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愛情料理が世界の子供を救う | 土岐山 協子 | TEDxHimi

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    (かつおぶしを削る音)
  • 0:36 - 0:40
    (お湯を注ぐ音)
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    美味しいおだしが
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    できあがりました
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    こんなに一瞬で簡単に
  • 0:54 - 0:58
    うまみをとることのできる
    このおだし
  • 0:58 - 1:03
    日本にはこんなに
    素晴らしいものがあります
  • 1:05 - 1:07
    うふっ 美味しいです
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    (拍手)
  • 1:13 - 1:15
    かつお節削り機で
  • 1:15 - 1:19
    かつおを削ったことが
    あるという方
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    手を挙げて頂けますか?
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    おぉ!なんか意外と[いらっしゃる]
  • 1:22 - 1:25
    すみません 明るくして頂いて
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    これは趣味で
    作ってもらったんですけれど
  • 1:29 - 1:32
    スワロフスキーで
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    ちょっとギラついていますけれども
  • 1:36 - 1:42
    こちらもお友達の
    尊敬する先輩に作って頂いて
  • 1:42 - 1:45
    蛇皮を張ってもらいました
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    勿論こちらは
    外側と関係ありませんので
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    これももちろん
    削ることができます
  • 1:54 - 1:58
    無くしたら大変ですね
    一生ものです
  • 1:59 - 2:04
    私はおだしのことを
    主にやっているのですが
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    専門家というわけではありません
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    一人でも多く[の人]に
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    このおだしの素晴らしさ
    美味しさを伝えたいなぁと思って
  • 2:13 - 2:16
    それだけの活動をしています
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    おだしの原料ですね
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    材料ですけれども
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    主には代表的なものは
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    昆布
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    今 削りましたかつお
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    これ世界一固い食べ物です
    気をつけないと 取り扱い注意
  • 2:31 - 2:34
    あとはシイタケですね
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    あとはもちろん氷見の煮干し
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    (拍手)
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    こういった材料が
    主なんですけれども
  • 2:44 - 2:48
    他にもたくさんたくさん
    おだしの材料というのはございます
  • 2:48 - 2:51
    それこそ各地域に特色豊かな
  • 2:51 - 2:53
    さまざまなおだしが
  • 2:53 - 2:56
    おだしの原料がございます
  • 2:56 - 3:00
    よくですね 質問されるんですよ
    おだしのことをやっていると
  • 3:00 - 3:04
    「正しいおだし」の取り方を
    教えてください
  • 3:04 - 3:07
    と言われるんです
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    そんなものは
    この世に存在しないんですね
  • 3:10 - 3:13
    「正しいだし」というものはありません
  • 3:13 - 3:15
    もしあるとすれば
  • 3:15 - 3:20
    自分自身や家族、お友達が
  • 3:20 - 3:23
    「あれ なにこれ?美味しい!」って
    言ってくれる味
  • 3:23 - 3:26
    それが「正しいおだし」なんだと
    私は思います
  • 3:29 - 3:31
    人の生き方もそうで
  • 3:31 - 3:33
    すべてのことに
  • 3:33 - 3:36
    正しいことというのは
    私は無いと思っています
  • 3:36 - 3:38
    今日 来られた皆様
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    皆さんおひとりおひとり本当に
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    違う素晴らしいもの
  • 3:42 - 3:46
    一人一人違った素晴らしいものを
    お持ちでいらっしゃる
  • 3:46 - 3:48
    やっぱりその人が
    生きていくっていう上で
  • 3:48 - 3:50
    大切なことっていうのは
  • 3:50 - 3:54
    その違いを認めあって
    和すること
  • 3:54 - 3:56
    だと私は思うんですね
  • 3:56 - 4:00
    すごくおだしの精神に
    通じることだと思っています
  • 4:02 - 4:07
    例えばですね
    私が今日
  • 4:07 - 4:11
    こちらの登壇を
    できなくなったとします
  • 4:13 - 4:15
    でも代わりがいるんですよね
  • 4:15 - 4:18
    代わりの方が
    登壇されると思います
  • 4:18 - 4:25
    総理大臣 たとえば市長さん
    社長さん
  • 4:25 - 4:28
    ほとんどの肩書きの方は
  • 4:28 - 4:30
    全て代わりがききます
  • 4:30 - 4:34
    ですけれども絶対に
    代わりのきかないものが
  • 4:34 - 4:37
    その職業が
    この世に1つだけあります
  • 4:37 - 4:41
    それはお母さんです
  • 4:41 - 4:46
    私が「おだしプロジェクト」と
    いう活動を始めたいと思ったきっかけは
  • 4:46 - 4:48
    このお母さんという仕事が
  • 4:48 - 4:52
    ほんとにこの世で一番一番
    素晴らしいことだ
  • 4:52 - 4:55
    素晴らしいお仕事だ
    ということを
  • 4:55 - 4:59
    子育てをしているお母さんに
    伝えたかったからなんです
  • 5:02 - 5:04
    誰もがですね お母さんから
  • 5:04 - 5:07
    生まれてきます
  • 5:07 - 5:10
    うっかりお父さんから生まれちゃいました
    という方は今日いらっしゃらない
  • 5:10 - 5:12
    大丈夫ですよね?
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    私ももちろん母親 [に]ですね
  • 5:16 - 5:19
    先ほどちょっと電話を
    してまいりました
  • 5:19 - 5:24
    たぶん「TEDx」って言っても
    分からないと思ったので
  • 5:24 - 5:25
    テレビに出るかもしれない
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    ということを
    ちょっと話しましたら
  • 5:28 - 5:30
    「差し入れを持って行くよ」
  • 5:30 - 5:32
    って言われたんです
  • 5:32 - 5:36
    でもあのまぁ 当日ですし
    富山ですから
  • 5:36 - 5:40
    大丈夫ですよ
    っていうことを言いましたらですね
  • 5:40 - 5:44
    「やぁ富山かぁ お母さんが
    生きている内に何回くらい行けるかな」
  • 5:44 - 5:48
    って言ったので
    どうやらですね 悪いことをして
  • 5:48 - 5:50
    テレビに出ることが
    決定したと思ったみたいで
  • 5:50 - 5:51
    (笑)
  • 5:51 - 5:54
    それでも犯罪を犯した
    ということが分かっても
  • 5:54 - 5:58
    差し入れをちゃんと
    持って来ようと思ったのだと
  • 5:58 - 6:03
    本当に母親っていうのは 実の生みの母親って
    いうのはありがたいなと思いました
  • 6:05 - 6:06
    やっぱり
  • 6:06 - 6:11
    お母さんというのは本当に
    たった一人なんですね 生みのお母さんです
  • 6:11 - 6:17
    私はそのお母さんっていう仕事が
    すごいなあと思うのはですね
  • 6:17 - 6:22
    やっぱり命がけで
    子供を産んでいるということですね
  • 6:22 - 6:27
    私は44歳なんですが
    子供はいません
  • 6:27 - 6:32
    なので 子どものいるお母さんを
    この子どものいない私が
  • 6:32 - 6:37
    少しでも何か
    子育てをしてない私の時間を
  • 6:37 - 6:40
    何かこう
    お手伝いできることはないかな?
  • 6:41 - 6:43
    そうやって
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    何のお手伝いできるだろうって
    思ったときに
  • 6:48 - 6:50
    お母さんが本当に
  • 6:51 - 6:54
    自分の仕事に誇りを持ってほしい
    そういうことを
  • 6:54 - 6:56
    みんな実は思ってるんだ
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    世界中のみんなが
    思ってるんだということを
  • 6:59 - 7:02
    私が代わりにと
    言ったら変ですけれども
  • 7:02 - 7:03
    代表してお伝えできる
  • 7:03 - 7:07
    それをきっかけに
    できる活動はないかなと思って
  • 7:07 - 7:10
    こちらのおだしを選びました
  • 7:11 - 7:14
    私は思うのですけども
  • 7:14 - 7:16
    国づくり
  • 7:16 - 7:19
    この日本に生まれ育って
  • 7:19 - 7:23
    国づくりというのは
    人づくりだと思うんですね
  • 7:23 - 7:25
    なのでその
    お母さんというのは
  • 7:25 - 7:29
    国をつくるための
    本当に要である 人をつくる仕事
  • 7:29 - 7:32
    っていうのをしている
    いわばもう
  • 7:32 - 7:35
    人づくり国づくりの
    プロフェッショナルだと思っています
  • 7:36 - 7:39
    なんでそう思ったかには
    理由があります
  • 7:39 - 7:43
    私は教員をやっていたんですね
  • 7:43 - 7:46
    その時にたくさんの
    子どもたちと関わりました
  • 7:47 - 7:49
    本当にあの
    やんちゃという表現が
  • 7:49 - 7:51
    ちょっと
    まろやかすぎるんですけれども
  • 7:51 - 7:54
    まあ行動力の豊かな子供たち
  • 7:54 - 7:57
    (笑)
  • 7:57 - 8:00
    放映されるんで
    気を遣っていますけれど
  • 8:00 - 8:03
    そういった子どもたちと
    関わる中で
  • 8:03 - 8:07
    本当はみんなお母さんが
    好きなんだなってことがすごく分かる
  • 8:07 - 8:09
    エピソードがあったんです
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    やんちゃすぎて救急車で運ばれることに
    なった子がいたんですね
  • 8:12 - 8:14
    私に連絡が来ましたので
  • 8:14 - 8:17
    私が付き添いで
    救急車に乗ったんですよ
  • 8:17 - 8:20
    いつもはですね ほんとに
    お母さんのことなんて
  • 8:20 - 8:22
    「あんなやつ」とか
  • 8:22 - 8:25
    まぁお母さんという
    言葉も言わないんですね
  • 8:25 - 8:27
    「あんなやつ」とか
    「家に帰りたくない」とか
  • 8:27 - 8:29
    「メシがまずい」とかですね
    そんな悪態をついていた子が
  • 8:29 - 8:33
    意識もうろうとしている中で
  • 8:33 - 8:35
    「お母さん お母さん」って言って
  • 8:35 - 8:39
    涙を流しながらですね
    本当にこう無意識に
  • 8:39 - 8:42
    「お母さん」[って]叫ぶんです
  • 8:43 - 8:45
    ああ やっぱり
  • 8:45 - 8:47
    みんなお母さんに愛されたい
  • 8:48 - 8:52
    すごく「好きだ」って言ってほしい
    抱きしめてほしい
  • 8:52 - 8:58
    だけどもそれが「愛してほしい」って
    素直に言えなくて
  • 8:58 - 9:01
    様々な行動に走ってしまう
  • 9:02 - 9:05
    お母さんもそれを
    望む望まないに関わらず
  • 9:05 - 9:07
    受け入れなくてはいけない
  • 9:07 - 9:11
    私はそれはとてももったいない
    すれ違いだと思うんですね
  • 9:13 - 9:17
    私は「愛情料理研究家」という
    肩書きを名乗っています
  • 9:17 - 9:21
    ほんと申し訳ないんですけど
    勝手に名乗ったんですよ
  • 9:21 - 9:25
    誰も推薦してくれたわけではないのに
    自称なんですが
  • 9:26 - 9:29
    「愛情料理研究家」と言ってもですね
  • 9:29 - 9:32
    料理自体を
    研究しているわけではないんです
  • 9:32 - 9:36
    もちろん栄養素のことなんて
    何にも分かりません
  • 9:36 - 9:40
    ですけども
    私は子どもに必要なのは
  • 9:40 - 9:43
    もちろん
    私たちにも必要なのは
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    お母さんが
    手間暇をかけてくれた
  • 9:47 - 9:50
    「あの料理」っていう
  • 9:50 - 9:54
    あったかい記憶がよみがえる料理
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    私はその料理のことを
    「愛情料理」と呼んでいます
  • 10:02 - 10:07
    虐待をされていた子を4カ月ぐらい
  • 10:07 - 10:11
    家で預かったことがあるんですね
  • 10:11 - 10:14
    何の食べ物が好きか聞いたら
  • 10:14 - 10:16
    「カレーが好きだ」って言ったんです
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    もう私はですね
    ありとあらゆるコネを駆使して
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    コネクションを駆使してですね
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    無農薬野菜仕入れました
  • 10:23 - 10:25
    スパイスもですね
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    インドの方の知り合いのつてで
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    無農薬のものを全部仕入れました
  • 10:31 - 10:35
    あのゴリゴリ削るやつも買いました
  • 10:35 - 10:40
    そして インドのそれこそ
    本格的なカレーを作る人に
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    作り方を聞いて
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    いやもうこれ
    最高のカレーできあがった
  • 10:46 - 10:48
    その子に出すんですけど
  • 10:48 - 10:51
    まあ「おいしい」と言って
    食べてくれたんです その時は
  • 10:51 - 10:54
    そしたらその夜ですね
    なんかこう
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    すするような声が聞こえたので
    なんだろうなと思って
  • 10:59 - 11:01
    「どうしたの?」って聞いたら
  • 11:01 - 11:05
    「お母さんの作ったカレーが食べたい」
    って言うんですね
  • 11:05 - 11:11
    「えぇ?!」って
    あんなに虐待をされてきていましたから
  • 11:11 - 11:15
    その当時 私も今よりもっと
    心が狭くてですね
  • 11:15 - 11:21
    虐待をしたお母さんにちょっと腹が
    私も立っておりまして
  • 11:21 - 11:24
    そのお母さんが作ったカレーが
    食べたいということで
  • 11:24 - 11:26
    すごくビックリしたんです
  • 11:26 - 11:30
    で「お母さんのカレーってどういう
    カレーだったの?」と聞いたらですね
  • 11:30 - 11:36
    なんとあの銀色の袋に入って
    こう絞りだすものに
  • 11:36 - 11:40
    グリーンピースの
    パカンと開ける缶を入れて
  • 11:40 - 11:43
    レンジでチンしたもの
    らしいんですよ
  • 11:44 - 11:46
    「それがいいの?」って言って
  • 11:46 - 11:52
    一応おんなじものを作ったんですけれども
    「味が違う」って言ったんですね
  • 11:53 - 11:55
    よくよく話を聞いたら
  • 11:55 - 12:02
    唯一食卓でお母さんと向かい合って食べた
    料理というのがそれだったんです
  • 12:04 - 12:09
    いや私はもうお母さんには
    どう頑張ってもかなわない
  • 12:09 - 12:12
    もう金額的には
    私の方がずっとかけてるわけですよ
  • 12:12 - 12:16
    手間も能力もいろんな人の
    コネクションを介して
  • 12:16 - 12:20
    「わあ もうこれは究極のカレーだ」
    みたいな
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    自負で出したカレーが
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    やっぱりお母さんの味には
    かなわないんですね
  • 12:26 - 12:30
    私はその
    日本人として
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    ちょっと恥ずかしいなあと
    思ってたことがあったんです
  • 12:35 - 12:39
    そもそも私はちょっとこう生まれた時期が
    第2次ベビーブーム―
  • 12:39 - 12:44
    すごく人数の多い時で
    昭和47年生まれですので
  • 12:45 - 12:49
    受験とかそういったものの
    最盛期というかですね
  • 12:49 - 12:51
    その時にやっぱり
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    いい大学に入ることだったり
  • 12:53 - 12:56
    いい会社に入ることだったり
    そういうことに重きを置いていた
  • 12:56 - 12:59
    時期も確かにあったんです
  • 12:59 - 13:01
    ですけどもやっぱり
    その教員になって
  • 13:01 - 13:04
    そういった
    子どもたちと関わる中で
  • 13:04 - 13:09
    あぁ 食べることって本当に大事なんだ
    っていう当たり前のことに
  • 13:09 - 13:13
    ようやく気づいたんですね
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    食べたものでしか
    身体ができないということ
  • 13:16 - 13:20
    それが本当に
    私は分からないでおりました
  • 13:20 - 13:22
    外のいろんな情報に
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    入ってくる情報に流されて
    本当に大事なものを見失っていたんですね
  • 13:29 - 13:32
    多分ご覧になった方も
    いらっしゃるかと思います
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    『はなちゃんのみそ汁』
    という映画ですね
  • 13:35 - 13:37
    今やっておりますけれども
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    こちらのはなちゃん
    当時5歳の時の写真です
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    主人公の安武千恵さんという方は
    乳がんで亡くなっておられます
  • 13:49 - 13:52
    その千恵さんがはなちゃんに
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    当時5歳のはなちゃんに
    お味噌汁の作り方を教えたんですね
  • 13:55 - 13:57
    かつお節を削って
  • 13:57 - 13:59
    お豆腐を手の上で切って
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    だしの取り方から
    きちんと教えました
  • 14:02 - 14:05
    今 はなちゃんは中学生
    もう「はなさん」ですね
  • 14:05 - 14:07
    中学生になっておりますけれども
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    今でもお父さんの安武信吾さんに
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    毎日お味噌汁を作っています
  • 14:13 - 14:18
    これは千恵さんが
    はなちゃんに与えた
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    「愛情料理」だと私は思っています
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    私は「愛情料理研究家」という風に
    名乗っていますけれども
  • 14:27 - 14:31
    本当に伝えたいことっていうのは
    さっき言ったように1つだけなんです
  • 14:31 - 14:33
    お母さんというこの仕事
  • 14:33 - 14:37
    本当に誇りを
    持ってほしいって思うんです
  • 14:37 - 14:40
    命がけで生んで
  • 14:40 - 14:43
    もう命と引き換えだったわけです
    千恵さん
  • 14:44 - 14:47
    こうやってその命と引き換えに生んだ
  • 14:47 - 14:51
    こういうことができるっていうのは
    本当に生みのお母さんしかいない
  • 14:51 - 14:55
    こんなに
    素晴らしいことをしているのに
  • 14:55 - 14:58
    お母さんってそれだけで
    輝いていると思うんですよね
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    子どもを生んで
    命がけで生んで育てている
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    それだけですごく輝いて
    家族の中でキラキラしているのに
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    なんかその今の風潮って
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    例えば ほかのよそのお母さんが
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    こう雑誌に載ってた
    キラキラしている
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    なんかインタビュー受けてた
    キラキラしている
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    そんなほかの人のこととか
    本当にどうでもよくないですか?
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    全然知らない人に
    よく見られることなんて
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    何にも意味がないと思います
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    お母さんは本当に自分の子ども
    旦那さんそして周りの友人
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    そういった中で本当に笑顔で
    毎日毎日子どもに愛情を注ぐ
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    家族に愛情を注ぐ
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    それがお母さんのキラキラだと
    私は思っています
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    すごく輝いています
    そういうお母さん
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    私 思うんですけど
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    あぁ私映ってた
    ビックリしました(笑)
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    すみません(笑)
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    この画面って
    だいたい四角いですよね―四角い
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    テレビにしろ
    インターネットを見る
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    スマートフォン、パソコンの画面
    四角い画面
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    この四角い画面の中に私は
    本物なんかひとつもないと思っています
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    例えばこのかつお節です
    これ一本作るのに半年ぐらいかかるんですよ
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    そのかつお節も
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    例えばこの画像を観て
    画面を観て
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    あぁなんか
    かつお節って固そうだな
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    頭ではわかっていても やっぱり
    手で触らないと分からないと思います
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    そして削った時の感触ですとか
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    すごい芳香な香り
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    口に入れたときの
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    「はぁ」って安心する味
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    これはですね 絶対画面では
    分からないことなんです
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    手にとってみないと
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    絶対に分からない
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    そんな外の情報に
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    惑わされて
    足元を見なくなるというのは
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    私はとてもとても
    もったいないことだと思っています
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    日本にはこんなに
    素晴らしいものがある
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    そして一番身近な 我が子、
    旦那さん、友人
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    すごく身近に大切に
    しなきゃいけない人がたくさんいる
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    外の情報なんか
    どうでもいいと思うんですよ
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    私は
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    今回ですね
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    こちらの登壇を
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    実はちょっとお断りを 最初
    させていただいたんです
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    私なんかよりももっともっと
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    本当に損得をかえりみず
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    子どもたちのために
    日々活動している方がたくさん
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    いらっしゃいます
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    私がここにいるのは
    本当にたまたまなんです
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    私のことを記事に書いて
    SNSにアップしてくださった方
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    その記事を見て
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    定置網エバンジェリストの川向さんが
    私に声をかけてくださって
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    本当に宝くじに当たった
    ようなものだと私は思っています
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    でもその運は
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    たくさん私を
    今まで支えてくださった方々の
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    恩返しのために
    使いたいと思って
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    今こちらに
    登壇させていただいております
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    でも私はやっぱり
    人生っていうのは
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    人を本当に
    心から思うエネルギーだけが
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    すべてだと思うんです
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    そのことを
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    愛情と言うのだと思います
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    その愛情 その愛情が
    たっぷり入った「愛情料理」
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    お母さんの作る「愛情料理」こそが
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    日本を支える
  • 18:47 - 18:50
    日本の土台を支える
    おだしなのだと
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    私は思っています
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    ご静聴ありがとうございました
Title:
愛情料理が世界の子供を救う | 土岐山 協子 | TEDxHimi
Description:

日本には、「おだし」という、すばらしい食材があります。とても簡単に、おいしい味を作ることができます。このおだしが、「世界の子供を救う」なんて、信じられますか?むずかしいことを考える必要はなく、大変なボランティア活動も必要ありません。「おだし」は、もともと、その力をもっているからです。おいしいだけではない、「おだしの秘密」のお話です。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
Japanese
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
19:11

Japanese subtitles

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