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サラ・ジー:これが私が今ハイラインで取り組んでいるプロジェクトです
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取り壊すことになっていました
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しかし、近隣のひとびとの訴えで公園として残すことになりました
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このような大都会の中に自然を残すということは素晴らしいことです
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空間にはほとんど手を加えませんでした
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単に年月をかけて成長していく自然環境の枠組みを組んだだけです
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鳥や蝶や昆虫
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私は彼らのための場所を作りたいと考えました
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みなが彼らを観察できる場所です
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膨大な量の調査をしました
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コーネル大学鳥類学研究所との調査が特に印象的でした
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彼らは都市に生息する野生動物に関する有意義な研究をしていて
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こうするとどうなるか、何が起こりえるか
または何が起こりえないか
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そういったことを話し合うにはかっこうの相手でした
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どのようにすれば人々の目を10分間野生生物の観察に向けられるか
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彼らはそれを真剣に見つけ出そうとしています
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10分
それは人々にとってとても長い時間です
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ゆっくりと足を止めて真剣に観察する
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この考え方は芸術にもあてはまると考えました
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自然を相手にしているのです
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なにが起きるかは予測不能です
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鳥たちは巣をかまえるのでしょうか?
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もしそうならなかったとしましょう
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その時には彫刻作品に対するような考え方が必要になります
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ひとびとが歩く場所に彫刻作品を置く
そのような考え方です
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歩くという行為自体が作品の余白になり
動きを感じることができるようになります
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遠くから眺め、
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近づくと大きくなり、
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さらには作品の内側に入り込み
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また外に出る
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ハイラインはよくデザインされていると思います
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このような足を止めて眺められる場所があり
街を切り取っています
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金属のペトリ皿くらいの大きさのものがいいと思っていました
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これは私が組み立てた天秤の模型です
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手にした瞬間、直感的に一体感を感じられるようなものにしたいと考えていました
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スタジオでなにか作ってみるということは大切なことです
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もっと密集させる必要がある
もう少し大きくした方がいい
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そういったことを感じ取りいろいろと試してみます
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こうすることで制作に柔軟性を持たせるのです
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このプロジェクトが面白いのは
それが難しいからです
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中心で切った形が実際に空間でどのように機能するか
様々な形を試してみました
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歩道が空間を半分に区切っているからです
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しかし選んだのはこれです
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らせん状で非対称な形です
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ここにはボールがはまります
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作品の余白は丸みをおびえているということです
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これは実際に足を踏み入れてみるまでほとんど気がつきません
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そのため球体のまわりに作成します
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これはとても単純な治具ですが
複雑な計算を省いてくれます
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球体の周りをかたどりたい時にどうすればいいでしょうか?
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これはただの半径ですが
あらゆる角度からの半径なんです
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作品には中心があり
パッラーディオ建築のアイデアの一種です
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実際には気づいていないとしても
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鑑賞者は球体の余白の中に入っていることになります
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それにより包まれているような感覚になるのです
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以前取り組んだオーブ型のプラネタリウムを参考にしました
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Not Synced
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Not Synced
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Not Synced
見かけはオーブです
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Not Synced
近づいて行き中に入ると包み込まれているように感じます
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Not Synced
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Not Synced
オブジェを見る観測者から
オブジェの一部へと変化するのです
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Not Synced
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Not Synced
何枚も写真を撮りました
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Not Synced
写真は作品の記憶になります
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Not Synced
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Not Synced
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Not Synced
単なる記録にとどめないようにし
作品の特殊性や本質を映し出すよう努力しました
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Not Synced
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Not Synced
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Not Synced