歴史 vs. リチャード・ニクソン ー アレックス・ジェンドラー
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0:07 - 0:09アメリカ合衆国大統領は
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0:09 - 0:14世界有数の権力であると
しばしば言われてきました -
0:14 - 0:18しかし その権力の乱用により
告発された大統領の中で -
0:18 - 0:21結局 辞任したのはたった一人です
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0:21 - 0:23リチャード・ニクソンは
辞任の原因となった -
0:23 - 0:27スキャンダル以上の成果で
記憶されるべき人物なのでしょうか? -
0:27 - 0:32この大統領が遺したものを
裁きにかけます -
0:32 - 0:35歴史vs.リチャード・ニクソンです
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0:35 - 0:36「静粛に 静粛に
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0:36 - 0:39さて 本日の風変わりな被告人は誰だね?」
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0:39 - 0:42「おほん 裁判長
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0:42 - 0:46被告は 米国第37代大統領
リチャード・ミルハウス・ニクソン -
0:46 - 0:51任期は1969年から1974年でした」
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0:51 - 0:53「待ちたまえ
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0:53 - 0:57大統領にしては
随分と変わった任期だな」 -
0:57 - 1:00「ニクソン大統領は国を思って辞任し
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1:00 - 1:04後任のフォード大統領から
恩赦を受けたのです」 -
1:04 - 1:06「辞任したのは
弾劾目前だったためであり -
1:06 - 1:10自分の犯罪の全貌を
暴かれたくなかったからです」 -
1:10 - 1:13「では その犯罪とは?」
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1:13 - 1:16「裁判長 ウォーターゲート事件は
史上最悪の -
1:16 - 1:20大統領による職権乱用でした
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1:20 - 1:24ニクソン陣営は
民主党全国委員会本部に侵入して -
1:24 - 1:28反対陣営の事務所を盗聴して
その弱みを探ることで -
1:28 - 1:30再選を狙ったのです」
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1:30 - 1:31「えへん
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1:31 - 1:35しかし 大統領がこの不法侵入を
命じたわけではありません」 -
1:35 - 1:39「しかし そのことを知ると
何か月も嘘をつき通し -
1:39 - 1:41隠ぺいを計ったのです」
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1:41 - 1:45「確かに
しかし それは国益を考えての事です -
1:45 - 1:49任期中は素晴らしい成果を出し
その偉業を脅かす -
1:49 - 1:53スキャンダルさえなければ
それ以上を成しえたはずです」 -
1:53 - 1:55「では その偉業とは?」
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1:55 - 1:57「はい 裁判長
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1:57 - 1:58実はニクソン大統領が
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1:58 - 2:03環境保護局の設置を提案し
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2:03 - 2:07国家環境政策法案に
署名したことをご存知ですか? -
2:07 - 2:09絶滅危惧種保護法はもちろん
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2:09 - 2:11海洋哺乳類保護法
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2:11 - 2:13大気浄化法も拡大したのです」
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2:13 - 2:15「随分 進歩的だったんだな」
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2:15 - 2:17「進歩的? とんでもない
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2:17 - 2:20ニクソンが南部で票を伸ばしたのは
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2:20 - 2:23公民権運動に対する人々の
恐怖と怒りによるものでした」 -
2:23 - 2:25「公民権運動と言えば
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2:25 - 2:30検察側はこのことに驚くでしょう
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2:30 - 2:34彼は教育における性差別を禁じる
修正第9章に署名しており -
2:34 - 2:38学校における人種差別廃止を
平和裏に進め -
2:38 - 2:42選挙権年齢を18歳へ引き下げ
学生も投票できるようにしたのです -
2:42 - 2:44「しかし ケント州立大の反戦運動で
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2:44 - 2:494人が州兵に撃たれ 亡くなったことを
気にかけたわけではありません -
2:49 - 2:53それどころか自分が
終戦キャンペーンを行った -
2:53 - 2:56ベトナム戦争の抗議者を
クズ呼ばわりしたのです -
2:56 - 2:58「ともかく 被告人は
戦争を終わらせたのです」 -
2:58 - 3:01「彼は就任2年後に戦争を終結しました
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3:01 - 3:06それまで彼の陣営は
前大統領の平和会談を妨害し -
3:06 - 3:11南ベトナム政府に対し
より良い条件を待つよう促しました -
3:11 - 3:15ここで強調したいのは
それは実現しなかったことです -
3:15 - 3:17その結果 戦争は4年も長引くこととなり
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3:17 - 3:232万人以上の米軍兵と
百万人以上のベトナム人が -
3:23 - 3:25無駄死にしたのです」
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3:25 - 3:29「うむ 大統領候補が外交問題に
介入するのは― -
3:29 - 3:31背信行為ではないのか?」
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3:31 - 3:37「裁判長 そのとおりです
明らかに1799年のローガン法違反です」 -
3:37 - 3:40「しかし 私達はニクソン大統領の
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3:40 - 3:43外交政策の成果を
忘れていないでしょうか -
3:43 - 3:49中国との国交を正常化したおかげで
現在に至る経済関係が続いています」 -
3:49 - 3:51「外交政策は良い事ばかりでは
なかったはずです -
3:51 - 3:54チリでのクーデターを支援して
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3:54 - 3:57民主的に選出された
アジャンデ大統領を追放し -
3:57 - 4:01代わりに残酷な軍事独裁者を
就任させたのですから」 -
4:01 - 4:03「これは共産主義に対する
戦いの一環でした」 -
4:03 - 4:07「そもそも反共産主義の起こりは
その暴力性に反対するものでは? -
4:07 - 4:12それとも 貧しい人が金持ちに対して
反乱を起こすことを恐れたのでしょうか?」 -
4:12 - 4:16「ピノチェト政権の暴力性を
予想する事はできませんでした -
4:16 - 4:20また反共産主義は貧しい人を
無視する事ではありません -
4:20 - 4:23大統領は米国民すべてに対し
基本的な所得の保障を提案しました -
4:23 - 4:26これは現代でも革新的な考え方です
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4:26 - 4:29そして包括的なヘルスケアの
改革を推し進めました -
4:29 - 4:33これは40年後にやっと
通過するような内容でした」 -
4:33 - 4:35「それでも 不法侵入事件は
納得できんな -
4:35 - 4:37本当はどうだったんだ?」
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4:37 - 4:41「裁判長 ニクソン大統領は
法律を破ったのかもしれませんが -
4:41 - 4:47任期中の成果と比べれば
これは微々たるものでは?」 -
4:47 - 4:50「民主主義そのものを
傷つける行為でした -
4:50 - 4:53ニクソンが海外に広めようとした
理想のポイントは -
4:53 - 4:56リーダーには国民に対して
説明責任があるということです -
4:56 - 5:00どんな理由であれ
法を順守しなければ -
5:00 - 5:02この理想は台無しになります」
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5:02 - 5:07「法の説明責任を守れなければ
私の仕事は無意味だ」 -
5:07 - 5:12政治家は結果を出すために
妥協する事もありますが -
5:12 - 5:17法を破り 隠ぺいすることは
国の根幹を脅かすものです -
5:17 - 5:21そのことで 自身の
成果全体を損なった時は -
5:21 - 5:24歴史で裁かれるのです
- Title:
- 歴史 vs. リチャード・ニクソン ー アレックス・ジェンドラー
- Description:
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アメリカ合衆国大統領は、世界有数の権力であるとしばしば言われてきました。
しかし、その権力の乱用により告発された大統領の中で、結局辞任したのはたった一人です。 リチャード・ニクソンは 、辞任の原因となったスキャンダル以上の成果で記憶されるべき人物なのでしょうか? アレックス・ジェンドラーが大統領が遺したものを裁きにかけます。レッスン: アレックス・ジェンドラー アニメーション: ブレット・アンダーヒル
レッスンの全編はこちら: http://ed.ted.com/lessons/history-vs-richard-nixon-alex-gendler - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 05:40
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for History vs. Richard Nixon - Alex Gendler | ||
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Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for History vs. Richard Nixon - Alex Gendler | ||
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Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for History vs. Richard Nixon - Alex Gendler | ||
Misaki Sato edited Japanese subtitles for History vs. Richard Nixon - Alex Gendler |