MRIで人の思考を読む | ジョン=ディラン・ヘイズ | TEDxBerlin
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0:08 - 0:12正直に打ち明けてください
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0:12 - 0:15誰もが秘密の1つや2つあるでしょう
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0:16 - 0:17少なくとも1つは
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0:17 - 0:22皆様に簡単な実験に参加して頂きます
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0:22 - 0:24何か1つあなたの秘密を考えて下さい
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0:24 - 0:28頭の中でイメージするだけです
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0:28 - 0:32秘密なのだから誰も知らない
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0:32 - 0:34頭の中なので
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0:34 - 0:37隣の人が分かるはずがない
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0:37 - 0:39と思いがちですね
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0:39 - 0:41今日 それに挑戦したいと思います
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0:41 - 0:45あなたのプライバシーが
あなたが感じているように -
0:45 - 0:47本物なのかどうか 問いたいのです
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0:47 - 0:50あなたの秘密は
ありふれた事かもしれません -
0:50 - 0:53クレジットカードの暗証番号
のような単純なものか -
0:53 - 0:56他人に知られたくない様な
恥ずかしい事かもしれません -
0:56 - 1:01例えばネットで 愉快な
猫のビデオを見ているとか -
1:01 - 1:03そんなことです
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1:03 - 1:05では人の思考を読み取ることが
できるでしょうか -
1:07 - 1:12実は ある程度 人の精神状態や
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1:12 - 1:15感情は ボディランゲージや
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1:15 - 1:18顔の表情から読み取ることができます
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1:18 - 1:21かの有名なエクマン表情を見ると
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1:21 - 1:25顔の表情で感情がわかりますが
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1:25 - 1:28それは非常に限られています
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1:28 - 1:32左の人を見ると明らかに驚いていますが
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1:32 - 1:35何に驚いているのか
何を見ているのか -
1:35 - 1:38何が聞こえているのか
驚いている原因が分かりません -
1:38 - 1:41目に見える事
ボディランゲージや -
1:41 - 1:45顔の表情を見ただけでは分からないので
もっと深く入って行く必要があります -
1:45 - 1:48もっと深くとは 体のある部分
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1:48 - 1:52思考をコード化し保管する部分に
入って行く必要があります -
1:52 - 1:54それは脳です
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1:54 - 1:58私は脳科学者ですが
脳科学では 長年 -
1:58 - 2:01脳の事実が次から次へと
解明されてきましたが -
2:01 - 2:02常に同じ1つの事 —
-
2:02 - 2:07思考と脳の情報処理過程との
密接な関係に突き当たります -
2:07 - 2:11ある人の思考を探し出す事は
その人をMRIに入れるなら -
2:11 - 2:13理論上可能です
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2:13 - 2:18問題は脳の言葉を
どう翻訳するかです -
2:18 - 2:22脳を読み取る為にそれを
翻訳することが必要です -
2:22 - 2:25情報が記録されている方法を
理解する必要があります -
2:25 - 2:29あるシンプルな例が
この手助けとなります -
2:29 - 2:31それはCDの表面に情報が
保管されている仕組です -
2:31 - 2:34これが どのように
機能しているかを見てみましょう -
2:34 - 2:39情報がコード化してある
CD上のピットパターンがそれです -
2:39 - 2:411つの曲には
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2:41 - 2:441つのピットパターンがあり
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2:44 - 2:48別の曲は 別のパターンという風です
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2:48 - 2:51これは脳に情報が
記録されている方法にとても似ています -
2:51 - 2:56脳は活動の空間的なパターンで
思考を保管します -
2:56 - 2:58でも その読み方は?
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2:58 - 3:01脳活動パターンの意味が
どうやって分かるのでしょう? -
3:01 - 3:04その為に所謂 脳のスキャナーである
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3:04 - 3:08MRIとして知られている
テクノロジーを使います -
3:08 - 3:11基本的に強力な磁場が発生しますが
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3:11 - 3:13脳には全く害を及ぼしません
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3:13 - 3:17これで脳活動を示す
高画質の画像が撮れます -
3:17 - 3:18我々がしていることは
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3:18 - 3:22ベルリンのシャリティ病院の
ラボを訪れる被験者の方々に -
3:22 - 3:24MRIに入ってもらい
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3:24 - 3:27脳の活動パターンを読み取ります
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3:27 - 3:31撮った画像はこんなものです
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3:31 - 3:33脳のイメージです
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3:33 - 3:35これらの画像を写真と
混同しないで下さい -
3:35 - 3:37写真ではありません
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3:37 - 3:42ある空間の出来事を正確に
表している完璧なものではなく -
3:42 - 3:46脳のこれらの部分が
ある思考に関わっているという -
3:46 - 3:50その確率の高さを示している分布図です
-
3:50 - 3:52その確率の高さを示している分布図です
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3:52 - 3:56暖色のオレンジや
赤色の部分が見られます -
3:56 - 3:59これらは普段より
活発になっている領域で -
3:59 - 4:00特定の思考をしている時の物です
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4:00 - 4:06ブルーの寒色の領域は
普段より活動的でない場所です -
4:06 - 4:10しかし この脳活動のパターンは
何を意味しているのでしょう? -
4:10 - 4:13今この人が考えている事が
分かる方いますか? -
4:13 - 4:14どうでしょう?
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4:14 - 4:16難しいですね
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4:16 - 4:19これでは この人が
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4:19 - 4:22ブランデンブルク門の事を
考えているとか分かりません -
4:22 - 4:24そんな事は書かれていない
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4:24 - 4:27抽象的な脳のコードですから
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4:27 - 4:30こういう事は良く分っていて
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4:30 - 4:31脳科学者なら知っています
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4:31 - 4:34人類は200年前 同じ様な
問題に直面しています -
4:34 - 4:37人々がヒエログリフ(象形文字)
に出会った -
4:37 - 4:392百年前 ヒエログリフが何だか
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4:39 - 4:42何を意味しているのか
誰も分かりませんでした -
4:42 - 4:43ピラミッドにこれを発見して
-
4:43 - 4:46「壁紙のような飾りに違いない」
と言う人もいれば -
4:46 - 4:50「たぶん何か意味があるのだろう」
という人もいました -
4:50 - 4:52何を意味しているのでしょう?
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4:52 - 4:55どういう意味だと思いますか?
よく似た問題で -
4:55 - 4:58脳画像みたいに
分かりませんね -
4:58 - 5:03脳画像を見て
脳だという事は言えますが -
5:03 - 5:05これはどうやって 理解します?
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5:05 - 5:09古代エジプト人の家族がいる訳でもないし
分かる訳ありません -
5:09 - 5:12人々は翻訳のところで躓きました
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5:12 - 5:171799年に かの有名な翻訳文書である
ロゼッタストーンが発見されました -
5:17 - 5:20今ではロンドンの大英博物館に
展示されています -
5:20 - 5:26この有名なロゼッタストーンには
ヒエログリフで文章が書かれており -
5:26 - 5:29またギリシャ語と—
ここでは重要ではないのですが -
5:29 - 5:32デモティック語でも書かれています
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5:32 - 5:36この翻訳を元に ヒエログリフは
人々が分かっていた言語である -
5:36 - 5:39古代ギリシャ語に翻訳できたのです
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5:39 - 5:42これで仕事が 随分楽になりした
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5:42 - 5:46我々も脳用の “ロゼッタストーン”
を探せば良いだけなんです -
5:46 - 5:47簡単そうですね
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5:47 - 5:49でもどこに行って?
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5:49 - 5:53北アフリカ それとも東南アジアで
発掘できるのでしょうか? -
5:53 - 5:55脳のロゼッタストーンなんて
どこにあるのでしょう? -
5:55 - 6:00脳のロゼッタストーンなるものを
見つけた人がいないのは -
6:00 - 6:05脳はヒエログリフとは比べ物にならない程
はるかに複雑だからです -
6:05 - 6:10暗号解読と呼ばれるような
何か他のものが要ります -
6:10 - 6:16第2次世界大戦中に
ドイツ人が誇りにしていた -
6:16 - 6:19自分達の通信を暗号化していた
エニグマ暗号機があります -
6:19 - 6:22ドイツは軍の機密文書を この機械にかけ
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6:22 - 6:26誰も読めないようにバラバラにし
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6:26 - 6:30潜水艦にその暗号化された文書を送り
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6:30 - 6:33そこで エニグマに
それを通して解読していました -
6:33 - 6:36コードさえ分かれば これは出来ます
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6:36 - 6:40イギリス人はコードが分からず
解読できなかったので -
6:40 - 6:43強引な統計方法を産み出し
-
6:43 - 6:47そこに潜むコードを
読み取ったそうです -
6:47 - 6:50我々は 脳画像を使い
それに似た事をして -
6:50 - 6:53ヒトの考えていることを
理解しようとしています -
6:53 - 6:55その方法を詳しく説明します
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6:55 - 6:57簡単な例を挙げましょう
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6:57 - 7:00左に3つの画像が見えますね
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7:00 - 7:03MRIの中で被験者が
見ているものです -
7:03 - 7:06ブランデンブルグ門と花束と
ジャーマン・シェパード犬です -
7:06 - 7:10右は それぞれの脳活動パターンです
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7:10 - 7:12ご覧のように大きく異なります
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7:12 - 7:17思考それぞれに特有の
脳活動パターンが見られます -
7:17 - 7:18思考それぞれに特有の
脳活動パターンが見られます -
7:18 - 7:211つの思考に
1つの活動パターンが見られ -
7:21 - 7:24思考により
活動パターンが異なります -
7:24 - 7:26コンピュータを訓練すると
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7:26 - 7:29脳活動のパターンを認識し
-
7:29 - 7:32右上の活動パターンが現れるなら
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7:32 - 7:36この人はブランデンブルグ門の事を
考えているのだと分かります -
7:36 - 7:40指紋から個人を判定するようなものです
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7:40 - 7:43人の指紋を取り
データベースに入れ -
7:43 - 7:46ソフトウェアを使いデータベースから
指紋を判定するのと同じです -
7:46 - 7:47これが我々がしている事です
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7:47 - 7:50コンピュータを訓練して
-
7:50 - 7:52脳活動パターンを認知させています
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7:52 - 7:55コンピュータも
我々が多額を掛けたプログラムも -
7:55 - 7:58投資しただけの価値を示して
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7:58 - 8:00思考を解読してもらわないと
困ります -
8:00 - 8:03それで脳活動のパターンを
コンピュータに送ります -
8:03 - 8:05何だか分からないようなパターンでも
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8:05 - 8:10コンピュータが正確に思考を
読み取れるかどうかで決まります -
8:10 - 8:13これが とてもうまく行くんです
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8:13 - 8:18こんなシンプルなゲームでも
完璧に近い結果が出て -
8:18 - 8:20ほぼ毎回正確です
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8:20 - 8:24これはMRIの中で
被験者が見る画像です -
8:24 - 8:26でも こう言えますね
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8:26 - 8:28「MRIの中で画像を見るなら
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8:28 - 8:31その人が見ている画像を
見さえすれば -
8:31 - 8:33その人の考えている事は
分かるのでは」と -
8:33 - 8:35それで もう少し難しくして
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8:35 - 8:38次に あるイメージを
想像してもらうだけにします -
8:38 - 8:42MRI内の被験者に
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8:42 - 8:46時計 手 顔 など様々な事を
思い浮かべてもらい -
8:46 - 8:49その都度 脳活動パターンを撮り
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8:49 - 8:52想像だけに基づく思考が解読できます
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8:52 - 8:55環境には 何もなく
頭の中での思考だけですが -
8:55 - 8:59コンピュータの画面には
MRI内の人の思考が現れます -
8:59 - 9:02これも驚く程 巧く行きます
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9:02 - 9:03また こう言えます
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9:03 - 9:08「これでは まだ学問の域を出ないので
何かもっと面白いものを探そう -
9:08 - 9:10人の振る舞いとか
決断とか -
9:10 - 9:11人の思考に関係のある事を」と
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9:11 - 9:14それで我々は いくつかの研究で
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9:14 - 9:16人の決断過程を見てみました
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9:16 - 9:18これは とてもシンプルな選択—
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9:18 - 9:22全く関連のないものからの選択です
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9:22 - 9:23例えば
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9:23 - 9:26「左と右のボタン どちらを押したい?」
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9:26 - 9:28または もう少し関連性があるもの
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9:28 - 9:31「この車は好きですか?買いたいですか?
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9:31 - 9:33それとも こちらの車を買いたいですか?」とか
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9:33 - 9:37そうして被験者の脳活動を読み取ります
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9:37 - 9:40最初のケースでは
被験者が決断した後を見ます -
9:40 - 9:43決断後にその脳活動の画像を撮り
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9:43 - 9:46選択の決断が下されるまでを解読します
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9:46 - 9:49誰もがしている選択—
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9:49 - 9:53BMWとベンツの
どちらにしようかなどの -
9:53 - 9:54選択です
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9:54 - 9:56脳活動から それが
読み取れるでしょうか? -
9:56 - 10:00出来ます しかも その正確さは
かなり高い確率なのです -
10:00 - 10:05でも選択そのものは どうでしょう
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10:05 - 10:08何を選ぼうと
自由ではあるのですが -
10:08 - 10:11その選択の理由は何なのでしょう?
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10:11 - 10:15それで選択する前に
戻って見てみると -
10:15 - 10:18分かった事は ある程度
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10:18 - 10:21自由選択のどのオプションを選ぶのか
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10:21 - 10:23予測できたのです
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10:23 - 10:27それも被験者が実際に決断を下す前—
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10:27 - 10:31意識して決断する早くて7秒も前にです
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10:31 - 10:35あなたが 今何かを決めたつもりでも
脳は すでに7秒前には -
10:35 - 10:39その決断の準備をしているのです
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10:39 - 10:40何故そんな事が あり得るのでしょう
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10:40 - 10:44ここで重要な謎が 浮かび上がります
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10:44 - 10:46普段 私たちは 選択をする過程で
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10:46 - 10:48連鎖する事柄を考えます
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10:48 - 10:52そして まず誰にも言わず
決めた事は頭の中だけです -
10:52 - 10:55それから 脳を使い体を動かします
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10:55 - 10:58決断を人に伝える行動が その1つです
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10:58 - 11:00しかし この実験で分かった事は
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11:00 - 11:04脳が決断の準備をした
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11:04 - 11:07その数秒後に意識が働き出し
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11:07 - 11:10体を動かし物事をし始める
というのです -
11:10 - 11:15多くの興味深い疑問が
これから湧いてきます -
11:15 - 11:20「行動の責任はどこに?」
という最も重要な疑問です -
11:20 - 11:23意識が決断の後に来る つまり
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11:23 - 11:25本人が認識する前に
決断が下されているなら -
11:25 - 11:28その人に行動の責任が
あるのでしょうか? -
11:28 - 11:31犯罪を犯しそれは自分の
無意識の脳がした事で -
11:31 - 11:34決断して行動に移す前に
脳で起きていた事なので -
11:34 - 11:37犯罪を犯した本人の責任ではない
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11:37 - 11:38と言えるかもしれません
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11:38 - 11:42このような人の自由意志に
関しての興味深い疑問が -
11:42 - 11:44湧いてきます
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11:44 - 11:47皆さんも考えておいて下さい
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11:47 - 11:49では 次の問いに移りますが
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11:49 - 11:52これに興味があるなら
我々のウェブサイトをご覧下さい -
11:52 - 11:54次の質問です
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11:54 - 11:5819世紀に人々がしていた
同じようなステージショーの1つ -
11:58 - 12:02心を読む事が テクノロジーを使って
出来るでしょうか -
12:02 - 12:05これは そんな事を
ステージでやっている絵です -
12:05 - 12:08魔術師が観客から誰か1人を選び
-
12:08 - 12:11ステージに呼び目隠しをし その人に
何かを思い浮かべてもらいます -
12:11 - 12:14ある形とか 人とかです
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12:14 - 12:16そして魔術師が
その人の思考を読み取り -
12:16 - 12:20黒板にそれを描きます
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12:20 - 12:23これを何か新しいものに
置き換えられるでしょうか? -
12:23 - 12:25MRIを舞台の上に置いて
出来るでしょうか? -
12:25 - 12:28MRIの中に人を入れ
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12:28 - 12:31その人の考えている事を黒板に書く
-
12:31 - 12:33それが出来るでしょうか?
-
12:33 - 12:37ある程度はできても
そんなに巧くは行きません -
12:37 - 12:39その理由を説明しましょう
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12:39 - 12:43まず MRIの解像度は
非常に限られています -
12:43 - 12:45解像度が数ミリだということは
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12:45 - 12:49最小の計測ボリュームの中に
最大百万個もの神経細胞が -
12:49 - 12:51あるという事です
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12:51 - 12:551ピクセルにはそんなに多くの
神経細胞が含まれています -
12:55 - 13:00それで基本的にMRIの画像を
もっと高解度にする必要があります -
13:00 - 13:03そうすれば個々の細胞の活動に
-
13:03 - 13:06本当に全容の詳細を読み取りたい時
ズームインできます -
13:06 - 13:09しかし ここには解像度より
もっと深刻な問題が含まれています -
13:09 - 13:14その1つは 私たちは
各個人特有の脳言語で -
13:14 - 13:16情報を記録しているという事です
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13:16 - 13:18ここに4つの異なる
脳活動パターンがあります -
13:18 - 13:214人とも同じ思考をしているのに
-
13:21 - 13:22パターンが違うのです
-
13:22 - 13:25情報の処理の仕方が
1人ずつ異なるという事で -
13:25 - 13:29私たちが なかなか理解し合えない
理由が説明できますね -
13:29 - 13:321人1人脳活動パターンに
これ程違いがあるのですから -
13:32 - 13:34これが大きな課題なんです
-
13:34 - 13:36ある人の分析結果は
-
13:36 - 13:38別の人に適用できないのです
-
13:38 - 13:42別の人ではうまく行かないのです
-
13:42 - 13:44もう1つの問題は
-
13:44 - 13:47好みとか思考は
その人の脳言語を変え -
13:47 - 13:50一生を通して
変化しているかもしれません -
13:50 - 13:53若い時は好きな映画は
『ラッシー』とか -
13:53 - 13:56好きな食べ物はハンバーガー
-
13:56 - 13:58好きな音楽はヘビーメタルだったりでも—
-
13:58 - 14:03正直言って 皆さん そうでしょう?
-
14:03 - 14:08大人になると好みも変わって来て
感傷的な映画が好きになったり -
14:08 - 14:11自分に言い聞かせながらだとしても
サラダを好きになったり -
14:11 - 14:13好きな音楽はバイエルン吹奏楽の曲
-
14:13 - 14:15とかでしょう?
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14:15 - 14:18それで問題は脳活動パターンは
-
14:18 - 14:22一生を通して この様に
情報の変化を起こし -
14:22 - 14:24これに対しては 我々は
対処法がないのですが -
14:24 - 14:29それよりも大きな問題は
非常に多様な私達の思考です -
14:29 - 14:31私はモンティ・パイソンの
この言葉が好きです -
14:31 - 14:34「私のホバークラフトには うなぎが一杯」
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14:34 - 14:38今日こんな考えをする人がいるなんて
誰も思わなかったでしょう -
14:38 - 14:40仮に その当日について
考えている事を推測する -
14:40 - 14:42コンピュータプログラムを作成しても
-
14:42 - 14:44絶対「私のホバークラフトはうなぎで一杯」
-
14:44 - 14:47なんてことはまず出てこないでしょう
-
14:47 - 14:51こんな状況も説明できるべきなのです
-
14:51 - 14:53いろんな事を考える脳のための
-
14:53 - 14:56全てが載っている辞書が
一冊あれば良いのですが・・・ -
14:56 - 14:59それで思考を脳活動パターンに
翻訳する辞書が必要となります -
14:59 - 15:01でも ありません
-
15:01 - 15:04あるとしたら どんなものでしょう
-
15:04 - 15:06被験者に十分な報酬を払い
ここに来てもらい -
15:06 - 15:0920年間MRIで被験者の
脳画像を撮るとします -
15:09 - 15:11一日目は辞書の
-
15:11 - 15:16appleから始まり
それを20年間続け -
15:16 - 15:19zで始まるzebraなどの言葉で
やっと辞書を読み終わる -
15:19 - 15:21それが思考の脳活動パターンを
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15:21 - 15:24測定する方法なのでしょうか?
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15:24 - 15:27幸運にも 近道があるのです
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15:27 - 15:31脳自体が情報を うまくアレンジしていて
-
15:31 - 15:34脳の言葉を分かり易くしてくれ
-
15:34 - 15:37類似の法則を使っているのです
-
15:37 - 15:40これを説明しましょう
-
15:40 - 15:43右上に仮想上の
脳活動パターンがあります -
15:43 - 15:47この人は車のことを考えています
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15:47 - 15:51右下は自転車の事を
考えている人の脳活動パターンです -
15:51 - 15:54しかしMRIでは異なるパターンが
測定されました -
15:54 - 15:58車と自転車のパターンの
ミックスのようですが -
15:58 - 16:01何だと思いますか?
-
16:01 - 16:04オートバイです
-
16:04 - 16:07こんな類似の法則を
巧く利用することができるので -
16:07 - 16:11脳内の思考を全部知る必要はありません
-
16:11 - 16:14それでも多くの思考を解読できます
-
16:14 - 16:18これから 多くの技術が
派生する事が考えられます -
16:18 - 16:22例えば 嘘発見機や
脳マーケットもあり得 -
16:22 - 16:25そんなビジネスとしての可能性に
人々は関心を寄せています -
16:25 - 16:27このテクノロジーを使い
犯罪科学や -
16:27 - 16:32医療の分野にも応用され
動けない人が突如動き出し -
16:32 - 16:35コンピューターを使ったり
様々な事ができるようになる等です -
16:35 - 16:37ここで議論すべき課題は
-
16:37 - 16:43この様なテクノロジーから望む事は何か
何が倫理的に可能なのかという事です -
16:43 - 16:46しかし1つ大きな疑問が付き纏います
-
16:46 - 16:50あなたは自由に
操られてしまうのでしょうか -
16:50 - 16:54そんな事は心配要りません
なぜなら まずその人に -
16:54 - 16:57MRIに入ってもらわなくては
ならないからです -
16:57 - 16:59私たちの思考は ある程度
プライベートなものです -
16:59 - 17:01世界中どこを歩いても大丈夫
あなたの脳を -
17:01 - 17:04遠隔操作で覗く携帯MRIなど
誰も持っていません -
17:04 - 17:06あなたが考えている
クレジットカードの暗証番号を -
17:06 - 17:10読み取る人などいません
心配しないで下さい -
17:10 - 17:13それでも まだ皆さんは
ある事を心配してますね -
17:13 - 17:17自分の脳を他人に操られる
可能性があるのではと -
17:17 - 17:21ここで言う「操る」とは
思考を人の脳に植え付け -
17:21 - 17:22ある特定の事を考えさせることです
-
17:22 - 17:25SF映画
-
17:25 - 17:27『ストレンジ・デイズ』とか
『インセプション』等のように -
17:27 - 17:32それは 今は あり得ません
-
17:32 - 17:36私たちの思考は
脳にコード化されていて -
17:36 - 17:40その上 脳活動パターンが
複雑で とても緻密だからです -
17:40 - 17:46脳活動パターンには
実に細かな部分が多いのです -
17:46 - 17:49現在 脳を刺激するテクノロジーはありますが
-
17:49 - 17:52ピンポイントではないので
-
17:52 - 17:55こんなに緻密なパターンを
脳に書けるような -
17:55 - 17:59そんなテクノロジーは
今は まだありません -
17:59 - 18:04それでMRIでは ある程度
思考を読み取れますが -
18:04 - 18:07今のテクノロジーでは
-
18:07 - 18:10特にあなたの脳に他人が思考を
プログラムして植え付けるなんていう -
18:10 - 18:12心配は全くありません
-
18:12 - 18:13ありがとうございました
-
18:13 - 18:15(拍手)
- Title:
- MRIで人の思考を読む | ジョン=ディラン・ヘイズ | TEDxBerlin
- Description:
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ジョン=ディラン・ヘイズは、ヒトの認知過程のニューロン機構に焦点をおいて研究しています。彼は、ヒトの自由意志、企図と認識の神経科学だけでなく、特に思考の解読に於ける、テクニカルな部分と倫理的な部分にも関心を持っています。MRIを使い、ヒトの思考を読み取る彼の研究をお聴き下さい。
このビデオは、TEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて、収録されたものです。 - Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 18:22
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Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for Mind reading with brain scanners | John-Dylan Hayes | TEDxBerlin | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Mind reading with brain scanners | John-Dylan Hayes | TEDxBerlin | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Mind reading with brain scanners | John-Dylan Hayes | TEDxBerlin | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Mind reading with brain scanners | John-Dylan Hayes | TEDxBerlin | |
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Masaki Yanagishita accepted Japanese subtitles for Mind reading with brain scanners | John-Dylan Hayes | TEDxBerlin | |
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Masaki Yanagishita edited Japanese subtitles for Mind reading with brain scanners | John-Dylan Hayes | TEDxBerlin | |
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Masaki Yanagishita edited Japanese subtitles for Mind reading with brain scanners | John-Dylan Hayes | TEDxBerlin | |
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Reiko Bovee edited Japanese subtitles for Mind reading with brain scanners | John-Dylan Hayes | TEDxBerlin |