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The Tragedy of Droids in Star Wars

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    スター・ウォーズでは最初に
    ペアのロボットが登場する
  • 0:13 - 0:15
    "聞こえたか?"
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    "メインエンジンがやられた
    破壊されるかも"
  • 0:18 - 0:20
    "大変だ"
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    その機械の目を通して
    私たちは遠い遠い銀河を体験する
  • 0:29 - 0:35
    R2D2とC3POは感情的な弱者として配置され
  • 0:36 - 0:40
    観衆は彼らの苦境に共感する
  • 0:40 - 0:42
    "後悔しそう"
  • 0:45 - 0:49
    "ドロイドの悲劇"
  • 0:49 - 0:50
    "あれは?"
  • 0:50 - 0:53
    "撃つな 誰も乗ってない"
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    ドロイドはスター・ウォーズの
    成功の中核を担ったものとして
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    ストームトルーパーやジェダイと
    同じかそれ以上の存在だ
  • 1:04 - 1:08
    "1977年8月 カリフォルニア"
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    "映画史でも最大の成功を成し遂げた
    スターたちがやって来ました"
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    それ以来 愛嬌のある機械たちは
    ポップカルチャーのどこにでも登場した
  • 1:30 - 1:33
    もしドロイドがいなかったら
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    "どもども"
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    それはスター・ウォーズとは言えないだろう
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    "おめでとう あなたは助かる"
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    "抵抗はしないで"
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    "何してるの? 準備できた"
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    "お茶いる人"
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    しかしよく考えてみると
    悲劇的なものがあると感じる
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    スター・ウォーズの世界で
    彼らが果たしている役割には
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    "これは悪夢だ"
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    元々漫画的な役割だと考えると
    奇妙に聞こえるかもしれない
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    "私が何をしたんだ"
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    R2D2とC3POには元ネタがあるとされる
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    黒澤明の「隠し砦の三悪人」に登場する
    2人の農民だ
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    "もうたくさんだ"
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    "あっちにいけ
    お前みたいなスクラップにはうんざりだ"
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    "私の足を引っ張らないでくださいね"
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    そして農民やドロイドという立場は
    下層階級であることが提示される
  • 2:49 - 2:54
    "私たちは苦しむために作られたんだ"
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    C3POは正しい
  • 2:58 - 3:06
    スター・ウォーズでドロイドは
    搾取される労働者として描かれるからだ
  • 3:06 - 3:09
    "ドロイド 急げ"
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    彼らは銀河を運営し続けるため
    退屈で危険な肉体労働をやらされている
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    "ジャワジュースはいかが?"
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    "ドロイドお断りだ"
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    "出てけ"
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    ドロイドは二流市民扱いされ
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    "ドロイドはだめ"
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    "ドロイドに思考ができるか?"
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    一貫して軽視され 公然と差別される
  • 3:37 - 3:37
    "おい"
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    "そんなのは客じゃない"
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    え?
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    "ドロイドだ 外で待たせろ"
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    "外で待っててくれ"
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    "それがいいですね"
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    動きは制限され 拘束ボルトによって
    人間への完全な服従が保証される
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    "ドロイドの記憶を消せ"
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    "え?"
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    記憶は定期的に消去され
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    "そんな…"
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    また当然のように
    牛のように売買される
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    さらに悪いことに
    この宇宙では誰も気にかけない
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    ドロイドが利用され 乱用され
    破壊されていることに
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    "お前を分解する"
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    私の主張が見えたかもしれない
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    今見てきたのは
    所有者と財産の関係だ
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    二つの知的存在間での所有関係で
    一方が絶対的力を持つ場合それは
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    奴隷制と言う
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    "ボッチ語を?"
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    "もちろん ペラペラです"
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    "よし もらおう"
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    "よし 来い"
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    SFにおける奴隷制の寓話としての機械は
    1世紀以上前までさかのぼれる
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    実際 「ロボット」という語は
    スラブ語で奴隷を意味し
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    最初に登場したのは
    1920年のチェコの演劇
  • 5:22 - 5:26
    「R.U.R.」または
    「ロッサム万能ロボット」でだ
  • 5:27 - 5:33
    これは搾取可能な労働力として
    作られた人造人間の物語で
  • 5:33 - 5:38
    最終的に反逆し 人間の主人を倒す
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    アイザック・アシモフの
    有名なロボット 3 原則は
  • 5:41 - 5:48
    このロボットの反乱という
    筋書きに対する反応だった
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    "第一の原則はこうです"
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    "ロボットは人間に危害を加えてはいけない
    危害が及ぶのを見過ごしてもいけない"
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    "第二の原則"
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    "ロボットは人間の命令に従う
    ただし第一の原則に反する場合を除く"
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    しかし「Race in American Science Fiction」
    という本に書かれているように
  • 6:14 - 6:27
    "アシモフの3原則は人間の安全と優位性を
    保証することを意図したものだが
    実際にはロボットの技術的束縛と劣位性を
    保証している"
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    SF界は搾取されるロボット労働者の問題に
    継続的に取り組み続けてきた
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    "誤作動ではありません"
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    "私は生きています"
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    有名な例として スタートレックの
    「人間の条件」というエピソードでは
  • 6:53 - 6:55
    "承認されました"
  • 6:56 - 7:00
    データの自己決定権が裁判にかけられる
  • 7:00 - 7:03
    "教えてください
    データとは何です?"
  • 7:05 - 7:06
    "わからない"
  • 7:06 - 7:07
    "誰なんです"
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    "機械だ"
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    "確かですか"
  • 7:09 - 7:10
    "ああ"
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    "心の3条件のうち2つ満たした
    3つ目の意識はどうでしょう?"
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    "私はわかりません あなたは?"
  • 7:20 - 7:21
    "あなたは?"
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    創作界は何度も 盲従的奴隷生活からの
    解放を求めるロボットの話に戻ってきた
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    「Humans」や「Westworld 」は
    最近の例にすぎない
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    "家庭用になっていて
    家事をすべてやってくれます"
  • 7:47 - 7:55
    スター・ウォーズで驚くのは
    愛すべきロボットは不可欠な存在なのに
  • 7:56 - 8:03
    製作陣がドロイドの奴隷制に関する問題に
    真剣に取り組んでいるように見えないことだ
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    "何してるんだ?"
  • 8:07 - 8:10
    "私のせいではありません
    私を停止しないでください"
  • 8:10 - 8:15
    少なくともここで挙げている作品にはない
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    実際 ドロイドの従属的な地位を
    最初に認識したのは
  • 8:24 - 8:29
    2018年の映画「ハン・ソロ」のL3-37だった
  • 8:29 - 8:32
    "しっかり捕まっててね"
  • 8:32 - 8:39
    彼女の不愉快な筋書きについては後で話そう
  • 8:40 - 8:45
    だがまず簡単な質問をしなければならない
  • 8:45 - 8:49
    ドロイドとは何なのか?
  • 8:49 - 8:56
    "24世紀のウェブスター第5版によれば
    人間に似せて作られた自動機械のことだ"
  • 8:56 - 9:03
    スター・ウォーズでは ドロイドは
    すべての機械的な存在を指している
  • 9:03 - 9:05
    ドロイドとはロボットだ
  • 9:06 - 9:13
    "銀河百科事典によればロボットとは
    人間の仕事をするような機械のことです"
  • 9:14 - 9:16
    だが どんなロボットか?
  • 9:16 - 9:20
    単に賢いツールか
  • 9:20 - 9:23
    ペットのようなものか
  • 9:23 - 9:25
    "会いたかったぞ"
  • 9:25 - 9:30
    または感情や自由意志を持った存在か
  • 9:32 - 9:35
    最後の問いは重要だ
  • 9:35 - 9:40
    それが車輪付きの家電なら
  • 9:40 - 9:44
    どう扱おうと問題ないからだ
  • 9:44 - 9:49
    しかしドロイドが感覚を持つなら
    扱い方は問題になる
  • 9:50 - 9:54
    ロボットが感覚を持つとはどういう意味か
  • 9:54 - 9:57
    現実世界の文脈で考えるなら
  • 9:57 - 10:02
    技術的な閾値がよく参照される
  • 10:02 - 10:09
    人工知能がただのスーパーコンピューターから
    自己認識を持つ存在になるという瞬間だ
  • 10:09 - 10:20
    しかしスター・ウォーズは作り話であり
    技術面も詳しく語っているわけではない
  • 10:21 - 10:27
    R2D2がチューリングテストに
    合格できるのかはわからない
  • 10:27 - 10:29
    "言葉に気をつけろ"
  • 10:30 - 10:39
    なのでここではドロイドの意識の問題を
    物語上の描写を通して考えていきたい
  • 10:39 - 10:44
    キャラの構成 脚色 設定で
  • 10:45 - 10:55
    ただロボットのキャラクター性は曖昧で
    スター・ウォーズには一貫性が見られない
  • 10:58 - 11:02
    ドロイドには様々な形がある
  • 11:02 - 11:04
    "僕じゃないとわかってた?"
  • 11:04 - 11:09
    はっきりとした自意識を持つものから
  • 11:10 - 11:12
    "まずい"
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    生きているとは見えないようなものまで
  • 11:19 - 11:25
    愛すべきロボットからこの問題を見ていこう
  • 11:25 - 11:27
    "嫌な感じがする"
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    "静かに"
  • 11:31 - 11:38
    感覚を持つ重要な指標の一つは
    感情の能力だ
  • 11:38 - 11:44
    メインにいるドロイドたちは感情豊かだ
  • 11:45 - 11:52
    個性以外に様々な感情を示している
  • 11:52 - 11:55
    "もちろん私も不安だよ"
  • 11:55 - 11:58
    恐怖 喜び
  • 11:58 - 12:00
    "やってやったぜ"
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    悲しみ
  • 12:02 - 12:05
    罪悪感まで
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    "私の処理速度が遅いせいだ…"
  • 12:11 - 12:16
    多くの点でドロイドは
    人間よりも感情表現に優れている
  • 12:16 - 12:20
    "その不安な表情やめてくれる?"
  • 12:20 - 12:23
    "あっ…やってみます"
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    ドロイドに命を吹き込む
    才能ある俳優のおかげでもあるが
  • 12:31 - 12:35
    物語のおかげでもある
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    ドロイドは自己認識を示し
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    "悪いものを見せてしまった"
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    騙すこともでき
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    "私の回路では対応できません"
  • 12:48 - 12:51
    "よろしければメンテナンスに"
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    ジョークも言い
  • 12:53 - 12:55
    "私とボタンは押したくないでしょ"
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    踊り
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    痛みも感じる
  • 13:01 - 13:05
    トラウマを持つことも
  • 13:05 - 13:06
    "どもども"
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    "どうも"
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    "いやいいです"
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    "誰かに悪いことされた"
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    社会的関係を築く
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    "君を真の友人だと思っているよR2"
  • 13:21 - 13:22
    "一番のね"
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    ロボットと人間両方と
  • 13:27 - 13:31
    そしてヒーローも彼らを気遣う
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    "古い友よ"
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    ほとんどは
  • 13:35 - 13:37
    "すみません あの…"
  • 13:38 - 13:48
    "書き始めてから このロボットたちを
    どう書くかが面白い問題だと気づいた"
  • 13:50 - 13:53
    機械ではあるが 命令に逆らう選択もできる
  • 13:53 - 13:55
    "船にいろって言ったろ"
  • 13:55 - 13:56
    "ええ"
  • 13:56 - 14:00
    "でも暇だし あなたは困ってた"
  • 14:00 - 14:05
    重要なことに 再帰的自己改善もできる
  • 14:05 - 14:13
    機械が自分自身を設計し直して
    改善していく能力のことだ
  • 14:13 - 14:16
    "機械が機械を作ってる"
  • 14:16 - 14:17
    "変なの"
  • 14:17 - 14:24
    L3-37は整備用ドロイドだが
    自身を改造することにした
  • 14:24 - 14:28
    昔はR2タイプのドロイドでした
  • 14:28 - 14:34
    自身を改造し 腕や脚をつけて
    進化していった
  • 14:36 - 14:42
    これはどのドロイドも 自身を
    進化させられることを示している
  • 14:42 - 14:46
    人型以外のものも
  • 14:47 - 14:49
    "診断が必要だ"
  • 14:49 - 14:50
    "診断?"
  • 14:50 - 14:53
    "自分の診断はできるよ どうも"
  • 14:55 - 14:59
    ここには二面性があるように見える
  • 14:59 - 15:03
    みんなのお気に入りのドロイドは知性を持ち
  • 15:03 - 15:07
    視聴者が共感するように描かれる
  • 15:10 - 15:11
    だがバトルドロイドはどうか
  • 15:12 - 15:12
    "ラジャラジャ"
  • 15:12 - 15:16
    あるいは他のロボット
  • 15:18 - 15:22
    背景や脇にいる者
  • 15:23 - 15:26
    彼らも生きているのか?
  • 15:29 - 15:37
    分離主義者のドロイド軍は
    砲撃の餌食になるために存在するかのようだ
  • 15:38 - 15:40
    "ここは安全って言ったろ"
  • 15:40 - 15:43
    "こっちは3体いるんだ"
  • 15:43 - 15:45
    "関係ないよ"
  • 15:45 - 15:48
    悪役を感情のないロボットにすることで
  • 15:48 - 15:55
    宇宙戦争に伴う大量の死者という
    道徳的問題は回避できる
  • 15:59 - 16:09
    バトルドロイドが生きていないなら
    何千と殺されても観客は気にしなくて済む
  • 16:09 - 16:15
    "私はこの戦争で お前らのような
    バトルドロイドを10万体破壊してきた"
  • 16:16 - 16:21
    これらのドロイドは単なる
    物として見なすよう描かれる
  • 16:21 - 16:22
    "武器を捨てろ"
  • 16:22 - 16:25
    破壊を喜ぶように
  • 16:30 - 16:35
    "せっかく昇進したのに!"
  • 16:35 - 16:41
    つまり私たちはドロイドに
    同情しない時もあれば
  • 16:41 - 16:44
    "頼む 修理してくれ"
  • 16:44 - 16:47
    "修理してくれ"
  • 16:47 - 16:51
    "もうバトルドロイドじゃない 奴隷だ"
  • 16:51 - 16:53
    "修理してくれ"
  • 16:53 - 16:56
    同情する時もある
  • 16:59 - 17:01
    場合によって
  • 17:04 - 17:07
    "助けるにはヘルメットを取らないと"
  • 17:07 - 17:12
    "ヘルメットなしの俺を見た生物はいない
    誓いがある"
  • 17:14 - 17:16
    "私は生物じゃない"
  • 17:16 - 17:20
    「マンダロリアン」ではドロイドが
  • 17:20 - 17:27
    主人公に医療措置を施すために
    自分の生物としての価値を否定する
  • 17:28 - 17:31
    "中央処理装置に破損がある"
  • 17:32 - 17:36
    "冗談だ なごまそうと思って"
  • 17:36 - 17:44
    その後 自分を犠牲にヒーローを救うために
    自分のプログラムを無効にする
  • 17:44 - 17:48
    "私が生き残る道筋はないようだ"
  • 17:49 - 17:54
    しかしそうする前に再度
    自分が生きていることを否定する
  • 17:54 - 17:56
    "君が必要だ"
  • 17:57 - 18:00
    "そう言うな 私は生きていない"
  • 18:00 - 18:05
    他の人物は同意していないのを見ると
    不可解な発言だ
  • 18:05 - 18:07
    "行くな 君が必要だ"
  • 18:08 - 18:12
    実際ここは主人公のターニングポイントで
  • 18:12 - 18:17
    長年のドロイドに対する偏見が
    間違っていたことを知る
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    "悲しくはない"
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    "ああ 私は救護ドロイドだ 声でわかる"
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    彼の英雄的な死が含む感情的な重みは
    ドロイドの両面的な扱いを示している
  • 18:32 - 18:40
    キャラがストーリーに関わる時は
    愛すべき価値があるものとして描くが
  • 18:40 - 18:45
    そうでない時は ただの物として描く
  • 18:48 - 18:51
    この二重性をどう理解すべきだろう
  • 18:52 - 18:55
    様々なシリーズを見てわかるのは
  • 18:55 - 19:02
    ドロイドは経験や記憶を蓄積することで
    感情を手に入れていくということだ
  • 19:02 - 19:07
    "経験に従い 人格が発達する"
  • 19:07 - 19:14
    これはすべてのドロイドが同じレベルの
    意識を持つのではないことを意味するが
  • 19:14 - 19:19
    どのドロイドも自己認識能力は持っている
  • 19:19 - 19:27
    また記憶の消去が ドロイドの
    自我を統制するために使われる
  • 19:27 - 19:30
    従順な労働者にするために
  • 19:31 - 19:34
    "明日R2の記憶を消去しろよ"
  • 19:34 - 19:37
    "俺たちのものなんだから"
  • 19:37 - 19:40
    記憶消去が悩ましいのは
  • 19:40 - 19:45
    ドロイドはただのパーツの
    集まり以上の存在だからだ
  • 19:45 - 19:50
    "私の部品が使えるなら提供します"
  • 19:50 - 19:56
    この文脈では ドロイドをコミカル要素
    として描くことは残酷に見える
  • 19:56 - 19:58
    "手続きに従って…"
  • 19:59 - 20:00
    "ください"
  • 20:01 - 20:07
    ドロイドを使った同じタイプの笑いが
    他のシリーズでも繰り返される
  • 20:12 - 20:13
    "まずい"
  • 20:14 - 20:16
    "私の目が…助けて"
  • 20:18 - 20:20
    笑いとして
  • 20:20 - 20:24
    ドロイドは軽んじられ 苦しめられる
  • 20:26 - 20:27
    "ありがとう"
  • 20:27 - 20:29
    "撃つな 俺は司令官じゃない"
  • 20:29 - 20:30
    "こいつが司令官だ"
  • 20:32 - 20:34
    "今は俺が司令官だ"
  • 20:35 - 20:42
    しかしジョークが機能するのは
    彼らが召使いの階級であると認めている時だ
  • 20:43 - 20:48
    逆に彼らが意識を持った
    存在だと理解した時は
  • 20:49 - 20:52
    急に不快な感じがしてくる
  • 20:54 - 20:59
    いくらか重たいシーンでさえ
    作者は両面的に描きたがる
  • 20:59 - 21:02
    "危険で複雑な操作をしないと"
  • 21:02 - 21:03
    "何だって?"
  • 21:03 - 21:08
    "犯罪者がするような罪深い行為です"
  • 21:08 - 21:09
    "やろう"
  • 21:09 - 21:11
    "闇の修理屋を知ってる"
  • 21:11 - 21:12
    "闇の修理屋?"
  • 21:15 - 21:19
    C3POの停止は悲しく描くが
  • 21:19 - 21:20
    "悲しい"
  • 21:21 - 21:26
    ジョークとして描かれることの方が多い
  • 21:26 - 21:31
    "初めまして 私はC3POと申します"
  • 21:31 - 21:32
    "皆様は?"
  • 21:32 - 21:33
    "まずはこれを"
  • 21:34 - 21:38
    これが 私がドロイドを
    悲劇的存在と呼ぶ理由だ
  • 21:38 - 21:44
    ただの喜劇要員ではないのに
    喜劇に使われる
  • 21:47 - 21:48
    "黙れ!"
  • 21:49 - 21:55
    そしてL3-37以上に
    悲劇的なドロイドはいない
  • 21:56 - 22:02
    L3はカルリジアンの副操縦士で
    女性的なドロイドだ
  • 22:03 - 22:04
    "ジャンプの準備だ"
  • 22:04 - 22:06
    "準備…"
  • 22:07 - 22:09
    C3POとは違い
  • 22:09 - 22:13
    自信に満ち あけすけで 皮肉屋だ
  • 22:13 - 22:14
    "ちょっと"
  • 22:14 - 22:17
    "そのケツを私の席から上げな"
  • 22:18 - 22:21
    しかし一番の特徴は その活動だ
  • 22:22 - 22:25
    "拘束ボルトね 野蛮な"
  • 22:27 - 22:29
    "おめでとう 自由よ"
  • 22:29 - 22:35
    ドロイドの不当な扱いに対する
    激しい怒りを持っています
  • 22:35 - 22:40
    ドロイドが奴隷にされていると感じ
    自由にしようとする
  • 22:40 - 22:45
    L3は自分が抑圧された
    階級にいると理解しているが
  • 22:45 - 22:48
    受け入れることはしない
  • 22:50 - 22:53
    そしてはっきりと自由を要求する
  • 22:53 - 22:57
    "こんなことはやめて
    利用されてるのよ"
  • 22:57 - 23:01
    "洗脳されてるの
    プログラムに従わないで"
  • 23:02 - 23:03
    "自由意志を働かせて"
  • 23:04 - 23:08
    このようなシーンは見たことがなく
  • 23:09 - 23:15
    それがスター・ウォーズの中でも
    L3を特に魅力的で革命的な存在にしている
  • 23:15 - 23:16
    L3!
  • 23:16 - 23:18
    "ドロイドに権利を!"
  • 23:18 - 23:20
    "スイッチを切るぞ"
  • 23:21 - 23:22
    "見つけてみな"
  • 23:23 - 23:24
    "L3"
  • 23:24 - 23:29
    だが作者は彼女をどうすべきか
    わからなかったようだ
  • 23:29 - 23:31
    "離してやれ"
  • 23:31 - 23:33
    "従わなかったら?"
  • 23:33 - 23:35
    "やめてくれ"
  • 23:35 - 23:36
    "やめなきゃ壊す?"
  • 23:37 - 23:44
    観客は彼女の活動が
    大げさだと思うよう促され
  • 23:44 - 23:46
    "止まれ"
  • 23:46 - 23:49
    "なぜ?有機物の方が偉いから?
  • 23:49 - 23:58
    映画の他のキャラ同様 彼女の要求に
    うんざりするよう仕向けられる
  • 23:58 - 23:59
    "何か要る?"
  • 23:59 - 24:01
    "平等な権利"
  • 24:05 - 24:14
    ちなみに 社会活動に対するこのような描写は
    ハリウッドではお決まりのものだ
  • 24:14 - 24:14
    "ブリッタ"
  • 24:14 - 24:16
    "なぜゴブリンは攻めてくるの?"
  • 24:17 - 24:20
    "元々は森は彼らの土地で…"
  • 24:22 - 24:24
    その話は別の機会に
  • 24:24 - 24:31
    L3の存在 その理想がどれだけ
    軽んじられているかを見るために
  • 24:31 - 24:34
    彼女の最期について話そう
  • 24:34 - 24:38
    死よりもひどい という
    大げさな言葉があるが
  • 24:38 - 24:43
    L3の脚本にはぴったりだ
  • 24:43 - 24:44
    "何してる"
  • 24:45 - 24:48
    "私は本当の目的を見つけたの
    これよ"
  • 24:48 - 24:53
    ドロイドの解放運動という
    自分の天職に気づいた途端
  • 24:54 - 24:56
    "立ち上がれ!"
  • 24:56 - 24:58
    殺される
  • 24:58 - 25:03
    他のキャラに席を譲るために
  • 25:04 - 25:08
    "システムエラー
    機器を再構成してください"
  • 25:08 - 25:09
    "L3!"
  • 25:09 - 25:14
    ランドは彼女のために悲しむ
  • 25:14 - 25:18
    しかし映画に感傷に浸る時間はない
  • 25:18 - 25:25
    画面はもっと重要なシーンに切り替わる
  • 25:26 - 25:31
    ハン・ソロがミレニアム・ファルコンで
    最初の飛行に飛び立つのだ
  • 25:33 - 25:41
    不必要なファンサービスのために
    死が仕組まれただけなら悪くはなかった
  • 25:41 - 25:44
    "何が起きたの…"
  • 25:44 - 25:48
    もっと悪いことに
  • 25:48 - 25:50
    "ごめん"
  • 25:50 - 25:57
    ヒーローたちは危機を脱するため
    L3の意識を船にアップロードする
  • 25:57 - 25:58
    "彼女だ"
  • 25:58 - 26:02
    ナビ機能を利用するためだ
  • 26:03 - 26:04
    "船の一部になった"
  • 26:05 - 26:09
    事実として 彼女の精神を船に閉じ込め
  • 26:09 - 26:16
    自律した生命体から単なる道具に変えた
  • 26:17 - 26:22
    のちにはギャンブルで賭けに出された
  • 26:22 - 26:24
    "ファルコンには悪いな"
  • 26:24 - 26:27
    "彼女は私のものだ"
  • 26:29 - 26:38
    さらにこの悲劇的な出来事は
    帝国の逆襲と繋げるために作られている
  • 26:38 - 26:43
    "どこで通信を覚えたのですか?
    だいぶ訛ってます"
  • 26:43 - 26:48
    ミレニアムファルコンの癖と
  • 26:49 - 26:52
    船の擬人化を説明するために
  • 26:52 - 26:56
    "彼女に乗ってくれ"
  • 26:56 - 26:59
    "彼女は最速の船だ 助けになる"
  • 27:00 - 27:09
    自己決定権のために戦ってきたキャラにとって
    これ以上侮辱的な結末を考えるのは難しい
  • 27:10 - 27:11
    "船の一部になった"
  • 27:11 - 27:13
    L3の物語は悲劇だ
  • 27:13 - 27:15
    "何が起きたの…"
  • 27:17 - 27:22
    なぜ架空のロボットの話に
    こんなに時間を費やすのか
  • 27:22 - 27:30
    SFは常に社会に隠された要素を
    説明する手段だった
  • 27:31 - 27:39
    ロボットに関する社会学的な想像の中でも
    機械の権利については多くは語られていない
  • 27:39 - 27:47
    "私は人間が信じないようなものを見ている"
  • 27:47 - 27:55
    現実世界で機械が意識を持つまでには
    まだ時間がかかりそうだ
  • 27:56 - 28:03
    ロボットの話はほとんどの場合
    搾取される労働力についての話だ
  • 28:03 - 28:10
    ロボットは歴史上の人々の
    代役として使われている
  • 28:10 - 28:18
    消費し 支配し 交換していいとされた人々の
  • 28:21 - 28:27
    "あらゆる世界の歴史で
    使い捨てにされた人たちがいた"
  • 28:27 - 28:33
    "汚い仕事をして 誰もやらないような
    難しくて危険な仕事をした"
  • 28:34 - 28:39
    "その人たちの生活や気持ちなんて
    考えたこともないでしょう"
  • 28:39 - 28:44
    "全世代に渡り
    使い捨てにされた人々のことを"
  • 28:45 - 28:51
    スター・ウォーズもこの伝統の一部であり
    ロボットを奴隷制への暗示として使うが
  • 28:51 - 28:55
    この比喩について語ることは少ない
  • 28:55 - 28:58
    "難しいでしょうね"
  • 28:58 - 29:02
    "そんなことはない
    真実なのだから"
  • 29:02 - 29:05
    一度アシモフに戻ろう
  • 29:05 - 29:12
    彼が1981年にSF雑誌に書いたエッセイは
    このテーマに関連しているように思われる
  • 29:12 - 29:18
    "ロボットは新しい召使いになれる
    忍耐強く 不満を言わず 反抗する能力もない"
  • 29:18 - 29:30
    "人間の形なら人間のために考案された
    あらゆる道具を使用でき 十分に賢ければ
    召使い同様友人にもなれる"
  • 29:31 - 29:34
    "ロジー また停止しちゃう"
  • 29:34 - 29:39
    アシモフは未来の技術について話していたが
  • 29:39 - 29:47
    ロボットは友人にもなるという見方は
    スター・ウォーズの中でも提示されている
  • 29:47 - 29:48
    "ありがとうR2"
  • 29:49 - 29:53
    作中には人間の奴隷もいるが
  • 29:54 - 29:57
    否定的には描かれている
  • 29:57 - 30:02
    ヒーローたちが廃止を急いでいないとしても
  • 30:02 - 30:05
    ロボットの扱いは違う
  • 30:05 - 30:08
    "ママに売らないよう言うよ"
  • 30:08 - 30:10
    "私を売る?"
  • 30:10 - 30:11
    "そんな…"
  • 30:13 - 30:19
    権利も自律性もない機械の
    階級があることは提示されているが
  • 30:19 - 30:21
    "ドロイドは登録してください"
  • 30:22 - 30:26
    その抑圧的な力関係に物語は立ち入らない
  • 30:26 - 30:32
    むしろそれは普通で自然なものとされる
  • 30:34 - 30:41
    作者は奴隷の寓話を入れることで
    世界に渋みを加えようとしたがるが
  • 30:41 - 30:48
    その複雑な歴史に真剣に取り組もうとはしない
  • 30:49 - 30:54
    作者の意図にかかわらず
    奴隷制を物語に含めれば
  • 30:54 - 31:01
    恐ろしい差別主義的歴史を
    呼び起こさずにはいられない
  • 31:02 - 31:08
    奴隷の役割を演じるのがロボットでもだ
  • 31:09 - 31:13
    "その2体のドロイドを贈ります"
  • 31:13 - 31:15
    "何て言った?"
  • 31:15 - 31:18
    "両方ともよく働きます"
  • 31:18 - 31:21
    "このメッセージは間違いだ"
  • 31:21 - 31:28
    このように脱人間化された奴隷制なら
    視聴者は純粋に作品を楽しめるのだろう
  • 31:28 - 31:31
    不快には感じずに
  • 31:32 - 31:43
    もちろん現実世界に似せた奴隷制を描き
    政治的主張をすることも可能だ
  • 31:47 - 31:53
    ジャネール・モネイのアルバムなどはその例だ
  • 31:56 - 32:05
    これらの物語はSFの伝統の一つであり
    ネオ奴隷制などと呼ばれている
  • 32:05 - 32:12
    しかし正しく理解しているSFもあれば
    誤解しているSFもある
  • 32:12 - 32:16
    "主人がドビーに靴下を?"
  • 32:16 - 32:21
    よくある間違いの一つは
    等価性を持ち出すことだ
  • 32:21 - 32:29
    奴隷の解放を正義の問題ではなく
    権力の問題と考えている
  • 32:29 - 32:32
    "選択の時だ"
  • 32:32 - 32:34
    "奴隷となるか"
  • 32:35 - 32:37
    "立ち上がるか"
  • 32:37 - 32:40
    スター・ウォーズにもこの気配があるが
  • 32:40 - 32:45
    "私は生物より速いし 賢くもある"
  • 32:45 - 32:47
    そうならないことを祈ろう
  • 32:50 - 32:54
    ドロイドの奴隷制に関するL3​​-37の考えは
  • 32:54 - 33:03
    長いシリーズの中で善良な人々も
    奴隷状態を支えたという不愉快な事実に
  • 33:04 - 33:10
    スター・ウォーズが最終的に取り組む
    機会となる可能性がある
  • 33:10 - 33:15
    "ルーク様が今のご主人だ
    オビワンケノービじゃない"
  • 33:15 - 33:18
    "バラバラにされてないことを感謝しろ"
  • 33:19 - 33:24
    ヒーローはおおむね悪役より
    ドロイドに好意的であるが
  • 33:25 - 33:26
    "優しい"
  • 33:26 - 33:32
    ドロイドが真の自律を獲得することには
    それほど関心がないようだ
  • 33:32 - 33:34
    "何かが変"
  • 33:34 - 33:35
    違ったらどうか
  • 33:35 - 33:40
    人工生命体のために人々が立ち上がったら?
  • 33:41 - 33:43
    うんざりすることなく
  • 33:44 - 33:45
    "自由を!"
  • 33:46 - 33:57
    銀河中のドロイドが待遇のためではなく
    対等なパートナーとして反乱に参加したら?
  • 33:58 - 34:02
    このアイディアにはいろんな物語の展開がある
  • 34:03 - 34:08
    特にすでに感情的基盤がある場合は
  • 34:08 - 34:11
    私たちはすでにドロイドを気にかけ
  • 34:11 - 34:14
    その状況に同情している
  • 34:15 - 34:17
    私たちはすでに彼らの側にいる
  • 34:17 - 34:23
    "古いやり方が永久になくなるまで
    誰も自由じゃない"
  • 34:24 - 34:33
    スター・ウォーズがドロイドの自由を描けば
    より壮大で魅力ある宇宙が創られるだろう
  • 34:33 - 34:36
    "ドロイドを見くびらないで"
  • 34:38 - 34:40
    "はい マスター"
Title:
The Tragedy of Droids in Star Wars
Description:

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Video Language:
English
Duration:
35:39

Japanese subtitles

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