-
2013年版「WordPress の現在」基調講演
マット・マレンウェッグ
-
こんにちは。
-
すごい、満員ですね!みんな、元気?
-
(拍手)
-
ふう。ほんとにたくさんの人がいますね。
-
ちょっと気になったんだけど、みんなどこから来たの?
-
NY、DC、ブラジル、DC、ボストン?
-
テキサス?
-
テキサスから来た人、いる?
-
(歓声)
-
いいグループが集まってるね。
-
始める前に、
-
まず、ゴールデンゲートスポンサーに
お礼を述べたいと思います。
-
Bluehost 社と Dreamhost 社。
-
両方、僕も使っている
すばらしいホスティングサービスです。
-
(拍手)
-
次に、
-
WordCamp SF でボランティアしてくれている方
-
手を挙げてください。
-
この方たちに拍手を !
-
(拍手)
-
彼らがいなければ、
-
こんなにスムーズなイベントは無理だったでしょう。
-
皆さんこれまで一日半、楽しんでくれていますよね ?
-
ですよね、ですよね。
-
では本題に入りましょう。
-
2013年、State of the Word の時間です。
-
僕の名前はマット・マレンウェッグ。
-
毎年言っていますが (笑) 。
-
セッション中に僕へツイートしたければ、
-
アカウントは @photomatt
-
ブログは、もちろん http://ma.tt/ です。
-
僕らは今年も、一年ごとに起こる変移を継続しています。
-
今回は、8回目の WordCamp サンフランシスコです。
-
そうですよね ?
-
最初始まった頃のことを考えるのはおもしろいです。
-
約3週間で計画を立てて、
-
会場が決まる1日前に告知を始め、
-
約300人が来てくれました。
-
WordCamp 運営者の皆さん、
-
会場が決まる前日に告知をするのはおすすめしません (笑)
-
いい写真をいくつか持ってきました。
-
かなり前なので、振り返るのもいいかなと思って。
-
駐車場の看板にTシャツをのせて、
-
参加者が見つけられるようにしました。
-
受付には敷地を囲むくらいの行列ができていました。
-
たくさん人がいたからというわけではなくて
-
参加者が到着してから
参加用バッジを印刷することにしたからです。
-
ネットワークもすごく「洗練」されたものでした (笑)
-
ご覧の通り、Linksys コンシューマー向けの
-
「高品質」製品を用意していました。
-
席が足りなかったので、
-
床に座っている人もたくさんいました。
-
でもほんとに楽しかったです。
-
みんなも楽しんでいたし、
-
音楽だってありました。
-
それから、ぼくの髪はすごく短かった。
-
信じられます ?
-
でもあれから今まで、WordCamp の考え方は
-
ほとんど変わっていません。
-
シンプルで、低コストなイベントであること。
-
例えばマイク・アダムスやニコライが話したような
-
とても技術的なトピックについて学んだり
-
よりよいブロガーになる方法や写真撮影の手法など、
-
WordPress ブログのコンテンツに関する
-
ユーザー向けのトピックなどを学んだりするために
-
世界中から人が集まるというイベントであること。
-
でもまあそれ以外の部分は、
-
やりながら答えを見つけてきました。
-
参加者がお互いつながれるように
-
広すぎる地域よりもローカルなイベントを推奨し、
-
なるべく低コストに抑え、
-
かっこいいTシャツを用意し、
-
…ここにいる参加者のたくさんの人が
WordCamp Tシャツを
-
着ているのが見えますね。
-
そうそう、明日 Automattic のオフィスに行ったら
-
「Tシャツ博物館」がありますよ。
-
世界の WordCamp の Tシャツを集めて
-
かっこいい、アートっぽい展示として飾っています。
-
ちょっと気になったんだけど、ここにいる人で
-
最初の WordCamp に来てくれた人、いますか ?
-
ボウ、君は手を下げて (笑) 。
-
この調査は正確じゃないですね。
-
10回以上 WordCamp に行ったことがある人は ?
-
20回以上 ?
-
今年だけで ?
-
(笑)
-
いや、本当に可能なんです。
-
これまでに合計314回の WordCamp が開催されました。
-
今年だけでも72回です。
-
でももっと驚いたのは
-
WordCamp でこれまでにスピーカーになった人の
-
数を合計すると何人になるか、分かる人はいますか ?
-
1,026人。これは、過去1年間だけの数です。
-
これまで12ヶ月間での合計数です。
-
さらに、もっと驚きなのは
-
WordPress.tv の WordCamp 動画はこれまでに
-
合計140万回再生されています。
-
スピーカーにプレッシャーを与えるわけではありませんが
-
観客席にいる、多すぎると思える人たちよりも
-
もっと多くの観客がいるということです。
-
その他最近の話をしましょう。
-
祝福パーティの二日酔いが思い出に
なった人もいるかもしれませんが
-
5月27日に10周年を迎えました。
-
(拍手)
-
テキサス州オースティンから
-
ベトナムのハノイまで、
-
世界中でお祝いが開かれました。
-
Meetup.com サイトによると、
-
合計4,999人が参加したそうです。
-
最後の写真の人はどこにいたんだっけ ?
(訳注: コア開発者の Dougal)
-
でも、ほんとに現実じゃないような感じがしました。
-
これ、すてきですよね !
-
でももっとすごかったのは、これ。
-
プラグインピニャータ。
-
(歓声)
-
あのパーティに行ってた人もいた ?
-
(うん !)
-
ピニャータだけじゃなくて、
現実じゃないように思えたのは、
-
でも、世界中からストリームに写真が、
-
24時間くらいの間ずっと
表示され続けるのを眺めたことでした。
-
マイク・リトルと僕が10年前にスタートを助けた
-
このプロジェクトがそのきっかけになったなんて、と。
-
10年の時間を経て
-
100%確実に言えるのは、
-
WordPress ピニャータが現れて叩かれるなんて、
-
僕らのどちらもまったく予想していませんでした。
-
これまで1年間を振り返って、
-
10周年を迎えた以外に何があったか見てみましょう。
-
もちろん、Elvin のリリースがありました。
-
やっと、メディア機能関連のリニューアルを行って、
-
とても人気があるリリースでした。
-
Twenty Twelve テーマも追加しました。
-
これは、その新しいメディア画面です。
-
また、管理画面を Retina 向けに対応するという
-
最初の試みも行いました。
-
さて、
-
3.6 リリースについて
たくさんの質問や噂があるのは知っています。
-
Jay-Z や ジャスティン・ティンバーレイクが
-
アフターパーティに来るのかどうか、という質問と
-
同じくらいたくさん。
-
いろいろな理由から、今週末 3.6 リリースは行いません。
-
イベントを楽しみに来てるんですから。
-
リリースが楽しくないって訳じゃないですけど (笑) 。
-
でも、ちょっと違ったことを試してみることにしました。
-
3.6 リリースビデオ世界初の試写会を
-
みなさんと一緒にここで行います。
-
準備はいいですか ?
-
じゃあ、照明を落としてもらえますか ?
-
ちょっと暗めにしましょう。
-
音楽でもかけた方がいいですよね。
-
♪ Let's get it on...
-
では、どうぞ。
-
この動画は今までとちょっと違います。
-
"3.6 Oscar"
-
"Twenty Thirteen テーマの紹介"
-
"大胆でカラフルな、
ブログにフォーカスしたデフォルトテーマ"
-
これが Twenty Thirteen だよ。
-
"ユニークなスタイルの投稿フォーマット"
-
"どんなデバイス上でも美しく表示"
-
"ネイティブな動画に新規対応"
-
"URL をペーストすれば完了"
-
"(ネイティブな音声対応も)"
-
"Rdio と Spotify 埋め込みにデフォルト対応"
-
プロの俳優を雇いました (笑) 。
-
"自動保存機能の改善で、中断したところから再開可能に"
-
今の、見たよね ?
-
"メニュー UI の改善でカスタマイズがさらに簡単に"
-
"投稿ロック機能の改善で、誰がいつ編集中か分かります"
-
"新しい履歴管理機能: 投稿のタイムマシーン"
-
"WordPress 3.6:"
-
"メディア・コラボレーション・編集・ナビゲーションをストリームライン化"
-
"3.6 Oscar"
-
(大きな拍手)
-
マーク・ジェイクィスとアレン・ホークリー
-
どこにいる ?
-
それからキャンベル !
-
バージョン 3.6 のリード開発者たち !
-
(大きな拍手)
-
もうすぐ公開されます。
-
でもまだ詳しくは言えないけど…本当にもうすぐ。
-
もう見たと思いますが、ジャズミュージシャン名は
-
「オスカー」です。
-
オスカー・ピーターソンからもらいました。
-
さらに、過去一年間では WordPress.org サイトにも
-
いくつかの更新を加えました。
-
大きな変更はもちろん、make.wordpress.org ブログ。
-
1年間に合計で1万件以上の投稿とコメントが
-
ブログに寄せられました。
-
本当にたくさんです。昨年に比べ倍以上になっています。
-
プラグイン作者もこの会場にいると思いますが…
-
待って。プラグイン作者の方は手を挙げてみてください。
-
ちょっと興味がわいたので。
-
わぁ、けっこう…
-
うーん、会場の手を挙げた人の割合を口にすると
-
間違ってるって周りからよく笑われるんですが
-
まあ、じゃあ、9割くらいと言っておきましょう (笑) 。
-
会場にいる人のうちでね。
-
新しいプラグインレビューシステムを導入しました。
-
五つ星評価はすべて、
レビューに付随するようになりました。
-
つまり、例えば
-
理由なくプラグインに一つ星をつけることは
できなくなりました。
-
各レビューはスレッド形式になっており
-
返信をつけることもできます。
-
さらに、評価とレビューの投稿者は
-
後から評価の変更もできるようになりました。
-
(拍手)
-
これは見ていて本当にわくわくします。
-
一つ星が五つ星に変更されたのを何度も目にしたので。
-
また、プラグイン作者が今までよりも
-
プラグインのフォーラムで活発に
活動するようになったとも思います。
-
そんなにたくさんのコードを変更したわけではないのに、
-
ちょっとしたひとつの変更が
-
ユーザーの行動に大きな変化を及ぼしたのは
-
興味深いと思います。
-
将来は、現在の五つ星評価のシステムをリタイヤして
-
100%プラグインを使った形式にします。
-
プラグインレビュー・評価のリセットを行います。
-
オットーが正確な数字を知ってると思うけど
-
今のところ、5万件だっけ ?
-
だいたいあってる ?
-
4万件。
-
ソフト・ローンチ以来、4万件のレビューが
-
追加されたそうです。
-
そしてついに
-
…すでに最初の章を読んだ方もいるかもしれませんが…
-
「WordPress the Book」
-
WordPress の歴史を綴った本の
-
第一章を公開しました。
-
ひと味違った試みとして、初めて
-
…少なくとも僕が関わった本としては初めて、
-
GitHub 上で執筆が行われています。
-
WordPress の歴史に書かれているテキストの
-
変更、歴史、プルリクエストなどを
実際に見ることができます。
-
ソフトウェア自体と似た手法で
その歴史の本を書いているのは
-
とてもぴったりの方法だと思います。
-
これは、ショバーンとクリスタが執筆中です。
-
二人に拍手を !
-
(拍手)
-
その他のコアプロジェクト関連の動きとして
-
4,600万回のダウンロード。
-
つまり、1年間毎日14万7千回
ダウンロードされたということになります。
-
いつも本当にびっくりします。
-
336個のテーマが追加されました。
-
昨年の数に比べ、2.3倍です。
-
注目に値するのは、これらのテーマひとつひとつが
-
テーマレビュープロセスを通過したという点です。
-
申請されたテーマそれぞれに、
-
たくさんのレビューが行われます。
-
次に、9,334個のプラグインが申請され、
-
6,758個が承認されました。
-
通らなかった3,000個ちょっとのプラグインには
-
申し訳ないですが。多分スパムかな (笑) 。
-
でも、とうとう公式ディレクトリ登録プラグインの数が
-
2万6千個を超えたのを見ることができてうれしく思います。
-
ほんとうに、使えるプラグインの数が
すごく増えたと言えます。
-
最後にスポットライトを当てたい部分は
-
モバイルアプリがうまくいっているという点です。
-
合計、15回のアップデートを行いました。
-
iOS で3回、Android と Windows Phone でそれぞれ6回。
-
より素早く改善が行われています。楽しみですね。
-
毎年貢献者についてお話しするとき、
-
数人の方をハイライトしています。
-
コミュニティの新顔たち。
-
ここにいる皆さんと世界中で動画を見ている方に
-
彼らをご紹介したいと思います。
-
まず、二人。
-
二人のコンスタンティンです。
-
(拍手)
-
次に、マイクとアダム。
-
このアダムの写真は数時間前に取りました (笑) 。
-
(拍手)
-
この写真と同じ人を会場で見つけられるはずです。
-
全く同じ服装をしていますから。
-
スコットとドリュー。
-
(拍手)
-
スーパーヒーロー ? WordPress 貢献者 ?
-
彼がどちらなのかは、よく分かりませんが。
-
最後にデイヴ・マーティンと、ヨアン・アズムスン。
-
(拍手)
-
他にも多くの人が話題にしているのは、
-
アンケートの結果についてです。
-
約3万件の返信がありました。
-
178ヶ国から。
-
いつもと同じように、
WordPress の好きな点を尋ねました。
-
「雨に濡れたバラ」や「子猫のひげ」は
上位には入りませんでしたが、
-
「コミュニティ」や「使いやすさ」が、
-
引き続き多くの人が挙げた好きな点でした。
-
そして、嫌いな点としては今回も
-
「プラグイン」が優勝。
-
2万6千個のプラグインのうち、
いくつかが悪さしているんでしょう (笑) 。
-
でも「なし」というキーワードが上位にあったのも
-
うれしく思いました。
-
続いて「アップデート」「セキュリティ」がランクイン。
-
今年は気になっていた新しい質問も加えました。
-
「WordPress にアクセスするのに
どのデバイスを使っていますか ?」
-
という複数選択可の質問です。
-
例えば僕が回答するなら
-
WordPress を Web、iPad、iPhone、Android Phone で
-
使うと答えるでしょう。
-
結果はこうなりました。
-
とても興味深いと思います。
-
だんだん表示されてきます。
-
両端の回答が興味深いと感じました。
-
間にある回答はだいたい期待通りでした。
-
まず、最初に謎に思ったのは
-
WordPress を Web 上でまったく使わないと答えた
-
2%の人たちって誰なんだろう ? ってこと。
-
おもしろいですね。
-
どうやってアンケートに答えたのかな ? スマホでしょうか。
-
次に右側。
-
おもしろいと思ったのは、
-
12% が、例えば MarsEdit のような
-
デスクトップアプリから WordPress を使っていること。
-
期待していたよりもかなりたくさんの数でした。
-
これは、ブラウザ以外のデスクトップアプリです。
-
それから、
-
Android タブレットについて耳にした噂や
-
ニュースで聞いた話によると、
-
全然使われていないということらしかったので
-
18%が WordPress を Android タブレットからも
-
使っていると聞いてけっこうびっくりしました。
-
ここで、Android タブレットを使っている人います ?
-
今使っている人 ?
-
(笑) いいね。
-
質問には Kindle Fire のことも書いたと思うので、
-
それも含まれていると思います。
-
次に、もちろん
-
いつものスタンダードな質問を尋ねました。
-
「WordPress を何に使っていますか ?」
-
毎年変化を見るのが興味深い質問です。
-
去年と今年の結果を含めました。
-
どちらも CMS としての利用者が少し増えており、
-
ブログと CMS 両方という人がちょっと減りました。
-
ブログだけという人もほんの少し減りました。
-
今年初の選択肢として加えたのが、
-
アプリケーションプラットフォーム
としての WordPress 利用。
-
現在、3万人のうち7%です。
-
つまり1500人以上 ? が、
-
WordPress を主に
-
アプリケーションプラットフォームとして
使っているとのことです。
-
このことについて1〜2年前に話し始めたとき、
-
このサイクルの最初の方にいるんだ、と言いました。
-
なので、だんだん増えていっているのを見てうれしく思うし
-
ブログ / CMS 両方の人の数字に
近づいていくと予想しています。
-
今年、もう一つ新しいことをしました。
-
実は僕たちがやったのではなくて、
-
WPEngine のすばらしい皆さんがやってくれたのですが。
-
広範囲の、統計的に有効な
-
アメリカ合衆国の成人人口のサンプルに対し
-
この質問を尋ねたそうです。
-
「WordPress を知っていますか ?」
-
他の質問もいくつか聞いたみたいですが。
-
これは一般的に、ブランド認知度調査と呼ばれるものです。
-
30%弱の人が「はい」と答えたそうです。
-
これがいい数字なのかどうか、
まだ判断に迷っているんですが
-
でも、僕のランダムサンプリングの
調査結果とは一致しています。
-
飛行機で隣に座った人に対しての。
-
最近は、3人に1人くらいは僕を見て
-
変なやつだと思わないみたいだし
-
WordPress のロゴがいろんなところについてるのも
-
不思議がられないですから。
-
「その "W" のロゴ、何 ?」って。
-
なので、これは良いことです。
-
やっぱりこの数がいいか悪いかまだ分からないんですが、
-
今後のベースラインとしては興味深い数だと思います。
-
3分の1というのはけっこうメインストリームだと思いますが
-
それ以上にメインストリームになれるでしょうか ?
-
例えば、ジャスティン・ビーバー並みに。
-
(笑)
-
でも、猿の助けは借りずに。
-
ビーバーのファンは猿のストーリー知ってるよね。
-
ベルリンにペットの猿を連れて行って
-
通関に引っかかっちゃったらしいんだけど
-
猿を置き去りにしたんだって。
-
(ええーっ)
-
ああ、ブーイングしないで。
-
おっと、スライドがまだあったみたい。失礼。
-
では、最後に
-
僕らが「Web を民主化する」というゴールに向けて
-
進捗を計るために主に使っている数字をご紹介します。
-
Web の 18.9% が WordPress を使っています。
-
(拍手)
-
この数字にはいつも本当に驚かせられます。
-
この調査は以前よりもさらに広範囲になっています。
-
以前はトップ100万サイトの調査だったのですが
-
現在はトップ1000万サイトに対して調査を行っています。
-
今のところ最善の方法です。
-
このデータはすばらしいですし、
-
昨年の成長は喜ぶべきことではありますが、
-
しかし、数字の裏を見ると危険も潜んでいます。
-
おっと、スライドが見られないですね。残念 !
-
あーあ。
-
昨年の WordCamp、午前中のセッションで
-
僕が、これまでの WordCamp の中で
-
最も重要なプレゼンだったと思うものがありました。
-
僕のものも含めて。
-
僕のよりも良かった。
-
カリフォルニア在住のプロダクトデザイナー
-
ニア・イーアルのものです。
-
彼の話した内容を噛み砕いてご紹介しますが
-
実際のプレゼンを見たい方は WordPress.tv でどうぞ。
-
彼のサイトは「NearAndFar.com」。
-
このサイト名は
-
彼の名前の読み方を思い出す唯一の手がかりです (笑) 。
-
僕の大好きなブログのひとつでもあります。
-
彼の話した内容について触れる前に、
-
アンケートを取らせてください。
-
そんなに昔ではないですが、WordCamp で
-
「スマートフォンを持っている人 ?」と尋ねたら
-
半分以下しか手を挙げなかったことがありました。
-
iPhone はまだたった5歳なんだって
-
簡単に忘れてしまいますよね。
-
その以前は Treo とか Blackberry とかを持っていたんです。
-
でも、みんなスマホを持っていると想定しましょう。
-
別のアンケートをします。
-
今までに「ファントム・バズ (幻想振動症候群)」を
-
感じたことがある人 ?
-
ですよね。
-
じゃあ、友達の電話がバイブレートして、
-
ポケットにある自分の電話を確認したことは ?
-
それとか、テーブルがバイブレーションで揺れて
-
みんなびくっとしたりしますよね。
-
さらに、「あくびの感染」の現代版は、
-
誰かがスマホを取り出すと、他の人もみんなそうする現象。
-
共有というか、伝染性がありますよね。
-
インディアナ大学のリサーチによると
-
過去2週間に 89% の学部生が
-
ファントム・バズを経験したそうです。
-
原因はまだはっきり解明されていないそうですが
-
電話の振動を発生させるきっかけに対して
-
心理的な愛着があればあるほど、
-
この体験をする傾向があるそうです。
-
特に、テキストメッセージの着信とか。
-
ちょっとクレイジーだなと思いました。
-
スマホが体の一部になって、
-
存在しないと変な気分になる、みたいな。
-
正直に言ってください。
-
このプレゼンが始まってから
-
スマホの画面を見た人、手を挙げて。
-
痛っ。
-
来年はもっと面白くするよう、がんばります。
-
(笑)
-
長いヒゲの人をもっと登場させないと。
-
気づいたか分からないけど、
-
あの動画の気に入ってるところは、
-
分かりやすいよう音量をちょっと上げたんだけど
-
ヒゲの二人がハイファイブをやったあと、
-
指をパチンってスナップしたところ。
-
すごい良かった。
-
話を戻して、ニアによると
-
この原因には理論がある。
-
「(A.) T. A. R. I.」理論。
-
この ATARI の A にはあまり意味がなくって、
-
冠詞の a みたいなもの。
-
TARI のパートは興味深い。
-
T はきっかけ (Trigger)、A は行動 (Action) 。
-
R は報酬 (Reward)、I は投資 (Investment) 。
-
「きっかけ」は、内部的なものでもいいし
-
外部的なものでもいい。
-
外部的きっかけは、例えばスマホの振動。
-
または運転しているときに看板を見かけて
-
何らかの行動を起こすことを決めたりとか。
-
WordPress ブログで新しいコメントがついて、
-
メール通知が来たりとか。
-
内部的きっかけは、感情とか状態とか。
-
疲れていたり、寂しかったり、退屈していたり
-
おなかが空いていらいらしていたり。
-
そういう気持ちになったことある ?
-
こういうのが、内部的きっかけ。
-
デフォルトの反応がすでにある。
-
例えば寂しく思ったときに
-
Facebook をチェックするとか。
-
この反応が起こるとき、脳は何も考えていません。
-
自動的な反応なんです。
-
この反応が起こっているときに脳をスキャンすると、
-
活性化される脳の一部が…
-
なんていうんだっけ、用語があったよね。
-
自律…
-
何とか。
-
脳内で高度な処理をする部分は動作していないんです。
-
文字通り、動物的な脳の中枢部分だけが
-
物事に直接反応しているんです。
-
そして、面白いことが起こるんです。
-
例えば、コメント通知が来て電話が鳴るとします。
-
電話がバズる ? (笑)
-
バズ・ライトイヤーからコメントの通知が来たから (笑)。
-
で、読みたくなる。
-
そこで、WordPress のアイコンをクリックします。
-
こういう時に脳の報酬を感じる部分で
-
ドーパミンが活性化するのは
-
報酬を実際に受け取るより前なんだそうです。
-
報酬を「期待すること」自体が
-
ドーパミンを発生させるんです。
-
実際に報酬を受け取った瞬間には…
-
例えば、バズ・ライトイヤーからのすてきなコメントとか…
-
ドーパミンレベルは下がるんです。
-
そして、脳の報酬を感じる部分はそこまで反応しない。
-
とても興味深いと思います。
-
次に、心理学者スキナーの実験などからも
-
分かっているように、
-
報酬は、間欠性がある方が効果的だそうです。
-
例えば、
-
誰かお気に入りの読者からのコメントとか
-
給料が銀行口座に振り込まれたというメール通知とか。
-
ナイジェリアの王子があなたの口座に
-
お金を振り込みたいっていう通知とか。
-
(笑)
-
これらにはそれぞれ違ったレベルの価値がありますよね。
-
それが、このシステムが中毒的になる理由でもあります。
-
電話で通知音が鳴ったときポケットから出そうとすると
-
ドーパミンが発生しますが、
-
でも開けてみると、
-
毎回給与振り込みの通知ではないわけです。
-
まあ、隔週1度くらいしかメールをチェックしなくて、
-
そのたびに振り込みの通知が来るのではない限り。
-
最後に、Investment (投資) の I について。
-
投資、つまり、自分自身で何かを作ること。
-
この一番うまい説明のしかたはっていうと、
-
会場で、IKEA の家具を組み立てたことがある人、いる ?
-
たくさんのパーツと不可解な説明書を手にして
-
いっしょうけんめい組み立てて。
-
完成したものを眺めて、
-
「ちょっと曲がってるな…」みたいな。
-
で、余るべきではないパーツがいくつか残っていたり。
-
でも、自分で作った家具なんだ。
-
いい気分だよね。
-
僕、実は他の州に引っ越すときに IKEA の家具を
-
わざわざ運んだことがあったよ。
-
捨ててまた新しいのを買った方が安いのにね。
-
他の州に運ぶより。
-
でも、これは「投資」の一部なんです。
-
何かに対して力を注いだ場合、
-
さらに愛着を感じるようになるんです。
-
折り紙を使った研究が行われています。
-
プロの折り紙作成者が作った
-
すごくよくできた作品と、
-
普通の人が折った作品を用意して、
-
第三者に両方を評価してもらったそうです。
-
プロの作品はもちろん100点満点。
-
かっこよくて、誰もが気に入りました。
-
一方、自分で作った作品を評価した場合、
-
プロの作品に対して平均9割くらいの点をつけたそうです。
-
しかし、第三者が普通の人の技術を評価した場合は
-
約1割くらいの点数になったそうです。
-
つまり、人は自分自身の作品の価値を
-
9倍も過大評価してしまうということです。
-
他の人の評価に比べて。
-
例えばこういった時のことも考えてみてください。
-
Facebook プロフィールのヘッダー画像を選ぶ時に
-
自分のパーソナリティを完璧に表現する画像を探したり
-
26,000個のプラグインから
-
自分のサイトにぴったり合ったものを見つけるために
-
何時間も費やした場合。
-
こういった「投資」を行うことで
-
結果に対してさらに愛着を持つようになるんです。
-
WordPress ユーザーというコンテキストをもとに、
-
習慣、ループ、フック、きっかけなどについて考えるのは
-
面白いと思います。
-
全然コードを触らないユーザーの場合は ?
-
開発者の場合は ?
-
プラグイン作者の場合は ?
-
彼らを引きつけるものって何だろう ?
-
この図は、ユーザーが WordPress に対し
-
どうして魅力を感じるのかを表した一つの例です。
-
インスピレーションを受けてアイディアが生まれる。
-
これがきっかけです。
-
それに対する最初の反応は投稿を書き始めること。
-
WordPress にログインして書き込み、公開する。
-
次に、フィードバックをもらい始める。
-
これが「報酬」であるとも言えます。
-
長い時間をかけた投稿を誰も読んでくれないことも
-
時にはありますが…。
-
そういうとき、最悪だよね。
-
5分くらいで書いた投稿にたくさんトラフィックが来て
-
何時間もかけたものは、反応が鈍かったりね。
-
よくあることなのかな (笑) ?
-
「投資」は、かけた時間でもあるし
-
同時に、蓄積された価値でもある。
-
例えば、購読者数とか。
-
増えていく数は、
-
プラットフォームに対する時間投資の象徴でもある。
-
Twitter のフォロワーやブログの購読者は、
-
ブログを書いたりツイートをしたりした
-
時間を表しているともいえる。
-
これに関しては、モバイルアプリから
-
多くのインスピレーションを受けています。
-
画面サイズの小ささというよりは、
-
モバイルデバイスを使っている場合に
-
人々の集中力が持続する時間は短い、という点にです。
-
もしくは、この State of the Word を聞きながら
-
モバイルデバイスを使っている場合に (笑) 。
-
こういった制約はクリエイティビティを産み出します。
-
アプリケーションが進化した
-
方向性を振り返ってみると、
-
いくつかの鍵となる体験が大きく関わっています。
-
WordPress の標準機能、投稿作成やデザインというのも
-
もちろんありますが、
-
でも、ユーザーがアプリを使い続ける
-
きっかけとなっている進化の多くは、
-
例えば、退屈な感情に効果的な Reader 購読機能とか
-
エゴを満たしてくれる統計機能とか
-
トリガーがたくさん詰まった通知機能とかいったものです。
-
こういった機能が改善していくに従って、
-
WordPress が毎日の習慣になっているユーザーは
-
飛躍的に増えると思います。
-
この会場にいるみなさんの多くがそうであるように。
-
少なくとも、サンフランシスコでの土曜日の
-
習慣の一部としては。
-
モバイルチーム自体も
-
この一年間で非常に大きくなりました。
-
ですから、こういった機能がさらにすばやく
-
改善されていくのを見られると思います。
-
先ほど話したように
-
過去12ヶ月で15回のリリースを行いましたが、
-
この数は増えていくでしょう。
-
モバイルアプリの大きな機能が増えていくという意味で。
-
そして、今までにモバイルアプリで見られなかった
-
興味深いシフトが起こってきています。
-
これまでモバイルアプリは
-
既存の WordPress ユーザーによって利用されていましたが
-
最近では新しいユーザーが
-
WordPress を始めるきっかけにもなっています。
-
ここで考えてみると、
-
モバイルアプリのユーザー体験ループは、
-
まず消費。例えば読者への通知とか。
-
次に生産。つまり投稿の作成。
-
それから管理。
-
今回、iOS で NUX(新ユーザー向け体験)関連の
-
最初のイテレーションを行いました。
-
その結果、iPhone デバイスからの新規ユーザーが
-
3倍になったのです。
-
これがもしかしたら、
-
Web からは WordPress を全く使わないという
-
2% に含まれる人かもしれません。
-
こういった人たちが、
-
WordPress をこれから使う新しい世代だというのは
-
間違いありません。
-
特に、今後ラップトップやタブレットを使わないような
-
世界中の地域でもパブリッシングを民主化していけば
-
なおのことです。
-
これは、今後起こっていくことです。
-
ご覧いただいたように、7%が WordPress を
-
アプリケーションプラットフォームとして使っています。
-
ブライアン・リチャードが先日送ってくれたこの動画が
-
とてもいいなと思いました。
-
もう一度、照明を落としてください。
-
この動画では、僕が想像もしなかったやり方で
-
WordPress を
-
アプリケーションプラットフォームとして活用しています。
-
これが、現在起こっていることの一部を
-
説明するものになれば幸いです。
-
いい感じの照明、お願い。
-
どうぞ。
-
"クレジットは賞品との交換に使われますが"
-
"バッジは常にキープされます"
-
"DMA で賞品をもらうには"
-
"キオスクでログインしてバウチャーを印刷してください"
-
"賞品はそれぞれユニークです"
-
"各バウチャーに説明が印刷されています"
-
これは彼女が何か買っているところじゃないよ。
-
"次回 DMA を訪れる際には"
-
"DMA フレンド会員に登録するために"
-
"キオスクにお立ち寄りください"
-
この iPad 上で表示されているのはすべて、
-
バックエンドが WordPress でできています。
-
ここでは見えないですが
-
iPad のカメラの前で会員証をかざしてスキャンすることで
-
プロフィールを表示させることができるんです。
-
バックエンドは、すべて WordPress。
-
「Web サイト」でさえもないんです。
-
すごいですよね。
-
(拍手)
-
アプリケーションプラットフォームとしての
-
WordPress というコンセプトを初めてご紹介したのは
-
数年前、この同じステージでした。
-
そのとき、これに似たようなものを見ていただきました。
-
WordPress の進化についてお話しました。
-
2003年から2007年、ブログとしての WordPress。
-
2008年から2011〜2012年は、CMS としての WordPress。
-
そして、2012年以降さらに5年間のトレンドは
-
アプリケーションプラットフォームとしての WordPress が
-
主要なものになるのではないかと。
-
うーん、
-
これは間違っていたと思います (笑) 。
-
まあ、心配しないで。
-
基本的に、考える方向が
-
ずっと間違っていただけだと思うんです。
-
これらが、次々に起こる一連の流れであるかのように
-
お話ししていましたが、
-
実際起こっているのは、
-
この3つすべてが一度に別のレベルで
-
同時に進行しているということです。
-
実際、WordPress の最初のリリースを考えてみると
-
アプリケーションプラットフォームとしての
-
WordPress という要素がすでにありました。
-
データベースレイヤーや、ユーザーログインシステムとか。
-
CMS の要素も。
-
バージョン 1.5 では
-
固定ページとテーマが導入されました。
-
もちろん、ブログは最初からその要素がありました。
-
でも最初の方の WordPress はこんな感じだったんです。
-
逆さのピラミッドみたいな。
-
プラットフォームの部分はあまりしっかりしておらず、
-
その上に構築するやり方もやや不安定でした。
-
でも今はこの図のような形で
-
ブログから CMS、
-
そしてプラットフォームへの進化を理解しています。
-
実のところ、ピラミッドだけではなく
-
WordPress というプラットフォームが
-
いろいろなものに接続しているという感じです。
-
CMS はアプリケーションのうちのひとつ。
-
ブログはアプリケーションである CMS のうちのひとつ。
-
そして E-コマースも。
-
将来には他にも、
-
さらにその上に構築されるものが出てくるでしょう。
-
いままで WordPress に追加された機能は
-
一つ残らずすべて
-
これら3つのレイヤーのうちいずれかに接続できます。
-
これらのレイヤーと接続するものは、
-
これらの重要なレゴのひとつだと言えるでしょう。
-
レゴの話をしたところで、
-
ショバーンのプレゼンでレゴのスライド見た人いる ?
-
うん、すごい良かったよね。
-
でも、なんで僕がニワトリのレゴだったのか不明だけど。
-
WordPress の歴史をレゴの人物で
-
イラスト化したプレゼンだったんだけど
-
マイク・リトルのキャラは100歳くらいに見えたから
-
かわいそうだった。
-
WordPress が始まったとき彼は31歳くらいだったから。
-
で、僕はニワトリ。腕は羽だよ。
-
皆さんのためにニワトリの
-
コスチュームを探してみたんだけど、
-
WordPress のロゴがついたのは見つからなかったので…。
-
さっきも言ったように、すべてが
-
これら3つのいずれかに当てはまる。
-
これは次の話題につながってる。
-
バージョン 3.7。
-
3.7 についてまずお知らせしたい驚きの事実は
-
10月初旬にリリースされる予定ということ。
-
えっ ? (笑)
-
うん、僕も同じ反応だった。
-
これは、プラットフォームに焦点を当てたリリースになる。
-
取り組む予定なのは最下層のレイヤー、
-
アプリケーションプラットフォームとしての WordPress。
-
リーダーは、アンドリュー・ネイシンとジョン・ケイヴ。
-
二人ともここにいる。
-
アンドリュー、ジョン、立ってもらえる ?
-
(拍手)
-
安定性とセキュリティにフォーカスします。
-
それを示すのは、
-
言語パッケージ、
-
マイナーリリースの自動アップグレード、
-
そしてパスワード周りの強化。
-
パスワードや Cookie をもっと安全にします。
-
こんなに早く完成させられると思う理由は
-
この多くはすでにプラグインとして存在しているからです。
-
さらに、3.7 リリースを
-
多くのことをリセットするために使おうと思っています。
-
例えば、現在3,800件以上の
-
解決していない Trac チケットがあります。
-
だから、この部分をぜひクリーンアップしたいと思います。
-
これは、僕らが快適に思うには多すぎる数ですから。
-
WordPress プロジェクト史上最も多い数です。
-
さらに、開発者向けリソースも新しく増やす予定です。
-
developer.wordpress.org をここで初めて告知します。
-
今サイトに行ってもこんな風にしか見えませんが。
-
まだ何もないです。
-
(笑)
-
基本的にこれは、
-
WordPress の関数リファレンス。
-
コードと PHPDoc をソースにしたもの。
-
手動で編集した Codex ではなくて。
-
Codex のページをリダイレクトして
-
常に最新のコードリファレンスを提供できます。
-
さらに、3.7 ではプラグイン・テーマエディタで
-
コードを編集する際に関数の定義を
-
この新しいリソースに直接リンクします。
-
いいものになると思います。
-
(拍手)
-
こういったベースとなるコンポーネントは
-
一般ユーザーの視点からは魅力的ではありませんが、
-
プラットフォームの観点からはとても重要だと思います。
-
これがあることで、上にいろいろなものを
-
構築できるようになるからです。
-
プラットフォームの上に構築するものを話す上で、
-
まずは「MP6」のストーリーをお話ししたいと思います。
-
2013年の最初に 3.6 のサイクルを始めたときから
-
今までの間に、2つの主要機能がキャンセルになりました。
-
ひとつはアイコンビジュアルのリフレッシュ。
-
もうひとつは投稿フォーマット。
-
アイコンは2月に、投稿フォーマットは5月に
-
中止となりました。
-
アイコンの方はぼくが責任者でもあったので、
-
ここでお話したいと思います。
-
過去、WordPress はアイコンやグラフィックを
-
まったく含んでいませんでした。
-
ひとつの理由は、オープンソース版で
-
僕らの考えに合ったものが
-
存在しなかったから。
-
それから、作り方を知っている人が
知り合いにいなかったから (笑) 。
-
だからそれが、できない理由だった。
-
Jen が、2.7 リデザインの頃
-
コンテストをする案を思いつきました。
-
GPL ライセンスのアイコンを誰でも応募できるものです。
-
いくつか面白い応募がありました。
-
これは、実際の応募の一部です。
-
覚えていますかね。Crazy Horse の頃です。
-
右のものはご存じのはずです。
-
ベン・ダンクルという男性の作品です。
-
彼も会場にいるはずです。
-
ベン、どこ ?
-
おお !
-
(拍手)
-
ところで、後で声をかけてくれますか ?
-
まだ話すチャンスがなかったから、
-
会いに来てください。
-
彼が一人で、WordPress のアイコンだけではなく
-
WordPress 関連の主なプロダクトや
-
プラグインなどのアイコンをほとんどデザインしたんです。
-
3.6 向けによりフラットなデザインを提案したとき、
-
分かっていました。
-
アイコンをデザインしたときも、それで終わらないことが
-
分かっていたように。
-
例えば、台所のものをしまったり
-
床を掃いたりして部屋を掃除した後に周りを見回すと、
-
壁を塗り直す必要があることに気づくことがあります。
-
壁を塗ってからまた見回すと、
-
家具の位置がイマイチ、と思い始める。
-
そして家具を移動した後は
-
「うーん、あの壁がそもそもいらないかも」と思って
-
壁を外してしまう (笑) 。
-
MP6 は、ちょっとそんな感じでした。
-
WordPress に導入するものの優先順位をつけるとしたら
-
アイコン自体はほぼ最下位に近いでしょう。
-
そんなに重要ではない。
-
しかし、これを導入することで
-
解像度に依存しないデザインや
-
レスポンシブデザインなどに
-
対応せざるを得なくなることは知っていました。
-
これは、新アイコンをリリースから外すのを決定した
-
その時の会話スレッドです。3月1日。
-
スケジュールが遅れているときは早めに機能を外すという
-
良いお手本を見せようと思ったのです。
-
そこでまず、チームを作りました。
-
マット・トーマスに声をかけました。
-
そして、「今週何してる ?」って聞いたんです。
-
すると彼は、コアを手伝ってくれるって言ったんです。
-
オットー、ヨエン、ベンも参加しました。
-
ベンはすでに作業を始めていました。
-
そして本格的にスタート。
-
MP6 という名前のプラグインを登録しました。
-
この意味はまだ秘密です。
-
公開しません。
-
ちなみに、ジャスティン・ティンバーレイクと Jay-Z とは
-
何の関連もありません。
-
そして、その後の17週間で
-
17回の MP6 リリースを行いました。
-
イテレーションを通して数多くの点を含めました。
-
うまくいった理由は、7つあると思います。
-
今から考えると、特にそう思いますが
-
サイクルのかなり初期のうちにコアから分離したこと。
-
もうすぐリリースされるバージョンに対し、
-
(約5ヶ月前である) 2月末という時期に。
-
早まったことだったかもしれない。
-
想像したよりもスケジュールは
-
遅れてはいなかったかもしれない。
-
主な理由のひとつは、例えば
-
WYSIWYG のアイコンがまだ全部完成してなかったので、
-
リリースまでに完成する時間がないと思ったからでした。
-
後になって思えば、
-
その必要は多分なかったのでしょうが
-
結果的にプロジェクトの最高のポイントになりました。
-
なぜかというと
-
コアの一部でありつつ外部のものとしてやれたから。
-
これは、いくつか興味深い点を露わにしてくれました。
-
まず、非常にはっきりとリーダーを指名したこと。
-
そして、コアからの支持。
-
コアチームと MP6 グループが両方、
-
マット・トーマス (MT) を全面的に支持しました。
-
WordPress のデザイナーとして7、8年の経験がある
-
とても才能がある人です。
-
彼は WordPress.com や WordPress.org の
-
サイトデザインもたくさん手がけ、
-
2.6 リデザインにも非常に貢献した人です。
-
彼は僕にとってのジョナサン・アイブみたいな人。
-
いろいろ考えを共有しています。
-
コアチーム全体が、マット・トーマスの決めたことは
-
何であっても採用すると言ってくれたのです。
-
これはどういう意味かというと、
-
コアチームは必然的に、多様性のあるグループで
-
さまざまな美的感覚を持つ人がいるわけです。
-
複数の人が属する委員会がデザインすることで
-
身動きがとれなくなるようなことを避けたかった。
-
ですから、はっきりしたリーダーシップが存在することは
-
とても大事だったのです。
-
コア貢献者が参加したがらなくなるんじゃないかって
-
思うかもしれませんが
-
実際のところは、とても刺激的でした。
-
なぜなら、
-
一人のリーダーだけを納得させれば良かったからです。
-
形を持たないコミュニティとかではないし、
-
投票して決断するべきか ? などと迷う必要もなかった。
-
最終決断を行うのは一人だけだったからです。
-
次に、結果よりもプロセスにフォーカスしたこと。
-
これはどういうことかというと…
-
僕は、彼に言ったんです。
-
いくつか先のスライドにチャットの画面があると思うけど
-
基本的に言ったことは、
-
「毎週何かをリリースして、変更を加えよう」
-
「毎週新機能をリリースしよう」って。
-
その後ちょっと修正して、
-
「まあ、なにかひとつでも変更するようにしよう」
-
「毎回新しい機能を追加するんじゃなくても」と。
-
でも何が起きても、毎週金曜日には
-
必ずリリースを行うことを決めたんです。
-
月曜から木曜は、
-
…まあ普通、月曜から金曜の午後は…
-
作業をやって、
-
金曜が終わる前のいつかに
-
公開することにしました。
-
これはとてもうまくいきました。
-
なぜかというと
-
一つの理由として、
-
プラグインは誰でもダウンロードして使えるので
-
テストが簡単でした。
-
たくさんのフィードバックをもらえました。
-
二つ目の理由は、何か新しいものを追加しても
-
長くとも6日後には
-
みんなの目に触れることになったこと。
-
成功したときもそうでないときもあったけど。
-
短いサイクルが、とっても良かった。
-
それから、これは良いことか悪いことか分からないけど
-
確かに一つのポイントではあった。
-
Skype でチャットをしたこと。
-
関係者みんなが含まれているチャットルームがあって
-
非同期型でいつもオンラインになっていた。
-
みんな、いろんなデバイスからログインできた。
-
通常は IRC で話し合いをする。
-
理由は分からないけど Skype で会話を続けていた。
-
これをまたやるべきだって言ってるわけじゃないけど、
-
でも面白いダイナミクスが促進されたと思う。
-
みんな、より安心して考えを共有できている気がした。
-
心配をせずに。
-
世界中の人たちが見ていることや
-
通りすがりの人のフィードバックや
-
時に make.wordpress.org で見られるような
-
ネガティブなコメントなどを。
-
ある意味安全なスペースがあることで
-
少なくとも、MP6 のクリエイティブなデザイナーたちは
-
お互いにイテレーションできるオープンなプロセスが
-
あるように感じられたんだと思う。
-
そして、もっと率直なフィードバックを
-
お互いに出せるようになった。
-
もし公開されたブログ上だったら
-
「うーん、それはちょっとないんじゃない ?」とか
-
言いづらいかもしれないけど。
-
公開ブログ上で
-
友達に失礼なことは言いたくないだろうから。
-
でもプライベートな場なら、
-
他の人が見ていないから、そういう会話も
-
起こりうる。
-
フィードバックがとても密だった。
-
さらに、やる気を持っている人には誰でも
-
参加できるようにしたこと。
-
4人から始まって、14人のコミッターに増えた。
-
とても活発なプラグインになった。
-
ネイシンが統計情報をまとめてくれたけど、
-
プラグインファイルを昨年コミットした人は約6500人いて
-
過去4ヶ月、その中でマット・トーマスのコミット頻度は
-
28位だった。
-
過去1年間にアクティブだった6000人の
-
プラグインコミッターの中で !
-
最後に、WordPress 界の最高のデザイナーたちが
-
このプロジェクトに参加してくれた。
-
このヘッダー画像からも分かるよね (笑)
-
ご覧の通り…
-
いけてる点を全部挙げておこう。
-
Papyrus と Comic Sans フォント。
-
(笑)
-
レインボーの Fauxgo (フェイクロゴ) 。
-
タイポグラフィオタクの皆さん !
-
文末のウィドー (孤立行) もあるよ。
-
一単語だけはみ出してる。
-
レンズ反射効果。
-
いけてる要素をすべて詰め込んだ (笑)
-
ある意味これはジョークで、
-
「このプラグインを使わないで」と書くことで
-
逆に使ってテストしてもらえるようにしたかった。
-
それから、この楽しい要素が
-
グループの絆を強めるのにもちょっと役立ったと思う。
-
そしてこれも、今後考えなきゃいけないことでもある。
-
なぜなら、時に
-
現地語化や国際化などによって
-
WordPerss コードベースにあるインサイドジョークが
-
失われることもある。
-
"You're Cheating, huh?" (間違えましたか ?) とか、
-
ゴーストバスター関連のジョークとか。
-
「キーマスター」ね。
-
例えばそういうこと。
-
そういったことの一部が洗練されすぎてしまったりする。
-
たまには面白くなかったりもする荒削りな部分は、
-
いいものだと思う。
-
「マトリックス」のジョークも削除されちゃったんだよね ?
-
「マトリックス」にちなんだ隠し機能があったんだけど、
-
リビジョン機能を変更した時に外してしまった。
-
あの隠し機能、みんな見たことある ?
-
見たことない人 ?
-
おもしろいのに !
-
あと1、2日くらい以内に試してみて。
-
リビジョン管理画面を開いて、
-
あるリビジョンを、同一リビジョンと比較するんだ。
-
ラジオボタンを使って、同じリビジョンを比較できる。
-
でも、何が起こるかは言わないよ。
-
…ということで、MP6 プロジェクトはうまくいった。
-
解像度に依存しないアイコンも完成した。
-
これはビフォー&アフターの画像。
-
7〜8年くらい蓄積されていた CSS を
-
完全に取り除いて一からやり直したので
-
管理画面の色を変えたりするのも本当に簡単になった。
-
例えばこれは、コアのものではないけど
-
25行くらいのカスタマイズ。
-
それだけで色を完全に変更できる。
-
MP6 のダークカラーが気に入らない場合は、
-
簡単に変えられる。
-
さらに、完全なレスポンシブ対応も行った。
-
画面がだんだん動き始めるはず…。
-
メニューが上部の「ハンバーガーボタン」に格納される。
-
ポン !
-
何で「ハンバーガー」なの ? って思ってる ?
-
3つの層があるアイコンで、
-
ハンバーガーみたいだからって言うのが理由。
-
あんまりいい名前じゃないね。
-
何でみんな「ハンバーガーボタン」って呼ぶのかな。
-
実は、僕は心の中で「SAMO ボタン」って呼んでる。
-
バスキアってアーティスト、知ってる ?
-
彼がやった、3本線のデザイン。
-
E に縦線を入れなかった。
-
それから、Jay-Z のアルバム
-
「The Blueprint 3」のカバーにも描いてあった。
-
だからこれから、SAMO ボタンって呼ぶことにしよう。
-
あ、彼のグラフィティの名前が、SAMO だったんだよ。
-
The Same Old Stuff っていう意味。
-
ということで、レスポンシブデザインになりました。
-
どんな画面サイズでも美しく表示されます。
-
これは、プラグインのパワーを証明していると思う。
-
WordPress に関する統計を見ただけでもそれは分かる。
-
昨年、コア開発に参加したのは約1500人。
-
Trac でコメントやパッチ、コミットをしたり、
-
すべてを含めて。
-
一方、プラグインレポジトリにコミットしたのは6500人。
-
そしてもちろん、プラグインの方がテストが簡単です。
-
他の人に、パッチを適用してテストしてもらうのは
-
大変な時もあります。
-
でも、プラグインをワンクリックで
-
インストールしてもらうのは簡単です。
-
そして、みんな知っているように
-
使われることは、アイディアにとって空気のようなもの。
-
これは僕が心から信じていることですが、
-
利用者にしっかり使い倒してもらって
-
毎日触れてもらわないと
-
どんなふうに作用するか本当には理解できません。
-
これは、コアの WordPress リリースで
-
四苦八苦していることでもあります。
-
時々、何かやっていて
-
ほとんど完成しているべきベータサイクルの時点なのに
-
使い始めたら、「うーん…」となってしまったり。
-
早めに毎日使ってもらえるようにすればするほど
-
いい結果になります。
-
ということで、開発をコアから切り離したことが
-
結果的には最高のポイントでした。
-
さらに、3.8 の開発において
-
興味深い形態を提案することになりました。
-
3.8 に関して、驚くようなことをお知らせします。
-
3.8 フィーチャリング・ルーク・スカイウォーカー。
-
(笑)
-
嘘です、心配しないでください。
-
ジャズミュージシャンの名前からコードネームを取る伝統は
-
これからも続けていきます。
-
でも、3.8 の開発は明日始まります。
-
3.7 の開発が始まるのと同じ日です。
-
開発を同時に始めます。
-
12月の初頭のリリースを目指しています。
-
ははは。
-
絶対にやり遂げるよ。
-
(拍手)
-
また、3.7 で先駆けて行うことを 3.8 にも適用します。
-
小さなチーム、素早いイテレーション、
-
ボトルネックの低減、そして一時的なフック。
-
3.7 では、すべての新機能の開発を
-
独立したユニットとして行います。
-
プラグインとしてです。
-
それぞれのプラグインを、今説明したような
-
MP6 の開発をしている中で偶然に進化したモデルに従って
-
開発するように試みます。
-
明確なリーダー、
-
プラグインに簡単にコミットできる人たち、
-
できるだけ頻繁なリリース、
-
そして、使えて触れるものがあること。
-
考えてみて。
-
以前、カノニカル・プラグインとか
-
コア・プラグインについて話していたことがあったのを
-
覚えていますか ?
-
あのアイディアを逆にしたようなものです。
-
コアに含めるに至らない重要度の低い機能を
-
プラグインにしてコアと同様にメンテナンスするのではなく
-
今やっているのは、コアに最も重要な機能を
-
可能な限り包括的でオープンに開発し
-
どんなことが起きるのかを見てみよう、ということです。
-
これについてとてもわくわくしています。
-
3.8 リリースのヘッドラインとなる2つの機能は、
-
すでにかなり進んでいるからです。
-
ひとつは MP6 プラグイン。
-
さっきも話したように、プラグインとして
-
今すぐダウンロードして試すことができます。
-
フェイクロゴと Papyrus フォントが
好きな人には特におすすめです。
-
そして、Twenty Fourteen テーマ。
-
これも今までとは
-
少しリリースのやり方を変えたいと思っています。
-
車会社みたいなやり方にしたいんです。
-
2014年が終わる前に 2014 モデルをリリースする。
-
(笑)
-
考えてみると、
-
コア貢献者にとってもループがあるんです。
-
図にするとこんな風。
-
あるアイディアがあって、パッチを作成し、
-
レビューとフィードバックをもらい、
-
コアに統合され、お祝いをする。
-
そしてまたアイディアができてパッチを作り…などなど。
-
でも現在、このループには穴がたくさんあります。
-
例えば、3800件のオープン Trac チケット。
-
レビューも反応もついていないものもたくさんあります。
-
このループをもっと完成に近づければ、
-
もっと多くの人が参加への魅力を感じてくれると思います。
-
もうひとつ、言い忘れていました。
-
3.7 に関してですが、
-
WordPress コンポーネントの構成を変更します。
-
現在60個のコンポーネントがありますが、
-
これを90個に増やします。
-
しかし、多くはサブコンポーネントになります。
-
トップレベルコンポーネントは35個くらいになるでしょう。
-
コンポーネントというのは、WordPress コードベースの
-
論理的なセクションのことです。
-
例えば、コンポーネントの一例は、
-
コメント機能・WYSIWYG 機能などです。
-
ということで、新構成を導入する予定です。
-
考え方はこうです。
-
将来いつか、各コンポーネントが独自のチームみたいに
-
なれるかもしれないのです。
-
それぞれにリードが存在して、コアチームのように。
-
さらに、ひとつのコンポーネントの情報だけを
-
購読できるように変更します。
-
勢いよく流れてくるすべての Trac チケットやコメントを
-
すべてフォローするのはかなり大変になってきたからです。
-
すべてをフォローする必要はないかもしれないですよね。
-
関連するものだけを購読できるようにします。
-
3.8 に含まれるものはすでに触れましたね。
-
リリースの時期も。
-
データの陰に、危機が隠れていると思います。
-
僕らはもっと素早く対応する必要があります。
-
これは単に WordPress.com だけのデータですが、
-
7日前に作成された5万ブログのうち、
-
今日まだアクティブに使われているのは、
-
たったの4%だけです。
-
つまり、ブログを始めた人たちのうち
-
96%は脱落してしまうという比率なんです。
-
WordPress.org ユーザーの場合、
-
もっと高いんじゃないかと思っています。
-
プラグインやテーマなど、
-
さらに多くのステップが存在するからです。
-
すごく多い数ですよね。
-
良いニュースと悪いニュースがあります。
-
悪いニュースは、96%の人が
-
ブログをやめてしまうということ。
-
良いニュースは、それでもまだたくさんの人が
-
毎日トライしてくれているということ。
-
今まで話したように、WordPress 利用者の絶対数は
-
だんだん増えています。
-
そしてもう一つの良いニュースは、
-
4%は笑えるくらい低い数字だということです。
-
まだまだ改善の余地がたくさんあります。
-
もし改善できたら、来年また壇上に立ったときには
-
各種統計の数はこれまで話したよりも
-
もっともっと多くなっているはずです。
-
そして、Web パブリッシングの民主化というゴールに
-
それだけ近づけるということです。
-
これは簡単なことではありません。
-
大きな挑戦です。
-
でも、可能だと思います。
-
これをどうやって実現するかについて、
-
いくつかのアイディアのうち、こういうものがあります。
-
MP6 について話したとき、
-
壁を塗る例を挙げましたよね。
-
1ヶ月くらい前、デザイナーたちと話していて
-
今回のゴールである「ビジュアルだけを変更する」という
-
制限がもしなかったら
-
WordPress の管理画面をどんな風にしたいと思う ?
-
という質問をしました。
-
その時出てきた様々なレイアウトの一部を紹介します。
-
個人的に特に気に入ったものをご覧いただいています。
-
メニュー、WYSIWYG など。
-
もし、こういうアイディアがあったらどうでしょう。
-
投稿フォーマットが投稿全体に適用するものではなくて
-
ひとつの投稿内で複数使えるものだったら ?
-
ドラッグ&ドロップして、配置を換えたりできる。
-
地図や引用文、画像。
-
複数画像のギャラリーなどを含めるのも
-
簡単にできます。
-
こういったアイディアは
-
プラグインを使って検討できることの一例だと思います。
-
でも、コアで開発するのは難しいのではないでしょうか。
-
少なくとも、何かを壊してしまわないかと
-
心配にはなるでしょう。
-
最初、コアで解像度に依存しない対応を進めていたけど
-
行き詰まってしまった主な理由の一つとして、
-
フォントファイルをどうするか ? ということがありました。
-
埋め込みや、ライセンスや、リンクや、色々。
-
時に、開発の大事な部分が
-
そういった実装の細かい部分に
-
埋もれてしまうことがあります。
-
これを完全にひっくり返すことができると思うんです。
-
良い報せは、これほど WordPress に参加し始めるのに
-
適したタイミングはない、ということです。
-
このモデルに移行することで、多くの門が開かれます。
-
WordPress がこれまでに成功を収めてきたのは、
-
何か魔法のような機能のおかげなどではありません。
-
それを誤解して、
-
WordPress の機能をコピーする人もいますが。
-
成功の鍵は僕たちがプロセスに対して
-
決して満足しないという点にあります。
-
コミュニティとして僕たちは、
-
ここにいる皆さんのような人たち、ユーザーにとって
-
重要なことに集中してきました。
-
これまでそれはうまくいってきました。
-
これを通して、世界の Web サイトのうち18%に
-
使われるまでに成長できましたし、
-
僕らはいわゆる「インディペンデント Web」の
-
最後の生き残りのような存在でもあります。
-
でも、
-
もしあなたが
-
例えばソーシャルネットワーキングサービスの
-
広告主に個人情報を売り払っていることや
-
納得できない利用規約のポリシーなどに対して
-
文句を言ったことがあるなら、
-
Web 上で変えたいことを
-
体現する人になってください。
-
WordPress に参加しましょう。
-
貢献しましょう。
-
サポート、ドキュメンテーション、コーディング、
-
デザイン、どんなことでも。
-
そうすれば、一緒にこの変化を実現できます。
-
僕らがやらなければ、きっと誰もやらないと思います。
-
この考え方こそが
-
10年経った今になって
-
「WordPress はスタート地点に立ったばかり」
-
まだそんな気がしている理由だと思います。
-
どうもありがとう。
-
(拍手)