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このエピソードには、
レイプとセクハラに関する率直な議論の
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強いコンテンツ警告が含まれている。
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多くのマスメディアの娯楽には、
ある驚くべき不快なトレンドがある。
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そのトレンドは
私達には意識すらされない事が多い。
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説明させてほしい。
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あなたは人気のTV番組や映画を見ている。
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ゲラゲラ笑いながら見ていると、
耳障りなシーンへと移る。
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"新しい肉の品定めだ。
俺のイチモツで引き裂いてやろうか"
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ちょっと待った。今のはレイプジョーク?
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"俺のイチモツで引き裂いてやろうか"
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はい、そのようだ。
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"これは俺たちの獲物だ"
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ただの珍しい例かも。
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"日没になれば終わる訳じゃない。
俺はガンで死に、お前はフェラ最優秀賞を貰う"
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はい、またレイプジョーク。
他の成功したヒーロー映画でも。
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他の映画も見てみよう。
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"刑務所で石鹸を落とすなよ"
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"俺がどこに行くか分かるか?"
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"ああ、刑務所だ。石鹸を送ってやるよ"
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コメディ作品ではどうだろう。
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"力を抜いて、広げてみろ"
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"なっ何してる…?うわぁっ
ケツの中に…!"
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テレビ番組も見てみよう。
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"石鹸を落としてみろ。
ケツをレイプされる。そういうもんだ。"
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うわぁー止めろ!
ダメだって!
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"ビーバーは今朝短期投獄されました。
今朝刑務所へ行ったらしい。"
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"警察発表だと、彼は身長175cm、体重63kg"
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"同じ部屋の囚人には、好評なようだ"
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パターンに気づいてきたと思う。
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どのケースでも性的暴行が笑いに繋がり
ターゲットはどれも男性だ。
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"彼は一口サイズのスニッカーズだな"
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"楽しめるサイズだ"
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男性への性的虐待を含む
コメディシナリオは多様な形がある。
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"それじゃあ股下を測るね"
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望まないキスや接触のような
カジュアルなパンチラインから、
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アナルレイプの根拠のない一発ギャグまで…。
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"ケツ穴を駐車場みたいに広げられちまう"
"どんな大型車両でも駐車できるな"
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"ビュイック、カトラスシエラ、オールズモビル…
そこにハマーまで入っちまう"
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"さぁ、歯を当てるなよ"
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性的暴行される男を扱うコメディが
一般的だってのは誇張でもなんでもない。
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大人気のコメディ俳優や作家は、
この手のユーモアに従事している。
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"牢獄には行けねぇ。
めちゃくちゃにレイプされちまう"
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"俺もだよ"
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"完膚なきまでにな"
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"俺もお前と同じくらい
レイプされるだろうな"
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"ああ、お前なら
もちろんされるだろうよ"
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"俺はお前ほど
レイプされないって?"
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"そんな事は言ってない"
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"そう言ってるようなもんだ"
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統計的に言えば、
男性は性的暴行の加害者になる事が多い。
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その他のどんなジェンダーと比べても。
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このビデオではそこに焦点を当てたいと思う。
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今後のビデオでは女性が加害者として
描かれるメディアも分析していくつもりだ。
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"彼の有名な言葉はこれだ。
「トランプの身代わりに弾を受ける」"
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"牢獄にいる今は、
玉を受ける事になるだろう。"
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コメディとして男性への性的暴行は
ありふれた普通の事で
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どこにでもあるからそれに気がつくことさえない。
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どこにでもと言ったが、本当にどこにでもある。
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オスカー受賞式でも。
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"どうして囚人が石鹸を落とすかって?
誰も1人じゃヤりたがらないからさ"
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男性のレイプについて歌った歌は
どれも酷い。
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"牢獄の壁に手を添え、
口いっぱいの玉でむせ返る"
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"お前は彼の性奴隷にされて、
マヨネーズでうがいする事になる"
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"俺を縛り付けてくれ、戦うから"
"俺の中へ入って、満たしてくれ"
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男性への性的暴行は
多くの人気アニメコメディでもお手軽なジョークだ。
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"リックとモーティは牢獄へ行った。
誰かが石鹸を落とせば…"
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"頭に乗っかって背骨を潰してくる"
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"その後にレイプするのは簡単だ"
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"こいつのパンツを下ろせ"
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"やめろ、レイプを…"
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"ワセリンを集めてるのか?"
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"さぁ、始めるぞ"
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"ジェイク、それは違う"
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"お前が寝てる時、
何度も犯してたんだ"
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この露骨にバリエーションが欠けるジョークが
びっくりするほど頻繁に
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子供番組にも出てきて驚く事だろう。
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"こんなの上手くいくはずがない"
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"上手くいくさ。可愛いよ"
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"刑務所で見るやつだ"
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"この空気が好きだ。
匂いがするだろ?"
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"あのクマが男のチェリーに何したか見てた?"
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"サンリチャード刑務所であいつらが卵に
何をしたか分かるか?大変だったんだぞ"
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これらのジョークが男キャラを貶め、傷つけ、
女々しくさせるためにデザインされてる事に気づく
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性的暴行の被害者であったり、
被害者になり得るというだけで。
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#MeToo運動は、ハリウッドの有力な男性から
加害されたあくなき性的暴行を明らかにしてきた。
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それらのストーリーが
多くの有名な女性によって語られてきた一方、
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何人かの男性セレブも
サバイバーとして議題に上った。
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アントニー・ラップや
テリー・クルーズという俳優だ。
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クルーズは性暴力サバイバーの
権利章典議会のサポートで、
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彼の経験について声を大にして話した。
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性的暴行は性欲ではなく、
権力によって起こると。
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"私は成功したハリウッド代理人から
性的暴行を受けた"
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"暴行は数分で終わったが、
彼は私の股間を握りしめながら、
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"権力を持ってるのは彼で、
支配者が彼であると、力強く言ってきた。"
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議題に上った事で、テリー・クルーズは他の
ストレート男性からバックラッシュを受けた。
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彼に向けられた嘲笑の多くが
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今回のビデオで議論してきたパンチラインと
不気味な類似性があるのは偶然ではない。
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"有害な男らしさは私達の文化に浸透している。"
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"この話をすると、何度も何度も
それは暴行ではないと言われた。"
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"ただのジョークだと…"
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どのコメディにおいても、
ジョークの対象が何なのか常に問うのは重要だ。
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人気の主流コメディから例を出そう。
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そして我々が何について
笑うべきだとされているのか語ろう。
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その下に隠されたメッセージが
性的暴行と男らしさについての我々の考えに
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どうネガティブな影響を及ぼすのか、
それを照らす手がかりになり得るからだ。
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"肛門科医はどこだ、最高の奴を探してくれ"
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2015年のコメディ『ゲットハード』で
ウィル・フェレルが演じたのは、
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裕福なヘッジファンドマネージャーが
横領で刑務所に行く役だ。
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映画の核となる前提は、フェレルの演じるキャラが
刑務所でのレイプを恐れている事だ。
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"100%お前は誰かのオンナにされる"
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ケヴィン・ハートのキャラはパニックに便乗し、
タフネスコーチとして雇われ、
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獄中生活に備えるのを手助けする。
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ご想像の通り、これもレイプジョークへの
安定した道筋として設定される。
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"分かるか?デカい黒人が
お前の白いケツを"
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"あぁ…"
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"「いやだ、ソレ以上は止めて、もうたくさん」"
"でも手遅れだ、次の男が来る"
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このジョークの中心は、
性的暴行の可能性に怯えたり感情的になる男性は
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男らしくないという認知だ。
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"聞いてくれみんな。本当に悲しいんだ。
ただでさえ悲しいのに、性的暴行なんか…"
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"いいか、僕の心はもうすでにレイプされてるんだ"
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『ゲットハード』は性的暴行の受け手となる男性が
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弱く、臆病で、女々しく、男らしくない
とされる数々の例のうちのひとつだ。
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"怖いよ"
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"ケニー、泣くな、泣くのを止めろ。
ケニー、こっちを見て、威嚇してみろ"
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男性の弱さは、主流コメディにおいて
尽きることのない嘲笑の資源だ。
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性的暴行によって生じた弱さも、
例外ではない。
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"刑務所なんか行きたくないよ!
俺みたいなイケメンは何されるか"
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"グレイプと韻を踏むアレだよ!"
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"口を閉じて、泣くのを止めろ"
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"泣いてもいいじゃないか"
"泣けば悲しみも流れる"
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このジョークの裏にある考えは
どう見ても有害だ。
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被害を回避できないほど
タフでも男らしくもない男性は、惨めだというもの。
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そういう男は嘲笑されても
それ以下の扱いでも仕方がない…と。
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"なぁみんな、あの男はもう
誰かの彼女になったかな"
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"ケルソ、もう刑務所に入って3時間も経ってる。
もちろん誰かの彼女にされてるよ"
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性的暴行される男性のパンチラインは、
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男性が他の男性の下に置かれるというアイディアにあり、
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従って、ステレオタイプな女性の役割を強制される。
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"もう元には戻れない"
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非男性化のジョークが面白いとされるのは
我々が家父長制的な文化にいて
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男性にとって女性として扱われるほどの
大きな屈辱はないと思わされているからだ。
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2005年にヒットの『ウェディング・クラッシャーズ』
というコメディについてパート2では広く語ろう。
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ヴィンス・ヴォーンが演じるキャラに対し
犯された性的暴行のひとつを
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この映画がどう位置づけているのかも
言及しなければならない。
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基本の設定は、愛すべき紳士のヴォーンが
突然テーブルをひっくり返すというもの。
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"そこは…そこはダメだ、
こういうのは…したくない"
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"お遊びしようぜ"
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"お遊びって何だよ。
お遊びなんかしたくない"
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これも典型的な"キモい"コメディのシナリオで
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ストレート男性が他の男性と
気まずい性的状況に陥るのを
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観客が苦笑いするようデザインされている。
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"キモいんだよ!"
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このようなシーンの裏には、
ホモフォビアが隠されている。
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"隠れろ"
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ストレート男性のセクシャリティをめぐる
極度の不安と関係している。
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"夢じゃないだと…マジで起こってるよ"
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"その時が来たら出るよ"
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"出るな!"
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男性が他の男性からハラスメントを受ける場合、
それが意味するものは…
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"止めろよおい、殺されるぞ"
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ゲイだと思われる、という事。
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"おぉ、ビリー"
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そしてゲイだと見られる事は、
ストレート男性を深く傷つける…事になっている。
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"膝をついて、口を開けろ"
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"グアンタナモの警備員は全員ゲイなのか?"
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"しゃぶられるはゲイじゃねぇ。
しゃぶるお前らがゲイなんだよ"
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"報告しておくが、
刑務所に行けばゲイのふりをしなくとも"
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"吸盤工場の試験ベンチよりも
ケツが忙しくなるぜ"
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メディアが言っているのとは裏腹に、
覚えておくべきなのは、性的暴行と
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セクシャリティには何の関係もないという事だ。
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"すみません"
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男らしさとも何の関係もない。
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"すみません、すみません"
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加害者がゲイ男性や曖昧な性的アイデンティティ
としてコードされている場合、
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性的暴行はコントロール不能な
性的欲求によるものと描かれがちだ。
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"ムラムラしてるよ"
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ゲイ男性を悪魔のように描き、
人を食い物にする行動とリンクさせる。
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"質問いい?独身?"
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"僕はゲイじゃない"
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"どうでもいい、君はイケメンで、
僕は肉食ゲイなんだ"
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全話の中でゲイ・コードされたキャラだけが
レイプ魔と描かれる場合、もっと酷い。
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"武器を持ってないか確認しないとね"
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これはハリウッドにおける長きにわたる貢献で
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ゲイのセクシャリティがストレートな人にとって
明確な危険として位置づけられてきた。
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実際はそんな事はない。
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クィアなセクシャリティは
ストレートにとって、脅威ではない。
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レイプ犯こそがストレートな人にとっての脅威だ。
他の全てのジェンダー/セクシャリティにとっても。
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2016年に、メタ皮肉スーパーヒーロー映画
ライアン・レイノズル主演『デッドプール』は、
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史上最高の興行収入を記録した映画になった。
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そのオープニングが提示したのは、
他の共通するメディアパターンの良い例だ。
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怖がるノンケのレイプジョーク。
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"ま…待った"
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"彼女の方をもう一度向いたなら
俺も硬いモノがついてるのを"
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"最悪の方法でお前に"
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"教えてやるからな。いいな"
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ここでのパンチラインは
男性のスーパーヒーローが
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曖昧でクィアなセクシャリティを
脅迫という形で武器にするという事だ。
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こういうジョークは子を大切にする父の
発狂という形でも行われる。
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"娘に何かしてみろ
お前に同じことをしてやる"
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"男とヤった事はあるか?"
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"いいえ"
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"ヤってみたいか"
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"いいえ"
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このようなシーンは、
偶発的にも重要なポイントを描いている。
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なぜなら我々の文化において
支配とコントロールの道具として機能するのは
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性的暴行だけではないからだ。
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"乗れよ"
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性的暴行に対する"脅迫"もそうなのだ。
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"どういう意味だか分かるか?"
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"いいえ"
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"ノンケの男が刑務所に行くと
ケツをヤられてオンナにされちまう"
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"デカい男がやって来て、
お前みたいなチビを押さえつけて"
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"ソレを口に入れてヤル事をやる"
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"ヤってみたいか?"
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"いいえ"
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"そうだろうな"
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性的暴行は単に、暴力のひとつの形だ。
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そして若い少年を躾けるための
抑止力としてその脅威を利用するのは
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メディアで繰り返されるテーマだ。
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"口を閉じておけ、それとも
シャワーから帰ってきた後に"
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"毎時間88人の男の相手をしたいか"
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もうお気づきだと思うが、
これらのコメディの多くには共通点がある。
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刑務所でのレイプだ。
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刑務所レイプジョークはメディアの娯楽に浸透し、
"石鹸を落とすな"は日常的なギャグになっている。
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肛門レイプの仄めかしにも関わらず、
石鹸落とすなジョークは、子供向けアニメでも見る。
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"アドバイスだ、石鹸は落とすなよ"
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"ダブルーンズ、落とさないでね"
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レイプジョークを誰も気に留めない理由のひとつは
心身ともに健常者の成人ストレート男性にとって
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日常生活の中で性的暴行を受ける確率は
現実的に心配する程でないからだ。
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ひとつだけ例外があるとすれば、
投獄されている成人ストレート男性だ。
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刑務所でのレイプは
人生を破壊させる恐ろしい問題だ。
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アメリカの刑務所では、
毎年20万人以上がレイプや性的暴行されている。
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覚えておいて欲しいのは、
刑務所の外と同じく、同意した囚人同士のセックスは
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性的暴行とは混同すべきでない事。
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"ソフトでハゲて肥えた共和党員に
彼らが刑務所で何をするか分かるわね?"
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これまで見てきたほとんどのコメディは
ストレート男性に対するレイプだ。
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だが現実には、クィアやトランスジェンダーの囚人が
刑務所での性的暴行のターゲットになりやすい。
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刑務所ジョークの多くはまた、
明確な人種差別の表現も含んでいる。
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それがよく白人男性が大きく怖い黒人男性にレイプで
脅かされるパンチラインを含むのは偶然ではない。
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"ボランティアをゲットしたぜ。
初日でどうなるか分かるよな!"
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"その後に花はいらねぇ"
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このようなシーンは黒人男性が他の男性よりも
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残忍で攻撃的で略奪的だという
人種差別的な考えに基づいている。
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従って白人男性の男らしさへの特別な脅威が
決まって黒人男性なのだ。
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"お前みたいな綺麗な白人の少年が
こんな刑務所に何の用だ?"
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テリー・クルーズの性的暴行の話がパワフルなのは
「怖く威圧的な黒人男性」の説に乗らないからだ。
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彼の成長の前は、そういう怖いキャラが
クルーズ自身によって演じられてきた。
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彼が声を上げる事を選び
公に弱みを見せるのは
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黒人の男らしさについての
メディア神話への挑戦となる。
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"私が暴行を受けた時、正直言って、
警察署で笑われてたと思う"
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警察や他の権力が、
男性への性的虐待を含むダークコメディに
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関わるのは珍しくない。
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司法スタイルのドラマは特に、
口を割らせるための手段として
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男性の容疑者をレイプで脅迫する当局をよく描く。
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"出訴期限まで男のために
シングシングにいる意味が分かるか?"
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"今月の看板メス犬になるんだ"
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"サイコロ遊びの仕方が分かるか?"
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"いや"
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"こうやるんだ。サイコロを回して"
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"9日間。
あいつらの彼女役をやる日数だ"
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"同じ部屋に看守…?"
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"お前をプロム・クイーンにしちまうぞ。
毎晩がプロム・ナイトだ"
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"自白すれば、
一緒にはしないでおいてやる"
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愛の視線を見る時、
甘やかされた金持ちの少年を同じ部屋にする。
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"希望はまだある。
刑務所ではデートで支払わなくてもいいんだ"
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作家は法定外の愚弄を、
シャーデンフロイデの源にするのが好きなようだ。
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"何?"
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"シャーデンフロイデ。敵のケツが犯されるのを見て
良い気分になる時に使うドイツ語だ"
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悪い男がのたうち回るのを見たい観客から
笑いを引き出すためにこの警句はデザインされる。
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"よぉ"
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"重犯罪者を見つめても良し。
そこにいる奴と同じ部屋になっても良しだぜ"
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"ああいうのが好きだろ?"
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"もうフレンドができちまったな"
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なぜだかデンゼル・ワシントンは
作中でこの効果についてよく対話している。
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"来週にはアンバーとかティファニーって6人の女と
ホットタブでピニャコラーダでも啜ってるよ"
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"ジュマルとジーザスって2人の男と
シャワーを浴びてるかもな"
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"そして悪い知らせがある。
お前が啜ってるのはピニャコラーダじゃない"
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"神の干渉を勧めるよ"
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"必要だよ"
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"お前は男でも作ってろ"
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"連邦ケツ掘り刑務所で4年以上の判決"
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なぜこれが問題なのか?
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厳しい現実がある。
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レイプは、刑事司法機関が望ましくない囚人を処罰する
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非公式だが広く認められた方法のひとつなのだ。
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特にクィア男性、トランスの人々、
精神障害を持った人々…
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"意味は分かるよな?"
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"ああ"
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"分かるよ"
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間違えてはいけない。
刑務所レイプを引き起こす権力は、
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受動的な促進を行う事もあれば
時には能動的な参加をする。
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これは刑務所システムが囚人の体と
セクシャリティで支配を維持する手法の一部なのだ。
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"他にもチェックしなくちゃいけない場所がある"
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我々が話してきたコメディとしての
警察の残忍性は、
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行政における広範な虐待を批判し
明らかにするためにデザインされたものではない。
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警察がユーモラスに無能だと描かれる場合でも
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ジョークには犠牲者が伴う。
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概して観客は、レイプの脅威が
誰に向けられているかによって
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これらの残虐なパンチラインを受け入れてしまう。
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"お前みたいな可愛い男が
法定強姦罪になったら何をされるか"
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"見ろよ、11が出たぜ"
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犯罪の容疑者がレイプされたり、
好感度の高い権力がレイプする場合、
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犯罪者の自業自得だとみなされる。
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"モルダー"
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"無秩序について知りたいか?
爆弾の場所を教えないなら、いいぜ"
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"お前は刑期を偏屈な手と膝の上で過ごして
囚人に大きな笑みを浮かべる事になる"
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"何?"
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"全部話せよ。
それともケツを玄関にしたいか?"
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"泣きそうになってるのが分かるぜ"
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刑事ドラマでは、主人公は一般的に
タフな男として描かれ…
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もしくは時折タフな女として描かれ、
犯罪に対してタフだ。
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"あいつが夜中にお前のところに来て、
お前のしたくない事を言う…"
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"一緒に遊ぼうって"
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これは自業自得な事として語られる…
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あるいはカルマ的正義として。
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”連邦刑務所にいるお前みたいな
可愛い白人の少年はな…”
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"教えてやるよ…アナルの締りが
いつまでも続くと思うな"
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道徳的に悪辣な
しかし広く受けいられれているアイディアで
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「目には目を、歯には歯を」という諺に凝縮される。
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"可哀想だと思わない?"
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"ええ、彼女は可哀想。
彼の方は殺人犯、償うべきよ"
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"命で?"
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"いえ、60年間刑務所で償うの。
重量挙げ選手のスペシャルな男友達とね"
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"なんて慈悲深いんだろうな"
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時折このようなカルマ的レイプの筋書きは
敵が武器によって性的暴行を受けたり
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大きなオスの動物によっても行われる。
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これは正義と呼ぶものではない。
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これは復讐だ。
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"お前がこれから行く場所で、
とっても嫌な場所を抉られるぞ"
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性的暴行はどんな形であれ正義ではない。
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メディアがたとえ悪い男に対してであれ
性的暴行を「自業自得」として位置づけるのは
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レイプを受容する文化を
永続させてしまう。
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"サピーナ(召喚令状)だ。
サム・ペニスじゃない。"
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"お前は刑務所行きだ"
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"そこにはサム・ペニスもある"
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刑務所のレイプを、回避不能のように描いてしまう。
でもそんな事はない。
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刑務所レイプの蔓延への解決法はある。
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人々を刑務所から出す事だ。
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人々を閉じ込めるのではなく
非犯罪化と教育リハビリテーションの
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プログラムに焦点を合わせる事によって
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投獄を減らす事。
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しかしカジュアルな刑務所レイプジョークによって、
そのゴールは達成困難になる。
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"性的暴行について話そうか。
コメディでは決して新しくない話題だけど"
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"でもほとんどは単に叫ぶだけ。"
"レイプ!!!!"
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"それだけ。"
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"そして観客は、
それがタブーな言葉だから、苦笑い。"
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"コメディアンはその反応を見て
「よしウケたぜ」"
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キャメロン・エスポジトやリンディー・ウェスト
のようなコメディアンが指摘するように
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レイプカルチャーを対象にしたパンチラインで
サバイバーの視点から
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レイプに関するジョークを言う事も可能だ。
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でも我々が見てきた映画やTVでは、
そうはなっていない。
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"いやいやいや、
今日で結婚するから、無理だ"
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何度も何度も見てきたが、
ジョークの対象は、性的暴行の被害者だ。
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"準備しろ、来るぞ"
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"何が来るんだ?"
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"それは俺のケツだ!"
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俳優や作家や監督がこの種のコメディを
批判から守ろうとする時
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彼らの議論に筋が通ってない理由はそれだ。
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"どんなコメディしてたって"
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"誰かがケチを付けるんだよ"
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"やれやれ"
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"それが仕事だもん。
ボケて、ツッコミいれて"
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"そこにすでにあるものを真似するんだ"
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こういうコメディアンが言う、レイプ・ジョークで
勇敢に限界を超えたりタブーを破るってのは
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純粋にただの自己陶酔だ。
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"その男がお前の顔を撫でて
いい髪だねって"
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"息をかけてくるんだ。キモいだろ。
でもそれが10年続くんだ"
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ウィルフェレル、ケビンハート、アダムサンドラー、
またはその他の有名なコメディアンが、
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コメディの流れでレイプに関する
屈辱的で有害なアイデアを広めるのは、
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意識を高めるためなんかじゃない。
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自己を見つめ、サバイバーに声を与えるようには
デザインされていない。
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"石鹸を落としたな"
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"ケツから抜いてくれ"
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レイプジョークは簡単に笑いを得られる。
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"ようチャーリー"
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その笑いの代償は、サバイバーを
まともに取り扱わない文化において
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レイプを矮小化してしまう事だ。
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"車の下で2人に暴行されたって?
別にいいでしょ"
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"独身なんだから"
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同時に、これまで話してきたように
人種、男らしさ、セクシャリティ、
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そして法の正義についての
退行的な考えを強化してしまう。
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そしてそれ以上に、これらのジョークは
サバイバーを黙らせて辱めるのを許してしまう。
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"ブライアン、今すぐ刑務所レイプの
ジョークを言ってもいいか?"
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ハリウッドの作家とコメディアンが
タブーを破り限界を突破したいなら
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性的暴行のサバイバーを
尊厳と理解を持って扱ってもよいはずだ。
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それこそ、視聴者にショックを与えられるだろう。
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ご視聴ありがとう。
これは難しいトピックになるだろう。
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このビデオの下に、ソースと追加情報を入れておく。
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このエピソードを執筆する際に貴重なフィードバックをくれた
すべてのスクリプトアドバイザーに感謝する。
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特に、ジェイソンライドン牧師は、
Black and Pinkという組織を設立しました。
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クィアな囚人を支援することに特化している。
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これのリンクも説明欄に。
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パート2では、笑いのために
女性から男性への暴行を描くメディアについて
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議論したいと思う。
-
このビデオを支援したいなら、
Patreonでできる。
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PayPalへのリンクも説明欄に。
-
それではまた。