災害から立ち直る力が命を救う | デリック・ティン | TEDxUniMelb
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0:11 - 0:13皆さんはニュースを見て
何を感じますか? -
0:13 - 0:16地震が起きて 数々の都市が被災し
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0:16 - 0:19何千もの人が亡くなったときには?
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0:20 - 0:25あるいは 熱波や干ばつに
大陸全体が再び襲われたときには? -
0:26 - 0:29悲しみや同情を覚えるでしょうか
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0:29 - 0:32助けたいと思うかもしれません
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0:32 - 0:37こんな痛ましいニュースばかりが
絶えず続くせいで -
0:37 - 0:39疲れを感じる人もいるでしょう
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0:41 - 0:43でも こう考えたことはありますか?
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0:43 - 0:45「これが自分の身に
起こったとしたら?」と -
0:46 - 0:51私はデリック・ティンです
地震がいかに命を救っているかお話しします -
0:51 - 0:54そしてこのトークがいつか
あなたを救うかもしれません -
0:54 - 0:58さて 歴史的に言うと
災害が起こると -
0:58 - 1:02まず 人間は
「神を怒らせた」と考えます -
1:02 - 1:06神の怒りが降りかかったのだと
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1:07 - 1:10でも 科学によって
そうではないと分かっています -
1:10 - 1:13現在の気候変動による危機は
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1:13 - 1:16私たち人間の手によるものです
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1:16 - 1:22それにより 異常気象が
頻度と強烈さを増しつつあります -
1:24 - 1:27地球温暖化を信じない人から見ても
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1:27 - 1:29現在 地球上で起こる地震は
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1:29 - 1:34100年前に同じ場所で起こった
同じ強さの地震よりも -
1:34 - 1:37ずっと多くの人々に
影響を及ぼすことになるはずです -
1:37 - 1:41単に人口密度が増加したためです
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1:41 - 1:44現代の災害が
いまだかつてないほど -
1:44 - 1:48多くの人々に影響を及ぼすことは
まごうことない事実です -
1:49 - 1:53私はこれまでのキャリアの大部分を
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1:53 - 1:56インド洋や南太平洋の災害対策に費やし
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1:56 - 1:59海上救助活動や
災害地域で仮設病院の設置を行いました -
1:59 - 2:01これは職務に就いたばかりの私です
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2:01 - 2:07右下に見えるのは
子どもが描いてくれた絵です -
2:07 - 2:09救助した子どもで
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2:09 - 2:12トラウマ回復の
アートセラピーの一環でした -
2:13 - 2:14想像できると思いますが
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2:14 - 2:18救助活動に携わる私たちの仕事は
かなり精神的に堪えるものです -
2:18 - 2:23救助される人にとっても
強いトラウマを残すようなものですが -
2:23 - 2:26その状況を目のあたりにし
苦難を強いられることになる― -
2:26 - 2:31コミュニティにとっても
大きなトラウマとなるのです -
2:32 - 2:34医師を志したとき
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2:34 - 2:37私は外傷や死を目にすることもあると
理解していました -
2:37 - 2:38私は外傷や死を目にすることもあると
理解していました -
2:38 - 2:43私が働いていた救急科では
日常茶飯事でした -
2:44 - 2:46初めて派遣される直前には
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2:46 - 2:50救急科での10年の経験が
あるのだからと -
2:50 - 2:52心の準備ができたつもりでいました
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2:53 - 2:55でも そうではありませんでした
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2:56 - 3:02いくら教育や訓練を受けても
その瞬間に備えることなどできないからです -
3:02 - 3:07自分が救助したばかりの人が
幼い娘の写真を取り出して -
3:07 - 3:09娘は海に沈んだのだと知りつつ
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3:09 - 3:12娘を見なかったかと聞く瞬間
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3:13 - 3:17いくら教育や訓練を受けても
その瞬間には備えられません -
3:17 - 3:21急ごしらえの冷凍設備の
死体安置所に入っていき -
3:21 - 3:24天井まで積み上がった遺体の中で
-
3:24 - 3:28遺体の身元確認をするために
死体袋を開ける瞬間 -
3:30 - 3:33こんな瞬間には
暗澹とした気持ちになりました -
3:34 - 3:36非常に大きな衝撃を受けたのです
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3:37 - 3:39そして 思いました
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3:39 - 3:42私のような経歴と経験を持った人でさえ
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3:42 - 3:45これほど深く衝撃を受けるのなら
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3:46 - 3:48同じような状況に
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3:48 - 3:51突然陥ったら 人々は
どれほど衝撃を受けるのだろうかと -
3:54 - 3:55こうも思いました
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3:55 - 4:01個人やコミュニティが
トラウマになるような出来事から -
4:01 - 4:04もっと早く より良く回復するには
どうしたらよいのかと -
4:04 - 4:07これが皆さんにお伝えしたいことです
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4:07 - 4:11コミュニティの立ち直る力の重要性です
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4:11 - 4:17立ち直る力というのはストレスを吸収し
トラウマになるような出来事から回復して -
4:17 - 4:19新たな常態を生み出す力です
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4:19 - 4:21個人やコミュニティの立ち直る力は
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4:21 - 4:24出来事の後で
コミュニティを再構築する上で -
4:24 - 4:28最も重要な要因であると
示されています -
4:29 - 4:30時間がかかりますし
-
4:30 - 4:32努力も必要です
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4:32 - 4:35また 結果は目に見えず
数値化できないものです -
4:36 - 4:38とはいえ そこまで
難しいことでもないのです -
4:39 - 4:42端的に言えば プランBを
用意しておくということです -
4:42 - 4:46良質な地域の互助ネットワークを持ち
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4:46 - 4:48隣人をよりよく知り
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4:48 - 4:50地元のリソースを知り
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4:50 - 4:54公共機関と民間組織が協働して
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4:54 - 4:57皆さんのプランBを支援するのです
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4:58 - 5:01自分や自分のいるコミュニティを力づけて
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5:01 - 5:03自分やお互いの健やかな生活や
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5:03 - 5:08安全、健康に自ら積極的に
責任を持つということです -
5:11 - 5:12救助活動の直後から
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5:12 - 5:14私は地元の人々と話す機会があり
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5:14 - 5:16彼らの立ち直る力に驚かされました
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5:16 - 5:19リソース不足は慢性的で
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5:19 - 5:21携帯電話の受信電波が弱く
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5:21 - 5:22インターネットもありません
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5:22 - 5:26食料の配達が何週間も
遅れることもありました -
5:27 - 5:31それでいて 彼らは非常に
臨機応変に動き 自立していました -
5:31 - 5:36コミュニティのビジネスリーダーや
年配の指導者 若者グループがいて -
5:36 - 5:42互いに入り混じって支え合う
ネットワークを作っていたのです -
5:42 - 5:47さらに 常に「もしこうなったら」と自問して
先を見据えていました -
5:48 - 5:51これはオーストラリアの
地方の町によくあることです -
5:51 - 5:54ひとつには 日々の困難に立ち向かうために
自ら生存するための仕組みを -
5:54 - 5:57発展させねばならなかったからであり
-
5:57 - 6:01さらに自然の気まぐれに
対応するためでもありました -
6:02 - 6:05町を襲う洪水
ヴィクトリアの山火事 -
6:05 - 6:06大干ばつなどです
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6:06 - 6:12地域的な災害から学んだ教訓や経験が
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6:12 - 6:16将来に向けて立ち直る力を高めていく
助けとなっているのです -
6:19 - 6:20派遣先から戻ってくると―
-
6:20 - 6:24たいていは耳慣れない
遠方のコミュニティなのですが― -
6:24 - 6:27シドニーに戻って
携帯電話の電源を入れると -
6:27 - 6:30「やった! 携帯が通じる!
-
6:30 - 6:31素晴らしい!」と思います
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6:31 - 6:34好きな食べ物を我慢する必要もなく
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6:34 - 6:35Uber Eatsで注文できます
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6:35 - 6:38Netflix の視聴中に
「ダウンロード中」なんて出ません -
6:38 - 6:40(笑)
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6:40 - 6:41そして こう思います
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6:41 - 6:44「一体どうやって私は
テクノロジーの恩恵を受けないで -
6:44 - 6:47何週間も生き延びられたんだろう」と
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6:49 - 6:50方法をお教えしましょう
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6:50 - 6:52携帯でネットを使う代わりに
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6:52 - 6:55毎日地元のカフェに歩いて行き
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6:55 - 6:58Wi-Fi のホットスポットに
出向いていたんです -
6:58 - 7:01数週間もすると
誰もが顔見知りです -
7:01 - 7:03皆の仕事や ここに住んで長いのか
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7:03 - 7:06メールの相手や どの試合の結果を
チェックしているのかを知り -
7:07 - 7:10地元のコミュニティとの
対話が始まります -
7:11 - 7:12Uber Eatsではなく
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7:12 - 7:16毎朝 公民館の前を通るときに
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7:16 - 7:19地元の人々が食べ物を
売っているのを買います -
7:19 - 7:21何が買えるか分かりません
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7:21 - 7:22なぜなら メニューは
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7:22 - 7:26前の週に手に入った材料によって
変わるからです -
7:26 - 7:28初めて訪れたときのことを
覚えています -
7:28 - 7:31豊富な種類のメニューがありました
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7:31 - 7:32マレー風のロティもあれば
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7:32 - 7:35パスタもあり
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7:35 - 7:36揚げたてのドーナツもありました
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7:37 - 7:40「じゃあ 朝食は
揚げたてのドーナツにしよう!」 -
7:40 - 7:41(笑)
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7:41 - 7:44町に来た新顔が
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7:44 - 7:47医療の専門家だと
人々が知ると -
7:47 - 7:50もう少し興味を
持ってくれるようになります -
7:50 - 7:52仕事や 来た理由を知りたがります
-
7:52 - 7:54「どれくらい ここにいるの?」
-
7:54 - 7:58ですから 宿泊場所で
Netflixを見る代わりに -
7:58 - 8:02地元のコミュニティの
素晴らしいイベントに招かれて -
8:02 - 8:05人々と交流することができます
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8:06 - 8:08そこですぐに気づいたのは
-
8:08 - 8:11こうした瞬間や会話はすべて
-
8:11 - 8:16実はコミュニティが潜在意識下で行っている
立ち直る力の構築なのだということです -
8:17 - 8:20こうしたことは
大都市では起こりません -
8:21 - 8:25現在の人口の 85% が
都市部に居住しています -
8:25 - 8:28経済的な立ち直る力は
地方に比べて -
8:28 - 8:30ずっと高いかもしれませんが
-
8:30 - 8:35ものに溢れており
テクノロジーを応用した環境に加え -
8:35 - 8:40人口が大いに増加しているために
-
8:40 - 8:43まったく異なるリスクの在り方を
生み出しています -
8:43 - 8:49常に変化にさらされ リスクの姿は
予測が困難なのです -
8:51 - 8:52私たちが学びつつあるのは
-
8:52 - 8:58経験したことのある災害が
予期せぬ形で襲ってくるということで -
8:58 - 9:03経験のない災害に至っては
想像すらつかないということです -
9:04 - 9:082011年の東日本大震災を
考えてみましょう -
9:08 - 9:10大地震によって
インフラが被害を受け -
9:12 - 9:13併せて津波も発生し
-
9:13 - 9:17人口の多い湾岸部を襲いました
-
9:18 - 9:21洪水から人々を守り
水の供給源となるはずのダムは -
9:21 - 9:23洪水から人々を守り
水の供給源となるはずのダムは -
9:23 - 9:26被災し 決壊したため
-
9:26 - 9:28更なる被害が生じました
-
9:28 - 9:29原子炉は絶えずエネルギーを
供給してくれるはずが -
9:29 - 9:33原子炉は絶えずエネルギーを
供給してくれるはずが -
9:33 - 9:34メルトダウンし
-
9:34 - 9:37エネルギー供給が断たれたばかりか
-
9:37 - 9:40放射線の被曝リスクも
生じました -
9:41 - 9:451万5千人の人が
この震災で亡くなりました -
9:45 - 9:47これは日本の話です
-
9:47 - 9:50世界でも科学技術の
最も進んだ国のひとつです -
9:50 - 9:54その国が昔から
地震と向き合っていながら -
9:55 - 9:58現代における
最悪の災害に苦しんだのです -
9:58 - 10:00現代における
最悪の災害に苦しんだのです -
10:02 - 10:06オーストラリアは歴史的に
地震の多い大陸ではありませんし -
10:06 - 10:08とても幸運なことに
-
10:08 - 10:10災害リスクは比較的低い方であり
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10:10 - 10:13立ち直る力は比較的高い方です
-
10:14 - 10:17それでもサイクロンや
干ばつや山火事が起こります -
10:17 - 10:19テロ攻撃の危険もあります
-
10:19 - 10:23感染症については
国境は関係ありません -
10:23 - 10:252003年のSARSは
-
10:25 - 10:28東南アジア一帯に大きく広がった
呼吸器系ウイルスです -
10:28 - 10:30エボラはどうでしょう
-
10:30 - 10:31世界保健機関が
-
10:31 - 10:35ちょうど世界的な懸念を
発表したところです -
10:35 - 10:39ここオーストラリアでも
過去10年間で最悪の -
10:39 - 10:40インフルエンザも流行しました
-
10:40 - 10:44ですから いつ何時
もっと酷いものが -
10:44 - 10:45突如として起こり
-
10:45 - 10:49人口の多い都市部を襲って
-
10:49 - 10:53すでに疲弊気味の医療機関を
圧倒しないとは言えません -
10:55 - 10:57災害は複雑なものであり
-
10:57 - 11:00リソースは限られています
-
11:00 - 11:03ことによると 皆さんを
助けに行けないかもしれません -
11:03 - 11:08ですから 「誰かが助けに来てくれる」
という姿勢から -
11:08 - 11:12自助へと焦点を
移さねばなりません -
11:13 - 11:16助けが向かっていないとしたら
どうしますか? -
11:16 - 11:18皆さんのプランBは何ですか?
-
11:18 - 11:22ニューオリンズの人々はハリケーン襲来後に
辛い経験をしました -
11:24 - 11:26もちろん 大きな災害が
自分の住んでいるところで -
11:26 - 11:29起こるのを想像するのは
難しいでしょう -
11:29 - 11:31確かにそうです
めったに起こりません -
11:31 - 11:35でも めったに起こらないからと言って
衝撃が少ないとは限りません -
11:35 - 11:39皆さんにも想像できるものに
規模を小さくして考えてみましょう -
11:39 - 11:41長期的な停電はどうでしょう?
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11:41 - 11:43どれくらい生き延びられるでしょう?
-
11:43 - 11:452、3日は問題なく
大丈夫でしょう -
11:46 - 11:48そのうち携帯の電源が切れ
-
11:48 - 11:50インターネットもなくなり
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11:50 - 11:53助けを呼ぶ手段もなくなります
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11:54 - 11:58暗闇の中で つまづいて転び
足を骨折したら? -
11:59 - 12:01あなたならどうしますか?
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12:03 - 12:06アメリカで行われた調査では
都市部の人口の 54% が -
12:06 - 12:10隣人をほとんど あるいは
全く信頼していませんでした -
12:10 - 12:16しかし 災害時には隣人だけが
ライフラインになるかもしれません -
12:16 - 12:18自分に問うてみてください
-
12:18 - 12:21隣人をどれくらい
よく知っているだろうか? -
12:21 - 12:24毎朝「おはよう」と
言える関係だろうか? -
12:24 - 12:25それはできます
-
12:25 - 12:28閉め出されたときに備えて
合鍵をひと揃い預けられるくらいには -
12:28 - 12:30信頼しているだろうか
-
12:30 - 12:32でも 自分の命がかかったときに
-
12:32 - 12:35信頼できるほど
よく知っているでしょうか? -
12:35 - 12:381995年に熱波が
シカゴを襲ったとき -
12:38 - 12:40最も影響を受けた
オーバーンとイングルウッドは -
12:40 - 12:43人口構成がほぼ同じ
郊外都市でした -
12:44 - 12:46それでいて 一方の都市では
-
12:46 - 12:49社会的結びつきが
他方よりも弱かったために -
12:49 - 12:5110倍もの死者が出ました
-
12:51 - 12:54アメリカの社会学者
エリック・クリネンバーグは -
12:54 - 12:56著書でこのことを取り上げ
-
12:56 - 13:00シカゴの大惨事における
「地域社会の検死」と表現しました -
13:01 - 13:06通常時にお互いを
孤立させてしまうような環境は -
13:06 - 13:09非常時には命取りになると
分かったのです -
13:10 - 13:13これは 90年代以来
悪化しています -
13:14 - 13:15今は当時よりも
つながっていて -
13:15 - 13:18物質的に余剰のある環境にありながら
-
13:18 - 13:24最近の研究では社会的孤立は
「新しい現代の疫病」だとされています -
13:27 - 13:30よりよく準備を整える上での
難しさのひとつは -
13:30 - 13:32自分を納得させて
-
13:32 - 13:36起こらないかもしれない事態に備えて
-
13:36 - 13:39時間と労力を費やすことです
-
13:39 - 13:42人間の行動から見ると
私たちの焦点は -
13:42 - 13:46災害が起こる前よりも
-
13:46 - 13:48事後の回復期に より注力されます
-
13:48 - 13:51しかし 今分かっているのは
-
13:51 - 13:54防止と準備にもっと力を注げば
-
13:55 - 13:59災害後に受ける衝撃は
より小さくなるというものです -
14:01 - 14:06リスクを減らすために
1ドル費やすごとに -
14:06 - 14:09結果的に6ドルずつ
節約できると見積もられています -
14:09 - 14:12また 多くの人々によると
-
14:12 - 14:16災害が起こる前の
防災段階でより多く対策をすれば -
14:16 - 14:219.11のような人的災害さえも
完全に防げたかもしれないのです -
14:23 - 14:25このことから分かるのは
ただひとつ -
14:25 - 14:27このことに関する言説を変えて
-
14:27 - 14:32コミュニティの草の根レベルに場を移し
-
14:32 - 14:36皆さんがこのトピックに
取り組む必要があるということです -
14:36 - 14:40立ち直る力を高めるためには
-
14:40 - 14:44皆さんがその重要性を
理解することが最初の一歩です -
14:45 - 14:49コミュニティの強さは
個人の強さに由来するもので -
14:50 - 14:54個人の強さこそが
コミュニティを形作るのです -
14:55 - 14:59「ノアが箱舟を作ったとき
雨は降っていませんでした」 -
14:59 - 15:03歴史の中には学ぶべき教訓があり
-
15:04 - 15:06嵐が来ることは
分かっているのです -
15:07 - 15:09問題なのは
-
15:09 - 15:11皆さんにその準備があるか
ということです -
15:12 - 15:13ありがとうございました
-
15:13 - 15:15(拍手)
- Title:
- 災害から立ち直る力が命を救う | デリック・ティン | TEDxUniMelb
- Description:
-
災害は私たちのすぐそばにあり、かつてなく人々の生活に影響を及ぼしています。自然災害からテロ攻撃まで、危機の規模や頻度が増加しつつあります。私たちにはどれほどの備えがあるのでしょうか。また、立ち直る力を高めるために何かしてきたでしょうか。デリック・ティンは、コミュニティにおける災害から立ち直る力の重要性について語ります。
デリック・ティン博士は、災害管理や多数の死傷者が発生する事件についての経験豊富な医師です。過去には、複数の機関による海上救助活動や災害地域における仮設病院の設置に関わってきました。災害管理・対応に関する進行中の研究を評価され、2019年にオーストラリア災害回復研究所(Australian Institute of Disaster Resilience)からコモンウェルス全額支給奨学金を授与されました。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 15:25
Moe Shoji approved Japanese subtitles for How disaster resilience saves lives | Derrick Tin | TEDxUniMelb | ||
Moe Shoji edited Japanese subtitles for How disaster resilience saves lives | Derrick Tin | TEDxUniMelb | ||
Natsuhiko Mizutani accepted Japanese subtitles for How disaster resilience saves lives | Derrick Tin | TEDxUniMelb | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How disaster resilience saves lives | Derrick Tin | TEDxUniMelb | ||
Moe Shoji edited Japanese subtitles for How disaster resilience saves lives | Derrick Tin | TEDxUniMelb | ||
Moe Shoji edited Japanese subtitles for How disaster resilience saves lives | Derrick Tin | TEDxUniMelb | ||
Natsuhiko Mizutani declined Japanese subtitles for How disaster resilience saves lives | Derrick Tin | TEDxUniMelb | ||
Moe Shoji edited Japanese subtitles for How disaster resilience saves lives | Derrick Tin | TEDxUniMelb |