愛の詩―孤独な素数たちへ
-
0:01 - 0:04僕の名前はハリー・ベーカー
ハリー・ベーカーが僕の名前 -
0:04 - 0:09君の名前がハリー・ベーカーなら
僕らの名前は 同じ -
0:09 - 0:10(笑)
-
0:10 - 0:12ちょっとした導入部でね
-
0:13 - 0:14やあ 僕はハリー
-
0:14 - 0:17数学を研究し 詩を書く
-
0:17 - 0:21だから 素数をテーマとした
愛の詩から始めよう -
0:21 - 0:23(笑)
-
0:24 - 0:26題は『59』
-
0:26 - 0:29『素敵な素数』とでも
しようかと思ったけど -
0:29 - 0:31そうやって
皆 ひいちゃうからね -
0:31 - 0:33(笑)
-
0:33 - 0:35では『59』を
-
0:37 - 0:3959が目覚めたのは
縁起悪くも ベッドの反対側 -
0:39 - 0:42なぜか髪の毛は
片側にペッタリ -
0:42 - 0:46ちょっと考えて
寝相のせいだと気付く -
0:46 - 0:48適当な服を探して
身に付ける -
0:48 - 0:51鏡をのぞいて
ちょっと悦に入る -
0:51 - 0:53荒削りながら
カジュアルさも兼ね備える自分 -
0:53 - 0:57窓の外に目を見やると
目を奪われるのは -
0:57 - 0:58向かいの「60」
-
0:58 - 1:0060の美しいこと
-
1:00 - 1:03爪の先まで完ぺきで
ピッタリの装い -
1:03 - 1:05ぶしつけさ など微塵もない
-
1:05 - 1:08これ以上ないほど いつも
ピッタリの時間に現れ -
1:08 - 1:10それも 超クールに
やってのける -
1:10 - 1:1359は伝えたかった
彼女の好きな花を知っていると -
1:13 - 1:16毎分 毎秒 毎時間
彼女のことを思い続けるも -
1:16 - 1:19思いが届かないことは分かっていた
決して結ばれない運命 -
1:19 - 1:21通りのすぐ向かいにいる
彼女とは -
1:21 - 1:22住む世界が違うのだ
-
1:22 - 1:2559は 丸まったキレの良い60を
こよなく愛すも -
1:25 - 1:3060は 59を“奇”数としか
思えないから(笑) -
1:32 - 1:3659が好きな映画は
『101(ワン・オー・ワン)』 -
1:36 - 1:3960が好きなのは
続編の『102(ワン・オー・ツー)』 -
1:39 - 1:42ロマンティックな59は
二人を薄幸な恋人だと疑わず -
1:42 - 1:45二人の力を合わせ
“奇”“偶(遇)”で軌跡を起こせると信じた -
1:45 - 1:48一方 60は母からの
厳しい言いつけどおり -
1:48 - 1:50二人の溝は埋められない
そう固持した -
1:50 - 1:52そのとき 59は
ママに支配された娘を -
1:52 - 1:55愛そうとすることに
無力さを感じていたが -
1:55 - 1:57少し計算を働かせれば
癒されたはずだった -
1:57 - 2:0060から59を引けば
残りは1で唯一無二の存在だから -
2:00 - 2:02ウジウジして
2ヶ月が過ぎ -
2:02 - 2:0561日後に
59は「61」と出会った -
2:05 - 2:07彼は鍵を失くし
両親も外出中だった -
2:07 - 2:09ある放課後のこと
彼がその家をふと見ると -
2:09 - 2:12ドアの番号は
少しくずしたスタイルだと気が付いた -
2:12 - 2:14なぜ これまで
話しかけなかったのだろう -
2:14 - 2:16彼女に招き入れられた59は
口をあんぐり -
2:16 - 2:1961は60に似ていて
ちょっと大きいだけ(笑) -
2:19 - 2:23彼女の方が目が可愛らしく
親しみある笑顔だった -
2:23 - 2:25そして彼と同様
荒削りでカジュアル -
2:25 - 2:28そして彼と同様
すべてが無秩序 -
2:28 - 2:30そして彼と同様
母親は友だちが来ても気にしない -
2:30 - 2:32彼女は彼に似ていて
彼は彼女が好きだった -
2:32 - 2:35二人が似ていることを知れば
彼女も好きになると 彼は踏んだ -
2:35 - 2:38今回はいつもと違った
この子は素敵だった -
2:38 - 2:41彼は勇気をふり絞って
“数字”を尋ねた -
2:41 - 2:45「私は61よ」という彼女に
彼はにっこり「僕は59」と答えた -
2:45 - 2:47「今日 僕はすごく楽しかった
-
2:47 - 2:50明日 良かったら
僕の家に来ないかい?」 -
2:50 - 2:50「もちろん」と彼女
-
2:50 - 2:53奇抜な人と話すのが
大好きな彼女は -
2:53 - 2:55非公式のファースト・デートの
誘いに乗った -
2:55 - 2:57彼の準備が整ったのは
約束の1分前 -
2:57 - 2:59でも彼女は1分遅く到着したので
何の問題もなかった -
2:59 - 3:02その瞬間から
ノンストップでおしゃべりが続いた -
3:02 - 3:04二人は『Xファクター』を好み
二つのファクター(因数)を持つ -
3:04 - 3:08これは欠点どころか
二人の存在意義を高めていた -
3:08 - 3:11夜が明けるころには
互いが運命の人だと感じていた -
3:11 - 3:14ある日 彼女は
うぬぼれ屋の60について話していて -
3:14 - 3:16少し不愉快そうにする
59に気付いた -
3:16 - 3:18彼は顔を赤らめ
かつての恋心を打ち明けた -
3:18 - 3:21「ああなって良かったんだ
僕たちが出会えたからね」 -
3:21 - 3:2361は賢明だった
嫉妬にとらわれることもなく -
3:23 - 3:26彼の目を見て
とても優しく諭した -
3:26 - 3:31「君は59で私は61
二人合わせると60の2倍になるの」 -
3:31 - 3:34(笑)
-
3:34 - 3:37このとき 59は
目に涙をため -
3:37 - 3:39こんな唯一無二の娘に
出会えたことを喜んだ -
3:39 - 3:42彼は“素数”たることの
意味を話した -
3:42 - 3:44彼の心を分かつのは
“一(いち)”と彼自身だけ -
3:44 - 3:47そして彼女こそ
心を預けたい唯“一”の存在だと -
3:47 - 3:50彼女は 同じ気持ちだと答えた
映画は半分本当だとやっと分かった -
3:50 - 3:53あれは真の愛ではなく
ただの見本にすぎない -
3:53 - 3:56真の愛においては
二人こそが“素”晴らしい例なのだ -
3:56 - 3:58ありがとう
-
3:58 - 4:03(拍手)
-
4:09 - 4:10これが僕が初めて書いた詩で
-
4:10 - 4:15素数がテーマの詩の夜会のため―(笑)
-
4:15 - 4:18いや 素数がテーマの
詩のコンテストのため書いたものです -
4:18 - 4:21僕は 素数がテーマの詩の
コンテストで優勝したから -
4:21 - 4:25まさに “素”晴らしいわけだ(笑)
-
4:25 - 4:28こうして僕は
「ポエトリー・スラム」なるものを知った -
4:28 - 4:30念のために言うと
「ポエトリー・スラム」は -
4:30 - 4:32アメリカで30年前に
作られたもので -
4:32 - 4:35人をだまして
詩のイベントに参加させる方法です -
4:35 - 4:38それも 最後に「スラム」とか
格好良い言葉を付けるだけ -
4:38 - 4:40(笑)
-
4:40 - 4:43参加者が与えられた3分間で
詩を披露すると -
4:43 - 4:45ランダムに選ばれた聴衆が
スコアカードを掲げ -
4:45 - 4:48最後に集計されて
点数が出される -
4:48 - 4:49つまりは―
-
4:49 - 4:52パフォーマーと聴衆の
垣根をなくし -
4:52 - 4:55聴く者とのつながりを
強めるもので -
4:55 - 4:57さらには
あなたも勝てるということ -
4:57 - 5:01ポエトリー・スラムで優勝すれば
スラム・チャンピオンを名乗って -
5:01 - 5:03レスラーのふりもできる
-
5:03 - 5:07負けたらこう言えばいい
「何?詩は主観的な芸術形式だ -
5:07 - 5:10数で評価するとは何事か」
-
5:10 - 5:11(笑)
-
5:11 - 5:14でも僕は気に入って
何度もスラムに参加し -
5:14 - 5:16イギリスの
スラム・チャンピオンになり -
5:16 - 5:19パリのポエトリー・ワールド・カップに
招待されました -
5:19 - 5:21信じられないことでした
-
5:21 - 5:24世界中から人々が集まり
自国の言語で話し -
5:24 - 5:27英語のできないフランス人5名が
評価をするんです -
5:27 - 5:29(笑)
-
5:29 - 5:33ともかく 僕は勝った
最高だったよ -
5:33 - 5:36以来 僕は
世界中を旅できたんだから -
5:36 - 5:38ということで
これから紹介する詩が -
5:38 - 5:41まさに世界で
最高の詩なんです -
5:41 - 5:45(笑)
-
5:45 - 5:47ですから―
-
5:47 - 5:52(拍手)
-
5:52 - 5:55英語のできない
フランス人5名によればね -
5:55 - 5:59『ペーパー・ピープル』です
-
5:59 - 6:01僕は人が好き
-
6:01 - 6:03僕は紙の人も好き
-
6:03 - 6:06紫色の紙の人
飛び出す紫色の紙人も -
6:06 - 6:09ちゃんとした 飛び出す紫色の紙人
-
6:09 - 6:12「飛び出す紫色の紙人なんか
立たせられないだろう?」 -
6:12 - 6:14君の叫びが聞こえるよ
それはね... -
6:14 - 6:17僕は 飛び出す紫色の紙人の
ペーパークリップで -
6:17 - 6:21飛び出す紫色の紙人を
立たせるわけさ -
6:21 - 6:23でも 念のために
接着剤も用意しておくかな -
6:23 - 6:26粘着剤「ブル・タック」を一箱
紙がすべったときのためにね -
6:26 - 6:28飛び出す都市を
つくることができるけど -
6:28 - 6:31紙人の政治問題に
巻き込まれたくなくてね -
6:31 - 6:33紙政治家の政策なんて
紙のように薄っぺら -
6:33 - 6:36公約を破ろうが
ちゃんと謝罪もしない -
6:36 - 6:40小さな紙の僕と
小さな紙の君がいて -
6:40 - 6:43僕たちは紙のペーパーテレビを見る
ペイ・パー・ビューでね -
6:43 - 6:44(笑)
-
6:44 - 6:48ケシの紙ラッパーは
紙パックをラップし -
6:48 - 6:53紙人の乗り物が
A4地点で紙詰まりを起こすのを眺める -
6:53 - 6:55(笑) ペーパー
-
6:55 - 7:00紙のプリンセス・ケイト
でも 皆が目を離せないのは 紙のピッパ -
7:00 - 7:03誰もが紙裂きジャックに
怯えて生きる -
7:03 - 7:06紙のプロパガンダは
偏見を広め -
7:06 - 7:09写真写りのよいテロリストたちの
写真を紙に印刷する -
7:09 - 7:12小さな紙の僕
小さな紙の君 -
7:12 - 7:14飛び出す人々の間では
問題も飛び出す -
7:14 - 7:17仰々しい紙の議会は
聖域となり -
7:17 - 7:20紙削減に対する
プロテストを無視 -
7:20 - 7:24平和的な紙のプロテストは
粉々に破れ去る -
7:24 - 7:26先制攻撃の警察による
紙吹雪弾で -
7:26 - 7:30もちろん紙のお金もあり
紙(私)欲もある -
7:30 - 7:32意地汚い紙の銀行員は
必要以上を懐におさめ -
7:32 - 7:35ポプリを買って
紙(資)産を粉飾 -
7:35 - 7:38他の者は貧困に生き
軽くあしらわれる -
7:38 - 7:40“正しき”貧しい経済は
多くが“正しく”貧しいが -
7:40 - 7:43彼らの要望は無視され
お金は大戦へとつぎ込まれる -
7:43 - 7:45折り紙軍隊は
紙飛行機計画を広げて見せるものの -
7:45 - 7:48一方 我々は自らの紙鎖に
囚われたまま -
7:48 - 7:51もっと恥ずべきことに
事態はまるで変わらない -
7:51 - 7:54ただ 権力者が変わり
責任転嫁先が変わっただけ -
7:54 - 7:58権力者は名をあげて非難するが
それが人の名であったことを忘れてしまう -
7:58 - 8:01結局 名前というより
人の問題だからだ -
8:01 - 8:02僕は人が好き
-
8:02 - 8:04切迫したときでも
-
8:04 - 8:06人だけが
元気づけてくれる -
8:06 - 8:09紙の上では
僕たちの動きは見えにくい -
8:09 - 8:12でも パンドラの箱の底にだって
まだ希望が残っている -
8:12 - 8:15だから 僕は希望を持っている
人を信じているから -
8:15 - 8:17人に好かれている
僕の祖父母 -
8:17 - 8:19僕が生まれてから
一日もかかさず -
8:19 - 8:22僕のために
毎朝祈りを捧げてくれた -
8:22 - 8:267892日続けて
僕のことを心配してくれて -
8:26 - 8:28本当にありがたい
-
8:28 - 8:30おばのように
囚人と劇を演じる人たちもいる -
8:30 - 8:33真の許しをできる人たち
-
8:33 - 8:35迫害を受けた
パレスチナ人のような人たち -
8:35 - 8:37私利私欲のために
道を外れた人たちは -
8:37 - 8:39何も得ることはできない
-
8:39 - 8:41人は強くなれるんだ
-
8:41 - 8:44権力を牛耳る人が
被害者ぶるからといって -
8:44 - 8:46そんな制度に
屈することなんてない -
8:46 - 8:49紙人の世界だって同じ
-
8:49 - 8:52小さな紙の僕と
小さな紙の君がいて -
8:52 - 8:55飛び出す人たちの間では
人の問題が飛び出す -
8:55 - 8:58でも たとえ世界が崩れ落ちようと
僕たちは大丈夫 -
8:58 - 9:01だって 僕たちは人だもの
-
9:01 - 9:03ありがとう
-
9:03 - 9:07(笑)
-
9:19 - 9:22ありがとうございます
もう1つ行けそうです -
9:22 - 9:25僕にとって 詩は自由に
アイデアを表現する至極の手段 -
9:25 - 9:26詩を始めたとき
-
9:26 - 9:29僕が刺激を受けたのは
素晴らしいストーリーのある人たち -
9:29 - 9:33順風満帆の18歳の僕は
フツウすぎると思った -
9:33 - 9:37でも 僕の経験や夢
信じることを話せる― -
9:37 - 9:38そんな世界をつくれた
-
9:38 - 9:41だから 今日こうして
皆さんの前に立てて光栄です -
9:41 - 9:43ここにいる皆さんに感謝します
-
9:43 - 9:44皆さんが
ここにいなければ -
9:44 - 9:47昨日のリハーサルと
同じ状況ですから -
9:47 - 9:49(笑)
-
9:49 - 9:51こちらは
もっと面白いです -
9:51 - 9:54『サイシャイン・キッド(太陽の光の子)』
-
9:54 - 9:57それではお楽しみください―
-
9:57 - 10:00年老いた日の光は
息子のような太陽が自慢だった -
10:00 - 10:03小さな彼が走る姿に
一日が一層輝いた -
10:03 - 10:05彼が何かしたわけでも
問題が解決したわけでもない -
10:05 - 10:08ただ彼が日当たりの良い場所に
ずっといただけ -
10:08 - 10:11いつも こんな風にはいかない
-
10:11 - 10:13明るさを隠そうと
するときもある -
10:13 - 10:16どんな星だって
困難の周期にぶち当たる -
10:16 - 10:19暗闇の彼らを呼び覚ますには
より明るい光が必要だった -
10:19 - 10:21彼が星雲に
生まれたとき -
10:21 - 10:23誰も彼が普通だなんて
思わなかった -
10:23 - 10:25彼は フレアを放っていたから
-
10:25 - 10:27ミダス王が触れると
黄金になるが -
10:27 - 10:29彼が近づくと
全てが少しブロンズ色になった -
10:29 - 10:32そう この子は
他の人よりも愛された -
10:32 - 10:35ヨセフと彼のドリームコート
兄弟のように -
10:35 - 10:38目立つのも
善し悪し -
10:38 - 10:40彼が輝きすぎれば
妬みが敵を生んだ -
10:40 - 10:41シャドー・ピープルみたいに
-
10:41 - 10:44シャドー・ピープルは
サンシャイン・キッドを嫌った -
10:44 - 10:47シャドー・ピープルの闇の行いに
光を当てたから -
10:47 - 10:50シャドー・ピープルが隠した場所を
照らしたとき -
10:50 - 10:52シャドー・ピープルは
キッドを始末しようと企んだ -
10:52 - 10:55まずは 彼の黒点を
からかった -
10:55 - 10:58空から彼の夢を打ち砕いた
銃弾のごとく -
10:58 - 11:00彼はクールではないと
思い知らせるために -
11:00 - 11:03お蔭で彼は
学校の人気者に溶け込めなかった -
11:03 - 11:06宙ぶらりんな彼の頭を
地に着けてやると言った -
11:06 - 11:09彼は何者でもなかったが
それこそ 彼の存在価値 -
11:09 - 11:11彼は大学にも
行くことはなかった -
11:11 - 11:14彼が唯一取った“一番”は
“第一”度熱傷 -
11:14 - 11:16近寄りすぎた者たちは
-
11:16 - 11:17彼は明るすぎると言った
-
11:17 - 11:20だから 誰も
彼の目を見ようとはしない -
11:20 - 11:21彼の判断は曇った
-
11:21 - 11:23太陽が泣き始めると
-
11:23 - 11:24蒸発した涙で
空は曇った -
11:24 - 11:29サンシャイン・キッドは明るく
温かい性格で -
11:29 - 11:31心は燦々と燃えていた
-
11:31 - 11:34影の人たちの汚い言葉で
傷ついていた -
11:34 - 11:36彼の心には穴が開き
ぽっかりと傷跡が残った -
11:36 - 11:40彼が頑なになるにつれ
輝きを失っていった -
11:40 - 11:43名前が呼ばれるたび
彼の炎は勢いを失った -
11:43 - 11:45彼は 少し光を落とせば
彼らに好かれるかと考えた -
11:45 - 11:48でも 彼らは忙しなく
光はひどいと話して回った -
11:48 - 11:51彼はもはや
ついていけなかった -
11:51 - 11:54彼は そんな言葉を呑み込み
影に隠れた -
11:54 - 11:56テキサス州のように
ひとつ星の州になった -
11:56 - 11:59まるで みぞおちを
殴られたようだった -
11:59 - 12:03そこに現れたのが
リトル・ミス・サンシャイン -
12:03 - 12:06大好きな歌を歌っていた
―私たちは強くなれる -
12:06 - 12:09人に合わせなくていい
そのままでいい -
12:09 - 12:11だって 私たちの心は
お星さまだから― -
12:11 - 12:15リトル・ミス・サンシャインは
超イケてた -
12:15 - 12:17一目見ただけで
-
12:17 - 12:19すべてを忘れてしまう
-
12:19 - 12:21彼はとにかく
彼女が忘れられなかった -
12:21 - 12:24一目見たときから
彼女の姿が網膜に焼き付いた -
12:24 - 12:26とびきり素晴らしい彼女は
彼を受け入れた -
12:26 - 12:29この子が好きだったのは
いつも彼のそばにいると分かっていたから -
12:29 - 12:32事態は思ったほど暗くない
彼は夢を見た -
12:32 - 12:35影なんてどこにもない
彼女がいると 彼は輝いた -
12:35 - 12:38彼の目はランランとし
もはや隠せなかった -
12:38 - 12:41彼女の笑顔は眩しく
憎悪の言葉も消え去った -
12:41 - 12:44二人は互いにニックネームを付けた
「クール・スター」「陽気・サン」 -
12:44 - 12:47次第に 彼に影を落としていたことも
消え去って行った -
12:47 - 12:5110の24乗ある宇宙の星に1つという
特別な存在の彼女は 輝かしく -
12:51 - 12:53冷血の爬虫類でさえ
朱に染めた -
12:53 - 12:56チリ人からブラジル人まで
何十億人に愛され -
12:56 - 12:59サンシャイン・キッドに
“しなやかな心”を教えてくれた -
12:59 - 13:02彼女は言った
「世界中の暗闇を集めても -
13:02 - 13:05たった一本のろうそくに灯る明かりを
消すことなんてできない -
13:05 - 13:07なのに なんで君の光が
消されてしまうの? -
13:07 - 13:10君自身が消しているんだよ
空は果てしない -
13:10 - 13:12光を灯し続け
批評家を黙らせるのよ」 -
13:12 - 13:15心の窓である目にかかったカーテンを
彼女は再び開け -
13:15 - 13:17卑しき者たちにも
太陽の光を当てた -
13:17 - 13:19逆境の宇宙では
星々は共に身を寄せ合う -
13:19 - 13:22昼が夜になっても
記憶は永遠に消えない -
13:22 - 13:25天気予報がどうであれ
晴れ晴れとした顔で -
13:25 - 13:28雲に隠れても
この子はずっと輝く -
13:28 - 13:31そう サンシャイン・キッドは明るく
温かい性格で -
13:31 - 13:32心は燦々と燃えていた
-
13:32 - 13:36火に勢いを借りて
銀河の先にいる彼に -
13:36 - 13:38信じることを教えてくれた
彼女に支えられて -
13:38 - 13:41ありがとうございました
-
13:41 - 13:48(拍手)
- Title:
- 愛の詩―孤独な素数たちへ
- Speaker:
- ハリー・ベーカー
- Description:
-
パフォーマンス詩人(兼・数学専攻の学生)のハリー・ベーカーは、彼の好きな数―孤独で、愛に悩める“素数”について愛の詩を披露します。さらに、チャーミングな詩人の、生き生きと活力に満ちた詩2編もお楽しみください。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 14:05
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for A love poem for lonely prime numbers | ||
Yuko Yoshida approved Japanese subtitles for A love poem for lonely prime numbers | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for A love poem for lonely prime numbers | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for A love poem for lonely prime numbers | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for A love poem for lonely prime numbers | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for A love poem for lonely prime numbers | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for A love poem for lonely prime numbers | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for A love poem for lonely prime numbers |