私が巨大素数を愛するようになった理由
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0:01 - 0:04大学生の頃はよかった
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0:04 - 0:08博士課程レベルの純粋数学と
世界ディベート選手権が -
0:08 - 0:10入り交じった高揚感・・・
-
0:10 - 0:15それに「やあ お姉さん方」
なんて言い回ってね -
0:15 - 0:17大学の頃の自分が
一番セクシーでしたよ -
0:17 - 0:19大学の頃の自分が
一番セクシーでしたよ -
0:19 - 0:23シドニー出身のしがない
朝のラジオのホストにとって -
0:23 - 0:26地球の反対側の
-
0:26 - 0:28TEDの舞台は興奮そのものです
-
0:28 - 0:29聞いてください
オーストラリア人について -
0:29 - 0:31よくある噂は ほぼ事実です
-
0:31 - 0:33私達は幼い頃から
-
0:33 - 0:36驚異的なスポーツの才能を発揮し
-
0:36 - 0:40戦場では勇敢で高潔な戦士です
全部 本当ですよ -
0:40 - 0:41戦場では勇敢で高潔な戦士です
全部 本当ですよ -
0:41 - 0:45オーストラリア人は
ちょっと飲んだり ― -
0:45 - 0:49飲み過ぎたりして 気まずい状況に
なっても気にしません (笑) -
0:49 - 0:551973年 父の職場の
クリスマス・パーティです -
0:55 - 0:57私は5才になる直前で
-
0:57 - 0:59サンタよりも ずっと
はしゃいでいました -
0:59 - 1:03ただ今日は
朝のラジオのホストでも -
1:03 - 1:04コメディアンでもなく
-
1:04 - 1:08数学者として来ています
私は昔も今も ― -
1:08 - 1:11そしてこれからも数学者です
-
1:11 - 1:14数字に取り付かれた人なら
-
1:14 - 1:17わかるでしょう
数字は幼い頃に深く根を下ろします -
1:17 - 1:20小2の時にシドニー郊外の
-
1:20 - 1:22小さくて きれいな州立の ―
-
1:22 - 1:26ボロニアパーク小学校に
通っていました -
1:26 - 1:28もうすぐ昼ごはんという時に
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1:28 - 1:30ラッセル先生が言いました
-
1:30 - 1:32「みんな 昼から何をしたい?
-
1:32 - 1:35先生は まだ決めていないの」
-
1:35 - 1:38民主的な教育の
実践校だったのです -
1:38 - 1:42今は民主的教育に賛成ですが
当時は まだ7才ですよ -
1:42 - 1:44結局 午後の授業の提案は
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1:44 - 1:47ちょっと無理なものばかりでした
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1:47 - 1:49そのうち誰かが
ヘンなことを言い始めて -
1:49 - 1:51先生がやんわりと諌めました
-
1:51 - 1:53「それは上手くいかないわ
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1:53 - 1:57四角い杭を
丸い穴に通すようなものね」 -
1:57 - 1:59その時 私は賢いふりや
ふざけるつもりもなく ― -
1:59 - 2:00その時 私は賢いふりや
ふざけるつもりもなく ― -
2:00 - 2:02ただ静かに手を挙げました
-
2:02 - 2:04先生が気付いてくれたので
-
2:04 - 2:07友達が見ている前で
こう始めたのです -
2:07 - 2:10「でも先生 ―
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2:10 - 2:14四角形の対角線の長さが
-
2:14 - 2:18円の直径より短かったら
-
2:18 - 2:21四角い杭だって
簡単に丸い穴を通るよ」 -
2:21 - 2:24(笑)
-
2:24 - 2:28「トーストをバスケのゴールに
通すようなものでしょ?」 -
2:28 - 2:30気まずい沈黙が
クラスに広がり -
2:30 - 2:31気まずい沈黙が
クラスに広がり -
2:31 - 2:33隣に座っていた友達で
-
2:33 - 2:36クラスの人気者のスティーブンが
-
2:36 - 2:38私の頭を力いっぱい叩きました
-
2:38 - 2:39(笑)
-
2:39 - 2:42それからスティーブンは言いました
-
2:42 - 2:46「今がお前の人生の
大きな分かれ目だ -
2:46 - 2:49俺達の仲間のままでいるか
-
2:49 - 2:50くだらない話を続けて
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2:50 - 2:54あっち側に行くかだ」
-
2:54 - 2:56私は1ナノ秒考えてから
-
2:56 - 2:59人生のロードマップを
ちらっと見て -
2:59 - 3:03「オタク」の標識がある方へ
-
3:03 - 3:09喘息持ちのぽちゃぽちゃの足で
ひた走りはじめたのです -
3:09 - 3:12私は幼い頃に数学に目覚め
-
3:12 - 3:15友達に説明しまくりました
数学は美しく -
3:15 - 3:17自然で どこにでも存在する ―
-
3:17 - 3:20それぞれの数は音符で
-
3:20 - 3:25宇宙のシンフォニーは
その音符で書かれている -
3:25 - 3:27かのデカルトも言っています
-
3:27 - 3:30宇宙は「数学的言語で
書かれている」と -
3:30 - 3:34今日は そんな音符の
一つを紹介しましょう -
3:34 - 3:38とても美しく
壮大なスケールの数字です -
3:38 - 3:41皆さんも びっくりしますよ
-
3:41 - 3:44お話しするのは
「素数」についてです -
3:44 - 3:486 が素数でないことは
たぶん記憶にあるでしょう -
3:48 - 3:506 は 2 x 3 だからです
-
3:50 - 3:547 は素数です
1 x 7 で表せますが -
3:54 - 3:56それ以上は小さなパーツ
つまり因数に -
3:56 - 3:58分けられないからです
-
3:58 - 4:01素数の豆知識を
いくつか紹介しましょう -
4:01 - 4:03まず 1 は素数ではありません
-
4:03 - 4:05その証明は手品みたいなもので
-
4:05 - 4:08ある種のパーティーでしか
うけません -
4:08 - 4:11(笑)
-
4:11 - 4:15さらに 一番大きな
最後の素数は存在しません -
4:15 - 4:16終わりがないのです
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4:16 - 4:18素数が無限だとわかったのは
-
4:18 - 4:20天才数学者
ユークリッドのおかげです -
4:20 - 4:23何千年も前に
彼が証明してくれたのです -
4:23 - 4:25さらに3つ目は
-
4:25 - 4:26数学者がいつでも ―
-
4:26 - 4:29どんな時でも
-
4:29 - 4:31知りうる最大の素数が
何か考えてきたことです -
4:31 - 4:36今日は巨大素数捜しに
皆さんをお連れします -
4:36 - 4:39怖がらないで
-
4:39 - 4:42必要な知識はたった一つです
-
4:42 - 4:46皆さんが 学んだり 学ばなかったり
詰め込まれたり 忘れたり ― -
4:46 - 4:48そもそも理解不能だったりした
数学のうち ― -
4:48 - 4:50必要な知識はこれだけです
-
4:50 - 4:55「2 の5乗」と言ったら ―
-
4:55 - 4:582 という数を 5つ並べて
全部かけるということです -
4:58 - 4:592 という数を 5つ並べて
全部かけるということです -
4:59 - 5:022 x 2 x 2 x 2 x 2 です
-
5:02 - 5:06だから「2 の5乗」とは
2 x 2 で4 ― -
5:06 - 5:08さらに2倍して
8 16 32 です -
5:08 - 5:11これさえ分かれば
話についてこれますよ -
5:11 - 5:132 の5乗は
-
5:13 - 5:152 を 5回かけたものです
-
5:15 - 5:192 の 5乗から
1 を引くと 31 です -
5:19 - 5:2231 は素数で
指数である5も -
5:22 - 5:25素数です
-
5:25 - 5:29これまでに発見された
巨大素数の大部分は -
5:29 - 5:30この形式 ―
-
5:30 - 5:332 を素数乗したものから
1 を引いた数です -
5:33 - 5:35詳しい理由は言いません
-
5:35 - 5:38説明したら皆さんの
目玉が飛び出すでしょう -
5:38 - 5:42ただこの形式の数は
素数かどうかを調べるのが -
5:42 - 5:46とても簡単なのです
-
5:46 - 5:49ランダムな奇数の場合
調べるのはずっと難しい -
5:49 - 5:51一方 巨大素数を捜してみると
すぐわかりますが -
5:51 - 5:53一方 巨大素数を捜してみると
すぐわかりますが -
5:53 - 5:56素数を指数にするだけではだめです
-
5:56 - 5:592 の11乗マイナス1 は 2,047 ですが
-
5:59 - 6:02皆さん お気づきの通り
23 x 89 になります -
6:02 - 6:04(笑)
-
6:04 - 6:07でも 2 の13乗引く1 も
2 の17乗引く1 も -
6:07 - 6:112 の19乗引く1 も
全部 素数です -
6:11 - 6:14これ以降は素数の数は
どんどん減ります -
6:14 - 6:16巨大素数の探究が好きな理由は
-
6:16 - 6:19歴史上 最も偉大な数学者達が
-
6:19 - 6:21その発見に取り組んできたからです
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6:21 - 6:24スイスの偉大な数学者
レオンハルト・オイラーです -
6:24 - 6:271700年代には数学者達は
-
6:27 - 6:30彼を師と仰ぎました
-
6:30 - 6:33とても尊敬され
欧州では紙幣になりました -
6:33 - 6:35それが敬意の証だった頃の話ですが
-
6:35 - 6:40(笑)
-
6:40 - 6:43オイラーは当時最大の
素数を発見しました -
6:43 - 6:452 の31乗マイナス1 ―
-
6:45 - 6:4820億を超える数です
-
6:48 - 6:50彼はこの数が素数であることを
-
6:50 - 6:53羽ペンとインクと紙と
精神力だけで証明しました -
6:53 - 6:54大きな数ですね
-
6:54 - 6:582 の127乗マイナス1 も
-
6:58 - 6:59素数とわかっています
-
6:59 - 7:01これはかなり厄介です
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7:01 - 7:05見てください
39桁もあります -
7:05 - 7:081876年にリュカという数学者が
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7:08 - 7:10素数だと証明しました
-
7:10 - 7:12すごいぞ リュカ
-
7:12 - 7:14(笑)
-
7:14 - 7:16でも巨大素数探しのすごさは
-
7:16 - 7:18発見だけに留まりません
-
7:18 - 7:22時には 素数でないことの
証明にも興奮します -
7:22 - 7:28先程のリュカは1876年に
2 の 67乗マイナス1 という -
7:28 - 7:3021桁の数が
素数でないと証明しました -
7:30 - 7:33ただ因数はわからなかったのです
-
7:33 - 7:34素数ではないとわかっても
-
7:34 - 7:37何と何をかければ
その巨大な数になるかは不明でした -
7:37 - 7:38何と何をかければ
その巨大な数になるかは不明でした -
7:38 - 7:40これは約40年間 謎でした
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7:40 - 7:43その後フランク・ネルソン・
コールが登場します -
7:43 - 7:45アメリカのある著名な学会での発表で
-
7:45 - 7:49彼は黒板に歩み寄り
チョークを手にして -
7:49 - 7:52次々に 2 のべき乗を書き始めました
-
7:52 - 7:552 4 8 16 ―
-
7:55 - 7:57さあ皆さんもご一緒に
-
7:57 - 8:0132 64 128 256 ―
-
8:01 - 8:05512 1,024 2,048・・・
-
8:05 - 8:08数学マニアの天国だね
ここで止めましょう -
8:08 - 8:11コールは ここで止めませんでした
-
8:11 - 8:12どんどん続けて
-
8:12 - 8:162 の67乗まで計算し
-
8:16 - 8:19そこから1 を引いた数を
黒板に書きました -
8:19 - 8:23震える様な興奮が
会場を駆け抜けました -
8:23 - 8:25彼が2つの大きな素数で
-
8:25 - 8:30かけ算の式を書くと
会場は騒然としました -
8:30 - 8:33発表の残り時間を全て使って
-
8:33 - 8:38コールは その式を
すごい勢いで計算しました -
8:38 - 8:40彼は 2 の67乗マイナス1 の
-
8:40 - 8:43素因数を発見したのです
-
8:43 - 8:45会場が興奮に包まれる中 ―
-
8:45 - 8:47(笑)
-
8:47 - 8:49彼は席へ戻っていきました
-
8:49 - 8:52発表で一言も話さなかったのは
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8:52 - 8:55数学の歴史上この時だけです
-
8:55 - 8:58後に彼は この問題は
難しくなかったと言っています -
8:58 - 9:00必要だったのは
集中と粘り強さ ― -
9:00 - 9:02それから 彼の概算で
-
9:02 - 9:06「日曜日 3年分」だったそうです
-
9:06 - 9:09一方 数学の世界では
-
9:09 - 9:12TEDに登場する他の分野と同様 ―
-
9:12 - 9:16コンピュータ時代になって
爆発的な進歩を遂げました -
9:16 - 9:19画面では次々に更新された ―
-
9:19 - 9:22最大の素数を10年ごとに
ご覧頂いています -
9:22 - 9:25コンピュータが主役になり
私達の計算能力が -
9:25 - 9:27飛躍的に高まったのです
-
9:27 - 9:30これが1996年の時点で
最大の素数です -
9:30 - 9:32個人的に思い出深い年です
-
9:32 - 9:34私は この年に大学を卒業して
-
9:34 - 9:37数学とメディアの
どちらをとるか迷っていました -
9:37 - 9:39難しい決断でした
大学が大好きで -
9:39 - 9:43学位をとるのに たっぷり
9年半もかけましたから -
9:43 - 9:46(笑)
-
9:46 - 9:49でも結局
自分の限界を悟ったのです -
9:49 - 9:53ランダムに選ばれた人々の中では
-
9:53 - 9:55私は数学の天才です
-
9:55 - 9:57でも数学の博士号を
持つ人々の中では -
9:57 - 10:01所詮 金づち並に
頭の鈍い人間に過ぎません -
10:01 - 10:02私には数学そのものより
-
10:02 - 10:06数学について
語るほうが向いています -
10:06 - 10:08私が卒業した ちょうどその頃 ―
-
10:08 - 10:11巨大な素数が次々と見つかり
記録が更新されていました -
10:11 - 10:12巨大な素数が次々と見つかり
記録が更新されていました -
10:12 - 10:17そんな頃にカーティス・
クーパー博士が登場します -
10:17 - 10:21博士は数年前まで
最大素数の記録を持っていましたが -
10:21 - 10:24ライバルの大学が
新記録を出しました -
10:24 - 10:28そのカーティス・クーパーが
記録を取り戻したのです -
10:28 - 10:33何年前でも何か月前でもなく
ほんの数日前のことです -
10:33 - 10:35この素晴らしい発見の瞬間 ―
-
10:35 - 10:39私はTEDで使う予定だった
スライドを差し替えました -
10:39 - 10:41彼の成功を紹介するためです
-
10:41 - 10:44(拍手)
-
10:44 - 10:45その時の様子を まだ覚えています
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10:45 - 10:47朝のラジオ番組の放送中に
-
10:47 - 10:48ツイートが入ったのです
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10:48 - 10:50「最大の素数が見つかったよ」
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10:50 - 10:52体が震えました
-
10:52 - 10:54(笑)
-
10:54 - 10:57別室にいた制作スタッフの
女性陣と交渉しました -
10:57 - 10:59「トップニュースを差し替えたい
-
10:59 - 11:01今日は政治の話はしない
-
11:01 - 11:03スポーツもなしだ
-
11:03 - 11:05新しい巨大素数が見つかった」
-
11:05 - 11:06彼女達は頭を抱えましたが
-
11:06 - 11:09やりたいように
やらせてくれました -
11:09 - 11:11カーティス・クーパーのおかげで
-
11:11 - 11:14現在わかっている最大の素数は
-
11:14 - 11:222 の57,885,161乗 ―
-
11:22 - 11:24マイナス1を忘れずに
-
11:24 - 11:32この数の長さはおよそ1,750万桁です
-
11:32 - 11:35コンピュータに打ち込むと
テキスト形式でも -
11:35 - 11:3822MBになります
-
11:38 - 11:40数学マニアじゃない人は
-
11:40 - 11:42ハリー・ポッターの
小説を思い浮かべて -
11:42 - 11:44第1巻はこの位の厚さでした
-
11:44 - 11:46全7巻でこの位です
-
11:46 - 11:48ラスト近くは水増ししてますから
-
11:48 - 11:52(笑)
-
11:52 - 11:54この素数を本に書き出せば
-
11:54 - 11:59ハリー・ポッター全巻の
1.5倍の長さになります -
11:59 - 12:04画面にあるのは
この素数の始めの1,000桁です -
12:04 - 12:07TEDは火曜の
11時から始まりましたが -
12:07 - 12:121画面1秒の割合で見せても
-
12:12 - 12:17全部見せるには
5時間もかかります -
12:17 - 12:20私は見せたかったんですが
ボノが承知しませんでした -
12:20 - 12:23まあ 当然です
-
12:23 - 12:27この数をスライドにすると
17,500枚になります -
12:27 - 12:31この数が素数なのは
間違いありません -
12:31 - 12:357が素数だと言うのと
同じ位 確かです -
12:35 - 12:40私が感じたのは
ほとんど性的興奮と言ってもいい -
12:40 - 12:43いや「ほとんど」すら不要です
-
12:43 - 12:45(笑)
-
12:45 - 12:47当然こう思う人もいるでしょう
-
12:47 - 12:52アダム 君が喜ぶのは
よくわかった -
12:52 - 12:54でも素数は 私達と何の関係が?
-
12:54 - 12:57素数が美しい理由を
3つだけあげましょう -
12:57 - 13:01まずコンピュータに
ある数が素数か -
13:01 - 13:04判断させる場合
短い式を入力します -
13:04 - 13:08わずか6行程のコードで
-
13:08 - 13:10非常に単純な
質問をするのです -
13:10 - 13:13答えは「イエス」か「ノー」の
どちらかですが -
13:13 - 13:16とてつもない処理能力が必要です
-
13:16 - 13:18だから巨大素数は
コンピュータ・チップの -
13:18 - 13:21速度と正確さを測るのに
うってつけなのです -
13:21 - 13:23そして2つ目
クーパーは1人で巨大素数を -
13:23 - 13:25捜したわけではありません
-
13:25 - 13:27私のノートPCでも
-
13:27 - 13:294個の素数候補を調べていました
-
13:29 - 13:32世界規模の分散処理
ネットワークに参加していたのです -
13:32 - 13:34世界規模の分散処理
ネットワークに参加していたのです -
13:34 - 13:36今回の巨大素数の発見は
-
13:36 - 13:39RNA配列の解明や
SETIなどの天文プロジェクトの -
13:39 - 13:42データ解析に似ています
-
13:42 - 13:45私達の時代には 偉大な発見は
-
13:45 - 13:48研究室でも大学でもなく
-
13:48 - 13:50ノートPCやデスクトップPCや
-
13:50 - 13:52探究を支援する人々が持つ
-
13:52 - 13:55デバイスの中でなされます
-
13:55 - 13:57ただ私が本当に
すごいと思うのは -
13:57 - 13:59それが私達が生きる時代 ―
-
13:59 - 14:04人間の精神と機械が
協力する時代を象徴するからです -
14:04 - 14:07TEDではロボットの
話がよく登場するので -
14:07 - 14:08可能性と限界もよくわかります
-
14:08 - 14:11実際 自分のスマートフォンに
-
14:11 - 14:15チェスの達人を凌駕する
アプリだって入れられます -
14:15 - 14:16すごいと思いませんか
-
14:16 - 14:19これもすごいマシン ―
-
14:19 - 14:21キューブ・ストーマー II です
-
14:21 - 14:25シャッフルした
ルービックキューブを置くと -
14:25 - 14:27スマートフォンの処理能力で
-
14:27 - 14:34キューブを調べて
解くことができます -
14:34 - 14:37時間はわずか5秒です
-
14:37 - 14:41(拍手)
-
14:41 - 14:45怖がる人もいますが
私はわくわくします -
14:45 - 14:48精神と機械が協力する時代に
生きているなんて -
14:48 - 14:52ラッキーじゃないですか
-
14:52 - 14:54去年 地元の有名人という肩書で
-
14:54 - 14:57インタビューを受けて
私の中で 2012年最大の -
14:57 - 14:59ニュースは何か聞かれました
-
14:59 - 15:00私が熱烈に応援している ―
-
15:00 - 15:03シドニー・スワンズだと
予想する人もいました -
15:03 - 15:06オーストラリアン
フットボールにおける ― -
15:06 - 15:08スーパーボウル級の
大会で優勝したのです -
15:08 - 15:11私も会場にいました
胸が高鳴る感動的な日でした -
15:11 - 15:13でも最大のニュースではありません
-
15:13 - 15:15番組でしたインタビューでも
-
15:15 - 15:17政治家や新発明のことでも
-
15:17 - 15:19本やアートのことでもなく
-
15:19 - 15:212人の可愛い娘のことでもありません
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15:21 - 15:252012年ダントツの
トップ・ニュースは -
15:25 - 15:29ヒッグス粒子の発見です
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15:29 - 15:31他の全ての素粒子に質量を与えた ―
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15:31 - 15:34究極の素粒子に大きな拍手を
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15:34 - 15:36(拍手)
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15:36 - 15:39この発見のすごいところを
説明します -
15:39 - 15:4150年前ピーター・
ヒッグス率いる研究陣が -
15:41 - 15:43究極の疑問を検討しました
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15:43 - 15:48つまり私達を構成するものに
質量がないのはなぜだろう? -
15:48 - 15:52私に質量があるのは明らかですが
その質量はどこから生じたのか? -
15:52 - 15:54彼はある仮説を立てました
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15:54 - 15:58無数の極めて小さな場が
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15:58 - 16:00宇宙全体に広がっていて
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16:00 - 16:02他の粒子がこの粒子を通り抜け
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16:02 - 16:04干渉する時に
質量を得るという仮説です -
16:04 - 16:07科学界の反応は こうです
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16:07 - 16:09「すごいアイデアだけど
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16:09 - 16:10そもそも証明できるのか?
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16:10 - 16:12理解の範囲を超えてるよ」
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16:12 - 16:15それからちょうど50年 ―
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16:15 - 16:21彼が生きている間に
本人が見ている前で -
16:21 - 16:24私達は歴史上最も
偉大なマシンを設計して -
16:24 - 16:27人間の精神が生み出した ―
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16:27 - 16:31壮大なアイデアを
実際に証明したのです -
16:31 - 16:34この素数に興奮する理由も同じです
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16:34 - 16:36存在を予測していたものを
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16:36 - 16:38実際に発見したのです
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16:38 - 16:42これが人間の本質です
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16:42 - 16:46人間として
何よりも大事なことです -
16:46 - 16:48心の友 デカルトが言うように
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16:48 - 16:50我々は考えるから ―
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16:50 - 16:52存在するのです
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16:52 - 16:53どうもありがとう
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16:53 - 16:59(拍手)
- Title:
- 私が巨大素数を愛するようになった理由
- Speaker:
- アダム・スペンサー
- Description:
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数百万桁の巨大素数。これを発見するために、多数の数学者とコンピュータが投入されています。巨大素数の惹きつけてやまない魅力とは何でしょう。コメディアンであり生涯に渡る数学マニアのアダム・スペンサーが、この奇妙な数への情熱と数学の不思議な魅力について語ります。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 17:17
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Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for Why I fell in love with monster prime numbers | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Why I fell in love with monster prime numbers | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Why I fell in love with monster prime numbers | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Why I fell in love with monster prime numbers | |
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Akiko Hicks edited Japanese subtitles for Why I fell in love with monster prime numbers | |
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Akiko Hicks edited Japanese subtitles for Why I fell in love with monster prime numbers | |
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Akiko Hicks edited Japanese subtitles for Why I fell in love with monster prime numbers | |
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