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どのように『ゲーム・オブ・スローンズ』が私の目を覚まさせたか | イリス・ブレイ | TEDxChampsElyseesWomen

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    何百万人というファンがいる
  • 0:19 - 0:22
    このシリーズのクリップから始めましょう
  • 0:24 - 0:27
    (『ゲーム・オブ・スローンズ』より)
  • 0:31 - 0:33
    「君は怒りで満ちている」
  • 0:33 - 0:37
    「何故神は私に
    怒りで満ちた女性を愛させたんだ?」
  • 0:45 - 0:47
    「ここではやめて」
  • 0:47 - 0:48
    「お願い」
  • 0:48 - 0:50
    「やめて」
  • 0:50 - 0:52
    「やめなさい」
  • 0:54 - 0:55
    「やめて」
  • 1:10 - 1:12
    「良くないわ」
  • 1:16 - 1:17
    「知るもんか」
  • 1:18 - 1:20
    「いや」
    「知るもんか」
  • 1:20 - 1:21
    「知ったことか」
  • 1:23 - 1:28
    皆さんがどう思ったかは分かりませんが
    私にはこれがレイプシーンに見えます
  • 1:28 - 1:32
    おそらくそれが
    分からなかったという方もいるでしょう
  • 1:32 - 1:34
    弟であるジェイミー・ラニスターを
    愛している
  • 1:34 - 1:39
    女王サーセイの姿だったという人も
    いるでしょう
  • 1:39 - 1:42
    『ゲーム・オブ・スローンズ』を
    知らない皆さんにとって
  • 1:42 - 1:43
    近親相姦はクールです
  • 1:43 - 1:46
    隣には彼女の息子の遺骸が
    横たわっているので
  • 1:46 - 1:48
    彼女は心中張り裂けそうなのかもしれません
  • 1:48 - 1:53
    「彼らの」息子と言うべきですね
    2人の子供ですから
  • 1:53 - 1:56
    そしてもしあなたがどっちか
    分からなくてもそれは多分普通です
  • 1:56 - 2:00
    このエピソードの監督も
    ジェイミー・ラニスターを演じる俳優も
  • 2:00 - 2:03
    どちらか分からないのですから
  • 2:03 - 2:07
    監督によると
    このシーンはレイプで始まるけれど
  • 2:07 - 2:11
    しまいにはそこには同意があると
    いうことでした
  • 2:11 - 2:15
    そして俳優は「これは
    レイプシーンですか?」と問われると
  • 2:15 - 2:21
    彼は答えました「答えは
    イエスでもありノーでもあります」
  • 2:21 - 2:24
    レイプは「イエスでもありノーでもある」
    ものではありません
  • 2:24 - 2:27
    女性が「いやだ」と言ったのに
    性交により挿入されたら
  • 2:27 - 2:30
    それはレイプです
  • 2:30 - 2:34
    では何故この誰もが観ている番組で
  • 2:34 - 2:39
    レイプシーンが普通のセックスシーンとして
    描かれているのでしょうか?
  • 2:39 - 2:43
    これは1930年代以降ハリウッドで
  • 2:43 - 2:46
    女性を手に入れられる
    性的欲望の対象物として
  • 2:46 - 2:49
    描くパターンが
    醸成されてきたからです
  • 2:49 - 2:52
    1950年代 マリリン・モンローのドレスが
  • 2:52 - 2:58
    『七年目の浮気』の中で舞い上がり
    彼女の脚があらわになる様子を
  • 2:58 - 3:01
    思い出してみてください
  • 3:01 - 3:04
    『裏窓』の中でグレース・ケリーが
  • 3:04 - 3:07
    カメラで常に見張られ
  • 3:07 - 3:10
    覗き見されている様子も
  • 3:10 - 3:14
    『素直な悪女』で
    ブリジット・バルドーが
  • 3:14 - 3:15
    美しいダンスを披露すると
  • 3:15 - 3:18
    突然スカートが開いてしまわなければならず
  • 3:18 - 3:21
    黒い下着があらわになる様子も
  • 3:21 - 3:25
    誰もがパメラ・アンダーソンを
    思い出すでしょう
  • 3:25 - 3:31
    そしてスローモーションが
    その胸が弾むのをしっかり見せてくれたことも
  • 3:31 - 3:35
    それから車を整備する
    ミーガン・フォックスが
  • 3:35 - 3:38
    ボンネットを開くところも
  • 3:38 - 3:41
    それはまっ平らなお腹を見せる
    チャンスだから
  • 3:41 - 3:44
    こうした映像の裏には
  • 3:44 - 3:47
    全て女性の登場人物を見つめる
    男性の視線があります
  • 3:47 - 3:51
    女性が演じる登場人物を
    物(object)として見つめるのに
  • 3:51 - 3:53
    喜びを感じている視線です
  • 3:53 - 3:56
    そして私たち観客は
  • 3:56 - 4:01
    男性演じるキャラクターの視線と
    同化しています
  • 4:01 - 4:05
    彼の欲望や性的喜びと
    同化しています
  • 4:05 - 4:09
    これはローラ・マルヴィが
    1975年に書いた記事で
  • 4:09 - 4:12
    「男性の視点」と呼んだものです
  • 4:12 - 4:15
    「男性の視点」は1975年の記事に留まらず
  • 4:15 - 4:17
    映画やテレビ番組、広告、ポルノ
  • 4:17 - 4:21
    あらゆる所に存在し続けています
  • 4:21 - 4:24
    私たちは女性を欲望の
    受け身の対象物として
  • 4:24 - 4:28
    見るのに慣れてしまっていて
    もうその存在に気付きません
  • 4:31 - 4:37
    この「男性の視点」を作っているのは
    誰なんでしょう?
  • 4:37 - 4:40
    このシリーズの制作陣を見てみると
  • 4:40 - 4:47
    2016~2017年の間
    ショーランナーの80%は男性でした
  • 4:47 - 4:48
    「ショーランナー」とは何でしょう?
  • 4:48 - 4:51
    それは番組制作に最も影響力を持つ人で
  • 4:51 - 4:55
    シナリオライターや監督の上に立つ人です
  • 4:55 - 4:57
    『ゲーム・オブ・スローンズ』だけを見ても
  • 4:57 - 5:00
    この皆が愛するシリーズで
  • 5:00 - 5:08
    女性によって書かれたものは
    放映された73話中4話だけです
  • 5:08 - 5:13
    同じ女性によって
    4話だけが監督されました
  • 5:13 - 5:17
    つまり『ゲーム・オブ・スローンズ』の
    たった5.4%だけが
  • 5:17 - 5:23
    女性によって脚本が書かれたり
    監督されたりしたものなのです
  • 5:23 - 5:27
    それがレイプシーンを
    普通のセックスシーンとして
  • 5:27 - 5:31
    描写したことの原因かもしれません
  • 5:31 - 5:33
    では もしもうこんなことを見たくなければ
  • 5:33 - 5:35
    私たちには何ができるでしょう?
  • 5:35 - 5:37
    ソーシャルネットワークがあります
  • 5:37 - 5:40
    こんなことがありました
    このエピソードが放映された後
  • 5:40 - 5:42
    多くの人がこんな
    レイプシーンは見たくないと
  • 5:42 - 5:45
    ツイートしたんです
  • 5:45 - 5:49
    ショーランナーたちはそれを無視しました
    そして
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    次のシーズンでも同じことが起こったんです
  • 5:51 - 5:54
    もうひとりのヒロインである
    サンサ・スタークがレイプされたんです
  • 5:54 - 5:56
    私たち観客は
  • 5:56 - 5:57
    このレイプシーンを
  • 5:57 - 6:01
    覗き見の視点で見せられました
  • 6:01 - 6:05
    今回はもっと激しい反応が
    ツイッター上で起こりました
  • 6:05 - 6:10
    「もし女性の登場人物たちが
    こんなふうにレイプされ続けるなら
  • 6:10 - 6:13
    私たちはこんな番組を見るのは止める
  • 6:13 - 6:16
    こんな番組のことを話題にするのは止める」
    と言ったのです
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    するとある監督が言いました
  • 6:20 - 6:23
    2人のショーランナーたちが
    シーズン6と7の
  • 6:23 - 6:25
    シナリオを書き換えさせたと
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    ネタバレはしませんがシーズン6と7に
  • 6:29 - 6:32
    レイプシーンは出てきません
  • 6:32 - 6:34
    (拍手)ブラボー!
  • 6:34 - 6:36
    これはどういうことでしょう?
  • 6:36 - 6:41
    私たちには影響力があるということです
    「もうこんなものを見たくない」
  • 6:41 - 6:45
    この問題は製作者たちと
  • 6:45 - 6:49
    番組を選別し放映する人たちが
  • 6:49 - 6:54
    取り組むべきものです
  • 6:54 - 6:56
    私は先週の土曜日の夜 自宅で
  • 6:56 - 6:59
    チャンネルを切り替えながら
    テレビを見ていました
  • 6:59 - 7:03
    『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』では
    綺羅びやかな衣装を着た女性たち
  • 7:03 - 7:06
    チャンネル「France 2」では
    コンサートがあっていました
  • 7:06 - 7:12
    「France 3」では
    『マジェラン警部』が
  • 7:12 - 7:15
    男性に殺された女性の事件を
    調査していました
  • 7:15 - 7:16
    チャンネル「アルテ」では
    ロシア人一家の
  • 7:16 - 7:19
    ドキュメンタリー番組が
    家庭教師の目線から描かれていました
  • 7:19 - 7:23
    チャンネル「M6」は
    『NCIS:LA 〜極秘潜入捜査班』で
  • 7:23 - 7:28
    何人もの女性が男性に殺される話です
  • 7:28 - 7:30
    つまり私の選択肢は
    綺羅びやかな衣装を着た女性たち
  • 7:30 - 7:33
    殺された女性たち あるいは
    女性たちは登場しない のどれか
  • 7:33 - 7:36
    私はテレビをつけたら
  • 7:36 - 7:38
    いくつかの選択肢があったらいいと思います
  • 7:38 - 7:44
    そして特に 女性についての
    女性たち自身の体験の物語が観たいと思います
  • 7:44 - 7:50
    それは「女性の視点」と呼べるものです
  • 7:50 - 7:52
    こう仰るかもしれませんね
  • 7:52 - 7:55
    「テレビには今までも女性の主役が
    たくさんいたでしょう 例えば
  • 7:55 - 7:59
    『チャーリーズ・エンジェルズ』『デスパ
    レートな妻たち』『トゥルー・ブラッド』
  • 7:59 - 8:01
    ええ 女性の登場人物たちはいますよ
  • 8:01 - 8:05
    でもそれらは全部男性が制作した番組です
  • 8:05 - 8:07
    そしてその中での女性の役割や体験といえば?
  • 8:07 - 8:11
    いつも女性より優位に立つ男性がいるか
  • 8:11 - 8:14
    完璧な主婦の役か
  • 8:14 - 8:18
    ソウルメイトの不死身のバンパイアとの
  • 8:18 - 8:20
    恋を続けようと努力するかです
  • 8:20 - 8:24
    ですからそこには
    そんなに選択肢が無いんです
  • 8:24 - 8:29
    これらの例の問題は
    女性の登場人物達が
  • 8:29 - 8:34
    この規範を正当化しかしない事で
    家父長制社会を支持している事です
  • 8:34 - 8:40
    女性は母になるか運命の相手に出会うかの
    どちらかしかありません
  • 8:40 - 8:45
    だいたいいつもそんなことです
    それかただ男性には従順でいるか
  • 8:47 - 8:54
    私たちはそれ以外の姿が見てみたいんです
  • 8:54 - 8:58
    「女性の視点」というのは男性優位の世界を
    支持する為だけに存在していない
  • 8:58 - 9:02
    女性の体験を正しく物語ることだからです
  • 9:02 - 9:06
    それは新しい物語で
    いつもの昔ながらの役割とは違う物語です
  • 9:06 - 9:08
    こう思われるでしょう
    「『セックス・アンド・ザ・シティ』は?」
  • 9:08 - 9:12
    『セックス・アンド・ザ・シティ』は
    お気に入りの番組で 主役達も大好きです
  • 9:12 - 9:15
    物語も大好きだし 全てが好きですが
  • 9:15 - 9:19
    『セックス・アンド・ザ・シティ』にも
    「女性の視点」がありません
  • 9:19 - 9:26
    何故か?キャリー・ブラッドショーの人生とは
    ミスター・ビッグに愛されるためのものです
  • 9:26 - 9:30
    それとは別に『セックス・アンド・ザ・シティ』は
    1998年の歴史的な作品でした
  • 9:30 - 9:33
    初めて女性の性を語ったからです
  • 9:33 - 9:37
    女性の性を物語るということには
    何かとても刺激的でした
  • 9:37 - 9:41
    でも『セックス・アンド・ザ・シティ』は
    男性によって作られ
  • 9:41 - 9:44
    ショーランナーも男性でした
  • 9:44 - 9:48
    ライターズルームで彼らは女性の脚本家達に
  • 9:48 - 9:53
    クリトリスの位置を絵に書いて
    教えてくれるよう頼んだそうです
  • 9:53 - 9:55
    彼らはゲイの男性たちで
    それを知らなかったんです
  • 9:55 - 9:59
    異性愛者の男性にも知らない人は
    沢山いますが それはまた別の話です
  • 9:59 - 10:06
    クリトリスを持たず それがどんな感じかを
    知らない2人の男性が
  • 10:06 - 10:10
    それに夢中になっている女性たちの
    物語を撮る場合
  • 10:10 - 10:14
    多分 どのように撮影すればいいか
    分からないはずですよね
  • 10:14 - 10:19
    キャリーがミスター・ビッグと寝たり
  • 10:19 - 10:23
    シャーロットが
    「ラビット(バイブレーター)」を見つけたり
  • 10:23 - 10:29
    そんな場面も私たちは彼女らを観察しても
    体験は共有できないからです
  • 10:29 - 10:34
    あのちょっとしたスリルも感じず
    遠くから彼女達を眺めている感じです
  • 10:34 - 10:37
    でも「女性の視点」は観客を
    単なる観察者から体験する視点に移動し
  • 10:37 - 10:41
    観客たちは突然
    女性の登場人物達が感じている事を
  • 10:41 - 10:49
    感じるようになるのです
  • 10:50 - 10:54
    「女性の視点」にはまず第一に
    眼差しが関わっています
  • 10:56 - 11:01
    「男性の視点」の典型的な例としては
    ジェームス・ボンドと
  • 11:01 - 11:05
    ボンドガールが海から出てくると
  • 11:06 - 11:09
    「女性の視点」は単に
    その逆という事でしょうか?
  • 11:09 - 11:12
    海から上がってくるダニエル・クレイグの事?
  • 11:12 - 11:15
    こう仰るかもしれませんね
    「『カジノ・ロワイヤル』では
  • 11:15 - 11:17
    彼は水の中で水着になっているよ」
  • 11:17 - 11:23
    でもダニエル・クレイグのショットは
    そこで終わり それより下は映しません
  • 11:23 - 11:28
    でももしこれを真逆にして
    ボンドガールが水辺から現れる
  • 11:28 - 11:30
    代表的なシーンを撮ったとしたら
  • 11:30 - 11:34
    カメラワークは彼の足元から上へと
    昇っていくことでしょう
  • 11:34 - 11:38
    ちょっとダニエル・クレイグを
    イメージしてみましょう
  • 11:38 - 11:42
    ふくらはぎは少し毛深いですが
    日焼けして引き締まっていて
  • 11:42 - 11:47
    その上には濡れてタイトな水着―
  • 11:47 - 11:51
    もっと上に行くと鍛えられた
    腹筋や胸部があり
  • 11:51 - 11:54
    それから青い珊瑚礁色のような眼…
  • 11:54 - 11:59
    こんなショットで彼が私たちの
    欲望の対象物として描かれることでしょう
  • 11:59 - 12:02
    でも「女性の視点」とはそういうことでは
    ありません それは侵すことではなく
  • 12:02 - 12:07
    それは「さあ これからは男性が欲望の
    対象物になるのよ」ということではないんです
  • 12:07 - 12:12
    「女性の視点」とは
  • 12:12 - 12:18
    ジェームス・ボンド映画を例にすると
    ボンドガール達はもうそのように撮られず
  • 12:18 - 12:22
    クローズアップで撮影され
    私たちは彼女に見つめられます
  • 12:22 - 12:26
    彼女には記憶に残る
    名前すらあるかもしれません
  • 12:26 - 12:27
    (笑)
  • 12:27 - 12:30
    何よりも 彼女には
    ちゃんとしたセリフがあることでしょう
  • 12:30 - 12:33
    何故なら「女性の視点」の肝心なところは
  • 12:33 - 12:38
    性的客体化して愉しむことを
    止めることなんですから
  • 12:38 - 12:44
    そしてその代わりに
    女性の人となりを―
  • 12:44 - 12:47
    人物としての女性の存在を
    楽しむことなんです
  • 12:47 - 12:49
    その喜びなんです
  • 12:49 - 12:53
    ハリウッドには私が考えるに
    「女性の視点」となりうるものを
  • 12:53 - 12:58
    作っている素晴らしい女性がいます
  • 12:58 - 13:01
    ジル・ソロウェイは
  • 13:01 - 13:02
    既に『トランスペアレント』という
  • 13:02 - 13:05
    最初のテレビシリーズで
    成功を収めました
  • 13:05 - 13:09
    彼女は2作目をサラ・ガビンズと制作しました
  • 13:09 - 13:17
    『アイ・ラブ・ディック』という
    作品です(笑)
  • 13:17 - 13:20
    『アイ・ラブ・ディック』が
    どういう意味か翻訳はあえてしませんが
  • 13:20 - 13:24
    これは本をベースにした物語で
  • 13:24 - 13:29
    ジル・ソロウェイとサラ・ガビンズは
  • 13:29 - 13:32
    100%女性だけの脚本制作陣で
    作品を作りました
  • 13:32 - 13:34
    それはハリウッドでは先例の無いことでした
  • 13:34 - 13:38
    女性だけがライターズルームに集まり
    「どんな物語を語ろう?」と問うと
  • 13:38 - 13:41
    どうなるでしょうか?
  • 13:41 - 13:47
    例えば40歳を少し過ぎた
    クリスの物語が生まれます
  • 13:47 - 13:50
    彼女はシルヴェールという男性と
    20年来の結婚生活を続けていて
  • 13:50 - 13:54
    突然ディックという男性と出会います
  • 13:54 - 13:59
    ディックは「リチャード」の愛称なので
    それが題名になっています
  • 13:59 - 14:03
    それで『アイ・ラブ・ディック』では
    どんなことが起こるのでしょう?
  • 14:03 - 14:12
    クリスが忘れていた性欲が湧き上がり
    とても強い性欲を感じます
  • 14:12 - 14:17
    夫を裏切り不倫に走るクリスの
    物語の代わりに…
  • 14:17 - 14:20
    クリスはシルヴェールに言います
  • 14:20 - 14:24
    「私 別の男性に性欲を感じているの」
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    シルヴェールは言います
    「いいね もっと聞かせてよ」
  • 14:27 - 14:31
    これは3話目の終わりのシーンですが
    クリスは
  • 14:31 - 14:33
    いかに彼に性的魅力を
    感じるかを話します
  • 14:33 - 14:38
    シルヴェールは彼女の話を聞き
    それを感じます
  • 14:38 - 14:40
    これが「女性の視点」で語られた物語です
  • 14:40 - 14:44
    私たちもクリスの視点に立って
    彼女の感情を感じ
  • 14:44 - 14:48
    性欲が高まるのを感じます
  • 14:48 - 14:51
    それが素晴らしい事です
  • 14:51 - 14:56
    突然 女性の欲望が広がるんです
  • 14:56 - 14:58
    別の「女性の視点」の例では
  • 14:58 - 15:03
    皆さんもおそらくご存知の
    『ビッグ・リトル・ライズ』があります
  • 15:03 - 15:07
    このテレビシリーズは
    共通の男性から身を守るために
  • 15:07 - 15:11
    力を合わせる女性たちの物語です
  • 15:11 - 15:16
    『ビッグ・リトル・ライズ』は
    連帯を象徴しています
  • 15:16 - 15:19
    この物語も本に基づいています
  • 15:19 - 15:23
    ハリウッドでは誰も
    それを制作しようとは思いませんでした
  • 15:23 - 15:28
    誰も興味を示しませんでしたが
    2人の主演女優たち
  • 15:28 - 15:31
    ニコール・キッドマンとリース・
    ウィザースプーンが制作しました
  • 15:31 - 15:35
    彼女達は番組が放映されるに至るための
  • 15:35 - 15:40
    制作資金を集めなければなりませんでした
  • 15:40 - 15:45
    そして番組制作には
    2人の男性に加わってもらいました
  • 15:45 - 15:51
    ショーランナーであるデビッド・E・ケリーと
    監督のジャン=マルク・ヴァレです
  • 15:51 - 15:54
    「女性の視点」では
  • 15:54 - 15:57
    カメラやペンを持っている人の
    性別が重要なのではありません
  • 15:57 - 16:01
    「女性の視点」は女性にも男性にも
    作ることができます
  • 16:01 - 16:04
    それは自分にこう問うことです
    「私は何を見ているんだろう?
  • 16:04 - 16:06
    どう撮影しているんだろう?
  • 16:06 - 16:09
    それは何を語っているんだろう?」
  • 16:09 - 16:13
    リース・ウィザースプーンと
    ニコール・キッドマンがもっといれば
  • 16:13 - 16:18
    もっと女性がプロデュースし
    脚本を書き 監督すれば
  • 16:18 - 16:23
    私たちが見聞きする物語は
    きっと今とは違ったものになるでしょう
  • 16:23 - 16:27
    もし違ったものになればそれらは
    明らかに私たちに影響を与えるでしょう
  • 16:27 - 16:31
    でもそれは最初の第1段階です
    今は第2段階が必要なんです
  • 16:31 - 16:35
    この第2段階は「視線」に関するものです
  • 16:35 - 16:38
    こんにち私たちは話すことを
    とても重要視していて
  • 16:38 - 16:41
    「自由に発言しよう」と言います
  • 16:41 - 16:45
    それで今はとても重要な時代だと
    考えています
  • 16:45 - 16:47
    感動的です
  • 16:47 - 16:52
    でもこれはまた
    『ゲーム・オブ・スローンズ』の
  • 16:52 - 16:55
    虚構のレイプにも現実に起こるレイプと
    同じくらい異を唱えることでもあります
  • 16:55 - 17:01
    これは重要です 私たちが
    視線を(男性の視線から)解放しなければ
  • 17:01 - 17:04
    10年経っても
    何も変わらないかもしれません
  • 17:04 - 17:07
    自由な視線を持つべきです
  • 17:07 - 17:12
    視線が変化した時にだけ
  • 17:12 - 17:16
    私たちの行動も変わるのですから
  • 17:16 - 17:20
    (拍手)
Title:
どのように『ゲーム・オブ・スローンズ』が私の目を覚まさせたか | イリス・ブレイ | TEDxChampsElyseesWomen
Description:

イリス・ブレイが女性を欲望の対象物として客体化する「男性の視点」について解説します。彼女の著書『Sex and the Series』では、アメリカのテレビシリーズにおける女性のセクシュアリティの表象を分析しており『Les Inrockuptibles』、『Cheek Magazine』、『Le Second look』などに寄稿し『L'Instant M on France Inter』や『La Dispute on France Culture』ではコラムニストとしても活躍しています。
ブレイはニューヨーク大学で博士号を取得し、現在はカリフォルニア大学のパリキャンパスで講師としてヨーロッパ映画について教えています。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
French
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
17:36

Japanese subtitles

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