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北極点への旅と、その先のこと|ジェイド・ハマイスター|TEDxMelbourne

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    もしも 世界中の女性たちにとって
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    「挑戦すること」が理想の姿だったとしたら
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    世間体に合わせるのではなくて
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    もしも 人々の見る目が変わり
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    その人の見た目ではなく
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    「何が出来るか」を評価されるとしたら
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    一人の若い女性として
    私が生きるこの世の中では
  • 0:34 - 0:39
    「慎ましくあれ」という言葉を
    ことあるごとに浴びせられます
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    「少食なこと」「派手な服装をしないこと」
    そして「痩せていること」
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    本当はしたいことを我慢して周りに合わせ
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    いつか王子様が現れて
    救ってくれるのを待ち
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    男の子っぽい遊びは避けるのです
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    なぜなら私はそこまで強くないし
    精神的にタフでもないから
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    こうした言葉は
    私の不安や自信のなさを煽ります
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    それでいつも自分に問いかけるのです
  • 1:05 - 1:09
    「自分はこれでいいのか」
    「自分が馬鹿みたいに見えないように
  • 1:09 - 1:12
    そつなく演じているべきなのか」と
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    でも想像してみて下さい
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    もし ある国の女性全員が
  • 1:18 - 1:22
    自分たちの可能性に向かって
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    自信を持って一歩踏み出したとしたら
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    その国の未来がどれだけ明るくなるか
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    もう一度 想像してみて下さい
    もし世界中の若い女性が
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    自分たちの可能性に向かって
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    同じように一歩踏み出したとしたら
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    世界中の人にとって
    どれほど未来が明るくなるか
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    考えるだけで胸が高鳴ります
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    そして挑戦して枠からはみ出ることは
    固定観念に合わせるよりずっと楽しいことです
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    2016年4月 私は14歳という
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    男女含めて史上もっとも若い年齢で
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    北緯89度の外側から北極点へ
    スキーでの到達しました
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    (拍手)
  • 2:05 - 2:06
    ありがとうございます
  • 2:06 - 2:08
    (拍手)
  • 2:08 - 2:10
    ありがとうございます
  • 2:11 - 2:15
    それは同時に 直近2年の間に
    北極点へ到達した女性の中で
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    一番長い旅でもありました
  • 2:17 - 2:19
    (拍手)
  • 2:19 - 2:20
    ありがとうございます
  • 2:22 - 2:28
    私は自分の体重と同じくらいのソリを引き
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    北極点から直線距離で150キロ以上の
    道のりを行きました
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    スキーを履いて
    外気温がマイナス30度の中を です
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    たった150キロと思われるかもしれません
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    もし北極海の環境の
    厳しさを知らなければです
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    氷の圧力がかかる地帯やその周辺では
    思った通り進むことが全く出来なかったのです
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    氷山が砕け
    あたり一面に破片が散らばっていて
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    時にその破片は
    高さ数メートルの氷の壁になることもあります
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    また 海氷が裂けて溝になった場所でも
  • 2:58 - 3:00
    自力で進むべき道を見つける必要がありました
  • 3:00 - 3:03
    道が見つからない場所では
    ソリを並べて橋を作るか
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    一人が耐浸水服を着て向こう岸へ泳いで渡り
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    残りのメンバーは ソリをボートに仕立てて
    引っ張ってもらい対岸に渡りました
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    私たちは流氷に乗って進みました
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    ですから
    海流がまっすぐには進ませてくれません
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    時に私たちの真下で氷が割れる音を聞きました
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    そんな時は 凍てつくような海の中へ
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    引きずり込まれるのではと思いました
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    またホッキョクグマの通った跡を
    見つけた時は
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    夜通し眠らず聞き耳を立てました
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    そのためだけで
    寝れないというわけではありません
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    この時期は24時間
    太陽も出ています
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    それに 私はスキーヤーではないのです
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    前の年に3日間のニュージーランド旅行で
    スキーを習っただけでした
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    (笑)
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    私の住んでいる街は
    たいして雪が降りません
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    そのため一年以上
    毎日トレーニングをして備えました
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    本番に近いように
    タイヤを引きずり回すトレーニングもしました
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    なので 想像できると思いますが
    進行はスローペースで過酷なものでした
  • 4:00 - 4:05
    いくつかマメができたほかに
    指先の感覚がなくなりましたが
  • 4:05 - 4:06
    皮膚が死んで剥がれ落ちた後
  • 4:06 - 4:09
    最終的には元に戻りました
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    そして最悪だったのは
    トイレに行くたびに
  • 4:15 - 4:18
    極寒の大気と風に
    自身を晒らさねばならなかったので
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    太ももの上部と臀部が凍傷になったことです
  • 4:20 - 4:22
    (笑)
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    でも 素晴らしい旅行でした
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    これまでの人生で一番の経験でしたし
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    この地球の
    美しくも繊細な部分に恋をしました
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    一刻も早く故郷に帰り
    家族や友達に会いたいという気持ち同様
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    本当にその地を離れるのが寂しかったのです
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    来年の4月には グリーンランド横断の
    540kmのスキーを計画しています
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    その時 私は15歳です
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    そしてその年の終わりには
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    南極大陸の海岸から南極点まで
    1,170kmのスキーを計画しています
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    その時 私は16歳になっています
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    もしそれが成功すれば
    少数の取るに足らない記録を除けば
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    私は両極点をスキーで制覇した
    最年少記録を更新し
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    極点のハットトリック達成です
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    では 私がこれまでの短い人生の中で学んだ
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    共有すべき価値とは何でしょうか
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    「慎ましくあれ」という価値観
    それは間違いだということを学びました
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    夢に向かって突き進むなかで
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    自分を型にはめることは
    不可能だと学んだのです
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    「どう見られるか 」を気にするのではなく
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    この体と頭を使って何ができるか考えましょう
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    そして大いなる可能性を発見するのです
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    私たちがこの世界に対して
    貢献することが出来るのだということを
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    スタイルを良くしようとするのは
    悪いことではありません
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    問題は 自分の能力や健康を
    犠牲にして
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    他人の作った外見の基準に
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    合わせようとすることです
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    「どう見えるか」ではなく
    「どうしたいか」を考えましょう
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    考えてみて下さい
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    人気のフィットネスSNSサイトで
    よくあるおかしなことは
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    何もしていないで
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    ただ鏡の前に立っている
    自分の写真を投稿することです
  • 6:06 - 6:07
    (笑)
  • 6:07 - 6:08
    ちっとも感動させません
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    ただそれを見た人の
    気分を悪くさせるだけです
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    それよりずっと興味を惹かれるものは
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    実際に何かをしている人の写真やビデオを
    見ることだと思います
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    ありがとうございます
  • 6:17 - 6:18
    (拍手)
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    ではどうやって変えていけばいいのでしょうか
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    どうやったら目標を変えられるでしょうか
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    私にとって
    不安に立ち向かう女性を目にしたとき
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    何が出来るのかを思い知らされます
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    歴史上には 女性が型を破ろうとした
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    素晴らしい例がいくつもあります
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    けれど私が特に驚くのは
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    家族を支えるために
    アルバイトしながら
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    きちんと勉強もする女性たちです
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    自分たちの信念を貫き通す女性たち
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    夜が明ける前に起きて
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    大好きなスポーツで一番になるため
    練習に励む女性たち
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    学業を通じて できるだけ多くを得るために
    遅くまで起きて勉強に励む女性たち
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    「慎ましくあれ」という常識を受け入れず
    それを拒む女性たちです
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    そして もしあなたが私の親や親戚 先生
    あるいはコーチだったとしたら
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    こう告げるでしょう
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    「女だからって過保護に扱わないで」と
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    リスクをおかすことを恐れずに
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    「あなた」ではなく「私」が大切にする夢を
    追いかける手助けをしてください と
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    女性のみなさん
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    私たちの仲間が成し遂げたことを
    賞賛しましょう
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    見放すのではなくて!
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    私は これほど友人たちが
    支えてくれることに 驚いています
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    けれど一番大事なのは
    まず自分から始めることです
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    私たち自身こそ一番の敵なのです
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    決められた道から自力で外れることが必要です
  • 7:47 - 7:51
    そして周りの人の考えを気にしすぎないこと
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    確かに誰もが
  • 7:55 - 7:57
    他人がどう思うかを気にしています
  • 7:57 - 8:01
    「自分がどうなりたいか」
    それにもっと意識を向ける必要があります
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    自分の価値観に沿って考えるのです
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    両親や友人 通っている学校の方針ではなく
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    「他人のため」ではなく
    「自分」のために
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    自分の可能性は広げられますが
    勇気がいります
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    失敗に備え
    それを甘受することが不可欠です
  • 8:23 - 8:26
    完璧に出来る時が来るのを
    待ってはダメ
  • 8:26 - 8:28
    ともかく始めるのです
  • 8:29 - 8:32
    私はスキーをしたことが
    本当に 人生で一度しかありませんでした
  • 8:32 - 8:35
    それで北極点へのスキーを試みたのです
  • 8:35 - 8:37
    ふと立ち止まって考えてみると
    何とも可笑しなことです
  • 8:37 - 8:38
    (笑)
  • 8:38 - 8:44
    マイナス20度の寒さの中で漏斗を使って
    用を足そうと試みたりもしました
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    惨めに失敗しましたけども
  • 8:46 - 8:47
    (笑)
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    その日は残りの間ずっと
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    凍った尿に覆われたパンツを履いたまま
    スキーし続ける羽目になりました
  • 8:53 - 8:55
    (笑)
  • 8:56 - 8:59
    勇気とは 不安のない状態ではなく
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    不安や自信の無さにもかかわらず
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    行動しようという意思なのです
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    勇気が無ければ
    人生は小さなままです
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    だからみなさん 一歩を踏み出しましょう
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    自分の考えを持ち 自分に希望を持って
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    若い女性として成し遂げられることへ向かって
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    常に自分自身に問いかけるようにしましょう
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    「どう見られるか」ではなく「何が出来るか」
    それに意識が向いているかどうかを
  • 9:29 - 9:32
    それらの小さな一歩はすぐに集まって
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    大きなうねりとなり
    女性の可能性を押し広げることでしょう
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    それは結果として
    この世の未来のためになるのです
  • 9:39 - 9:40
    ありがとうございました
  • 9:40 - 9:42
    (拍手)
Title:
北極点への旅と、その先のこと|ジェイド・ハマイスター|TEDxMelbourne
Description:

ジェイド・ハマイスターは14歳で北緯89度以南から北極点へとスキーで到達し、最年少記録を打ちたてました。ジェイドは女性がより積極的に自己の可能性を広げ、人に勇気を与え、夢を追い求めて積極的に挑戦する力を持つことを望みます。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
10:07

Japanese subtitles

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