06これは重要な事実です
-
7:06 - 7:09この40年間 非営利セクターが
-
7:09 - 7:12営利企業から全くシェアを
-
7:12 - 7:15もぎ取れなかったということだからです
-
7:15 - 7:17考えてみてください
-
7:17 - 7:20売り込まずに
どうやって他のセクターから -
7:20 - 7:23シェアをとれる
って言うのでしょうか? -
7:23 - 7:25もし消費者ブランドには
-
7:25 - 7:28「自社商品の良さを
宣伝しても良い」と伝えて -
7:28 - 7:31慈善活動には
「善行を宣伝するな」と言ったとしたら -
7:31 - 7:35消費者のお金は
どっちへ流れていくと思いますか? -
7:35 - 7:38差別されている分野の
3つ目は 収益を上げるための -
7:38 - 7:42新しいアイデアを追求することに
どのくらいのリスクを取れるかです -
7:42 - 7:46例えば 200億円かけた
ディズニー映画がこけても -
7:46 - 7:48政府に訴えたりしませんが
-
7:48 - 7:52貧しい人のために
地域で1億円の資金を集めた時は -
7:52 - 7:55最初の一年以内に
目的に対して -
7:55 - 7:5775%ぐらいは支援に使われないと
-
7:57 - 7:59あなたは人格を
疑われます -
7:59 - 8:02そのせいで
非営利は大胆かつ果敢に -
8:02 - 8:06大規模な資金集めに
乗り出すのに消極的です -
8:06 - 8:08失敗して評判が
-
8:08 - 8:10地に落ちるのが怖いのです
-
8:10 - 8:12皆さんご存知のように
-
8:12 - 8:13失敗を禁じては革新は起こせません
-
8:13 - 8:16資金集めの革新を止めてしまうと
収益金は増やせません -
8:16 - 8:18収益金を増やさないと
成長はありません -
8:18 - 8:23成長なしに
大きな社会問題の解決は無理です -
8:23 - 8:26差別されている分野の
4つ目は時間です -
8:26 - 8:30アマゾンは投資家に利益を分配することなく
6年間が過ぎましたが -
8:30 - 8:32みんな待てました
-
8:32 - 8:34いずれ市場を支配するという目標のことを
-
8:34 - 8:36理解していたからです
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8:36 - 8:39でも これがもし非営利団体だったら
-
8:39 - 8:43団体が 実現に6年を
要するような壮大な夢を持ち -
8:43 - 8:45全てのお金を規模拡大に投資し
-
8:45 - 8:47必要な人にお金が
渡らないような -
8:47 - 8:50運営をすると
やり玉に上げられます -
8:50 - 8:52最後の差別分野は
利益そのものです -
8:52 - 8:55営利企業ではアイデア実現用の
資金集めの方法として -
8:55 - 8:57後で利益を還元する仕組みを使えます
-
8:57 - 9:00非営利セクターでは
収益金を還元することができません -
9:00 - 9:05このため 営利企業が数百兆円の
資金調達市場を独り占めしていて -
9:05 - 9:07非営利セクターは
成長やリスク耐性や -
9:07 - 9:10アイデアを育む資金に
飢えています -
9:10 - 9:14この5つの違いを
まとめると -
9:14 - 9:16営利企業のように
人材獲得にお金を使えませんし -
9:16 - 9:18営利企業が行うような
-
9:18 - 9:21新規顧客目的の
大規模な広告は行えず -
9:21 - 9:23顧客を獲得するのに
営利企業のような -
9:23 - 9:25リスクも冒せませんし
-
9:25 - 9:27営利企業なら許される
実現までの -
9:27 - 9:29時間もない上
-
9:29 - 9:31資金を集めることができる様な
株式市場もありません -
9:31 - 9:34もし仮に株式市場で行うとしても
-
9:34 - 9:36あらゆる面において
-
9:36 - 9:39非営利セクターは営利企業に比べて
-
9:39 - 9:41圧倒的に不利な状況に
追いやられているのです -
9:41 - 9:45この別のルールがあることによる
悪影響を疑うなら -
9:45 - 9:47この驚くような統計を見て下さい
-
9:47 - 9:491970年から2009年の間に
-
9:49 - 9:51年間収入50億円の大台を
-
9:51 - 9:55超えて成長した
非営利団体の数は -
9:55 - 9:57144 です
-
9:57 - 9:59同期間に この大台を超えた
営利企業の数は -
9:59 - 10:0346,136 です
-
10:03 - 10:06わたしたちは
大規模な社会問題を扱っているのに -
10:06 - 10:09非営利の組織は
必要な規模に成長していません -
10:09 - 10:13大きくなれるのは
コカ・コーラやバーガーキングだ -
10:13 - 10:16私達がそう考えるのはなぜでしょう?
-
10:16 - 10:20ほとんどのアメリカの奇妙な教義と同様に
-
10:20 - 10:23古くからの清教徒の考えが
起源になっています -
10:23 - 10:26ピューリタンは宗教上の理由で
アメリカに渡ったとされていますが -
10:26 - 10:30しかし 金儲けのためでもありました
-
10:30 - 10:32彼らは信心深い人達でしたが
-
10:32 - 10:34同時に熱心な
資本主義者だったのです -
10:34 - 10:38他の入植者よりも
過激に利益を追求する傾向を -
10:38 - 10:40非難されていました
-
10:40 - 10:43ピューリタンは同時に
カルヴァン主義でもあったので -
10:43 - 10:46文字通り己を嫌悪するように
導かれていました -
10:46 - 10:49利己心は人を飲み込む
-
10:49 - 10:52永遠の破滅への道だと教えられていました
-
10:52 - 10:55こんなことだと
信者には大問題でしょう? -
10:55 - 10:57わざわざ大西洋を越えて
金儲けに来たのに -
10:57 - 11:01お金を稼ぐと
まっすぐ地獄行きです -
11:01 - 11:03彼らはどうしたでしょう?
-
11:03 - 11:05慈善活動が彼らの答えでした
-
11:05 - 11:07慈善活動は彼らの経済活動の聖域となり
-
11:07 - 11:11利益を追求しながらも
利益の5%を寄付する事によって -
11:11 - 11:14罪滅ぼしとするようにしました
-
11:14 - 11:16慈善活動が
金儲けの罪滅ぼしなら -
11:16 - 11:19もちろん慈善活動では
お金を稼いだりできません -
11:19 - 11:23人助けの領域から排除された
金銭的な動機というものは -
11:23 - 11:26利己の領域だけで
大いに追及されることになりました -
11:26 - 11:29この400年間
このことが「非生産的で不公平だ」 -
11:29 - 11:35などと言って止めさせようとする動きは
全くありませんでした -
11:35 - 11:39このイデオロギーは
この非常に危険な質問に守られています -
11:39 - 11:43「私の寄付の何%が本来の目的ではなく
運営費に使われますか?」 -
11:43 - 11:45この質問は問題だらけですが
-
11:45 - 11:472つの問題点に注目します
-
11:47 - 11:51まず1つ目は
運営費が目的には関係なくて -
11:51 - 11:55ネガティブなものだと思わせることです
-
11:55 - 12:00しかし実際には目的を担っていて
特に成長のために使われるならなおさらです -
12:00 - 12:02運営費が本来の目的の敵だという
-
12:02 - 12:04考え方が
-
12:04 - 12:072つ目のさらに大きな問題を
生みます -
12:07 - 12:10組織は成長のために本来必要な
経費を使わないような運営を -
12:10 - 12:12強いられてしまうのです
-
12:12 - 12:15運営費を低く保つには
組織を大きくする必要があるのにです -
12:15 - 12:17このように
資金集めなどの経費は -
12:17 - 12:20最小限に留めるべきだと
教わってきました -
12:20 - 12:24ただこれは 資金集めに
使う額を減らせば -
12:24 - 12:27目的に使える額が増えるという
理屈からきています -
12:27 - 12:30もちろん
寄付金総額のパイが増やせないような -
12:30 - 12:33暗い世界なら
それは真実でしょう -
12:33 - 12:37しかし 資金集めに投資することで
寄付金総額のパイを増やせて -
12:37 - 12:40もっと資金を集められるという
当然のことが起こる世界なら -
12:40 - 12:42真逆の理解をしていたことになります
-
12:42 - 12:45資金集めの投資を減らすのではなく
増やすべきです -
12:45 - 12:47なぜなら 資金集めは
-
12:47 - 12:50私たちが深く気にかけている
本来の目的に -
12:50 - 12:54使える金額を何倍にもする
非常に有望な方法だからです -
12:54 - 12:572つ例を挙げましょう
エイズライドは -
12:57 - 13:00リスク市場から500万円の初期投資を受けて
立ち上げました -
13:00 - 13:05わずか9年間で
この資金を1,982倍に増やし -
13:05 - 13:11諸経費を除いて 108億円が
エイズ関連活動の資金となりました -
13:11 - 13:133日間の乳癌のイベントでは
-
13:13 - 13:17リスク市場から
3,500万円の初期投資を受けて -
13:17 - 13:215年で554倍に増やし
-
13:21 - 13:25諸経費を除いて194億円が
-
13:25 - 13:27乳癌研究にあてられました
-
13:27 - 13:30さて みなさんが乳癌に関心がある
慈善家だとしたら -
13:30 - 13:31どうしますか?
-
13:31 - 13:35例えば世界で最も革新的な
研究者を見つけ -
13:35 - 13:38研究用に3,500万円を渡すでしょうか
それとも -
13:38 - 13:42彼女の資金集め担当に
3,500万円を渡して研究資金を194億円に -
13:42 - 13:47増やしてもらうでしょうか
どちらが良いか分かりますよね? -
13:47 - 13:512002年は最も成功した年でした
-
13:51 - 13:54その年だけで
乳癌だけのために -
13:54 - 13:58経費を除いて71億円を得ました
-
13:58 - 14:00そして倒産しました
-
14:00 - 14:03突然 ひどい形での倒産でした
-
14:03 - 14:08なぜ?と思いますよね?
短く言えば スポンサーが私達と違う意見だったのです -
14:08 - 14:10スポンサーが離れて行った理由は
-
14:10 - 14:13メディアによって
やり玉に上げられたからでした -
14:13 - 14:16私たちが総収益の40%を
参加者募集や顧客サービス -
14:16 - 14:19参加者の思い出づくりに
使ったことが責められたのです -
14:19 - 14:23このような成長と
将来のための投資を -
14:23 - 14:25表す会計用語がなく
-
14:25 - 14:30あるのは運営コストという
悪魔のようなレッテルだけでした -
14:30 - 14:36350人の
すばらしい職員たちが -
14:36 - 14:40全員そろって解雇されました
-
14:40 - 14:44運営コストだと
レッテルを貼られたからです -
14:44 - 14:46その後スポンサーは
独自にイベントを実施し -
14:46 - 14:47彼らの運営費も増えました
-
14:47 - 14:50たった1年で
乳癌研究のための収益金が -
14:50 - 14:5684%減に当たる
60億円減ってしまいました -
14:56 - 14:59倫理的であることと
-
14:59 - 15:03倹約することを混同すると
こうなります -
15:03 - 15:06私たちは 運営費5%の
手作り品のバザーの方が -
15:06 - 15:11プロを使って運営費40%になる資金集めより
倫理的に良いと教わってきましたが -
15:11 - 15:14最も大切な情報が欠けています
-
15:14 - 15:18実際の収益総額は
どのくらいなのかという点です -
15:18 - 15:22バザーなら運営費がたったの5%でも
収益金もちっぽけなら 何の意味もありません -
15:22 - 15:25バザーは
規模拡大の投資がないから -
15:25 - 15:277,100円の収益金しかなく
-
15:27 - 15:29プロが
規模拡大投資をすると -
15:29 - 15:3271億円の収益金が出るとしたら
どうでしょうか? -
15:32 - 15:34さて どちらの総額が
良いですか? -
15:34 - 15:38飢えている人だったら
どちらの総額の方がいいでしょうか? -
15:38 - 15:42全体にどんな影響があるのか
お話ししましょう -
15:42 - 15:45アメリカでの寄付総額は
GDPの2%だと言いました -
15:45 - 15:48これは
年間約30兆円にあたります -
15:48 - 15:52でも このうち
たった20%の6兆円しか -
15:52 - 15:54健康や人道奉仕に使われません
-
15:54 - 15:57残りは宗教 高等教育 病院に
使われています -
15:57 - 16:006兆円では
これらの問題の解決には -
16:00 - 16:02全然足りません
-
16:02 - 16:04しかし 成長に投資する事で
-
16:04 - 16:10慈善活動への寄付を1段階だけ推進して
GDPに占める割合を -
16:10 - 16:132%から3%に
上げることができたら -
16:13 - 16:17さらに年15兆円の寄付金が
増やせることになります -
16:17 - 16:20そのお金が
健康や人道奉仕だけに -
16:20 - 16:22使われたとしたら
-
16:22 - 16:25この分野は私たちが
成長拡大を特に勧めている分野ですが -
16:25 - 16:29そのセクターへの寄付額が
3倍増しになります -
16:29 - 16:31そうです
規模があれば -
16:31 - 16:34本当の変化を起こせる
可能性が出て来ます -
16:34 - 16:37でも運営コストを低く保てという
-
16:37 - 16:39士気が下がるような目的を掲げ
-
16:39 - 16:45組織の視野を狭めているようでは
変化は起こせません -
16:45 - 16:48私たちの世代の墓碑銘に
「慈善活動の運営費を節約した」 -
16:48 - 16:51なんて記録されるのは
イヤでしょう? -
16:51 - 16:59(笑)(拍手)
-
16:59 - 17:01「世界を変えた」
と書いてほしいですよね -
17:01 - 17:03そして「そのことを
-
17:03 - 17:06運営費に対する考えを変えて成し遂げた」
と続きます -
17:06 - 17:08こうなるために
慈善活動を選ぶ時は -
17:08 - 17:10今後は運営費の割合を
聞くのではなく -
17:10 - 17:12夢の規模を聞いて下さい
-
17:12 - 17:16アップル グーグル アマゾン級の
夢を持っているかを聞いて -
17:16 - 17:18夢実現の進捗をどう測り
-
17:18 - 17:21運営費にはとやかく言わず
何が夢の実現に必要かを -
17:21 - 17:23聞いて下さい
-
17:23 - 17:28問題が実際に解決されるのだったら
運営費をなんてどうでもいいですよね? -
17:28 - 17:31みなさんがそのような寛大さを持てるなら
-
17:31 - 17:35考え方への寛大さを持てるなら
非営利セクターは -
17:35 - 17:39世界が変わることを
切に必要としている人のために -
17:39 - 17:45世界を変えるという
大きな役割を果たせます -
17:45 - 17:50それが私達の世代の
不朽の遺産となるなら -
17:50 - 17:53私達に引き継がれてきてしまった考えの
-
17:53 - 17:56責任をとり
-
17:56 - 17:59それを再考し
そして訂正し -
17:59 - 18:03変化を起こす事に対する人類の考え方を
-
18:03 - 18:06永遠に改革するのだとしたら
-
18:06 - 18:11これがどういうことなのか
子ども達に まとめてもらおうと思います -
18:11 - 18:13(アナリサ) それは
-
18:13 - 18:15(セージ) 本物の社会のための
-
18:15 - 18:17(ライダー) 改革です
-
18:17 - 18:20ありがとうございました
-
18:20 - 18:30(拍手)
-
18:30 - 18:34ありがとう
(拍手)
- Title:
- チャリティーに対する考え方は完全に間違っている
- Speaker:
- ダン・パロッタ
- Description:
-
資金調達の経験が豊富な活動家であるダン・パロッタは、私たちが慈善活動と上手く関われない理由はダブルスタンダードだと指摘しています。非営利団体の評価において、成果ではなく、どれだけ節約したかということでばかりが注目されると言います。節約と倫理性を混同するのはやめよう、慈善活動をゴールの大きさと達成度で評価しよう、(そのために経費が増えたとしても)と彼は呼びかけます。この大胆なトークで彼はこう言います。「世界を変えるための考え方を変えよう」
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 18:54
Helene Batt approved Japanese subtitles for The way we think about charity is dead wrong | ||
Helene Batt edited Japanese subtitles for The way we think about charity is dead wrong | ||
Helene Batt edited Japanese subtitles for The way we think about charity is dead wrong | ||
Helene Batt edited Japanese subtitles for The way we think about charity is dead wrong | ||
Akinori Oyama edited Japanese subtitles for The way we think about charity is dead wrong | ||
Akinori Oyama edited Japanese subtitles for The way we think about charity is dead wrong | ||
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for The way we think about charity is dead wrong | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The way we think about charity is dead wrong |
SHOTA ANDO
何カ所か「関節費」となっている部分があります。「間接費」に修正をお願いします。