「やる気」の心理学 | スコット・ゲラー | TEDxVirginiaTech
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0:11 - 0:13ありがとう
ありがとう -
0:14 - 0:17境界を超えて
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0:17 - 0:18すごいタイトルでしょ?
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0:18 - 0:20さて 境界と言えば
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0:20 - 0:25ルール、規則、制限という言葉が
思い浮かびます -
0:25 - 0:30親、先生、上司も思い出します
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0:30 - 0:34この人たちは 境界を考え
責任ある行動をとらせようとします -
0:35 - 0:36これは 悪いことではありません
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0:36 - 0:39私のような人は
監督が必要なのです -
0:39 - 0:42責任を持って正しい行いをするよう
導いてくれる人が必要です -
0:43 - 0:46しかし 境界を超えるとなると話は別です
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0:46 - 0:51ここで思い浮かぶリーダーや先生、親は
こんな刺激を与えます -
0:51 - 0:55責任として求められる以上のことに
踏み込もう -
0:55 - 0:58必要とされる以上のことをやろう
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0:58 - 1:03言われたからではなく
やりたいという理由でやろう -
1:03 - 1:05これから お話ししたいことは
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1:05 - 1:08それを実現する方法が
研究によってどう説明されているかです -
1:08 - 1:12人のためだけではなく
自分のためにどう実現するのか -
1:12 - 1:19話のポイントは どうすれば他人や自分自身が
自分で意欲的にやる気を出せるかです -
1:20 - 1:23言い換えると 「エンパワーメント」です
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1:23 - 1:25聞いたことがあるでしょう
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1:25 - 1:27「エンパワーメント」の
経営学的な定義は -
1:27 - 1:29「達成しろ ただ 達成すればいい
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1:29 - 1:35少ないリソースや短時間ならなお良い
お前に委ねる 達成してくれ」というものです -
1:35 - 1:37私が話すのは
自分で感じる手応えのことです -
1:37 - 1:39違う話ですね
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1:39 - 1:41手応えを覚えるのは
自ら意欲が出ているときです -
1:41 - 1:44では手応えがあるとは何か
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1:44 - 1:49または 子供や生徒、社員が
手応えを感じているかを知りたかったら -
1:49 - 1:51次の3つの質問をしてみてください
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1:51 - 1:56もし3つの質問の答えがイエスなら
手応えがあるのです -
1:56 - 1:57ところで
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1:57 - 2:00この指標は 常識的判断ではなく
研究に基づいています -
2:00 - 2:04しかし 聞いたことのあるような話なので
こんなこと 常識だと思うかもしれません -
2:04 - 2:07質問1:それができますか?
アルバート・バンデューラが -
2:07 - 2:10「自己効力感」と呼ぶものです
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2:10 - 2:13できると思っていますか?
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2:13 - 2:15それを達成するための時間や知識があり
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2:15 - 2:18そして必要な研修を受けていますか?
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2:18 - 2:20もし 答えがイエスなら 問題ありません
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2:20 - 2:24質問2:うまくいきそうですか?
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2:24 - 2:29それは うまく進めていけそうですか?
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2:29 - 2:32アルバート・バンデューラはこれを
「応答効力感」 といっています -
2:32 - 2:36その行動が最高の結果をもたらすと
信じることです -
2:36 - 2:39そのためには教育が必要です
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2:39 - 2:43データや ときには理論を
示す必要があります -
2:43 - 2:47なぜそれでうまくいくのかを
示し 教えるのです -
2:47 - 2:51今「教育」という言葉を使いましたが
さっきは「研修」と言いました -
2:52 - 2:54違いは何でしょう?
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2:54 - 2:58小学校では「教育」といいます
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2:58 - 3:01中学校は「教育」 高校は「教育」
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3:02 - 3:05大学は「高等教育」
(笑) -
3:05 - 3:08社会に出ると何といいますか?
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3:08 - 3:09「研修」ですね
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3:09 - 3:12研修部門があります
「教育」と「研修」は違います -
3:13 - 3:16違いは何かご存知でしょう
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3:16 - 3:19お子さんには
性教育と性研修のどちらを望みますか? -
3:19 - 3:22(笑)
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3:22 - 3:25当人たちの答えは違うかもしれません
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3:25 - 3:26(笑)
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3:26 - 3:32研修は実際にやってみて そして
フィードバックをもらいます -
3:32 - 3:34とても効果的です
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3:34 - 3:37オンラインの研修という言葉を
聞いたことがありますか -
3:39 - 3:41矛盾した表現ですよね
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3:41 - 3:43研修では その行動を実際に観察します
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3:43 - 3:46しかし オンライン研修は
いわばプラスチック製の銀食器 -
3:46 - 3:52大きい小エビ 法律上の準備書面
カントリーミュージック みたいなものです -
3:52 - 3:54(笑)
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3:54 - 3:56それは無理なんです
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3:56 - 4:00さて答えがイエスなら大丈夫です
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4:00 - 4:03質問3:やる価値があるか?
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4:04 - 4:07研修について質問しました
教育についても質問しました -
4:07 - 4:10こんどは「やる気」に関する質問です
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4:10 - 4:14結果の意味を信じられるか
結果についての質問です -
4:14 - 4:17B. F. スキナーの「結果による選択」
という考え方があります -
4:17 - 4:20デール・カーネギーはスキナーの言葉を
こう引用しています -
4:20 - 4:22あなたが生まれたその日から
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4:22 - 4:26すべての行動には
何か望んだ目的があった -
4:26 - 4:29その結果は
達成する価値がありますか? -
4:29 - 4:32その意義を人に
納得させなければいけません -
4:32 - 4:37ところで 3つの質問の答えが
すべてイエスなら -
4:37 - 4:39それをやれる気がしますよね?
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4:39 - 4:42やる価値のあることを
できる自信がある -
4:42 - 4:44できたも同然です
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4:44 - 4:47やる価値のあることに対して
やれる自信があるとき -
4:48 - 4:51「やる気」が湧いてくるものです
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4:51 - 4:54どうすれば良いかわかっており
誰かが見ていなくても大丈夫です -
4:54 - 4:57これは挑戦です
リーダーや先生がた -
4:57 - 4:59どのように人に自信をもたせることが
できるでしょうか? -
4:59 - 5:03彼らにフィードバックを与え
そして承認を与える -
5:03 - 5:06彼らにはそれをできると証明するのです
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5:07 - 5:12はい もう一つCから始まる言葉を紹介します
選択(choice)です -
5:13 - 5:15常識で考えると
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5:15 - 5:18自分の中で 自主性があって
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5:18 - 5:22自分が何をするか選んでいると感じるときに
「やる気」が生まれます -
5:22 - 5:25スキナーもまた 彼の本
「自由と尊厳を超えて」でそういっています -
5:25 - 5:271971年のことです
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5:27 - 5:29この本で 私の人生は変わりました
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5:29 - 5:33自分が結果にコントロールされていることを
認識したからです -
5:33 - 5:36しかし コントロールされていると
感じないときもあります -
5:36 - 5:38望ましい結果に向かって行動しているときは
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5:38 - 5:41気持ちがいいし 何かを得るための
努力だと感じることができます -
5:41 - 5:45望ましくない結果を避けようと
行動しているときに -
5:45 - 5:46コントロールされていると感じるのです
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5:46 - 5:49これを「負の強化」といいます
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5:49 - 5:50リーダーの皆さん
ここが難しいのです -
5:50 - 5:53どうすれば失敗を回避するのではなく
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5:53 - 5:56成功を探求するように導けるでしょうか
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5:56 - 5:58心理学入門の授業の初日に―
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5:58 - 6:00私は600人の授業を2つ教えています
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6:00 - 6:03授業を受けた方は
覚えているかもしれませんが -
6:03 - 6:08初日に私はこう言います
「失敗を避けたい人はどれぐらいいますか?」 -
6:08 - 6:11すると 80% の人が手をあげました
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6:11 - 6:15「この授業に参加してくれてありがとう
みんなやる気があるとは思うけれど -
6:15 - 6:17でも楽しくなさそうに見える
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6:17 - 6:19友達にこう言ってないかな?
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6:19 - 6:23この授業に出ないといけない
必須科目だから -
6:23 - 6:27この授業に出ないといけない
チャンスなんだって言わずに -
6:27 - 6:31やる気に目覚めたのではなく
アラームで目覚めただけじゃないかな」 -
6:31 - 6:33(笑)
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6:33 - 6:36見方が全てなのです
ただ どう見るかが問題なのです -
6:36 - 6:37パラダイムの問題です
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6:37 - 6:43他人とのコミュニケーションの仕方と
自分自身とのコミュニケーションの仕方です -
6:43 - 6:47エレン・ランガーが『心はマインド…』という
本に書いたことで -
6:47 - 6:49心理学者なら知っていることですが
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6:49 - 6:54「選択に気づくことができれば
やる気に気づくこともできる」 -
6:54 - 6:56やる気が増すのです
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6:56 - 6:59ポイントは 一人で落ち着いて
ゆっくりと考え -
6:59 - 7:01自分の選択に意識を集中することです
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7:01 - 7:05失敗を回避することではなく
成功を探求するように話すのです -
7:05 - 7:10自分自身とそして他人とどんなふうに
コミュニケーションするかが全てです -
7:10 - 7:14もう一つ Cから始まる言葉をご紹介します
Community(コミュニティ)です -
7:14 - 7:15力強い言葉ですね
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7:15 - 7:19心理学者は社会的なサポートが
重要であると認識しています -
7:19 - 7:22関係性の感知つまり
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7:22 - 7:28他人とのコネクションを感じている人は
やる気を感じ 満足です -
7:29 - 7:31あるポエムを朗読します
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7:31 - 7:35ヴァレリー・コックスの『クッキー泥棒』
という作品です -
7:35 - 7:37この作品の登場人物は2人です
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7:37 - 7:39男性と女性です
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7:39 - 7:42自分がその場にいると想像しながら
聞いてください -
7:42 - 7:47集中して その状況で自分ならどうするか
考えてください -
7:47 - 7:48いいですね では 始めます
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7:48 - 7:51ある女性が夜の空港で出発を待っていた
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7:51 - 7:53飛行機が出発するまでまだ数時間
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7:53 - 7:56売店で本を探してから
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7:56 - 7:59クッキーも買って
座る場所を見つけた -
7:59 - 8:02すっかり本に没頭していたが
ふと気づく -
8:02 - 8:05隣の男性が図々しくも
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8:05 - 8:082人の間に置いてある袋から
クッキーを取るのだ -
8:08 - 8:11女性はそれに気がつかないふりを
しようとした -
8:11 - 8:15女性は本を読みながら
クッキーをつまみ 時計を見た -
8:15 - 8:18図太いクッキー泥棒は
どんどん食べ続けた -
8:18 - 8:21時間とともに 女性はイライラしてきた
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8:21 - 8:26私がこんなに優しくなければ
ぶん殴ってるところだと考えながら -
8:26 - 8:29女性がクッキーを1つ取ると
男性も1つ取る -
8:29 - 8:32最後の一枚
どうするだろうと思っていると -
8:32 - 8:34男性は笑顔に苦笑いを交え
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8:34 - 8:38最後のクッキーを手に取り
それを半分に割った -
8:38 - 8:39(笑)
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8:39 - 8:42片方を女性に差し出し
残りは自分で食べた -
8:42 - 8:45女性は奪うように受け取って
こう考えた -
8:45 - 8:49なんて図々しくて 失礼な人だ
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8:49 - 8:51何のお礼も言わないなんて
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8:51 - 8:54女性は これほど腹を立てた経験はなかった
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8:54 - 8:56搭乗のアナウンスに
ホッとため息をついた -
8:56 - 8:58女性は荷物をまとめて
ゲートに向かった -
8:58 - 9:02泥棒野郎を見ないようにして
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9:02 - 9:05飛行機に乗り込み 座席についた
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9:05 - 9:09それから もうすぐ読み終わる本を探した
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9:09 - 9:12本を手にしたときに
女性は驚いて息をのんだ -
9:12 - 9:16目の前に クッキーの袋があるのだ
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9:16 - 9:17(笑)
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9:17 - 9:21女性は弱々しくつぶやく
これが私のだから -
9:21 - 9:25さっきのは あの男性のだ
そして分けてくれたんだ -
9:25 - 9:29いまさら謝ることもできない
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9:29 - 9:34不躾で 恩知らずで 泥棒だったのは
自分と気づき女性はうなだれた -
9:35 - 9:37さて いかがでしたか
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9:37 - 9:39どういう立場で見ていましたか?
どちら側ですか? -
9:39 - 9:43自分を主体に考えましたか?
それとも協調的な考えをしましたか? -
9:43 - 9:46自分を主体に考えてもいいのですよ
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9:46 - 9:47私達はそのように育てられたのですから
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9:47 - 9:51お人好しはビリになる
きしむ車輪は油を差される -
9:51 - 9:54自分のラッパを鳴らさないといけない
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9:54 - 9:55自立
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9:55 - 9:58私達は他人に依存して
この世に生まれてきました -
9:58 - 10:01そしてティーンエイジャーになれる日を
心待ちにします -
10:01 - 10:05子供のように振る舞うには年が行き過ぎてるし
大人のように振る舞うには未熟です -
10:05 - 10:09自分の自立性を誇示するために
誰もしそうにないことをしようとします -
10:09 - 10:13そこで行き詰まる人もいます
身動きできない -
10:13 - 10:16全部自分でやるんだ
助けは不要だ -
10:16 - 10:18よくありません
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10:18 - 10:22私達はお互いが必要です
持ちつ持たれつです -
10:22 - 10:25連帯感が必要なのです
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10:25 - 10:30今までの独立的文化から相互協調的文化へと
移行しなければなりません -
10:31 - 10:36いいですか 4つのCから始まる言葉により
「やる気」が湧いてくるのです -
10:36 - 10:39そして すすんで他人を大切にする気持ちも
出てくるのです -
10:39 - 10:42最後に あるお話をしましょう
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10:42 - 10:47これは60年以上の前のことですが
昨日のことのように思い出すことができます -
10:47 - 10:49私の両親が私に尋ねました
スコット -
10:49 - 10:54ドラムを習わないかい?
ドラムをしてみないか? -
10:54 - 10:56やった!まさか!
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10:56 - 10:59バディ・リッチやジーン・クルーパを
思い浮かべました -
10:59 - 11:02知らないかもしれませんが
ふたりともドラマーです -
11:02 - 11:04当時 ドラムはバンドの前側で
演奏していました -
11:04 - 11:08真っ白いドラムセットを自分でも直に見ました
それが私のビジョンです -
11:08 - 11:11私の得たビジョンとは 結果です
それが私のビジョンでした -
11:11 - 11:13「うん ドラムを習いたい」と答えると
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11:13 - 11:16先生は自分のドラムセットを
私のドラムの横に並べました -
11:16 - 11:18私は こんな素敵なドラムを
持っていませんでした -
11:18 - 11:21親がオークションで買ってくれたドラムは
かろうじて叩くことのできるものでした -
11:21 - 11:26親は言いました 上手くなったら
先生がそう認めたら 新しいドラムをー -
11:26 - 11:28ー責任を与えたのですね
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11:28 - 11:31上達したと先生が言ったら
良いスネアドラムを買おう -
11:31 - 11:34バスドラムも
シンバルも -
11:34 - 11:36それが私のビジョンになり
私を動かし続けたのです -
11:36 - 11:37結果ですね
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11:37 - 11:40先生が来て
いろいろ見せてくれました -
11:40 - 11:41これはこうで 左手は
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11:41 - 11:45バディ・リッチはこんな左手と右手で
叩いてるんだよ -
11:45 - 11:47フラム奏法も教わりました
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11:47 - 11:48(ドラム音)
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11:48 - 11:52後ろの方 聞こえますか?大丈夫ですか?
そして リムショット -
11:52 - 11:54(ドラム音)
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11:54 - 11:56先生はいろいろ見せてくれました
まだ10歳でしたよ -
11:56 - 11:59先生がいろいろ見せてくれ
「すごい!」と思いました -
11:59 - 12:02ちょっとしたドラムビートを実演して
「よく見て スコット これを見て」 -
12:02 - 12:05(ドラム音)
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12:05 - 12:09そして練習して できるようになりました
自信になりました -
12:09 - 12:14先生はパラディドルを見せてくれました
「パラディドル パラディドル」 -
12:14 - 12:17「帰ったら練習するんだよ
来週 先生にパラディドルをみせてくれよ」 -
12:17 - 12:18「さあ見てください」
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12:18 - 12:21(ドラム音)
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12:21 - 12:22「こんなのも」
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12:22 - 12:24(ドラム音)
-
12:24 - 12:28先生は言いました「ダブルパラディドルだね
まだ教えていないのに」 -
12:28 - 12:32先に進んでいたのです(笑)
やる気にあふれていたからです -
12:32 - 12:34自信もありました
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12:34 - 12:37ペンシルバニア州 アレンタウンの
ニューバーグ高校を通りかかりました -
12:37 - 12:39そこで会った音楽の先生が言いました
-
12:39 - 12:41「君 ドラムを習ってるんだってね」
-
12:41 - 12:42私は「はい 上手くなってきました」
-
12:42 - 12:45先生は「君ならバンドに参加できる
スネアドラマーになれるね」と -
12:45 - 12:48やった!嬉しかった
もうひとつ ビジョンができました -
12:50 - 12:54そして 先生はプライベートレッスンを
してくれることになりました -
12:54 - 12:57大昔のことなので なんと2ドルで
-
12:57 - 13:00先生が言いました
「スコット!ドラムロールもできそうだね」 -
13:00 - 13:03私は
「もちろん できると思います」 -
13:03 - 13:05先生は
「見てごらん スコット!ほら これを見て」 -
13:05 - 13:07(ドラム音)
-
13:09 - 13:12「うーん もう一度見せてもらえますか?」
-
13:12 - 13:16「スコット 簡単だよ 見て」
-
13:16 - 13:19(ドラム音)
-
13:20 - 13:25「さあ 練習して
来週 ドラムロールを見せておくれ」 -
13:25 - 13:28次の週 先生は言いました
「ドラムの方はどうだい?」 -
13:28 - 13:31「えっと パラディドルならできるのですが」
(ドラム音) -
13:31 - 13:35「後退だね アハハ
君のドラムロールを見たいなあ」 -
13:36 - 13:40毎週毎週 私達は
この伸び悩みについて話し合いました -
13:40 - 13:43そして 無気力感についても
-
13:43 - 13:45そして 学習性無力感についても
話し合いました -
13:45 - 13:48これは心理学者の使う用語です
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13:48 - 13:50小学校を通りかかったときのことです
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13:50 - 13:52音楽の先生がこう言いました
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13:52 - 13:55「スコット 元気かい?
最近ドラムの方はどう?」 -
13:55 - 14:00「ええ あんまりうまくいってません
ドラムロールができないんです」 -
14:00 - 14:02大人はよくこう言うでしょう
「決して できないといってはいけない -
14:02 - 14:05目指すものに必ずなれるさ
スコット」 -
14:05 - 14:07「無理です ドラムロールは無理です
-
14:07 - 14:09何回も試したんです
もう諦めようかと思ってます」 -
14:09 - 14:13先生は言いました 「スコット できそうに
ないことは もっと小さく分けるんだ -
14:13 - 14:16小さくして
パラディドルできるかい?」 -
14:16 - 14:17「はい」
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14:17 - 14:19(ドラム音)
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14:19 - 14:21「その2番目のビートは何?」
「ツービート」 -
14:21 - 14:22(ドラム音)
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14:22 - 14:26「そうだ それがドラムロールだ ゲラーくん
ツービートだね」 -
14:26 - 14:27(ドラム音)
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14:27 - 14:30家で「ダッダンママ」といいながら
練習するんだ -
14:30 - 14:3110歳でしたよね
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14:31 - 14:33「ダッダンママ ダッダンママ
っていいながらね」 -
14:33 - 14:36(ドラム音)
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14:36 - 14:38これはドラムロール
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14:38 - 14:40次の週に先生と会いました
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14:40 - 14:43「スコット たぶん
ドラムロールはまだだろう」 -
14:43 - 14:45「これを見てください」
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14:45 - 14:47(ドラム音)
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14:47 - 14:51先生は言いました
「お!どうやってできるようになったんだ?」 -
14:51 - 14:53そして先生に見せました
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14:53 - 14:54(ドラム音)
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14:56 - 14:5910歳の子供が先生に教えたのです
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14:59 - 15:03先生は言いました 「スコット できそうに
ないことは もっと小さく分けるんだ -
15:03 - 15:05(ドラム音)
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15:05 - 15:07これがもともとはツービートだっていうことを
忘れていた -
15:07 - 15:12君がドラムロールの教え方を教えてくれたよ
スコット」 -
15:13 - 15:17ここには教訓があります
私達はお互いに学び合うことができる -
15:17 - 15:21フィードバックを認める謙虚さ
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15:21 - 15:23そして率直に話す勇気を持つことが大切です
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15:23 - 15:27そしてお互い助け合い
「やる気」を感じることが大切です -
15:27 - 15:28どうやって?
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15:28 - 15:31自信を自覚させるのです
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15:31 - 15:34「結果が自分自身を動かすのだ」と教えるのです
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15:35 - 15:41自分の選択を意識させ
ひとりではないということを教えるのです -
15:41 - 15:44私達は一緒なのです
お互いを必要としているのです -
15:45 - 15:46ありがとう
-
15:46 - 15:48(拍手)
- Title:
- 「やる気」の心理学 | スコット・ゲラー | TEDxVirginiaTech
- Description:
-
スコット・ゲラーはこのトークで、どのように人がやる気を出せるかを論じます。
スコット・ゲラーは、バージニア工科大学の特別教授であり心理学科応用行動学センター理事を務めています。また、アメリカ心理学協会、世界プロダクティビティ・クオリティアカデミーの特別会員であり、数多くの記事、著書を執筆しています。代表作は『 When No One's Watching: Living and Leading Self-motivation(誰も見ていなくてもやる気を起こす)』。
このビデオはTEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて収録されたものです。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 15:54
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for The psychology of self-motivation | Scott Geller | TEDxVirginiaTech | ||
Natsuhiko Mizutani accepted Japanese subtitles for The psychology of self-motivation | Scott Geller | TEDxVirginiaTech | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The psychology of self-motivation | Scott Geller | TEDxVirginiaTech | ||
Chie Noda edited Japanese subtitles for The psychology of self-motivation | Scott Geller | TEDxVirginiaTech | ||
Natsuhiko Mizutani declined Japanese subtitles for The psychology of self-motivation | Scott Geller | TEDxVirginiaTech | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The psychology of self-motivation | Scott Geller | TEDxVirginiaTech | ||
Chie Noda edited Japanese subtitles for The psychology of self-motivation | Scott Geller | TEDxVirginiaTech | ||
Chie Noda edited Japanese subtitles for The psychology of self-motivation | Scott Geller | TEDxVirginiaTech |