なぜヘルメットでは脳震盪を防げないのか―何で防げばよいのか | デイビッド・カマリロ | TEDxStanford
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0:11 - 0:16脳震盪は 以前よりはるかに
恐ろしい言葉になっています -
0:16 - 0:18私自身も
身に染みて感じています -
0:18 - 0:21わたしは アメフトをしてきた10年間で
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0:21 - 0:23何千回も頭を衝突されました
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0:23 - 0:27これ以上にひどい経験をしたのは
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0:27 - 0:32自転車で何度かの事故を起こし
脳震盪に苦しんだことで― -
0:32 - 0:35今ここに立っている状態でも
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0:35 - 0:37もっとも最近の事故の影響が残っています
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0:38 - 0:41脳震盪に関する不安には
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0:41 - 0:43証拠があります
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0:44 - 0:48何度も脳震盪を経験すると
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0:48 - 0:50アルツハイマー病などの初期の認知症や
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0:50 - 0:53慢性外傷性脳症を
引き起こす可能性があります -
0:53 - 0:57ウィル・スミス主演の『コンカッション』は
このような題材を取り上げているので -
0:57 - 1:01アメフトや軍隊で脳震盪が起きやすい
ということはご存知でしょう -
1:01 - 1:02しかし 皆さんの中では
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1:02 - 1:07サイクリングが
子供のスポーツ関連脳震盪の第一原因だと -
1:07 - 1:08知っている人は
少ないかもしれません -
1:10 - 1:12そのため もう1つ
皆さんがおそらく知らないことを -
1:12 - 1:14お伝えします
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1:14 - 1:17それは アメフトや自転車など
多くのスポーツで使用するヘルメットは -
1:17 - 1:18子供を脳震盪から
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1:18 - 1:21適切に守ることができるように
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1:21 - 1:24設計や試験されたものでは
ないのです -
1:25 - 1:27実際は
頭がい骨骨折から守るための -
1:27 - 1:30設計や試験がなされたのです
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1:31 - 1:36そこで いつも親御さんから受けるのは
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1:36 - 1:38こんな質問です
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1:38 - 1:40「あなたの子供に
アメフトをさせたいと思いますか?」 -
1:40 - 1:43または 「私の子供には
サッカーをさせるべきでしょうか?」と -
1:43 - 1:46それはまだ自信をもって
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1:46 - 1:51答を出せる領域ではありません
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1:52 - 1:56そのため 少し違う角度から
この質問を見てみます -
1:56 - 1:59どのようにすれば
脳震盪が防げるのでしょうか -
2:00 - 2:01または 防ぐことは可能なのでしょうか
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2:01 - 2:04殆どの専門家は
防げないと考えています -
2:05 - 2:07しかし 私の研究室での研究によると
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2:07 - 2:12脳震盪に関する詳細な情報が
分かってきており -
2:12 - 2:15これについてより深く
理解することができるようになっています -
2:15 - 2:18何故ヘルメットによって
頭がい骨骨折を防げるかというと -
2:18 - 2:20極めて単純なことだからです
その仕組みが分かっています -
2:20 - 2:22脳震盪が起こる仕組みは
ほとんど知られていません -
2:23 - 2:27脳震盪になったときに
何が起きるかイメージしやすいよう -
2:28 - 2:30動画をお見せします
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2:30 - 2:32グーグルで
「脳震盪とは何?」と検索すると -
2:32 - 2:34見ることができます
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2:34 - 2:37アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の
ウェブサイトが出てくるので -
2:37 - 2:39その動画を見ると
脳震盪の全体像が分かります -
2:39 - 2:41動画では まず
頭が前に動くと -
2:42 - 2:44脳は遅れて動きます
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2:44 - 2:45脳はだんだんスピードを上げ
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2:45 - 2:47頭がい骨に衝突します
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2:47 - 2:49そして その場所で跳ね返って
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2:50 - 2:53頭がい骨の反対側に
衝突します -
2:54 - 2:58そして このNFLから資金援助を受けた
CDCの動画で -
2:58 - 3:00はっきり分かるように
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3:00 - 3:03脳の表層 ―
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3:03 - 3:06つまり 頭がい骨に衝突した場所は
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3:06 - 3:10ダメージを受けているように見えます
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3:10 - 3:12さてこの動画について言えば
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3:12 - 3:16脳震盪が起こる仕組みとして
科学者が考えていることを -
3:16 - 3:19正しく描いている部分もあります
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3:19 - 3:22でもこの動画は
間違っている点もたくさんあります -
3:22 - 3:251つだけ 私も おそらく殆どの専門家も
共通の認識なのは -
3:25 - 3:27脳は様々な動きをする ということです
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3:27 - 3:29脳は頭がい骨の動きから遅れをとり
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3:30 - 3:32頭がい骨の動きに追いついた後
前後に動き そして振動もする -
3:32 - 3:33この動きは本当だと思います
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3:34 - 3:38しかし この動画で見られる
脳の動きの量は -
3:38 - 3:39おそらく 全く正しくありません
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3:39 - 3:43頭蓋内には
ほとんど余分な空間はありません -
3:43 - 3:45たった数ミリの空間に
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3:45 - 3:48満たされている脳髄液が
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3:48 - 3:50外傷から守る役割を果たしています
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3:50 - 3:54そして 脳は恐らく 頭蓋骨の中で
ほんの少ししか動いていません -
3:55 - 3:57また この動画では
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3:57 - 3:59脳が一つの固い塊として動いているように
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3:59 - 4:02見えていますが
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4:02 - 4:04実際はそうではありません
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4:04 - 4:08脳は 私達の身体の中でも
最も柔らかいものの一つです -
4:08 - 4:10ゼリーのようなイメージです
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4:10 - 4:12そのため 頭が前後に動くと
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4:12 - 4:15脳は歪み 回り ねじれて
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4:15 - 4:17組織は引き伸ばされます
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4:17 - 4:20多くの専門家は 恐らく―
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4:20 - 4:23脳震盪は脳の表層で起きているものではなく
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4:23 - 4:25より深いところで
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4:25 - 4:27脳の中心部のほうに起きている
という考えに -
4:27 - 4:29同意するでしょう
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4:30 - 4:33そこで 脳震盪のメカニズムを
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4:33 - 4:35理解し 脳震盪を防ぐために
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4:35 - 4:37このようなデバイスを使って
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4:37 - 4:40問題にアプローチしています
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4:40 - 4:41マウスガードです
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4:42 - 4:45この中に
携帯電話と同じような -
4:45 - 4:46センサーが入っています
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4:46 - 4:48加速度計 姿勢制御装置といったもので
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4:48 - 4:50頭をぶつけた時に
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4:50 - 4:531秒間に1000サンプルを取って
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4:53 - 4:56脳がどのように動いたかを示します
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4:57 - 5:00マウスピースの原理はこうです
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5:00 - 5:01これは歯にフィットします
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5:01 - 5:05歯は身体のなかで非常に硬い部分ですので
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5:05 - 5:07がっしりと頭蓋骨に繋がっています
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5:07 - 5:09これにより
どのように頭蓋骨が動くか -
5:09 - 5:11最も正確に測定することができます
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5:11 - 5:14ヘルメットを使った方法で
試した人もいます -
5:14 - 5:17皮膚に接触させる他のセンサーも
試みましたが -
5:17 - 5:20どのセンサーも動きすぎてしまいました
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5:20 - 5:22マウスピースで最も信頼できるデータを
取得できるということが -
5:22 - 5:24分かりました
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5:26 - 5:30このデバイスを手に入れたことで
死体から学べる以上のことが学べます -
5:30 - 5:33これまでは 脳震盪について理解する
最善の方法は -
5:33 - 5:34死体からでしたが
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5:34 - 5:37これからは 生きた人間から
もっと多くのことを学べるのです -
5:37 - 5:41しかし 日常的に外出時に頭をぶつけて
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5:41 - 5:45脳震盪を受ける
積極的なボランティアは― -
5:45 - 5:46どこで見つかるのでしょうか
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5:46 - 5:48実は 私もその一人でした
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5:48 - 5:51我らがスタンフォード
アメフトチームです -
5:52 - 5:54そして これが私達の実験室です
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5:54 - 5:56初めて私達が―
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5:56 - 5:59このデバイスで脳震盪を測定した
シーンをお見せします -
5:59 - 6:03注目していただきたいことは
これには姿勢制御装置が入っていて -
6:03 - 6:06頭の回転運動を測定します
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6:06 - 6:08多くの専門家は 回転の測定が
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6:08 - 6:11脳震盪で何が起こっているかを知る上で
最も重要な要素だと考えています -
6:11 - 6:13この動画を観て下さい
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6:14 - 6:17(実況) クーガーズは遅れて
ラックは余裕のプレイ -
6:17 - 6:19ウィンスローが激突
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6:21 - 6:22大丈夫でしょうか
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6:22 - 6:24(観客の歓声)
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6:29 - 6:31画面の上の方です
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6:31 - 6:33ポストプレイで抜きますが
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6:33 - 6:35セーフティが来る
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6:39 - 6:42実際の速度ですと
このような音が聞こえます -
6:43 - 6:45ぶつかったのは―
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6:47 - 6:51(デイビッド・カマリロ) すみません
3回はちょっとやりすぎでした -
6:51 - 6:52でも 見ての通りです
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6:52 - 6:55この動画を見る限り
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6:55 - 6:59彼は強く頭を打ち 負傷した
ということしか分からないでしょう -
6:59 - 7:01しかし 彼が着けていた
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7:01 - 7:03マウスガードからデータを抽出すると
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7:03 - 7:05より詳細で 多様な情報が
見えてきます -
7:05 - 7:08その一つとして
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7:08 - 7:12彼はマスクの左下側から
アタックされたことが分かります -
7:12 - 7:15直感から少し外れたことが起こったのです
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7:15 - 7:17彼の頭は右に動いたのではなく
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7:17 - 7:19実際は まず左側に回転したのです
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7:19 - 7:22そして 首が圧縮された後
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7:22 - 7:25その力で右後方にしなったのです
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7:25 - 7:31つまり この左右の動きが
むち打ちの現象に似ていて -
7:31 - 7:35これが結果的に脳の損傷に繋がる
と考えられます -
7:35 - 7:39このデバイスで
頭蓋骨の動きを測ることはできますが -
7:39 - 7:42脳の実際の動きについては
知ることはできません -
7:42 - 7:46そこで私達は スウェーデンのスベイン・
クライベン氏のグループと共同研究をしました -
7:46 - 7:49彼らは脳の有限要素モデルを開発しました
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7:49 - 7:51これがそのシミュレーションモデルです
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7:52 - 7:55先程お見せした マウスガードで得た
衝突のデータを使い -
7:55 - 7:57脳の変化が分かります
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7:57 - 7:59これが脳前部の断面図です
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7:59 - 8:02先程お話しした ねじれや歪みが
見えるでしょう -
8:02 - 8:05CDCの動画と大きくことなっていることが
分かると思います -
8:05 - 8:07今見えている色は―
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8:07 - 8:11どれだけ脳の組織が伸びているかを
示しています -
8:11 - 8:13赤色は50%伸びています
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8:13 - 8:16つまり 脳の特定の箇所は
通常の長さより― -
8:16 - 8:1850%伸びたということです
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8:18 - 8:21そして 一番見て頂きたいのが
この赤い部分です -
8:22 - 8:25ここは
脳の中心に非常に近いところです -
8:25 - 8:26そして CDCの動画と較べて
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8:26 - 8:31このような色は 表層には―
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8:31 - 8:33あまり見られません
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8:35 - 8:36脳震盪がどのように起きているかを―
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8:36 - 8:40私達の見解をもう少し詳しく
お伝えします -
8:40 - 8:41お伝えしたいのは
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8:41 - 8:45私達や他の研究者が見つけたのは
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8:45 - 8:49頭がこの方向で回転する時に
脳震盪が起きる可能性が高いということです -
8:49 - 8:51この動きはアメフトのようなスポーツで
よく起こり― -
8:51 - 8:54この動きはそれより危険に見えますが
いったい何が起きているのでしょうか -
8:54 - 8:57一つ気づくことは
人間の脳は― -
8:57 - 8:59他の動物と異なり
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8:59 - 9:02このように大きな半球が二つあります
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9:02 - 9:04右脳と左脳です
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9:04 - 9:07この図で見て頂きたいポイントは
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9:07 - 9:10右脳と左脳の間に
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9:10 - 9:13脳の深部にまで達する
大きな溝があります -
9:13 - 9:17この溝の中に
この図では見えないのですが -
9:17 - 9:18信じて想像してください
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9:18 - 9:20線維性のシート状組織があります
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9:20 - 9:21鎌(かま)と呼ばれるものです
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9:21 - 9:24これが前頭から後頭まで
続いています -
9:24 - 9:26大変強固なものです
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9:26 - 9:29こんな構造であるので
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9:29 - 9:32衝突で
頭が左右に動いた時 -
9:32 - 9:36その力が すぐに
脳の中心まで届きます -
9:36 - 9:38さて
溝の底はどうなっているのでしょうか -
9:40 - 9:42これは脳の接続部であり―
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9:42 - 9:47実は
溝の底にあるこの赤い神経線維束は -
9:47 - 9:50最大の神経線維束で―
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9:50 - 9:54右脳と左脳のつながりなのです
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9:54 - 9:56これを脳梁(のうりょう)といいます
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9:57 - 9:59私達は これが
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9:59 - 10:03脳震盪のメカニズムで
起こりうる可能性が最も高く -
10:03 - 10:08力は下の方に伝わって
脳梁に達し -
10:08 - 10:11右脳と左脳間での解離が起こると
考えられます -
10:11 - 10:13これで
いくつかの脳震盪の症状が説明できます -
10:15 - 10:19この結果は
先に述べた慢性外傷性脳症でも -
10:19 - 10:21同様に見られます
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10:21 - 10:27これは
中年の元アメフト選手の脳断面写真です -
10:27 - 10:31ここで見て頂きたいのは
脳梁です -
10:31 - 10:36こちらは通常の脳梁のサイズで ―
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10:36 - 10:40こちらは慢性外傷性脳症のある脳梁です
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10:41 - 10:43大きく萎縮しています
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10:43 - 10:46全ての脳室内の空間も同様です
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10:46 - 10:48これらの脳室は通常よりずっと大きく―
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10:48 - 10:51脳の中心近くの組織は
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10:51 - 10:52時間とともに死滅しました
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10:52 - 10:56これらの情報は
みごとに整合しています -
10:57 - 10:59良い情報もあります
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10:59 - 11:03私の話の終わりまでには
希望を持って頂けるようにします -
11:03 - 11:05私達が気付いたのは
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11:05 - 11:07特に損傷のメカニズムについてです
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11:07 - 11:11力はこの溝の底に素早く伝わるのですが
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11:11 - 11:14それでも一定の時間がかかります
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11:14 - 11:19そこで もし頭の運きのスピードを落として
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11:19 - 11:22脳が頭蓋骨の動きから遅れないで―
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11:22 - 11:26頭蓋骨と同時に動けば
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11:26 - 11:29脳震盪を防ぐことができるかもしれません
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11:29 - 11:32では どうすれば
頭の動きを減速できるのでしょうか? -
11:34 - 11:35(笑)
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11:35 - 11:37巨大なヘルメットです
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11:38 - 11:41より広いスペースがあれば
より時間を稼げます -
11:41 - 11:44これはちょっとしたジョークですが
何人かの方々はこれを見たことがあるでしょう -
11:44 - 11:47バブルサッカーと言われる
れっきとしたスポーツです -
11:47 - 11:48実際に 先日 若者が―
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11:48 - 11:51近くでこのスポーツをしているところを
家から見ました -
11:51 - 11:53私が知る限り これまでこのスポーツで
脳震盪は報告されていません -
11:53 - 11:55(笑)
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11:55 - 12:00まじめな話
この原理で説明がつきます -
12:00 - 12:01ただ この話は少し行きすぎでしたね
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12:01 - 12:06これはサイクリングやアメフトでは
現実的ではありません -
12:07 - 12:11そのため 私達は ホーブディングという
スウェーデンの企業と連携しました -
12:11 - 12:13見たことがある方もいるでしょうが
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12:13 - 12:18彼らは 同様に空気をつかった原理で
頭を守るスペースを増やして -
12:18 - 12:19脳震盪を防ぐ方法をとっています
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12:20 - 12:22子供達は家で試さないでくださいね
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12:25 - 12:27このスタントマンは
ヘルメットを着けていませんが -
12:29 - 12:31代わりに首輪を着けています
-
12:31 - 12:33この首輪には
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12:33 - 12:37マウスガードと同じタイプの
センサーが付いていて -
12:37 - 12:40彼が転びそうになると
それを察知し― -
12:40 - 12:43エアバッグが飛び出します
-
12:43 - 12:46車のエアバッグの動作と
基本的には同じ方法です -
12:46 - 12:49そして 私の研究室で
彼らのデバイスを使った実験をした結果 -
12:49 - 12:53いくつかのケースにおいて
通常の自転車用ヘルメットと比較して -
12:53 - 12:55脳震盪のリスクを大幅に減らせることが
分かりました -
12:55 - 12:57結構面白い製品だと思います
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12:58 - 13:03しかし 脳震盪を防ぐ技術の恩恵を―
-
13:03 - 13:05実際に受けるには
-
13:05 - 13:08基準を満たさなくてはなりません
-
13:08 - 13:09これが現実です
-
13:09 - 13:13このデバイスはヨーロッパでは
すでに販売されていますが -
13:13 - 13:16アメリカでは 今後もしばらくは
販売できないでしょう -
13:16 - 13:18理由をお教えします
-
13:18 - 13:22良い理由とあまり良くない理由があります
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13:22 - 13:24自転車用ヘルメットは
連邦政府によって規制されています -
13:24 - 13:27消費者製品安全委員会の管轄により―
-
13:27 - 13:29自転車用ヘルメットの販売が承認されます
-
13:30 - 13:31これが彼らの使う試験です
-
13:31 - 13:34これは 最初の方でお話しした
頭蓋骨折の話に戻ります -
13:34 - 13:36この試験の目的はこの承認のためです
-
13:36 - 13:38もちろん この試験は重要なことです
-
13:38 - 13:41人の命を守ることができます
ただし 充分ではないと思います -
13:41 - 13:43例えば この試験では―
-
13:44 - 13:46エアバッグが必要な時と場所で作動し
-
13:46 - 13:50不要な時には作動しないことを
評価しません -
13:50 - 13:52同様に
ヘルメットが脳震盪を防ぐかどうかは -
13:52 - 13:56この評価では分からないのです
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13:56 - 13:59そして 規制の無いアメフトのヘルメットも
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14:00 - 14:02同じような試験をしています
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14:03 - 14:04政府による規制は無いのですが
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14:04 - 14:07産業団体の試験があり
これは多くの産業製品でそうだと思います -
14:07 - 14:09しかしこの団体は 基準を更新することに
-
14:09 - 14:11あまり前向きではありません
-
14:11 - 14:16そこで私の研究室では
脳震盪のメカニズムだけでなく― -
14:16 - 14:19より良い試験基準を検討しています
-
14:19 - 14:24そして政府は このような情報を使って
技術の革新を推進してほしいと -
14:24 - 14:25願っています
-
14:25 - 14:27あるヘルメットがどれほど有効か
-
14:27 - 14:31消費者に伝えることで
変わるはずです -
14:31 - 14:34そして最後に
最初の質問に戻りたいと思います -
14:34 - 14:38私の子供にアメフトや自転車をさせることに
抵抗はないかという― -
14:38 - 14:39質問のことです
-
14:39 - 14:43私自身が怪我をした経験に
基づいた答えにはなりますが -
14:43 - 14:47私の娘のローズが自転車に乗ることには
いささか不安があります -
14:48 - 14:50彼女は1歳半ですが
-
14:50 - 14:55すでにサンフランシスコの道を
自転車で走りたがっています -
14:55 - 14:57これは その道の1つです
-
14:57 - 15:03私の個人的な目標であり
実現可能だと信じていることは― -
15:03 - 15:05これらの技術を更に発展させることです
-
15:05 - 15:09実際 私の研究室では
ヘルメット内の空間の最適な利用方法について -
15:09 - 15:11検討を進めています
-
15:11 - 15:15そして
彼女が二輪車を乗る準備が出来た時には -
15:15 - 15:16規制に適合して―
-
15:16 - 15:19脳震盪のリスクを
実際に軽減することができる― -
15:19 - 15:21何らかの製品が出来ていることを
-
15:21 - 15:24確信しています
-
15:24 - 15:26そして ここにいる何人かの皆さんは
-
15:26 - 15:29もっとすぐに必要としていると思いますので
私があと数年で― -
15:29 - 15:31達成したいことがあります
-
15:31 - 15:35それは
お子さんにこれらのアクティビティをさせるのは -
15:35 - 15:40安全で健康的だと 親御さんや祖父母の方々に
伝えることができるようにすることです -
15:40 - 15:43そして それを実現するために
日々切磋琢磨できる素晴らしい仲間が -
15:43 - 15:44スタンフォードにいることは
非常に幸運なことです -
15:44 - 15:49数年後にここに戻ってきて
最終報告をしたいと思っています -
15:49 - 15:51ただ 今の私がお伝えできることは―
-
15:51 - 15:53脳震盪という言葉を聞いただけで
怖がらないでください -
15:53 - 15:55希望はありますから
-
15:55 - 15:56ありがとうございました
-
15:56 - 15:58(拍手)
- Title:
- なぜヘルメットでは脳震盪を防げないのか―何で防げばよいのか | デイビッド・カマリロ | TEDxStanford
- Description:
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脳震盪とは何でしょうか。みなさんが想像するものとは違うかもしれません。元アメフト選手であり生物工学者のデイビッド・カマリロは、脳震盪が起こるメカニズムと、そして運動用ヘルメットが有効な保護にならない理由について、最先端の研究を紹介します。未来の脳震盪対策の姿をご覧ください。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 16:00