適度な狂気
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0:01 - 0:03ジョシュア・ウォルターズです
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0:03 - 0:06パフォーマーをしています
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0:07 - 0:15(ビートボックス)
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0:15 - 0:18(笑)
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0:18 - 0:20(拍手)
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0:22 - 0:25私はパフォーマーですが
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0:25 - 0:28病気の診断も受けています
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0:28 - 0:30双極性障害です
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0:36 - 0:37私はこれを良いことだと
捉え直しています -
0:37 - 0:39ステージで狂えば狂うほどに
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0:39 - 0:43私は輝きを増すからです
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0:43 - 0:4516歳の時 サンフランシスコで私は
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0:45 - 0:47一線を越えた躁状態に陥りました
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0:47 - 0:49自分をイエス・キリストだと思ったのです
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0:50 - 0:54恐ろしい体験だと思われたかもしれませんが
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0:54 - 0:57自身をイエス・キリストだと
思うなんて -
0:57 - 0:59どれだけドラッグをやっても
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0:59 - 1:01あれほどハイな気分にはなれません
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1:01 - 1:04(笑)
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1:06 - 1:08私はある場所に送られました
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1:09 - 1:10精神科病棟です
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1:10 - 1:13そこでは皆が自身の
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1:13 - 1:16ワンマンショーを繰り広げています
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1:16 - 1:21(笑)
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1:22 - 1:23リハーサルだと言うにも
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1:23 - 1:26皆さんのような観客はいないんですよ
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1:27 - 1:29皆 練習しているだけなんです
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1:29 - 1:31いつかこの舞台に来るかもしれませんよ
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1:33 - 1:35さて その病棟を出て
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1:35 - 1:37精神科医から診断を受けて
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1:37 - 1:39薬をもらいました
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1:39 - 1:40その医者はこう言いました
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1:40 - 1:45「よしジョシュ 薬はうーんと・・・
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1:45 - 1:47ジプレキサだ
(非定型抗精神病薬) -
1:47 - 1:48いいな? ん?
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1:51 - 1:53ペンにもそう書いてあるし」
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1:53 - 1:58(笑)
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1:58 - 2:00ここにも専門の方がいるようですね
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2:01 - 2:03ざわめきが聞こえてきますよ
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2:05 - 2:08高校時代の前半は
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2:08 - 2:11躁状態との格闘で
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2:11 - 2:12後半はこの手の薬の
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2:12 - 2:15過剰な投薬で
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2:15 - 2:17学校ではずっと眠っていました
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2:17 - 2:21つまり 後半の授業は 一続きの
長い長い居眠りだったわけです -
2:22 - 2:24高校を卒業して
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2:24 - 2:26選択をする時が来ました
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2:26 - 2:31自分の精神の病(illness)を
拒むのか -
2:31 - 2:33それとも
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2:34 - 2:36この精神の病という技術(skillness)を
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2:36 - 2:38受け入れるのか
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2:38 - 2:39(ラッパの音真似)
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2:41 - 2:44ちょうど今 精神疾患を
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2:44 - 2:47肯定的に捉え直そうとする動きが
進行中です -
2:47 - 2:50少なくとも 軽躁病を強みと見ることは
その1つです -
2:50 - 2:52軽躁病というのが何か知らない方は
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2:52 - 2:54ブレーキがなくて制御のきかない
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2:54 - 2:57フェラーリのエンジンとでも
思って頂いて結構です -
2:57 - 3:00この会場には 人を創造的にする
この強みをもつ方が -
3:00 - 3:02たくさんいることでしょう
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3:02 - 3:04何のことだかわかればの話ですが
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3:04 - 3:06誰もが不可能と言うことに
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3:06 - 3:08駆り立てられるのです
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3:08 - 3:10ジョン・ガートナーの
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3:10 - 3:13"The Hypomanic Edge" という本には
(『軽躁病という強み』) -
3:13 - 3:17クリストファー・コロンブス、テッド・ターナー、
スティーブ・ジョブスといった企業家は -
3:17 - 3:18皆この特質を持っていて
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3:18 - 3:20それが競争力を生む強みに
なっていると書かれています -
3:20 - 3:22それほど昔ではない
90年代半ばに書かれた -
3:22 - 3:24"Touched With Fire" という
(『炎に触れた』) -
3:24 - 3:27ケイ・レッドフィールド・ジャミソンの
本の中でも -
3:27 - 3:30モーツァルトやベートーベン、
ヴァン・ゴッホは -
3:30 - 3:33皆 同様に この躁うつ病を患っており
それが彼らの創造性に -
3:33 - 3:36関係していると考えられています
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3:36 - 3:38彼らのなかには
自殺に至った人物もいます -
3:38 - 3:40精神の病のすべての側面が
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3:40 - 3:43良いものというわけでは
なかったのです -
3:44 - 3:46最近 こういった分野は
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3:46 - 3:49発展をしてきています
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3:49 - 3:52ニューヨーク・タイムズの
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3:52 - 3:542010年9月のある記事に
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3:54 - 3:57「適度に躁的であること」
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3:57 - 3:59という一節がありました
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3:59 - 4:01それによると 投資家たちは
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4:01 - 4:08適度に躁的な起業家を
探しているというのです -
4:08 - 4:09わかるでしょ?
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4:10 - 4:12完全な双極性障害ではないにしても
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4:12 - 4:16双極性障害の連続線上にいる
起業家をです -
4:16 - 4:18一方では自分自身をキリストだと
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4:18 - 4:22思い込んでいるかもしれませんが
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4:23 - 4:25他方で 莫大な利益を
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4:25 - 4:27生むかもしれませんから
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4:27 - 4:30(笑)
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4:31 - 4:33使い方次第ですよ
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4:33 - 4:35皆さん一般的には
連続線の真ん中あたりにいます -
4:35 - 4:38真ん中あたりに 皆いるんです
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4:38 - 4:41つまり おそらくは
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4:41 - 4:43「狂っている」なんてものは
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4:43 - 4:45存在せず
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4:45 - 4:48精神疾患と診断されても
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4:48 - 4:50狂っているという意味ではありません
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4:50 - 4:52そうではなく精神の病とは
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4:52 - 4:54大半の人に見えなかったり
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4:54 - 4:56感じられなかったりすることに
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4:56 - 4:58敏感だという意味なんです
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4:58 - 5:02本当に狂った人なんて
いないんじゃないでしょうか -
5:03 - 5:07皆 少しは
変わったところがあります -
5:12 - 5:14その程度というのは
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5:14 - 5:17連続線のどのへんに
位置するかによって変わります -
5:19 - 5:20言ってしまえば
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5:20 - 5:24運にかかっているんです
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5:25 - 5:26ありがとうございました
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5:26 - 5:30(拍手)
- Title:
- 適度な狂気
- Speaker:
- ジョシュア・ウォルターズ
- Description:
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TEDのFull Spectrum Auditionsで、双極性障害を抱えるコメディアンのジョシュア・ウォルターズは、精神の病(illness)と精神の「病という技術(skillness)」が連続線上にあるということについて考察します。面白いけれど、どこか考えさせてくれるこのトークで彼はある問いかけをします。「精神の病は治したい。でも躁状態は創造性と駆動力を生み出す。その2つの間の適度なバランスとは?」
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 05:31
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Naoko Fujii edited Japanese subtitles for On being just crazy enough | |
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Takahiro Shimpo added a translation |