未来の宇宙船はポケットサイズ? - ドナム・ペンバ
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0:07 - 0:11あなたが思い描く宇宙船は
おそらく こういう物だったり -
0:11 - 0:13こうだったり
こんな物かもしれません -
0:13 - 0:15これらの共通点は何でしょう?
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0:15 - 0:19数ある中でも 巨大であることが目を引きます
というのも 人、燃料 -
0:19 - 0:23それに あらゆる供給物資や科学実験装置
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0:23 - 0:26ひょっとすると惑星破壊レーザーさえ
積み込む必要があるからです -
0:26 - 0:31でも 現実の世界では 次世代の宇宙船は
ずっと ずっと小さくなるかもしれません -
0:31 - 0:35ポケットに入るような
小型のもののことを言っているのです -
0:35 - 0:41こんな微小宇宙船を大量に銀河に
送り込むことを想像してみて下さい -
0:41 - 0:43温度から宇宙線まで あらゆるものを
測定できる -
0:43 - 0:46最先端の電子センサーを搭載して
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0:46 - 0:50遠くにある星や惑星を
探査できるかもしれません -
0:50 - 0:52普通の宇宙船1基分の費用で
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0:52 - 0:55何千もの微小宇宙船を展開できるので
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0:55 - 0:57宇宙に関して得られるデータの量は
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0:57 - 1:00指数関数的に増えていきます
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1:00 - 1:02単価が 使い捨て可能な程に安いので
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1:02 - 1:05何千億円もするロケットや探査船を
飛ばすには -
1:05 - 1:08あまりにもリスクがあるような場所にも
送り込むことが出来ます -
1:08 - 1:13すでに数百個の小型宇宙船が
地球周りの軌道を周回して -
1:13 - 1:15宇宙の写真を撮ったり
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1:15 - 1:16地球の大気圏に存在する
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1:16 - 1:20バクテリアの振舞いや
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1:20 - 1:23地震予知に役立つ磁力信号といった
データを集めています -
1:23 - 1:28ところで地球の重力圏外に飛び出したら
もっと多くのことが分かるのでしょうか? -
1:28 - 1:32これこそまさにNASAのような組織が
やろうとしていることです -
1:32 - 1:36微小宇宙船を送り出して
生存可能な惑星を探査したり -
1:36 - 1:41地球からでは分らない
天文現象を調べたりします -
1:41 - 1:46でも とても小さいので大型のエンジンや
何トンもの燃料を搭載することはできません -
1:46 - 1:49では どうやって推進力を得るのでしょう?
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1:49 - 1:54微小宇宙船には
微小推進装置が必要です -
1:54 - 1:56スケールがとても小さな世界では
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1:56 - 1:59おなじみの物理学の法則の中には
適用できないものがあります -
1:59 - 2:03とりわけ 日常的な
ニュートン力学が成り立たず -
2:03 - 2:07普通なら無視できるような力が
大きくなります -
2:07 - 2:11それは小さなものに対し支配的になる
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2:11 - 2:14表面張力や毛細管作用といった現象です
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2:14 - 2:19微小推進装置は宇宙船にパワーを与えるのに
このような力を利用します -
2:19 - 2:221つのアイデアは
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2:22 - 2:26微小流動エレクトロスプレー推進装置と
呼ばれるものです -
2:26 - 2:28一種のイオン・エンジンです
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2:28 - 2:33つまり電荷を帯びた粒子を射出することで
推進力を生み出します -
2:33 - 2:36NASAのジェット推進研究所で
開発中のあるモデルは -
2:36 - 2:39縦横ともに ほんの数センチしかなく
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2:39 - 2:41こんな感じで作動します
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2:41 - 2:46この切手大の金属プレートは
細い針がちりばめられており -
2:46 - 2:51低い融点をもったインジウムのような
金属でコーティングされています -
2:51 - 2:54金属の格子が針の上に据え付けられていて
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2:54 - 2:58格子とプレートの間に
電場が掛けられます -
2:58 - 3:01プレートが熱せられると
インジウムが溶けだし -
3:01 - 3:05毛細管作用によって液化した金属が
針の中に吸い上げられていきます -
3:05 - 3:08電場が溶解した金属を
上昇させようとする一方 -
3:08 - 3:11表面張力がこれを引き戻そうとするので
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3:11 - 3:14インジウムは円錐状に変形します
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3:14 - 3:16針の先端では半径が小さいので
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3:16 - 3:21電場による力が表面張力に打ち勝ち
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3:21 - 3:23その時
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3:23 - 3:29正の電荷をもったイオンが
毎秒数十キロの速度で射出されます -
3:29 - 3:34このイオンの流れと逆向きに
宇宙船に推進力が与えられます -
3:34 - 3:36ニュートンの運動第三法則のおかげです
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3:36 - 3:39個々のイオンは非常に小さな粒子ですが
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3:39 - 3:43数多くのイオンが宇宙船から
送り出されるので -
3:43 - 3:46十分な加速を得ることができます
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3:46 - 3:49ロケットエンジンから出される
排出ガスと異なり -
3:49 - 3:53この流れは非常に僅かなもので
とても燃費が良く -
3:53 - 3:58長距離の宇宙ミッションには
とても適しています -
3:58 - 4:01この微小推進装置は
まだ十分にテストされていませんが -
4:01 - 4:05宇宙船が地球の重力圏から飛び出すのに
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4:05 - 4:08十分な推進力が得られるものと
考えている科学者達もいます -
4:08 - 4:12実際 彼らは今後10年以内に
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4:12 - 4:14何千基もの微小宇宙船が打ち上げられ
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4:14 - 4:18現在では夢物語でしかないようなデータを
集めるものと予想しています -
4:18 - 4:21まさに“マイクロ”・ロケット・サイエンスですね
- Title:
- 未来の宇宙船はポケットサイズ? - ドナム・ペンバ
- Description:
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宇宙船を思い描くとき、燃料、人や供給物資を搭載した大型のものを想像するでしょう。でも次世代の宇宙船がポケットに入るようなものだとしたら?ドナム・ペンバは未来の微小宇宙船と、NASAの科学者がこのように小さな宇宙船を地球の外へと打ち上げる時に必要なマイクロ推進装置について詳しく説明します。
講師: ドナム・ペンバ
アニメーション: Qa'ed Mai
*このビデオの教材: http://ed.ted.com/lessons/will-future-spaceships-fit-in-our-pockets-dhonam-pemba - Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:37
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