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「やる気」の心理学 | スコット・ゲラー | TEDxVirginiaTech

  • 0:11 - 0:13
    ありがとう
    ありがとう
  • 0:14 - 0:17
    境界を超えて
  • 0:17 - 0:18
    すごいタイトルでしょ?
  • 0:18 - 0:20
    さて 境界と言えば
  • 0:20 - 0:25
    ルール、規則、制限という言葉が
    思い浮かびます
  • 0:25 - 0:30
    親、先生、上司も思い出します
  • 0:30 - 0:34
    この人たちは 境界を考え
    責任ある行動をとらせようとします
  • 0:35 - 0:36
    これは 悪いことではありません
  • 0:36 - 0:39
    私のような人は
    監督が必要なのです
  • 0:39 - 0:42
    責任を持って正しい行いをするよう
    導いてくれる人が必要です
  • 0:43 - 0:46
    しかし 境界を超えるとなると話は別です
  • 0:46 - 0:51
    ここで思い浮かぶリーダーや先生、親は
    こんな刺激を与えます
  • 0:51 - 0:55
    責任として求められる以上のことに
    踏み込もう
  • 0:55 - 0:58
    必要とされる以上のことをやろう
  • 0:58 - 1:03
    言われたからではなく
    やりたいという理由でやろう
  • 1:03 - 1:05
    これから お話ししたいことは
  • 1:05 - 1:08
    それを実現する方法が
    研究によってどう説明されているかです
  • 1:08 - 1:12
    人のためだけではなく
    自分のためにどう実現するのか
  • 1:12 - 1:19
    話のポイントは どうすれば他人や自分自身が
    自分で意欲的にやる気を出せるかです
  • 1:20 - 1:23
    言い換えると 「エンパワーメント」です
  • 1:23 - 1:25
    聞いたことがあるでしょう
  • 1:25 - 1:27
    「エンパワーメント」の
    経営学的な定義は
  • 1:27 - 1:29
    「達成しろ ただ 達成すればいい
  • 1:29 - 1:35
    少ないリソースや短時間ならなお良い
    お前に委ねる 達成してくれ」というものです
  • 1:35 - 1:37
    私が話すのは
    自分で感じる手応えのことです
  • 1:37 - 1:39
    違う話ですね
  • 1:39 - 1:41
    手応えを覚えるのは
    自ら意欲が出ているときです
  • 1:41 - 1:44
    では手応えがあるとは何か
  • 1:44 - 1:49
    または 子供や生徒、社員が
    手応えを感じているかを知りたかったら
  • 1:49 - 1:51
    次の3つの質問をしてみてください
  • 1:51 - 1:56
    もし3つの質問の答えがイエスなら
    手応えがあるのです
  • 1:56 - 1:57
    ところで
  • 1:57 - 2:00
    この指標は 常識的判断ではなく
    研究に基づいています
  • 2:00 - 2:04
    しかし 聞いたことのあるような話なので
    こんなこと 常識だと思うかもしれません
  • 2:04 - 2:07
    質問1:それができますか?
    アルバート・バンデューラが
  • 2:07 - 2:10
    「自己効力感」と呼ぶものです
  • 2:10 - 2:13
    できると思っていますか?
  • 2:13 - 2:15
    それを達成するための時間や知識があり
  • 2:15 - 2:18
    そして必要な研修を受けていますか?
  • 2:18 - 2:20
    もし 答えがイエスなら 問題ありません
  • 2:20 - 2:24
    質問2:うまくいきそうですか?
  • 2:24 - 2:29
    それは うまく進めていけそうですか?
  • 2:29 - 2:32
    アルバート・バンデューラはこれを
    「応答効力感」 といっています
  • 2:32 - 2:36
    その行動が最高の結果をもたらすと
    信じることです
  • 2:36 - 2:39
    そのためには教育が必要です
  • 2:39 - 2:43
    データや ときには理論を
    示す必要があります
  • 2:43 - 2:47
    なぜそれでうまくいくのかを
    示し 教えるのです
  • 2:47 - 2:51
    今「教育」という言葉を使いましたが
    さっきは「研修」と言いました
  • 2:52 - 2:54
    違いは何でしょう?
  • 2:54 - 2:58
    小学校では「教育」といいます
  • 2:58 - 3:01
    中学校は「教育」 高校は「教育」
  • 3:02 - 3:05
    大学は「高等教育」
    (笑)
  • 3:05 - 3:08
    社会に出ると何といいますか?
  • 3:08 - 3:09
    「研修」ですね
  • 3:09 - 3:12
    研修部門があります
    「教育」と「研修」は違います
  • 3:13 - 3:16
    違いは何かご存知でしょう
  • 3:16 - 3:19
    お子さんには
    性教育と性研修のどちらを望みますか?
  • 3:19 - 3:22
    (笑)
  • 3:22 - 3:25
    当人たちの答えは違うかもしれません
  • 3:25 - 3:26
    (笑)
  • 3:26 - 3:32
    研修は実際にやってみて そして
    フィードバックをもらいます
  • 3:32 - 3:34
    とても効果的です
  • 3:34 - 3:37
    オンラインの研修という言葉を
    聞いたことがありますか
  • 3:39 - 3:41
    矛盾した表現ですよね
  • 3:41 - 3:43
    研修では その行動を実際に観察します
  • 3:43 - 3:46
    しかし オンライン研修は
    いわばプラスチック製の銀食器
  • 3:46 - 3:52
    大きい小エビ 法律上の準備書面
    カントリーミュージック みたいなものです
  • 3:52 - 3:54
    (笑)
  • 3:54 - 3:56
    それは無理なんです
  • 3:56 - 4:00
    さて答えがイエスなら大丈夫です
  • 4:00 - 4:03
    質問3:やる価値があるか?
  • 4:04 - 4:07
    研修について質問しました
    教育についても質問しました
  • 4:07 - 4:10
    こんどは「やる気」に関する質問です
  • 4:10 - 4:14
    結果の意味を信じられるか
    結果についての質問です
  • 4:14 - 4:17
    B. F. スキナーの「結果による選択」
    という考え方があります
  • 4:17 - 4:20
    デール・カーネギーはスキナーの言葉を
    こう引用しています
  • 4:20 - 4:22
    あなたが生まれたその日から
  • 4:22 - 4:26
    すべての行動には
    何か望んだ目的があった
  • 4:26 - 4:29
    その結果は
    達成する価値がありますか?
  • 4:29 - 4:32
    その意義を人に
    納得させなければいけません
  • 4:32 - 4:37
    ところで 3つの質問の答えが
    すべてイエスなら
  • 4:37 - 4:39
    それをやれる気がしますよね?
  • 4:39 - 4:42
    やる価値のあることを
    できる自信がある
  • 4:42 - 4:44
    できたも同然です
  • 4:44 - 4:47
    やる価値のあることに対して
    やれる自信があるとき
  • 4:48 - 4:51
    「やる気」が湧いてくるものです
  • 4:51 - 4:54
    どうすれば良いかわかっており
    誰かが見ていなくても大丈夫です
  • 4:54 - 4:57
    これは挑戦です
    リーダーや先生がた
  • 4:57 - 4:59
    どのように人に自信をもたせることが
    できるでしょうか?
  • 4:59 - 5:03
    彼らにフィードバックを与え
    そして承認を与える
  • 5:03 - 5:06
    彼らにはそれをできると証明するのです
  • 5:07 - 5:12
    はい もう一つCから始まる言葉を紹介します
    選択(choice)です
  • 5:13 - 5:15
    常識で考えると
  • 5:15 - 5:18
    自分の中で 自主性があって
  • 5:18 - 5:22
    自分が何をするか選んでいると感じるときに
    「やる気」が生まれます
  • 5:22 - 5:25
    スキナーもまた 彼の本
    「自由と尊厳を超えて」でそういっています
  • 5:25 - 5:27
    1971年のことです
  • 5:27 - 5:29
    この本で 私の人生は変わりました
  • 5:29 - 5:33
    自分が結果にコントロールされていることを
    認識したからです
  • 5:33 - 5:36
    しかし コントロールされていると
    感じないときもあります
  • 5:36 - 5:38
    望ましい結果に向かって行動しているときは
  • 5:38 - 5:41
    気持ちがいいし 何かを得るための
    努力だと感じることができます
  • 5:41 - 5:45
    望ましくない結果を避けようと
    行動しているときに
  • 5:45 - 5:46
    コントロールされていると感じるのです
  • 5:46 - 5:49
    これを「負の強化」といいます
  • 5:49 - 5:50
    リーダーの皆さん
    ここが難しいのです
  • 5:50 - 5:53
    どうすれば失敗を回避するのではなく
  • 5:53 - 5:56
    成功を探求するように導けるでしょうか
  • 5:56 - 5:58
    心理学入門の授業の初日に―
  • 5:58 - 6:00
    私は600人の授業を2つ教えています
  • 6:00 - 6:03
    授業を受けた方は
    覚えているかもしれませんが
  • 6:03 - 6:08
    初日に私はこう言います
    「失敗を避けたい人はどれぐらいいますか?」
  • 6:08 - 6:11
    すると 80% の人が手をあげました
  • 6:11 - 6:15
    「この授業に参加してくれてありがとう
    みんなやる気があるとは思うけれど
  • 6:15 - 6:17
    でも楽しくなさそうに見える
  • 6:17 - 6:19
    友達にこう言ってないかな?
  • 6:19 - 6:23
    この授業に出ないといけない
    必須科目だから
  • 6:23 - 6:27
    この授業に出ないといけない
    チャンスなんだって言わずに
  • 6:27 - 6:31
    やる気に目覚めたのではなく
    アラームで目覚めただけじゃないかな」
  • 6:31 - 6:33
    (笑)
  • 6:33 - 6:36
    見方が全てなのです
    ただ どう見るかが問題なのです
  • 6:36 - 6:37
    パラダイムの問題です
  • 6:37 - 6:43
    他人とのコミュニケーションの仕方と
    自分自身とのコミュニケーションの仕方です
  • 6:43 - 6:47
    エレン・ランガーが『心はマインド…』という
    本に書いたことで
  • 6:47 - 6:49
    心理学者なら知っていることですが
  • 6:49 - 6:54
    「選択に気づくことができれば
    やる気に気づくこともできる」
  • 6:54 - 6:56
    やる気が増すのです
  • 6:56 - 6:59
    ポイントは 一人で落ち着いて
    ゆっくりと考え
  • 6:59 - 7:01
    自分の選択に意識を集中することです
  • 7:01 - 7:05
    失敗を回避することではなく
    成功を探求するように話すのです
  • 7:05 - 7:10
    自分自身とそして他人とどんなふうに
    コミュニケーションするかが全てです
  • 7:10 - 7:14
    もう一つ Cから始まる言葉をご紹介します
    Community(コミュニティ)です
  • 7:14 - 7:15
    力強い言葉ですね
  • 7:15 - 7:19
    心理学者は社会的なサポートが
    重要であると認識しています
  • 7:19 - 7:22
    関係性の感知つまり
  • 7:22 - 7:28
    他人とのコネクションを感じている人は
    やる気を感じ 満足です
  • 7:29 - 7:31
    あるポエムを朗読します
  • 7:31 - 7:35
    ヴァレリー・コックスの『クッキー泥棒』
    という作品です
  • 7:35 - 7:37
    この作品の登場人物は2人です
  • 7:37 - 7:39
    男性と女性です
  • 7:39 - 7:42
    自分がその場にいると想像しながら
    聞いてください
  • 7:42 - 7:47
    集中して その状況で自分ならどうするか
    考えてください
  • 7:47 - 7:48
    いいですね では 始めます
  • 7:48 - 7:51
    ある女性が夜の空港で出発を待っていた
  • 7:51 - 7:53
    飛行機が出発するまでまだ数時間
  • 7:53 - 7:56
    売店で本を探してから
  • 7:56 - 7:59
    クッキーも買って
    座る場所を見つけた
  • 7:59 - 8:02
    すっかり本に没頭していたが
    ふと気づく
  • 8:02 - 8:05
    隣の男性が図々しくも
  • 8:05 - 8:08
    2人の間に置いてある袋から
    クッキーを取るのだ
  • 8:08 - 8:11
    女性はそれに気がつかないふりを
    しようとした
  • 8:11 - 8:15
    女性は本を読みながら
    クッキーをつまみ 時計を見た
  • 8:15 - 8:18
    図太いクッキー泥棒は
    どんどん食べ続けた
  • 8:18 - 8:21
    時間とともに 女性はイライラしてきた
  • 8:21 - 8:26
    私がこんなに優しくなければ
    ぶん殴ってるところだと考えながら
  • 8:26 - 8:29
    女性がクッキーを1つ取ると
    男性も1つ取る
  • 8:29 - 8:32
    最後の一枚
    どうするだろうと思っていると
  • 8:32 - 8:34
    男性は笑顔に苦笑いを交え
  • 8:34 - 8:38
    最後のクッキーを手に取り
    それを半分に割った
  • 8:38 - 8:39
    (笑)
  • 8:39 - 8:42
    片方を女性に差し出し
    残りは自分で食べた
  • 8:42 - 8:45
    女性は奪うように受け取って
    こう考えた
  • 8:45 - 8:49
    なんて図々しくて 失礼な人だ
  • 8:49 - 8:51
    何のお礼も言わないなんて
  • 8:51 - 8:54
    女性は これほど腹を立てた経験はなかった
  • 8:54 - 8:56
    搭乗のアナウンスに
    ホッとため息をついた
  • 8:56 - 8:58
    女性は荷物をまとめて
    ゲートに向かった
  • 8:58 - 9:02
    泥棒野郎を見ないようにして
  • 9:02 - 9:05
    飛行機に乗り込み 座席についた
  • 9:05 - 9:09
    それから もうすぐ読み終わる本を探した
  • 9:09 - 9:12
    本を手にしたときに
    女性は驚いて息をのんだ
  • 9:12 - 9:16
    目の前に クッキーの袋があるのだ
  • 9:16 - 9:17
    (笑)
  • 9:17 - 9:21
    女性は弱々しくつぶやく
    これが私のだから
  • 9:21 - 9:25
    さっきのは あの男性のだ
    そして分けてくれたんだ
  • 9:25 - 9:29
    いまさら謝ることもできない
  • 9:29 - 9:34
    不躾で 恩知らずで 泥棒だったのは
    自分と気づき女性はうなだれた
  • 9:35 - 9:37
    さて いかがでしたか
  • 9:37 - 9:39
    どういう立場で見ていましたか?
    どちら側ですか?
  • 9:39 - 9:43
    自分を主体に考えましたか?
    それとも協調的な考えをしましたか?
  • 9:43 - 9:46
    自分を主体に考えてもいいのですよ
  • 9:46 - 9:47
    私達はそのように育てられたのですから
  • 9:47 - 9:51
    お人好しはビリになる
    きしむ車輪は油を差される
  • 9:51 - 9:54
    自分のラッパを鳴らさないといけない
  • 9:54 - 9:55
    自立
  • 9:55 - 9:58
    私達は他人に依存して
    この世に生まれてきました
  • 9:58 - 10:01
    そしてティーンエイジャーになれる日を
    心待ちにします
  • 10:01 - 10:05
    子供のように振る舞うには年が行き過ぎてるし
    大人のように振る舞うには未熟です
  • 10:05 - 10:09
    自分の自立性を誇示するために
    誰もしそうにないことをしようとします
  • 10:09 - 10:13
    そこで行き詰まる人もいます
    身動きできない
  • 10:13 - 10:16
    全部自分でやるんだ
    助けは不要だ
  • 10:16 - 10:18
    よくありません
  • 10:18 - 10:22
    私達はお互いが必要です
    持ちつ持たれつです
  • 10:22 - 10:25
    連帯感が必要なのです
  • 10:25 - 10:30
    今までの独立的文化から相互協調的文化へと
    移行しなければなりません
  • 10:31 - 10:36
    いいですか 4つのCから始まる言葉により
    「やる気」が湧いてくるのです
  • 10:36 - 10:39
    そして すすんで他人を大切にする気持ちも
    出てくるのです
  • 10:39 - 10:42
    最後に あるお話をしましょう
  • 10:42 - 10:47
    これは60年以上の前のことですが
    昨日のことのように思い出すことができます
  • 10:47 - 10:49
    私の両親が私に尋ねました
    スコット
  • 10:49 - 10:54
    ドラムを習わないかい?
    ドラムをしてみないか?
  • 10:54 - 10:56
    やった!まさか!
  • 10:56 - 10:59
    バディ・リッチやジーン・クルーパを
    思い浮かべました
  • 10:59 - 11:02
    知らないかもしれませんが
    ふたりともドラマーです
  • 11:02 - 11:04
    当時 ドラムはバンドの前側で
    演奏していました
  • 11:04 - 11:08
    真っ白いドラムセットを自分でも直に見ました
    それが私のビジョンです
  • 11:08 - 11:11
    私の得たビジョンとは 結果です
    それが私のビジョンでした
  • 11:11 - 11:13
    「うん ドラムを習いたい」と答えると
  • 11:13 - 11:16
    先生は自分のドラムセットを
    私のドラムの横に並べました
  • 11:16 - 11:18
    私は こんな素敵なドラムを
    持っていませんでした
  • 11:18 - 11:21
    親がオークションで買ってくれたドラムは
    かろうじて叩くことのできるものでした
  • 11:21 - 11:26
    親は言いました 上手くなったら
    先生がそう認めたら 新しいドラムをー
  • 11:26 - 11:28
    ー責任を与えたのですね
  • 11:28 - 11:31
    上達したと先生が言ったら
    良いスネアドラムを買おう
  • 11:31 - 11:34
    バスドラムも
    シンバルも
  • 11:34 - 11:36
    それが私のビジョンになり
    私を動かし続けたのです
  • 11:36 - 11:37
    結果ですね
  • 11:37 - 11:40
    先生が来て
    いろいろ見せてくれました
  • 11:40 - 11:41
    これはこうで 左手は
  • 11:41 - 11:45
    バディ・リッチはこんな左手と右手で
    叩いてるんだよ
  • 11:45 - 11:47
    フラム奏法も教わりました
  • 11:47 - 11:48
    (ドラム音)
  • 11:48 - 11:52
    後ろの方 聞こえますか?大丈夫ですか?
    そして リムショット
  • 11:52 - 11:54
    (ドラム音)
  • 11:54 - 11:56
    先生はいろいろ見せてくれました
    まだ10歳でしたよ
  • 11:56 - 11:59
    先生がいろいろ見せてくれ
    「すごい!」と思いました
  • 11:59 - 12:02
    ちょっとしたドラムビートを実演して
    「よく見て スコット これを見て」
  • 12:02 - 12:05
    (ドラム音)
  • 12:05 - 12:09
    そして練習して できるようになりました
    自信になりました
  • 12:09 - 12:14
    先生はパラディドルを見せてくれました
    「パラディドル パラディドル」
  • 12:14 - 12:17
    「帰ったら練習するんだよ
    来週 先生にパラディドルをみせてくれよ」
  • 12:17 - 12:18
    「さあ見てください」
  • 12:18 - 12:21
    (ドラム音)
  • 12:21 - 12:22
    「こんなのも」
  • 12:22 - 12:24
    (ドラム音)
  • 12:24 - 12:28
    先生は言いました「ダブルパラディドルだね
    まだ教えていないのに」
  • 12:28 - 12:32
    先に進んでいたのです(笑)
    やる気にあふれていたからです
  • 12:32 - 12:34
    自信もありました
  • 12:34 - 12:37
    ペンシルバニア州 アレンタウンの
    ニューバーグ高校を通りかかりました
  • 12:37 - 12:39
    そこで会った音楽の先生が言いました
  • 12:39 - 12:41
    「君 ドラムを習ってるんだってね」
  • 12:41 - 12:42
    私は「はい 上手くなってきました」
  • 12:42 - 12:45
    先生は「君ならバンドに参加できる
    スネアドラマーになれるね」と
  • 12:45 - 12:48
    やった!嬉しかった 
    もうひとつ ビジョンができました
  • 12:50 - 12:54
    そして 先生はプライベートレッスンを
    してくれることになりました
  • 12:54 - 12:57
    大昔のことなので なんと2ドルで
  • 12:57 - 13:00
    先生が言いました
    「スコット!ドラムロールもできそうだね」
  • 13:00 - 13:03
    私は
    「もちろん できると思います」
  • 13:03 - 13:05
    先生は
    「見てごらん スコット!ほら これを見て」
  • 13:05 - 13:07
    (ドラム音)
  • 13:09 - 13:12
    「うーん もう一度見せてもらえますか?」
  • 13:12 - 13:16
    「スコット 簡単だよ 見て」
  • 13:16 - 13:19
    (ドラム音)
  • 13:20 - 13:25
    「さあ 練習して
    来週 ドラムロールを見せておくれ」
  • 13:25 - 13:28
    次の週 先生は言いました
    「ドラムの方はどうだい?」
  • 13:28 - 13:31
    「えっと パラディドルならできるのですが」
    (ドラム音)
  • 13:31 - 13:35
    「後退だね アハハ
    君のドラムロールを見たいなあ」
  • 13:36 - 13:40
    毎週毎週 私達は
    この伸び悩みについて話し合いました
  • 13:40 - 13:43
    そして 無気力感についても
  • 13:43 - 13:45
    そして 学習性無力感についても
    話し合いました
  • 13:45 - 13:48
    これは心理学者の使う用語です
  • 13:48 - 13:50
    小学校を通りかかったときのことです
  • 13:50 - 13:52
    音楽の先生がこう言いました
  • 13:52 - 13:55
    「スコット 元気かい?
    最近ドラムの方はどう?」
  • 13:55 - 14:00
    「ええ あんまりうまくいってません
    ドラムロールができないんです」
  • 14:00 - 14:02
    大人はよくこう言うでしょう
    「決して できないといってはいけない
  • 14:02 - 14:05
    目指すものに必ずなれるさ
    スコット」
  • 14:05 - 14:07
    「無理です ドラムロールは無理です
  • 14:07 - 14:09
    何回も試したんです
    もう諦めようかと思ってます」
  • 14:09 - 14:13
    先生は言いました 「スコット できそうに
    ないことは もっと小さく分けるんだ
  • 14:13 - 14:16
    小さくして
    パラディドルできるかい?」
  • 14:16 - 14:17
    「はい」
  • 14:17 - 14:19
    (ドラム音)
  • 14:19 - 14:21
    「その2番目のビートは何?」
    「ツービート」
  • 14:21 - 14:22
    (ドラム音)
  • 14:22 - 14:26
    「そうだ それがドラムロールだ ゲラーくん
    ツービートだね」
  • 14:26 - 14:27
    (ドラム音)
  • 14:27 - 14:30
    家で「ダッダンママ」といいながら
    練習するんだ
  • 14:30 - 14:31
    10歳でしたよね
  • 14:31 - 14:33
    「ダッダンママ ダッダンママ
    っていいながらね」
  • 14:33 - 14:36
    (ドラム音)
  • 14:36 - 14:38
    これはドラムロール
  • 14:38 - 14:40
    次の週に先生と会いました
  • 14:40 - 14:43
    「スコット たぶん
    ドラムロールはまだだろう」
  • 14:43 - 14:45
    「これを見てください」
  • 14:45 - 14:47
    (ドラム音)
  • 14:47 - 14:51
    先生は言いました
    「お!どうやってできるようになったんだ?」
  • 14:51 - 14:53
    そして先生に見せました
  • 14:53 - 14:54
    (ドラム音)
  • 14:56 - 14:59
    10歳の子供が先生に教えたのです
  • 14:59 - 15:03
    先生は言いました 「スコット できそうに
    ないことは もっと小さく分けるんだ
  • 15:03 - 15:05
    (ドラム音)
  • 15:05 - 15:07
    これがもともとはツービートだっていうことを
    忘れていた
  • 15:07 - 15:12
    君がドラムロールの教え方を教えてくれたよ
    スコット」
  • 15:13 - 15:17
    ここには教訓があります
    私達はお互いに学び合うことができる
  • 15:17 - 15:21
    フィードバックを認める謙虚さ
  • 15:21 - 15:23
    そして率直に話す勇気を持つことが大切です
  • 15:23 - 15:27
    そしてお互い助け合い
    「やる気」を感じることが大切です
  • 15:27 - 15:28
    どうやって?
  • 15:28 - 15:31
    自信を自覚させるのです
  • 15:31 - 15:34
    「結果が自分自身を動かすのだ」と教えるのです
  • 15:35 - 15:41
    自分の選択を意識させ
    ひとりではないということを教えるのです
  • 15:41 - 15:44
    私達は一緒なのです
    お互いを必要としているのです
  • 15:45 - 15:46
    ありがとう
  • 15:46 - 15:48
    (拍手)
Title:
「やる気」の心理学 | スコット・ゲラー | TEDxVirginiaTech
Description:

スコット・ゲラーはこのトークで、どのように人がやる気を出せるかを論じます。

スコット・ゲラーは、バージニア工科大学の特別教授であり心理学科応用行動学センター理事を務めています。また、アメリカ心理学協会、世界プロダクティビティ・クオリティアカデミーの特別会員であり、数多くの記事、著書を執筆しています。代表作は『 When No One's Watching: Living and Leading Self-motivation(誰も見ていなくてもやる気を起こす)』。

このビデオはTEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて収録されたものです。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
15:54

Japanese subtitles

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