イルカはどれくらい賢いのか? ― ロリ・マリーノ
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0:07 - 0:121985年 イルカ研究の調査旅行をしていた
3人の研究者達は -
0:12 - 0:14少し退屈していました
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0:14 - 0:17盛り上げるために
1人がポセイドンの真似をして -
0:17 - 0:22海草の冠を頭にのせた後に
それを海に投げ込みました -
0:22 - 0:27しばらくして イルカが自分の頭に海草をのせて
海面に浮かび上がってきたのです -
0:27 - 0:29もちろん 偶然だったかもしれません
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0:29 - 0:35しかしイルカが科学者の真似をすることは
十分ありえることです -
0:35 - 0:40なぜなら地球上の種の中で
イルカはもっとも賢い動物の1つだからです -
0:40 - 0:43では実際には
どれくらい賢いのでしょうか? -
0:43 - 0:45クジラやネズミイルカのように
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0:45 - 0:48イルカは水生哺乳類の仲間で
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0:48 - 0:5386種からなるクジラ目に属しており
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0:53 - 0:57有蹄動物とも共通点を持っています
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0:57 - 1:00もともとクジラ目は
陸生哺乳類で -
1:00 - 1:04およそ5500万年前に
最初の種が水に入った時には -
1:04 - 1:07鋭い歯を持つ巨大肉食動物でした
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1:07 - 1:12その後 およそ3500万年前に
海洋温度が変化し -
1:12 - 1:15捕まえられる餌が減りました
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1:15 - 1:18この混乱を生き残った
クジラ目の1つのグループであるハクジラは -
1:18 - 1:22小型化し歯も鋭くなくなりましたが
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1:22 - 1:26その一方で
大きく複雑な脳を持つようになり -
1:26 - 1:28複雑な社会関係の構築や
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1:28 - 1:32超音波を使って行先を定めたり
コミュニケーションしました -
1:32 - 1:33時間を現代に進めると
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1:33 - 1:38現代のイルカの脳は大きくなり
脳化指数- -
1:38 - 1:42平均的な体重に対する脳のサイズの平均は
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1:42 - 1:44人間に次いで2番目です
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1:44 - 1:47イルカは生存力を高めるために―
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1:47 - 1:50えさの捕獲 、敵の撃退や
共同での子育てなど -
1:50 - 1:54複雑な社会ネットワークを
構築する能力を得るべく進化しました -
1:54 - 1:57例えばフロリダの
あるイルカのグループは -
1:57 - 2:01魚を捕まえるために
高度なやり方で連携します -
2:01 - 2:05「ネットメーカー」に指名された
特定のイルカが泥を蹴り上げ -
2:05 - 2:07同時に もう一頭のイルカが信号を送り
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2:07 - 2:12他のイルカ達が同時に隊列を組んで
逃げる魚を捕まえるようにするのです -
2:12 - 2:16このような目標を達成するには
よく練られた計画と協力が必要で -
2:16 - 2:21意図されたコミュニケーションが必要です
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2:21 - 2:24イルカはコミュニケーションの方法と能力を
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2:24 - 2:26世代から世代へと受け継いでいきます
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2:26 - 2:30イルカは集団ごとに
合図の仕方や -
2:30 - 2:33狩猟のやり方や振る舞い方が
異なっています -
2:33 - 2:38このような文化の伝承は
道具の利用にまで及びます -
2:38 - 2:41あるオーストラリア沖合の
バンドウイルカのグループは -
2:41 - 2:44「ドルフィン・スポンジクラブ」
の愛称があり -
2:44 - 2:49尖ったさんご礁で餌を探すときに
海綿でくちばしを守る方法を習得し -
2:49 - 2:52その知恵を母から娘へ
受け継いでいます -
2:52 - 2:55イルカは言語理解の能力を
示したことすらあります -
2:55 - 2:58イルカ達は笛と手振りによる
言語を教えられると -
2:58 - 3:01その信号の意味だけでなく
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3:01 - 3:03その順番が意味を持つことも理解します
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3:03 - 3:05ボールを輪に持っていくのと
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3:05 - 3:08輪をボールに持っていくような違いです
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3:08 - 3:12そのためイルカは人間の言語の
2つの重要な要素である -
3:12 - 3:15物や行動を表すシンボルと
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3:15 - 3:19文の構造を定める文法を
理解できるのです -
3:19 - 3:23イルカはミラーテストをクリアできる
数少ない動物の1つでもあります -
3:23 - 3:28イルカは鏡に映る自分を認識することから
自分の体を認識していることを示し -
3:28 - 3:32さらには 研究によると
イルカは自分の体だけでなく -
3:32 - 3:37メタ認知と呼ばれる 自分の考えを
認識できる能力があることが分かっています -
3:37 - 3:40ある研究では
イルカは2つの音を比較して -
3:40 - 3:44「同じ」、「違う」、「わからない」の
3つを答えることができます -
3:44 - 3:46人間と同じように
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3:46 - 3:49難しい問題では
より多く「分からない」と回答しており -
3:49 - 3:52このことは イルカが何を知っており
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3:52 - 3:55その自信の程度についても
認識があることを示しています -
3:55 - 3:57しかしイルカについて
最も驚くべきことは -
3:57 - 4:01共感、利他精神や愛情を
持っていることです -
4:01 - 4:06ケガをした個体を助ける習性は
種の境界すらも越えます -
4:06 - 4:08呼吸できるようにイルカが人間を
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4:08 - 4:11水面まで運んだ数多くの事例が
知られています -
4:11 - 4:14また人間と同じように
イルカは仲間の死を悲しみます -
4:14 - 4:16これら全ての証拠を考えると
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4:16 - 4:20人間がなぜイルカを食用に捕まえるのか
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4:20 - 4:22釣りや汚染によって危険にさらすのか
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4:22 - 4:25芸をさせるために閉じ込めるのか
不思議に思うかもしれません -
4:25 - 4:29最も大事な問題は
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4:29 - 4:30イルカが賢く 高等な生物であるかではなく
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4:30 - 4:35人間がイルカに共感し 彼らを安全で
自由な環境に置くことかもしれません
- Title:
- イルカはどれくらい賢いのか? ― ロリ・マリーノ
- Description:
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イルカは地球上で最も賢い動物の1つです。事実、 イルカの脳化指数が(平均的な体重に占める脳の大きさの割合) は人間に次いで2番目です。 しかし実際にイルカはどれくらい賢いのでしょうか?ロリ・マリーノがイルカについての驚くべき事実を説明します。
講師: ロリ・マリーノ
アニメーション:Zedem Media*このビデオの教材 : http://ed.ted.com/lessons/how-smart-are-dolphins-lori-marino
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:51
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Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for How smart are dolphins? - Lori Marino | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How smart are dolphins? - Lori Marino | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How smart are dolphins? - Lori Marino | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How smart are dolphins? - Lori Marino | |
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Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for How smart are dolphins? - Lori Marino | |
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Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for How smart are dolphins? - Lori Marino | |
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Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for How smart are dolphins? - Lori Marino | |
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Takamitsu Hirono edited Japanese subtitles for How smart are dolphins? - Lori Marino |