マーク・グッドマン 「未来の犯罪の姿」
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0:00 - 0:03私は犯罪とテロの
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0:03 - 0:07未来を研究していますが
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0:07 - 0:10率直に言って恐れています
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0:10 - 0:12自分の見ている未来を
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0:12 - 0:14テクノロジーがユートピアを
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0:14 - 0:17もたらしてくれると
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0:17 - 0:20信じたいのですが
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0:20 - 0:21私はこの通り
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0:21 - 0:25ずっと警察の仕事をしてきて
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0:25 - 0:27それが私の見方に影響しています
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0:27 - 0:29私は町の警察官として
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0:29 - 0:31覆面捜査官として
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0:31 - 0:33対テロリスト戦略家として働き
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0:33 - 0:35世界70カ国以上で
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0:35 - 0:37仕事をしてきました
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0:37 - 0:38その中で普通の人よりも多く
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0:38 - 0:42暴力や社会の暗部を
目にすることになり -
0:42 - 0:46それが私の見方に
影響しているのです -
0:46 - 0:48犯罪者やテロリストから
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0:48 - 0:50教えられることは多く
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0:50 - 0:53彼らから たくさんのことを
学んできたので -
0:53 - 0:56皆さんに私が見てきたことを
お教えしたいと思います -
0:56 - 0:59今日は 私たちが大好きで
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0:59 - 1:03いつも感心しているテクノロジーの
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1:03 - 1:05裏の面をお見せします
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1:05 - 1:06テクノロジーは
TEDコミュニティの -
1:06 - 1:09手にかかれば 社会に
良い変化をもたらす -
1:09 - 1:13素晴らしい道具になりますが
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1:13 - 1:16自爆テロリストの手に渡れば
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1:16 - 1:19未来の姿は全然
違ったものになります -
1:19 - 1:21私が若い警察官として
働き始めたとき -
1:21 - 1:23犯罪者がテクノロジーを
いかに使いこなすか -
1:23 - 1:25目の当たりにするようになりました
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1:25 - 1:29当時はこれがハイテクでした
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1:29 - 1:31笑うかもしれませんが
麻薬の売人や -
1:31 - 1:32ギャングたちは
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1:32 - 1:35警官が持つようになる
ずっと以前から -
1:35 - 1:39これらの道具を使っていたのです
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1:39 - 1:4220年経った今も犯罪者たちは
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1:42 - 1:46相変わらず携帯電話を
使っていますが -
1:46 - 1:48彼らは この写真のような
-
1:48 - 1:50自前の携帯電話ネットワークを
構築しています -
1:50 - 1:54麻薬組織によって メキシコの
全31州に展開されています -
1:54 - 1:56全国的な暗号無線通信システムを
-
1:56 - 1:59持っているのです
-
1:59 - 2:01考えてみてください
-
2:01 - 2:05イノベーションが そのような形で
使われていることを -
2:05 - 2:08それに必要なインフラについて
考えてみてください -
2:08 - 2:09そして考えてみてください
-
2:09 - 2:13どうしてサンフランシスコにいる
私の携帯に電波が入らないんでしょう? (笑) -
2:13 - 2:18そんなことってありなんでしょうか? (笑)
納得できません (拍手) -
2:18 - 2:20犯罪者やテロリストに
-
2:20 - 2:23できることを 私たちはいつも
過小評価しています -
2:23 - 2:25テクノロジーは私たちの社会を
-
2:25 - 2:27よりオープンにしています
-
2:27 - 2:29大部分においてそれは
素晴らしいことですが -
2:29 - 2:31予期しない帰結も伴っています
-
2:31 - 2:362008年のムンバイ同時多発テロを
思い出してください -
2:36 - 2:39テロの実行犯たちは
-
2:39 - 2:42AK-47や爆弾や手榴弾で
武装していました -
2:42 - 2:44カフェで食事している人や
-
2:44 - 2:47電車で帰る途中の
罪の無い人たちに -
2:47 - 2:52彼らは手榴弾を投げました
-
2:52 - 2:56しかしこのような重火器は テロ事件では
目新しくありません -
2:56 - 2:58銃や爆弾は新しくありません
-
2:58 - 2:59違っていたのは
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2:59 - 3:02テロリストたちが
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3:02 - 3:05ターゲットを見つけて殺すために
-
3:05 - 3:10現代的通信技術を
利用するやり方でした -
3:10 - 3:12彼らは携帯や
-
3:12 - 3:14ブラックベリーを使い
-
3:14 - 3:16衛星画像にアクセスしていました
-
3:16 - 3:21衛星電話や暗視ゴーグルまで
持っていました -
3:21 - 3:24しかしおそらく最大の
イノベーションはこれでしょう -
3:24 - 3:26こういう写真をよく
-
3:26 - 3:29テレビやニュースで見ますね
司令センターです -
3:29 - 3:32テロリストたちは独自の
司令センターを -
3:32 - 3:35パキスタン国境に作り
-
3:35 - 3:37BBC アルジャジーラ
-
3:37 - 3:41CNN インドの地元放送局の
番組をモニタしていました -
3:41 - 3:46それにインターネットと
ソーシャルメディアもモニタし -
3:46 - 3:48攻撃の経過や
-
3:48 - 3:51死傷者をモニタしていました
-
3:51 - 3:54それをすべてリアルタイムで
やっていたのです -
3:54 - 3:57司令センターという
イノベーションは -
3:57 - 4:01テロリストたちに
圧倒的な状況把握能力と -
4:01 - 4:03警察や政府に対する
-
4:03 - 4:06技術優位性を与えました
-
4:06 - 4:07彼らはそれで何を
していたのでしょう? -
4:07 - 4:09とても効果的に使っていたのです
-
4:09 - 4:1160分におよぶ包囲攻撃の最中に
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4:11 - 4:13テロリストたちは
-
4:13 - 4:16部屋から部屋へとまわって
殺すべき相手を探しました -
4:16 - 4:18ホテルの最上階の
-
4:18 - 4:20スイートルームの
ドアを蹴破り -
4:20 - 4:22ベッドに隠れている
男を見つけました -
4:22 - 4:24彼らは「お前は誰だ?
ここで何をしている?」 -
4:24 - 4:26と聞きました
-
4:26 - 4:28その男は
-
4:28 - 4:31「ただの学校教師です」と答えました
-
4:31 - 4:33もちろんテロリストたちは
インド人の学校教師が -
4:33 - 4:37タージホテルのスイートに泊まっている
わけがないのを知っていました -
4:37 - 4:39彼らは身分証を取り上げ
-
4:39 - 4:42電話でその男の名前を
司令室に伝えました -
4:42 - 4:45司令室ではGoogleを使って
-
4:45 - 4:48写真を見つけ
現場の工作員に -
4:48 - 4:49尋ねました
-
4:49 - 4:54「その男は大柄か?」
-
4:54 - 4:58「額がはげ上がっているか?」
「眼鏡をかけているか?」 -
4:58 - 5:03すべて「はい」という返事
-
5:03 - 5:05司令室で見つけた情報と
一致しました -
5:05 - 5:06その男は学校教師ではなく
-
5:06 - 5:10インドで2番目に裕福な
実業家でした -
5:10 - 5:12この情報を確認すると
-
5:12 - 5:15司令室はムンバイにいる
テロリストたちに -
5:15 - 5:17命令を伝えました
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5:17 - 5:20(「殺せ」)
-
5:20 - 5:24私たちはFacebookの
プライバシー設定を -
5:24 - 5:26気にかけていますが
-
5:26 - 5:28実際に私たちのオープンさは
-
5:28 - 5:32私たちへの攻撃に
使われうるのです -
5:32 - 5:33テロリストたちは
そうしました -
5:33 - 5:37誰を生かし
誰を殺すか -
5:37 - 5:41検索エンジンを使って
決めるのです -
5:41 - 5:44それが今私たちの
生きている世界なのです -
5:44 - 5:45ムンバイ攻撃をした
テロリストたちは -
5:45 - 5:48テクノロジーに大きく
依存していました -
5:48 - 5:50目撃者の証言で
-
5:50 - 5:53テロリストたちが片手の銃で
人質を撃ちながら -
5:53 - 5:56もう一方の手で
携帯のメッセージを -
5:56 - 5:58確認していたことが
分かっています -
5:58 - 6:01最終的に300人が重傷を負い
-
6:01 - 6:05子供を含む男女172人が
-
6:05 - 6:09この日命を落としました
-
6:09 - 6:11ここで起きたことを
考えてみてください -
6:11 - 6:1460時間に及ぶムンバイの
包囲攻撃で -
6:14 - 6:1910人のテロリストたちは
武器だけでなく -
6:19 - 6:21テクノロジーでも
武装していたのです -
6:21 - 6:24そしてこの都市の
2千万の住人を -
6:24 - 6:26凍り付かせたのです
-
6:26 - 6:2810人が2千万人を釘付けにし
-
6:28 - 6:32そのニュースが世界を
駆け巡りました -
6:32 - 6:39それはオープンさが 過激派に
可能にしたことなのです -
6:39 - 6:41これは4年ほど前の話です
-
6:41 - 6:43今日のテロリストたちは
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6:43 - 6:46テクノロジーで何が できるように
なったのでしょう? -
6:46 - 6:49明日には何ができるように
なっているのでしょう? -
6:49 - 6:511人の人間が影響を
与えうる人の数は -
6:51 - 6:54指数的に増大しています
-
6:54 - 6:58良い面でも悪い面でも
-
6:58 - 7:00テロだけではありません
犯罪においても -
7:00 - 7:03大きなパラダイム
シフトがありました -
7:03 - 7:07より大規模な犯罪が
可能になったのです -
7:07 - 7:09かつてはナイフと銃でした
-
7:09 - 7:12それから列車強盗が現れ
-
7:12 - 7:15一度に200人の乗客から強奪可能になりました
すごいイノベーションです -
7:15 - 7:17インターネットによって
-
7:17 - 7:19規模がさらに拡大しました
-
7:19 - 7:21最近あったPlayStationの
-
7:21 - 7:22ハッキング事件を覚えている人も
多いでしょう -
7:22 - 7:29あの事件では1億人以上が
犯罪に遭ったのです -
7:29 - 7:31考えてみてください
-
7:31 - 7:321人の人間が
-
7:32 - 7:341億人からものを奪う
-
7:34 - 7:40などということが かつて
あり得たでしょうか? -
7:40 - 7:42もちろん話は窃盗に限りません
-
7:42 - 7:44犯罪者が悪用しうる
テクノロジーには -
7:44 - 7:45別の種類のものもあります
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7:45 - 7:49皆さんの多くは前回のTEDでの
この可愛らしいビデオを -
7:49 - 7:51覚えているでしょう
-
7:51 - 7:56でもクワッドローターの群れが
みんな素敵で可愛らしいとは限りません -
7:56 - 7:58みんな太鼓のばちを付けている
わけではありません -
7:58 - 8:00高解像度ビデオカメラを載せ
-
8:00 - 8:02抗議活動する人をモニタするのに
使われるかもしれません -
8:02 - 8:05あるいはこのビデオにあるように
-
8:05 - 8:09クワッドローターに自動小銃を
-
8:09 - 8:13搭載することだって可能です
-
8:13 - 8:15音楽を奏でていると 小さなロボットは
可愛らしいものですが -
8:15 - 8:18群れをなして街路を追い詰め
撃ってくるとしたら -
8:18 - 8:22そんなに可愛くは 感じない
かもしれません -
8:22 - 8:24最初にロボットに銃を付けたのは
テロリストではなく -
8:24 - 8:27やり始めたのが誰か みんな
知っていますが 犯罪者たちは -
8:27 - 8:28速やかに取り入れています
-
8:28 - 8:30最近FBIが逮捕した
-
8:30 - 8:32米国内のアルカーイダ活動家は
-
8:32 - 8:34このようなリモコン無人飛行機に
-
8:34 - 8:37C4爆弾を載せ
-
8:37 - 8:39政府施設を攻撃しようと
計画していました -
8:39 - 8:45ちなみにこの無人機は時速1千キロで
飛ばすことができます -
8:45 - 8:47新しいテクノロジーが
現れるたびに -
8:47 - 8:50犯罪者たちはそれを
悪用してきました -
8:50 - 8:51最近では3Dプリンタが
進歩していて -
8:51 - 8:53様々な素材で
-
8:53 - 8:55立体印刷ができます
プラスチック -
8:55 - 9:00チョコレート 金属
それにコンクリート -
9:00 - 9:01しかも非常に高精度です
-
9:01 - 9:03私もこの間 こんなのを
作りました -
9:03 - 9:05可愛い小さなアヒルです
-
9:10 - 9:12でも私は思いました
-
9:12 - 9:19あの 腹に爆弾を巻いて
自ら吹き飛ばす人たちは -
9:19 - 9:20いったい
-
9:20 - 9:24この3Dプリンタで何を
作ろうとするんだろうと -
9:24 - 9:28こんなものかもしれません
-
9:28 - 9:30金属で印刷できるなら
-
9:30 - 9:33こんなのだって作れます
-
9:33 - 9:36ついでに
-
9:39 - 9:43これも作れるでしょう
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9:46 - 9:50ここイギリスでは銃が厳しく
規制されているのを知っていますが -
9:50 - 9:52もはや銃を持ち込む
必要はないのです -
9:52 - 9:543Dプリンタを持ち込んで
-
9:54 - 9:57銃を印刷すればいいんですから
-
9:57 - 10:00弾を入れる弾倉だって作れます
-
10:00 - 10:01将来より大きなものが
印刷可能になったら -
10:01 - 10:03何が作られることでしょう?
-
10:03 - 10:07技術の進歩で 大きなプリンタが
できるでしょう -
10:07 - 10:08今後 さらに新しい
テクノロジーが -
10:08 - 10:11出てくるでしょう
「モノのインターネット」のような -
10:11 - 10:13私たちは生活の中のモノを
ますます多く -
10:13 - 10:15インターネットに接続する
ようになっており -
10:15 - 10:20「モノのインターネット」もまた
-
10:20 - 10:21すぐにハッキングの
対象になるでしょう -
10:21 - 10:23世の中の形ある
あらゆるモノが -
10:23 - 10:26情報へと変換されていますが
-
10:26 - 10:30それはセキュリティ上
重要な結果を伴います -
10:30 - 10:33より多くの装置が接続
されるということは -
10:33 - 10:35より脆弱になるという
ことでもあるからです -
10:35 - 10:37犯罪者たちはそのことを
分かっています -
10:37 - 10:39テロリストやハッカーたちも
分かっています -
10:39 - 10:42コードを押さえれば
世界を押さえることになります -
10:42 - 10:47それが私たちを
待っている未来です -
10:47 - 10:50ハックされたことのない
オペレーティングシステムや -
10:50 - 10:52テクノロジーというのは いまだかつて
存在しないのです -
10:52 - 10:55これは問題です
人間の体自体に -
10:55 - 10:58情報技術が取り込まれる
ようになっているからです -
10:58 - 11:02ご覧のように 私たちは
サイボーグになりつつあります -
11:02 - 11:04毎年 何千何万という 人工内耳
-
11:04 - 11:07インスリンポンプ
ペースメーカー -
11:07 - 11:09除細動器が 人々の体に
埋め込まれています -
11:09 - 11:11アメリカにはネットに
繋がっている -
11:11 - 11:14ペースメーカーが
6万個あります -
11:14 - 11:18その除細動器は
患者に必要なとき -
11:18 - 11:20遠隔地から医者が
心臓にショックを -
11:20 - 11:22与えられるように
なっています -
11:22 - 11:24しかし必要もないときに
-
11:24 - 11:26関係ない人がショックを
-
11:26 - 11:29与えられるとしたら
あまり芳しくありません -
11:29 - 11:33技術は人間の体の
さらに奥深くまで -
11:33 - 11:35近頃では細胞のレベルまで
入り込んでいます -
11:35 - 11:37ここまでお話しした技術はどれも
-
11:37 - 11:41シリコンでできた0と1に
基づくものでした -
11:41 - 11:44しかし別な種類のオペレーティング
システムもあります -
11:44 - 11:48元祖オペレーティングシステム
DNAです -
11:48 - 11:53ハッカーにすれば DNAも
ハックされるのを待っている -
11:53 - 11:55別のオペレーティングシステムに
すぎません -
11:55 - 11:56ちょっとした挑戦です
-
11:56 - 11:58生命のソフトウェアの
ハッキングに -
12:00 - 12:03すでに取り組んでいる人たちがいて
その多くは 人々を助ける -
12:03 - 12:04大義のためにやっていますが
-
12:04 - 12:07そうでない人たちもいます
-
12:07 - 12:09犯罪者なら どう悪用
するでしょう? -
12:09 - 12:11合成生物学ではちょっと
すごいことができます -
12:11 - 12:15たとえば 麻薬は
-
12:15 - 12:18植物由来のものから
合成のものへと -
12:18 - 12:21移行するだろうと思います
植物などもはや必要ありませんから -
12:21 - 12:24マリファナや
-
12:24 - 12:29ケシや コカの葉から
-
12:29 - 12:31DNA情報を取り出して
-
12:31 - 12:34イースト菌に埋め込んでやれば
-
12:34 - 12:35イースト菌がコカインや
-
12:35 - 12:38マリファナといった
-
12:38 - 12:42麻薬を作り出すようになります
-
12:42 - 12:44将来イースト菌が
-
12:44 - 12:46どう使われるか
興味深いところです -
12:46 - 12:48来世紀にはすごく面白い
パンやビールが -
12:48 - 12:52作られるようになっている
かもしれません -
12:52 - 12:56ヒトゲノム解読のコストは
急激に下がっています -
12:56 - 12:58以前はムーアの法則の
ペースでしたが -
12:58 - 13:002008年に変化があって
-
13:00 - 13:02技術が改良され
-
13:02 - 13:06DNA解析はムーアの法則の
5倍のペースで -
13:06 - 13:09進歩するようになりました
-
13:09 - 13:13これは大きな帰結を伴います
-
13:13 - 13:16パーソナルコンピュータの
登場から -
13:16 - 13:18今日のようなサイバー犯罪が
現れるまで -
13:18 - 13:2030年かかりました
-
13:20 - 13:24しかし生物学の進歩は
かくも早く -
13:24 - 13:25犯罪者やテロリストを
知る者としては -
13:25 - 13:28遠からずバイオ犯罪が
現れると -
13:28 - 13:30予想せざるをえません
-
13:30 - 13:32誰でもウィルスを
-
13:32 - 13:34作り出せるようになります
-
13:34 - 13:37強化されたエボラ
ウィルスや炭疽菌 -
13:37 - 13:38兵器化された
インフルエンザウィルス -
13:38 - 13:41最近の事例ですが
ある研究者が -
13:41 - 13:46強化したH5N1鳥インフルエンザ
ウィルスを作りました -
13:46 - 13:50今でも致死率が70%ある
ウィルスですが -
13:50 - 13:51感染しにくいのです
-
13:51 - 13:54その研究者は遺伝子に
-
13:54 - 13:56少しばかり手を加えて
-
13:56 - 13:57兵器化できるよう
-
13:57 - 14:01人間に感染しやすくしたのです
-
14:01 - 14:03だから死ぬのは
数千人ではなく -
14:03 - 14:05何千万規模になるでしょう
-
14:05 - 14:07新たな大流行を
引き起こせるのです -
14:07 - 14:09その研究者は自分の
成果が -
14:09 - 14:11誇らしく
-
14:11 - 14:12広く公表したいと思いました
-
14:12 - 14:15だからその情報は誰でも
-
14:15 - 14:19見られるようになっています
-
14:19 - 14:20さらに深い技術もあります
-
14:20 - 14:22DNA研究者の
アンドリュー・ハッセルが -
14:22 - 14:24的確に指摘しているように
-
14:24 - 14:26現代の癌治療技術で
-
14:26 - 14:27癌細胞だけを狙い
-
14:27 - 14:30まわりの細胞を
傷つけないように -
14:30 - 14:32できるなら
-
14:32 - 14:36特定の個人の細胞だけを標的に
することだって可能なのです -
14:36 - 14:38パーソナライズされた癌治療の
-
14:38 - 14:41裏面が何かというと
パーソナライズされたバイオ兵器です -
14:41 - 14:44つまり この写真にいる
1人ひとりを -
14:44 - 14:48狙い撃ちにすること
だってできるのです -
14:48 - 14:52彼らをどう守れば
いいのでしょう? -
14:52 - 14:55これらすべてに どう
対処したらいいのか? -
14:55 - 14:58私がいつも聞かれる質問です
-
14:58 - 14:59Twitterでフォローしている
人たちには -
14:59 - 15:04後ほどツイートで答えを
お教えします (笑) -
15:04 - 15:06実際にはもっと込み入っていて
-
15:06 - 15:08一発で解決できる方法
というのはありません -
15:08 - 15:10すべての問題に答えを
持ってはいませんが -
15:10 - 15:12いくつか分かることもあります
-
15:12 - 15:149.11テロのあと
-
15:14 - 15:17セキュリティ関係の
-
15:17 - 15:19最高の人材が集まって
-
15:19 - 15:23安全のために作り上げたのがこれです
(セキュリティゲート前の長蛇の列) -
15:23 - 15:27これを作った人たちに
来たるべき -
15:27 - 15:31「世界終末ロボット戦争」から
守ってもらいたいなら -
15:31 - 15:34代替案が欲しいと
思うかもしれません (笑) -
15:34 - 15:40他意はありません
ちょっと思っただけです (拍手) -
15:40 - 15:43現在の警察は
閉じたシステムで -
15:43 - 15:46国ごとに組織されていますが
脅威の方は国際的です -
15:46 - 15:50警察は世界規模に拡張できません
少なくとも これまでのところは -
15:50 - 15:54銃に 国境警備に 大きな門や
フェンスといった現在のシステムは -
15:54 - 15:57私たちが向かっている新しい世界には
時代遅れです -
15:57 - 16:00では大統領や首相への
襲撃のような脅威に -
16:00 - 16:02どう備えれば良いのでしょう?
-
16:02 - 16:04政府の取る通常の対応がこれで
-
16:04 - 16:06政府要人を密閉して
-
16:06 - 16:08保護しようとします
-
16:08 - 16:10でもこれは機能しないでしょう
-
16:10 - 16:13DNA解析のコストは
ただみたいに安くなり -
16:13 - 16:16誰でもできるように
なるのですから -
16:16 - 16:20もっと進歩的な方法を
考える必要があるでしょう -
16:20 - 16:22大統領や王や女王の
-
16:22 - 16:25DNAを何百人かの
-
16:25 - 16:27信用できる
-
16:27 - 16:29研究者に渡し
-
16:29 - 16:32DNAを調べ
侵入試験をしてもらい -
16:32 - 16:34要人を守るというのは
どうでしょう? -
16:34 - 16:37あるいは数千人に送るのは?
-
16:37 - 16:39議論もリスクもあるでしょうが
-
16:39 - 16:42一般公開したら
どうなるでしょう? -
16:42 - 16:46そうしたらみんなが
この活動に参加できます -
16:46 - 16:48これがうまく機能している例が
すでにあります -
16:48 - 16:51OCCRP(組織犯罪及び汚職
報告プロジェクト)では -
16:51 - 16:53ジャーナリストや市民が
-
16:53 - 16:55クラウドソーシングを使い
-
16:55 - 16:57独裁者やテロリストが
公的資金を使って -
16:57 - 16:59何をしているのか
追跡しています -
16:59 - 17:01さらにドラマチックな例ですが
-
17:01 - 17:03メキシコでは
-
17:03 - 17:05過去6年間に
-
17:05 - 17:09麻薬がらみの殺人事件が
-
17:09 - 17:105万件起きています
-
17:10 - 17:12あまりに死者が多いので
-
17:12 - 17:14ちゃんと埋葬することができず
このシウダー・ファレス -
17:14 - 17:16郊外にあるような
-
17:16 - 17:19墓標もない墓地に
埋められているのです -
17:19 - 17:22私たちに何ができるでしょう?
政府はうまく機能していません -
17:22 - 17:25メキシコでは市民たちが
リスクを覚悟の上で -
17:25 - 17:30効果的な手を打とうと
立ち上がっています -
17:30 - 17:34クラウドソースで作られた
麻薬売人の活動を示す地図です -
17:34 - 17:36自覚しているといないとに
かかわらず -
17:36 - 17:39私たちはテクノロジーの軍拡競争を
目前にしているのです -
17:39 - 17:41テクノロジーを
-
17:41 - 17:43良いことに使おうとする人々と
-
17:43 - 17:45悪いことに使おうとする
人々との戦いです -
17:45 - 17:49この深刻な危機に
備えるべき時がきています -
17:49 - 17:53テロリストや犯罪者たちの方で
準備していることは請け合えます -
17:53 - 17:55私個人の意見としては
-
17:55 - 17:57高度に訓練された少数の
-
17:57 - 17:59政府の専門家が
-
17:59 - 18:01みんなを守るよりも
-
18:01 - 18:02普通の市民が
-
18:02 - 18:04集団として問題に取り組み
-
18:04 - 18:07何ができるか探るほうが
-
18:07 - 18:08よいと思います
-
18:08 - 18:09みんなが役割を果たすなら
-
18:09 - 18:12状況をずっと良くできるでしょう
-
18:12 - 18:13世界を変える道具は
-
18:13 - 18:15みんなの手の中にあります
-
18:15 - 18:18それをどう使うかは
私だけでなく -
18:18 - 18:20私たちみんなに
かかっているのです -
18:20 - 18:23これは私が警官として度々
-
18:23 - 18:25展開していたテクノロジーです
-
18:25 - 18:28でも現在の世界には
時代遅れです -
18:28 - 18:31拡張できず
地球規模で機能せず -
18:31 - 18:33間違いなく仮想世界では
役に立ちません -
18:33 - 18:37犯罪やテロリズムにおける
パラダイムシフトを見てきました -
18:37 - 18:41警察の機能は
もっとオープンで -
18:41 - 18:46もっと参加型の形態に
なる必要があります -
18:46 - 18:48だから皆さんに参加して
いただきたいのです -
18:48 - 18:54市民の安全は 専門家に
任せておくには重要すぎます -
18:54 - 18:56どうもありがとうございました
(拍手) -
18:56 - 19:04(拍手)
- Title:
- マーク・グッドマン 「未来の犯罪の姿」
- Speaker:
- Marc Goodman
- Description:
-
世界がますますオープンになっていくことには、明るい面と危険な面があります。テクノロジーの急速な発展によって犯罪の状況が悪化していく暗い未来の姿を、マーク・グッドマンが描き出します。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 19:43
Yasushi Aoki approved Japanese subtitles for A vision of crimes in the future | ||
Yuki Okada accepted Japanese subtitles for A vision of crimes in the future | ||
Yuki Okada edited Japanese subtitles for A vision of crimes in the future | ||
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Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for A vision of crimes in the future | ||
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