ロキとすぐれた大工の神話 ― アレックス・ジェンドラー
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0:07 - 0:12不思議の王国 アスガルドには
北欧の神々が住んでいました -
0:12 - 0:16オーディンの荘厳な館であるヴァルハラは
山々の上空にそびえたち -
0:16 - 0:20虹の橋であるビフレストで
結ばれていました -
0:20 - 0:22彼らの世界は素晴らしかったのですが
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0:22 - 0:27ヨトゥンヘイムの巨人と妖精トロールに対し
無防備にそびえていました -
0:27 - 0:30彼らは神々を見くびっていて
神々を滅ぼそうとしていました -
0:30 - 0:34ある日 最強である神 トールが
よその地で敵と戦っていたとき -
0:34 - 0:39力強い灰色の馬に乗る
見知らぬ者が現れました -
0:39 - 0:42その訪問者は
驚くべき提案をしました -
0:42 - 0:45今までに見たこともないような
見事な壁を建てるというのです -
0:45 - 0:50どんな巨人でも登れないほど高く
どんなトロールでも壊せないほど頑丈な壁です -
0:50 - 0:55見返りとして
美しい女神フレイヤとの結婚と -
0:55 - 0:59空にある太陽と月を要求しました
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0:59 - 1:03神々はこの要求に難色を示し
彼を追い払おうとしました -
1:03 - 1:07しかし ぺてん師でもあるロキは
よこしまな計画を仕組みました -
1:07 - 1:10彼は 神々が見知らぬ者の
申し出を受け入れて -
1:10 - 1:16時間以内に壁を完成させられないような
厳しい条件を提示すべきだと言いました -
1:16 - 1:21そうすれば 失うものはない上 壁の殆どを
タダで建設できると言うのです -
1:21 - 1:23フレイヤはこの提案を
全く気に入りませんでしたが -
1:23 - 1:26オーデンと他の神々は納得させられました
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1:26 - 1:28そして この大工と話がついたのです
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1:28 - 1:31壁を完成させるには
ひと冬の期間しかありませんでした -
1:31 - 1:34もし夏の始まりの日までに
一部分でも未完成ならば -
1:34 - 1:36彼は対価を受けとれません
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1:36 - 1:40しかも他の者たちの手助けを
得てはなりませんでした -
1:40 - 1:43神々は固い誓いのもと
契約を結びました -
1:43 - 1:47アスガルドを傷つけないと
その石工に誓わせました -
1:47 - 1:52午前中に見知らぬ者は驚くべき速さで
土台になるものを掘り始めました -
1:52 - 1:57そして夕方には山に向かい
石材を取りに行きました -
1:57 - 2:00しかし 翌日の朝
彼が戻ってくる姿を神々が見かけた時に -
2:00 - 2:02神々は心配し始めました
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2:02 - 2:05契約通り 石工を手伝うものは
誰もいませんでした -
2:05 - 2:10しかし彼の馬スヴァジルファリが
地面に深い溝を残すほど -
2:10 - 2:13大量の石を引きずっていたのです
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2:13 - 2:15冬が過ぎ去り
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2:15 - 2:19見知らぬ者は建築を続け
スヴァジルファリは引き続けました -
2:19 - 2:22雪でも 雨でも
彼らの仕事の進度は遅くなりませんでした -
2:22 - 2:27夏までわずか3日残すのみでしたが
壁は高く 頑丈に立っており -
2:27 - 2:30あとは門を建てれば完成です
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2:30 - 2:33神々たちは愕然としました
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2:33 - 2:35肥沃の女神を永遠に失うだけでなく
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2:35 - 2:41太陽と月なしでは世界は永遠に
暗闇に包まれることに気付いたのです -
2:41 - 2:44彼らはなぜこんなバカげた賭けを
したのかと 思いめぐらしてみると -
2:44 - 2:48ロキと 彼のひどい助言を思い出しました
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2:48 - 2:51ロキは 突然
自分が愚かだったことに気付きました -
2:51 - 2:55大工への対価の支払いを回避する方法を
見つけなければ -
2:55 - 3:00想像を絶するほどの苦痛を伴う死に
至らしめてやると 神々はロキを脅しました -
3:00 - 3:04するとロキは事態の収拾を図ることを約束し
走ってその場を離れました -
3:04 - 3:06外では 夜が更け
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3:06 - 3:10大工が最後の石材を回収するため
出発の準備をしていました -
3:10 - 3:14スヴァジルファリを呼び寄せようとしたとき
雌馬が野原から現れました -
3:14 - 3:18スヴァジルファリは
飼い主を無視するほど美しく -
3:18 - 3:20手綱を外し逃げ出してしまいました
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3:20 - 3:22石工は捕まえようとしましたが
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3:22 - 3:26雌馬が森林の奥に走っていくと
スヴァジルファリも後を追ってしまいました -
3:26 - 3:28見知らぬ者は激怒しました
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3:28 - 3:31黒幕の背後に神々が控えていると知っており
大胆にも神々に立ち向かいました -
3:31 - 3:33彼はもはや温厚な石工ではなく
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3:33 - 3:38真の姿である
恐ろしい山の巨人となりました -
3:38 - 3:39これはひどく過った行為でした
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3:39 - 3:42トールがアスガルドに
戻ってきたばかりのところで -
3:42 - 3:45しかも 神々は 巨人の仕業と知ると
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3:45 - 3:47誓約を無視しました
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3:47 - 3:49大工が受け取った唯一の対価で
かつ -
3:49 - 3:51最後に見たものは
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3:51 - 3:55トールが持っていたミョルニルという
力強い鎚の一振りでした -
3:55 - 4:00最後の石材を壁にのせたとき
神々は自分たちの勝利を祝いました -
4:00 - 4:02しかし その中にロキはいませんでした
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4:02 - 4:05数か月経って
ようやくロキが帰ってきたとき -
4:05 - 4:09彼は八本脚がある美しい灰色の子馬を
連れていました -
4:09 - 4:13その子馬はスレイプニルという
素晴らしい馬に成長し -
4:13 - 4:18やがてオーディンが乗り
風を追い抜くほどの馬になったのです -
4:18 - 4:23しかし 彼が一体どこからやって来たのかは
ロキは話したがりませんでした
- Title:
- ロキとすぐれた大工の神話 ― アレックス・ジェンドラー
- Speaker:
- アレックス・ジェンドラー
- Description:
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不思議の王国、アスガルドには北欧の神々が住んでいました。オーティンの大きな館であるヴァルハラは、山々の上空にそびえたち、虹の橋であビフレストで結ばれていました。彼らの世界は素晴らしかったのですが、神々を滅ぼそうとしていた巨人と妖精トロールに対し無防備にそびえていました。しかし、見知らぬ者が現れ、神々に対しある提案を申し入れました。アレックス・ジェンドラーがすぐれた大工の神話を説明します。
講師:アレックス・ジェンドラー
アニメーション:Hype CG.*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/the-myth-of-loki-and-the-master-builder-alex-gendler
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:25
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