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Tauba Auerbach in "Bodies of Knowledge" - Season 11 | Art21

  • 0:21 - 0:24
    ターバ・アーユルバック:新しいことを学び続けたい
  • 0:26 - 0:30
    物事に隠された法則を見つけたい
  • 0:32 - 0:41
    織物や墨流しを通じて
    数学や科学の考え方を学びました
  • 0:41 - 0:48
    ♪幻想的な音楽♪
  • 0:48 - 0:53
    墨流しは親和性と配合が全てです
  • 0:56 - 1:01
    漂うように、拡がってゆくように
    絵の具を配合しなければいけません
  • 1:02 - 1:07
    多すぎても少なすぎてもだめです
  • 1:07 - 1:13
    完全にコントロールすることはできません
  • 1:15 - 1:23
    明確な目的を持つ完成された手法により
    感覚を養うのです
  • 1:25 - 1:32
    多くの作品の下地として
    墨流しを用いてきました
  • 1:32 - 1:38
    ♪♪♪
  • 1:38 - 1:44
    異なった素材、メディア、手法…
    それらを用いることは理に適っています
  • 1:50 - 1:56
    わたしが追求しているのは
    異なった物事の繋がりや関係だからです
  • 2:05 - 2:09
    スタジオに人が訪ねてくるたびに
    これらの棚を見せます
  • 2:09 - 2:12
    わたしと共に生き、共に考える
  • 2:12 - 2:14
    宝の山だからです
  • 2:15 - 2:18
    燃やされた芸術作品の灰
  • 2:19 - 2:21
    これは海綿です
  • 2:21 - 2:26
    非常に水圧の高い場所に生息しています
  • 2:26 - 2:30
    その強靭さから、骨格が研究されてきました
  • 2:30 - 2:33
    強固に安定した格子状の構造です
  • 2:33 - 2:37
    このパズルからは大きな学びを得ました
  • 2:37 - 2:42
    リングから棒を引き抜くためには
    1000回以上の工程が必要です
  • 2:42 - 2:46
    あとリング一つというところまでいきました
  • 2:46 - 2:50
    しかし、それが意味するところは
  • 2:50 - 2:57
    間違った方向へ極限まで進んだということでした
  • 2:57 - 2:58
    [笑い]
  • 2:58 - 3:01
    手順を初めまで逆戻りし、
  • 3:01 - 3:05
    全てのリングを再びはめてから
    少しだけ方法を変えてやり直さなければなりませんでした
  • 3:06 - 3:12
    だからこのパズルは
    前進の過程における思い込みについて教えてくれました
  • 3:13 - 3:24
    ♪幻想的な音楽♪
  • 3:24 - 3:28
    ほとんど機能しないものに感服します
  • 3:29 - 3:32
    「不可能に近い」というのが鍵です
  • 3:33 - 3:39
    台湾の化学者を通じて、偶然
    このビーズ細工の技術を知りました
  • 3:40 - 3:43
    彼はこの技術を分子モデルに使っていて
  • 3:43 - 3:49
    その分子モデルでは
    ビーズが原子同士を繋いでいます
  • 3:49 - 3:53
    今はこの技術を使って自分なりの何かを作ろうとしています
  • 3:54 - 4:00
    構造が結合したり
    崩壊し解離し始めるその際が好きです
  • 4:00 - 4:05
    それは私たちの知識や理解についても同様です
  • 4:05 - 4:07
    崩壊し解離し始めるそのふち
  • 4:09 - 4:14
    私個人、それからヒトという種の限界
  • 4:16 - 4:22
    それはまだ辿り着いていないからなのか
    それとも本当にヒトの意識の終着点なのか
  • 4:26 - 4:29
    [マウスのカチカチ]
  • 4:29 - 4:31
    ♪コンピューターから流れる讃美歌♪
  • 4:31 - 4:33
    私が本当に興味があるのは
  • 4:33 - 4:38
    単に事実を学ぶのではなく
    それを消化し
  • 4:38 - 4:39
    [クスクス笑いながら]
    未来の真実を考えることです
  • 4:40 - 4:46
    例えば、友人のキャメロンが送ってくれた
    ブルガリアの国営放送の録画です
  • 4:46 - 4:58
    ♪ブルガリア語で歌っている♪
  • 4:58 - 5:00
    ターバ:もう二度と戻ってこれないかもしれない
  • 5:00 - 5:02
    無事戻って来れないかもしれない
  • 5:02 - 5:04
    そうこの音から感じました
  • 5:06 - 5:10
    はじめて異なるサイズの無限についての話を聞いた時
  • 5:10 - 5:13
    その時と同じです
  • 5:13 - 5:21
    ♪ブルガリアの歌が続いている♪
  • 5:21 - 5:25
    四次元空間の概念と四次元空間の姿に向き合うこと
    それは
  • 5:25 - 5:31
    私の視点
    私の想像力へと立ち返る手段です
  • 5:34 - 5:37
    作り出されるイメージは印象的なだけでなく
  • 5:37 - 5:40
    のちにほんの小さな影響を与えるもの
  • 5:42 - 5:46
    それが理想です
  • 6:04 - 6:06
    ペインティングが好きです
  • 6:07 - 6:10
    様々なアプローチの方法があります
  • 6:10 - 6:17
    [活き活きとしたシンセサイザー音楽]
  • 6:17 - 6:20
    大学時代、
    夏期の間のアルバイトを探していて
  • 6:20 - 6:23
    「よし。看板屋さんをやってみよう」
    そう思ったんです。
  • 6:24 - 6:28
    サンフランシスコのニューボヘミアで
  • 6:28 - 6:31
    結局3年間見習いとして働きました
  • 6:32 - 6:34
    ただただ素晴らしい手書きの看板屋でした
  • 6:34 - 6:37
    ♪♪♪
  • 6:37 - 6:39
    看板作画においては
    急ぎすぎてはだめです
  • 6:39 - 6:40
    ずさんなものになります
  • 6:41 - 6:47
    けれど完璧にしようと時間をかけすぎると
    趣きがなくなります
  • 6:48 - 6:53
    その匙加減ついて多くを学びました
  • 6:55 - 6:58
    このことは様々な事柄に応用できると考えています
  • 7:03 - 7:11
    ♪♪♪
  • 7:13 - 7:16
    私はペインティングが好きです
    いつまでも続けたいと思っています
  • 7:16 - 7:19
    けれど違うものを選ぶこともあるかもしれません
  • 7:19 - 7:24
    例えば、ガラスとペインティングでは
    出来ることが違うからです
  • 7:24 - 7:30
    アイデアを形にする最も適した方法を選ぶだけです
  • 7:30 - 7:34
    だから
    このアイデアにはガラスが必要だと感じたら
  • 7:34 - 7:38
    吹きガラスを学びます
  • 7:41 - 7:44
    これが私の素材と手法との付き合い方です
  • 7:59 - 8:03
    [ガラガラという音]
  • 8:03 - 8:07
    ウェーブオルガンはお気に入りの場所です
  • 8:08 - 8:10
    私の育ったところの近くにあります
  • 8:10 - 8:14
    [ガラガラという音]
  • 8:17 - 8:20
    様々なパイプの集まりです
  • 8:20 - 8:23
    パイプは半分水没していて
  • 8:23 - 8:26
    波の高さによって異なる音を出します
  • 8:28 - 8:31
    親近感を抱いています
  • 8:31 - 8:35
    空気、水、砂
    その境界に私も存在しているからです
  • 8:35 - 8:40
    [ガラガラという音]
  • 8:40 - 8:43
    この境界の不安定さによって
    これら楽器は演奏されています
  • 8:43 - 8:47
    そして訪れる度に違う音を出します
  • 8:49 - 8:52
    はっきりとした境界を持たないこと
  • 8:52 - 8:56
    あるべき心のありようについて考える時
  • 8:56 - 9:00
    このことを思います
  • 9:07 - 9:24
    [揺らぎのある単音]
  • 9:24 - 9:27
    [揺らぎのあるオルガン音楽]
  • 9:27 - 9:28
    ターバ:いい感じ
  • 9:29 - 9:31
    どれくらいこの音を伸ばせばいいのかしら
  • 9:31 - 9:33
    キャメロン:いい感じだと思う
  • 9:33 - 9:35
    けど、タイミングを少し
  • 9:35 - 9:37
    ターバ:揺らぎ?
  • 9:37 - 9:38
    キャメロン:そう 合わせて
  • 9:38 - 9:38
    ターバ:わかった
  • 9:38 - 9:43
    ターバ:アーユグラスは二人用のハーモニウムです
  • 9:43 - 9:47
    私と友人のキャメロン・メジロウで作りました
  • 9:47 - 9:49
    Glasserのメンバーです
  • 9:49 - 9:51
    なのでA-U-E-R Glassです
  • 9:51 - 9:55
    ♪アーユグラスの演奏♪
  • 9:55 - 9:59
    演奏に二人必要とする楽器
  • 9:59 - 10:03
    それを作ろうと私とキャメロンで決めて作りました
  • 10:03 - 10:06
    ♪♪♪
  • 10:06 - 10:08
    演奏者はそれぞれ半分ずつの鍵盤を担当します
  • 10:08 - 10:11
    全部で4オクターブ分の鍵盤があり
  • 10:11 - 10:13
    それぞれの奏者に交互に割り当てられています
  • 10:13 - 10:17
    まず一人にC
    そして、もう一人にC#という具合です
  • 10:17 - 10:19
    ♪♪♪
  • 10:19 - 10:23
    奏者は、もう一方の奏者に空気を送ります
  • 10:23 - 10:27
    キャメロンの言葉を借りれば
    「もう一人のための呼吸」です
  • 10:28 - 10:33
    [歓声と拍手]
  • 10:33 - 10:35
    ♪アーユグラスの演奏♪
  • 10:35 - 10:39
    アーユグラスの演奏は
    不可能ではありません
  • 10:40 - 10:43
    ほとんど対称的でありながら
    一音だけずれている構造は
  • 10:43 - 10:47
    関係性を明らかにします
  • 10:47 - 10:48
    ー難しい!
  • 10:48 - 10:48
    ーええ、ほんとうに!
  • 10:48 - 10:51
    [歓声と拍手]
  • 10:51 - 10:53
    ターバ:演奏中何度も失敗したと感じましたが
  • 10:53 - 10:57
    息の合った時の気分は最高です
  • 10:57 - 11:00
    この楽器が大好きになりました
  • 11:00 - 11:15
    ♪アーユグラスの演奏♪
  • 11:22 - 11:26
    この編み物の模様をよく書きます
  • 11:26 - 11:29
    そんな時たまに
    我を忘れることがあります
  • 11:29 - 11:31
    リズムを失うのです
  • 11:34 - 11:37
    素早くて本能的な作業です
  • 11:38 - 11:41
    そうして時に、法則から逸脱した
  • 11:41 - 11:47
    一筆書きの線を描くことに取り憑かれてしまうことがあります
  • 11:49 - 11:53
    このような恍惚状態を避けることは
    ほとんど不可能なことです
  • 11:53 - 11:56
    ♪アーユグラスの演奏♪
  • 11:56 - 11:58
    自分に問います
  • 11:58 - 12:00
    「手首から動かせるか?」
  • 12:00 - 12:02
    『指から動かせるか?」
    「肘から動かせるか?」
  • 12:02 - 12:05
    「肩からは?」
    「胸の真ん中から動かせる?」
  • 12:05 - 12:08
    ♪♪♪
  • 12:08 - 12:12
    描いている時、優れた哲学者になった気になります
  • 12:12 - 12:16
    もの作りの手法や技術の裏には
  • 12:16 - 12:20
    人から人へと受け継がれてきた
    多くの知恵が隠れています
  • 12:22 - 12:26
    もし墨流しを数10年間続けたとしたら
  • 12:26 - 12:34
    その人は粘性と流動性について
    科学者と同じくらい知っているはずです
  • 12:36 - 12:41
    同時に自身のそれは指先と感覚からくるものであり
    科学者のものとは違うと知っているはずです
  • 12:41 - 12:49
    ♪♪♪
  • 12:49 - 12:52
    身体は唯一無二の思考ツールです
  • 12:53 - 12:57
    過去においては
    頭で考えることを第一に
  • 12:57 - 12:58
    世界を旅してきました
  • 13:02 - 13:07
    しかし、私の向上心が確信に近づき
    数十年の間の変化に伴い
  • 13:07 - 13:11
    今は知識を体に刻み込むようになっています
  • 13:11 - 13:17
    ♪アーユグラスの演奏♪
  • 13:19 - 13:25
    [歓声と拍手]
  • 13:28 - 13:34
    ♪幻想的な音楽♪
Title:
Tauba Auerbach in "Bodies of Knowledge" - Season 11 | Art21
Description:

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Video Language:
English
Team:
Art21
Project:
"Art in the Twenty-First Century" broadcast series
Duration:
13:56

Japanese subtitles

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