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私は死という現実をどう味方にしたか

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    はじめにお話しするのは
    私のおばあさんなら
  • 0:05 - 0:07
    「オイ」の警告音を5回
    発するようなことです
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    「オイ オイ オイ オイ オイ」ってね
  • 0:09 - 0:10
    (笑)
  • 0:10 - 0:13
    話というのは―
    心の準備はいいですか?
  • 0:14 - 0:15
    いいですね
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    私はステージ4の
    肺癌の告知を受けています
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    「ああ なんて可愛そうな私」
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    そうは思っていませんよ
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    全然大丈夫です
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    確かに私には
    いくつかの強みがあります
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    誰もが動じない態度を
    取れるわけではないでしょうしね
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    私には幼い子供が
    いるわけでもなく
  • 0:32 - 0:36
    賢く 幸せで 素晴らしい
    大人の娘がいるだけです
  • 0:37 - 0:40
    経済面でのストレスもありませんし
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    私の癌はそれほど攻撃的でなく
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    その積極性の無さは
    まるで民主党指導者のようで—
  • 0:45 - 0:49
    (笑)
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    勝てる自信がないのです
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    基本的にじっとしたまま
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    ゴールドマン・サックスからの
    入金を待っています
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    (笑)
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    (拍手)
  • 1:01 - 1:03
    あと最高だったことは
  • 1:03 - 1:07
    誇りにできる偉業を
    成し遂げたことです
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    そうです
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    1年前に誰かがツイートするまで
    知らなかったことですが
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    これがそうです
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    「あなたの責任です
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    アメリカ男性が軟弱になったのは」
  • 1:20 - 1:22
    (笑)
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    (拍手)
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    私だけの手柄ではないですけどね
  • 1:29 - 1:33
    (笑)
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    でも そんな強みを持たない人は
    どうしたら良いのでしょう?
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    私にできるただ一つの助言は
    私がやったようにすること—
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    現実を味方にすることです
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    現実との関係が かつての私ほど
    悪い人はいないでしょう
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    最初から
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    現実には少しも興味がありませんでした
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    現実に出会った時
    Tinder(出会い系アプリ)があったら
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    左にスワイプして
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    お引き取り願ったところです
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    (笑)
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    それに 現実と私では
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    価値感も目標も合わずー
  • 2:06 - 2:07
    (笑)
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    実のところ 私には目標なんてありません
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    空想ならあります
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    それは目標と同じようなものですが
    努力の必要がありません
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    (笑)
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    (拍手)
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    努力は
    あまり好きではないんです
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    しかし現実は
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    果てしない無理強い
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    仲介者である 脳の遂行機能を通じて
    そうさせるんです
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    死を「やった!」と思うことの一つです
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    もう脳の遂行機能に
    蹴り回されることもなくなりますから
  • 2:37 - 2:41
    (笑)
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    でも あることが起きて
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    気づかせてくれたんです
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    現実というのは
    現実でないのかも と
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    こういうことです
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    私は基本的に 現実から逃避したいと
    思っていたけれど
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    それには 干渉されない
    素敵なお家と
  • 3:03 - 3:06
    ウォルフのガスコンロと
    サブゼロの冷蔵庫と
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    プライベートのヨガレッスンが
    必要だったので
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    結局のところディズニーと
    企画開発契約を結び
  • 3:13 - 3:16
    新しい職場で
    働くことになりました—
  • 3:16 - 3:19
    小人のドーピー通り2番地で
  • 3:19 - 3:21
    (笑)
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    現実からしてみれば
    これは誇りに思えってことらしく—
  • 3:24 - 3:26
    (笑)
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    私は 仕事始めのお祝いにいただいた
    贈り物を眺めていました
  • 3:30 - 3:35
    他の人が受け取ったと聞いていた
    ラリックの花瓶とか グランドピアノではなく
  • 3:35 - 3:39
    身長1メートルの
    ミッキーマウスのぬいぐるみで—
  • 3:39 - 3:40
    (笑)
  • 3:40 - 3:41
    カタログが付いていました
  • 3:41 - 3:45
    私の美的感覚にそぐわない品を
    もっと追加注文したい時のために
  • 3:45 - 3:46
    (笑)
  • 3:46 - 3:49
    この1メートルのミッキーマウスが
    果たして いくらするのか
  • 3:49 - 3:52
    カタログで見ようと思ったら
  • 3:52 - 3:55
    こう書かれていました
  • 3:56 - 3:58
    「実物大」と
  • 3:58 - 4:03
    (笑)
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    そこで私は気づいたのです
  • 4:05 - 4:07
    現実って「現実」じゃないんだと
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    現実はペテン師でした
  • 4:10 - 4:14
    そこで量子物理学や
    カオス理論を学び始めました
  • 4:14 - 4:17
    本物の現実を見つける為です
  • 4:17 - 4:18
    ちょうど映画の製作も終えました
  • 4:18 - 4:21
    そうです やっと終わりました
  • 4:21 - 4:22
    そのことについては
  • 4:22 - 4:23
    話さなくていいでしょう
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    ともあれ 現実に気づいたのは
    映画撮影の終了後です
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    その時 足を骨折し
    治らなかったため
  • 4:28 - 4:30
    1年後に再び手術を
    しなければならず
  • 4:30 - 4:31
    それには1年かかり
  • 4:31 - 4:33
    2年間の車椅子生活です
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    そこで本当の現実に
    直面したんです
  • 4:39 - 4:40
    限界です
  • 4:41 - 4:44
    私がそれまで一生かけて 否定し
  • 4:44 - 4:47
    押しのけ
    無視してきたものである限界が
  • 4:47 - 4:49
    現実のものとなり
  • 4:49 - 4:51
    対処しなければ
    ならなくなりました
  • 4:51 - 4:57
    それには想像力と 創作力と
    私が持っている全ての能力が必要でした
  • 4:57 - 5:02
    すると 自分は現実と上手くやっていくことに
    長けていると分かったのです
  • 5:02 - 5:04
    現実と単に折り合える
    だけでなく
  • 5:04 - 5:06
    惚れてしまったのです
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    ただ 気付いているべきでした
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    私の 時代精神との
    心もとない関係を思えば—
  • 5:12 - 5:16
    私のベータマックスを
    欲しい方がいるか分かりませんが—
  • 5:16 - 5:18
    (笑)
  • 5:19 - 5:23
    気付いているべきだったんです
    私が現実に惚れてしまったとき
  • 5:23 - 5:26
    他の人達はみんな
    反対方向に向かっていたことに
  • 5:26 - 5:28
    (笑)
  • 5:28 - 5:33
    でも私が話したいのは トランプ大統領や
    オルタナ右翼や地球温暖化懐疑論者や
  • 5:33 - 5:35
    これの製作者のことではありません
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    箱と呼びたいところですが
  • 5:37 - 5:40
    ここにはっきりと書いてあります
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    「これは箱ではありません」と
  • 5:43 - 5:47
    (笑)
  • 5:47 - 5:50
    私の正気を
    奪おうっていうんです
  • 5:50 - 5:51
    (笑)
  • 5:51 - 5:54
    (拍手)
  • 5:55 - 5:59
    私が本当に話したいのは
  • 5:59 - 6:05
    現実への私自身の挑戦のことで
  • 6:05 - 6:07
    私は個人的に受け止めています
  • 6:07 - 6:14
    その前置きとして言っておきたいのは
    私は科学をとても愛しているということ
  • 6:14 - 6:16
    私は
  • 6:16 - 6:18
    科学者ではないですが
  • 6:18 - 6:23
    科学について全てを理解できる
    不思議な力を持っているんです
  • 6:23 - 6:24
    実際の科学は例外ですがー
  • 6:24 - 6:25
    (笑)
  • 6:25 - 6:27
    それは数学ですから
  • 6:27 - 6:31
    でも ものすごくとっぴな概念が
    私には理解できるんです
  • 6:33 - 6:34
    弦理論ー
  • 6:34 - 6:39
    現実の全てのものは ちっぽけな
    弦の振動によるものだというアイデア
  • 6:39 - 6:40
    「ビッグ・ビョーン」理論です
  • 6:41 - 6:42
    (笑)
  • 6:42 - 6:44
    粒子と波動の二重性ー
  • 6:44 - 6:48
    1つのものが別の2つの姿で
    現れるというアイデア
  • 6:48 - 6:49
    知ってますか?
  • 6:49 - 6:53
    光子は粒子としても波としても
    現れうるという理論で
  • 6:53 - 6:55
    私の一番深い所にある
    直感と一致してます
  • 6:55 - 6:57
    人は善でも悪でもある
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    アイデアは良くも悪くもある
  • 6:59 - 7:02
    ペニス羨望というフロイトの考えは
    正しかったけれど
  • 7:02 - 7:04
    羨望するのが誰かは
    間違っていた
  • 7:04 - 7:08
    (笑)
  • 7:08 - 7:10
    (拍手)
  • 7:10 - 7:12
    ありがとうございます
  • 7:12 - 7:13
    (拍手)
  • 7:13 - 7:16
    二重性のアイデアには
    少し違うバージョンがあります
  • 7:16 - 7:19
    現実は 2つのもののように見えて
  • 7:19 - 7:23
    実は その2つのものの
    相互作用なのです
  • 7:23 - 7:25
    例えば 空間と時間
  • 7:25 - 7:27
    質量とエネルギー
  • 7:27 - 7:30
    それに 生と死
  • 7:30 - 7:32
    だから 私には分からない ―
  • 7:32 - 7:35
    理解できないんです
  • 7:35 - 7:39
    「死を打ち負かす」とか「死を乗り越える」とか
    躍起になっている人の考え方が
  • 7:39 - 7:41
    そんなこと どうしたら出来るのか
  • 7:41 - 7:45
    どうしたら 生命を根絶せずに
    死を打ち負かせるんでしょう?
  • 7:45 - 7:47
    理にかなっていません
  • 7:47 - 7:49
    こうも言っておかなければ
    なりません
  • 7:49 - 7:53
    とても恩知らずだと思うのです
  • 7:53 - 7:54
    人々は このすばらしい天の恵み ―
  • 7:54 - 7:57
    生命というものを
    授かったというのに
  • 7:57 - 8:01
    まるでサンタにロールス・ロイスを
    頼んだら
  • 8:01 - 8:05
    サラダスピナーをもらったとでも
    言うように
  • 8:05 - 8:08
    生命が有効期限付きなことに
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    文句を言っているのです
  • 8:11 - 8:13
    死ぬなんて我慢ならないと
  • 8:14 - 8:15
    私にはそんな考え
  • 8:15 - 8:16
    理解できません
  • 8:16 - 8:18
    罰当たりだと思うんです
  • 8:18 - 8:20
    自然に対して失礼です
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    自然を支配しようとか
  • 8:23 - 8:25
    自然を知り尽くすとか
  • 8:25 - 8:30
    自然はか弱すぎて
    人間の知性に敵わないなんて考え—
  • 8:30 - 8:33
    私はそうは思いません
  • 8:33 - 8:36
    皆さんが私のように
    量子物理学について読んでいたら—
  • 8:36 - 8:41
    まあ 量子物理学について読んだ人からの
    メールを読んだだけなんですがー
  • 8:41 - 8:43
    (笑)
  • 8:43 - 8:45
    私達はニュートンが論じた
  • 8:45 - 8:48
    時計仕掛けの宇宙には住んでいないと
    理解しなければなりません
  • 8:48 - 8:52
    私達はバナナの皮で出来た
    宇宙に住んでいて
  • 8:52 - 8:55
    不可能なんです
    全てのことを知るとか
  • 8:55 - 8:57
    全てのものを支配するとか
  • 8:57 - 8:59
    全てことを予測するとか
  • 8:59 - 9:01
    自然は自動運転車のようなものです
  • 9:01 - 9:04
    私達になれるのは せいぜい
    あの笑い話のおばあさんくらいー
  • 9:04 - 9:06
    皆さんご存知か知りませんが
  • 9:06 - 9:09
    おばあさんが運転していて
  • 9:09 - 9:13
    助手席には 中年になる娘さんが
    座っています
  • 9:13 - 9:16
    おばあさんは赤信号を無視して
    突っ切ります
  • 9:16 - 9:19
    娘は無神経なことは
    言いたくありません
  • 9:19 - 9:21
    「歳なんだから運転は無理よ」とか
  • 9:21 - 9:23
    だから黙っています
  • 9:23 - 9:26
    しかし おばあさんは2つ目の赤信号も
    無視して突っ切ります
  • 9:26 - 9:29
    そこで娘は出来る限り
    もの柔らかに注意します
  • 9:29 - 9:30
    「お母さん 気付かなかった?
  • 9:30 - 9:33
    さっきの信号2つとも赤だったよ」
  • 9:33 - 9:35
    するとおばあさんは
    「あら 私が運転してるの?」と
  • 9:35 - 9:39
    (笑)
  • 9:39 - 9:43
    (拍手)
  • 9:43 - 9:45
    そんなわけで
  • 9:46 - 9:50
    ここで思い切って
    精神的跳躍をしてみます
  • 9:50 - 9:54
    精神的跳躍のエベル・ナイベル
    (伝説のスタントマン)である私には簡単なこと
  • 9:54 - 9:56
    私のナンバープレートは
  • 9:56 - 9:59
    “我思う ゆえに我突っ走る”です
  • 9:59 - 10:02
    皆さんにも分かっていただけると
    いいのですが
  • 10:02 - 10:08
    死に打ち勝つという考え方が
    大きな問題だと思う理由は
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    死を否定するのは
  • 10:12 - 10:14
    生を否定することになり
  • 10:14 - 10:18
    それは私にとっては
    自然を否定することであり
  • 10:18 - 10:21
    女性を否定することにも
    つながるからです
  • 10:21 - 10:26
    なぜなら女性は歴史を通じて
    自然と同一視されてきたからです
  • 10:26 - 10:28
    ソースはハンナ・アーレント
  • 10:28 - 10:32
    『人間の条件』を書いた
    ドイツ出身の哲学者です
  • 10:32 - 10:36
    彼女はその中で
    仕事は昔から
  • 10:36 - 10:38
    男と関連付けられている
    と言っています
  • 10:38 - 10:41
    「仕事は頭から出てくるものであり
  • 10:41 - 10:42
    考案し
  • 10:42 - 10:43
    創作し
  • 10:43 - 10:46
    そうやって
    世界に足跡を残していくもの
  • 10:47 - 10:52
    それに対し労働は
    体と関連付けられ
  • 10:52 - 10:55
    労働を遂行する者や
    使役を余儀なくされる者と
  • 10:55 - 10:56
    関連付けられている」
  • 10:57 - 11:00
    だから私には
  • 11:00 - 11:04
    人間の生体リズムや
  • 11:04 - 11:08
    宇宙の循環的なリズムを
  • 11:08 - 11:11
    否定する考え方は
  • 11:11 - 11:16
    女性や労働に関わる人々にとって
  • 11:16 - 11:19
    住みやすい環境を作らないものです
  • 11:19 - 11:21
    言い換えれば
  • 11:21 - 11:24
    奴隷として連れてこられた人々の子孫や
  • 11:24 - 11:27
    肉体労働に励む人々のことです
  • 11:28 - 11:34
    それではバナナの皮の宇宙の
    視点から見てみましょう
  • 11:34 - 11:37
    私はこの考え方 を
    「エミリーの世界」と呼んでいます
  • 11:38 - 11:39
    まず第一に
  • 11:40 - 11:46
    私は命を
    とても有難く思っていますが
  • 11:46 - 11:48
    不死になりたくはありません
  • 11:48 - 11:52
    私の名前を死後
    残すことに興味がありません
  • 11:52 - 11:54
    というか 残したくありません
  • 11:54 - 11:56
    私が観察してきたところによると
  • 11:56 - 11:59
    どれだけ優しく 聡明で
  • 11:59 - 12:00
    才能のある人でも
  • 12:00 - 12:03
    死んで50年も過ぎれば
    叩かれるようになります
  • 12:03 - 12:05
    (笑)
  • 12:05 - 12:07
    実際に証拠があります
  • 12:07 - 12:10
    ロサンゼルス・タイムズの見出しから
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    「実はそんなにいい子ではなかった
    アンネ・フランク」
  • 12:14 - 12:19
    (笑)
  • 12:19 - 12:22
    加えて 私は宇宙の循環的なリズムと
  • 12:22 - 12:25
    同調するのが好きなんです
  • 12:25 - 12:27
    これこそ生命が素晴らしい理由です
  • 12:27 - 12:29
    それは誕生と
  • 12:29 - 12:31
    死と
  • 12:31 - 12:32
    新生という循環です
  • 12:32 - 12:36
    「私」はただの粒子の
    集まりでしかありません
  • 12:36 - 12:39
    このように形作られましたが
  • 12:39 - 12:41
    いつかは分解し
  • 12:41 - 12:44
    全ての成分は 自然界で利用可能になり
  • 12:44 - 12:47
    新しい形へと 再形成されます
  • 12:48 - 12:50
    私にはそれが面白くてたまらないのです
  • 12:50 - 12:55
    その過程の一部になることは
    ますますありがたいことです
  • 12:55 - 12:57
    というのも
  • 12:57 - 13:03
    私は今 ドイツの生物学者の観点で
    死について見ているんです
  • 13:03 - 13:05
    アンドレアス・ヴェーバーは
  • 13:05 - 13:08
    贈与経済の一部として
    死の考察をしています
  • 13:08 - 13:11
    私たちはこの「生命」という
    とてつもない贈り物を与えられ
  • 13:11 - 13:13
    それを出来る限り
    豊かにするよう努めて
  • 13:13 - 13:16
    そしていつか返すのです
  • 13:16 - 13:19
    メイム叔母さんは言いました
    「人生とは宴である」と
  • 13:19 - 13:22
    でも 私はもうお腹いっぱいです
  • 13:22 - 13:24
    私は人生に対し
    ずば抜けた食欲を持っていて
  • 13:24 - 13:26
    人生を食べ尽くしました
  • 13:26 - 13:28
    でも死が来た時には
    私が食べ尽くされるんです
  • 13:28 - 13:32
    私はあるがまま
    土に還され
  • 13:32 - 13:35
    そこであらゆる微生物や
  • 13:35 - 13:36
    腐食者や
  • 13:36 - 13:38
    分解者が
  • 13:38 - 13:40
    堪能できるように招待します
  • 13:40 - 13:42
    私はかなり美味しいと思いますよ
  • 13:42 - 13:43
    (笑)
  • 13:43 - 13:45
    本当にそう思います
  • 13:46 - 13:51
    私の死に対する態度の良いところは
    それが本音だということです
  • 13:51 - 13:52
    皆さんにも見えることだし
  • 13:52 - 13:53
    観察できるでしょう
  • 13:53 - 13:55
    実際に起こるんです
  • 13:55 - 13:58
    生命という賜物を
    私が豊かにしているか
  • 13:58 - 14:00
    それは分かりませんがー
  • 14:00 - 14:04
    でも確かに私の人生は
    他の人々によって豊かになりました
  • 14:04 - 14:05
    例えば TEDのおかげで
  • 14:05 - 14:08
    あらゆる人々との
    つながりができ
  • 14:08 - 14:11
    私の人生を豊かに
    してくれました
  • 14:11 - 14:14
    中でも私のウェブサイトのデザイナー
    トリシア・マクギリスさんは
  • 14:14 - 14:16
    私の素晴らしい娘と協力し
  • 14:16 - 14:20
    ウェブサイトを
    価値あるものにしてくれました
  • 14:20 - 14:22
    私はブログを書くだけでいいんです
  • 14:22 - 14:24
    脳の遂行機能を
    使わないで済むとはー
  • 14:24 - 14:28
    ハッハッハッ 私の勝ちよ!
  • 14:28 - 14:29
    (笑)
  • 14:29 - 14:32
    皆さんにも
    とても感謝しています
  • 14:33 - 14:35
    「観客」という風に呼びたくありません
  • 14:35 - 14:40
    私たちが別々の存在だと
    思わないからです
  • 14:40 - 14:45
    これも量子物理学の観点(二重性)
    で考えています
  • 14:46 - 14:50
    波が粒子になるとき
    何が起こるのか
  • 14:50 - 14:54
    量子物理学者にも
    よく分からないんです
  • 14:54 - 14:55
    異なった理論があって
  • 14:56 - 14:57
    波動関数の収縮と
  • 14:57 - 14:58
    量子状態間の干渉の消失ですが
  • 14:58 - 15:00
    どちらも
    ある点で一致しています
  • 15:00 - 15:04
    現実は相互作用があることで
    存在するということです
  • 15:06 - 15:08
    (涙をこらえ)皆さんもです
  • 15:09 - 15:11
    これまでにお会いした
  • 15:11 - 15:13
    全ての観客の皆さんへ
  • 15:14 - 15:17
    私の人生を本物にしてくれて
    ありがとう
  • 15:18 - 15:19
    (拍手)
  • 15:19 - 15:20
    ありがとう
  • 15:20 - 15:21
    (拍手)
  • 15:21 - 15:22
    ありがとう
  • 15:23 - 15:24
    (拍手)
  • 15:24 - 15:25
    ありがとう
  • 15:25 - 15:26
    (拍手)
  • 15:26 - 15:27
    ありがとう
Title:
私は死という現実をどう味方にしたか
Speaker:
エミリー・ラビーン
Description:

持ち味である機知と知恵で、エミリー・ラビーンがコメディアン兼哲学者としての究極の挑戦に挑みます。死ぬことを面白くするのです。この私的なトークで彼女は、どう現実と親しくなり、死と和解したかの道のりについて話します。命はとてつもない贈り物なのだとラビーンは言います。「出来る限り豊かにするよう努めて、それからお返しするんです」

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
15:27

Japanese subtitles

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